JP2002160417A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JP2002160417A
JP2002160417A JP2000359638A JP2000359638A JP2002160417A JP 2002160417 A JP2002160417 A JP 2002160417A JP 2000359638 A JP2000359638 A JP 2000359638A JP 2000359638 A JP2000359638 A JP 2000359638A JP 2002160417 A JP2002160417 A JP 2002160417A
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platen
hook
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JP2000359638A
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Ko Tashiro
鋼 田代
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調整のためのスペースを格別に確保する必要
がなく、設置スペースを必要最少限とすることができる
ようにする。 【解決手段】 プラテン10とこのプラテン10に記録
材案内路を介して当接するプリンタヘッドを有してプリ
ント後の記録材を排出する排出口3が装置前面に形成さ
れたプリンタ1で、プリンタヘッドのプラテン10への
当接力を調整する当接力調整機構26を設け、当接力調
整機構26を駆動させる切替レバー28を本体ハウジン
グ2の前面に配置した。これによって、プリンタ1の前
面側からの操作によって、プリンタヘッドのプラテン1
0への当接力を調整することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラテンに当接す
るプリンタヘッドの当接力を調整する調整機構を備える
プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラテンとこのプラテンに記録材
案内路を介して当接するプリンタヘッドとを有して、プ
リント後の記録材を排出する排出口が本体ハウジングの
前面に形成されているプリンタがある。一般的に、プリ
ンタヘッドは、プラテンに対して接離自在に設けられて
おり、スプリング等の付勢部材によってプラテンに当接
する方向へ付勢されている。これにより、プリントに際
して、プラテンとプリンタヘッドとの間に記録材を搬送
して、この記録材に対してプリント動作を行うことが可
能になる。
【0003】使用する記録材としては、例えば、一枚の
シートで構成される単票用紙や、複数枚のシートが重ね
合わされて構成される多部紙等が挙げられる。
【0004】ここで、例えば、サーマル方式でプリント
を行うプリンタヘッドを有するプリンタで多部紙に対し
てプリント動作を行う場合、上述したプリンタでは、プ
ラテンとプリンタヘッドとの当接力がスプリング等の付
勢部材の付勢力のみによって決定されるために、最下位
紙まで熱が伝達されないことによる印字品質の低下が懸
念される。
【0005】このため、付勢部材の付勢力を調整する付
勢力調整機構を備えるプリンタがある。例えば、カム軸
を回転駆動することでカム軸上の板カムを変位させ、カ
ムの変位量に伴いプリンタヘッドを変位させるカム構造
を設けたプリンタがある。これによって、使用する記録
材種に応じてカムを変位させることにより、付勢部材の
付勢力を調整し、プリンタヘッドのプラテンへの当接力
を調整することが可能になる。
【0006】カムの変位に際しては、カム軸の端部にダ
イアルを取り付け、このダイアルを装置の側方から操作
することにより、カムを変位させるようにしたものがあ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うに、カム軸の端部に設けられたダイアルによってプリ
ンタヘッドのプラテンへの当接力を調整する構造では、
ダイアルの操作のためのスペースをダイアルよりも外側
に確保する必要がある。このため、プリンタの設置に際
しては、排出口を本体ハウジングの前面に形成すること
によりプリントに関して不要となるスペースをプリンタ
の側方あるいは本体ハウジング内に確保しなければなら
ず、プリンタの設置スペースの拡大あるいはプリンタの
大型化という不都合が生じる。
【0008】本発明は、各種調整のためのスペースを格
別に確保する必要がなく、設置スペースを必要最少限と
することができるプリンタを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
