JP2002159506A - 超音波処置装置 - Google Patents

超音波処置装置

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JP2002159506A
JP2002159506A JP2000361591A JP2000361591A JP2002159506A JP 2002159506 A JP2002159506 A JP 2002159506A JP 2000361591 A JP2000361591 A JP 2000361591A JP 2000361591 A JP2000361591 A JP 2000361591A JP 2002159506 A JP2002159506 A JP 2002159506A
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tube
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JP2000361591A
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English (en)
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Toshihiko Hashiguchi
敏彦 橋口
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、挿入部外套管の内部構造を簡素化
し、挿入部外套管の製造が容易で、挿入部外套管の内部
に挿通される振動伝達部材を確実に位置決めし、超音波
処置を行なえる超音波処置装置を提供することを最も主
要な特徴とする。 【解決手段】挿入部外套管19の内部を主チャンネル管
27で仕切り、振動伝達部材71を内蔵する主チャンネ
ル28と、ジョー24の操作ロッド30を内蔵する副チ
ャンネル29とを形成し、振動伝達部材71の先端近傍
に非円形断面形状の位置決め部71gを設け、主チャン
ネル28の先端近傍に位置決め部71gと係脱可能に係
合する位置決め穴部31bが形成されたスペーサ31を
設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波プローブと
ジョーとの間で生体組織を把持しながら超音波を利用し
て生体組織の切開、切除、或いは凝固等の処置を行う超
音波処置装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、超音波を利用して生体組織の切
開、切除、或いは凝固等の処置を行う超音波処置装置と
して、例えばUSP5,322,055、特表平8−5
05801号公報、特開2000−197640号公報
および特開2000−33092号公報などに示されて
いる装置がある。この超音波処置装置には、挿入部外套
管の基端部に手元側の操作部が連結され、この操作部に
超音波振動を発生する超音波振動子が配設されるととも
に、挿入部外套管の先端部に生体組織を処理するための
処置部が配設されている。
【0003】また、挿入部外套管の内部には超音波振動
子からの超音波振動を処置部側の超音波プローブに伝達
する振動伝達部材が挿通されている。この振動伝達部材
の基端部は超音波振動子に接続されている。さらに、処
置部には超音波プローブに対峙して回動自在に支持され
るジョーが配設されている。
【0004】また、操作部にはジョーを超音波プローブ
に対して開閉操作する操作ハンドルが配設されている。
さらに、挿入部外套管の内部にはジョーの操作ロッドが
軸方向に進退可能に挿入されている。そして、操作ハン
ドルの操作にともない操作ロッドが軸方向に進退され、
この操作ロッドの進退動作に連動して処置部のジョーを
超音波プローブに対して開閉操作し、ジョーの閉操作に
ともない超音波プローブとジョーとの間で生体組織を把
持するようになっている。続いて、この状態で、超音波
振動子からの超音波振動を振動伝達部材を介して処置部
側の超音波プローブに伝達することにより、超音波を利
用して生体組織の切開、切除、或いは凝固等の処置を行
うようになっている。
【0005】また、この種の超音波処置装置では従来か
ら円形断面の挿入部内に円形断面の操作ロッド用チャン
ネルとプローブ用チャンネルとを設けたものが知られて
いる。そして、円形断面形状の操作ロッド用チャンネル
内にジョーの操作ロッドが挿通されるとともに、円形断
面形状のプローブ用チャンネル内に超音波プローブの振
動伝達部材が挿通されている。
【0006】さらに、挿入部外套管の内部には超音波プ
ローブの振動伝達部材における超音波振動の節部に半径
方向の穴を開け、この穴にピンを立てて超音波プローブ
の振動伝達部材の位置決めを行うようになっている。
【0007】また、特開2000−197640号公報
には、円形断面のシングルルーメンチューブにジョーの
操作ロッドと超音波プローブの振動伝達部材とを一体的
に挿入する構成が示されている。
【0008】また、特開2000−33092号公報に
は、超音波プローブの振動伝達部材を円形断面に形成
し、円形断面のプローブチャンネルにこの円形断面の超
音波プローブの振動伝達部材を挿通する構成が示されて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成のものに
あっては円形断面の挿入部内に円形断面の操作ロッド用
チャンネルとプローブ用チャンネルとを設ける際に、例
えば、金属の押し出し成型で2つのチャンネルを有する
マルチルーメンチューブの挿入部外套管を作るようにし
ている。しかしながら、この場合にはマルチルーメンチ
ューブの挿入部外套管の製造設備が大型化し、コスト高
になる問題がある。さらに、マルチルーメンチューブの
挿入部外套管では肉厚の不均一により曲りが発生し易い
問題もある。
【0010】また、挿入部外套管における超音波プロー
ブの振動伝達部材の超音波振動の節部と対応する部分に
半径方向の穴を開け、ピンを立てて超音波プローブの振
動伝達部材の位置決めを行う構成にした場合には挿入部
外套管の応力の最も大きい節部に穴を開けているので、
応力集中により更に応力が大きくなり、強度上の問題が
起こり易い。
【0011】また、特開2000−197640号公報
のように円形断面のシングルルーメンチューブの挿入部
外套管内に操作ロッドとプローブとを一体的に挿入した
場合には挿入部外套管の内部構造が複雑になる問題があ
る。さらに、操作ロッドを進退する力がプローブに伝わ
り、超音波振動子ごと前後にガタつく問題もある。
【0012】さらに、特開2000−33092号公報
のように円形断面のプローブを円形断面のプローブチャ
ンネルに挿通した場合には円形断面のプローブを回転方
向に位置決めができない問題がある。そのため、この場
合には円形断面のプローブの回転を規制する別個の回転
規制部材を設ける必要があるので、挿入部外套管の内部
構造が複雑になる問題がある。
【0013】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、挿入部外套管の内部構造を簡素化する
ことができ、挿入部外套管の製造が容易で、かつ挿入部
外套管の内部に挿通される超音波プローブの振動伝達部
材を確実に位置決めして、凝固切開などの超音波処置を
行なうことができる超音波処置装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、挿入
部外套管の基端部に連結された操作部に超音波振動を発
生する超音波振動子、前記挿入部外套管の先端部に生体
組織を処理するための処置部がそれぞれ配設されるとと
もに、前記挿入部外套管の内部に前記超音波振動子から
