JP2002159560A - 早期薬剤放出を与える方法 - Google Patents

早期薬剤放出を与える方法

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JP2002159560A
JP2002159560A JP2001293070A JP2001293070A JP2002159560A JP 2002159560 A JP2002159560 A JP 2002159560A JP 2001293070 A JP2001293070 A JP 2001293070A JP 2001293070 A JP2001293070 A JP 2001293070A JP 2002159560 A JP2002159560 A JP 2002159560A
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ライト,ジェレミー・シー
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エッケンホフ,ジェームズ・ビー
Frederick H Maruyama
マルヤマ,フレデリック・エイチ
John R Peery
ピーリー,ジョン・アール
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    • A61K9/0004Osmotic delivery systems; Sustained release driven by osmosis, thermal energy or gas

Abstract

(57)【要約】 【課題】薬剤の早期放出方法の提供 【解決手段】ディスペンサーからの早期薬剤放出を与え
る方法において,該ディスペンサーが,(a)内腔を包囲
する壁,(b)内腔内部の熱に感応しやすい組成物,
(c)熱に感応しやすい組成物に混合された治療上有効
な薬剤,(d)動物内の流体に露出した時,膨張し,それ
によってその内腔からその熱に感応しやすい組成物を移
動させる物質を含み,さらに該方法が,(e)薬理学的に
受入れられる流体にそのデバイスを露出させることを含
む方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野の開示】本発明は、新規であるばかりでなく
また有用な送出系に関する。より詳細には、本発明は送
出系の改良に関し、該系は熱に感応しやすい薬効剤配合
物、膨張可能な推進要素、および任意の密度要素を含む
内腔を包囲する壁を含み、さらに該改良は送出系の内圧
を支配する手段および熱に感応しやすい配合物の粘度を
高める手段を含む。本発明の1つの態様は、送出系から
薬剤の送出開始を促進させる手段としての該送出系の予
備水和化に関する。
【0002】
【背景技術の開示】生物学的使用環境に薬効剤を投与す
る送出系は先行技術で公知である。たとえば、熱に感応
しやすい配合物、膨張可能な推進要素および密度要素を
収容する内腔を包囲する壁を含む送出系は、米国特許第
4,595,583号、同第4,612,186号、同
第4,624,945号、同第4,684,524号、
同第4,692,336号、同4,717,566号、
同第4,717,568号、同第4,717,718
号、同第4,772,474号、および同第4,84
4,984号(以上すべてEckenhoff、Cor
teseおよびLandrauに交付)、米国特許第
4,663,148号、同第4,663,149号、同
第4,678,467号、同第4,716,013号、
同第4,781,714号、同第4,800,056
号、および同第4,814,180号(以上すべてEc
kenhoff.Theeuwes.およびDeter
sに交付)、ならびに米国特許第4,675,174号
および同第4,704,118号(以上すべてEcke
nhoffに交付)で公知である。先行技術のこれら投
与系は生物学的使用環境に、親水性、疎水性、親油性ま
たは疎油性である薬効剤を送出するのに驚くべきほど効
果的である。該送出系はその意図する用途にうまく作用
し、かつ送出しにくい多くの薬効剤を、制御された予想
通りの速度で送出させることができる。しかし、時とし
て、送出系は、高圧または高い分圧の生物学的ガスを有
する生物学的使用環境で操作する場合に、予想し得ない
送出速度を示すことがある。これは外部の高圧または高
い分圧に対して、送出系内のガス相の内圧が低いことに
よるものである。ところで、思いがけないことに、これ
ら送出系の送出挙動は、(1)低い内圧に関連する予想
し得ない送出挙動を克服するために、内圧を高める手段
を付与すること、および(2)送出系内の熱に感応しや
すい配合物の粘度を高める手段を付与することによって
改善できることが判明した。また、思いがけなくも、
(3)送出系が薬効剤を送出し始めるのに必要な時間を
短縮するために送出系を予備水和化させることによって
も送出系を改善できることが判明した。
【0003】
【発明の目的の開示】従って、本発明の1つの主目的
は、先行技術につきものの欠点を克服する新規かつ有用
な送出系を提供することにある。
【0004】本発明の他の目的は、送出系内部に高い内
圧を作り、それにより送出系に制御された予想通りの送
出挙動を長時間与える手段を含む送出系の改良を提供す
ることにある。
【0005】本発明の他の目的は、内圧を高めて長時間
にわたって制御された公知の送出挙動を生じる手段と協
同する送出系内の熱に感応しやすい配合物の粘度および
/または降伏応力を高める手段を含む送出系の改良を提
供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、外圧に実質的に等し
いかまたはそれよりも大きい内圧を含む送出系で、該送
出系が外圧に実質的に無関係である送出系によって制御
された速度で薬効剤を送出する送出系を提供することに
ある。
【0007】本発明の他の目的は、送出系からの流動に
対する内部流体圧抵抗力を高める排出口を含む送出系を
提供することにある。本発明の他の目的は、ガスを封入
し、かつそれが流動可能な薬効剤配合物の製造中に形成
される内部空隙容積を圧縮して、空隙容積を減少させる
ために外圧よりも大きい内圧を含む送出系を提供するこ
とにある。
【0008】本発明の他の目的は、生物学的環境の種々
の条件下で、より一様な予測しうる速度で薬効剤を送出
する送出系を提供することにある。本発明の他の目的
は、長時間制御された速度で、薬剤、栄養物または殺生
物剤を送出する反すう動物で用いられる治療用送出系
で、該送出系が、送出系から送出する間、反すう動物の
生物学的環境の変化を補整する送出系を提供することに
ある。
【0009】本発明の他の目的は、こぶ胃の悪影響を実
質的に除いて、長時間にわたり反すう動物のこぶ胃の中
に留まることができる治療用送出系を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、流体環境中にあって、自給
式、自動始動式および自蔵動力式であり、かつ低コスト
で製造できる投薬装置の形に製造され、それによって、
とくに家庭または動物園の動物を治療する場合に該投与
装置の有用性を高めることができる送出系を提供するこ
とにある。
【0010】本発明の他の目的は、熱感受性組成物、膨
張可能な推進要素、高密度化剤、および排出口を含み、
該排出口が外圧に関係して送出系の内圧を高めるように
働く送出系を提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、内腔の少なくとも一
部分を包囲し、組成物の粘度および/または降伏応力を
高める化合物を含む熱感受性組成物を含有し、さらに熱
感受性組成物が薬効剤を含有して、融解し、半固体ない
し流体等になる組成物を流動に対する抵抗力を与える排
出口を通して移動させる物理・化学的複合操作によって
送出させる半透膜壁を含む薬剤送出装置を提供すること
にあり、それによって該装置からの早期送出を実質的に
阻止および低減させる。
【0012】本発明の別の目的は、長時間にわたりこぶ
胃の中に送出系を保つために高密度要素を含む薬剤送出
系を提供することにあり、さらに該送出系は長時間にわ
たり完全な薬剤投与計画である組成物を投与し、該送出
系の使用には該計画の始めの間だけ介入が必要である。
【0013】本発明の別の目的は、担体の粘度および/
または降伏応力を高める不活性化合物を含む熱に感応し
やすく親油性で医薬的に容認される担体中に含有される
有効薬剤を送出でき、さらに担体が、こぶ胃から吸収さ
れる熱エネルギーの存在下でこぶ胃の中で融解し、それ
によって哺乳類の組織炎症および哺乳類の蛋白質組織と
の相互作用を実質的に回避する無毒の投与可能な組成物
の変えられる薬剤送出系を提供することにある。
【0014】本発明の別の目的は、溶解不能ないし溶解
可能な薬剤を含む熱に感応しやすい親水性または疎水性
の組成物を含有するハウジングを含み、該熱に感応しや
すい組成物が、反すう動物の胃腸器官内に存在するエネ
ルギー入力に応じて、その形を変えて、熱に感応しやす
い組成物の流動に対する抵抗力を高めるための複数の通
路を含む排出口を通して効力のある送出が投与可能にな
る送出を提供することにある。
【0015】本発明の別の目的は、薬剤を反すう動物に
投与する薬剤送出系において、該送出系が、熱に感応し
やすい非水組成物、高密度要素および膨張可能成分を含
む内腔を包囲する熱可塑性壁を含み、さらに送出系が、
送出系からの異常ポンプ挙動を低減させるために内圧を
高めてギャップの生成を小さくする投与頭部を含む送出
系を提供することにある。
【0016】本発明の別の目的は、送出系から薬効剤を
早めに始動させるために医薬的に容認できる流体で予備
水和化させる送出系を提供することにある。本発明の別
の目的は、流体が送出系に吸収されるのに要する時間を
制御するために送出系を予備水和化させることによって
実質的に即時に有効な薬剤を動物に提供することにあ
る。
【0017】本発明の他の目的、特徴および利点は、図