プラテンとこのプラテンに記録材案内路を介して接離自
在に当接するプリンタヘッドとを有してプリント後の記
録材を排出する排出口が本体ハウジングの前面に形成さ
れたプリンタにおいて、前記プリンタヘッドの前記プラ
テンへの当接力を調整自在とする当接力調整機構と、前
記本体ハウジングの前面に配置されて前記当接力調整機
構を駆動する切替レバーと、を設けた。
【0010】ここで、一般的に、プリンタは、排出口か
ら排出される記録材を回収するために、排出口周辺にス
ペースが確保された状態で設置される。
【0011】また、一般的に、プリンタは、排出される
記録材の回収を容易にするために、排出口がオペレータ
ーにとって作業し易い方向、すなわち、前面側に向くよ
うにして配置される。
【0012】したがって、切替レバーが本体ハウジング
の前面に配置されているため、プリンタの前面側からの
操作により当接力調整機構を駆動することによって、プ
リンタヘッドのプラテンへの当接力を調整する。これに
よって、プリンタヘッドのプラテンへの当接力の調整に
際しては、調整のためのスペースを格別に確保する必要
がなく、プリンタの設置スペースを必要最少限とするこ
とが可能になる。また、プリンタの設置に際して、切替
レバーの配向方向を格別考慮する必要なく、オペレータ
ーにとって操作し易い位置に切替レバーを配置させるこ
とが可能になる。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載のプ
リンタにおいて、前記当接力調整機構は、カムの変位に
伴い前記プリンタヘッドを変位させるカム構造である。
【0014】したがって、プリンタの前面側からの操作
によって、カムを変位させることによって、プリンタヘ
ッドのプラテンへの当接力を調整する。これによって、
実用上簡易な構成によって請求項1記載の発明の作用を
得ることが可能になる。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のプリンタにおいて、前記プリンタヘッドを前記プ
リンタヘッドが前記プラテンから離反する方向へ変位自
在に保持するヘッドホルダと、前記ヘッドホルダを前記
プリンタヘッドが前記プラテンから離反する方向に付勢
するホルダ付勢部材と、前記ヘッドホルダの変位方向と
略直交する方向に前記ヘッドホルダから突出するピン
と、前記ピンに係合するフックと、前記フックに連結さ
れて前記本体ハウジングの前面に配置され、前記フック
と前記ピンとの係合を解除する方向へ駆動するロック解
除レバーと、を設けた。
【0016】ここで、上述したように、一般的に、プリ
ンタは、排出口から排出される記録材を回収するために
排出口周辺にスペースが確保された状態で設置され、排
出される記録材の回収を容易にするために排出口がオペ
レーターにとって作業し易い方向、すなわち、前面側に
向くようにして配置される。
【0017】したがって、ロック解除レバーがフックに
連結されて本体ハウジングの前面に配置されているた
め、プリンタの前面側からの操作によって、ピンとフッ
クとの係合が解除される。これによって、例えば、記録
材のセット時等のピンとフックとの係合の解除に際して
は、解除操作のためのスペースを格別に確保する必要が
なく、プリンタの設置スペースを必要最少限とすること
が可能になる。また、プリンタの設置に際して、ロック
解除レバーの配向方向を格別考慮する必要なく、オペレ
ーターにとって操作し易い位置にロック解除レバーを配
置させることが可能になる。さらに、ヘッドホルダは、
ホルダ付勢部材によってプリンタヘッドがプラテンから
離反する方向に付勢されているため、ピンとフックとの
係合を解除させるだけで、ヘッドホルダをプリンタヘッ
ドの変位方向に変位させることが可能になる。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項3記載のプ
リンタにおいて、前記切替レバーを前記排出口の一端部
側に設け、前記ロック解除レバーを前記排出口の他端部
側に設けた。
【0019】したがって、プリンタヘッドのプラテンへ
の当接力の調整、および、プリンタヘッドのプラテンか
ら離反する方向へ変位を、互いに支障なく、プリンタの
前面側からの操作によって行うことが可能になる。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項2、3また
は4記載のプリンタにおいて、前記カム構造は前記ヘッ
ドホルダの変位方向と略直交する方向に延出するカム軸
と前記カム軸に固定されて前記プリンタヘッドに当接す
る板カムとにより構成されており、前記ピンは前記カム
軸の端部に一体的に形成されている。
【0021】したがって、実用上少ない部品点数で、請
求項2、3または4記載の発明の作用を得ることが可能
