JP2002160112A - 多結晶ダイヤモンドをその先端に有したドリル - Google Patents

多結晶ダイヤモンドをその先端に有したドリル

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JP2002160112A JP2000360578A JP2000360578A JP2002160112A JP 2002160112 A JP2002160112 A JP 2002160112A JP 2000360578 A JP2000360578 A JP 2000360578A JP 2000360578 A JP2000360578 A JP 2000360578A JP 2002160112 A JP2002160112 A JP 2002160112A
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勝幸 阿部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 先端の食い付きを良好にし、軸曲がりの発生
を押さえ、折損あるいは開口孔の位置精度を良好にする
ドリルを提供すること、更に、ドリル側部にリーミング
用の切れ刃を積極的に形成し、形成された切れ刃のすく
い角及び逃げ角をなす面の加工過程においてドリル径
(寸法出し)及びドリル先端とドリル軸軸心との同心性
を容易に調整することを課題とする。 【解決手段】 多結晶ダイヤモンド部22とこの台座を
なす台座部21とを有し、円筒状の外形を持つ軸素材2
を、シャンク素材3の孔32に嵌合、ロウ付けする。多
結晶ダイヤモンド部22に、ドリルの軸心と一致する頂
点を有する4角錐を形成し、4角錐の稜線27につなが
りリーミング切れ刃をなす稜線29を、すくい面25と
逃げ面26によって形成する。この後、軸素材2及びシ
ャンク素材3をドリルの加工径よりも小さい径にまで除
肉して軸41及びテーパ部42を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はその先端に多結晶ダ
イヤモンドを有しているドリルに関し、硬脆性材、例え
ば、石英ガラス、シリコン、マシナブルセラミックス又
はIC基板等の孔あけに適したドリルに関する。更に、
通常の大きさの孔のためのドリルのみならず小径のドリ
ルあるいは更に細い極細孔に対して有用な、いわゆる、
マイクロドリルの技術の分野に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ICパッケージを実装する多層基板にお
いて、層間の接続にバイアホールが多用される。このバ
イアホールの径は製造技術の許す限り小径であることが
望まれている。
【0003】従来、バイアホールその他の孔あけには、
弦巻状の刃溝を有する超硬合金製のマイクロドリル、又
は、このマイクロドリルの超硬合金の刃部の表面に多数
の微細ダイヤモンドをメッキ法により被覆して耐摩耗層
を設けたマイクロドリル、あるいは、弦巻状の刃溝を備
えた超硬合金製の軸とこの先端にロウ付けされた多結晶
ダイヤモンドを有したマイクロドリルが使用される。
【0004】これらのマイクロドリルは、弦巻状の刃溝
(ねじれ溝)を有するため、その径が小さくなると、製
造が困難になるだけでなく、ねじれ溝が設けられている
分、ドリルの断面積が減少するので、強度の低下を来た
し、使用上の限界に至っている。
【0005】上記ねじれ溝は、ドリル先端部で発生した
切り屑を排出するため、先端切れ刃部からシャンク手前
までにわたって設けられる。このようなねじれ溝は、従
来必須のものと考えられ、例えば、ガンドリルや芯残し
ドリルのような特別な切り屑排出構造を持たないドリル
以外にはほとんど設けられていた。
【0006】また、ドリル先端にはチゼルエッジが形成
されており、チゼルエッジは中心からの距離がほとんど
ない又は0であるので、この点における周速はほとんど
ないか0である。一方では、ドリルの軸方向の前進速度
は回転中心からの距離によらずどこでも等しいので、理
論上すくい角が負になり、チゼルエッジでは切削作用が
ほとんど又は全く生じない。
【0007】更に、従来、チゼルエッジは、ドリル中心
(チゼルポイント)に向かって次第に高くなる2つの稜
線を有しているが、この2つの稜線のなす角度が鋭く形
