JP2002159487A - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

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JP2002159487A
JP2002159487A JP2001274244A JP2001274244A JP2002159487A JP 2002159487 A JP2002159487 A JP 2002159487A JP 2001274244 A JP2001274244 A JP 2001274244A JP 2001274244 A JP2001274244 A JP 2001274244A JP 2002159487 A JP2002159487 A JP 2002159487A
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rotor
stator
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scanner
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Tsutomu Suzuki
力 鈴木
Hiroshi Takano
博司 高野
Hidekazu Makino
英一 牧野
Takaaki Furubiki
孝明 古曳
Akira Kurome
明 黒目
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Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/44Constructional features of apparatus for radiation diagnosis
    • A61B6/4488Means for cooling

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Abstract

(57)【要約】 【課題】スキャナ回転部材に設けた開口部を横断する回
転磁束及び電磁ノイズと、前記回転部材の回転によって
生じる騒音を大幅に低減することができるダイレクトド
ライブ方式のスキャナ回転機構によりスキャナ回転を高
速化して、スキャン時間を短縮し、心臓等の動きのある
臓器の撮影を可能とするX線CT装置を提供する。 【解決手段】X線CT装置のスキャナ回転部材を回転子
とし、この回転子に回転子鉄心と複数の導体とを設けて
これらの導体を短絡環に接続し、該回転子を挟み対峙す
る位置に配置した少なくとも1組の固定子鉄心と固定子
巻線とから成る固定子とを有し、前記固定子巻線に3相
交流電流を流して回転磁界を発生させ、この回転磁界に
より前記回転子を回転させる構成としたダイレクトドラ
イブ方式のスキャナ回転機構とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はX線CT装置に係わ
り、特にスキャナを高速に回転させてスキャン時間を短
縮するのに好適なスキャナ回転機構を備えたX線CT装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線CT装置は、X線管から扇状のX線
ビームを被検体に照射し、該被検体を透過したX線を前
記X線管と対向する位置に配置したX線検出器で検出
し、この検出したデータを画像処理して前記被検体の断
層像を得るものである。
【0003】前記X線検出器は、円弧状に配列された数
百にも及ぶ検出素子群で構成され、被検体を挟んでX線
管に対向して配置されており、検出器素子の数に対応し
た数の放射状に分布するX線通路を形成し、X線管と検
出器が一体となって被検体の周りを少なくとも180度以
上回転させて一定の角度ごとに被検体の透過X線を検出
する。
【0004】このX線CT装置において、近年、“短時
間で広い範囲のスキャンが可能”、“体軸方向に連続し
たデータが得られ、これによって三次元画像の生成が可
能になる”などの特徴により、ヘリカルスキャンやスパ
イラルスキャンと呼ばれるら旋CTが急激に普及した。
【0005】このら旋CTは、上記X線管とX線検出器
を被検体の周りに連続して回転させると共に被検体を載
置した天板を移動させることで広範囲に亘る多層の断層
像データを計測して、このデータにより画像を再構成す
ることによって三次元のCT画像と撮影にかかる時間を
大幅に短縮することを可能としたものである。
【0006】すなわち、X線CT装置は、通常は複数の
ユニットから構成され、X線管とX線検出器を被検体の
周りに回転させて前記被検体を透過したX線データを計
測するスキャナと、前記被検体を載置する天板を備えた
被検体テーブルと、前記スキャナで計測したデータを画
像処理して再構成画像を生成する画像処理装置と、この
画像処理装置で再構成した画像を表示する画像表示装置
と、各種の操作指令を入力する操作卓及びシステム全体
を制御するシステムコントローラ等から構成されてい
る。この中で、スキャナは、被検体にX線を照射するX
