JP5193799B2 - X線ct装置およびx線ct装置の製造方法 - Google Patents

X線ct装置およびx線ct装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、固定部およびこの固定部に対して回転可能に設けられた回転部を備え、固定部から回転部に設けられたX線管に電力供給を行う構成のX線CT装置およびX線CT装置の製造方法に関する。
X線CT(Computed Tomography)装置は、X線管により発生させたX線を被検体に照射して被検体を透過した透過X線を検出し、その検出信号に基づいて被検体の断層像を再構成するようになっている。このため、X線管およびX線検出部を取り付けた回転部を固定部に対して回転させる構成となっている。また、従来、この種のX線CT装置の固定部から回転部への電力の伝送には、スリップリングとブラシとを用いる接触式の構成が採用されている。しかし、この接触式の構成では、磨耗などに対する保守に手間がかかる。
これに対し、特許文献1には、一次側が固定部に設けられ、二次側が回転部に設けられた電磁誘導送電手段を用いて電力の伝送を行う構成が開示されている。このものは、固定部において、商用の交流電源から与えられた交流電圧を直流電源回路およびインバータ回路により高周波電圧に変換し、この高周波電圧を電磁誘導送電手段の一次側に印加する。そして、回転部において、電磁誘導送電手段の二次側に発生する高周波電圧を高電圧変圧器によりX線管に供給すべき電圧まで昇圧させ、この昇圧した高周波電圧を高電圧整流器により整流した直流電圧をX線管に印加する。このような構成によれば、固定部から回転部への電力の伝送を非接触で行うため、保守点検などにかかる手間を低減できる。
特許第3827335号公報
しかしながら、X線管には70kV〜150kV程度の高電圧を印加する必要があり、このため、上記従来構成における高電圧変圧器は大型化するとともに重量が増加してしまう(約100kg)。このような重量の大きい高電圧変圧器が回転部に搭載されると、回転部が回転する際の遠心力が増加する。遠心力が増加した場合には、その遠心力に耐え得るように回転部の強度を高める必要があるが、回転部を補強すると重量がさらに増加してしまい、遠心力増加の問題が解決できない。そこで、最高回転速度を抑制して遠心力を低減させることが考えられる。しかし、回転部の最高回転速度はX線CT装置の撮影画像の品質を決める要因であり、最高回転速度を抑制してしまうと画像品質の向上が見込めない。
また、回転部に重量の大きい部品が搭載された場合、回転部全体としての重量バランスが崩れ易く、回転変動が生じるおそれがある。この回転変動を抑制するためには回転部にバランス調整部材を配置すればよいが、その場合には回転部の重量がさらに増加し、上述の遠心力増加による問題へと繋がってしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、X線管への電力供給のために固定部から回転部に非接触で電力を伝送することを可能にしつつ、回転部の重量を低減することができるX線CT装置およびX線CT装置の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のX線CT装置は、固定部と、前記固定部に対して回転可能に設けられた回転部と、前記回転部に設けられ、X線を放射するX線管と、前記回転部に前記X線管と対向して設けられ、前記X線管から放射されたX線が被検体を透過した透過X線を検出するX線検出部と、前記X線検出部からの検出信号に基づき被検体の診断部位の断層像を再構成する画像処理装置と、前記画像処理装置からの出力信号に基づき前記断層像を表示する画像表示装置と、回転型昇圧トランスとを備え、前記回転型昇圧トランスは、前記固定部に設けられた環状の一次側形成部と、ギャップを介して前記一次側形成部に対向するように前記回転部に設けられた二次側形成部とから構成されており、前記一次側形成部は、円周方向に沿って巻装された一次巻線を備え、前記二次側形成部は、円周方向に沿って配置された複数の二次鉄心と、これら複数の二次鉄心にそれぞれ巻装された二次巻線とを備え、各二次巻線は直列接続され、前記一次巻線は、前記円周方向に沿うように一次電流が流れる第1の電流経路と、この第1の電流経路と並行し且つ逆向きの一次電流が流れる第2の電流経路とを形成するように設けられており、前記第1の電流経路を形成するために円環状に配置された第1の一次巻線と、前記第2の電流経路を形成するために円環状に配置された第2の一次巻線とが並列に接続されて構成され、前記一次側形成部は、3つの脚部を有し、これら脚部間において周方向に延びる2つの溝部が形成されたE型の断面形状をなす環状の一次鉄心を備え、前記第1の一次巻線は、前記一次鉄心の一方の溝部に沿うように全周にわたって巻装され、前記第2の一次巻線は、前記一次鉄心の他方の溝部に沿うように全周にわたって巻装され、前記二次鉄心は、その外周縁に沿って設けられた外脚部と、内周縁に沿って設けられた内脚部と、これら外脚部と内脚部との間に設けられた中央脚部とを有し、周方向に延びる2つの溝部が形成されたE型の断面形状をなしており、前記二次巻線は、少なくとも一部が前記二次鉄心の2つの溝部に収容されるとともに前記中央脚部の周囲に環状に巻装され、前記一次鉄心および二次鉄心は、前記ギャップを介してそれぞれの脚部同士が対向するように設けられ、前記二次側形成部は、中央に前記二次鉄心の中央脚部が嵌入可能な開口を備え且つ一部が前記二次鉄心の溝部に収容される絶縁端板を備え、前記絶縁端板は、その全周にわたり端から前記開口の手前に至る深さを持つ横溝部を備え、その横溝部を形成している上端板と下端板との間に前記横溝部を2段に仕切る中間端板を備え、その中間端板の一部には、端から前記横溝部の奥底部に通じる切欠部が形成され、前記二次巻線は、前記上端板と前記中間端板との間に巻回されるとともに前記切欠部を通して前記中間端板と前記下端板との間に巻回されていることを特徴とする。