成されていないため、ドリルの先端(すなわちチゼルポ
イント)が被加工物に食いつく際の位置が被加工物の表
面の僅かなゆがみ、被加工物材料の局所的なバラツキ、
ドリルの軸ぶれ等不測の条件により僅かながら中心から
ずれることがある。このような食い付き位置の微妙なず
れは、あるいは、意図したとおりの位置にドリルが被加
工物に食い付いたとしても、穿孔の途中でドリル先端の
進行方向が変化し、あけた孔の裏面最終位置に大きく影
響を及ぼす。
【0008】また、極細マイクロドリルのような強度の
弱いドリルでは、横方向の力が加わるためドリルが折損
する、ないしは、折損しないまでも穿けられた孔(表開
口円又は裏開口円)の中心が意図した位置からずれると
いった現象が生じる。更に、これまでのドリルでは、先
端部の側面には、切れ刃が形成されていないため、あけ
た穴の内面が荒くなるという欠点がある。
【0009】このような鋭くないドリル先端の弊害を避
けるため、また、ねじれ溝による強度低下を避けるた
め、先端を角錐体とし、ねじれ溝を持たないドリルが考
えられている。
【0010】このような中で、先端の強度を高めるた
め、ドリルの先端部(切れ刃部及びガイド部)を単結晶
ダイヤモンドにて構成しようとするアイデアが実開平5
−9814号(実願平3−83585号)公報、及びそ
のCD−ROM明細書に開示されている。ここには、4
角柱のガイド部とこれに連続する先端を対稜角60度か
ら90度の4角推を単結晶ダイヤモンドにて構成するこ
とが記載されている。
【0011】広く知られているようにダイヤモンドはこ
の世で最も硬い物質であり、しかも、宝飾用、工業用と
きわめて広い用途を有している。ダイヤモンド合成の技
術の発展により近年比較的安価な工業用ダイヤモンドが
供給されるようになったが、やはり高価であることは否
めない。上記公報のドリルでは、先端からガイド部まで
もが単結晶ダイヤモンドにて構成されるため、大粒の単
結晶ダイヤモンドが必要となり、非常に高価になり実用
的ではない。また、このドリルではドリル側部による切
削作用、すなわち、ドリル側部のすくい角及び逃げ角へ
の考慮及び現実にそのままでは誤差を伴って作成される
ドリル径及びドリル先端とドリル軸軸心との同心性をど
のように調整するかについて開示していない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、先端の食い
付きを良好にし、軸曲がりの発生を押さえ、折損あるい
は開口孔の位置精度を良好にするドリルを提供すること
を課題とする。更に、ドリル側部にリーミング用の切れ
刃を積極的に形成し、形成された切れ刃のすくい角及び
逃げ角をなす面の加工過程においてドリル径(寸法出
し)及びドリル先端とドリル軸軸心との同心性を容易に
調整することができるドリルを提供することを課題とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題は以下の手段に
よって解決される。すなわち、第1番目の発明の多結晶
ダイヤモンドをその先端に有したドリルは、多結晶ダイ
ヤモンド部と、この多結晶ダイヤモンド部のための台座
部と、この台座部を支持するシャンク部と、からなる多
結晶ダイヤモンドをその先端に有したドリルにおいて、
上記多結晶ダイヤモンド部にこのドリルの軸心上に頂点
を有する4角錐が形成され、上記台座部と上記4角錐が
形成された多結晶ダイヤモンド部とには、上記4角錐の
稜線のそれぞれに、これらの各稜線に接続してリーミン
グ切れ刃をなす稜線が形成されており、上記リーミング
切れ刃をなす稜線のそれぞれは、このドリルの軸心と平
行なすくい面と逃げ面によって形成されているものであ
る。
【0014】第2番目の発明の多結晶ダイヤモンドをそ
の先端に有したドリルは、第1番目の発明の多結晶ダイ
ヤモンドをその先端に有したドリルにおいて、上記台座
部は、ドリル先端側の一部を残して、上記シャンク部の
一部とともにドリルの加工径よりも小さい径に除肉され
ている。
【0015】第3番目の発明の多結晶ダイヤモンドをそ
の先端に有したドリルは、第1番目又は第2番目の発明
の多結晶ダイヤモンドをその先端に有したドリルにおい
て、上記4角錐の対稜角が90度±10度の範囲であ
る。
【0016】第4番目の発明の多結晶ダイヤモンドをそ
の先端に有したドリルは、第1番目から第3番目までの