面および添付クレームを参照した明細書の下記の詳細な
説明から当業者には一層明かとなろう。
【0018】
【図面の詳細な開示】ここで、詳細に図面の図に目を向
けると、該図面は薬効剤を投与する新規で有用な治療用
送出系の例であって、該例を限定的とみなすべきではな
いが、送出系の1例が図1中に示されており、数字10
で判断する。図1において、送出系10は、図1では見
られない内腔を包囲する壁12によって形成される本体
11を含むディスペンサーとして製造されている。送出
系10は、図1には示されていない出口要素を受容する
前端部13、および後端部14を含んでいる。
【0019】図面2は、図1の治療用投与系10の2−
2を通る断面図を示す。図2の治療用系10は、本体1
1、壁12、前端部13、後端部14、および壁12内
部の開口部15を含んでいる。壁12は内腔または区画
16を包囲する。壁12は、現在好ましい態様では、外
部の流体の通過の場合には実質的に浸透可能であり、か
つ送出系10内に含まれている薬効剤および他の成分の
通過の場合には実質的に浸透不可能である少なくとも一
部分に半透膜壁を形成する組成物を含んでいる。他の態
様では、壁12は少なくとも一部分に半透性組成物を含
み、残りの壁は、流体通過の場合に実質的に浸透不可能
でありかつ薬効剤通過の場合にも実質的に浸透不可能で
ある別の組成物を含んでいる。壁12は無毒で、かつ物
理的、化学的完全性を保持し、すなわち、投与期間中侵
食されない。系10は、現在好適な態様では、射出成形
等により、単一ユニット要素としての壁12をもって製
造される。
【0020】内腔16は、波線によって示される熱に感
応しやすく熱感受性組生物17、点で表される薬効剤1
8、および熱に感応しやすい組成物17の流動に対して
粘度すなわち内部抵抗を高めるダッシュで表した不活性
化合物19を含有している。内腔16は、さらに、熱に
感応しやすい組成物17の接触面21と層状に接触して
いる膨張可能な推進要素20を含有している。熱に感応
しやすい組成物17もまた膨張可能要素20もいずれも
内腔16の内面形状に一致する形状をもっている。内腔
16は、また、熱に感応しやすい組成物17と接触して
いる高密度要素22すなわち高密度化剤を含有し、該高
密度要素22は内腔16内部で膨張可能要素20とは離
間して配設されている。高密度要素22は、出口要素2
5を耐密関係で受容するように使用される開口部24を
有する通路23すなわち孔を含み、出口要素25は熱に
感応しやすい組成物17の流動に対して内部流体圧抵抗
力を高めるのに用いられる。高密度要素22は、内腔1
6から出口要素25へ、従って送出系10の外部へと熱
に感応しやすい組成物17を流動させる開口部26を含
んでいる。高密度要素22は長時間にわたって、動物の
こぶ胃の中に系10を保持するように設計された送出系
10の一構成要素である。
【0021】図3a、3bおよび3cは出口要素25の
現在好適な1つの態様を示す。図3aは担持肩28によ
って包囲された複数の小さな通路27を示す出口要素2
5の平面図である。肩28は、出口要素25を内腔16
内部に強固に保持する湾曲した肩関係において壁12を
受容する。図3bはらせん状構造に見える出口要素25
前後に圧力差を生成し、出口要素25の周界の肩によっ
て担持される大きさの平行通路27の列を示す出口要素
25の底面図である。図3aにおいて、肩の底部も、ま
た数字28で示してある。図3cは複数の通路27を示
す出口要素25の断面図である。断面図において、通路
は送出系10からの熱に感応しやすい組成物17の流動
に対する抵抗力を高める円形、正方形、六角形または任
意の適当な形状であることができる。断面図において、
通路27は、空間および物質と調和する複数の通路によ
って必要とされる製造の経済性または構造強度にふさわ
しい任意の形状であることができる。図3cにおいて、
出口要素25は、肩、すなわち通路27の周囲に延びる
周界を含み、さらに、出口要素25は、出口要素25を
離脱可能に受容し、かつ送出系10の壁に出口要素25
を固定するためのくぼみ28aを受容する壁12を含
み、送出系の操作中、出口要素25が送出系から分離し
ないようにする。
【0022】出口要素25は、図3a、3bおよび3c
でわかるように、本発明によって、熱に感応しやすい組
成物の物理的性質と結び付けて考えられる出口要素のデ
ザインによって、送出系内部に高い内部背圧状態を作る
ようになっている。高い内圧は、系内に起こりうる空隙
が周囲の反すう動物環境から送出系に移行するガスによ
って膨張しないように作用する。反すう動物は食物の摂
取中に大量のガスを生成する。反すう動物は4つの胃区
画を有し、こぶ胃は4つの胃区画の中でもっとも大き
い。反すう動物において、摂取された食物は先ずこぶ胃
に入り、そこで醗酵作用によって予備消化すなわち分解
される。この醗酵期間中、唾液と分泌させ、かつそしゃ
くするために摂取された食物を口に吐き戻すことができ
る。また、食物消化のこの通常のプロセスの間にガスが
生成する。反すう動物のガス組成は通常40ないし70
%の二酸化炭素、20ないし40%のメタン、15ない
し35%の窒素、0.1ないし0.7%の酸素、0.1
ないし0.5%の水素および0.01ないし0.05%
の硫化水素を含んでいる。こぶ胃の温度は、醗酵中、比
較的一定の38ないし42℃に保たれ、重炭酸塩および
リン酸塩を有する多量の唾液分泌がこぶ胃の醗酵作用を
通常5ないし7のphに緩衝する。このこぶ胃内の全圧
力は760mmHg絶対の僅か下から830mmHg絶
対に及ぶ。唾液分泌およびそしゃく後、一部消化された
食物は再びのみ込まれ、有効な食品の同化作用が行われ
る間、動物の残りの消化管を通過させるために、胃のこ
ぶ胃およびはちの巣胃から重弁胃およびしわ胃に流れ
る。こぶ胃ガスの組成は、Canadian Jour
nal of Animal Science.第41
巻、187−196頁(1961年);およびComs
tock Publishing Associate
s発行のThe Physiology of Dom
estic Animals.第7版、382−384
頁(1955年)に開示されている。
【0023】動作中、反すう動物環境中に存在するガス
は、半透膜壁を通って内腔内に拡散し、さらに送出系内
に存在するいかなる空隙中にも拡散する。空隙が、膨張
可能要素、密度要素の製造中ならびに隔膜および薬剤配
合層の充填中に送出系内にできることは避けられず、さ
らに空隙内のガス成分の分圧が包囲環境内のガス成分の
分圧よりも低い場合には、空隙が大きくなることがあ
る。浸透剤壁を出たガスは空隙内の活性勾配の低い方に
拡散して、平衡に達する。さらに、こぶ胃のいくつかの
ガスが、空隙中の空気よりも遥かに早い速度で半透膜壁
を拡散するという事実によって、この問題の激しさが増
大される。空隙を包囲する圧力が高いと、外部のガスの
空隙中に拡散して膨張する傾向は著しく減少して、空隙
は大きくならず、かつ比較的圧縮不可能な状態に押し進
められる。本発明は、外圧に対して内圧を高めることに
よって、空隙容積に帰着される迷走性ポンピング速度お
よび早期送出を押さえかつ排除する。
【0024】図4は、断面図で表した送出系10の別の
製品を示す。送出系10は、本体11、壁12、前端部
13、後端部14、および壁12内部の開口部15を含
んでいる。壁12は内腔16を包囲する。内腔16は、
熱に感応しやすい組成物17、薬効剤18、ならびに熱
に感応しやすい組成物17の粘度および/または降伏応
力を高める不活性化合物19を含有する。内腔16は、
高密度要素22および膨張可能要素20をも含有する。
送出系10は前端部13中に出口要素25を含む。出口
要素25は、加圧下の熱に感応しやすい組成物17を内
腔16から放出するための複数の出口通路27を含んで
いる。出口要素25は通路27の周りに延びる肩28を
含み、壁12内部の開口部15の中に出口要素25を配
設させて留置するように、壁12を肩28の上に重なり
合わせる。出口要素25は、送出系の操作中外圧に対し
て内圧を高めるように作用し、それによって、(1)生
成したガス空隙を圧縮して、流動可能な熱に感応しやす
い組成物中の空隙容積を減少させ、(2)消失する外圧
に対して壁を内側で担持し、(3)反すう動物の流体内
容物と送出系内の熱に感応しやすい組成物との拡散性・
乱流性混合を実質的に阻止し、(4)貯蔵中または輸送
中のガス発生または温度変化により内部に生じた圧力に
よって、送出系内の熱に感応しやすい組成物の早期排出
を阻止または制限し、さらに(5)反すう動物の種々の
生物学的条件下で、送出系10の送出性能をさらに一様
で予測しうるものとする。
【0025】送出系は、(円形断面積の出口要素通路に
対する)次の式でわかるように、薬効剤送出の一様な予
測しうる放出速度パターンを与える。
【0026】
【数1】
【0027】(式中、ΔPは排出口前後の圧力低下、Q
は容量放出速度、μは熱に感応しやすい組成物の粘度、
Lは排出口の長さ、nは出口通路の数、およびRは出口
通路の半径である。)たとえば、上式によって与えられ
る送出系のΔPは4psiを越え、迷走性ポンピングお
よび早期送出を実質的に低下させるためには6ないし5
0psiの範囲内が好ましい。出口通路の数は1よりも
多いかまたは1に等しいことがありうる。一般に、たと
えば、グリッドのような出口要素を用いる場合には、出
口通路の数は1ないし50であり、さらに出口通路の半
径は、圧力低下が所望の範囲内にあるように調整され
る。
【0028】図5は本発明によって提供される送出系1
0の別の製品を示す。送出系10は、本体11、壁1
2、前端部13、後端部14、開口部15、内腔16、
熱に感応しやすい組成物17、薬効剤18、不活性化合
物19、高密度要素22、膨張可能要素20、出口要素
25、通路27および肩28を含んでいる。表示製品
中、通路27は、小さい孔を含む極めて細長い形状で、
出口要素25によって離間状態で保持されている毛細管
または細管を含む。図5において、密度要素は、熱に感
応しやすい組成物17と膨張可能要素20との間に配設