の超音波振動を前記処置部側の超音波プローブに伝達す
る振動伝達部材が挿通され、かつ前記超音波プローブに
対峙して可動自在であり、前記超音波プローブとの間に
生体組織を把持するジョーが前記処置部に配設され、前
記ジョーを前記超音波プローブに対して開閉操作する操
作手段が前記操作部に配設された超音波処置装置におい
て、前記挿入部外套管の内部を仕切り部材で仕切り、前
記超音波プローブの振動伝達部材を内蔵する主チャンネ
ルと、前記ジョーと操作手段との間を連結し、前記操作
手段の操作にともない前記挿入部外套管の軸心方向に沿
って進退動作して前記ジョーの開閉力を伝達する操作ロ
ッドを内蔵する副チャンネルとを形成し、前記振動伝達
部材の先端近傍に非円形断面形状の回転規制部を設け、
前記主チャンネルの先端近傍に前記回転規制部と係脱可
能に係合する係合凹部が形成された支持部材を設けたこ
とを特徴とする超音波処置装置である。そして、本請求
項1の発明では、挿入部外套管の内部を仕切り部材で仕
切り、主チャンネルと、副チャンネルとを形成すること
により、挿入部外套管の内部構造を簡素化して挿入部外
套管の製造を容易に行うことができる。さらに、主チャ
ンネルに挿入された超音波プローブの振動伝達部材と、
副チャンネルに挿入された操作ロッドとが接触すること
を確実に回避できる。これにより、操作ロッドの撓みを
抑制でき、操作感の向上につながる。また、振動伝達部
材の先端近傍に設けた非円形断面形状の回転規制部を主
チャンネルの先端近傍で支持部材の係合凹部に係脱可能
に係合させることにより、相互回転が不能となり、挿入
部外套管の内部に挿通される超音波プローブの振動伝達
部材を確実に位置決めして、ジョーの把持面とプローブ
の把持面とが正確に対向して位置決めされ、良好な凝固
切開などの超音波処置を行なうことができるようにした
ものである。
【0015】請求項2の発明は、前記ジョーは、低摩擦
材料からなる把持部材と、この把持部材に剛性を付与す
る強度部材とを有し、前記把持部材と前記強度部材との
当接部に、前記把持部材の弾性変形を許容する間隙を設
けたことを特徴とする請求項1に記載の超音波処置装置
である。そして、本請求項2の発明では、ジョーの低摩
擦材料からなる把持部材とこの把持部材に剛性を付与す
る強度部材との当接部の間隙によって把持部材の弾性変
形を許容することにより、ジョーの把持面とプローブの
把持面との間で生体組織を把持する際に、把持部材の枢
支ピン直下への荷重の伝達が抑制され、前後に振り分け
られるようにしたものである。
【0016】請求項3の発明は、前記挿入部外套管は、
先端に前記ジョーの旋回軸を枢支する保持部材が配設さ
れ、前記保持部材は、先細形状に形成され、前記操作ロ
ッドは、先端近傍に前記振動伝達部材に接近する方向に
変位させた先端変位部を有することを特徴とする請求項
1に記載の超音波処置装置である。そして、本請求項3
の発明では、挿入部外套管の先端でジョーの旋回軸を枢
支する保持部材を先細形状に形成し、操作ロッドの先端
変位部を振動伝達部材に接近する方向に変位させること
により、挿入部外套管の先端を細身にすることができ、
観察視野の中で挿入部の占める量を減少させ、処置対象
の組織の観察が容易になるようにしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1乃至図7を参照して説明する。図1は本実施の形
態の超音波処置装置1全体の組立状態を示すものであ
る。この超音波処置装置1には図2に示すように3つの
ユニットに分解可能な3つの組み立てユニット、すなわ
ちハンドルユニット(操作部)2と、プローブユニット
3と、振動子ユニット4とを備えている。これらの3つ
のユニット2〜4は図1で示す状態に組み立てられるよ
うになっている。
【0018】図2に示すように、ハンドルユニット2に
は基端部に振動子接続部11を有した略円筒状の操作部
本体12が設けられている。この操作部本体12の外周
面には固定ハンドル13と、回動する可動ハンドル14
とが設けられている。さらに、固定ハンドル13の操作
端部には親指以外の指の複数のものを選択的に差し込め
る指掛け孔15が設けられ、可動ハンドル14の操作端
部には同じ手の親指を掛ける指掛け孔16が設けられて
いる。
【0019】また、可動ハンドル14の上端部側には二
股状の連結部14a,14bが形成されている。これら
の二股状の連結部14a,14bは図6に示すように操
作部本体12の両側に配置されている。さらに、各連結
部14a,14bの上端部にはハンドル枢支軸17が内
方向に向けて突設されている。これらのハンドル枢支軸
17は後述する挿入部外套管19の軸線より上側位置で
操作部本体12に連結されている。これにより、可動ハ
ンドル14はハンドル枢支軸17によって回動可能に枢
支されている。
【0020】さらに、可動ハンドル14の各連結部14
a,14bにはハンドル枢支軸17の近傍部位にプロー
ブユニット3と係脱可能に係合する係合ピン18が内方
向に向けて突設されている。ここで、操作部本体12に
は係合ピン18の挿通用の窓12aが形成されている。
そして、可動ハンドル14の各係合ピン18は操作部本
体12の窓12aを通って操作部本体12の内部に延出
されている。
【0021】また、操作部本体12の先端部には挿入部
外套管19の基端部が回転ノブ20とともにこの挿入部
外套管19の中心線の軸回り方向に回転可能に取付けら
れている。ここで、挿入部外套管19は図3(A)に示
すように金属管21の外周面に絶縁チューブ22が装着
されて形成されている。この絶縁チューブ22は挿入部
外套管19の外周面全体を基端部まで被覆する状態に設
けられている。
【0022】また、挿入部外套管19の先端部には生体
組織を処理するための処置部23を構成する片開き型の
ジョー24が配設されている。ここで、金属管21の先
端部にはジョー24を保持するジョー保持部材25が取
付けられている。このジョー保持部材25は略管状の保
持部材本体25aと、この保持部材本体25aの先端部
から前方に延出された絶縁カバー26とによって形成さ
れている。
【0023】また、挿入部外套管19の内部には主チャ
ンネル管(仕切り部材)27が挿通されている。ここ
で、挿入部外套管19と主チャンネル管27とは相互に
接した状態で配置されている。この主チャンネル管27
の断面形状は図3(F),(G)に示すように円形状の
外周の一部を直線で切り欠いた略D字状に形成されてい
る。そして、この主チャンネル管27によって挿入部外
套管19の内部空間が2つに仕切られ、主チャンネル管
27の内部空間である略D字状の断面形状の主チャンネ
ル28と、挿入部外套管19と主チャンネル管27との
間の略弓形の断面形状の副チャンネル29とがそれぞれ
形成されている。なお、副チャンネル29はここに挿通
される後述する操作ロッド30とは異なる形状に形成さ
れている。
【0024】また、挿入部外套管19の主チャンネル2
8内にはプローブユニット3、副チャンネル29内には
ジョー24の開閉力を伝達する操作ロッド30がそれぞ
れ挿通されている。ここで、操作ロッド30は、図3
(D)〜(G)に示すように全長に亙ってどの部分で
も、副チャンネル29内において適切な間隙を持って配
置され、送液送水による洗浄を効果的に行ない得るよう
になっている。
【0025】さらに、主チャンネル管27と保持部材本
体25aとの間にはPTFE等の低摩擦材によって形成
されるスペーサ(支持部材)31が介設されている。こ
のスペーサ31の基端部側には図3(E)に示すように
主チャンネル管27の断面形状と略同一の断面形状の非
円形状部31aが形成されている。この非円形状部31
aの内部には略5角形状の位置決め穴部(係合凹部)3
1bが形成されている。さらに、このスペーサ31の先