発明のいずれかの多結晶ダイヤモンドをその先端に有し
たドリルにおいて、上記すくい面と上記逃げ面とが、ド
リルの軸心と上記4角錐の稜線を含む面の法面とで、そ
れぞれ角度α及び角度βをなし、上記角度αは30°〜
45°の間で、また、上記角度βは5°〜15°の間で
選ばれるものである。
【0017】第5番目の発明の多結晶ダイヤモンドをそ
の先端に有したドリルは、第4番目の発明の多結晶ダイ
ヤモンドをその先端に有したドリルにおいて、上記すく
い面と上記逃げ面との隣り合うものの交差によって形成
される切れ刃とならない稜線を、上記リーミング切れ刃
をなす稜線よりもドリルの中心に近くしたものである。
【0018】第6番目の発明は、多結晶ダイヤモンドを
その先端に有したドリルの製造方法であって、多結晶ダ
イヤモンド部とこの台座をなす台座部とを有し、円筒状
の外形を持つ軸素材と、中心に上記台座部を嵌合ロウ付
けするための孔を有したシャンク素材と、を準備し、上
記軸素材の上記台座部をシャンク素材3の上記孔に嵌合
してロウ付けし、上記多結晶ダイヤモンド部に、ドリル
の軸心と一致する頂点を有する4角錐を形成し、上記台
座部と上記4角錐が形成された多結晶ダイヤモンド部と
には、上記4角錐の稜線のそれぞれに、これらの各稜線
に接続してリーミング切れ刃をなす稜線であって、この
リーミング切れ刃をなす稜線のそれぞれが、このドリル
の軸心と平行なすくい面と逃げ面によって形成されると
ころの稜線を形成するものである。
【0019】第7番目の発明は、第6番目の発明の多結
晶ダイヤモンドをその先端に有したドリルの製造方法に
おいて、上記台座部を、ドリル先端側の一部を残して、
上記シャンク素材の一部とともにドリルの加工径よりも
小さい径にまで除肉するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明の実施の
形態を説明する。図1は、本発明のドリルにおいて、そ
のドリル先端部及び軸部が形成される軸素材2の一部を
切り欠いた斜視図である。また、図2は、加工終了後シ
ャンクとなるシャンク素材3の斜視図である。
【0021】軸素材2は、超硬合金の台座部21と、こ
れを台座としてダイヤモンドを焼結した多結晶ダイヤモ
ンド部22とからなる細長い円筒状の素材である。軸素
材2は最も小さいもので全長が17mmくらい、直径が
1.22mmくらい、多結晶ダイヤモンド部22の厚さt
は0.5mm〜1.2mmのものまでが市販されてい
る。
【0022】シャンク素材3は、工具鋼等でできた略円
筒状の素材であり、その一端にテーパ部31が形成され
ており、シャンク素材3と同心で適宜の深さを持つ孔3
2がテーパ部31の側から形成されている。テーパ部3
1は場合により特に設ける必要はない。孔32の内径は
上記軸素材2の外径と略同径であるが、軸素材2が嵌め
られロウ付けできるように若干の余裕を有した内径とさ
れる。
【0023】図3は、軸素材2の台座部21がシャンク
素材3の孔32に嵌合、ロウ付けされた状態を示す断面
図である。シャンク素材3の先端33が多結晶ダイヤモ
ンド部22の近くまでくる程度に台座部21のほとんど
が孔32内に埋まっている。これは後述するように錐面
及びリーミング切れ刃を研磨するときに受ける力によっ
て、軸素材2が曲がり精度の高い面の形成ができないと
いう問題を避ける、及び、軸素材2が折損しないように
するために加工時の強度を高めるという意味を有する。
【0024】図3に示される状態の軸素材2の先端つま
り多結晶ダイヤモンド部22に4角錐が形成される。図
4は4角錐が形成された状態を説明するための一部切り
欠き図である。この4角錐の頂点23はシャンク素材3
の中心線上にあり、4角錐の4つの錐面24はこの中心
線をめぐって対称にあるように平面に研磨される。この
錐の対稜角、すなわち向かい合う2つの稜線28(隣合
う稜線ではない。)のなす角、は90°±10°の範囲
で選ばれる。
【0025】錐面24の研磨により4角錐が形成された
後、すくい面及び逃げ面を研磨することによりドリル側
面のリーミング切れ刃が形成される。図5は、リーミン
グ切れ刃を形成した後の状態を説明するための一部切り
欠き図である。また図7は、ドリル軸心方向右からこの
状態のドリルをみたときの拡大図である。
【0026】すくい面25および逃げ面26が任意の順
で形成される。図中これらの面について付されている符