されている。
【0029】図6は本発明によって提供される別の製品
を示す。本発明によって与えられるこの製品中の送出系
10は、本体11、壁12、前端部13、後端部14、
開口部15、内腔16、熱に感応しやすい組成物17、
薬効剤18、不活性化合物19、出口要素25、通路2
7および肩28を含んでいる。図6において、膨張可能
要素20は、膨張可能要素20中に分散している高密度
要素22を含む。図6において、出口要素25および不
活性化合物19は協同して送出系10の内圧を作り出し
て、制御するように作用する。
【0030】図7は、本発明によって提供される別の製
品を示す。図7において、送出系10は、本体11、壁
12、前端部13、後端部14、開口部15、内腔1
6、熱に感応しやすい組成物17、薬効剤18、不活性
化合物19、移動要素20および高密度要素22を含ん
でいる。図7において、送出系10は、出口要素25の
ねじ山30を送出系にねじ込むために壁12の先端にね
じ山29を付して作られている。かみ合うねじ山は、送
出系10内の出口要素25を離脱可能に把持する保持手
段として働く。この製品において、送出系10は、出口
要素を送出系10からねじって外し、多様な用途のため
に送出系10に再充填して再生させることができる。図
7の1つの態様において、改良は、熱に感応しやすい配
合物の粘度を高めるために、粘度要素19と協同して、
送出系10の内圧を支配する出口要素25を含んでい
る。
【0031】図8は本発明によって提供される別の送出
系10を示す。図8において、送出系10は、本体1
1、壁12、前端部13、後端部14、薬効剤18およ
び不活性粘度化合物19を含有する熱に感応しやすい組
成物17を含む内腔16を含んでいる。図8において、
送出系10は、壁12から流体を吸収して、内腔16を
連続的に満たす溶液を作り、それによって送出系10か
ら熱に感応しやすい組成物17を移動させるオスマゲン
ト(osmagent)より成る移動要素20を含む。
移動要素20は長時間にわたり反すう動物に送出系10
を保持させるために高密度化剤22を含む。図8におい
て、送出系10は、送出系10からの熱に感応しやすい
組成物17の流動に対する抵抗力を増し、伏せて送出系
10内の内圧を高めるための一体化出口要素25とし
て、壁12の中に一体的に形成された複数の出口通路2
7を含む。
【0032】図9は本発明によって提供される別の送出
系10を示す。図9において、送出系10は本体11、
壁12、前端部13、後端部14、開口部15、内腔1
6、熱に感応しやすい組成物17、薬効剤18、不活性
化合物19、移動要素20および高密度要素22を含ん
でいる。図9において、熱に感応しやすい組成物17は
薄片または層28によって膨張可能要素20から隔離さ
れている。層28は、膨張可能要素20中への薬効剤1
8の拡散、移行、取り込み等を実質的に減少させるため
に、活性な熱配合物17と膨張可能要素20との間に配
設される。層28は、また、薬効剤配合物が膨張可能要
素との起こりうる相互作用がないようにし、それによっ
て薬効剤配合物の安定性を向上させる。現在好適な1つ
の態様では、層28を軟質または可撓性ポリマー組成物
で作って、送出系10から薬剤18を含有する最大量の
配合物17を押し出すのを援助させる。このように、層
28は、出口圧力を生じる通路27内を配合物17を押
し進めるために、膨張可能要素が発生する力全部を熱に
感応しやすい配合物17、薬効剤18に確実に加えるこ
とによって、送出系10の送出効率を高める手段として
役立つ。層28は、操作中ピストンのように動き、内腔
16内の薬効剤相と膨張可能相との間に耐密ピストンヘ
ッド構造を可動的に設けかつ維持するように作られる。
層28に摩擦によって配置されているが、滑動によって
送出系10内を自由に動くことができると同時に送出系
10の使用可能性を保持する。層28は無毒の物質を含
むのが好ましい。
【0033】図10は本発明によって提供される断面図
で表した別の送出系10を示す。図10において、送出
系10は、本体11、壁12、前端部13、後端部1
4、密度要素22、押出移動要素20、密度要素22を
貫いて延びる開口部26、界面21、ならびに薬効剤1
8および不活性粘度向上剤19を含む熱に感応しやすい
組成物17を含む内腔16を含んでいる。図10におい
て、送出系10は、投与系10内部の圧力を高めるため
に、場合により、離脱可能な多孔板、多孔状または突出
したプラスチックもしくは金属板として設計される複数
の通路29、または複数の毛細管を含む。1つの製品に
おける毛細管は、送出系10からの流速を低下させるた
めの非常に小さい孔を含む多数のきわめて細長い管を含
む。通路保持要素30は、薬効剤18の放出期間中送出
系10内に圧力要素29を誘起する通路を離脱可能に保
持する。
【0034】図11は本発明によって提供される断面図
で表した別の送出系10を示す。図11において、送出
系10は本体11、壁12、前端部13、後端部14、
密度要素22、押出移動要素20、密度要素22の毛細
管32に入る開口部26、界面21、ならびに薬効剤1
8および不活性粘度向上剤19を含む熱に感応しやすい
組成物17を含む内腔16を含んでいる。図11におい
て、送出系10は、(a)送出系10の内圧を高めるた
め、(b)送出系10からの薬剤の流れを制限するた
め、および(c)送出系10からの薬剤の流れを制限す
るための不活性粘度向上剤19と同時に働くために単一
通路32を含む。図11は単一出口通路を含む任意の1
つの態様を示す。単一通路はその断面図が、送出系10
の内腔16を加圧する手段として、および内腔16から
の薬効剤18の流速を制御する手段として機能するとい
う条件で使用することができる。
【0035】本発明によって提供されるようなこぶ胃が
保持する送出系10を、反すう動物用として、種々の大
きさ、形状で作ることができる。現在好ましい1つの形
状は円筒状形状である。たとえば、羊用としては送出系
10は、直径が約0.5ないし1インチ(1.3ないし
2.5cm)で長さが約0.5ないし2.5インチ
(1.3ないし6.6cm)のカプセル状の形状を含む
ことができる。牛用としては、送出系10は直径が約
0.5ないし1.5インチ(1.3ないし3.8cm)
で長さが約1ないし4インチ(2.5ないし10cm)
である。
【0036】前記図の送出系10は、熱力学的および機
械的一体として行われる活動の結合によって、薬効剤1
8を反すう動物の使用流体環境に送出するように働く。
すなわち、操作時には、出口要素25中に通路27を誘
導する出口から薬効剤を送出するために、熱に感応しや
すく熱感受性組成物17は、こぶ胃の温度に応じて、熱
エネルギーを吸収して、融解し、さらに流動可能か、ま
たはリボン状、半ペースト状の送出可能な組成物にな
る。組成物17が融解すると、それに伴い、膨張可能な
ヒドロゲルを含む移動要素20か、またはオスマゲント
組成物によって、外部流体が半透膜壁12を通して吸収
される。ヒドロゲル中に吸収された流体によって、ヒド
ロゲルは絶えず膨張および膨潤するか、または吸収され
た流体によってオスマゲント組成物は絶えず溶液を生成
し、膨張または溶解は、いずれの動作においても、送出
系10から熱に感応しやすい組成物17を押し出して移
動させる。1つの好適な態様においては、移動要素20
は、第2図中の、熱に感応しやすい組成物17および移
動要素20によって限定される界面21でわかるよう
に、完全に混和しない境界を保持しながら動作する。送
出系10内部の高密度要素22は、送出系をこぶ胃の中
に保持するように働き、それによって送出系10は、長
時間、通常、1日ないしは約180日以上にわたり、制
御された速度で薬効剤18を送出することができる。
【0037】図1ないし図11は、本発明によって作る
ことができる種々の送出系10を示すものであるが、デ
ィスペンサーとして設計される送出系は、薬効剤を生物
学的使用環境に送出するために他の形状、大きさおよび
形態をとることができるので、該送出系を本発明を限定
するものと解釈するべきではないことを理解する必要が
ある。本送出系は、薬剤をヒトを含む温血動物に投与す
るために、病院、家畜診療所、家庭、農場、動物園、外
来患者診療所、実験室放牧場、飼養場において、ならび
に他の使用環境において使用することができる。
【0038】
【発明の詳細な開示】本発明の実施によって、送出系1
0の壁12は少なくとも一部分が、半透性のホモポリマ
ー組成物、半透性のポリマー組成物、ポリマーブレンド
を含む組成物等を含む半透性のポリマー組成物を含むこ
とがここに明かとなった。代表的なポリマー物質は、セ
ルロースモノエステル類、セルロースジエステル類、セ
ルローストリエステル類、セルロースエーテル類、セル
ロースエステル−エーテル類、それらの混合物等を含ん
でいる。セルロース系ポリマーは0より大きく3個まで
(3個を含む)の無水グルコース単位に置換度を有して
いる。置換度という表現は、置換基によって置き換えら
れるか、または別の基に転化される無水グリコース単位
に当初存在していた水酸基の平均数を意味する。無水グ
リコース単位は、アシル、アルカノイル、アロイル、ア
ルキル、アルケニル、アルコキシル、ハロゲン、カルボ
アルキル、アルキルカルバメート、アルキルカルボネー
ト、アルキルスルホネート、アルキルスルファメート等
の半透性ポリマー形成基で、一部または全部で置き換え
ることができる。
【0039】半透性ポリマーは、典型的には、セルロー
スアシレート、セルロースジアシレード、セルロースト
リアシレート、セルロースアセテート、セルロースジア
セテート、セルローストリアセテート、モノー、ジー、
およびトリーアルケニレート、モノー、ジー、およびト
リーアロイレート等より成る群から選ばれる一員を含
む。典型的なポリマーには、D.Sが1.8ないし2.
3で、アセチル含量が32ないし39.9%のセルロー
スアセテート;D.S.が1ないし2で、アセチル含量
が21ないし35%のセルロースジアセテート;D.
S.が2ないし3で、アセチル含量が34ないし44.