線照射手段であるX線管と、このX線管から放射された
X線をファンビーム状にコリメートするコリメータと、
X線管を冷却する冷却装置と、X線管に高電圧を印加す
るための高電圧発生装置と、被検体を透過したX線を検
出する多チャンネルのX線検出器と、このX線検出器の
微弱な電気的出力を増幅する増幅器と、これらを支持し
て中央に被検者を位置させるため円形の穴を設けた回転
部材と、この回転部材を回転自在に支持するフレーム
と、このフレームに固定され上記回転部材の回転動作を
なさせる減速機とモータ、及び前記回転部材と減速機出
力軸を連結するベルト(通常は歯付きベルトが用いられ
る)等から構成される。このような構成のスキャナにお
いて、前記モータを回転させると、モータ出力軸の回転
動力は減速機を介して減速され、ベルトを介して上記回
転部材と連結され、X線管とX線検出器が被検者の周囲
を回転して、所定角度毎のX線投影データを取得(撮
影、またはスキャンと呼ぶ場合がある)するようになっ
ている。X線管や高電圧発生ユニット等を搭載した回転
部材は、カウンターウエイト搭載が可能であるため回転
軸周りの質量バランスを得ることは容易であり、かつ高
速始動の必要もなく、概ね一定の速度で回転すれば良い
ことから、モータはオープンループ制御による誘導モー
タを用いることが多い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、X線C
T装置においては、ら旋CTの普及により診断技術は格
段に進歩したが、さらに心臓等の動きのある臓器に対す
る撮影の要求も生じて来ている。
【0008】このような要求に応えるためには、X線管
とX線検出器の回転速度を上げてスキャン時間を短縮す
る必要がある。すなわち、上記スキャナの回転部材の回
転速度を上げなければならない。このスキャン時間は、
心臓以外の臓器では1s/回転でも問題はないが、心臓
等の動きのある臓器では、前記の1s/回転では不足で
あり、0.7s/回転から0.5s/回転へ、さらには0.3
s/回転といった高速回転の短時間スキャンが求められ
る。
【0009】しかし、上記した従来のスキャナ回転駆動
機構を用いて0.7s/回転以下の高い回転速度で回転さ
せると、歯付きベルトによる風切り騒音が70dBを越
える。X線CT装置は、静粛さが要求される病院内の検
査室で使用されることから、上記騒音は被検者及び操作
者にとっては耳障りなものとなり静粛な駆動方式が望ま
れる。この騒音問題を解決し、高速回転を図るには、減
速機やベルトを介して回転部材を回転させるのではな
く、前記回転部材そのものをモータの回転子とする、い
わゆるダイレクトドライブ方式(以下、DD方式と呼
ぶ)を利用する必要がある。このDD方式には二つの方
式があり、その一つは前記回転部材に回転力を発生させ
るために永久磁石を用いる方式と、他の一つは、前記回
転部材の周囲に回転磁界を発生させて該回転部材に誘起
した誘導起電力を利用する方式である。しかしながら、
上記永久磁石を用いる方式では、上記回転部材の中央部
には被検者を出し入れするための直径が1000mm程
度の円形の穴(被検者挿入用開口部)が設けられている
ので、これにより直径が1000mm程度の中空の形状
を有する回転子を永久磁石を用いて実現しようとする
と、装置が大型となると共に製作上の困難さが伴い、か
つコスト高となって経済性の面でも問題がある。これに
対して、誘導起電力を利用する方式では、回転子外周に
発生する回転磁束が前記回転部材の中空を貫通すること
になるので、この時、被検者がペースメーカを装着して
いたり、心電計を装着している場合は、前記中空を通る
回転磁束によって前記装置が誤動作する要因となること
が考えられ好ましくない。
【0010】さらに、永久磁石、誘導起電力いずれを用
いた方式のものでも、多大な電磁ノイズが外部に漏出
し、前記微弱な電気的出力を増幅する増幅器の信号にノ
イズが混入して最終的に得られる画像の品質を低下させ
ることも考えられる。このような電磁ノイズの問題を解
決するには、前記回転部材を含むDDモータをシールド
するなどの策を講じなければならないので、スキャナは
大型なものとなり、高速回転を阻害する要因になりかね
ない。
【0011】そこで、本発明の目的は、スキャナ回転部
材に設けた開口部を横断する回転磁束及び電磁ノイズ
と、前記回転部材の回転によって生じる騒音とを大幅に
低減することができるダイレクトドライブ方式のスキャ
ナ回転機構によりスキャナ回転を高速化して、スキャン
時間を短縮し、心臓等の動きのある臓器の撮影を可能と
するX線CT装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の手段
によって達成される。 (1)X線を被検者に照射するX線照射手段と、前記被
検者を挟み該X線照射手段と対向配置したX線検出手段
と、前記被検者を配置する開口部を設け、少なくとも前
記X線照射手段とX線検出手段を搭載して前記被検者の
周りを回転させる回転部材と、この回転部材を回転駆動
させる回転駆動手段と、前記回転部材及び回転駆動手段
を支持するフレームとを有し、前記X線検出手段で検出