本発明のX線CT装置によれば、回転型昇圧トランスは、交流電源から与えられる交流電圧を昇圧するとともに固定部から回転部に非接触で電力を伝送する。これにより、回転部において交流電源から与えられる交流電圧の昇圧を行う必要がなくなるので、回転部に重量の大きい昇圧用の部品を搭載する必要がなくなる。従って、X線管への電力供給のために固定部から回転部に非接触で電力を伝送することを可能にしつつ、回転部の重量を低減できる。また、回転型昇圧トランスの二次側形成部には昇圧された高電圧が発生するが、複数の二次鉄心にそれぞれ二次巻線が巻装された構成であるため、二次側形成部の絶縁構成の小型化を図ることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1〜図13を参照しながら説明する。
本実施形態のX線CT装置(図1に符号1を付して示す)は、被検体の周囲からX線を照射するとともに被検体を透過した透過X線を検出するための架台(図2に符号2を付して示す)と、透過X線の検出データから被検体の断層像を再構成する画像処理装置(図1に符号3を付して示す)と、断層像を表示させるための画像表示装置(図1に符号4を付して示す)と、被検体を載せて架台に案内するための寝台(図示せず)とを備えた周知の構成となっている。
図2は、X線CT装置の架台(ガントリ)の外観および内部の一部構成を示す正面断面図である。図2に示す架台2のほぼ中央には、円筒状の貫通した空洞2aが形成されている。X線CT画像の撮影を行う際には、この空洞2aを被検体を載せた寝台(いずれも図示せず)が通過するようになっている。架台2は、その外殻を形成する固定部5と、架台2の内部にて固定部5に回転自在に支持された回転部6とから構成されている。回転部6は、図示しない駆動回路およびモータにより空洞2aの周囲を回転するように構成されている。
回転部6の内部には、X線を発生するX線管7と、このX線管7から放射され被検体を透過した透過X線を検出するX線検出部8とが、空洞2aを挟んで対向するように配置されている。また、回転部6の内部には、X線管7を冷却するクーラ9(冷却手段に相当)、X線管7に高電圧を供給するジェネレータ10、診断内容に応じてジェネレータ10を制御してX線管7の出力を制御するX線制御部11、クーラ9など回転部6に搭載された各装置を制御する架台制御部12、X線検出部8からの出力(電流信号)をコンピュータで処理可能なデジタルデータに変換するDAS(Data Acquisition System;データ収集システム)13、回転部6に搭載されたX線管7を除く各装置に電源を供給する制御電源部14などが配置されている。
X線制御部11は、X線管7の異常を検知する機能を有している。X線制御部11は、X線管7が異常であることを検出すると、X線管7への電力供給を停止する。X線管7の異常を検知する方法として、例えば、X線管7に実際に供給される電流および電圧と、供給されるべき基準電流および基準電圧とを比較することで異常か否かを判定する方法がある。
図2に示す破線部分は、従来技術における重量の大きい部品(高電圧変圧器)が配置されていた部分に相当する。ただし、この図2は、本実施形態の回転部6の内部に、この破線部分に相当するスペースが存在することを説明するための図であり、各装置の配置を正確に示したものではない(X線管7とX線検出部8との相対関係については図2に示すとおりである)。実際には、各装置は回転部6の内部に重量バランスがよくなるように配置されている。
固定部5と回転部6との間に介在するように、円環状をなす回転型昇圧トランス15および回転型トランス(図1に符号16を付して示す)が設けられている。回転型昇圧トランス15および回転型トランス16の一次側の構成はそれぞれ固定部5に配置されており、二次側の構成はそれぞれ回転部6に配置されている(詳細は後述する)。X線管7には、回転型昇圧トランス15および回転部6に配置されたジェネレータ10を介して電力が供給される。X線検出部8、クーラ9、X線制御部11、架台制御部12、DAS13などには、回転型トランス16、制御電源部14などを介して電力が供給される。これら回転型昇圧トランス15および回転型トランス16は、後述するように固定部5から回転部6に非接触で電力の伝送を行うためのものである。
図1は、X線CT装置の電気構成を示すブロック図である。図1に示すように、固定部5側には、交流電源20より供給される交流電圧を整流する整流回路21、インバータ回路22、23、回転型昇圧トランス15の一次巻線24、回転型トランス16の一次巻線25、データ伝送部26の受信部26aが設けられている。回転部6側には、回転型昇圧トランス15の二次巻線27、回転型トランス16の二次巻線28、整流回路29、30、X線管7、X線検出部8、クーラ9、制御電源部14およびデータ伝送部26の送信部26bが設けられている。上記構成のうち、インバータ回路22、回転型昇圧トランス15および整流回路29によりジェネレータ31が構成されている。なお、図2に示した回転部6に配置されるジェネレータ10は、ジェネレータ31の構成の一部であり、回転型昇圧トランス15の二次側の構成および整流回路29から構成されている。