になる。
【0022】請求項6記載の発明は、請求項5記載のプ
リンタにおいて、前記ピンには、前記フックが係合する
位置に位置させて前記ピンに対して回転自在なカラーが
取り付けられている。
【0023】ここで、フックがカム軸に直接係合してい
ると仮定すると、切替レバーの操作によって、カム軸に
対するフックの係合が解除される方向と同一方向にカム
軸を駆動することにより、フックがカム軸から外れ易く
なってしまうことが懸念される。
【0024】したがって、カム軸に対して回転自在なカ
ラーをフックが係合する位置に位置させて取り付けるこ
とにより、切替レバーの操作によって、フックの係合が
解除される方向と同一方向にカム軸を駆動する場合に
も、その回転がカラーに伝達されることがなく、フック
とカム軸との係合を解除する方向と、カム軸の駆動方向
とが互いに異なる方向であることにより、切替レバーの
操作によって、フックがカラーから外れ易くなってしま
うような不都合を、実用上簡易な構成で防止することが
可能になる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
1ないし図6を参照して説明する。本実施の形態は、プ
リンタとしてサーマルプリンタへの適用例を示す。
【0026】図1は本発明の一実施の形態のサーマルプ
リンタを示す斜視図、図2はその縦断側面図、図3はそ
の内部構造の概略を示す斜視図である。サーマルプリン
タ1の本体ハウジング2の前面には、プリント後の記録
材が排出される排出口3が形成されている。
【0027】本体ハウジング2の上面には、上方に向け
て開口する上側開口部4を閉塞する蓋部材5が設けられ
ている。蓋部材5は、後方側に設けられたヒンジ6を回
動中心として上方向に回動自在に設けられている。
【0028】本体ハウジング2の左側には、上面に各種
操作キー7や表示部8等を備える制御ボックス9が設け
られている。制御ボックス9内には、後述するプラテン
10の駆動やインクリボン11の巻き取り等を行う各種
モータやギア列(ともに図示せず)等が設けられている。
また、制御ボックス9内には、各種モータや各種操作キ
ー7および表示部8等のサーマルプリンタ1が備える各
部を駆動制御する制御系(図示せず)が設けられている。
【0029】本体ハウジング2の後方には、記録材を保
持する記録材保持部12が設けられている。本実施の形
態では、記録材保持部12には、ロール紙が保持されて
いる。
【0030】本体ハウジング2の背面には、記録材保持
部12に保持された記録材(ロール紙)が挿入される挿入
口Nが設けられている。
【0031】本体ハウジング2内には、記録材保持部1
2から挿入口N、プリンタ部Pを経由して排出口3へ至
る記録材案内路13が形成されている。
【0032】プリンタ部Pは、プラテン10と、記録材
案内路13を介してプラテン10に当接するプリンタヘ
ッドとしてのサーマルヘッド14とを備えている。サー
マルヘッド14は、板金部材15に固定されている。板
金部材15は、ヘッドホルダとしての一対の側板16の
間でサーマルヘッド14の後方側となる位置に設けられ
た支軸17を回動中心として、プラテン10から離反す
る方向へ揺動自在に設けられている。
【0033】本体ハウジング2内のプラテン10より手
前側には、記録材として台紙付きのラベル用紙を使用す
る際に、ラベル用紙を台紙から剥離させるための剥離板
18が設けられている。特に図示しないが、ラベル用紙
が剥離された台紙は、本体ハウジング2内の下側に設け
られた台紙巻き取り部に巻き取られる。
【0034】板金部材15の上方には、一対の側板16
の間で上下動自在に支持された略L字形状の板金部材1
9が設けられている。板金部材19の板金部材15に対
向する面には、記録材の幅方向に沿って並列に、複数の
孔20が形成されている。この孔20には、孔20を貫
通する加圧軸21が設けられている。加圧軸21は、板
金部材15から離反する方向へ摺動自在に設けられてい
る。加圧軸21の下端には、加圧軸21の軸径よりも大
きい径の円板22が設けられている。この円板22と板
金部材19の板金部材15に対向する面との間には、圧
縮スプリング23が設けられている。これにより、サー
マルヘッド14は、プラテン10に当接する方向へ付勢
されている。
【0035】板金部材19の上方には、一対の側板16
を貫通して両端が外方へ突出し、一対の側板16に対し
て回動自在に取り付けられたカム軸24が設けられてい
る。本実施の形態では、カム軸24の一対の側板16か
ら外方へ突出した部分によってピンが実現されている。
カム軸24には、先端部分が板金部材19に上方から当
接する複数のカムとしての板カム25が取り付けられて
いる。ここに、カム軸24と板カム25とによって当接
力調整機構としてのカム構造26が構成される。カム構
