JP2002159928A

JP2002159928A - ボトルグリッパ

Info

Publication number: JP2002159928A
Application number: JP2000361532A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Sasaki; 宏幸佐々木
Original assignee: SHINTAKU KOGYO KK
Current assignee: SHINTAKU KOGYO KK
Priority date: 2000-11-28
Filing date: 2000-11-28
Publication date: 2002-06-04

Abstract

(57)【要約】【課題】容器の洗浄、充填などを行う装置に用いるボ
トルグリッパにおいて、口部や胴部の太さが異なる容器
を常に正確な位置で保持可能にする。【解決手段】グリッパケース２に設けた左右方向の直
線ガイド９に左右一対のフィンガ１５が摺動自在に装着
されている。グリッパケース２には、直線ガイド９と直
交する水平方向の駆動杆５が装着され、その先端と左右
のフィンガ１５とが直線運動変換機構２４で連結されて
いる。ボトルを２箇所で把持するときは、２個の駆動杆
５ａ、５ｂと、二対の直線ガイド９ａ、９ｂとを上下方向
に近接して設け、下側の直線ガイド９ｂに下方に延びる
スペーサ１７を介して下フィンガ１５ｂを摺動自在に装
着する。スペーサ１７の寸法の変更によって上下のフィ
ンガの間隔を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、ガラス瓶や合成
樹脂製等の容器の洗浄、充填、キャッピング、搬送など
を行う装置において、作業対象となる容器を把持するの
に用いるボトルグリッパに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】容器の搬送、洗浄、充填などを行う装置、
特に容器を倒立させて容器内部の洗浄を行う装置では、
容器を把持してその姿勢を制御するための把持装置（ボ
トルグリッパ）が必要である。多数の容器を連続的に処
理する装置では、通常回転する円形のテーブルの周縁に
多数のボトルグリッパを配置して、テーブルの回転に伴
ってフィンガを開閉させたり、グリッパを反転させたり
している。フィンガはグリッパの先端に左右に開閉する
ように設けられており、通常はフィンガの基端部を鉛直
方向のピンで枢着して、このピン周りにフィンガを揺動
させる構造で、フィンガの開閉を行っている。

【０００３】同一形状の容器のみを処理する装置であれ
ば、グリッパのフィンガは処理する容器の形状に合わせ
たものを設けてやればよい。処理する容器の高さが異な
っても、フィンガで把持する容器の口部や胴部の太さが
同じであれば、処理する容器の高さに応じてフィンガの
高さを変更できるようにしておけばよい。フィンガで把
持する部分の容器の太さが同じであれば、容器を把持し
たときのフィンガの開度は一定になり、容器の把持位置
も常に一定にできる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】商品の多様化により、
容器の形状も多種多様になってきたこと及び需要の多様
化によって１ロット毎の本数が減少していることに伴
い、同一の処理装置でより多様な形状の容器の処理を行
うことが要求されてきている。容器はフィンガで把持さ
れる口部や胴部の形状や太さが変化すると、容器を把持
したときのフィンガの開度が変わるために、容器の把持
位置に若干ずれが生ずる。特に容器の口部と胴部との２
箇所で容器を把持する構造のグリッパでは、口部の太さ
が同じで胴部の太さが異なる容器を把持したときに、容
器が若干傾斜した状態で保持されるということが起こ
り、洗浄、充填、キャッピング等の処理に支障が生ずる
ことがある。

【０００５】この発明は、テーブルの回転等に伴うフィ
ンガの開閉を円滑に行うことができるとともに、口部や
胴部の太さが異なる各種形状の容器を常に定位置で保持
することが可能なボトルグリッパを得ることを課題とし
ている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明のボトルグリッ
パは、グリッパケース２の先端側（フィンガ側）に左右
方向に水平に延びる直線ガイド９を備えており、左右一
対のフィンガ１５のそれぞれは、この直線ガイド９に摺
動自在に装着されている。グリッパケース２には、直線
ガイド９と直交する水平方向の駆動杆５が、当該水平方
向に移動自在に装着されている。駆動杆５の先端（フィ
ンガ側端）と左右のフィンガ１５とは、直線運動変換機
構２４で連結されている。直線運動変換機構としては、
両端の連結部を長孔としたベルクランクや板カムを用い
てもよいが、駆動杆５の先端と対となるフィンガ１５と
を先端に向かってＶ字状に斜めに延びる連結リンク２４
で連結するリンク機構を用いるのが構造が簡単で作動も
確実にできる。

