JP2002160246A - クランプ付金型及びクランプ付金型を用いたプレス成型方法 - Google Patents

クランプ付金型及びクランプ付金型を用いたプレス成型方法

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JP2002160246A JP2000355711A JP2000355711A JP2002160246A JP 2002160246 A JP2002160246 A JP 2002160246A JP 2000355711 A JP2000355711 A JP 2000355711A JP 2000355711 A JP2000355711 A JP 2000355711A JP 2002160246 A JP2002160246 A JP 2002160246A
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/02Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
    • H01J29/06Screens for shielding; Masks interposed in the electron stream
    • H01J29/07Shadow masks for colour television tubes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2229/00Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
    • H01J2229/07Shadow masks
    • H01J2229/0727Aperture plate
    • H01J2229/0733Aperture plate characterised by the material

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  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のプレス成型工程においてはプレス成型
そのものは短時間でも金型の加熱・冷却に時間がかか
り、その間1台の金型がプレス成型機を占領してしまう
ので生産効率が悪かった。 【解決手段】 上型1のクランプ受具3、4に下型2の
クランプ5、6、7、8が係合するクランプ付金型Aを
ローダーからプレス成型機に搬入し、プレス成型終了と
同時にアンローダーへ搬出する。 【効果】 冷却をプレス成型機で行わないのですぐに次
のクランプ付金型をプレス成型機に搬入でき、常にプレ
ス成型機を加熱状態にできるので加熱時間も短縮でき、
生産効率が少なくとも2倍以上となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明のクランプ付金型及び
クランプ付金型を用いたプレス成型方法は、プレス成型
機用の上型と下型で構成される金型において上型と下型
がプレス成型時にクランプにより成型完了状態で保持さ
れるクランプ付金型と、該クランプ付金型とプレス成型
機と該クランプ付金型を該プレス成型機に搬入する搬入
機構と該クランプ付金型を該プレス成型機より搬出する
搬出機構より構成されるクランプ付金型を用いたプレス
成型方法とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂や木屑や合成ゴムや砕石等の材
料をプレス成型して製品とするプレス成型方法の1方法
として、従来より上型と下型よりなる金型中に上記材料
を投入し、加熱して溶融あるいは軟化状態とし、プレス
成型機にてプレス成型する方法が知られていた。
【0003】図19に上記従来の方法の1例を示す。図19
にて、22はプレス成型機であり22aは上下動するスライ
ド、22bは固定されたベッドである。またαは従来の金
型の1例である。
【0004】従来の金型αは上型23と下型24より構成さ
れ、さらに上型23は型部23aと型部23aの上に型部23a
と一体に固着された厚板状の天板23bよりなり、下型24
は枠体24aと枠体24aの下に枠体24aと一体に固着され
た厚板状の底板24bよりなっている。
【0005】プレス成型機22のスライド22aの下面には
T字状の溝が複数箇所刻設され、該T字状の溝に留具T
により金型αの上型23の天板23bが固着されている。ま
た、プレス成型機22のベッド22bの上面にもT字状の溝
が複数箇所刻設され、該T字状の溝に留具Tにより金型
αの下型24の底板24bが固着されている。
【0006】金型αの下型24の枠体24aと底板24bより
構成される空間にはプレス成型される材料Mが投入され
ており、プレス成型機22のスライド22aとベッド22bは
図示しない熱源により加熱されていて材料Mはベッド22
bの熱により溶融状態あるいは軟化状態にある。
【0007】以上の状態でスライド22aを下降させる
と、スライド22aに固着された天板23b及び天板23bに
一体に固着された型部23aも下降し、型部23aは下型24
の枠体24a中に嵌合し、材料Mを圧縮し、材料Mは上型
23と下型24によりプレス成型される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】材料Mは上型23と下型
24の間で希望の形態にプレス成型されるが、加熱状態に
あるままで上型23を上昇させるとその形態を保持できな
いので、プレス成型機22の図示しない熱源のスイッチを
切り、上型23が下型24に嵌合された状態のままで材料M
が冷却固化されるまで待たねばならない。
【0009】すなわち、プレス成型機22のスライド22a
を下降させた圧縮状態のままで材料Mを冷却せねばなら
ない。この冷却に要する時間は、金型αの寸法形状や材
料Mの種類によっても異なるが、金型αによって成型さ
れる製品を、廃プラスチックを材料Mに用いた道路の側
溝の蓋とした場合、約1時間程度である。