端側には図3(D)に示すようにプローブユニット3を
挿通する円管部31cが形成されている。
【0026】また、保持部材本体25aには図3(D)
に示すようにスペーサ31の円管部31cが挿入される
主チャンネル孔25bと、操作ロッド30が挿通される
副チャンネル溝25cとが形成されている。ここで、保
持部材本体25aの主チャンネル孔25bにはスペーサ
31の円管部31cが挿入されている。さらに、保持部
材本体25aの副チャンネル溝25cは挿入部外套管1
9の副チャンネル29と対応する位置に配置されてい
る。
【0027】なお、保持部材本体25aの基端部側には
図3(E)に示すように副チャンネル29内に挿入され
てスペーサ31の非円形状部31aを軸回り方向の回転
不能に位置決めする回転規制用の終端延出部25dが延
設されている。この終端延出部25dは副チャンネル2
9内に挿入された操作ロッド30の両側部分に配置され
ている。
【0028】さらに、保持部材本体25aの先端部は挿
入部外套管19との取付部よりも小径に形成され、ここ
に絶縁カバー26の基端部が取付けられている。なお、
絶縁カバー26の基端部の外径寸法は挿入部外套管19
の外径寸法と同径に設定されている。そして、挿入部外
套管19の先端部は絶縁カバー26とこれに嵌合する絶
縁チューブ22とにより隙間なく絶縁されている。
【0029】また、操作ロッド30は図3(D)〜
(G)に示すように断面形状が円形に形成されている。
この操作ロッド30の先端部には接続部材32がネジに
より固定されている。この接続部材32の先端部には図
3(C)に示すように略平面状の係合部33が形成され
ている。さらに、この接続部材32の係合部33には図
3(A)に示すように操作ロッド30の軸心方向と略直
交する方向に延設された横溝34が形成されている。
【0030】また、ジョー保持部材25の先端部外周面
には図3(C)中で上側を開口させたスロット25eが
形成されている。このジョー保持部材25のスロット2
5eには図3(C)に示すように処置部23のジョー2
4の基端部が収容されている。
【0031】このジョー24にはジョー保持部材25の
スロット25eと略同じ幅の開閉部材35が設けられて
いる。この開閉部材35の基端部には図3(A)に示す
ように同図中で斜め下方向に屈曲された二股状の屈曲部
36が形成されている。さらに、この開閉部材35の屈
曲部36には両側に枢支軸37がそれぞれ突設されてい
る。
【0032】また、ジョー保持部材25の保持部材本体
25aの先端付近には図3(C)に示すように二股のフ
ォーク状部分が形成されている。そして、ジョー保持部
材25における保持部材本体25aの二股のフォーク状
部分に開閉部材35の各枢支軸37が回動可能に連結さ
れている。これにより、ジョー24の開閉部材35は枢
支軸37によりジョー保持部材25に旋回可能に保持さ
れている。
【0033】また、開閉部材35には屈曲部36の付け
根の部分に接続部材32の係合部33と係合するスロッ
ト38が形成されている。さらに、開閉部材35にはこ
のスロット38の両側の壁面間に係合孔39が形成され
ている。これらの係合孔39には係合ピン40が取付け
られている。
【0034】そして、操作ロッド30の接続部材32の
係合部33が開閉部材35のスロット38に挿入された
状態で、接続部材32の横溝34が開閉部材35の係合
ピン40に係脱可能に係合されている。これにより、操
作ロッド30が軸方向に進退する動作に連動して開閉部
材35が開閉駆動されるようになっている。このとき、
操作ロッド30を先端側に押すことにより開閉部材35
が枢支軸37を中心に閉じる方向に回動されるようにな
っている。
【0035】また、ジョー24の開閉部材35には、低
摩擦材料からなる把持部材41と、この把持部材41に
剛性を付与する強度部材42とが取付けられている。こ
こで、把持部材41には図3(B)に示すように同図中
で下側に生体組織と接触する押え部41a、上側に幅狭
な嵌合部41bがそれぞれ形成されている。
【0036】さらに、把持部材41の押え部41aには
図3(B)中で下側に凹陥部41cが形成されている。
この凹陥部41cの両側の壁部下面には略鋸歯状の歯部
41dが形成されている。
【0037】また、把持部材41の嵌合部41bには枢
支ピン43の挿通用の軸孔41eが形成されている。こ
の軸孔41eは枢支ピン43の径より大きくなるように
設定されている。ここで、把持部材41は図3(B)中
で下側に移動可能な余裕を持っている。
【0038】また、強度部材42には開閉部材35のス
ロット38の幅と略等しい幅の嵌挿部42aが形成され
ている。この嵌挿部42aには中央部位に把持部材41
の嵌合部41bが嵌挿されている。そして、強度部材4
2の嵌挿部42aに把持部材41の嵌合部41bが嵌挿
された状態で、把持部材41と強度部材42とは枢支ピ
ン43により開閉部材35に揺動可能に取付けられてい
る。
【0039】さらに、強度部材42には把持部材41の
押え部41aとの当接部42bが形成されている。この
当接部42bには図4(A)に示すように略中央部位を
凹ませた凹陥状の逃げ部42cが形成されている。そし
て、この強度部材42の逃げ部42cと把持部材41の
押え部41aとの間には把持部材41の弾性変形を許容
する間隙が形成されている。
【0040】また、図5は操作部本体12の内部構成を
示すものである。図5に示すように操作部本体12の基
端部の振動子接続部11には大径な接続リング44が配
設されている。この接続リング44の先端部は操作部本
体12の基端部に形成された雄ねじ部にねじ止めされて
いる。さらに、接続リング44の内周面には係合リング
係合溝44aが形成されている。この係合リング係合溝
44aには振動子ユニット4と係脱可能に係合される係
合リング46が取付けられている。この係合リング46
はリングの一部を切断して切り離した、いわゆるCリン
グの形状に形成されている。図7に示すようにこの係合
リング46の内周面には前後の両端部にそれぞれ傾斜の
異なる円錐面が形成されている。ここで、係合リング4
6の前端部側には当接円錐面46a、後端部側には導入
円錐面46bがそれぞれ配置されている。
【0041】また、操作部本体12の内部には可動ハン
ドル14の操作力を操作ロッド30に伝達する操作力伝
達機構47が組み込まれている。この操作力伝達機構4
7には略円筒状の進退入力部材48が設けられている。
この進退入力部材48の基端部には内方向に屈曲された
内方屈曲部48aが形成されている。さらに、この進退
入力部材48の先端部外周面には略リング状の突起部4
8bが突設されている。この突起部48bには係合溝4
8cが形成されている。この係合溝48cには可動ハン
ドル14の各連結部14a,14bの係合ピン18が挿
入された状態で嵌合されている。ここで、係合ピン18
は図6に示すように操作部本体12に形成した窓12a
を経由して進退入力部材48の係合溝62に係合されて
いる。なお、係合ピン18は挿入部外套管19の略軸線
上に配置されている。そして、可動ハンドル14の操作
時にはこの可動ハンドル14がハンドル枢支軸17を中
心に回動する動作にともない係合ピン18を介して進退
入力部材48に操作ロッド58を進退させる力が伝達さ
れる。このとき、係合溝48cの前後の壁面と係合ピン
18とが当接することによって操作ロッド58を進退さ
せる力が進退入力部材48に伝達され、この進退入力部
材48が前後方向に移動操作されるようになっている。
【0042】また、進退入力部材48の内側には内筒部
材49が配設されている。この内筒部材49には基端部
側に大径筒部49a、先端部側に小径筒部49bがそれ
ぞれ形成されている。
【0043】さらに、内筒部材49の先端部には略円筒