造26によって、板金部材19の上方への変位が規制さ
れ、圧縮スプリング23の復元力がサーマルヘッド14
をプラテン10の方向へ付勢する付勢力として作用す
る。
【0036】板カム25の板金部材19に上方から当接
する先端部分には、カム軸24からの距離が異なる2つ
の端面27a,27bが形成されている。カム軸24か
ら端面27aまでの距離は、カム軸24から端面27b
までの距離よりも短く設定されている(図5参照)。これ
により、カム軸24の回転(駆動)に伴って板金部材15
に対する板金部材19の位置は、2段階に変位する。つ
まり、圧縮スプリング23の復元力は、板金部材15に
当接する端面27a,27bに応じて、2段階に調整さ
れる。
【0037】カム軸24には、排出口3側へ向けて突出
する切替レバー28が固定されている。詳細は後述する
が、これによって切替レバー28の操作によりカム軸2
4を回動させることができる。本実施の形態では、切替
レバー28は、排出口3の左側の端部に配置されてい
る。
【0038】一対の側板16から外方へ突出したカム軸
24の両端部分には、内径がカム軸24より大きいカラ
ー29が取り付けられている。カラー29は、カム軸2
4に対して回動自在に設けられている。カム軸24のカ
ラー29より外方には、カラー29の脱落を防止するC
リング(図示せず)が取り付けられている。
【0039】カラー29には、サーマルプリンタ1の手
前側からカラー29に係合するフック31を備えるフッ
クレバー32が設けられている。ここに、カラー29お
よびフック31によってロック機構33が構成されてい
る。
【0040】ここで、図4は、ロック機構33を拡大し
て示す斜視図である。フックレバー32は、本体ハウジ
ング2内の下側に設けられた支点(図示せず)を回動中心
として回動自在に設けられている。フックレバー32
は、通常、スプリング34等によって、フック31がカ
ラー29に係合する方向へ付勢されている。
【0041】フックレバー32は、一対の側板の外方に
それぞれ設けられて、下側でプレート30によって連結
されている。排出口3の右側に位置するフックレバー3
2には、フックレバー32から排出口3側に向けて突出
するロック解除レバー35が一体的に形成されている。
【0042】一対の側板16のうち、制御ボックス9側
の側板16には、インクリボン11を巻き取るためのイ
ンクリボン巻き取りギア36が設けられている。インク
リボン巻き取りギア36は、制御ボックス9内に設けら
れた上述したギア列やモータ(図示せず)等と連結されて
おり、ギア列の駆動に連動して回転する。
【0043】一対の側板16の間には、サーマルヘッド
14やカム構造26の他に、記録材保持部12から挿入
口Nを介して記録材案内路13中に案内される記録材の
経路を規制する軸37等が設けられている。以降、一対
の側板16の間または一対の側板16に取り付けられて
いる部材および一対の側板16をまとめてヘッドブロッ
ク38という。
【0044】ヘッドブロック38は、一対の側板16を
貫通して両端が本体ハウジング2内に回動自在に取り付
けられたブロック回動軸39に固定されており、ブロッ
ク回動軸39を回動中心として回動自在に設けられてい
る。
【0045】ブロック回動軸39には、ホルダ付勢部材
としてのトーションスプリング40が設けられている。
トーションスプリング40の一端は、ブロック回動軸3
9の下方に設けられた軸41に背面側から当接されてい
る。トーションスプリング40の他端は、本体ハウジン
グ2内の後方側で壁面に取り付けられている。これによ
り、ヘッドブロック38は、ブロック回動軸39を回動
中心として上方へ付勢されている。
【0046】このような構成において、プリントに際し
ては、図5(a)、(b)に示すように、使用する記録材の
厚さに応じて、切替レバー28を操作する。例えば、通
常の厚さの記録材を使用する場合には、切替レバー28
を図5(a)に示す位置にセットする。これにより、カム
軸24が回動して、板金部材19の上方への変位が端面
27aによって規制される。
【0047】また、例えば、感熱発色性を有する記録材
が複数枚積層された複写紙等の厚みのある記録材を使用
する場合には、切替レバー28を図5(b)に示す位置に
セットする。これにより、カム軸24が回動して、板金
部材19の上方への変位が端面27bによって規制され
る。カム軸24から端面27aまでの距離は、カム軸2
4から端面27bまでの距離よりも短く設定されている
ため、切替レバー28が図5(a)に示す位置にセットさ
れている場合よりも、サーマルヘッド14のプラテン1
0への当接力が高くなり、複数枚の記録材が積層された
複写紙の使用に際しても最下層の記録材まで良好なプリ
ント(複写)を行うことができる。
【0048】ここで、一般的に、サーマルプリンタ1