【0010】上記の場合、プレス成型機22のスライド22
aを下降させた圧縮状態のままで約1時間待ち、その後
プレス成型機22のスライド22aを上昇させる。すると金
型αの下型24内に製品が残るので、製品を取り出し、新
たな材料Mを金型αの下型24内に投入する。
【0011】しかしながら、この段階ですぐに次のプレ
ス工程にかかることはできない。というのは、プレス成
型機22と金型αは既に冷却されているので、金型α内の
新たな材料Mもまた固化状態にあるからである。したが
って、プレス成型機22の図示しない熱源のスイッチを再
び入れ、スライド22aとベッド22bを加熱することによ
り金型αを再び加熱し、新たな材料Mを加熱して溶融あ
るいは軟化状態にせねばならない。
【0012】この加熱に要する時間も廃プラスチックを
材料Mに用いた道路の側溝の蓋の場合、やはり約1時間
程度である。したがって、従来の金型αを用いて上記の
プレス成型を行う場合、加熱に約1時間、冷却に約1時
間で、1サイクル終了までに約2時間を要することとな
る。
【0013】プレス成型工程そのもの、すなわちプレス
成型機22のスライド22aを上昇あるいは下降させるに要
する時間はごく僅かであるのに、加熱及び冷却に上記の
ように時間がかかるので、1台のプレス成型機22の生産
効率は上がらず、生産効率を上げようとすれば、何台も
のプレス成型機を多数並列させてプレス成型作業を平行
させて行うしか方法がなかった。
【0014】しかしながらプレス成型機22を多数並列さ
せるのは、実際上は主として設備投資費用の点から実現
不可能である。したがって、限られた数のプレス成型機
22を効率良く用いるしか方法はなく、そのためには、上
記の長い加熱および冷却時間中プレス成型機22が1台の
金型に占領されているという状況を改善する方法が希求
されていた。
【0015】また、図19に示すように金型αは留具Tに
よりプレス成型機22に固定された状態であるので、同一
製品のみを生産する場合には良いが、製品の種類を変え
たい場合は金型αをプレス成型機22から取り外し、新た
な金型をプレス成型機22に固定する作業が必要であり、
この作業手間を改善短縮する方法も求められていた。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたものであり、解決手段は以下に記
述するとおりである。
【0017】<解決手段1>プレス成型機用の上型と下
型で構成される金型において、下型にフックとコイルば
ねを有するクランプを複数個有し、上型に該クランプの
該フックに係合するフック受部を有するクランプ受具を
複数個有し、上記プレス成型機によるプレス成型が完了
した状態で下型の上記クランプの上記フックが上型の上
記クランプ受具の上記フック受部に完全に係合しプレス
成型の完了時点における上記上型と上記下型の嵌合状態
を上記コイルばねの付勢力により継続的に保持し得るよ
うに構成したことを特徴とするクランプ付金型を提供す
る。 <解決手段2>プレス成型機と、該プレス成型機にて用
いられる複数個の上記クランプ付金型と、上記プレス成
型機に上記クランプ付金型を搬入する搬入機構と、上記
プレス成型機より上記クランプ付金型を搬出する搬出機
構より構成されることを特徴とする解決手段1記載のク
ランプ付金型を用いた、クランプ付金型を用いたプレス
成型方法を提供する。 <解決手段3>上記搬入機構がローラーコンベアあるい
はチェーンコンベア等の搬送装置と上記クランプ付金型
を上記プレス成型機の方向に押すプッシャーを有するロ
ーダーであり、上記搬出機構がローラーコンベアあるい
はチェーンコンベア等の搬送装置を有するアンローダー
であり、上記複数のクランプ付金型のうちの1台のクラ
ンプ付金型が上記ローダーの上記ローラーコンベアある
いはチェーンコンベア等の搬送装置と上記プッシャーに
より上記プレス成型機の定位置に搬入され、上記プレス
成型機によりプレス成型が完了すると同時に上記クラン
プ付金型が上記クランプの作用により成型完了時点の状
態に保持されたまま上記搬入機構により上記プレス成型
機内に搬入されてきた次のクランプ付金型に押圧されか
つ上記アンローダーの上記ローラーコンベアあるいは上
記チェーンコンベア等の搬送装置の作用により上記プレ
ス成型機より上記アンローダーに搬出されることを特徴
とする解決手段2記載のクランプ付金型を用いたプレス
成型方法を提供する。 <解決手段4>上記ローダーに連接されたチェーンコン
ベアあるいはローラーコンベア等の搬送装置を有する搬
入台より上記クランプ付金型を上記ローダーに搬送する
手段として上記ローダーに上下動可能なチェーンコンベ
アあるいはローラーコンベア等の搬送装置を備え、かつ
上記アンローダーより上記アンローダーに連接されたチ
ェーンコンベアあるいはローラーコンベア等の搬送装置
を有する搬出台に上記クランプ付金型を搬送する手段と
して上記アンローダーに上下動可能なチェーンコンベア
あるいはローラーコンベア等の搬送装置を備えたことを
特徴とする解決手段3記載のクランプ付金型を用いたプ
レス成型方法を提供する。
【0018】すなわち、本発明は、金型がプレス成型機
に固定されているがゆえに加熱及び冷却中に長時間プレ
ス成型機を占領し、そのためにプレス成型機の作業効率
が悪化している点に注目し、その解決のために金型をプ
レス成型機に固定せず、下型にクランプを、上型にクラ
ンプ受具を設け、プレス成型と同時に下型のクランプの
フックが上型のクランプ受具のフック受部に係合し、圧
縮状態を保持できるようにしたものである。
【0019】それゆえに冷却期間中、プレス成型機のス
ライドを下降させ圧縮状態としている必要はなく、プレ
ス成型が終わればクランプにより上型と下型が嵌合状態
にある金型をプレス成型機より搬出し、次の金型をプレ
ス成型機に搬送し、金型内の材料が溶融あるいは軟化し
次第次のプレス成型作業を行うことができる構成とし
た。
【0020】これによりプレス成型機全体を冷却する必
要もなくなり、プレス成型機は常に加熱状態としておけ
るので、プレス成型機の冷却時間が完全に省略できるの