8%のセルローストリアセテート等がある。より特定の
セルロース系ポリマーは、D.S.が1.8で、プロピ
オニル含量が38.5%のセルロースプロピオネート;
アセチル含量が2.5ないし3%、平均プロピオニル含
量が39.2ないし45%、およびヒドロキシル含量が
2.8ないし5.4%であるセルロースアセテートプロ
ピオネート;D.S.が1.8、アセチル含量が13な
いし15%、およびブチリル含量が34ないし39%の
セルロースアセテートブチレート;アセチル含量が2な
いし29.5%、ブリチル含量が17ないし53%、お
よびヒドロキシ含量が0.5ないし4.7%のセルロー
スアセテートブチレート;D.S.が2.9ないし3の
セルローストリアシレート類、たとえばセルローストリ
バレレート、セルローストリラウレート、セルロースト
リパルミテート、セルローストリオクタノエート、およ
びセルローストリプロピオネート;D.S.が2.2な
いし2.6のセルロースジエンマテル類、たとえばセル
ロースジスクシネート、セルロースジパルミテート、セ
ルロースジオクタノエート、セルロースジカルピレー
ト;セルロースプロピオネートモルフィノブチレート;
セルロースアセテートブチレート;セルロースアセテー
トフタレート等;セルロース混合エステル類たとえばセ
ルロースアセテートバレレート、セルロースアセテート
スクシネート、セルロースプロピオネートスクシネー
ト、セルロースアセテートオクタノエート、セルロース
バレレートパルミテート、セルロースアセテートへプト
ネート等を含有している。半透性ポリマーは米国特許第
4,077,407号で公知であって、それらはニュー
ヨークのIntersciencc Publishe
res,Inc.発行のEncyclopedia o
f Polymer Science and Tec
hnology、第3巻、325−354頁(1964
年)に記載されている方法によって合成することができ
る。
【0040】ほかの半透性ポリマーはセルロースアセト
アルデヒドシメチルセルロースアセテート;セルロース
アセテートエチルカルバメート;セルロースアセテート
メチルカルバメート;セルロースジメチルアミノアセテ
ート;セルロースアセテートおよびヒドロキシプロピル
メチルセルロースを含むセルロース組成物;セルロース
アセテートおよびセルロースアセテートブチレートを含
む組成物;セルロースアセテートブチレートおよびヒド
ロキシプロピルメチルセルロースを含むセルロース組成
物;半透性ポリアミド類;半透性ポリウレタン類;半透
性ポリスルホン類;半透性スルホン化ポリスチレン類;
米国特許第3,173,876号、同第3,276,5
86号、同第3,541,005号、同第3,541,
006号、および同第3,546,142号に開示され
ているようなポリアニオンとポリカチオンとの共沈によ
って生成する架橋した選択的半透性ポリマー;米国特許
第3,133,132号でLoebおよびSourir
ajanが開示したような選択的半透性ポリマー;半透
性ポリスチレン誘導体;半透性ポリ(スチレンスルホン
酸ナトリウム);半透性ポリ(ビニルベンジルトリメチ
ル)塩化アンモニウム;半透膜壁前後の静水圧すなわち
浸透圧を1気圧当たりで表した10-1ないし10-7とい
う流体透過率(cc・mil/cm2hr・atm)を
示す半透性ポリマーを含んでいる。該ポリマー類は米国
特許第3,845,770号、同第3,916,899
号および同第4,160,020号ならびにオハイオ州
ClevelandのCRC Press発行でSco
tt,J.R.およびRoff,W.J.共通のHan
dbook of Common Polymers
(1971年)で技術的に公知である。
【0041】壁12は、また、流出調整剤を含むことが
できる。流出調整剤は、壁を貫通する流体の流体透過率
の調整を助けるために壁12に添加する。 流出調整剤
は流体の流出を増すかまたは減らすように予選択するこ
とができる。水のような流体、または生物学的流体の透
過率を著しく増加させる薬剤は本質的に親水性であるこ
とが多く、他方、水のような流体、または生物学的流体
の透過率を著しく減少させる薬剤は本質的に疎水性であ
る。壁の中に調整剤が含まれる場合には、その量は、一
般に約0.01ないし30重量%またはそれ以上であ
る。1つの態様における流出を増す流出調整剤には、多
価アルコール類、ポリアルキレングリコール類、ポリア
ルキレンジオール類、アルキレングリコール類のポリエ
ステル類等がある。典型的な流出促進剤には、ポリエチ
レングリコール300、400、600、1500、4
000、6000等、低分子量グリコール類、たとえば
ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、
およびポリアミレングリコール;ポリアルキレンジオー
ル類、たとえばポリ(1,3−プロパンジオール)、ポ
リ(1,4−ブタンジオール)、ポリ(1,6−ヘキサ
ンジオール)等;脂肪族ジオール類、たとえば1,3−
ブチレングリコール、1,4−ペンタメチレングリコー
ル、1,4−ヘキサメチレングリコール類;アルキレン
トリオール類、たとえばグリセリン、1,2,3−ブタ
ントリオール、1,2,4−ヘキサントリオール、1,
3,6−ヘキサントリオール等;エステル、たとえばエ
チレングリコールジプロピオネート、エチレングリコー
ルブチレート、ブチレングリコールジプロピオネート、
グリセロールアセテートエステル類等がある。代表的な
流出減少剤にはアルキル、アルコキシまたはアルキルと
アルコキシとの両方の基で置換されたフタレート類、た
とえばジエチルフタレート、ジメトキシエチルフタレー
ト、ジメチルフタレート、および〔ジ(2−エチル−へ
キシル)フタレート〕;アリールフタレート類、たとえ
ば、トリフェニルフタレート、およびブチルベンジルフ
タレート;不溶性塩類たとえば硫酸カルシウム、硫酸バ
リウム、リン酸カルシウム等;不溶性酸化物、たとえば
酸化チタン;粉末状、粒状等の形状のポリマー、たとえ
ばポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリカー
ボネート、およびポリスルホン;エステル類、たとえば
長鎖アルキル基でエステル化されたクエン酸エステル類
等;不活性で実質的に水を透過させない充填剤;セルロ
ース系壁を形成する物質と相溶しうる樹脂類等がある。
【0042】壁に柔軟性および伸び性を与えるため、壁
を壊れにくくしかつ壁に引裂強さを与えるために、壁1
2に付与するのに用いることができる他の物質とは、フ
タレート可塑剤、たとえばジベンジルフタレート、ジヘ
キシルフタレート、ブチルオクチルフタレート、炭素が
6ないし11個の直鎖状フタレート類、ジイソノニルフ
タレート、ジイソデシルフタレート等がある。可塑剤に
は非フタレート類、たとえばトリアセチン、トリイソノ
ニルチメリテート、スクロースアセテートイソブチレー
ト、エポキシ化大豆油、トリプチルシトレート、トリエ
チルシトレート類がある。壁の中に包含される場合の可
塑剤の量は約0.01ないし20重量%またはそれ以上
である。
【0043】膨張可能要素20は壁12の内面形状に一
致する形状を有し、区画16はヒドロゲル組成物、また
はオスマゲント組生物でできている。ヒドロゲル組成物
は、架橋していないか、または場合により架橋してお
り、浸透性、たとえば半透膜壁12を通して外部の流体
を吸収して、送出系10外の流体に対して半透膜壁12
の前後で浸透圧勾配を示す能力を有している。膨潤可能
で、膨張可能な要素を形成するのに用いられる物質は純
ポリマー物質および水または生物学的流体と相互に作用
し合って、流体を吸収して平衡状態まで膨潤または膨張
する浸透剤と混合したポリマー物質である。該ポリマー
は、ポリマーの分子構造中にかなりの部分の吸収された
流体を保持する能力を示す。該ポリマーは、1つの好適
な態様において、高度に膨潤または膨張でき、通常2な
いし50倍の体積増大を示すゲルポリマーである。オス
モポリマー(osmopolymer)とも呼ばれる膨
潤可能な親水性ポリマーは架橋していないか、または軽
度に架橋していることがありうる。該架橋は、流体が存
在すると膨潤する能力を有するポリマーとの共有結合ま
たはイオン結合であることができ、架橋すると、ポリマ
ーは流体に溶解しなくなる。該ポリマーは植物系、動物
系または合成系であることができる。本目的に有用なポ
リマー物質は分子量が5,000ないし5,000,0
00のポリ(ヒドロキシアルキルメタクリレート);分
子量が10,000ないし360,000のポリ(ビニ
ルピロリドン);アニオンおよびカチオン性ヒドロゲ
ル;高分子電解質錯体;残存アセテートの少ないポリ
(ビニルアルコール);架橋度の少ない寒天を混合した
メチルセルロースを含む膨潤可能な組生物;スチレン、
エチレン、プロピレン、またはイソブチレンと無水マレ
イン酸との微粉コポリマーの分散液によって生成させた
水に膨潤可能なコポリマー;N−ビニルラクタム類の水
に膨潤可能なポリマー等を含んでいる。
【0044】親水性で膨潤可能な押出要素20を作るの
に有用な、他のゲル化可能で、流体を吸収して保持する
ヒドロゲル親水性ポリマーには、分子量が30,000
から300,000に及ぶペクチン;寒天、アラビアゴ
ム、カラヤ、トウガカントゴム、アルギンおよびグアー
のような多糖類;Carbopol(登録商標)酸性カ
ルボキシポリマーおよびその塩類誘導体;ポリアクリル
アミド類;水に膨潤可能なインデン無水マレイン酸ポリ
マー;分子量が80,000ないし200,000のG
ood−rite(登録商標)ポリアクリル酸;分子量
が100,000ないし5,000,000のPoly
ox(登録商標)ポリエチレンオキシドポリマー;デン
プングラフトコポリマー;初めの重量の約400倍の水
を吸収可能なAquakeep(登録商標)アクリレー
トポリマー;ポリグルカンジエステル;架橋ポリビニル
アルコールとポリ(N−ビニル−2−ピロリドン)との
混合物;プロラミンとして利用可能なゼイン;分子量が
4,000ないし100,000のポリ(エチレングリ
コール)等がある。1つの好適な態様において、膨張可
能な要素20は加熱成形可能なポリマーおよびポリマー
組成物から得られる。親水性を有する代表的なポリマー
は、米国特許第3,865,108号、同第4,00