は、排出口3から排出される記録材を回収するために、
排出口3の周辺にスペースが確保された状態で設置され
る。
【0049】また、一般的に、サーマルプリンタ1は、
排出される記録材の回収を容易にするために、排出口3
がオペレーターにとって作業し易い方向に向くようにし
て配置される。通常、オペレーターに対して排出口3が
対向するように配置されている状態が、作業がし易い。
このため、サーマルプリンタ1は、排出口3が前面側に
向くようにして配置されている状態が好ましい。
【0050】本実施の形態では、切替レバー28が排出
口3側へ向けて突出されているため、サーマルプリンタ
1の前面側からの操作によって、サーマルヘッド14の
プラテン10への当接力を調整することができる。
【0051】これによって、サーマルヘッド14のプラ
テン10への当接力の調整に際しては、調整のためのス
ペースを格別に確保する必要がなく、サーマルプリンタ
1の設置スペースを必要最少限とすることができる。
【0052】また、サーマルプリンタ1の設置に際し
て、切替レバー28の配向方向を格別考慮する必要な
く、オペレーターにとって操作し易い位置に切替レバー
28を配置させることができる。
【0053】次に、記録材のセット等に際しては、ロッ
ク解除レバー35を操作して、フックレバー32を図6
(a)に示す位置から図6(b)の破線で示す位置に回動さ
せる。これにより、カラー29とフック31との係合が
解除され、ヘッドブロック38はトーションスプリング
40に付勢されてブロック回動軸39を回動中心として
上方へ回動する。これにより、本体ハウジング2内が大
きく開放され、記録材のセット等の各種作業を容易に行
うことができる。
【0054】ここで、上述したように、一般的に、サー
マルプリンタ1は、排出口3から排出される記録材を回
収するために排出口3の周辺にスペースが確保された状
態で設置され、排出される記録材の回収を容易にするた
めに排出口3がオペレーターにとって操作し易い方向、
すなわち、前面側に向くようにして配置されることが好
ましい。
【0055】本実施の形態では、ロック解除レバー35
が排出口3側へ向けて突出されているため、サーマルプ
リンタ1の前面側からの操作によって、カラー29とフ
ック31との係合を解除することができる。
【0056】これによって、カラー29とフック31と
の係合の解除に際しては、解除操作のためのスペースを
格別に確保する必要がなく、サーマルプリンタ1の設置
スペースを必要最少限とすることができる。
【0057】また、サーマルプリンタ1の設置に際し
て、ロック解除レバー35の配向方向を格別考慮する必
要なく、オペレーターにとって操作し易い位置にロック
解除レバー35を配置させることができる。
【0058】加えて、ロック機構33とカム構造26と
は、一部の部品を共有する共通化構造とされているた
め、部品点数の削減を図ることができる。
【0059】ところで、切替レバー28の操作によりカ
ム軸24は、図5(a)に示す位置から図5(b)に示す位
置まで、あるいは、図5(b)に示す位置から図5(a)に
示す位置までの2方向へ回動する。このため、状況によ
っては、カム軸24の回動方向が、カラー29とフック
31との係合を解除する方向と同一方向となることが懸
念される。
【0060】フック31がカム軸24に直接係合してい
ると仮定すると、切替レバー28の操作によって、カム
軸24に対するフック31の係合が解除される方向と同
一方向にカム軸24が回動されることにより、フック3
1がカム軸24から外れ易くなってしまうことが懸念さ
れる。
【0061】したがって、フック31をカム軸24と一
体的に設けられたカラー29に係合させることにより、
切替レバー28の操作によって、フック31の係合が解
除される方向と同一方向にカム軸24が回動された場合
にも、その回転がカラー29に伝達されることがなく、
回転方向が互いに異なるロック機構33とカム構造26
とを一体的に構成することによる上述のような不都合
を、実用上簡易な構成で防止することができる。
【0062】さらに、本実施の形態では、切替レバー2
8を排出口3の左側の端部に配置し、ロック解除レバー
35を排出口3の右側の端部側に配置したので、サーマ
ルヘッド14のプラテン10への当接力の調整、およ
び、ヘッドブロック38の上方への回動を、互いに支障
なく行うことができ、使い易いサーマルプリンタ1を提
供することができる。
【0063】なお、本実施の形態では、サーマルヘッド
14を有するサーマルプリンタ1についての適用例を示
したが、これに限るものではなく、例えば、インパクト
プリンタヘッドを有するインパクトドットプリンタ等へ
適用してもよい。
【0064】また、本実施の形態では、カム軸24とカ
ム軸24に取り付けられた板カム25とによってカム構