状の進退部材50が配設されている。この進退部材50
の筒内には基端部側から内筒部材49の先端部が挿入さ
れた状態で、ねじ固定されている。なお、進退部材50
の基端部にはフランジ状のばね受部50aが形成されて
いる。
【0044】また、内筒部材49の小径筒部49bの外
周面にはコイルばねである制限ばね51が圧縮状態で取
付けられている。これにより、内筒部材49の大径筒部
49aと小径筒部49bとの間の段差部と制限ばね51
との間に進退入力部材48の内方屈曲部48aを挟んだ
状態で取付けられている。
【0045】また、進退部材50の先端部側内周面には
操作ロッド30の基端に連結される略円筒状の伝達部材
52が挿入された状態で回転自在に取付けられている。
この伝達部材52の先端面の筒壁部には操作ロッド取付
け穴52aと、位置決めピン挿入穴52bとが軸方向に
沿って平行に延設されている。そして、伝達部材52の
操作ロッド取付け穴52aには操作ロッド30の基端部
が挿入されている。
【0046】ここで、操作ロッド30の基端部には断面
形状がV字状の係合溝30aが形成されている。さら
に、円錐状の先端を有する連結ねじ53が進退部材50
の外周面から伝達部材52の操作ロッド取付け穴52a
に嵌挿されている。そして、操作ロッド30の基端部が
伝達部材52の操作ロッド取付け穴52aに嵌挿された
状態で、この連結ねじ53が操作ロッド30のV字状係
合溝30aに係合されて操作ロッド30の基端部が伝達
部材52に固定されている。
【0047】また、操作部本体12の先端開口部の内部
には略円筒状の回転部材54が配設されている。この回
転部材54は操作部本体12にナット部材55により回
転可能に取付けられている。さらに、回転部材54の筒
内には基端部側に進退部材50が挿入部外套管19の中
心線方向に沿って進退自在に挿入されている。
【0048】また、挿入部外套管19の金属管21の基
端部には略円筒状の末端部材56が取付けられている。
この末端部材56は回転部材54の筒内に挿通され、続
いて回転ノブ20の内部に挿入された状態で、回転ノブ
20の内周面に形成された雌ねじ部20aにより締め付
け固定されている。なお、挿入部外套管19と、回転ノ
ブ20の雌ねじ部20aとは同軸上に配置されている。
このため、回転ノブ20の製作及び組立が容易である。
【0049】また、末端部材56の基端部には回転ノブ
20の外部に延出されている部分に回転ノブ20の雌ね
じ部20aの中心線に対して偏心させた偏心円筒部57
が形成されている。この末端部材56の偏心円筒部57
の後端面の筒壁部には操作ロッド挿通穴56aと、位置
決めピン挿入穴56bとが軸方向に沿って平行に延設さ
れている。ここで、末端部材56の操作ロッド挿通穴5
6aおよび位置決めピン挿入穴56bは伝達部材52の
操作ロッド取付け穴52aおよび位置決めピン挿入穴5
2bとそれぞれ対応する位置に配置されている。
【0050】また、末端部材56の位置決めピン挿入穴
56bには位置決めピン58の先端部が挿入されてい
る。この位置決めピン58の後端部は伝達部材52の位
置決めピン挿入穴52bに挿入されている。そして、末
端部材56の位置決めピン挿入穴56bと位置決めピン
58とにより回転方向の動作が規制された状態で伝達部
材52が前後方向に移動可能に取付けられている。
【0051】また、振動子ユニット4にはハンドピース
61が設けられている。このハンドピース61には図5
に示すように円筒状カバー62内に超音波振動を発生す
る超音波振動子63が内蔵されている。さらに、超音波
振動子63の先端部には第1段階の振幅拡大を行なうホ
ーン64の基端部が連結される。このホーン64の先端
側には略直管状のプローブ取付部64aが形成されてい
る。このプローブ取付部64aの先端部にはプローブ取
付け用の雌ねじ部が形成されている。
【0052】また、円筒状カバー62の先端部には操作
部本体12の振動子接続部11に着脱可能に連結される
ユニット連結部65が設けられている。このユニット連
結部65には図5に示すように円筒状カバー62の先端
開口部に固定された円筒状の先端部材66が設けられて
いる。この先端部材66の外周面にはリング状の凹陥部
67が形成されている。さらに、この凹陥部67よりも
先端側の部分には先細状のテーパー部68が形成されて
いる。
【0053】また、図7に示すように先端部材66の凹
陥部67の開口部におけるテーパー部68側の端縁部に
は当接円錐面66aが形成されている。そして、ハンド
ルユニット2の振動子接続部11に振動子ユニット4の
ユニット連結部65を連結する作業時には振動子接続部
11の接続リング44の内部にユニット連結部65の先
端部材66のテーパー部68が挿入されるようになって
いる。このとき、先端部材66の挿入動作にともない先
端部材66のテーパ部68の部分が、係合リング46の
導入円錐面46bと接触し、係合リング46を広げなが
ら前進する。そして、図7に示すように最終的にハンド
ルユニット2の振動子接続部11の端面11aとユニッ
ト連結部65の先端部材66の凹陥部67の後端部の当
接面66bとが接した時点で、係合リング46が元の径
に復帰する動作にともないユニット連結部65の当接円
錐面66aと、係合リング46の当接円錐面46aとの
間が弾性的に当接して振動子接続部11と、ユニット連
結部65との間を密着する方向に付勢するようになって
いる。これにより、振動子接続部11からユニット連結
部65が抜けることを防止され、ハンドルユニット2の
振動子接続部11に振動子ユニット4のユニット連結部
65が係合して軸方向に固定されるようになっている。
【0054】また、円筒状カバー62の後端部には図2
に示すようにハンドピースコード69の一端部が接続さ
れている。このハンドピースコード69の他端部には図
1に示すようにハンドピースプラグ70が接続されてい
る。
【0055】また、プローブユニット3には振動子ユニ
ット4におけるホーン64の先端側のプローブ取付部6
4aに着脱可能に連結される細長い略棒状の振動伝達部
材71が設けられている。この振動伝達部材71の基端
部にはホーン64のプローブ取付部64aに連結される
取付けねじ71aが形成されている。そして、この取付
けねじ71aがプローブユニット3のプローブ取付部6
4aの雌ねじ部にねじ込み固定されている。
【0056】さらに、振動伝達部材71にはプローブユ
ニット3側から伝達される超音波振動の節の位置(複数
個所)にフランジ状の支持体71bが設けられている。
この支持体71bは図3(G)に示すように弾性部材で
リング状に形成されている。そして、この支持体71b
は主チャンネル管27の内周面に接する状態で取付けら
れ、プローブユニット3の径方向の位置決めを行なうと
共にプローブユニット3から挿入部外套管19への振動
伝達の遮断を行なうようになっている。なお、図3
(G)はプローブの超音波振動の第2の節の位置であ
る。
【0057】また、本実施の形態の振動伝達部材71に
は基端部側から2つ目の支持体71bの前方に第2段階
の振幅拡大を行なう基端側ホーン71cが配設されてい
る。さらに、この基端側ホーン71cの先端部側には超
音波振動の伝達を行う中間部71d、最終的な振幅拡大
を行う先端側ホーン71e、超音波プローブ71fが順
次配設されている。ここで、振動伝達部材71の最先端
部に配置された超音波プローブ71fは図3(B),
(C)に示すように略矩形状の断面形状に形成されてい
る。そして、ジョー24の閉操作時には図3(B)に示
すようにこの超音波プローブ71fにジョー24の把持
部材41が接するようになっている。これにより、超音
波プローブ71fとジョー24の把持部材41との間で
対象物(臓器)を把持し、超音波プローブ71fに対し
て押し付けるようになっている。なお、ジョー24は生