は無論のこと、従来の方法のようにプレス成型機自体を
再加熱する必要がないので金型内の材料を溶融あるいは
軟化させるに要する時間も約3分の2に短縮され、結果
として生産効率を2倍以上に上昇させることが可能とな
った。
【0021】また、金型がプレス成型機に固定されてい
ないので、金型の種類を交換することも極めて容易であ
り、多種類の製品を効率良く生産することができるよう
になった。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面を参照しな
がら詳細に説明する。図1〜図8までは本発明のクラン
プ付金型の実施例を説明するための図面であり、図9〜
図18は本発明のクランプ付金型を用いたプレス成型方法
の実施例を説明するための図面である。
【0023】本実施例のクランプ付金型Aは、図1に示
すように上型1と下型2より構成される。上型1と下型
2の形態は製品の形態により様々なものがあり得るが、
本実施例のクランプ付金型Aの場合は道路の側溝にかぶ
せられる蓋をプレス成型するための構成である。但し、
細部は省略して基本形のみを示すものである。
【0024】上型1は下面に凸部のある略直方体状の型
部1aの上面に平面形状が略長方形である厚板状の天板
1bが一体に固着されて構成されている。図1、図2に
見るように型部1aの平面形状より天板1bの平面形状
の方がやや大であるので固着部分にて天板1bの下面の
四周端部が型部1aの周囲に軒状に現れる。
【0025】図1〜図3に見るように、天板1bには左
側面に板状のクランプ受具3が、右側面に板状のクラン
プ受具4が、夫々螺着されている。クランプ受具3及び
クランプ受具4は図3に見るようにその下端部が夫々略
三角形状に突出したフック受部3a、4aとなってい
る。
【0026】下型2は図1、図2に見るように平面形状
がロ字形の枠体2aの下面に平面形状が略長方形である
厚板状の底板2bが一体に固着されて構成されている。
枠体2aの平面形状より底板2bの平面形状の方がやや
大であるので固着部分にて底板2bの上面の四周端部が
枠体2aの周囲にテラス状に現れる。
【0027】枠体2aの内法の平面形状は上型1の型部
1aの平面形状と同一に構成されているので、上型1を
下型2に嵌合させることにより型部1aは枠体2a内に
密嵌される。しかしながら図3に示すように、型部1a
の高さは枠体2aの高さより小であるので上型1の天板
1bの下面が枠体2aの上面に当接するとそれ以上上型
1は下降せず、上型1の型部1aと下型2の枠体2aの
下部及び底板2bに囲繞された空間Sが形成される。該
空間Sが製品の型となる。
【0028】図2に見るように、枠体2aの左側面前部
には略長方形状の浅い凹部2cが、右側面前部には略長
方形状の浅い凹部2dが、左側面後部には略長方形状の
浅い凹部2eが、右側面後部には略長方形状の浅い凹部
2fが、夫々刻設されている。
【0029】凹部2cには後記クランプ5を軸着する支
持体9の取付板9aが、凹部2dには後記クランプ6を
軸着する支持体10の取付板10aが、凹部2eには後記クラ
ンプ7を軸着する支持体11の取付板11aが、凹部2fに
は後記クランプ8を軸着する支持体12の取付板12aが、
夫々螺着されている。
【0030】支持体9は図7aに見るように長方形状の
取付板9aの左側面に略3角形状の軸受9b、9cが一
体に固着されて構成されている。軸受9bには円孔9d
が、軸受9cには円孔9eが、夫々穿設されている。ま
た、取付板9aの中央下部には円孔9fが穿設されてい
る。なお、Hは支持体9を凹部2c(図2参照)に螺着
するねじ孔である。
【0031】支持体10は図7bに見るように長方形状の
取付板10aの右側面に略3角形状の軸受10b、10cが一
体に固着されて構成されている。軸受10bには円孔10d
が、軸受10cには円孔10eが、夫々穿設されている。ま
た、取付板10aの中央下部には円孔10fが穿設されてい
る。なお、Hは支持体10を凹部2d(図2参照)に螺着
するねじ孔である。
【0032】支持体11は図7cに見るように長方形状の
取付板11aの左側面に略3角形状の軸受11b、11cが一
体に固着されて構成されている。軸受11bには円孔11d
が、軸受11cには円孔11eが、夫々穿設されている。ま
た、取付板11aの中央下部には円孔11fが穿設されてい
る。なお、Hは支持体11を凹部2e(図2参照)に螺着
するねじ孔である。
【0033】支持体12は図7dに見るように長方形状の
取付板12aの右側面に略3角形状の軸受12b、12cが一
体に固着されて構成されている。軸受12bには円孔12d
が、軸受12cには円孔12eが、夫々穿設されている。ま
た、取付板12aの中央下部には円孔12fが穿設されてい
る。なお、Hは支持体12を凹部2f(図2参照)に螺着
するねじ孔である。
【0034】支持体9には図6aに見るようにクランプ
5が軸着されている。クランプ5は中央部が厚みのある
略板状で、上端が鉤型のフック5aとなり、厚みのある
中央部右側面には略円柱状のピン5dが突設され、該中
央部の下部には正面から背面にかけて円柱状の軸5bが
嵌挿固着されている。また、下端部右側面にはコイルば
ね5cがその左端を該右側面に固着されて突設されてい
る。コイルばね5cの右端は図2に見るように凹部2c
に固着されている。
【0035】支持体10には図6bに見るようにクランプ
6が軸着されている。クランプ6は中央部が厚みのある
略板状で、上端が鉤型のフック6aとなり、厚みのある
中央部左側面には略円柱状のピン6dが突設され、該中
央部の下部には正面から背面にかけて円柱状の軸6bが
嵌挿固着されている。また、下端部左側面にはコイルば
ね6cがその右端を該左側面に固着されて突設されてい
る。コイルばね6cの左端は図2に見るように凹部2d
に固着されている。
【0036】支持体11には図6cに見るようにクランプ
7が軸着されている。クランプ7は中央部が厚みのある
略板状で、上端が鉤型のフック7aとなり、厚みのある
中央部右側面には略円柱状のピン7dが突設され、該中