した被検者の透過X線情報を処理して該被検者の断層画
像を得るX線CT装置において、前記回転駆動手段は、
前記回転部材を回転子とし、この回転子に複数の導体を
設けてこれらの導体を接続し、該回転子を挟み対峙する
位置に配置した少なくとも1組の固定子鉄心と固定子巻
線とから成る固定子と、前記固定子巻線に回転磁界を発
生させるための交流電流を供給する回転磁界発生用電源
とを有し、前記発生した回転磁界により前記回転子を回
転させて前記回転部材を回転させるように構成する。 (2)前記回転子は、前記回転子鉄心の回転軸の内周と
外周のそれぞれに設けた短絡環と、これらの短絡環の両
端に接続された複数の導体とで構成しても良いし、ある
いは前記回転子鉄心の概ね同一円周面内に設けた直径の
異なる2つの短絡環と、これらの短絡環の両端に接続さ
れた複数の導体とで構成しても良い。 (3)前記回転子鉄心は、複数のスロットを打ち抜いた
ケイ素鋼板を積層して形成し、前記導体を前記複数のス
ロットにおさめ、これらの導体の両端を前記短絡環に接
続する。 (4)前記回転子に取付けた冷却フィンと,該フィンか
らの冷却風を案内するダクトカバーと,該ダクトカバー
に取付けた冷却用ファンと,前記固定子の温度を検出す
る温度センサと,該温度センサの温度情報により前記フ
ァンを制御する制御装置とを備えて、前記固定子を冷却
する。 (5)前記回転部材の回転数を検出する回転数検出器を
備え,この回転数検出器で検出した前記回転部材の回転
数情報を前記制御装置に入力して前記ファンからの送風
量を制御する。 (6)前記ダクトカバーには透磁性の良い材料を用いる
か、あるいはシールド材を前記ダクトカバーに貼り付け
て前記固定子から発生する電気的ノイズをシールドす
る。
【0013】このように構成することによって、前記回
転子の外周部もしくは片側面に配置した固定子と、前記
回転子の内周部もしくは他側面に配置した固定子とから
生じる回転磁束は、上記2つの固定子外部に漏出するこ
となく、回転子の回転トルクに利用できる。これによ
り、製作の難しい大口径の永久磁石を必要とせずに、電
磁ノイズの影響を受けない高画質の画像と低騒音のダイ
レクトドライブ方式によるスキャナの高速回転ができ、
スキャン時間を短縮して心臓等の動きのある臓器の撮影
も可能とするX線CT装置を提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図1〜図6
の実施例を用いて詳細に説明する。 (1)ダイレクトドライブ方式によるスキャナ回転機構 (実施例1)図1に本発明によるX線CT装置のダイレ
クトドライブ方式スキャナ回転機構の第一の実施例を示
す。図1(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は(b)
のB−B断面図である。X線管とX線検出器などを搭載
して回転させる回転部材をダイレクトドライブモータ
(DDモータ)の回転子2として用い、この回転子2
は、スロットを打ち抜いたケイ素鋼板を積層して形成し
た回転子鉄心(図示省略)と、該回転子2の回転軸(X
軸)方向に設けた2つの短絡環4、6と、該短絡環4、
6に接続した複数の導体8とで構成される。
【0015】これらの短絡環4、6と導体8の電気材料
には、従来の誘導電動機と同様に銅、アルミニウムを用
い、前記スロットに各導体8をおさめてこれらの導体を
前記短絡環4、6に接続すると、後述の固定子側で発生
した回転磁界によって前記導体8に電圧を誘起し、この
電圧により該導体8に電流が流れて回転子2にトルクを
発生して該回転子は回転する。
【0016】なお、導体8は、この導体に流れる電流に
よって発生するトルクの高調波成分で生じる騒音を低減
するために、X軸に対してわずかに角度を持たせた構造
とするのが好ましい。
【0017】前記回転子2の周囲には、該回転子2の円
周方向に分割して、二組の固定子10、16を対向する
位置に配設し、これらの固定子には多相交流を供給して
回転磁界を発生するための後述の固定子巻線を巻く。
【0018】なお、図1の実施例においては、回転磁界
を発生するための固定子及びこれに巻いた固定子巻線を
2つ設けた例をあげたが、本発明は分割数に限定するも
のではなく、3以上設けても良く、あるいは分割せずに
全周方向としても良い。ただし、分割した場合はそれら
の固定子はほぼ同一のものとし、かつ固定子間の間隔を
等しくした方が、回転子を速度むら無く円滑に回転させ
る上で重要なことである。
【0019】固定子と回転子の形状や位置関係の詳細は
後述するが、各固定子10、16は、外周固定子14、
20と、内周固定子12、18からなり、回転子2を挟
み込んで配設する。
【0020】22は、回転子2に取り付けるリング部材
で、このリング部材22は、大口径のベアリング26を
介してハウジング24に連結され、このハウジング24
により回転自在に支持される。なお、ベアリング26
は、大口径のもの1つではなく、小径のベアリングを円
周上に複数個配置しても良い。上記ハウジング24は、
固定部材28、30により、前記固定子10、16を固
定する。
【0021】図2は、上記図1で説明した固定子10、
16及びこれに巻かれた固定子巻線と回転子2の形状や