体組織の剥離にも使用されるようになっている。
【0058】また、振動伝達部材71の先端側ホーン7
1eと中間部71dとの間にはプローブユニット3の超
音波振動の第1の節の位置にプローブユニット3の位置
決め部(回転規制部)71gが配設されている。この位
置決め部71gは、挿入部外套管19における主チャン
ネル28内のスペーサ31の位置決め穴部31bと対応
する形状に形成されている。そして、プローブユニット
3を挿入部外套管19に組み付ける組み付け時には図3
(E)に示すようにスペーサ31の位置決め穴部31b
に振動伝達部材71の位置決め部71gが嵌合し、これ
によりプローブユニット3と挿入部外套管19との間の
軸回り方向の位置決めが行われるようになっている。
【0059】次に、上記構成の作用について説明する。
本実施の形態の超音波処置装置1は図2に示すようにハ
ンドルユニット2、プローブユニット3、振動子ユニッ
ト4の3つに分解可能である。そして、この超音波処置
装置1の使用時には予めプローブユニット3の取付けね
じ71aが振動子ユニット4のプローブ取付部64aの
雌ねじ部にねじ込み固定されて分解状態のプローブユニ
ット3と振動子ユニット4とが一体化される。その後、
プローブユニット3と振動子ユニット4との一体化ユニ
ットがハンドルユニット2に取付けられる。
【0060】このハンドルユニット2への取付作業時に
はプローブユニット3がハンドルユニット2における操
作部本体12の振動子接続部11の後端開口部から操作
部本体12の内部に挿入され、続いて挿入部外套管19
の主チャンネル28内に挿入される。さらに、このプロ
ーブユニット3の挿入作業の終了時にはハンドルユニッ
ト2の振動子接続部11に振動子ユニット4のユニット
連結部65を連結する作業が行われる。
【0061】このハンドルユニット2の振動子接続部1
1に振動子ユニット4のユニット連結部65を連結する
作業時には振動子接続部11の接続リング44の内部に
ユニット連結部65の先端部材66のテーパー部68が
挿入される。このとき、先端部材66の挿入動作にとも
ない先端部材66のテーパ部68の部分が、係合リング
46の導入円錐面46bと接触し、係合リング46を広
げながら前進する。そして、図7に示すように最終的に
ハンドルユニット2の振動子接続部11の端面11aと
ユニット連結部65の先端部材66の凹陥部67の後端
部の当接面66bとが接した時点で、係合リング46が
元の径に弾性的に復帰する。このとき、係合リング46
の弾性復帰動作にともないユニット連結部65の当接円
錐面66aと、係合リング46の当接円錐面46aとの
間が弾性的に当接して振動子接続部11と、ユニット連
結部65との間を密着する方向に付勢する。これによ
り、振動子接続部11からユニット連結部65が抜ける
ことを防止され、ハンドルユニット2の振動子接続部1
1に振動子ユニット4のユニット連結部65が係合して
軸方向に固定される。この状態で、ハンドルユニット2
と、プローブユニット3と、振動子ユニット4とが図1
で示す組み付け状態に組み立てられる。
【0062】また、超音波処置装置1の組み立て時には
操作ロッド30は、図3(D)〜(G)に示すように全
長に亙ってどの部分でも、副チャンネル29内において
適切な間隙を持って配置され、送液送水による洗浄を効
果的に行ない得るようになっている。
【0063】さらに、プローブユニット3の振動伝達部
材71の位置決め部71gは、図3(E)に示すように
スペーサ31の位置決め穴部31bに嵌合し、特に位置
決め穴部31bの上面と下面とにおいて双方が密接して
いるので、軸回り方向の回転位置を正確に位置決めする
ことができる。このとき、振動伝達部材71の位置決め
部71gは、主チャンネル管27の断面形状に近い形状
をしているので主チャンネル管27内での軸回り方向の
回転移動が規制され、スムーズにスペーサ31の位置決
め穴部31bに導かれる。
【0064】さらに、図3(G)に示すようにプローブ
ユニット3の振動伝達部材71の2番目の節の位置に支
持体71bを取付けてあるので、支持体71bが上下に
おいて、主チャンネル管27の内周面に弾性的に当接し
て位置決めを行なうことができる。
【0065】また、超音波処置装置1の使用時には、ハ
ンドルユニット2の固定ハンドル13を握り、可動ハン
ドル14を操作することにより、挿入部外套管19内で
操作ロッド30が進退し、ジョー24の把持部材41が
開閉される。このとき、ハンドルユニット2の先端のジ
ョー24の把持部材41と、プローブユニット3の振動
伝達部材71の先端の超音波プローブ71fとの間で処
置対象を把持、加圧し、超音波プローブ71fと処置対
象との超音波振動による摩擦熱で凝固、切開が行われ
る。
【0066】また、可動ハンドル14が図1中で反時計
回り方向に回動される開操作時には操作ロッド30が後
退動作する。この操作ロッド30の後退動作時にはジョ
ー24が枢支軸37を中心として時計回り方向に旋回
し、振動伝達部材71の超音波プローブ71fに対して
離れる方向に開く。この時、開閉部材35の係合ピン4
0は円弧を描いて下方向に移動する。この係合ピン40
の移動動作は接続部材32の横溝34の中での摺動動作
となるので、接続部材32および操作ロッド30の先端
は上下動せず、スムーズに移動する。
【0067】さらに、把持部材41は強度部材42と一
体で開閉部材35に対して枢支ピン43を軸として揺動
する。なお、対象組織の剥離操作を行う場合には開閉部
材35、強度部材42、把持部材41の背面(上面)に
生体組織が接するので把持部材41の揺動動作には無関
係である。
【0068】また、把持部材41の押え部41aには、
振動伝達部材71の超音波プローブ71fの幅に適合し
た形状の凹陥部41cが形成されているので、この凹陥
部41cの外側の両側の壁部下面に形成した歯部41d
により、生体組織を滑ることなく捕らえることができ
る。
【0069】さらに、図3(C)に示すように保持部材
25の先端付近の二股のフォーク状部分は外周から絶縁
カバー26により押さえられているので、広がることな
く、開閉部材35の枢支軸37の付近を保持することが
できる。
【0070】また、可動ハンドル14を握ることによ
り、可動ハンドル14が図1中で時計回り方向に回動さ
れる閉操作時にはハンドル枢支軸17を中心として係合
ピン18が時計回り方向に回転移動される。このとき、
可動ハンドル14の移動範囲においては係合ピン18は
略直線状に先端側に移動する。この係合ピン18の動き
によって伝達部材52が先端側に移動し、同時に連結ピ
ン53を介して操作ロッド30が先端側に向けて押し出
される。
【0071】この操作ロッド30の前進動作時にはジョ
ー24が枢支軸37を中心として反時計回り方向に旋回
し、振動伝達部材71の超音波プローブ71fに対して
接近する方向に閉じる。
【0072】また、図4(A)は開閉部材35を閉じて
振動伝達部材71に対して接触させた状態を示す。ここ
で、把持部材41の嵌合部41bの軸孔41eは枢支ピ
ン43の径より大きく、下側に余裕を持っている。この
状態で、把持部材41の押え部41aと強度部材42の
逃げ部42cとの間の空間を保っている。そのため、こ
の状態では振動伝達部材71の超音波プローブ71fと
把持部材41の押え部41aとの間は、接触しているが
荷重はかかっていない状態で保持される。
【0073】また、図4(B)は開閉部材35を閉じて
さらに振動伝達部材71に対して強く押し付け、把持部
材41に充分な荷重を加えた状態を示す。この状態では
把持部材41の軸孔41eは上方向に変位し、押え部4
1aも同様に上方向に変位して、逃げ部42cとの間の
空間は狭まる。そのため、この場合には振動伝達部材7