2,173号、同第4,207,893号、同第4,3
27,725号およびオハイオ州Clevelandの
Cleveland Rubber Company発
行、Scott.Roff共著のHandbook o
f Common Polymersで公知である。
【0045】膨潤可能で膨張可能なポリマー20は、デ
ィスペンサー10から薬効剤18を送出する推進源とな
るほか、さらに、浸透して効果がある溶質の支持マトリ
ックスとしての機能を果たす役目をする。浸透する溶質
は、所望の膨張可能要素20を生成させるために、ポリ
マーと均一または不均一に混合させることができる。組
成物は、現在好ましい1つの態様において、少なくとも
1つのポリマーおよび少なくとも1つの浸透する溶質を
含む。一般に、組成物は、約20ないし95重量%のポ
リマーおよび80ないし5重量%の浸透する溶質を含
み、現在好ましい組成物は35ないし75重量%のポリ
マーおよび65ないし25重量%の浸透する溶質を含
み、組生物の総重量は100重量%に等しい。
【0046】押出要素を生成させるために、純品だけま
たは膨潤可能なポリマー20と均一もしくは不均一に混
合して使用することができる浸透して効果がある化合物
は、膨潤可能なポリマー中に吸収された流体に可溶であ
り、外部流体に対して半透膜壁前後で浸透圧勾配を示す
浸透して効果がある溶質である。浸透して効果がある化
合物はオスマゲント(osmagent)ともいう。膨
張可能要素20は別の態様において、送出系10から熱
に感応しやすい組成物を移動させる推進要素としてオス
マゲントを含んでいる。この態様において、送出系10
から熱に感応しやすい組生物を移動させるために、内腔
16内部に設置するように、オスマゲントを含む圧縮錠
剤を成型する。ヒドロゲルと混合可能か、または浸透す
る推進錠剤をもたらすように使用可能な代表的な浸透し
て効果があるオスマゲントは、硫酸マグネシウム、塩化
マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化リチウム、硫酸カ
リウム、硫酸ナトリウム、マンニトール、尿素、ソルビ
トール、イノシトール、スクロース、塩化カリウム、グ
ルコース等を含んでいる。本発明に適するオスマゲント
の気圧単位ATMで示す浸透圧はゼロATMよりも高
く、通常8ATMから最高500ATMまたはそれ以上
である。
【0047】薬効剤18を均一または不均一にその中に
分散または溶解させて成る熱に感応しやすい組成物17
は、現在好ましい1つの態様では、21℃ないし25℃
の室温、およびその数℃以内の温度で固体状の性質を示
し、かつ好適な態様においては、哺乳類の体温に近似す
る温度およびその数℃以内に融点を示す温度に敏感な親
水性または疎水性組生物である。本発明では、熱に感応
しやすい組成物が、融解し、溶解され、またはペースト
状リボンとなり、溶解して、投与可能な担体となる温度
を示すのに「融点」、「軟化点」、「流動点」または
「液化」という語句を使用し、従って送出系10からの
投与剤18に対して用いることができる。
【0048】本発明のために用いる熱に感応しやすい組
成物17という用語は、加熱に応じて軟化し、すなわち
投与可能となり、冷却すると再び硬くなる熱可塑性組成
物を含んでいる。該用語は、また、勾配をつけてエネル
ギーを加えるのに応じて変化させることができるサーモ
トロピック組成物を含む。これら熱に感応しやすい組成
物17は、エネルギーの付加または除去に応じて熱に敏
感である。本発明のために用いられる熱に感応しやすい
という用語は、好適な態様において、21℃ないし25
℃、通常31℃までの温度で固体、または固体状の性質
を示し、31℃から、通常31℃ないし45℃の範囲、
より好ましくは37℃ないし42℃の哺乳類の体温の温
度に加熱して変動させると流動するか、半固体になるか
または粘稠になる物理−化学的組成物を指す。熱に感応
しやすい担体17は熱に敏感で、好ましくは無水物であ
り、高温では融解し、溶解し、溶かされ、軟化し、また
は液化する性質を有し、それによりディスペンサー10
が、均一または不均一に薬効剤18が中に混合された熱
に感応しやすい担体を送出できるようにする。熱に感応
しやすい担体は親油性、親水性または疎水性であること
ができる。担体の他の重要な性質は、貯蔵中および薬剤
の送出中、中に含まれる薬剤の安定性を維持する能力で
ある。代表的な熱に感応しやすい組成物およびその融点
は次の通りである。カカオ脂32−34℃;カカオ脂+
2%蜜蝋35−37℃;プロピレングリコールモノステ
アレートおよびジステアレート32−35℃;水素化
油、たとえば水素化植物油36−37.5℃;80%水
素化植物油と20%ソルビタンモノパルミテート39−
39.5℃;80%水素化植物油と20%ポリソルベー
ト60 36−37℃;77.5%水素化植物油、20
%ソルビタントリオレエートおよび2.5%蜜蝋35−
36℃;72.5%水素化植物油、20%ソルビタント
リオレエート、2.5%蜜蝋および5.0%蒸留水37
−38℃;パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、
リノール酸、リノレン酸およびアラキドン酸のような飽
和および不飽和酸を含む炭素原子が8ないし22個の酸
のモノー、ジー、およびトリグリセリド;やし油、オリ
ーブ油等から得られる炭素原子が10ないし18個の植
物油脂肪酸のモノグリセリド、ミグリセリドおよびトリ
グリセリドのような融点が少なくとも32℃の脂肪酸グ
リセリド;部分水素化綿実油35−39℃;硬化脂肪族
アルコール類および脂肪類33−36℃;ヘキサジエノ
ールおよび水和ラノリントリエタノールアミングリセリ
ルモノステアレート38℃;モノー、ジー、およびトリ
グリセリドの共融混合物35−39℃;witepso
l(登録商標)#15モノグリセリド含有飽和植物油脂
肪酸トリグリセリド33.5−35.5℃;witep
sol(登録商標)H32水酸基なし31−33℃;w
itepsol(登録商標)W25けん化価225−2
40、融点33.5−35.5℃;witepsolTM
E75けん化価220−230、融点37−39℃;ポ
リアルキレングリコール、たとえばポリエチレングリコ
ール1000のような、エチレンオキシドの線状ポリマ
ー38−41℃;ポリエチレングリコール1500融点
38−41℃;ポリエチレングリコールモノステアレー
ト39−42.5℃;33%ポリエチレングリコール1
500、47%ポリエチレングリコール6000および
20%蒸留水39−41℃;30%ポリエチレングリコ
ール1500、40%ポリエチレングリコール4000
および30%ポリエチレングリコール400 33−3
8℃;炭素原子11ないし17個の飽和脂肪酸モノー、
ジーおよびトリグリセリド混合物33−35℃;1,2
−ブチレンオキシドとエチレンオキシドとのブロックポ
リマー;プロピレンオキシドとエチレンオキシドとのブ
ロックポリマー;ポリオキシアルキレンとプロピレング
リコールとのブロックポリマー;37℃で半固体になる
ミクロクリスタリンワックス等。熱に感応しやすい組成
物は20−32℃の温度では薬効剤を固体組成物中に貯
蔵し、膨潤しつつある組成物との界面で、混合しない境
界を維持し、かつ32℃よりも高く、好ましくは32−
40℃の範囲内の温度で薬効剤を流動可能な組成物中に
投与する手段である。熱に感応しやすい組成物は、生物
学的環境に投与されると、薬効剤を効果的に用いるため
に、容易に排出、同化、吸収など行われる。
【0049】本明細書で使用する薬効剤18という用語
は、温血動物およびヒト、さらにとくに反すう動物を含
む動物のためになる薬剤または薬品、栄養剤、ビタミン
類、食品補強剤および他の薬剤を含む。薬効剤は送出系
10内に収容されている温度に敏感な物質に不溶である
かないしは極めて可溶であることができる。送出系10
内に存在する薬剤の量は10ngから40gまたはそれ
以上にわたることができる。送出系は種々の量、たとえ
ば75ng、1mg、5mg、100mg、250m
g、750mg、1.5mg、2g、5g、10g、1
5g等の薬効剤を収容することができる。治療計画中、
単一送出系を反すう動物に投与することもできるし、ま
た2つ以上の送出系を反すう動物に投与することもでき
る。
【0050】本発明の送出系を用いて投与することがで
きる代表的有効薬剤18は、たとえば、メベンダゾー
ル、レバミゾール、アルベンダゾール、カンベンダゾー
ル、フェンベンダゾール、パルベンダゾール、オクスフ
ェンダゾール、オキシベンダゾール、チアベンダゾー
ル、トリクロルホン、プラジカンテル、モランテル、お
よびピランテル等のような駆虫剤;いずれもMerck
& CO.に譲渡された米国特許第4,199,56
9号および同第4,389,397号、ならびに、Sc
ience、第221巻823−828頁(1983
年)(同書中には、たとえば回虫、肺虫等の通常起こる
動物体内への浸入を制御するのを助けるのに有効なもの
としてインベルメクチン寄生虫駆除薬が開示され、該イ
ンベルメクチンはまた、うじ、シラミ、かいせん等の昆
虫の通常起こる侵入を防ぐのにも有効である)に開示さ
れているたとえばアベルメクチンおよびイベルメクチン
のような寄生虫駆除剤;クロルテトラサイクリン、オキ
シテトラサイクリン、テトラサイクリン、ストレプトマ
イシン、ジヒドロストレプトマイシン、バシトラシン
類、エリスロマイシン、アンピシリン類、ペニシリン
類、セファロスポリン類等のような抗生剤;スルファメ
タジン、スルファチアゾール等のようなサルファ剤;M
onesin(登録商標)ナトリウムおよびElfaz
epa(登録商標)のような成長刺激剤;デキサメタゾ
ンおよびフルメタゾンのようなのみ忌避剤;ラサロシ
ド、バージナマイシンおよびロンネンのようなこぶ胃醗
酵マニピュレータおよびイオイホア;無機物および無機
塩類;オルガノポリシロキサン類のような抗殻腸症剤;
スチルベストロールのようなホルモン成長補強剤;ビタ
ミン類;フラゾリドンのような抗腸炎剤;リシン−塩酸
塩、メチオニン、炭酸マグネシウムのような栄養補強
剤;亜セレン酸ナトリウム、コバルト等を含んでいる。
【0051】熱に感応しやすい組成物の粘度および/ま
たは降伏応力を高めるために本発明によって用いられる
代表的な化合物19は、フュームドシリカ、試薬級砂、
沈降シリカ、非晶質シリカ、コロイドシリカ、溶融シリ