【０００７】ここで言うグリッパケース２は、グリッパ
ベース又はグリッパフレームとも言い得るもので、フィ
ンガや駆動杆を支持している部材である。ボトルを転倒
したり昇降したりするときは、このグリッパケースを処
理装置のテーブル等に対して、転倒可能又は昇降可能に
装着する。駆動杆５はフィンガを開閉するエアシリンダ
のロッドで形成するか、基端（反フィンガ端）にカムロ
ーラを軸着して、グリッパの移動に伴って当該カムロー
ラが固定のカムに押されて進退することにより、フィン
ガが開閉される構造とするのが一般的である。カムを用
いる場合には、グリッパケースにフィンガを閉鎖する方
向に付勢する復帰ばねを設ける。

【０００８】ボトルを２箇所で把持するときは、２個の
駆動杆５ａ、５ｂと、二対の直線ガイド９ａ、９ｂとを上
下方向に近接して設け、上側の直線ガイド９ａに上フィ
ンガ１５ａを装着するとともに、下側の直線ガイド９ｂ
に下方に延びるスペーサ１７を介して下フィンガ１５ｂ
を装着する。搬送する容器の高さの変更により、上下の
フィンガの間隔を変更する必要があるときは、スペーサ
１７の寸法の変更によって対応する。

【０００９】容器の反転動作を行うときは、グリッパケ
ースを直線ガイド９と平行な支持ピン３で取付フレーム
１に枢着し、グリッパケース２には反転装置（例えばシ
リンダなど）を連結する連結ブラケット２３を取付け
る。この構造の場合には、グリッパケースは取付フレー
ム１を装置のテーブル等に固定することにより処理装置
に装着される。容器の洗浄装置に用いるときは、グリッ
パケース２を支持ピン回りに１８０度反転可能にし、取
付フレーム１に上方を向いた洗浄液のノズル２１を設け
る構造が装置を単純化する上で好都合である。

【００１０】この発明のボトルグリッパは、フィンガの
高さを互い違いにして設けることにより、一方のグリッ
パから他方のグリッパへと容器を受け渡しすることがで
きる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例を参照し
て、この発明のボトルグリッパを説明する。取付フレー
ム１は、アルミダイキャスト製の枠状のフレームで、基
端側に洗浄装置や充填装置のテーブル等に固定するため
のねじ孔を備えている。グリッパケース２は、取付フレ
ーム１の先端側の水平方向の支持ピン３に１８０度を超
える角度で回動可能に枢着されている。グリッパケース
２は、支持ピン３と直角に交差する方向のガイド溝４
と、このガイド溝内で上下に隣接して水平に延びる２本
のガイド杆２６とを備えており、このガイド杆に中空角
杆状の２本の駆動杆５ａ、５ｂが挿入されて、ガイド溝
４の長手方向に摺動自在に装着されている。

【００１２】各駆動杆５の基端には、垂直方向のローラ
軸回りに自由回転可能にカムローラ６が軸着されてお
り、かつ駆動杆の中空孔内には、各駆動杆を個別に基端
側に付勢する圧縮コイルばね７が、ガイド杆２６の外周
に遊嵌された状態で装着されている。

【００１３】グリッパケース２の先端側には、左右方向
に平行に延びる２本のガイドロッド８からなる直線ガイ
ド９が設けられている。この直線ガイドは、上下に隣接
して二対設けられており、上方の直線ガイド９ａには左
右一対の上スライダ１１ａがガイドロッド８ａに摺動自
在に嵌挿され、下側の直線ガイド９ｂには、左右一対の
下スライダ１１ｂがガイドロッド８ｂに摺動自在に嵌挿
されている。上スライダ１１ａには、短い長さで下方に
延びる上スペーサ１３が止めねじ１４で固定されて、こ
の上スペーサの下端に容器の口部を把持する上フィンガ
１５ａが止めねじ１６で固定して装着されている。ま
た、下スライダ１１ｂには下方に長く延びる下スペーサ
１７が止めねじ１８で固定され、この下スペーサの下端
に容器の胴部を把持する下フィンガ１５ｂが止めねじ２
０で固定して装着されている。