1の超音波プローブ71fと把持部材41の押え部41
aとの間に摩擦熱を発生させるために生体組織をしっか
り挟むので、振動伝達部材71の超音波プローブ71f
は把持部材41からの押圧力で下向きに傾いて撓む。こ
の時、把持部材41が揺動することにより、傾いた生体
組織の処置部に対して垂直に把持部材41を押し付ける
ことができる。これにより把持部材41の全長にわたっ
て生体組織の処置部に確実に凝固・切開を行うことがで
きる。
【0074】さらに、開閉部材35から強度部材42へ
の力は枢支ピン43から集中荷重となって伝えられる。
このとき、強度部材42の逃げ部42cにより、把持部
材41の枢支ピン43の直下への荷重の伝達は抑制さ
れ、前後に振り分けられる。
【0075】また、生体組織を介して荷重を分布荷重と
して伝えられる超音波プローブ71fは曲線を描いて撓
むが、把持部材41の中央部が強度部材42の逃げ部4
2cに逃げることにより、超音波プローブ71fと、把
持部材41とが略相似の形状に変形される。これによ
り、プローブ71fと、把持部材41との間の生体組織
の把持部分では中央部への集中荷重とならず平均化され
た荷重となり、プローブ71fと、把持部材41との間
の生体組織の把持部分の全長にわたって均一な発熱を実
現する。この結果、プローブ71fと、把持部材41と
の間の生体組織の把持部分の全長にわたってほぼ同時に
凝固切開が完了する。
【0076】また、開閉部材35の側面形状により、把
持部材41の先端が下向きに移動する方向の動きは規制
しないが、上向きに移動する方向の動きは、強度部材4
2の下側の押え部41aの上面が開閉部材35の底面に
当接することにより規制される。
【0077】さらに、把持部材41によって振動伝達部
材71の超音波プローブ71fが下に押し付けられる際
には挿入部外套管19内のスペーサ31によって反力が
与えられる。ここで、スペーサ31はPTFE等の低摩
擦材によって形成されているので、振動伝達部材71か
らの押圧力で押し付けられながらも振動伝達部材71の
超音波振動を阻害しない。
【0078】また、回転ノブ20の回転操作時には挿入
部外套管19及びその内部の部材、さらに挿入部外套管
19の基端部に取付けた回転ノブ20を含む各部材は一
体となって操作部本体12に対して回転する。この時、
回転ノブ20の回転力は位置決めピン58を介して伝達
部材52に伝えられ伝達部材52も一緒に回転する。こ
れにより、操作ロッド30が捩られることが防止され
る。
【0079】さらに、操作部本体12内における振動伝
達部材71が収容されている空間は、内筒部材49の大
径筒部49aおよび進退部材50の先端部側外周面に装
着された弾性気密部材(Oリング)72により気密に保
たれている。
【0080】また、本実施の形態の超音波処置装置1は
図2に示すようにハンドルユニット2、プローブユニッ
ト3、振動子ユニット4の3つに分解可能になっている
ので、ハンドルユニット2、プローブユニット3、振動
子ユニット4の3つに分解することにより、洗浄作業が
容易になる。
【0081】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態の超音波処置装置
1では挿入部外套管19の内部を主チャンネル管27で
仕切り、主チャンネル28と、副チャンネル29とを形
成するようにしたので、挿入部外套管19の内部構造を
簡素化して挿入部外套管19の製造を容易に行うことが
できる。
【0082】さらに、主チャンネル28に挿入された超
音波プローブ71fの振動伝達部材71と、副チャンネ
ル29に挿入された操作ロッド30とが接触することを
確実に回避できる。これにより、振動伝達部材71との
接触による操作ロッド30の撓みを確実に抑制すること
ができるので、超音波処置装置1の可動ハンドル14の
操作感の向上につながる。
【0083】また、振動伝達部材71の先端近傍に非円
形断面形状の位置決め部71gを設け、主チャンネル2
8の先端近傍でスペーサ31の位置決め穴部31bに係
脱可能に係合させることにより、振動伝達部材71と挿
入部外套管19との相互回転が不能となる。そのため、
挿入部外套管19の内部に挿通される振動伝達部材71
における挿入部外套管19の中心軸周りの回転方向の位
置決めを確実、かつ容易に行なうことができるので、ジ
ョー24の把持部材41と超音波プローブ71fとを正
確に対向して位置決めさせることができ、良好な凝固切
開などの超音波処置を行なうことができる。
【0084】さらに、本実施の形態の超音波処置装置1
は図2に示すようにハンドルユニット2、プローブユニ
ット3、振動子ユニット4の3つに分解可能な構造にし
たので、組立操作を容易にすることができる。
【0085】また、図8は本発明の第2の実施の形態を
示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図
1乃至図7参照)の超音波処置装置1の構成を次の通り
変更したものである。
【0086】すなわち、本実施の形態では円形状を波状
の曲線で切り欠いた略ハート型の断面形状の主チャンネ
ル管81が挿入部外套管19内に配設されている。そし
て、この主チャンネル管81上の凹面部82と挿入部外
套管19の内周面との間に副チャンネル83が形成され
ている。この副チャンネル83内には操作ロッド30が
挿入されている。ここで、主チャンネル管81上の凹面
部82と操作ロッド30の外周面との間には適度な間隙
を保って部分的に囲繞されている。
【0087】そこで、本実施の形態では操作ロッド30
に処置部23のジョー24を閉じる方向の力(操作ロッ
ド30を前進させる力)がかかった時、操作ロッド30
が側方に張り出して座屈しようとする傾向を主チャンネ
ル管81上の凹面部82によって阻止することができ
る。そのため、操作ロッド30の横方向への変位をより
効果的に抑制することができる。
【0088】また、図9は本発明の第3の実施の形態を
示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図
1乃至図7参照)の超音波処置装置1の構成を次の通り
変更したものである。
【0089】すなわち、本実施の形態では操作ロッド3
0を、中空の管状部材91によって形成したものであ
る。さらに、この管状部材91の断面形状は円形ではな
く、長円形や、楕円形などの非円形状にしたものであ
る。
【0090】そこで、本実施の形態では操作ロッド30
を、中空の管状部材91によって形成したので、操作ロ
ッド30自体を横方向に座屈し難くすることができる。
そのため、副チャンネル29が横方向に偏平な形状のた
め、操作ロッド30が横方向の座屈を起こし易い外力が
作用した場合であっても操作ロッド30が横方向の座屈
を起こすことを防止することができる。さらに、円形断
面の金属管を上下方向に力を加えて変形させることによ
り中空の管状部材91を容易に製造することができる。
【0091】また、図10は本発明の第4の実施の形態
を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態
(図1乃至図7参照)の超音波処置装置1の構成を次の
通り変更したものである。
【0092】すなわち、第1の実施の形態では振動子ユ
ニット4のユニット連結部65と操作部本体12の振動
子接続部11の係合リング46とが弾性的に当接してい
る構成を示したが、本実施の形態では双方の寸法を変更
することにより、係合リング46の弾性変形がない状態
で、先端部材66の当接円錐面66aと、係合リング4
6の当接円錐面46aとの間に適宜の間隙Cを形成する
ようにしたものである。ここで、先端部材66の当接円
錐面66aと係合リング46の当接円錐面46aとの
間、或いは振動子接続部11の端面11aとユニット連