央部の下部には正面から背面にかけて円柱状の軸7bが
嵌挿固着されている。また、下端部右側面にはコイルば
ね7cがその左端を該右側面に固着されて突設されてい
る。コイルばね7cの右端は図2に見るように凹部2e
に固着されている。
【0037】支持体12には図6dに見るようにクランプ
8が軸着されている。クランプ8は中央部が厚みのある
略板状で、上端が鉤型のフック8aとなり、厚みのある
中央部左側面には略円柱状のピン8dが突設され、該中
央部の下部には正面から背面にかけて円柱状の軸8bが
嵌挿固着されている。また、下端部左側面にはコイルば
ね8cがその右端を該左側面に固着されて突設されてい
る。コイルばね8cの左端は図2に見るように凹部2f
に固着されている。
【0038】クランプ5の軸5bは図6a、図7aに見
るように、支持体9の軸受9bの円孔9d及び軸受9c
の円孔9eに回動自在に挿嵌されており、これによりク
ランプ5は軸受9b、9cに回動自在に軸着されてい
る。また、コイルばね5cは支持体9の取付板9aの円
孔9fにその右端を遊嵌されている。
【0039】クランプ6の軸6bは図6b、図7bに見
るように、支持体10の軸受10bの円孔10d及び軸受10c
の円孔10eに回動自在に挿嵌されており、これによりク
ランプ6は軸受10b、10cに回動自在に軸着されてい
る。また、コイルばね6cは支持体10の取付板10aの円
孔10fにその左端を遊嵌されている。
【0040】クランプ7の軸7bは図6c、図7cに見
るように、支持体11の軸受11bの円孔11d及び軸受11c
の円孔11eに回動自在に挿嵌されており、これによりク
ランプ7は軸受11b、11cに回動自在に軸着されてい
る。また、コイルばね7cは支持体11の取付板11aの円
孔11fにその右端を遊嵌されている。
【0041】クランプ8の軸8bは図6d、図7dに見
るように、支持体12の軸受12bの円孔12d及び軸受12c
の円孔12eに回動自在に挿嵌されており、これによりク
ランプ8は軸受12b、12cに回動自在に軸着されてい
る。また、コイルばね8cは支持体12の取付板12aの円
孔12fにその左端を遊嵌されている。
【0042】クランプ5は図5及び図8aに見るように
上型1と下型2が完全に嵌合した状態、すなわち下型2
の枠体2aの上面が上型1の天板1bの下面端部に当接
した状態で略直立状態にあり、フック5aは上型1のク
ランプ受具3のフック受部3aに完全に係合した状態と
なっている。
【0043】このとき、ピン5dの右端は枠体2aの左
側面に当接し、またコイルばね5cは圧縮状態にあり、
クランプ5の上部をクランプ受具3の方向に回動するよ
うに付勢する。しかし、フック5aがクランプ受具3の
フック受部3aに係合しかつピン5dの右端が枠体2a
の左側面に当接しているので実際にはクランプ5は回動
せず、図5及び図8aの略直立状態を継続的に保持す
る。
【0044】クランプ6は図8bに見るように上型1と
下型2が完全に嵌合した状態、すなわち下型2の枠体2
aの上面が上型1の天板1bの下面端部に当接した状態
で略直立状態にあり、フック6aは上型1のクランプ受
具4のフック受部4aに完全に係合した状態となってい
る。
【0045】このとき、ピン6dの左端は枠体2aの右
側面に当接し、またコイルばね6cは圧縮状態にあり、
クランプ6の上部をクランプ受具4の方向に回動するよ
うに付勢する。しかし、フック6aがクランプ受具4の
フック受部4aに係合しかつピン6dの左端が枠体2a
の右側面に当接しているので実際にはクランプ6は回動
せず、図8bの略直立状態を継続的に保持する。
【0046】クランプ7は図8cに見るように上型1と
下型2が完全に嵌合した状態、すなわち下型2の枠体2
aの上面が上型1の天板1bの下面端部に当接した状態
で略直立状態にあり、フック7aは上型1のクランプ受
具3のフック受部3aに完全に係合した状態となってい
る。
【0047】このとき、ピン7dの右端は枠体2aの左
側面に当接し、またコイルばね7cは圧縮状態にあり、
クランプ7の上部をクランプ受具3の方向に回動するよ
うに付勢する。しかし、フック7aがクランプ受具3の
フック受部3aに係合しかつピン7dの右端が枠体2a
の左側面に当接しているので実際にはクランプ7は回動
せず、図8cの略直立状態を継続的に保持する。
【0048】クランプ8は図8dに見るように上型1と
下型2が完全に嵌合した状態、すなわち下型2の枠体2
aの上面が上型1の天板1bの下面端部に当接した状態
で略直立状態にあり、フック8aは上型1のクランプ受
具4のフック受部4aに完全に係合した状態となってい
る。
【0049】このとき、ピン8dの左端は枠体2aの右
側面に当接し、またコイルばね8cは圧縮状態にあり、
クランプ8の上部をクランプ受具4の方向に回動するよ
うに付勢する。しかし、フック8aがクランプ受具4の
フック受部4aに係合しかつピン8dの左端が枠体2a
の右側面に当接しているので実際にはクランプ8は回動
せず、図8dの略直立状態を継続的に保持する。
【0050】以上のようにクランプ5、7がクランプ受
具3に、クランプ6、8がクランプ受具4に、完全に係
合すると、コイルばね5c、6c、7c、8cの付勢力
により上型1と下型2は完全に嵌合した状態、すなわち
下型2の枠体2aの上面が上型1の天板1bの下面四周
端部に当接した状態で継続的に保持される。
【0051】以上に、本発明のクランプ付金型の1実施
例であるクランプ付金型Aの構成を詳述した。該クラン
プ付金型Aの作用については、次に述べる本発明のクラ
ンプ付金型を用いたプレス成型方法の実施例の構成・作
用のところで一緒に記述する。
【0052】図9〜図18に本発明のクランプ付金型を用
いたプレス成型方法の1実施例の構成及び作用を示す。
本実施例は、図9〜図11、図16〜図18に見るように、プ
レス成型機17、ローダー18、アンローダー19、搬入台20
(図10参照)、搬出台21(図10参照)及び複数のクラン
プ付金型A、B、C、……にて構成される。
【0053】クランプ付金型Aは図1〜図8に示す叙上