回転型昇圧トランス15は、昇圧比が「150」以上になるように一次巻線24と二次巻線27の巻数比が設定されている(詳細は後述する)。すなわち、回転型昇圧トランス15は、二次側電圧が一次側電圧の少なくとも150倍になるように設定されている。また、回転型トランス16は、昇圧比が「1」となるように一次巻線25と二次巻線28の巻数比が設定されている。すなわち、回転型トランス16は、二次側電圧と一次側電圧とが同じになるように設定されている。なお、回転型トランス16の昇圧比は「1」に限らず、回転型昇圧トランス15の昇圧比より小さく設定されていればよい。
交流電源20は商用交流電源であり、その出力は例えば三相の415V(50Hz/60Hz)となっている。整流回路21は、ダイオードを三相ブリッジの形態に接続して構成されたものであり、その交流入力端子は、交流電源20に接続されるX線CT装置1の電源入力端子に接続されている。整流回路21の直流出力端子は、インバータ回路22、23の入力端子にそれぞれ接続されている。インバータ回路22、23は、整流回路21から与えられる直流電圧を商用交流電源の周波数(50Hz/60Hz)よりも高い周波数の高周波電圧に変換して出力するようになっている。インバータ回路22および23から出力される高周波電圧は、それぞれ回転型昇圧トランス15の一次巻線24および回転型トランス16の一次巻線25に印加されるようになっている。
なお、本実施形態では、整流回路21、インバータ回路22および回転型昇圧トランス15から第1の伝送手段32(伝送手段に相当)が構成されている。この第1の伝送手段32は、交流電源20から与えられる交流電圧を昇圧するとともにX線管7への電力供給のために固定部5から回転部6に非接触で電力を伝送するものである。また、整流回路21、インバータ回路23および回転型トランス16から第2の伝送手段33が構成されている。
データ伝送部26は、例えば光を媒体として非接触でデータの送受信を行うものである。固定部5に設けられた受信部26aは、回転部6に設けられた送信部26bから送信された投影データを受信して画像処理装置3に出力するようになっている。画像処理装置3は、コンピュータを主体として構成されたものであり、受信部26aから与えられる投影データに基づき被検体の断層像を再構成する。画像表示装置4は、例えば液晶モニタであり、画像処理装置3から断層像を示す表示データが入力されるようになっている。画像表示装置4は、入力されたデータに基づいて被検体の断層像を表示する。
画像処理装置3および画像表示装置4は、交流電源20からの三相交流を自身の動作電圧に変換する電源回路(図示せず)をそれぞれ備えている。これにより、画像処理装置3および画像表示装置4は、交流電源20から三相交流が供給されると動作するようになっている。なお、画像処理装置3および画像表示装置4に電源回路を備える構成に替えて、外部に設けた電源回路から電源供給する構成にしてもよい。
回転型昇圧トランス15の二次巻線27の両端子は、整流回路29の交流入力端子に接続されている。整流回路29は、ダイオードをブリッジの形態に接続して構成されたものである。整流回路29は、二次巻線27の両端子に生じる高周波電圧を整流して直流電圧を生成する。整流回路29から出力される直流電圧は、X線管7に印加されるようになっている。
回転型トランス16の二次巻線28の両端子は、整流回路30の交流入力端子に接続されている。整流回路30は、整流回路29と同様にダイオードをブリッジの形態に接続して構成されたものである。整流回路30の直流出力端子は、制御電源部14の直流入力端子に接続されている。制御電源部14は、入力された直流電圧を所望の電圧値の直流電圧に変換するDC/DCコンバータである。制御電源部14の直流出力は、X線検出部8、クーラ9およびX線制御部11に与えられている。なお、制御電源部14の直流出力は、図1では省略されている架台制御部12およびDAS13にも与えられている。
X線検出部8から出力される検出信号(電流信号)は、DAS13に入力され、デジタルデータ(投影データ)に変換される。DAS13は、この投影データをデータ伝送部26の送信部26bを介して、光通信により固定部5側の受信部26aに送信する。
図3は、回転型昇圧トランス15の概略的な斜視図である。図4は、図3の一部拡大図であり、周方向に対する断面も示している。また、図3および図4は、回転型昇圧トランス15の一部構成(後述するコアホルダ46)を透過して示している。以下、回転型昇圧トランス15の概略構成について説明する。回転型昇圧トランス15は、全体として円環状をなす同心の一次側形成部41と二次側形成部42とから構成されている。一次側形成部41は固定部5に配置されており、二次側形成部42は回転部6に配置されることで回動可能となっている。回転型昇圧トランス15は、一次側形成部41と二次側形成部42とが回転軸方向にギャップ43を挟んで対向配置されたいわゆるアキシャルギャップ構造を備えている。