号a、bはそれぞれが多結晶ダイヤモンド部22及び台
座部21に形成されていることを示し、すくい面25は
連続する一つの平面25aと25bによって、また、逃
げ面26は連続した一つの平面26aと26bによって
構成されている。更にすくい面25と逃げ面26とで形
成されるそれぞれの稜線28は、4角錐のそれぞれの稜
線27に接続しており、これらの稜線はいずれも切れ刃
を構成している。
【0027】図7に示されるように、すくい面25(2
5a、25b)、及び逃げ面26(26a、26b)は
ドリル軸心と稜線28を含む面の法線(法面)とそれぞ
れ角度α及び角度βをなしている。隣り合う稜線28
(切れ刃)のすくい面25と逃げ面26が交差する稜線
29は4つの稜線28を通る円(円筒、半径Rd)の内
側に入るように角度α及び角度βの関係が定められ、こ
の関係の範囲で角度αは30°〜45°、角度βは5°
〜15°の間に選ぶことができる。
【0028】次に、軸素材2とシャンク素材3が加工さ
れてドリル軸とテーパ部が形成される。図6は、加工を
終えたドリル、つまり製品としてのドリル1を説明する
ための一部切り欠いた説明図である。図5の状態から加
工輪郭43で示す加工が行われドリル軸41とテーパ部
42とが形成される。
【0029】このとき、図5で説明したすくい面25b
及び逃げ面26b(台座部)の一部を適宜の厚さだけ残
すように除肉が行われる。この加工には、実質的な力が
加わらないため、放電加工法(ワイヤーカット放電加工
法、又は型電極放電加工法)が最も適している。ドリル
軸41の半径Rsは上記半径Rdより小さい値にされ
る。テーパ部42はシャンク素材3の最初のテーパ部3
1よりは左端に近くとられ、これによって必要なアスペ
クト比(ドリル加工径と加工深さの比)が得られる。図
8には、こうして加工されたドリル先端付近の形状を示
す拡大斜視図が示されている。
【0030】以上に示すように、本発明の実施形態をな
す多結晶ダイヤモンドをその先端に有したドリルは、4
角錐の先端を有しているため従来のドリルのような喰い
付きの悪さはなく、軸曲がりの発生が押さえられてお
り、折損あるいは開口孔の位置精度の良好な孔加工が可
能である。ドリル側部にリーミング用の切れ刃が積極的
に形成されているため、形成された切れ刃のすくい角及
び逃げ角をなす面の加工過程においてドリル径(寸法出
し)及びドリル先端とドリル軸軸心との同心性を容易に
調整することを可能とするものである。また、このリー
ミング用の切れ刃によって穴の内側面を良好に加工する
ことができる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、先端の食い付きを良好
にし、軸曲がりの発生を押さえ、折損あるいは開口孔の
位置精度を良好にするドリルを提供することが可能とな
り、更に、ドリル側部にリーミング用の切れ刃を積極的
に形成し、形成された切れ刃のすくい角及び逃げ角をな
す面の加工過程においてドリル径(寸法出し)及びドリ
ル先端とドリル軸軸心との同心性を容易に調整すること
ができるという効果を奏する。また、このリーミング用
の切れ刃は穴の内側面を良好に加工することができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドリルにおいて、そのドリル先端部及
び軸部が形成される軸素材2の一部を切り欠いた斜視図
である。
【図2】加工終了後シャンクとなるシャンク素材3の斜
視図である。
【図3】軸素材2の台座部21がシャンク素材3の孔3
2に嵌合、ロウ付けされた状態を示す断面図である。
【図4】4角錐が形成された状態を説明するための一部
切り欠き図である。
【図5】リーミング切れ刃を形成した後の状態を説明す
るための一部切り欠き図である。
【図6】加工を終えたドリル、つまり製品ドリルを説明
するための一部切り欠いた説明図である。
【図7】ドリル軸心方向右から図5の状態のドリルをみ
たときの拡大図である。
【図8】加工終了したドリル先端付近の形状を示す拡大
斜視図である。
【符号の説明】
1 ドリル 2 軸素材 3 シャンク素材 21 台座部 22 多結晶ダイヤモンド部 23 頂点 24 錐面 25、25a、25b 面 26、26a、26b 面 27、28、29 稜線 31 テーパ部 32 孔 33 先端 41 ドリル軸 42 テーパ部 43 加工輪郭