の実施例のクランプ付金型Aであり、クランプ付金型
B、C、……はクランプ付金型Aと全く同一の構成であ
る。図9〜図18にはクランプ付金型A、B、Cしか示し
ていないが、本実施例にてはクランプ付金型Aと全く同
一の構成のクランプ付金型が連続的にプレス成型工程に
かけられるものである。
【0054】プレス成型機17は通常のプレス成型機であ
り、上部に上下動可能なスライド17aを有し、下部に固
定されたベッド17bを有し、スライド17aが下降してベ
ッド17bとの間に対象物を挾着圧縮する構成である。な
お、17c、17c、17c、17c(図10参照)は4隅に立つ
支柱である。
【0055】プレス成型機17のスライド17a及びベッド
17bには図示しない熱源が内蔵されており、スライド17
a、ベッド17b及び挾着圧縮する対象物を加熱できるよ
うに構成されている。なお、スライド17aを上下動させ
る動力としては、油圧、電動等を用い得るが本実施例で
は油圧を用いている(油圧機構の図示は省略してあ
る)。
【0056】プレス成型機17の右側面には近接してロー
ダー18が設置されている。ローダー18の上面には複数本
のローラーをプレス成型機17の右側面に平行に並列した
ローラーコンベアR1が装着されており、ローラーコン
ベアR1を構成する個々のローラーの上端はプレス成型
機17のベッド17bの上面と同一の高さとなるように構成
されている。ローラーコンベアR1の動力は図示しない
モーターにより与えられる。
【0057】ローラーコンベアR1の複数のローラーの
間には上下動可能な2基のチェーンコンベアK1、K1
がプレス成型機17の右側面に平行に設置されており、下
降状態では図9に見るようにチェーンコンベアK1、K
1の上端は、ローラーコンベアR1の複数のローラーの
上端より低くなるように構成されている。
【0058】チェーンコンベアK1、K1の上昇状態で
は、図16に見るようにチェーンコンベアK1、K1の上
端はローラーコンベアR1の複数のローラーの上端より
高くなるように構成されている。なお、チェーンコンベ
アK1、K1を上下動させる動力としては、油圧、空気
圧、電動等を用い得るが、本実施例では空気圧を用いて
いる(空気圧機構の図示は省略してある)。また、チェ
ーンコンベアK1、K1の動力は図示しないモーターに
より与えられる。
【0059】ローダー18の右端上面には図9、図10に見
るように略直方体状の支持体18aが固着されており、該
支持体18aに2基のプッシャーP、PのロッドP2、P
2が水平に摺動自在に挿嵌されている。プッシャーP、
Pは円柱状のロッドP2の左端に厚みのある円盤状の頭
部P1を固着した構成で、図9の左右方向(矢印方向)
に水平に摺動自在である。
【0060】プッシャーP、Pの相互の間隔は図10に
見るようにクランプ付金型Aの右側面のピン14とピン16
の間隔に等しい。その動力としては電動、空気圧、油圧
等を用い得るが、本実施例では電動としている(電動機
構の図示は省略してある)。
【0061】プレス成型機17の左側面には近接してアン
ローダー19が設置されている。アンローダー19の上面に
は複数本のローラーをプレス成型機17の左側面に平行に
並列したローラーコンベアR2が装着されており、ロー
ラーコンベアR2を構成する個々のローラーの上端はプ
レス成型機17のベッド17bの上面と同一の高さとなるよ
うに構成されている。ローラーコンベアR2の動力は図
示しないモーターにより与えられる。
【0062】ローラーコンベアR2の複数のローラーの
間には上下動可能な2基のチェーンコンベアK2、K2
がプレス成型機17の左側面に平行に設置されており、下
降状態では図9に見るようにチェーンコンベアK2、K
2の上端は、ローラーコンベアR2の複数のローラーの
上端より低くなるように構成されている。
【0063】チェーンコンベアK2、K2の上昇状態で
は、図18に見るようにチェーンコンベアK2、K2の上
端はローラーコンベアR2の複数のローラーの上端より
高くなるように構成されている。なお、チェーンコンベ
アK2、K2を上下動させる動力としては、油圧、空気
圧、電動等を用い得るが、本実施例では空気圧を用いて
いる(空気圧機構の図示は省略してある)。また、チェ
ーンコンベアK2、K2の動力は図示しないモーターに
より与えられる。
【0064】ローダー18の後方には図10に見るようにロ
ーダー18と同一の高さの搬入台20が連接されている。搬
入台20にはローダー18の2基のチェーンコンベアK1、
K1と同一線上に2基のチェーンコンベアK3、K3が
設置されている。チェーンコンベアK3、K3は上下動
せず、チェーンコンベアK3、K3の上端は上昇状態の
チェーンコンベアK1、K1の上端と一致するように構
成されている。なお、チェーンコンベアK3、K3の動
力は図示しないモーターにより与えられる。
【0065】アンローダー19の後方には図10に見るよう
にアンローダー19と同一の高さの搬出台21が連接されて
いる。搬出台21にはアンローダー19の2基のチェーンコ
ンベアK2、K2と同一線上に2基のチェーンコンベア
K4、K4が設置されている。チェーンコンベアK4、
K4は上下動せず、チェーンコンベアK4、K4の上端
は上昇状態のチェーンコンベアK2、K2の上端と一致
するように構成されている。なお、チェーンコンベアK
4、K4の動力は図示しないモーターにより与えられ
る。
【0066】次に本実施例の作用に関して詳述する。図
9、図10ではローダー18のローラーコンベアR1上に前
述の本発明のクランプ付金型の実施例であるクランプ付
金型Aが載置されている。クランプ付金型Aの内部、す
なわち上型1の型部1aと下型2の枠体2a及び底板2
bで構成される空間には材料Mが投入充填されており、
上型1は材料Mに持ち上げられて天板1bの下面の四周
端部は枠体2aの上面より高い位置にある。
【0067】このとき、ローダー18のチェーンコンベア
K1、K1は下降位置にあり、アンローダー19のチェー
ンコンベアK2、K2も下降位置にある。また、プレス