一次側形成部41は、コアホルダ44、一次鉄心45および一次巻線24を主体として構成されており、二次側形成部42は、コアホルダ46、二次鉄心47および二次巻線27を主体として構成されている。一次側形成部41のコアホルダ44は、例えばアルミ板により円環状に形成されており、固定部5に取り付けられている。このコアホルダ44の上面に配置された一次鉄心45は、コアホルダ44よりも幅の狭い円環状に形成されており、例えば電磁鋼板またはフェライトコア等の磁性材料により構成されている。一次鉄心45は、二次側形成部42に対向した状態で並行する2つの溝部(図7に符号50、51を付して示す)が形成された断面「E型」に形成されており、その溝部50、51には周方向に沿って一次巻線24が巻装されている。
二次側形成部42のコアホルダ46は、一次側形成部41のコアホルダ44と同様に構成されており、回転部6に取り付けられている。このコアホルダ46の下面に配置された二次鉄心47は、円弧状をなす複数の二次鉄心構成部材47a〜47l(複数の二次鉄心に相当)から構成されている。これら二次鉄心構成部材47a〜47lは、互いに分離した状態とされ、円周方向に沿って所定の間隔を有して配置されている。二次鉄心構成部材47a〜47lは、一次側形成部41に対向した状態で並行する2つの溝部(図12に符号59、60を付して示す)が形成された断面「E型」に形成されている。二次巻線27は、12個の二次鉄心構成部材47a〜47lのそれぞれにおいて、絶縁端板(図10に符号48a〜48lを付して示す)を介して溝部59、60に巻装されており、各二次鉄心構成部材47a〜47l間において順次直列に接続されている。なお、図3では、各二次鉄心構成部材間の配線は省略している。
一次鉄心45と二次鉄心47との間のギャップ43は、空隙(例えば空気層)とされ、ギャップ長は全周にわたって等しく設定されている。なお、回転型トランス16は、回転型昇圧トランス15と同様の鉄心形状を有しているが、変圧比が1:1であることから巻線構造、絶縁構造などが異なっている。
続いて、一次側形成部41の構成についてさらに詳しく説明する。図5は、一次側形成部41を示す斜視図であり、図7は一次側形成部41の周方向に対する断面図である。一次鉄心45は、図6に示すような断面形状がE型をなす円弧(例えば5度)形状の一次鉄心構成部材49を、コアホルダ44の上面に周方向に沿って72個配置することで構成されている。一次鉄心構成部材49は、断面形状がE型の1つのコア部材により構成されている。すなわち、一次鉄心45は、図7に示すように底壁磁路部45a、側壁磁路部45b、45cおよび中央磁路部45dから構成されている。このうち、側壁磁路部45b、45cおよび中央磁路部45dが本発明で言う脚部に相当する。
一次巻線24は、並列接続された4本のリッツ線からなる第1の一次巻線52と、同じく並列接続された4本のリッツ線からなる第2の一次巻線53とから構成されている。第1の一次巻線52は、溝部50に沿って全周にわたって巻装され、第2の一次巻線53は、溝部51に沿って全周にわたって巻装されている。従って、第1および第2の一次巻線52、53の巻き回数はいずれも1回となっている。第1および第2の一次巻線52、53が収容された溝部50、51には、それぞれ巻線押さえ板54、55が配設されている。
図8は一次側形成部41の底面の一部を示している。一次鉄心構成部材49間の継ぎ目の一部分において、コアホルダ44および一次鉄心45の底面には、長孔形状の引き出し孔56、57が設けられている。一次鉄心45に巻装された第1および第2の一次巻線52、53は、この引き出し孔56、57を通じて図示しない給電部分まで引き出されるようになっている。
一次巻線24は、図9の結線図に示すように、第1の一次巻線52および第2の一次巻線53が給電端子Va、Vbを介して並列に接続されている。第1の一次巻線52の一端は給電端子Vaに接続されており、他端は給電端子Vbに接続されている。また、第2の一次巻線53の他端は給電端子Vaに接続されており、一端は給電端子Vbに接続されている。
このような構成において、一次巻線24に対し、インバータ回路22から給電端子Va、Vbを介して高周波電圧が印加されると図9に矢印で示すような一次電流が流れる。この一次電流は、第1の一次巻線52を流れる第1の電流経路と、第2の一次巻線53を流れる第2の電流経路とに分かれている。また、第1の電流経路を流れる一次電流の向きと第2の電流経路を流れる一次電流の向きは逆になっている。すなわち、一次鉄心45の中央磁路部45dを介して隣り合う第1の一次巻線52と第2の一次巻線53とにおいて互いに逆向きの一次電流が流れることになる。
続いて、二次側形成部42の構成について詳述する。図10は、二次側形成部42を示す斜視図であり、図11は、図10の一部構成を拡大して示している。図10に示す二次側形成部42において、二次鉄心47は、二次鉄心構成部材47a〜47lをコアホルダ46の上面に周方向に沿って30度間隔(等角度間隔)に12個配置することで構成されている。各二次鉄心構成部材47a〜47lは、図6に示した一次鉄心構成部材49と同じような円弧形状(ただし、円弧の角度は例えば10度)に形成されており、断面は「E型」をなしている。
図12は二次側形成部42(二次鉄心構成部材47a)の周方向に対する断面図である。コアホルダ46の上面に配置された二次鉄心構成部材47aは、底壁磁路部58aと、側壁磁路部58b、58cと、中央磁路部58dとから構成されている。