造26を構成したが、これに限るものではなく、例え
ば、図7に示すように、カム50に連結された切替レバ
ー51を操作することによるカム50の前後方向の直線
運動によって、板金部材15に対する板金部材19の位
置を変位させる直動方式のカム構造52を設けて、プラ
テン10に対するサーマルヘッド14の当接力を調整す
るようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、プラテン
とこのプラテンに記録材案内路を介して接離自在に当接
するプリンタヘッドとを有してプリント後の記録材を排
出する排出口が本体ハウジングの前面に形成されたプリ
ンタにおいて、前記プリンタヘッドの前記プラテンへの
当接力を調整自在とする当接力調整機構と、前記本体ハ
ウジングの前面に配置されて前記当接力調整機構を駆動
する切替レバーと、を設けて、プリンタの前面側からの
操作により当接力調整機構を駆動することによって、プ
リンタヘッドのプラテンへの当接力を調整することによ
り、一般的に、排出口から排出される記録材を回収する
ために排出口周辺にスペースが確保された状態で設置さ
れるとともに、排出される記録材の回収を容易にするた
めに、排出口がオペレーターにとって作業し易い方向、
すなわち、前面側に向くようにして配置されるプリンタ
での、プリンタヘッドのプラテンへの当接力の調整に際
しては、調整のためのスペースを格別に確保する必要が
なく、プリンタの設置スペースを必要最少限とすること
ができる。また、プリンタの設置に際して、切替レバー
の配向方向を格別考慮する必要なく、オペレーターにと
って操作し易い位置に切替レバーを配置させることがで
きる。
【0066】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載のプリンタにおいて、前記当接力調整機構を、カムの
変位に伴い前記プリンタヘッドを変位させるカム構造と
して、プリンタの前面側から切替レバーを操作させるこ
とによって、カムを変位させてプリンタヘッドのプラテ
ンへの当接力を調整することにより、実用上簡易な構成
によって請求項1記載の発明の効果を得ることができ
る。
【0067】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載のプリンタにおいて、前記プリンタヘッドを
前記プリンタヘッドが前記プラテンから離反する方向へ
変位自在に保持するヘッドホルダと、前記ヘッドホルダ
を前記プリンタヘッドが前記プラテンから離反する方向
に付勢するホルダ付勢部材と、前記ヘッドホルダの変位
方向と略直交する方向に前記ヘッドホルダから突出する
ピンと、前記ピンに係合するフックと、前記フックに連
結されて前記本体ハウジングの前面に配置され、前記フ
ックと前記ピンとの係合を解除する方向へ駆動するロッ
ク解除レバーと、を設けて、プリンタの前面側からの操
作によって、ピンとフックとの係合を解除させることに
より、上述したように、一般的に、排出口から排出され
る記録材を回収するために排出口周辺にスペースが確保
された状態で設置され、排出される記録材の回収を容易
にするために排出口がオペレーターにとって作業し易い
方向、すなわち、前面側に向くようにして配置されるプ
リンタでの、例えば、記録材のセット時等のピンとフッ
クとの係合の解除に際しては、解除操作のためのスペー
スを格別に確保する必要がなく、プリンタの設置スペー
スを必要最少限とすることができる。また、プリンタの
設置に際して、ロック解除レバーの配向方向を格別考慮
する必要なく、オペレーターにとって操作し易い位置に
ロック解除レバーを配置させることができる。さらに、
ヘッドホルダは、ホルダ付勢部材によってプリンタヘッ
ドの変位方向に付勢されているため、ピンとフックとの
係合を解除させるだけで、ヘッドホルダをプリンタヘッ
ドの変位方向に変位させることができる。これによっ
て、使い易いプリンタを提供することができる。
【0068】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載のプリンタにおいて、前記切替レバーを前記排出口の
一端部側に設け、前記ロック解除レバーを前記排出口の
他端部側に設けることにより、プリンタヘッドのプラテ
ンへの当接力の調整、および、プリンタヘッドのプラテ
ンから離反する方向へ変位を、互いに支障なく、プリン
タの前面側からの操作によって行うことができる。これ
によって、より使い易いプリンタを提供することができ
る。
【0069】請求項5記載の発明によれば、請求項2、
3または4記載のプリンタにおいて、前記カム構造は前
記ヘッドホルダの変位方向と略直交する方向に延出する
カム軸と前記カム軸に固定されて前記プリンタヘッドに
当接する板カムとにより構成されており、前記ピンは前