成型機17のスライド17aは上昇位置にある。このとき、
ローダー18のローラーコンベアR1の個々のローラーは
反時計回り(図9の矢印方向)に回転し、同時にプッシ
ャーP、PのロッドP2、P2が支持体18a内を左方向
に摺動して頭部P1、P1がクランプ付金型Aの右側面
のピン14、16に当接し、クランプ付金型A全体を左方向
に押圧する。
【0068】クランプ付金型AはローラーコンベアR1
の回転作用とプッシャーP、Pの押圧作用により図11に
示すようにプレス成型機17のベッド17b上の定位置まで
搬入される。搬入が完了するとプッシャーP、Pのロッ
ドP2、P2は支持体18a内を右方向に摺動して頭部P
1、P1は図16に示す位置にまで戻る。
【0069】クランプ付金型Aが成型機17の定位置まで
搬入されると図12に示す状態で加熱されたベッド17bに
よりクランプ付金型A及び材料Mが加熱される。材料M
がプレス成型可能な状態に至るまで溶融あるいは軟化す
るまで、図12に示す状態が継続される。
【0070】この状態でクランプ5、7のコイルばね5
c、7cは前述のようにすでに圧縮状態にあり、クラン
プ5、7のフック5a、7aを右方向に付勢するが、ピ
ン5d、7dが枠体2aの左側面に当接しているのでこ
の状態が保持される。また、クランプ6、8のコイルば
ね6c、8cも前述のようにすでに圧縮状態にあり、ク
ランプ6、8のフック6a、8aを左方向に付勢する
が、ピン6d、8dが枠体2aの右側面に当接している
のでこの状態が保持される。
【0071】材料Mがプレス成型可能な状態にまで溶融
あるいは軟化すると図13に示すようにスライド17aが下
降を開始する。スライド17aの下面は上型1の天板1b
の上面に当接し、さらに上型1を押圧して材料Mを圧縮
しつつ上型1を下降させる。図13は上型1が下降してク
ランプ受具3のフック受部3aがクランプ5のフック5
a及びクランプ7のフック7aに、クランプ受具4のフ
ック受部4aがクランプ6のフック6a及びクランプ8
のフック8aに、夫々当接した状態を示す。
【0072】さらにスライド17aが下降すると、図14に
見るように上型1のクランプ受具3のフック受部3aが
クランプ5、7のフック5a、7aを押圧し、クランプ
5、7はその圧力により反時計回り(矢印方向)に回動
し、コイルばね5c、7cはさらに圧縮された状態とな
る。また、クランプ受具4のフック受部4aがクランプ
6、8のフック6a、8aを押圧し、クランプ6、8は
その圧力により時計回り(矢印方向)に回動し、コイル
ばね6c、8cはさらに圧縮された状態となる。
【0073】さらにスライド17aが下降すると、図15に
見るようにクランプ受具3のフック受部3aはクランプ
5、7のフック5a、7aに係合しフック受部3aの押
圧力が消失するので、同時にクランプ5、7はコイルば
ね5c、7cの復元力により時計回り(矢印方向)に回
動して直立状態を回復する。また、クランプ受具4のフ
ック受部4aはクランプ6、8のフック6a、8aに係
合しフック受部4aの押圧力が消失するので、同時にク
ランプ6、8はコイルばね6c、8cの復元力により反
時計回り(矢印方向)に回動して直立状態を回復する。
【0074】クランプ受具3のフック受部3aがクラン
プ5、7のフック5a、7aに係合し、クランプ受具4
のフック受部4aがクランプ6、8のフック6a、8a
に係合すれば、コイルばね5c、6c、7c、8cはこ
の状態で図12と同じ状態となり、まだ圧縮状態にあるの
で、フック5a、7aをクランプ受具3方向へ、フック
6a、8aをクランプ受具4方向へ付勢する。ゆえにク
ランプ5、7とクランプ受具3及びクランプ6、8とク
ランプ受具4は係合状態で安定的に保持され、上型1と
下型2も完全に嵌合した状態で安定的に保持される。
【0075】したがって、図15の状態から図16に示すよ
うにスライド17aをすぐに原位置(図9の状態)にまで
上昇させてもクランプ5、7とクランプ受具3及びクラ
ンプ6、8とクランプ受具4の係合状態は安定的に保持
され、上型1と下型2の完全に嵌合した状態も安定的に
保持される。なお、ここでいう完全に嵌合した状態とは
前述のとおり図2〜図4に示すような、下型2の枠体2
aの上面が上型1の天板1bの下面端部に当接した状態
のことをいう。
【0076】図16の状態において、既に次のクランプ付
金型Bがローダー18のチェーンコンベアK1、K1上に
搬入されている。ローダー18上への搬入は、図10に示す
搬入台20より行われる。搬入台20は前工程(クランプ付
金型B内に材料Mを充填する工程で図示しない)よりク
ランプ付金型Bをローダー18に搬入する役割を有し、チ
ェーンコンベアK3、K3の上端にクランプ付金型Bを
載上し、チェーンコンベアK3、K3の上端がローダー
18方向(図10の矢印方向)に動いてクランプ付金型Bを
ローダー18に搬入する。
【0077】このとき、ローダー18のチェーンコンベア
K1、K1は図16に見るように上昇状態にあり、その上
端はチェーンコンベアK3、K3の上端と一致している
ので、搬入は極めて円滑に行われる。搬入完了後、すぐ
にチェーンコンベアK1、K1は下降し、その上端はロ
ーラーコンベアR1の個々のローラーの上端より低くな
るので、クランプ付金型BはローラーコンベアR1上に
載上される。
【0078】すると図17に見るようにローラーコンベア
R1の個々のローラーは反時計回り(矢印方向)に回転
を始め、同時にプッシャーP,PのロッドP2、P2は
支持体18a内を左方向(矢印方向)に摺動を開始し、頭
部P1、P1はクランプ付金型Bのピン14、16に当接し
てクランプ付金型Bを左方向に押圧し、クランプ付金型
Bはプレス成型機17のベッド17bの上面に進入する。
【0079】同時に、図17に見るように、アンローダー
19のローラーコンベアR2の個々のローラーも反時計回
り(矢印方向)に回転を始める(このときチェーンコン
ベアK2、K2は下降位置にある)。プレス成型機17の
ベッド17bの上面にはクランプ付金型Aが残されている
が、クランプ付金型Bの左側面のピン13、15がクランプ