二次鉄心構成部材47aと二次巻線27との間を絶縁するための絶縁端板48aは、中央に矩形状の開口を有する矩形板状をなしている。絶縁端板48aの側面部には、その全周にわたって二次巻線27を収容するための深溝61が形成されている。絶縁端板48aは、深溝61に二次巻線27が巻回された状態で前記開口に中央磁路部58dを嵌め込むことにより、二次鉄心構成部材47aと組み合わされる。二次巻線27は、例えば平角形状のリッツ線により構成されている。二次巻線27は、絶縁端板48aの深溝61に巻回されている。
図13は二次巻線27の結線図であり、二次鉄心構成部材47a〜47lのそれぞれに巻装された部分を巻線部27a〜27lとして示している。二次巻線27は、その中間部分すなわち巻線部27fと27gとの接続点において接地されるようになっている。また、二次鉄心47も接地されるようになっている。
例えば、二次巻線27の端子間に9kVの電圧が発生する場合、端子Vmが接地されていたとすると、端子Vmの電圧は0Vとなり、端子Vpの電圧は+9kVとなる。従って、接地された二次鉄心47と二次巻線27(巻線部27a〜27l)との間の電位差は、端子Vpにおいて最大の9kVとなる。
一方、図13に示す本実施形態のように、中間部分が接地されていれば、上記同様に二次巻線27の端子間に9kVの電圧が発生する場合、端子Vpの電圧は+4.5kVとなり、端子Vmの電圧は−4.5kVとなる。この際、二次鉄心47と高電位側の巻線部27a〜27fおよび低電位側(端子Vmに近い側)の巻線部27g〜27lとのそれぞれの間の電位差は、端子Vpおよび端子Vmにおいて最大の4.5kVとなる。つまり、二次巻線27の中間部分を接地することにより、二次巻線27と二次鉄心47との間の電位差が低減される。
上記構成によれば、次のような作用および効果が得られる。
交流電源20から供給された三相交流電圧(415V)は、整流回路21により整流され、その直流出力は、インバータ回路22により高周波電圧に変換される。インバータ回路22から出力される高周波電圧が、回転型昇圧トランス15の一次巻線24に印加されると、第1および第2の一次巻線52、53に高周波電流が流れる。
ここで、第1の一次巻線52に図3中、時計回りの一次電流が流れ、その内側に巻回された第2の一次巻線53に反時計回りの一次電流が流れているとき、図4において破線で示す磁束φ1、φ2が発生する。すなわち、一次鉄心45と二次鉄心47との対向部分において、図4中、右部分には反時計回りの磁束φ1が発生し、左部分には時計回りの磁束φ2が発生する。磁束φ1およびφ2は、各二次鉄心構成部材47a〜47lの外周側および内周側に鎖交する。これにより、各二次鉄心構成部材47a〜47lに巻回された巻線部27a〜27lにはそれぞれ電圧が誘起される。巻線部27a〜27lは順次直列に接続されているため、二次巻線27の端子間には巻線部27a〜27lに生じた電圧の和に相当する二次電圧が発生する。
このような磁気結合作用により、二次側に電力が伝送され、二次巻線27の端子間には、一次巻線24に印加された高周波電圧の150倍以上の大きさの高周波電圧が発生する。二次巻線27の端子間に生じた高周波電圧は、整流回路29により整流される。
整流回路29から出力された直流電圧は、X線管7に印加される。X線管7からX線を放射するために必要とされる電圧値は、X線管の種類により若干異なるが70kV〜150kV程度である(医用X線高電圧装置通則 JIS Z 4702参照)。従って、少なくとも、この電圧値の下限値である70kVの直流電圧が整流回路29から出力されるように回転型昇圧トランス15の昇圧比を設定することになる。
交流電源20の交流電圧は415Vであるが、整流回路21、インバータ回路22、回転型昇圧トランス15および整流回路29での電圧ロスを考慮すると、最低でも「150」の昇圧比が必要となる。本実施形態では、昇圧比が「23」となるように一次巻線24と二次巻線27の巻数比が設定されている。従って、各巻線部27a〜27lに生じる電圧は1次電圧の23倍となり、この電圧を順次直列に接続して得られる二次電圧は、一次電圧の276倍(=23倍×12)となる。このように回転型昇圧トランス15の昇圧比を設定したことにより、X線管7に70kV〜150kV程度の直流電圧が印加され、X線管7からX線が放射される。
また、整流回路21からの直流出力はインバータ回路23にも供給されている。このインバータ回路23から出力される高周波電圧が、回転型トランス16の一次巻線25に印加されて高周波電流が流れると、回転型昇圧トランス15の場合と同様に磁束が発生する。この磁束により、二次側に電力が伝送され、二次巻線28の端子間には、一次巻線25に印加された高周波電圧と同じ大きさの高周波電圧が発生する。二次巻線28の端子間に生じた高周波電圧は、整流回路30により整流される。そして、整流回路30から出力される直流電圧は、制御電源部14により所望の電圧値の直流電圧に変換されてX線検出部8、クーラ9などに供給される。
このように、固定部5から回転部6への電力の伝送を非接触で行うことにより、摩耗などに対する保守点検を簡素化して信頼性向上を図ることができるとともに、低騒音化により被検体のストレスを低減することができる。また、従来技術では必要としていた重量の大きい高電圧変圧器が回転部6に配置されないため、従来よりも回転部6の小型化および軽量化を実現できる。従って、回転部6が回転する際の遠心力が減少するので、その分だけ最高回転速度を高めることが可能となり、撮影画像の品質を向上させることができる。さらに、回転部6の軽量化に伴い、回転部6を回転させるための電力消費についても低減できる。