位置及び磁束等の関係について、固定子10を例にあげ
て示した図であり、図1(c)のE−E断面図を示して
いる。図2において、外周固定子14と、内周固定子1
2には、概ね図2に示す様なスロット(溝)を設け、各
スロット間の凸部には、巻線88、90、92、94、
96、98が巻かれている。巻線88、90は、導体8
a、8b、8c、8d等から成る回転子2を挟み対峙す
る位置に、巻線92、94は導体8a、8b、8c、8
d等から成る回転子2を挟み対峙する位置に、巻線9
6、98は導体8a、8b、8c、8d等から成る回転
子2を挟み対峙する位置に配置する。
【0022】この例は、内周固定子12、外周固定子1
4にU、V、Wの位相差120°ずつの3相電力を供給
するものとしているため、上記のように対峙する巻線は
3組としているが、相数については、限定しない。各巻
線の巻き方向は、対峙する巻線に同一位相の電流を流し
た時に発生する磁束の方向が同じ方向となるようにす
る。なお、各巻線の巻数や巻き方についてもは限定する
ものでは無く、回転磁界を発生することができればどの
ようなものでも良く、従来の誘導電動機と同様な手法が
利用できる。すなわち、図2では簡略化のために巻線回
数を1回にしたが、磁束密度を高めるために適当な巻数
にすれば良い。また、巻き方も隣り合う複数の凸部を纏
めて、かつ隣り合う相をラップさせて巻く巻き方を適用
して良く、特に限定はしない。さらに、極数についても
限定はしない。この図2に示すものを隣り合って配置
し、2極、4極、またはそれ以上の極数とすれば良く、
前記回転子の回転数は前記極数と前記固定子巻線に供給
する3相交流電圧の周波数とから決まるので、これらは
X線CT装置のスキャン時間から最適な値にすれば良
い。固定子12と固定子14との間以外に磁束が漏れな
いように(矢印J1、J2、J3以外に磁束が通らな
い)して磁気結合を高めて効率をあげるために、前記固
定子巻線をおさめるスロットの形状は、図2に示す形状
としたが、この形状に限定するものではなく、さらに磁
気結合を高める意味では、ギャップδも重要であり、可
能なかぎり小さくした方が良い。以上に説明したDD方
式によるスキャナの回転駆動は、商用電源でも可能であ
るが、その回転数を任意に設定できることと、起動から
スキャン時間に対応した回転数まで円滑に立ち上げるこ
と及び立ち上げた後の速度を一定にできることなどか
ら、速度制御が可能なインバータ回路を用いた方が良
い。
【0023】図3に、インバータ回路を用いて3相交流
電圧を発生し、この電圧を前記固定子巻線に供給する回
路を示す。この図3のインバータ回路は、商用の3相交
流電源U、V、Wの電圧を3相全波整流回路126で直
流電圧に変換し、この直流電圧を6個のスイッチング素
子102、104、106、108、110、112と
これらのスイッチング素子と逆並列に接続されたダイオ
ード114、116、118、120、122、124
で構成された公知のインバータ回路で、任意の周波数の
3相交流電圧に変換して、これを図1に示した第1の実
施例のDDモータの固定子巻線に供給するものである。
前記インバータ回路のスイッチング素子102、10
4、106、108、110、112には絶縁ゲート形
バイポーラトランジスタ(以下、IGBTと略記)が適
しているが、他のスイッチング素子でも良い。このイン
バータ回路の出力電圧u、v、wは、内周固定子12の
固定子巻線90、94、98と外周固定子14の固定子
巻線88、92、96に供給するために、前記インバー
タ回路のu相端子(スイッチング素子102とスイッチ
ン素子104との接続点)の電圧は 対峙する固定子巻
線88と90に、v相端子(スイッチング素子106と
スイッチン素子108との接続点)の電圧は対峙する固
定子巻線92と94に、w相端子(スイッチング素子1
10とスイッチン素子112との接続点)の電圧は対峙
する固定子巻線96と98に 接続する。128は、上
記各IGBT102、104、106、108、11
0、112を導通、非導通に制御するためのスイッチン
グ信号を発生させるインバータ制御回路で、このインバ
ータ制御回路128は、上位のコントローラ130によ
り、上記IGBT102、104、106、108、1
10、112のスイッチング周波数が設定周波数になる
ように制御する。なお、上記インバータ回路の出力電圧
は、固定子10の外周固定子14と内周固定子12とに
供給するようにしたが、この電圧は固定子16の外周固
定子20と内周固定子18にも供給するようにしても良
いし、別々のインバータ回路を構成してそれぞれ個別に
対応する固定子巻線に供給するようにしても良い。ただ
し、この場合は2個のインバータ回路の出力電圧の位相
は一致させる必要がある。さらに図1の説明でも述べた
ように固定子の分割数を増やしても上記と同様にインバ
ータ回路に接続してDDモータを回転駆動することもで
きる。
【0024】次に以上説明した第1の実施例の動作につ
いて説明する。
【0025】図3において、上位コントローラ130か
らスキャン時間とスキャン開始指令がインバータ制御回
路128に入力されると、インバータ制御回路128で