付金型Aの右側面のピン14、16に当接して押圧し、クラ
ンプ付金型Aをアンローダー19のローラーコンベアR2
上に押し出す。
【0080】クランプ付金型Aは図17のように左半分が
アンローダー19のローラーコンベアR2上に押し出され
ると、ローラーコンベアR2の個々のローラーの回転力
により左方向に運搬されるので、後はローラーコンベア
R2の個々のローラーの回転力によりそのまま図18に示
す位置にまで搬出される。クランプ付金型Aが図18の位
置までくるとローラーコンベアR2は停止する。
【0081】一方、クランプ付金型Bが図18に示すよう
にプレス成型機17のベッド17b上の定位置にまで押圧さ
れるとプッシャーP,Pは停止し、さらに頭部P1、P
1がローダー18の左端付近にくる位置にまで戻る。した
がって、クランプ付金型Bはプレス成型機17のベッド17
b上の定位置に停止する。
【0082】さらに、アンローダー19においてはチェー
ンコンベアK2、K2が上昇し、その上端にクランプ付
金型Aを載上し、搬出台21(図10参照)方向(図10の矢
印方向)へ搬送する。クランプ付金型Aはチェーンコン
ベアK2、K2から搬出台21のチェーンコンベアK4、
K4に受け渡され、チェーンコンベアK4、K4の上端
の運動方向(図10の矢印方向)に搬送され、次工程(冷
却及び製品取り出し工程で、図示しない)に運ばれる。
【0083】一方、プレス成型機17のベッド17b上のク
ランプ付金型Bは、図18に示すようにスライド17aによ
り圧縮される。以下のプレス工程及びプレス成型機17か
らの搬出工程はクランプ付金型Aと同様である。また、
図18に見るようにローダー18にはクランプ付金型A、B
と同様の要領で次のクランプ付金型Cが搬送されてく
る。
【0084】本実施例にては、以上に示したようなプロ
セスを繰り返すことにより、任意個数の複数のクランプ
付金型A、B、C、……が連続的にプレス成型機17にお
いてプレス成型されるものである。
【0085】本実施例の場合、プレス成型される製品は
道路の側溝の蓋を想定しており、また、使用される材料
は廃プラスチックを想定している。この場合、1台のク
ランプ付金型のプレス成型に要する1サイクルの時間は
約40分程度であるが、プレス成型機への搬入、搬出及び
プレス成型工程そのものには殆ど時間を要しないので、
40分の大部分がクランプ付金型内の材料をプレス成型機
上で加熱するのに要する時間である。
【0086】図19に示す従来の方法で同様の製品を同様
の材料でプレス成型する場合には、前述のように加熱工
程で約1時間、冷却工程で約1時間で合計約2時間を要
し、その全てがプレス成型機上で行われるので、1台の
金型がプレス成型機を占領する時間も約2時間となる。
これに対し、本実施例の場合には上述のように1台のク
ランプ付金型がプレス成型機を占領する時間は約40分で
あり、3分の1の時間短縮(すなわち3倍の生産効率の
上昇)が見られたという結果となる。
【0087】上記実施例の場合、クランプ付金型により
冷却工程をプレス成型機の外で行えるようになったの
で、冷却工程でプレス成型機が占領される時間が約1時
間からゼロになったこと、及びプレス成型機を常に加熱
状態としておけるので加熱工程に要する時間も約1時間
から約40分と大幅に短縮されたことが、時間短縮の2大
要因である。一般的には、製品の寸法形状や材料の種類
によっても異なるが、本発明の方法を用いてプレス成型
システムを組んだ場合、少なくとも2分の1以下の時間
短縮、すなわち2倍以上の生産効率の上昇が可能である
といい得るものである。
【0088】本実施例の場合、クランプ付金型をプレス
成型機内に搬入・搬出する搬送装置としてローラーコン
ベアを用いているが、これに代えてチェーンコンベアそ
の他の搬送装置を用いても良い。また、搬入台よりロー
ダーに、あるいはアンローダーより搬出台に搬送する搬
送装置として上下動可能なチェーンコンベアを用いてい
るが、これに代えて上下動可能なローラーコンベアその
他の搬送装置を用いても良い。さらに搬入台・搬出台の
搬送装置としてチェーンコンベアを用いているが、これ
に代えてローラーコンベアその他の搬送装置を用いても
良い。
【0089】
【発明の効果】本発明のクランプ付金型及びクランプ付
金型を用いたプレス成型方法により、材料の冷却工程で
プレス成型機が占領される時間がゼロとなり、また材料
の加熱工程でプレス成型機が占領される時間も大幅に短
縮された。
【0090】その結果、本発明のクランプ付金型及びク
ランプ付金型を用いたプレス成型方法を用いてプレス成
型システムを組んだ場合、少なくとも2分の1以下の時
間短縮、すなわち2倍以上の生産効率の上昇が可能とな
った。
【0091】製品の形状寸法や材料の種類によっては3
分の1の時間短縮、すなわち3倍の生産効率の上昇さえ
可能である。
【0092】また、本発明のクランプ付金型及びクラン
プ付金型を用いたプレス成型方法の場合、従来の方法の
ようにプレス成型機に金型を固着しなくても良いので、
成型する製品の種類を変えたい場合には希望の製品に応
じたクランプ付金型をプレス成型機に搬入するだけで良
く、従来要していた古い金型のプレス成型機からの取り
外しと新たな金型の取り付け作業手間がゼロとなり、極
めて効率良く多品種の製品の生産が可能となった。
【0093】さらに、本発明のクランプ付金型及びクラ
ンプ付金型を用いたプレス成型方法によれば、1台のク
ランプ付金型がプレス成型機を占領する時間が僅かであ
る結果としてプレス成型機の台数を減らすことができ、
少ない設備投資費をもって高い生産効率を上げることが
可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の外観斜視図である。
【図2】本発明の1実施例の平面図である。
【図3】本発明の1実施例の正面図である。
【図4】本発明の1実施例の右側面図である。
【図5】本発明の1実施例の図2におけるX−X断面図
である。
【図6】a 本発明の1実施例の要部の外観斜視図であ