【００１４】各駆動杆５ａ、５ｂの先端（フィンガ側
端）と各スライダ１１ａ、１１ｂとは、駆動杆側のピン
２７及びスライダ側のピン２８を介して、先端に向かっ
てＶ字状に斜めに延びる各一対の連結リンク２４で連結
されている。

【００１５】この実施例の構造のものは、上フィンガ１
５ａ及び下フィンガ１５ｂを共にスペーサ１３、１７を
介して装着することにより、各フィンガの高さをスペー
サ１３、１７の交換によって変更可能となっている。

【００１６】取付フレーム１の上面には、フィンガ１５
ａ、１５ｂで把持された容器がグリッパケース２の１８
０度回動によって上方に向けて倒立状態となったとき
に、当該容器の口に対向する位置に洗浄液噴出ノズル２
１が設けられている。この洗浄液噴出ノズルは、取付フ
レームの側面に設けたニップル２２に連通しており、こ
のニップルを容器洗浄装置のテーブルに搭載した洗浄液
タンクに連結することによって、洗浄液ノズル２１から
洗浄液が噴射される。取付フレーム１は、容器洗浄装置
の回転する円形のテーブルの周縁にフィンガをテーブル
の半径方向外側に向けて装着され、当該テーブルの下面
に隣接して設けた回転しないカム円板によってカムロー
ラ６、６を押動することにより、フィンガ１５ａ、１５
ｂを開閉して、容器の把持及び開放を行う。洗浄液噴射
ノズル２１への洗浄液の供給停止を行うバルブの開閉
も、当該テーブルの回転動作に合わせて行われる。

【００１７】グリッパケース２の側面には、グリッパケ
ース２を支持ピン３回りに１８０度回動するエアシリン
ダを連結するための連結ブラケット２３が装着されてい
る。

【００１８】上記したこの発明のボトルグリッパは、そ
のフィンガが左右に直線移動して開閉されるため、把持
される容器の太さが変わっても、容器の軸心の位置にず
れを生じない。特に容器の上下２箇所で容器を把持する
構造では、把持部分の２箇所の容器の太さが種々変化し
た場合にも、把持された容器の軸心が変位したり傾斜し
たりすることがなく、多種多能な形状の容器を正確な位
置に安定に保持できるという特徴がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の側面図

【図２】図１のＡ−Ａ断面平面図

【図３】図２のフィンガ開口状態を示す平面図

【図４】グリッパケースを倒立させてボトル洗浄中の側
面図

【符号の説明】１取付フレーム２グリッパケース３支持ピン５駆動杆 9a,9b 直線ガイド 15a,15b フィンガ 17 スペーサ 21 洗浄液噴射ノズル 24 連結リンク

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】グリッパケース(2)と、当該グリッパケ
ースの先端側左右両側に水平方向に延びる直線ガイド
(9)と、この直線ガイドに摺動自在に装着された一対の
フィンガ(15)と、前記直線ガイドと直交する水平方向に
進退駆動される駆動杆(5)と、この駆動杆の先端と一対
のフィンガのそれぞれとを連結する一対の直線運動変換
機構(24)を備えているボトルグリッパ。
【請求項２】グリッパケース(2)と、当該グリッパケ
ースの先端側左右両側に水平方向に延びる直線ガイド(9
a,9b)の二対と、この直線ガイドに摺動自在に装着され
た二対のフィンガ(15a,15b)と、前記直線ガイドと直交
する水平方向に進退駆動される駆動杆(5a,5b)の２本
と、この駆動杆の先端と二対のフィンガのそれぞれとを
連結する二対の直線運動変換機構(24)を上下に近接して
備え、下側のフィンガ(15b)は直線ガイド(9b)との摺動
部に下方に延びる交換自在なスペーサ(17)を介して装着
されていることを特徴とする、ボトルグリッパ。
【請求項３】一対の直線運動変換機構(24)が駆動杆の
先端と一対のフィンガのそれぞれとを枢支連結する先端
側が開くＶ字状に配置された一対の連結リンクである、
請求項１又は２記載のボトルグリッパ。
【請求項４】請求項１、２又は３記載のボトルグリッ
パのグリッパケース(2)が直線ガイド(9)と平行な支持ピ
ン(3)回りに１８０度回動可能に取付フレーム(1)に枢着
されており、当該取付フレーム(1)は上方を向いた洗浄
液噴射ノズル(21)を備えている、容器洗浄装置用ボトル
グリッパ。