また、固定部5から回転部6への電力の伝送経路を2系統化した。すなわち、X線管7には、回転型昇圧トランス15を介した経路により電力を供給し、X線検出部8、クーラ9などの回転部6に配置された他の装置には、回転型トランス16を介した経路により電力を供給するようにした。これにより、X線検出部8、クーラ9、X線制御部11などの制御系に対しては常時電力を供給し、X線管7に対する電力の供給のみをオン/オフすることが可能となる。従って、X線CT装置1の電力消費を低減することができる。また、第1の伝送手段32に異常事態が発生した場合であっても、X線制御部11には第2の伝送手段33により安定的に電力を供給できるため、X線制御部11によりX線管7の異常を検知して動作を停止することができ、緊急時の信頼性を向上することができる。また、異常発生時、クーラ9に対しても第2の伝送手段33により安定的に電力を供給できるため、X線管7を常に冷却することが可能となり、信頼性を向上することができる。
回転部6の内部には、図2に破線で示した大きさに相当するスペース(空間)が存在する。従って、このスペースを利用して、X線管およびX線検出部を例えば1組追加して配置することが可能となる。X線管およびX線検出部を複数組配置すれば、撮影時間を短縮することができるとともに、撮影画像の品質をさらに高めることができる。
回転型昇圧トランス15の二次巻線27の中間部分(巻線部27fと27gとの接続点)を接地したので、二次巻線27と、接地された二次鉄心47との間の電位差が低減される。これにより、高電圧となる二次側の絶縁距離を小さくできる。従って、巻線間の実距離が短くなり一次電流が低減される。また、巻線を配置する空間を小さくできるので、小型化することが可能となり、コスト低減にも繋がる。
10度の円弧状をなす12個の二次鉄心構成部材47a〜47lから二次鉄心47を構成した。これにより、二次鉄心47および二次巻線27を円環状に構成した場合と比べ、二次鉄心47の重量をおよそ1/3(=10度×12/360度)とすることができる。従って、二次鉄心47を構成する部材(電磁鋼板またはフェライトコア)を低減し、装置の製造コストを低減することができる。
このように、二次鉄心47を複数の二次鉄心構成部材47a〜47lから構成したことにより、一次鉄心45と二次鉄心47とが対向する角度は小さくなる。しかし、一次巻線24を構成する第1および第2の一次巻線52、53にそれぞれ逆向きの電流が流れるように構成し、その周囲に生じる磁束φ1およびφ2がそれぞれ二次鉄心構成部材47a〜47lの外周側および内周側に鎖交するようにしたことにより、一次側と二次側との磁気結合度が向上する。従って、二次鉄心47および二次巻線27を円環状に構成した場合とほぼ同等である約120kWの出力を得ることができる。
二次鉄心47を構成する二次鉄心構成部材47a〜47lは同一構成であり、この数を変更することにより、二次電圧や出力を変更できる。従って、二次鉄心構成部材の数を変更するだけで、コア部材を製造するための型費などの設備投資の増大を抑制しつつ、出力性能の異なるX線CT装置の製造に対応することができる。
二次側形成部42において、二次鉄心構成部材47a〜47lを円周方向に沿って等角度(30度)間隔に配置したので、回転部6の重量バランスが向上する。これにより、回転部6の回転変動が発生しにくくなる。
第1および第2の一次巻線52、53を、溝部50、51に沿って全周にわたって巻回するようにした。このため、一次電流の流れが途切れる部分がほとんどなくなり、ほぼ全周にわたって、一次鉄心45に一定の磁束φ1、φ2が発生する。従って、二次巻線27の端子間に生じる二次電圧が回転部6の回転状態に応じて変動することがなくなり、二次側への電力供給状態が安定する。なお、本実施形態では、4本のリッツ線からなる一次巻線24を円環状の構成としたので、後述する第2の実施形態と比較して一次巻線24の折り返し処理が不要となり、一次側形成部41の組立性が向上する。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図14および図15を参照しながら説明する。
本実施形態では、第1の実施形態に対して回転型昇圧トランスの一次側形成部の構成を変更した場合について説明する。図14および図15は、第1の実施形態における図3および図9相当図であり、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図14に示す回転型昇圧トランス71は、全体として円環状をなす同心の一次側形成部72と二次側形成部42とから構成されている。一次側形成部72は、コアホルダ73、一次鉄心74および一次巻線75を主体として構成されている。コアホルダ73および一次鉄心74は、図3に示したコアホルダ44および一次鉄心45とほぼ同様の構成であるが、これらの底面部において、一次巻線75の引き出し用および引き込み用の孔部76、77が設けられている点が異なっている。
一次巻線75は、並列接続された4本のリッツ線からなる第1の一次巻線78および第2の一次巻線79から構成されている。第1の一次巻線78は、給電部分に引き出すための孔部76から、それと反対側に位置する孔部77まで、半周にわたって一次鉄心74の外周側の溝部(図7に符号50を付して示したものと同じ)に沿って配置されてから折り返されて、同じ半周にわたって一次鉄心74の内周側の溝部(図7に符号51を付して示したものと同じ)に沿って配置されている。第1の一次巻線78は、折り返し部分において、図14中、下方に折り曲げられることにより、孔部77から突出されている。