る。 b 本発明の1実施例の要部の外観斜視図である。 c 本発明の1実施例の要部の外観斜視図である。 d 本発明の1実施例の要部の外観斜視図である。
【図7】a 本発明の1実施例の要部の外観斜視図であ
る。 b 本発明の1実施例の要部の外観斜視図である。 c 本発明の1実施例の要部の外観斜視図である。 d 本発明の1実施例の要部の外観斜視図である。
【図8】a 本発明の1実施例の要部の正面図である。 b 本発明の1実施例の要部の正面図である。 c 本発明の1実施例の要部の背面図である。 d 本発明の1実施例の要部の背面図である。
【図9】本発明の1実施例の1部を欠截した正面図であ
る。
【図10】本発明の1実施例の平面図である。
【図11】本発明の1実施例の1部を欠截した正面図であ
る。
【図12】本発明の1実施例の要部の1部を欠截した正面
図である。
【図13】本発明の1実施例の要部の1部を欠截した正面
図である。
【図14】本発明の1実施例の要部の1部を欠截した正面
図である。
【図15】本発明の1実施例の要部の1部を欠截した正面
図である。
【図16】本発明の1実施例の1部を欠截した正面図であ
る。
【図17】本発明の1実施例の1部を欠截した正面図であ
る。
【図18】本発明の1実施例の1部を欠截した正面図であ
る。
【図19】従来の方法の1例の1部を欠截した正面図であ
る。
【符号の説明】
1 上型 1a 型部 1b 天板 2 下型 2a 枠体 2b 底板 2c、2d、2e、2f 凹部 3 クランプ受具 3a フック受部 4 クランプ受具 4a フック受部 5 クランプ 5a フック 5b 軸 5c コイルばね 5d ピン 6 クランプ 6a フック 6b 軸 6c コイルばね 6d ピン 7 クランプ 7a フック 7b 軸 7c コイルばね 7d ピン 8 クランプ 8a フック 8b 軸 8c コイルばね 8d ピン 9 支持体 9a 取付板 9b、9c 軸受 9d、9e、9f 円孔 10 支持体 10a 取付板 10b、10c 軸受 10d、10e、10f 円孔 11 支持体 11a 取付板 11b、11c 軸受 11d、11e、11f 円孔 12 支持体 12a 取付板 12b、12c 軸受 12d、12e、12f 円孔 13、14、15、16ピン 17 プレス成型機 17a スライド 17b ベッド 17c 支柱 18 ローダー 18a 支持体 19 アンローダー 20 搬入台 21 搬出台 22 プレス成型機 22a スライド 22b ベッド 23 上型 23a 型部 23b 天板 24 下型 24a 型部 24b 底板 A,B,C クランプ付金型 H ねじ孔 K1、K2、K3、K4 チェーンコンベア M 材料 P、P プッシャー P1、P1 頭部 P2、P2 ロッド R1、R2 ローラーコンベア S 空間 T 留具 α 金型

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス成型機用の上型と下型で構成さ
    れる金型において、下型にフックとコイルばねを有する
    クランプを複数個有し、上型に該クランプの該フックに
    係合するフック受部を有するクランプ受具を複数個有
    し、上記プレス成型機によるプレス成型が完了した状態
    で下型の上記クランプの上記フックが上型の上記クラン
    プ受具の上記フック受部に完全に係合しプレス成型の完
    了時点における上記上型と上記下型の嵌合状態を上記コ
    イルばねの付勢力により継続的に保持し得るように構成
    したことを特徴とするクランプ付金型。
  2. 【請求項2】 プレス成型機と、該プレス成型機にて用
    いられる複数個の上記クランプ付金型と、上記プレス成
    型機に上記クランプ付金型を搬入する搬入機構と、上記
    プレス成型機より上記クランプ付金型を搬出する搬出機
    構より構成されることを特徴とする請求項1記載のクラ
    ンプ付金型を用いた、クランプ付金型を用いたプレス成
    型方法。
  3. 【請求項3】上記搬入機構がローラーコンベアあるいは
    チェーンコンベア等の搬送装置と上記クランプ付金型を
    上記プレス成型機の方向に押すプッシャーを有するロー
    ダーであり、上記搬出機構がローラーコンベアあるいは
    チェーンコンベア等の搬送装置を有するアンローダーで
    あり、上記複数のクランプ付金型のうちの1台のクラン
    プ付金型が上記ローダーの上記ローラーコンベアあるい
    はチェーンコンベア等の搬送装置と上記プッシャーによ
    り上記プレス成型機の定位置に搬入され、上記プレス成
    型機によりプレス成型が完了すると同時に上記クランプ
    付金型が上記クランプの作用により成型完了時点の状態
    に保持されたまま上記搬入機構により上記プレス成型機
    内に搬入されてきた次のクランプ付金型に押圧されかつ
    上記アンローダーの上記ローラーコンベアあるいは上記
    チェーンコンベア等の搬送装置の作用により上記プレス
    成型機より上記アンローダーに搬出されることを特徴と
    する請求項2記載のクランプ付金型を用いたプレス成型
    方法。
  4. 【請求項4】 上記ローダーに連接されたチェーンコン
    ベアあるいはローラーコンベア等の搬送装置を有する搬
    入台より上記クランプ付金型を上記ローダーに搬送する
    手段として上記ローダーに上下動可能なチェーンコンベ
    アあるいはローラーコンベア等の搬送装置を備え、かつ
    上記アンローダーより上記アンローダーに連接されたチ
    ェーンコンベアあるいはローラーコンベア等の搬送装置
    を有する搬出台に上記クランプ付金型を搬送する手段と
    して上記アンローダーに上下動可能なチェーンコンベア
    あるいはローラーコンベア等の搬送装置を備えたことを
    特徴とする請求項3記載のクランプ付金型を用いたプレ
    ス成型方法。
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