カ、シリカゲル、石英、Syloid(登録商標)、C
abosil(登録商標)、Aerosil(登録商
標)、Whitelite(登録商標)、として市販さ
れている微粒シリカ質物質等のようなケイ素を含有する
化合物を含む。他の不活性化合物は沈降炭酸カルシウ
ム、炭酸アルミニウム、フルオロケイ酸マグネシウム、
ピロ亜セレン酸マグネシウム、亜硫酸ニッケル、ケイ酸
カリウム等を含む。現在好ましい態様を誘導する粘度ま
たは応力は、熱に敏感な配合物中に、溶解可能または混
合可能または分配可能であって、その中に均一または不
均一に混合または分散させることができる。本明細書で
使用する粘度という用語は、流動速度によって、ある量
のせん断応力を発現し、かつそれを維持し、さらに流動
に対して連続的抵抗力を与えることを可能にする流動状
態、半流動状態または粘稠状態の性質を示す。本明細書
で用いる降伏応力という表現は、一般的に、ひずみが生
じる点、すなわち熱に敏感な配合物が流動し始める点ま
で熱に敏感な化合物が増大した内部応力を示す。本目的
に使用される不活性で無毒の、薬物的に受け入れられる
化合物の量は通常、約0.01重量%ないし約35重量
%である。
【0052】送出系10で用いられる、高密度化剤22
とも呼ぶ高密度要素22は反すう動物のこぶ胃の網状の
袋の内に系10を保持できるほど高密度である。高密度
要素22は、系10を消化器官に移行させて、胃から排
出せさるのではなくて、長時間にわたり系10をこぶ胃
の中に滞留させる。送出系10がこぶ胃の中に滞留する
と、薬効剤18が送出系10によって、長時間にわた
り、制御された速度でこぶ胃に送出される。一般に、高
密度要素22は約0.8から8またはそれ以上の密度を
有し、現在好適な態様における密度は1.2から7.6
の比重を示す。反すう動物が牛および羊の場合には、現
在好ましい高密度要素22は生成した系の密度が約3と
なるような密度を示す。高密度要素22を形成させるの
に使用できる密度を有する物質には、鉄、アイアンショ
ット、酸化鉄で覆われたアイアンショット、アイアンシ
ョット・マグネシウム合金、鋼、ステンレス鋼、酸化
銅、酸化コバルトと鉄粉との混合物等がある。送出系1
0中の高密度要素22は異なる態様を包含することがで
きる。たとえば、高密度要素22は図2でわかるよう
に、密度が7.6のステンレス鋼でつくった単一の固体
片として機械加工または鋳造される。固体要素22は送
出系10の内面形状に一致する湾曲形状を有するように
作る。固体要素22は図2でわかるように、薬効剤18
を含む熱に感応しやすい組成物17が、出口要素25を
通って内腔16を出てこぶ胃に投与される通路として役
立つ単位要素の長さ全体に延びる軸方向に平行な内腔を
有している。別の態様では、図4でわかるように、高密
度要素22を固体として作る。高密度要素22を、図6
でわかるように、膨張可能な要素20の中に分散させる
ことができる。この後者の製品では、当初反すう動物の
こぶ胃の網状の袋の中に送出系10を保持させるため
に、密度増大要素を膨張可能なヒドロゲル中に均一また
は不均一に分散させる。ヒドロゲル膨張可能要素と混合
できる密度が1ないし8の物質は鉄粉、アイアンショッ
ト、酸化鉄で覆われたアイアンショット、鉄と酸化銅粉
末との混合物等を含有している。溶剤流延および蒸発法
の融合、配合物の圧縮等によって、重合中におもりをヒ
ドロゲルに混ぜることができる。ヒドロゲルに混合する
おもり要素の量は約0.5ないし70重量%、または所
望の密度を生じるだけの量である。密度、比重および比
容の測定は、ペンシルバニア州EastonのMack
Publishing Co.発行、Osol編集の
Remington's Pharmaceutica
l Sciences.第14巻、95−100頁(1
970年)に開示されているような技術的に公知の方法
で容易に行える。
【0053】図9に示すように、層28は活性配合物1
7と膨張可能推進要素20との間に配設されている。層
28は、薬効剤を含有する熱に感応しやすい組成物およ
び膨張可能要素の分離識別を実質的に維持し、現在の好
適な態様においては、層28はワックスである。本明細
書で使用するワックスという用語は石油系食品用ワック
スまたは高分子量アルコールのエステルを指す。この目
的に有用な物質は、熱に感応しやすい組成物を含むワッ
クスとは異なるワックス組成物であるワックスを含み、
たとえば高融点ワックスであることができる。本目的に
受け入れられるワックスは約45℃ないし110℃の融
点または凝固点を示し、該ワックスは鉱物系、植物系、
動物系、石油系および合成系ワックスより成る群から選
ばれる。代表的ワックスは下記のワックスおよびその融
点を含む群から選ばれる一員が含まれる。すなわち、モ
ンタンワックス、80℃−90℃;オゾケライト、ワッ
クス、55℃−110℃、通常70℃;カルナウバワッ
クス、84℃−86℃;セロチン酸ミリシルワックス、
85℃;蜜蝋、63℃;鯨ろう、45℃;セレシンワッ
クス、48℃;ガマワックス、47℃;木ろう、63
℃;ouricuryワックス、83℃;セレシンワッ
クス、68℃−72℃;ひましろう、85℃、Witc
oワックス、72℃;ミクロクリスタリン石油ワック
ス、66−88℃等。さらに、構造一体性を改良するた
めにCab−o−silのような補強剤をワックス中に
包含させることができる。
【0054】層28は、場合により、オレフィンポリマ
ー、ビニルポリマー、合成縮合ポリマー、天然ポリマ
ー、およびオルガノシリコンポリマーのような、加えら
れた力を受容して、伝送することができるフィルム形成
ポリマーを含む。代表的な特定ポリマーには、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン;
ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルホルマー
ル、架橋ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリ
アクリレート、ポリメタクリレート、ポリ塩化ビニル、
酢酸セルロース、ポリアミド類、ポリエステル、ゴム、
スチレンブタジエンゴム、ポリウレタン、ポリシリコー
ン等がある。該薄層は、生体内で発生した力を効果的に
伝送するために、厚さが1ミル(0.0254mm)か
ら590ミル(15mm)またはそれ以上であることが
できる。
【0055】送出系10の壁12は、マンドレルへの吹
付、型わくを壁形成組成物中への浸潰、吹込成形、真空
成形、圧縮成形、射出成形、押出等のような通常の加熱
成形ポリマー法によって作ることがてきる。
【0056】壁を作るのに適する典型的な溶剤には、物
質、壁、薬効剤および最終ディスペンサーを含む他の構
成要素に悪影響を及ぼさない不活性の無機および有機溶
剤がある。溶剤は大まかには、水性、アルコール、ケト
ン、エステル、エーテル、脂肪族炭化水素、ハロゲン
化、脂環式、芳香族、および複素環式溶剤、ならびにそ
れらの混合物よりなる群から選ばれる一員を含む。本目
的用の溶剤は、Eckenhoff、Corteseお
よびLandrauの米国特許第4,729,793号
および同第4,772,474号に開示されている。
【0057】
【発明の実施例の開示】
【0058】
【実施例1】動物にイベルメクチンを制御された送達を
するために用いられるディスペンサーの形状に製造され
る送出系は次のように作る。すなわち、第1に、ブチリ
ル含量が17.1%、アセチル含量が29.5%および
ヒドロキシル含量が1.5%のセルロースアセテートブ
チレート171−15 50.5%;アセチル含量が3
9.8のセルロースアセテート398−10 17.5
%;Citroflex(登録商標)4トリブチルシト
レート22%;Citroflex(登録商標)2トリ
エチルシトレート6%;およびポリエチレングリコール
400 4%を含む壁形成組成物から、ディスペンサー
の形をした膜カップを射出成形する。最終の射出成形カ
ップは重さが各約10gあった。
【0059】次に、浸透性錠剤とするつもりの膨張可能
な推進要素を射出成形したカップの内面形状に一致する
形状に作る。膨張可能な推進要素組成物は塩化ナトリウ
ム2.5g、Carbopol(登録商標)934Pと
して入手可能なポリアクリル酸ポリマーのナトリウム塩
5.8g、Povidone(登録商標)ポリビニルピ
ロリドン0.07g、およびステアリン酸マグネシウム
0.10gを含む。該組成物を10トンの荷重で圧縮し
て、直径が0.850インチ、高さが0.66インチ、
錠剤密度が約1.56g/ccの浸透性錠剤とした。
【0060】次に、イベルメクチン600gを、融点が
150/160°F、210°Fのセイボルト粘度が7
5/90かつ淡黄色の医薬用に受けいれられるワックス
3400gに、90℃で高せん断力をかけつつ混合しな
がら添加した。該2成分と90℃で約30分間ブレンド
した。高せん断混合を止めて、均一な配合物を確実に得
るために、馬蹄形刃および羽根を35%の速度で活動さ
せた。次に、30分間、10インチHgの真空に引き、
混合物を74℃に冷却し、その後羽根を止めて真空を開
放した。ついで窒素を用いて混合タンクを5psigに
加圧した。
【0061】次に、融点が150/160°F、77°
Fの針入度が35/45、210°Fのセイボルド粘度
が75/90のミクロクリスタリンワックス500gを
融点が180/190°F、77°Fの針入度が15/
20、210°Fのセイボルド粘度が75/90のミク
ロクリスタリンワックス500gに90℃で添加して均
一配合物とした。該配合物は隔壁配合物として使用する
ように考案され、該配合物は高せん断ローター・ステー
ター翼を用いて作った。混合10分後、ローターステー
ター翼を止めて、約30分間生成混合物を真空に引い
た。
【0062】まず、浸透性膨張錠剤を膜カップの内に入
れてディスペンサーを組立てた。膜カップは60℃で約
5分間予熱した。次に、隔壁配合物1.95gを浸透性
膨張錠剤と接触関係にある膜カップに添加した。2ない
し6分間冷却後、イベルメクチンを含む配合物9.5g
を膜カップに加え、続いて該カップを60℃に8分間冷
却した。次に、中央部内腔に鉄を含み、膜カップの内面
に一致する寸法に合わせて作った密度要素をカップの中
に入れた。密度要素を65℃に予熱して、密度要素の底