は前記スキャン時間に対応した120°位相のずれたイ
ンバータ回路のスイッチング周波数指令を生成し、これ
を増幅してスイッチング素子であるIGBT102〜1
12のゲートに供給して該IGBTをスイッチング駆動
する。これによって駆動されたインバータ回路は前記ス
イッチング周波数指令に対応した3相交流電圧を出力
し、これを外周固定子14の固定子巻線と内周固定子1
2の固定子巻線に供給することによって、例えば図3の
矢印ベクトルG1→G2→G3、H1→H2→H3にて
示す方向に回転する回転磁界を発生する。
【0026】これにより、図2からわかるように、G1
とH1、G2とH2、G3とH3の磁束の方向は同一と
なるように巻線を施してあることから、回転子2の導体
と鎖交する最大磁束はJ1→J2→J3→J1と回転
し、この回転する磁束によって回転子導体8a、8b、
8c、8dには起電力が誘起され、これによって前記各
導体に電流が流れてトルクが発生し、回転子2は回転す
る。このとき、前記回転子は前記回転磁界よりも遅れて
回転するので、前記回転磁界の回転速度と回転子の速度
との間には一般の誘導電動機と同様に差が生じる。これ
がすべりである。上記は固定子10について述べたが、
固定子16についても同様である。
【0027】このようにして発生する磁束に注目する
と、回転子の回転に寄与する磁束は、外周側固定子14
と内周側固定子12、及び外周側固定子20と内周側固
定子18の間のみ生じることから、回転子2の中央部に
設けた開口部内を貫通する磁束がない。さらに、回転磁
束を発生するための固定子は、円周方向の一部にしかな
いので、前記固定子周辺以外に磁束は発生することな
く、かつ永久磁石を用いていないことから、電磁ノイズ
が少なく小型で製作が容易なコスト的にも有利なDDモ
ータ方式のスキャナ回転機構が可能となる。
【0028】(実施例2)図4に、本発明によるX線C
T装置のダイレクトドライブ方式スキャナ回転機構の第
二の実施例を示す。図4(a)は斜視図、(b)は正面
図、(c)は(b)のD−D断面図である。上記図1の第
1の実施例と異なるのは、主に回転子の形状にある。回
転子36は、スロットを打ち抜いたケイ素鋼板を積層し
て形成した回転子鉄心(図示省略)と、概ね同一円周面
内に配置され直径の異なる2つの短絡環38、40と、
上記短絡環38、40に接続する複数の導体42で構成
される。導体42は、この導体に流れる電流によって発
生するトルクの高調波成分による騒音を低減するため
に、前記回転子の半径方向に対しわずかに角度を持たせ
るのが好ましい。また、これらの短絡環38、40と導
体42の電気材料には、従来の誘導電動機と同様に銅、
アルミニウムを用い、前記各導体42はスロットおさめ
て固定し、これらを前記短絡環38、40に接続する。
【0029】前記回転子36の周囲には、該回転子36
の円周方向に分割して、二組の固定子44、50を対向
する位置に配設し、これらの固定子には 多相交流を供
給して回転磁界を生成する図示省略の固定子巻線が巻か
れる。
【0030】なお、図4の実施例においては、回転磁界
を生成するための固定子及びこれに巻かれる固定子巻線
を2つ設けた例をあげたが、本発明は分割数に限定する
ものではなく、3以上設けても良く、あるいは分割せず
に全周方向としても良い。ただし、分割した場合はそれ
らの固定子はほぼ同一のものとし、かつ固定子間の間隔
を等しくした方が、回転子を速度むら無く円滑に回転さ
せる上で重要なことである。
【0031】上記固定子44は、片側面固定子48と他
側面固定子46から成り、もう一方の固定子50は、片
側面固定子52と他側面固定子54(前記片側面固定子
52の背部)から成っており、それぞれ回転子36を挟
み込むように構成している。56は、回転子36に取り
付けるリング部材である。このリング部材56は、大口
径のベアリング60によりハウジング62から回転自在
に支持する。なお、ベアリング60は、大口径のもの1
つではなく、小径のベアリングを円周上に複数個配置し
ても良い。上記ハウジング62は、固定部材64、66
により、前記固定子44、50を固定する。
【0032】その他、固定子の形状及びこの固定子に巻
かれる巻線、回転子導体の形状及びこれらの導体の配置
関係、そしてこれらを用いた構造の回転子の回転の原理
と動作は、上記第1の実施例と符号は異なるが同一であ
り、また、前記回転子を回転させる駆動回路も上記図3
のものをそのまま利用できるので、その説明は省略す
る。 (2)本発明によるダイレクトドライブ回転機構を用い
たスキャナ (実施例3)図5、図6に図1に示したダイレクトドラ
イブ方式スキャナ回転機構の第一の実施例を用いたX線
CT装置のスキャナを示す。
【0033】図5(a)は前方から見た斜視図、図5
(b)は後方から見た斜視図、図6(a)は正面図、図
6(b)は断面図で、それぞれ外装カバーを取り除いた
状態を示している。
【0034】被検者は寝台に横臥して(図示省略)、開
口部148内に挿入され、被検者の体軸方向をX軸方向
にあわせている。150はX線を照射するX線管であ
り、このX線を被検者に照射し、前記被検者を透過した