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多結晶ダイヤモンド部と、 この多結晶ダイヤモンド部のための台座部と、 この台座部を支持するシャンク部と、 からなる多結晶ダイヤモンドをその先端に有したドリル
    において、 上記多結晶ダイヤモンド部にこのドリルの軸心上に頂点
    を有する4角錐が形成され、 上記台座部と上記4角錐が形成された多結晶ダイヤモン
    ド部とには、上記4角錐の稜線のそれぞれに、これらの
    各稜線に接続してリーミング切れ刃をなす稜線が形成さ
    れており、 上記リーミング切れ刃をなす稜線のそれぞれは、このド
    リルの軸心と平行なすくい面と逃げ面によって形成され
    ていることを特徴とする多結晶ダイヤモンドをその先端
    に有したドリル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された多結晶ダイヤモン
    ドをその先端に有したドリルにおいて、 上記台座部は、ドリル先端側の一部を残して、上記シャ
    ンク部の一部とともにドリルの加工径よりも小さい径に
    除肉されていることを特徴とする多結晶ダイヤモンドを
    その先端に有したドリル。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載された多結
    晶ダイヤモンドをその先端に有したドリルにおいて、上
    記4角錐の対稜角は90度±10度の範囲であることを
    特徴とする多結晶ダイヤモンドをその先端に有したドリ
    ル。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれかに
    記載された多結晶ダイヤモンドをその先端に有したドリ
    ルにおいて、 上記すくい面と上記逃げ面とが、ドリルの軸心と上記4
    角錐の稜線を含む面の法面とで、それぞれ角度α及び角
    度βをなし、 上記角度αは30°〜45°の間で、また、 上記角度βは5°〜15°の間で選ばれることを特徴と
    する多結晶ダイヤモンドをその先端に有したドリル。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載された多結晶ダイヤモン
    ドをその先端に有したドリルにおいて、 上記すくい面と上記逃げ面との隣り合うものの交差によ
    って形成される切れ刃とならない稜線は、上記リーミン
    グ切れ刃をなす稜線よりもドリルの中心に近いことを特
    徴とする多結晶ダイヤモンドをその先端に有したドリ
    ル。
  6. 【請求項6】 多結晶ダイヤモンドをその先端に有した
    ドリルの製造方法であって、 多結晶ダイヤモンド部とこの台座をなす台座部とを有
    し、円筒状の外形を持つ軸素材と、 中心に上記台座部を嵌合ロウ付けするための孔を有した
    シャンク素材と、を準備し、 上記軸素材の上記台座部をシャンク素材3の上記孔に嵌
    合してロウ付けし、 上記多結晶ダイヤモンド部に、ドリルの軸心と一致する
    頂点を有する4角錐を形成し、 上記台座部と上記4角錐が形成された多結晶ダイヤモン
    ド部とには、上記4角錐の稜線のそれぞれに、これらの
    各稜線に接続してリーミング切れ刃をなす稜線であっ
    て、このリーミング切れ刃をなす稜線のそれぞれが、こ
    のドリルの軸心と平行なすくい面と逃げ面によって形成
    されるところの稜線を形成することを特徴とする多結晶
    ダイヤモンドをその先端に有したドリルの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載された多結晶ダイヤモン
    ドをその先端に有したドリルの製造方法において、 上記台座部を、ドリル先端側の一部を残して、上記シャ
    ンク素材の一部とともにドリルの加工径よりも小さい径
    にまで除肉することを特徴とする多結晶ダイヤモンドを
    その先端に有したドリルの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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