部が熱に感応しやすいイベルメクチン配合物に接触する
まで膜カップの中に差し込んだ。
【0063】次に、熱風ガンの前で、膜の先端が軟化し
て、熱可塑性になるまで、膜カップを回転した。次に、
膜カップをクリンプ用取り付け具の中に入れて圧縮空気
で90psiに加圧し、次いでクリンプするヘッドを動
かし、膜カップの頂部に位置決めして15分間回転させ
て、ディスペンサーを作った。付図12は本実施例によ
って作ったディスペンサーについてのイベルメクチンの
放出速度パターンを示す。
【0064】
【実施例2】動物に薬効剤を投与するのに適するディス
ペンサーの形状に製造する送出系を、実施例1の方法に
従って作った。送出系は以下の点を除いて、前記のよう
に作った。すなわち、イベルメクチン600gを90℃
で高せん断をかけつつ混合を行って、融点が150−1
69°Fで210°Fのセイボルト粘度が75/90の
食品用ミクロクリスタリンワックス3320gおよび二
酸化ケイ素80gに添加した。二酸化ケイ素はイベルメ
クチン含有配合物の粘度および降伏応力を高める。該3
成分をローターステーター翼を用いて、90℃で30分
間ブレンドした。次に高せん断混合を止め、馬蹄形翼お
よび羽根を35%の速度で動かした後10インチHgの
真空に30分間引いた。さらに、混合物を約74℃に冷
却して、羽根を止め、真空を開放した。次に混合タンク
を窒素ガスを用いて5psiに加圧した。
【0065】次に、前節に挙げた食品用ミクロクリスタ
リンワックス490gを、融点が180−190°Fで
210°Fのセイボルト粘度が75/90の食品用ミク
ロクリスタリンワックス490gに混合し、混合物を9
0℃に加熱した。次に溶融しているワックスに二酸化ケ
イ素20gも添加して、混合物を高せん断ロータースタ
ーター翼を用いて10分間ブレンドした。混合10分後
高せん断ロータースターター翼を止めて、混合物を30
分間10インチHgに引いた。実施例1に述べたように
ディスペンサーを組立てた。付図13は本実施例に従っ
て作ったディスペンサーの生体内放出速度曲線を示す。
二酸化ケイ素の添加は図12よりも放出速度曲線の均一
性を改善した。
【0066】
【実施例3】薬効剤イベルメクチンの制御された送出を
行うためのディスペンサーの形状に製造された送出系を
実施例2の方法に従って作った。この実施例では、約1
8メッシュの複数目を有するステンレス鋼グリッドとし
て作った出口要素を密度要素15の排出口の中に置い
た。膜カップの壁は前記のようにクリンプした。付図1
4は本実施例によって作ったディスペンサーの放出速度
曲線を示す。ステンレス鋼グリッドの付置は、図12お
よび図13を上回る放出速度曲線の著しく優れた均一性
を得る。
【0067】
【実施例4】薬効剤イベルメクチンの制御された送出を
行うための送出系を実施例2の方法に従って作り、本実
施例に述べた製造工程以外はすべて前記の通りであっ
た。本実施例では、二酸化チタン1%を膜カップを含む
組成物中にドライブレンドした。膜カップは実施例1に
示した方法を用いて射出成形した。実施例3のステンレ
ス鋼出口要素を、図面の図3a、3b、3cおよび9で
わかるようにナイロンで作ったポリマー出口要素で置き
換えた。本実施例によって作ったディスペンサーの均一
排出速度曲線を図15に示す。
【0068】
【実施例5】即時始動する有効薬剤イベルメクチンの制
御された送出を行うための送出系を実施例4に示すよう
に作ったが、ただし、実施例4の送出系は脱イオン水中
で40℃で18日間予備水和させ、その後予備水和温度
を1日にほぼ2−3℃の割合で8日間にわたりtamp
dawnさせた。送出系は使用前少なくとも1週間は
包装して貯蔵した。送出系は、水、蒸留水、緩衝液、食
塩水のような生理的に受け入れられる流体等のような浸
透剤(permeant)の中に侵入部分侵入、浸潰、
吹付等をさせることによって浸透剤で予備水和させるこ
とができる。送出系は、通常20℃ないし40℃の任意
の温度等で1時間ないし18日またはそれ以上の間浸透
剤で予備水和させることができる。予備水和は、薬剤送
出開始時間を遅らせるため、または、とくに動物に送出
するときに、迅速な薬剤送出を与えるために必要とされ
る。ときには、製品によって、送出系は2ないし3週間
の立上がりを示すが、他方予備水和化した送出系は、第
1週の間に薬剤を送出しはじめ、通常は24時以内に動
き始める。送出系中に生じた予備水和浸透剤の容量は通
常浸透剤が約0.1gないし3g、より好ましくは浸透
剤0.1gないし3gである。送出系中に吸収される浸
透剤の量は移動要素の1重量%よりも多く、現在好まし
い量は、移動要素の重量の約5ないし40重量%の量で
ある。図16は、本方法によって作った送出系の生体内
放出速度を示す。図23は、本発明によって与えられる
予備水和送出系を断面で示し、その中の33は移動要素
20中の予備水和浸透剤33を表す。
【0069】
【実施例6ないし11】前記の方法によって送出系をつ
くった。下記の実施例では、送出系の送出曲線を種々の
試験環境で測定した。試験環境は生体外および生体内で
あった。生体外試験環境は、水、窒素と二酸化炭素との
50/50%混合物で攪拌した人工こぶ胃液、25/7
5%窒素/二酸化炭素で攪拌した。人工こぶ胃液、およ
びフィステル形成雌牛の生体内環境を含んでいる。
【0070】送出系の排出速度パターンは次の各図に示
す。図17は、イベルメクチンが15%の量の薬剤およ
び密度要素内の0.150インチの孔を含み、75%の
二酸化炭素を含有する人工こぶ胃液中で測定した送出系
による放出速度パターンを示し;図18はイベルメクチ
ンが15%の量の薬剤および密度要素内のメッシュスク
リーンで覆われた0.200インチの孔を含み、75%
の二酸化炭素を含有する人工こぶ胃液中で測定した送出
系による放出速度パターンを示し;図19は15%の量
のイベルメクチン、2%の二酸化ケイ素、0.150イ
ンチの孔を含み、75%の二酸化炭素を含有する人工こ
ぶ胃液中で測定した送出系による放出速度曲線を示し;
図20は15%のイベルメクチンおよびメッシュスクリ
ーンで覆われた0.200インチの孔を含み生体内で測
定した送出系による放出速度パターンを示し;図21
は、15%イベルメクチン、2%二酸化ケイ素および圧
力を生じるスクリーンで覆われた0.200インチの孔
を含む送出系による放出速度パターンを示し;図22は
15%の薬剤重量、2%二酸化ケイ素およびスクリーン
を有する0.200インチの孔を含み、測定を生体内で
行った送出系による放出速度パターンを示す。付図18
ないし22はすべて、図17の放出速度曲線よりも改善
されていることを示す。
【0071】
【発明の使用方法の開示】本発明の1つの態様は、温血
動物に、現在好ましい方法においては、反すう動物のこ
ぶ胃に有効薬剤を制御された速度で投与する方法に関
し、該方法は、下記諸工程を含む。すなわち、(A)有
効薬剤を必要とする反すう動物のこぶ胃のような動物体
内に口から改良ディスペンサーを入れる工程。該装置
は、(1)少なくとも一部分に流体通路には浸透可能
で、薬剤通路には実質的に浸透不可能である半透性ポリ
マー組成物を含む壁と、(2)壁を包囲する投与単位量
の有効薬剤を含む層状の熱に感応しやすい組成物を含む
内腔と(ただし該熱に感応しやすい組成物は動物の体温
で軟化して、薬剤をディスペンサーから輸送する手段で
ある投与可能な配合物を生成し、該熱に感応しやすい組
成物は場合により熱に感応しやすい組成物の粘度および
/または降伏応力を高める生理的不活性剤または化合物
を含有する。)、(3)ディスペンサーから熱に感応し
やすい組成物を移動させる内腔中の押出組成物の層と、
(4)こぶ胃の中に長時間存在するとき、ディスペンサ
ーを保持する高密度要素の任意の層と、(5)(a)装
置内の圧力を増し、内腔と連通する壁の中への流入に対
する流体圧抵抗力を高める出口要素の改良、および
(b)熱に感応しやすい組成物の粘度および/または降
伏粘度を高める手段を含む熱に感応しやすい組成物の改
良とを含む。(B)半透膜壁の透過率および半透膜壁前
後の浸透圧勾配によって定められる速度で半透膜壁中に
流体を吸収させる工程。(C)熱に感応しやすい組成物
を軟化させて、投与可能で、流動可能な配合物とする工
程。および(D)1日ないし350日間の長期にわたっ
て、制御された、一様の予測しうる速度で、治療上有効
な量を出口要素を経てこぶ胃に投与可能な配合物を絶え
ず移動せさる押出組成物によってディスペンサーから有
効薬剤を送出する工程。
【0072】前記明細書は本発明の好適な態様を含むも
のであるから、本発明の範囲を逸脱せずに、開示されて
いる本発明の原理に従って、本発明において変更および
修正を行うことができることを理解すべきである。
【0073】本発明の実施態様は、次の通りである。 1 使用環境に薬効剤を投与する送出系の改良におい
て、該送出系が (a)少なくとも一部分に流体を透過させる組成物を含
む壁を含み、該壁が(b)内腔、(c)使用環境温度に
おいて、投与可能な配合物を生成する内腔中の温度に敏
感な薬効剤配合物、(d)送出系から温度に敏感な配合
物を移動させる内腔中の手段を包囲し、該改良が、
(i)内腔内部の圧力を高める内腔と連通する壁の中の
出口手段、および(ii)熱感受性配合物の粘度を高め
るための、熱感受性配合物中の薬剤手段を含む改良。
【0074】2 前記出口手段の改良が、熱感受性配合
物の流動に対する抵抗力を与える上記1の薬効剤を投与
する送出系の改良。 3 粘度を高める薬剤手段が熱感受性配合物の流動に対
して応力を増す上記1の薬効剤を投与する送出系の改
良。
【0075】4 出口手段が、グリッド、多孔板および
複数の毛細管から選ばれる1つの手段を含む上記1の薬
効剤を投与する送出系の改良。 5 内腔が孔および孔と接触するメッシュ構造とを有す
るおもりを含む上記1の薬効剤を投与する送出系の改
良。
【0076】6 動物に薬効剤を投与する送出系におい
て、該送出系が (a)少なくとも一部分に半透性組成物を含む壁を含
み、該壁が(b)内腔、(c)内腔内部の熱に感応しや
すい配合物、(d)配合物中の薬効剤、(e)熱に感応
しやすい配合物の粘度を高める内腔内部の手段で、該手
段が、シリカ、砂、沈降シリカ、非晶質シリカ、コロイ
ド状二酸化ケイ素、融解石英、シリカゲル、石英、シリ
カ質物質および二酸化ケイ素より成る群から選ばれる一