透過X線をX線検出器152で検出し、電気信号に変換
する。前記X線検出器は多チャンネルの検出器で構成さ
れ、この検出器で検出した微弱電気信号を増幅器154
a、154bで増幅する。上記X線管150に印加する
数10kV以上の直流の高電圧を発生するX線高電圧発
生装置には、商用電源を整流し、この整流した直流電圧
をインバータ回路で高い周波数の交流電圧に変換し、こ
の変換した高周波の交流電圧を高電圧変圧器で昇圧し、
整流回路で再び直流電圧に変換して直流の高電圧を発生
するインバータ式X線高電圧装置が用いられ、これによ
ってX線高電圧発生装置を小型にしてこれをスキャナ回
転部に搭載可能としている。このインバータ式X線高電
圧装置は、インバータ回路とその制御回路とから成るX
線制御ユニット158と、前記インバータ回路の出力電
圧を昇圧、整流する高電圧変圧器や高電圧整流回路等の
高電圧発生ユニット160で構成され、これらは図5に
示すようにスキャナ回転部に搭載している。
【0035】なお、上記インバータ式X線高電圧装置
は、スキャナー回転部に搭載する場合と、それ以外の静
止部に配設する場合とがあるが、上記図5は前者のスキ
ャナ回転部に搭載した例である。156は、X線管を冷
却するために、前記X線管内の油を循環させ空冷するた
めの冷却器である。162は、冷却器156や図示を省
略した他の様々なユニットを制御するための制御器であ
る。164は、上記X線管150、検出器152、増幅
器154a、154b、X線制御ユニット158、高電
圧発生ユニット160、制御器162等を搭載する回転
板である。この回転板164は、ベアリング170によ
り、フレーム168からX軸周りを回転自在になるよう
に支持される。上記回転板164には、回転子2が、上
記フレーム168には円周方向に2分割した2つの回転
磁界を生成する固定子10、16を取り付けている。回
転子2、固定子10、16の詳細形状、動作原理、制御
方法等は、上記図1、図2の第1の実施例と同じである
ので説明は省略するが、開口部148内部を貫通する磁
束はなく、心電計やペースメーカを付けた被検者を撮影
しても、これらの機器は誤動作することがないので安全
に撮影することが可能となる。なお、回転子2の構造を
上記第2の実施例に示した如く、円盤状にしても良い。
この場合においても回転子、固定子の詳細形状、動作原
理、制御方法等は、上記第2の実施例と同じであるので
省略する。
【0036】このように構成することによって、スキャ
ナーのX軸方向の厚みを薄くすることが可能になり、設
置環境のスペース効率が上がり、また被検者に与える圧
迫感を低減できる。
【0037】(実施例4)このように、上記の本発明に
よるダイレクトドライブ方式のスキャナ回転機構は、鉄
心と巻線から成る固定子の該固定子巻線に三相交流電流
を流して回転磁界を発生させ、この回転磁界によって回
転子に誘起した誘導起電力を利用して回転力を生じさせ
るものであるが、前記巻線や鉄心の発熱によるスキャナ
内の温度上昇に対しても配慮しなければならない。スキ
ャナ内の温度が上昇すると、特にX線検出器の周りの温
度も上昇し、該X線検出器の検出特性にも影響を及ぼす
ことが考えられる。
【0038】また,前記回転磁界によって発生した電気
的ノイズが周囲の電気部品に悪影響を及ぼさないように
もしなければならない。そこで、スキャナ内部の熱をス
キャナ外部に効率よく排出し,かつ周囲に電気的ノイズ
が漏れないようにするための一実施例を図7〜図10を
用いて説明する。
【0039】図7は本発明によるX線CT装置のダイレ
クトドライブ方式スキャナ回転機構に冷却と電気的ノイ
ズ遮蔽手段を付加した実施例で、スキャナの背面から見
た図である。
【0040】図7において、前記X線管150と前記X線
検出器152などを搭載して回転させる回転部材をダイレ
クトドライブモータの回転子として用い,この回転子の
周囲には回転磁界を発生する固定子鉄心14、20(内周固
定子)、12、18(外周固定子)と固定子巻線88、92、96
(内周固定子巻線)、90、94、98(外周固定子巻線)が
配置されている。
【0041】図8は図7のA−A断面図である。図8に
おいて,回転子は,回転子導体8と回転子鉄心2とからな
る。また,固定子はスロットを設けた固定子鉄心14、20
(内周固定子)、12、18(外周固定子)と,前記スロッ
ト間の凸部に巻かれている固定子巻線88、92、96(内周
固定子巻線)、90、94、98(外周固定子巻線)とからな
り,回転子を挟み対峙する位置に配置される。
【0042】前記固定子巻線に3相交流電流を流すこと
によって生じる回転磁界により,前記回転子導体8に電
圧を誘起し,この電圧により回転子導体8に電流が流れ
て回転子にトルクを発生して回転子は回転する。
【0043】上記図7及び図8に示すように,前記回転
子には,回転時に固定子に冷却風を吹きつけるためのフ
ィン170が取付けられている。さらに,前記固定子は,
フィン170により発生した冷却風を効率良く固定子へ送
り,その冷却風をスキャナ外部に通じているダクト出口
176まで案内するダクトカバー174により覆われている。
また,このダクトカバー174には,内周側から外周側に