結部65の先端部材66の凹陥部67の後端部の当接面
66bとの間に荷重がかからないので、摩擦力が発生し
ない。
【0093】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態では、振動子ユニ
ット4をプローブユニット3と共に一体で回転させるこ
とが容易であるので、挿入部外套管19の回転操作が容
易になる。
【0094】また、図11(A),(B)は本発明の第
5の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1
の実施の形態(図1乃至図7参照)の超音波処置装置1
のジョー保持部材25、絶縁カバー26、操作ロッド3
0の形状を次の通り変更したものである。
【0095】すなわち、本実施の形態ではジョー保持部
材25における絶縁カバー26の先端部に、先端側に向
かうにしたがって外径が小さくなる円錐状の先細形状部
101が形成されている。そして、この先細形状部10
1にはジョー24の開閉部材35の枢支軸37が回動可
能に連結されている。
【0096】さらに、ジョー保持部材25の保持部材本
体25aには、図11(B)に示すようにスロット25
eの基端側に副チャンネル溝25cの幅に略等しい幅の
第2スロット102が形成されている。
【0097】また、操作ロッド30の先端部近傍には、
振動伝達部材71に接近する方向に変位させた先端変位
部103が形成されている。この先端変位部103は保
持部材本体25aの第2スロット102に収容されてい
る。さらに、この先端変位部103の先端部には第1の
実施の形態の接続部材32を用いず、扁平な連結部10
4が形成されている。この連結部104には、枢支孔1
05が形成されている。この枢支孔105には開閉部材
35の係合ピン40が取付けられている。
【0098】そして、上記構成の本実施の形態の超音波
処置装置1では第1の実施の形態と同様にハンドルユニ
ット2の固定ハンドル13を握り、可動ハンドル14を
操作することにより、操作ロッド30が進退駆動され、
ジョー24の開閉部材35の開閉動作が行なわれる。こ
のとき、操作ロッド30の先端の連結部104から開閉
部材35の係合ピン40が直接駆動される。
【0099】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態では絶縁カバー2
6の先端部に、先端側に向かうにしたがって外径が小さ
くなる円錐状の先細形状部101を形成するとともに、
操作ロッド30の先端部近傍に、振動伝達部材71に接
近する方向に変位させた先端変位部103を形成したの
で、処置部23を側方から見た場合および上から見た場
合の見かけの大きさを減少させることができる。
【0100】なお、振動伝達部材71の先端の超音波プ
ローブ71f以外の部分は径が大きい為、挿入部外套管
19にはそれに適した外径が必要となる。ここで、振動
伝達部材71の先端部は先端側ホーン71eを含めて細
くなっているので、処置部23の外径が大きい場合には
視野の妨害となる。そこで、本実施の形態では上述した
通り先端の処置部23を細身にすることができるので、
内視鏡の観察視野の中で挿入部外套管19の先端の処置
部23が占める量を減少させることができる。この結
果、処置対象の生体組織の観察が容易になる効果があ
る。
【0101】さらに、本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他
の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。 記 (付記項1) 超音波振動を発生する超音波振動子と、
この超音波振動子に接続され生体組織を処理するための
処置部へ超音波振動を伝達する伝達部材と、振動伝達部
材の遠位端に連結された超音波プローブと、この超音波
プローブに対峙して可動自在であり超音波プローブとの
間に生体組織を把持するジョーと、このジョーを超音波
プローブに対して開閉する操作手段とを具備した超音波
処置装置において、挿入部外套管の内部を平面又は曲面
の板状部材で仕切り超音波プローブを内蔵する主チャン
ネルとジョーと操作部のハンドルとを連結し進退して開
閉力を伝達する操作ロッドを内蔵する副チャンネルとを
形成し超音波プローブの先端近傍に上記主チャンネルの
断面形状に適合する形状の張り出し部を設け主チャンネ
ルの先端近傍に上記張り出し部に適合する形状の凹部を
形成した支持部材を設けたことを特徴とする超音波処置
装置。
【0102】(付記項2) 超音波振動を発生する超音
波振動子と、この超音波振動子に接続され生体組織を処
理する為の処置部へ超音波振動を伝達する伝達部材と、
振動伝達部材の遠位端に連結された超音波プローブと、
この超音波プローブに対峙して可動自在であり超音波プ
ローブとの間に生体組織を把持するジョーと、このジョ
ーを超音波プローブに対して開閉する操作手段とを具備
した超音波処置装置において、上記ジョーに取付けた低
摩擦材料からなる把持部材に剛性を付与する強度部材を
取付け、上記把持部材と上記強度部材との当接部におい
て、部分的に間隙を設け、把持部材に弾性変形の余地を
与えたことを特徴とする超音波処置装置。
【0103】(付記項3) 超音波振動を発生する超音
波振動子と、この超音波振動子に接続され生体組織を処
理する為の処置部へ超音波振動を伝達する伝達部材と、
振動伝達部材の遠位端に連結された超音波プローブと、
この超音波プローブに対峙して可動自在であり超音波プ
ローブとの間に生体組織を把持するジョーと、このジョ
ーを超音波プローブに対して開閉する操作手段とを具備
した超音波処置装置において、挿入部の先端においてジ
ョーの旋回軸を枢支する保持部材を先細りの形状とし、
ジョーと操作部のハンドルとを連結し進退して開閉力を
伝達する操作ロッドの先端近傍を、上記伝達部材に接近
する方向に変位させたことを特徴とする超音波処置装
置。
【0104】(付記項1〜3の技術分野) 超音波プロ
ーブとジョーにより生体組織を把持しながら超音波を利
用して生体組織の切開、切除、或いは凝固等の処置を行
う超音波処置装置に関する。
【0105】(付記項1〜3の従来技術) 1.公知技
術 プローブの節部に半径方向の穴を開け、ピンを立てて位
置決めとする。ジョーの操作ロッド用チャンネルとプロ
ーブ用チャンネルとを有し、それぞれ円形断面形状であ
る。
【0106】2.他の技術 (1)∪SP5,322,055 ’94.06.2
1 Clamp coagulator/cutting system for ultrasonic
surgical instruments Ultracision Inc.’93.0
1.27 公知技術と同じ。 (2)特表平8−505801 ’96.06.25
超音波手術器具用クランプ凝固/切断システム Ultr
acision Inc. ’93.01.27 (1)と同じ。
【0107】(付記項1〜3が解決しようとする課題)
(1)公知技術 円形断面の挿入部に円形断面の操作ロッド用チャンネル
とプローブ用チャンネルを設ける。金属の押し出し成型
で2つのチャンネルを有するマルチルーメンチューブを
作る。製造設備が大掛かりでコストがかかる。肉厚の不
均一により曲りが発生し易い。応力の最も大きい節部に
穴を開けると応力集中により更に応力が大きくなり、強
度上の問題が起こり易い。
【0108】(2)他の技術 1.USP5,322,055 ’94.06,21
Davison et al. Ultracision Inc. 公知技術と同
じ。 2.特表平8−505801 ’96.06.25
デイビソン、トーマスダブリュー ウルトラシジョン
インコーポレイテッド 公知技術と同じ。 3.特開2000−197640号公報(2000.