員である手段、(f)ディスペンサーから熱に感応しや
すい配合物を押出す内腔内部の手段、および(g)熱に
感応しやすい配合物の早期放出を実質的に低下させ、か
つ付随的に制御された速度で長期にわたる薬効剤の放出
を供給する壁内部の出口手段を包囲する送出系。
【0077】7 使用環境に薬効剤を送出する送出系の
改良において、該送出系が (a)壁を含み、該壁が(b)内腔、(c)熱感受性配
合物、(d)配合物中の薬効剤、(e)送出系から熱感
受性配合物を移動させる内腔内部の押出手段を包囲し、
さらに該改良が(f)内腔内部の圧力を高めて、送出系
からの熱感受性配合物の流動に対する抵抗力を与える、
内腔と連通する壁内部の出口手段を含む改良。
【0078】8 出口手段が複数の毛細管を含む上記7
の薬効剤を送出する送出系の改良。 9 出口手段が複数の管を含む上記7の薬効剤を送出す
る送出系の改良。
【0079】10 出口手段が多孔板である上記7の薬
効剤を送出する送出系の改良。 11 使用環境に薬効剤を送出する送出系の改良におい
て、該送出系が、 (a)少なくとも一部分に半透性組成物を含む壁を含
み、該壁が(b)内腔、(c)使用環境温度で投与しう
る配合物となる内腔内部の熱感受性薬効剤配合物、
(d)熱感受性配合物を送出系から移動させる内腔内部
の手段を包囲し、さらに該改良が(e)熱感受性配合物
中に配合された無毒の生理的不活性剤を含み、該剤が、
送出系を使用環境温度で操作する場合に、熱感受性配合
物の流動に対して粘度および降伏応力を高める手段であ
る改良。
【0080】12 動物に薬効剤を送出する送出系にお
いて、該送出系が (a)少なくとも一部分に半透性組成物を含む壁を含
み、該壁が(b)内腔、(c)長期にわたり動物体内に
送出系を保持する内腔内部の手段、(d)動物の温度で
投与可能な配合物を生成させる内腔内部の熱に感応しや
すい配合物、(e)該配合物中の薬効剤、(f)投与可
能な配合物を送出系から押出す内腔内部の手段、(g)
送出系からの、実質的に一様で、かつ実質的に予測可能
な薬効剤放出速度を与える壁内部の出口手段で、該出口
手段は、
【0081】
【数2】
【0082】(式中、ΔPは出口手段前後の圧下低下、
Qは容量放出速度、μは熱に感応しやすい配合物の粘
度、Lは出口手段の長さ、nは出口手段の出口の数、お
よびRは出口の半径)によって実質的に定義される薬効
剤を放出する出口手段を包囲する送出系。
【0083】13 出口手段が、送出系内に背圧を与え
る1ないし50個の出口を含む上記12の動物に薬効剤
を送出する送出系。 14 内腔が孔を有するおもりを含み、出口手段が孔と
接触しているメッシュ構造を含む上記12の動物に薬効
剤を送出する送出系。
【0084】15 ディスペンサーの内圧を高める方法
において、該ディスペンサーが (a)内腔を包囲する壁、(b)内腔内部の熱に感応し
やすい組成物、(c)熱に感応しやすい組成物に混合さ
れた薬効剤、(d)ディスペンサーの重量を増すための
内腔内部の密度要素、および(e)熱に感応しやすい組
成物によって占められていた空間を占有する内腔内部の
空間占有組成物を含み、さらに該方法が(f)熱に感応
しやすい組成物の粘度を高めるために、熱に感応しやす
い組成物に二酸化ケイ素を混合し、かつ(g)ディスペ
ンサーの壁内部に圧力を誘起する出口手段を配設し、
(f)および(g)によってディスペンサーの内圧を高
めることを含む方法。
【0085】16 前記方法が壁の中に放出可能な圧力
誘起出口手段の配設を含む上記15のディスペンサーの
内圧を高める方法。 17 二酸化ケイ素が、シリカ、砂、沈降シリカ、非晶
質シリカ、コロイド状二酸化ケイ素、溶融石英、石英、
シリカゲル、およびシリカ質組成物より成る群から選ば
れる一員を含む上記15のディスペンサーの内圧を高め
る方法。
【0086】18 ディスペンサーからの早期薬剤放出
を与える方法において、該ディスペンサーが、 (a)内腔を包囲する壁、(b)内腔内部の熱に感応し
やすい組成物、(c)熱に感応しやすい組成物に混合さ
れた治療上有効な薬剤、(d)当初熱に感応しやすい組
成物によって占められていた空間を消費する内腔内部の
空間消費組成物を含み、さらに該方法が、(e)ディス
ペンサーによって早期薬剤送出を与えるために浸透剤中
でディスペンサーを予備水和させる工程を含む方法。
【0087】19 ディスペンサーからの実質的に瞬時
の薬剤放出を与える方法において、該ディスペンサーが (a)壁を含み、該壁が、(b)内腔、(c)内腔内部
の熱に感応しやすい配合物、(d)熱に感応しやすい配
合物に混合して動物に放出する投与量の治療上有効な薬
剤、(e)ディスペンサーを流体と接触させて、熱に感
応しやすい配合物を押し出すときに、内腔内部の容積を
増大する組成物を包囲し、該方法が、(f)ディスペン
サーからの実質的に瞬時の薬剤放出を与えるために、デ
ィスペンサーを薬剤として容認される浸透剤と接触させ
ることによって、ディスペンサーを予備水和させること
を含む方法。
【0088】20 動物に薬剤を送出する送出系におい
て、該送出系が (a)壁を含み、該壁が、(b)内部区画、(c)区画
内の熱に感応しやすい組成物、(d)熱に感応しやすい
組成物中の治療上有効量のイベルメクチン、(e)熱に
感応しやすい組成物中の粘性増大量の二酸化ケイ素、
(f)熱に感応しやすい組成物と対して圧力を加えるた
めのオスモポリマーおよびオスマゲントを含む組成物、
(g)区画内の高密度化剤で、該高密度化剤は熱に感応
しやすい組成物と連通する孔を含み、さらに複数の排出
口を形成する小毛細管を含む出口で覆われている高密度
化剤、および(h)熱に感応しやすい組成物とオスモポ
リマー、オスマゲント組成物との間の隔壁を含む送出
系。
【図面の簡単な説明】
一定の縮小比で描いたものではないが、本発明の種々の
態様を図で説明するように示してある図面は次の通りで
ある。
【図1】 図1は温血動物に薬効剤を経口的に投与する
ように考案して作った送出系の図面である。
【図2】 図2は、壁、熱に感応しやすい組成物、膨張
可能要素、高密度要素、および送出系の内圧を高める排
出口を含む送出系の構造を示すための送出系の垂直長さ
2−2を通る図1の送出系の断面図である。
【図3】 図3a、3bおよび3cは図2でわかる送出
系の排出口を示すもので、3aは排出口の平面図を、図
3bは底面図を、図3cは断面図を表す。
【図4】 図4は送出系の構成要素の異なる内部構造を
含む送出系の別の態様を説明する図1の送出系の断面図
である。
【図5】 図5は長時間にわたり薬効剤の制御された送
出に協力して働く内部部分の異なる配設を含む内腔を包
囲する半透膜壁を示す送出系の断面図である。
【図6】 図6は密度要素を中に分散させて成る膨張可
能要素を説明する送出系の断面図である。
【図7】 図7は本発明によって提供される送出系の断
面図であって、該送出系が、その本体に、内圧を生じる
頭部を離脱可能に装着するらせん状の装置を含む送出系
の断面図である。
【図8】 図8は本発明によって提供される送出系の断
面図であって、送出系は該系の壁内部に形成された複数
の排出口を含み、該排出口が送出系内に高い内圧を維持
させるように設計されている送出系の断面図である。
【図9】 図9は本発明によって提供される送出系の断
面図であって、該送出系が該系の効率を高めるために内
層を含んでいる送出系の断面図である。
【図10】 図10は送出系内に離脱可能に保持される
保持要素中に複数の毛細管状通路を含む手段を含んでい
る送出系を示す送出系断面図である。
【図11】 図11は送出系内に内部背圧を保つように
設計された単一出口を含む送出系の断面図である。
【図12】 図12は種々の試験環境にある送出系の放
出速度パターンを示すグラフである。
【図13】 図13は種々の試験環境にある送出系の放
出速度パターンを示すグラフである。
【図14】 図14は種々の試験環境にある送出系の放
出速度パターンを示すグラフである。
【図15】 図15は種々の試験環境にある送出系の放
出速度パターンを示すグラフである。
【図16】 図16は種々の試験環境にある送出系の放
出速度パターンを示すグラフである。
【図17】 図17は種々の試験環境にある送出系の放
出速度パターンを示すグラフである。
【図18】 図18は種々の試験環境にある送出系の放
出速度パターンを示すグラフである。
【図19】 図19は種々の試験環境にある送出系の放
出速度パターンを示すグラフである。
【図20】 図20は種々の試験環境にある送出系の放
出速度パターンを示すグラフである。
【図21】 図21は種々の試験環境にある送出系の放
出速度パターンを示すグラフである。
【図22】 図22は種々の試験環境にある送出系の放
出速度パターンを示すグラフである。
【図23】 図23は予備水和浸透剤(permean
t)を含む送出系の断面図である。 図面および明細書において、関連する図面の同一の部品
は同一番号で区別する。明細書および図面の説明中だけ
でなくその態様中に始めの方に現れる用語は開示中のど
こか他の所でさらに詳しく述べる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エッケンホフ,ジェームズ・ビー アメリカ合衆国カリフォルニア州94022, ロス・アルトス,オータム・レーン 1080 (72)発明者 マルヤマ,フレデリック・エイチ アメリカ合衆国カリフォルニア州95124, サン・ホセ,コンラッド・アベニュー 1758 (72)発明者 ピーリー,ジョン・アール アメリカ合衆国カリフォルニア州94306, パロ・アルト,プリンストン・コート 2170

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスペンサーからの早期薬剤放出を与え
    る方法において,該ディスペンサーが,(a)内腔を包
    囲する壁,(b)内腔内部の熱に感応しやすい組成物,
    (c)熱に感応しやすい組成物に混合された治療上有効
    な薬剤,(d)動物内の流体に露出した時,膨張し,そ
    れによってその内腔からその熱に感応しやすい組成物を
    移動させる物質を含み,さらに該方法が,(e)薬理学
    的に受入れられる流体にそのデバイスを露出させること
    を含む方法。
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