第2の一次巻線79は、孔部76から孔部77まで、半周にわたって一次鉄心74の内周側の溝部に沿って配置されてから折り返されて、同じ半周にわたって一次鉄心74の外周側の溝部に沿って配置されている。第2の一次巻線79の折り返し部分についても、第1の一次巻線78と同様の構成となっている。
一次巻線75は、図15の結線図に示すように、第1の一次巻線78および第2の一次巻線79が給電端子Va、Vbを介して並列に接続されている。第1の一次巻線78の一端は、給電端子Vaに接続されており、他端は給電端子Vbに接続されている。また、第2の一次巻線79の他端は給電端子Vaに接続されており、一端はスイッチS71(図14では図示せず)を介して給電端子Vbに接続されている。スイッチS71は、図示しない給電部分に設けられるものであり、通常はオンとなっており、これをオフすることにより、第1の一次巻線78のみに通電を行うことが可能となっている。
このような構成において、一次巻線75に対し、インバータ回路22から給電端子Va、Vbを介して高周波電圧が印加されると、図15に矢印で示すような一次電流が流れる。すなわち、本実施形態の構成によっても、第1の実施形態と同様、互いに逆向きの一次電流が流れる第1の電流経路と第2の電流経路とが形成される。
従って、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。また、X線CT装置1は、回転部6を停止させた状態で2次元画像を撮影する場合や、撮影自体を行わずに待機状態とする場合もあり、その場合には回転部6を回転させながら撮影を行う通常の使用状態よりも低い出力しか必要としない。このような場合に、スイッチS71をオフすることにより、第1の一次巻線75に対してのみに通電を行い、電力消費を低減することが可能となる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について図16および図17を参照しながら説明する。
本実施形態では、第1の実施形態に対して回転型昇圧トランスの一次側形成部および二次側形成部の構成をいずれも変更した場合について説明する。図16および図17は、第1の実施形態における図3および図4相当図であり、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
回転型昇圧トランス81は、全体として円環状をなす同心の一次側形成部82と二次側形成部83とから構成されており、それら一次側形成部82と二次側形成部83とは軸方向に対向配置されている。一次側形成部82は、固定フレーム85(図16では図示を省略)、一次巻線86および支持部材87を主体として構成されており、二次側形成部83は、コアホルダ88、二次鉄心89および二次巻線90を主体として構成されている。
二次側形成部83のコアホルダ88は、例えばアルミ板により円環状に形成されており、回転部6に取り付けられている。このコアホルダ88の上面に配置された二次鉄心89は、10度の円弧状をなす複数の二次鉄心構成部材89a〜89l(複数の二次鉄心に相当)から構成されている。これら二次鉄心構成部材89a〜89lは、互いに分離した状態とされ、円周方向に沿って等角度(30度)間隔に配置されている。
二次鉄心89は、図17に示すように、底壁磁路部93aと、側壁磁路部93b、93cと、断面形状がT型をなす中央磁路部93dとから構成されており、図16中の上方が開放された2つの溝部91、92が形成されている。二次巻線90は、12個の二次鉄心構成部材89a〜89lのそれぞれにおいて、絶縁部材94を介して溝部91、92(底壁磁路部93aと中央磁路部93dとに囲まれた部分)に巻装されており、各二次鉄心構成部材89a〜89l間において順次直列に接続されている。なお、図16では、各二次鉄心構成部材間の配線は省略している。
一次側形成部82の固定フレーム85は、固定部5に取り付けられている。一次巻線86は、固定フレーム85の下面に支持部材87を介して支持されている。一次巻線86は、リッツ線からなる第1の一次巻線95および第2の一次巻線96から構成されている。第1の一次巻線95は、巻線を給電部分に引き出すための引き出し部97から、それと反対側に位置する引き出し部98まで、半周にわたって配置されてから折り返されて、同じ半周にわたって配置されている。第1の一次巻線95は、折り返し部分において、図16中、上方に折り曲げられている。
第2の一次巻線96は、引き出し部97から引き出し部98まで、半周にわたって配置されてから折り返されて、同じ半周にわたって配置されている。第2の一次巻線96の折り返し部分についても、第1の一次巻線95と同様の構成となっている。一次側形成部82と二次側形成部83とは、一次側形成部82の第1および第2の一次巻線95、96が、二次鉄心89の溝部91、92内に位置するような状態で組み合わされる。
また、一次巻線86は、図15に示した第2の実施形態における一次巻線75と同様に結線されており、第1および第2の一次巻線95、96が給電端子を介して並列に接続されている。従って、本実施形態の構成によっても、第1の実施形態と同様、互いに逆向きの一次電流が流れる第1の電流経路と第2の電流経路とが形成される。