7.18) 円形断面のシングルルーメンチューブに操
作ロッドとプローブとを一体で挿入する。構造が複雑に
なる。操作ロッドを進退する力がプローブに伝わり振動
子ごと前後にガタつく。
【0109】4.特開2000−33092号公報(2
000.2.2) 円形断面のプローブを円形断面のプ
ローブチャンネルに挿通する。回転方向の位置決めがで
きない。
【0110】(付記項1〜3の目的) 超音波処置装置
において、ジョーを挿入部先端に取付けチャンネル内に
配置した操作ロッドを進退させて開閉する構造におい
て、断面形状に方向性のあるプローブを確実に位置決め
して、凝固切開を行なう。更に、ハンドルユニットとプ
ローブユニットとに分解可能な構造にして、組立操作を
容易にする。
【0111】(付記項1〜3の課題を解決するための手
段) 1)構成 挿入部外套管の内部を平面又は曲面の板状部材で仕切り
超音波プローブを内蔵する主チャンネルとジョーと操作
部のハンドルとを連結し進退して開閉力を伝達する操作
ロッドを内蔵する副チャンネルとを形成する。超音波プ
ローブの先端近傍に上記主チャンネルの断面形状に適合
する5角形もしくはホームベース形状の張り出し部を設
ける。主チャンネルの先端近傍に上記張り出し部に適合
する形状の凹部を形成した支持部材を設ける。
【0112】2)作用 プローブの張り出し部と支持部材の凹部とが多角形の形
状で噛み合って係合することにより相互回転が不能とな
り、位置決め固定される。ジョーに取付けた把持部材の
把持面とプローブの把持面とが正確に対向して位置決め
され、良好な凝固切開を達成することができる。上記張
り出し部と上記凹部とが係合する前の状態で、既に上記
主チャンネル形状に倣って上記張り出し部が適切な位置
にほぼ等しい位置に位置決めされる。上記凹部との係合
が、僅かな試行錯誤により容易に達成可能である。支持
部材の損傷を抑制できる。操作ロッドをプローブの存在
する空間から仕切られた副チャンネルに収容することが
できる。操作ロッドがプローブと接触する虞を完全に回
避できる。操作ロッドの撓みを抑制できる。操作感の向
上につながる。
【0113】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、挿入部外套管
の内部を仕切り部材で仕切り、超音波プローブの振動伝
達部材を内蔵する主チャンネルと、ジョーと操作手段と
の間を連結し、操作手段の操作にともない挿入部外套管
の軸心方向に沿って進退動作してジョーの開閉力を伝達
する操作ロッドを内蔵する副チャンネルとを形成し、振
動伝達部材の先端近傍に非円形断面形状の回転規制部を
設け、主チャンネルの先端近傍に回転規制部と係脱可能
に係合する係合凹部が形成された支持部材を設けたの
で、挿入部外套管の内部構造を簡素化することができ、
挿入部外套管の製造が容易で、かつ挿入部外套管の内部
に挿通される超音波プローブの振動伝達部材を確実に位
置決めして、凝固切開などの超音波処置を行なうことが
できる。
【0114】請求項2の発明によれば、ジョーの低摩擦
材料からなる把持部材とこの把持部材に剛性を付与する
強度部材との当接部の間隙によって把持部材の弾性変形
を許容することにより、ジョーの把持面とプローブの把
持面との間で生体組織を把持する際に、把持部材の枢支
ピン直下への荷重の伝達が抑制され、前後に振り分ける
ことができる。
【0115】請求項3の発明によれば、挿入部外套管の
先端でジョーの旋回軸を枢支する保持部材を先細形状に
形成し、操作ロッドの先端変位部を振動伝達部材に接近
する方向に変位させることにより、挿入部外套管の先端
を細身にすることができ、観察視野の中で挿入部の占め
る量を減少させ、処置対象の組織の観察を容易に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の超音波処置装置
全体の組立状態を示す側面図。
【図2】 第1の実施の形態の超音波処置装置全体の分
解状態を示す側面図。
【図3】 第1の実施の形態の超音波処置装置における
挿入部外套管の先端部を示すもので、(A)は挿入部外
套管の先端部の詳細構造を示す縦断面図、(B)は
(A)の3B−3B線断面図、(C)は(A)の3C−
3C線断面図、(D)は(A)の3D−3D線断面図、
(E)は(A)の3E−3E線断面図、(F)は(A)
の3F−3F線断面図、(G)はプローブの超音波振動
の第2の節の位置における横断面図。
【図4】 第1の実施の形態の超音波処置装置における
処置部の詳細構造を示すもので、(A)は処置部の全閉
状態を示す要部の縦断面図、(B)は処置部の荷重を加
えた状態を示す要部の縦断面図。
【図5】 第1の実施の形態の超音波処置装置における
操作部の詳細構造を示す要部の縦断面図。
【図6】 図5のVI−VI線断面図。
【図7】 第1の実施の形態の超音波処置装置における
連結部の詳細構造を示す要部の縦断面図。
【図8】 本発明の第2の実施の形態の超音波処置装置
における挿入部外套管の要部構成を示す横断面図。
【図9】 本発明の第3の実施の形態の超音波処置装置
における挿入部外套管の要部構成を示す横断面図。
【図10】 本発明の第4の実施の形態の超音波処置装
置における連結部の詳細構造を示す要部の縦断面図。
【図11】 本発明の第5の実施の形態の超音波処置装
置における処置部の詳細構造を示すもので、(A)は処
置部の全閉状態を示す要部の縦断面図、(B)は(A)
の11B−11B線断面図。
【符号の説明】
2 ハンドルユニット(操作部) 3 プローブユニット 4 振動子ユニット 14 可動ハンドル(操作手段) 19 挿入部外套管 23 処置部 24 ジョー 27 主チャンネル管(仕切り部材) 28 主チャンネル 29 副チャンネル 30 操作ロッド 31 スペーサ(支持部材) 31b 位置決め穴部(係合凹部) 63 超音波振動子 71 振動伝達部材 71f 超音波プローブ 71g 位置決め部(回転規制部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部外套管の基端部に連結された操作
    部に超音波振動を発生する超音波振動子、前記挿入部外
    套管の先端部に生体組織を処理するための処置部がそれ
    ぞれ配設されるとともに、 前記挿入部外套管の内部に前記超音波振動子からの超音
    波振動を前記処置部側の超音波プローブに伝達する振動
    伝達部材が挿通され、 かつ前記超音波プローブに対峙して可動自在であり、前
    記超音波プローブとの間に生体組織を把持するジョーが
    前記処置部に配設され、 前記ジョーを前記超音波プローブに対して開閉操作する
    操作手段が前記操作部に配設された超音波処置装置にお
    いて、 前記挿入部外套管の内部を仕切り部材で仕切り、前記超
    音波プローブの振動伝達部材を内蔵する主チャンネル
    と、前記ジョーと操作手段との間を連結し、前記操作手
    段の操作にともない前記挿入部外套管の軸心方向に沿っ
    て進退動作して前記ジョーの開閉力を伝達する操作ロッ
    ドを内蔵する副チャンネルとを形成し、 前記振動伝達部材の先端近傍に非円形断面形状の回転規
    制部を設け、 前記主チャンネルの先端近傍に前記回転規制部と係脱可
    能に係合する係合凹部が形成された支持部材を設けたこ
    とを特徴とする超音波処置装置。
  2. 【請求項2】 前記ジョーは、低摩擦材料からなる把持
    部材と、この把持部材に剛性を付与する強度部材とを有
    し、 前記把持部材と前記強度部材との当接部に、前記把持部
    材の弾性変形を許容する間隙を設けたことを特徴とする
    請求項1に記載の超音波処置装置。
  3. 【請求項3】 前記挿入部外套管は、先端に前記ジョー
    の旋回軸を枢支する保持部材が配設され、 前記保持部材は、先細形状に形成され、 前記操作ロッドは、先端近傍に前記振動伝達部材に接近
    する方向に変位させた先端変位部を有することを特徴と
    する請求項1に記載の超音波処置装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004242959A (ja) * 2003-02-14 2004-09-02 Olympus Corp 超音波処置装置
JP2004305590A (ja) * 2003-04-09 2004-11-04 Olympus Corp 超音波処置装置
WO2017022747A1 (ja) * 2015-08-04 2017-02-09 オリンパス株式会社 鉗子型処置具

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