記カム軸の端部に一体的に形成されているため、実用上
少ない部品点数で、請求項2、3または4記載の発明の
効果を得ることができる。
【0070】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載のプリンタにおいて、前記ピンには、前記フックが係
合する位置に位置させて前記ピンに対して回転自在なカ
ラーが取り付けられているため、切替レバーの操作によ
って、カム軸に対するフックの係合が解除される方向と
同一方向にカム軸を駆動する場合にも、その回転がカラ
ーに伝達されることがなく、フックとカム軸との係合を
解除する方向と、カム軸の駆動方向とが互いに異なる方
向であることにより、切替レバーの操作によって、フッ
クがカラーから外れ易くなってしまうような不都合を、
実用上簡易な構成で防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のプリンタを示す斜視図
である。
【図2】その縦断側面図である。
【図3】その内部構造の概略を示す斜視図である。
【図4】ロック機構を拡大して示す斜視図である。
【図5】カム構造の動作を示す側面図である。
【図6】ロック機構の動作を示す側面図である。
【図7】別のカム構造を示す側面図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 本体ハウジング 3 排出口 10 プラテン 13 記録材案内路 14 プリンタヘッド 16 ヘッドホルダ 24 カム軸 25 カム 26 カム構造、当接力調整機構 28 切替レバー 29 カラー 31 フック 35 ロック解除レバー 40 ホルダ付勢部材 50 カム 51 切替レバー 52 カム構造

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテンとこのプラテンに記録材案内路
    を介して接離自在に当接するプリンタヘッドとを有して
    プリント後の記録材を排出する排出口が本体ハウジング
    の前面に形成されたプリンタにおいて、 前記プリンタヘッドの前記プラテンへの当接力を調整自
    在とする当接力調整機構と、 前記本体ハウジングの前面に配置されて前記当接力調整
    機構を駆動する切替レバーと、を設けたことを特徴とす
    るプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記当接力調整機構は、カムの変位に伴
    い前記プリンタヘッドを変位させるカム構造である請求
    項1記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記プリンタヘッドを前記プリンタヘッ
    ドが前記プラテンから離反する方向へ変位自在に保持す
    るヘッドホルダと、 前記ヘッドホルダを前記プリンタヘッドが前記プラテン
    から離反する方向に付勢するホルダ付勢部材と、 前記ヘッドホルダの変位方向と略直交する方向に前記ヘ
    ッドホルダから突出するピンと、 前記ピンに係合するフックと、 前記フックに連結されて前記本体ハウジングの前面に配
    置され、前記フックと前記ピンとの係合を解除する方向
    へ駆動するロック解除レバーと、を設けたことを特徴と
    する請求項1または2記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記切替レバーを前記排出口の一端部側
    に設け、前記ロック解除レバーを前記排出口の他端部側
    に設けたことを特徴とする請求項3記載のプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記カム構造は前記ヘッドホルダの変位
    方向と略直交する方向に延出するカム軸と前記カム軸に
    固定されて前記プリンタヘッドに当接する板カムとによ
    り構成されており、前記ピンは前記カム軸の端部に一体
    的に形成されていることを特徴とする請求項2、3また
    は4記載のプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記ピンには、前記フックが係合する位
    置に位置させて前記ピンに対して回転自在なカラーが取
    り付けられていることを特徴とする請求項5記載のプリ
    ンタ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116100959A (zh) * 2022-12-30 2023-05-12 武汉精臣智慧标识科技有限公司 一种打印机模组

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