向けて,固定子に冷却風を送ることができるファン178
が取付けられている。
【0044】このように構成することにより,回転部材
が回転している時,回転子のフィン170により発生した
冷却風が固定子を冷却し,固定子を冷却した後の冷却風
はダクトカバー174を通り,ダクト出口176から,固定子
にて発生した熱とともにスキャナ外部へ放出される。
【0045】図9はファン178の送風制御を行うブロッ
ク図である。
【0046】図9において,固定子に取付けた温度セン
サ186により,固定子の温度を検出し,その固定子の温
度情報を制御装置182に入力する。この制御装置182は,
前記固定子の温度情報を判断し,ファンスイッチ184の
オン、オフによりファン178からの送風を制御する。
【0047】図10は,ファン178のオン、オフ制御を
行う制御装置182のフローチャートを示す。
【0048】図10において,回転部材が停止している
時(回転数=0)は,固定子に取付けた温度センサ186
で検出した固定子の温度が設定した温度以上に達してい
る場合,ファンスイッチ184をオンにする。そして,固
定子の温度が設定した温度以下になるとファンスイッチ
184をオフにする。なお,回転部材が回転している時,
もしくは,固定子の温度が設定温度以下の時は,ファン
スイッチ184はオフとする。
【0049】さらに,回転部材が停止していることを検
出するために,図9に示すように,回転数検出器180を
用いて,回転板164の回転数を検出し,該検出した回転
数情報を制御装置182に入力して、上記ファン178からの
送風を制御する手段を備えても良い。
【0050】このように構成することで,回転部材が停
止している時でも,ファン178により設定温度以下まで
固定子を冷却し,固定子を冷却した後の冷却風は,ダク
トカバー174を通り,ダクト出口176からスキャナ外部へ
放出される。
【0051】また,ダクトカバー174は固定子を覆って
いるため,このダクトカバー174の材質に透磁性の良い
材料を使用すると,固定子から発生する電気的ノイズを
シールドし,周囲に与えるノイズを低減することもでき
る。なお,ダクトカバーに透磁性の悪い材質を使用した
場合は,他のシールド材をダクトカバーに貼り付けても
良い。 以上により、高速スキャンを実現しつつも静粛
で、開口部を貫通する磁束の少ないX線CT装置を実現
できる。なお、本発明においては、医療用のX線CT装
置として説明したが、産業用のX線CT装置にも適用可
能である。さらに、X線検出器として電界結合素子等に
よる平面型の検出器を用いたコーンビーム方式のX線C
T装置に適用しても良い。
【0052】
【発明の効果】以上、本発明によれば、複数のスロット
を打ち抜いたケイ素鋼板を積層して形成した回転子鉄心
と、この回転子鉄心の回転軸の内周と外周のそれぞれに
設けた短絡環と、前記複数のスロットに導体をおさめ、
これらの導体の両端を前記短絡環に接続して構成したX
線CT装置のスキャナ回転部材である回転子と、該回転
子を挟み対峙する位置に配置した少なくとも1組の固定
子及びこの固定子に施した巻線に3相交流電流を流すこ
とによって生じる回転磁界により前記スキャナ回転部材
を回転させる機構としたので、スキャナ回転部材に設け
た開口部を横断する回転磁束及び電磁ノイズと、前記回
転部材の回転によって生じる騒音を大幅に低減すること
ができる。これによって、スキャナ回転を高速化して、
スキャン時間を短縮し、心臓等の動きのある臓器の撮影
も可能なX線CT装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるX線CT装置のダイレクトドライ
ブ方式スキャナ回転駆動機構の第一の実施例図。
【図2】図1の第一の実施例の固定子及び固定子巻線と
回転子の形状、位置及び磁束等の関係の説明図(図1
(c)のE−E断面図)。
【図3】インバータ回路を用いて3相交流電圧を発生
し、この電圧を図1の固定子巻線に供給する回路図。
【図4】本発明によるX線CT装置のダイレクトドライ
ブ方式スキャナ回転駆動機構の第二の実施例図。
【図5】図1に示したダイレクトドライブ方式スキャナ
回転機構の第一の実施例を用いたX線CT装置のスキャ
ナの斜視図。
【図6】図1に示したダイレクトドライブ方式スキャナ
回転機構の第一の実施例を用いたX線CT装置のスキャ
ナの正面図と断面図。
【図7】本発明によるダイレクトドライブ方式スキャナ
回転機構に冷却と電気的ノイズ遮蔽手段を付加した実施
例のスキャナ背面から見た図。
【図8】図7のA−A断面図。
【図9】本発明によるダイレクドライブスキャナ回転機
構の固定子を冷却するファンの送風制御を行うブロック
図。
【図10】本発明によるダイレクドライブスキャナ回転
機構の固定子を冷却するファンのオン、オフを制御する
フローチャート図。
【符号の説明】
2・・・回転子、4、6・・・短絡環、8・・・導体、
10、16・・・固定子、14、20・・・外周固定
子、12、18・・・内周固定子、22・・・リング部
材、24・・・ハウジング、28、30・・・固定部
材、36・・・回転子、38、40・・・短絡環、42
・・・導体、44、50・・・固定子、46、48・・
・側面固定子、52、54・・・側面固定子、56・・
・リング部材、62・・・ハウジング、88、90、9
2、94、96、98・・・固定子巻線、150・・・
X線管、152・・・X線検出器、164・・・回転
板、168・・・フレーム、170・・・フィン、17
2・・・外装カバー、174・・・ダクトカバー、17
6・・・ダクト出口、178・・・ファン、180・・
・回転数検出器、182・・・制御装置、184・・・
ファンスイッチ、186・・・温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 9/06 H02K 9/06 C 41/025 41/025 A (72)発明者 古曳 孝明 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内 (72)発明者 黒目 明 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内 Fターム(参考) 4C093 AA22 BA03 CA39 EC42 EC44 EC60 5H002 AA02 AA10 AB00 AE00 5H607 AA02 AA04 AA12 BB01 BB06 BB11 CC01 CC05 CC07 DD01 DD02 DD03 DD08 DD16 FF13 HH00 HH03 5H609 BB02 BB08 BB12 BB18 PP02 PP05 PP06 PP07 PP08 PP09 PP10 QQ02 RR02 RR63 RR69 SS17 5H641 BB07 BB19 GG02 JB03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線を被検者に照射するX線照射手段
    と、前記被検者を挟み該X線照射手段と対向配置したX
    線検出手段と、前記被検者を配置する開口部を設け、少
    なくとも前記X線照射手段とX線検出手段を搭載して前
    記被検者の周りを回転させる回転部材と、この回転部材
    を回転駆動させる回転駆動手段と、前記回転部材及び回
    転駆動手段を支持するフレームとを有し、前記X線検出
    手段で検出した被検者の透過X線情報を処理して該被検
    者の断層画像を得るX線CT装置において、前記回転駆
    動手段は、前記回転部材を回転子とし、この回転子に複
    数の導体を設けてこれらの導体を接続し、該回転子を挟
    み対峙する位置に配置した少なくとも1組の固定子鉄心
    と固定子巻線とから成る固定子と、前記固定子巻線に回
    転磁界を発生させるための交流電流を供給する回転磁界
    発生用電源とを有し、前記発生した回転磁界により前記
    回転子を回転させて前記回転部材を回転させるように構
    成したことを特徴とするX線CT装置。
  2. 【請求項2】 前記回転子は、前記回転子鉄心の回転軸
    の内周と外周のそれぞれに設けた短絡環と、これらの短
    絡環の両端に接続された複数の導体とで構成したことを
    特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 【請求項3】 前記回転子は、前記回転子鉄心の概ね同
    一円周面内に設けた直径の異なる2つの短絡環と、これ
    らの短絡環の両端に接続された複数の導体とで構成した
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  4. 【請求項4】 前記回転子鉄心は、複数のスロットを打
    ち抜いたケイ素鋼板を積層して形成し、前記導体を前記
    複数のスロットにおさめ、これらの導体の両端を前記短
    絡環に接続したことを特徴とする請求項2、3に記載の
    X線CT装置。
  5. 【請求項5】 前記回転子に取付けた冷却フィンと,該
    フィンからの冷却風を案内するダクトカバーと,該ダク
    トカバーに取付けた冷却用ファンと,前記固定子の温度
    を検出する温度センサと,該温度センサの温度情報によ
    り前記ファンを制御する制御装置とを備えたことを特徴
    とする請求項1に記載のX線CT装置。
  6. 【請求項6】 前記回転部材の回転数を検出する回転数
    検出器を備え,この回転数検出器で検出した前記回転部
    材の回転数情報を前記制御装置に入力して前記ファンか
    らの送風量を制御することを特徴とする請求項5に記載
    のX線CT装置。
  7. 【請求項7】 前記ダクトカバーには透磁性の良い材料
    を用いるか、あるいはシールド材を前記ダクトカバーに
    貼り付けて成る請求項5に記載のX線CT装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN114268180A (zh) * 2021-12-24 2022-04-01 华中科技大学 一种应用于医疗ct机内球管的永磁电机、驱动系统及装置

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