従って、第1の一次巻線95に図16中、時計回りの一次電流が流れ、その内側に巻回された第2の一次巻線96に反時計回りの一次電流が流れているとき、図17において破線で示す磁束φ1、φ2が発生する。すなわち、一次側形成部82と二次側形成部83との対向部分において、図17中、右部分には左回りの磁束φ1が発生し、左部分には右回りの磁束φ2が発生する。これにより、第1の実施形態と同様に、各二次鉄心構成部材89a〜89lに巻回された巻線部分にはそれぞれ電圧が誘起される。各巻線部分は順次直列に接続されているため、二次巻線90の端子間には巻線部分に生じた電圧の和に相当する二次電圧が発生する。このように、本実施形態の構成によっても第1および第2の実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態について図18〜図20を参照しながら説明する。
本実施形態では、第1の実施形態に対して回転型昇圧トランスの二次側形成部の構成を変更した場合について説明する。なお、上記した各実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。本実施形態の二次側形成部は、第1の実施形態における二次側形成部42に対し、二次鉄心と二次巻線との間を絶縁する絶縁端板の構成と、二次巻線の構成とが異なっている。以下では、図11に示した二次鉄心構成部材47aと組み合わせられる絶縁端板を例にして説明を行う。
図18は、絶縁端板の構成を示す斜視図である。図19は、絶縁端板の分解図である。図20は、図18におけるA−A線に沿う断面図である。絶縁端板101は、中央に二次鉄心構成部材47aの中央磁路部58d(中央脚部に相当)を嵌入可能な開口102を備えている。絶縁端板101は、その全周にわたり端から開口102の手前に至る深さを持つ横溝部103を備えている。絶縁端板101は、開口102に中央磁路部58dを嵌め込むとともに、その一部を二次鉄心構成部材47aの溝部59、60に収容するようにして二次鉄心構成部材47aと組み合わせられる。
絶縁端板101は、いずれも矩形板状をなすとともに中央に開口を有する上端板104、中間端板105、下端板106およびスペーサ板107、108を備えている。上端板104、中間端板105および下端板106は互いに同じ形状となっている。ただし、中間端板105の一方の長辺側の中央端から横溝部103の奥底部に通じる切欠部109が形成されている。スペーサ板107、108は互いに同じ形状となっている。なお、切欠部109は、図18および図19に示す位置に形成されるものに限らず、中間端板105の端から横溝部103の奥底部に通じるものであればよい。
絶縁端板101は、上端板104と、スペーサ板107と、中間端板105と、スペーサ板108と、下端板106とをこの順に積層することにより形成されている。このような構成により、上端板104と下端板106との間に横溝部103が形成されている。また、スペーサ板107、108の端面が横溝部103の奥底部となっている。この横溝部103は、上端板104と下端板106との間に位置する中間端板105により2段に仕切られている。すなわち、横溝部103は、上端板104と中間端板105との間の第1の横溝部103aと、中間端板105と下端板106との間の第2の横溝部103bとに分割されている。
二次巻線110は、丸形状のリッツ線により構成されている。二次巻線110は、上端板104と中間端板105との間に巻回されるとともに切欠部109を通して中間端板105と下端板106との間に巻回されている。上端板104、中間端板105、下端板106およびスペーサ板107、108は、複数の耐熱絶縁紙を圧着して構成されている。なお、絶縁端板101は、樹脂の成型により構成してもよい。
続いて、本実施形態の二次巻線110の巻回方法について説明する。まず、二次巻線110を構成する線材の一部分を切欠部109に入れる。その後、この線材のうち切欠部109への挿入部を起点とし、この起点から一方側の線材を第1の横溝部103aにその奥底部側から外周側に向けて順次巻回する。この巻き方向は、図18における反時計回りとする。また、上記起点から他方側の線材を第2の横溝部103bにその奥底部側から外周側に向けて順次巻回する。この巻き方向は、図18における時計回りとする。なお、第1の横溝部103aに二次巻線110を巻回する工程と第2の横溝部103bに二次巻線110巻回する工程とは、どちらを先に行ってもよい。また、これら各工程を同時に行ってもよい。
上記した二次巻線110の巻回方法によれば、二次巻線110を巻回する際には、第1の横溝部103aでの巻き方向と、第2の横溝部103bでの巻き方向とが互いに逆向きとなる。これにより、巻回後の二次巻線110としては、第1の横溝部103aに巻回された部分と、第2の横溝部103bに巻回された部分とにおいて同じ向きの二次電流が流れることになる。
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。各絶縁端板101に巻回される二次巻線110のそれぞれの巻き始めと巻き終わりとの間は、最も電圧差が大きくなる。すなわち、巻き始めおよび巻き終わりの一方が低電圧部分であるとすれば、他方は高電圧部分となる。本実施形態では、これら巻き始めおよび巻き終わりとの間に中間端板105が介在する構成とした。従って、各絶縁端板101に巻回される二次巻線110の低電圧部分と高電圧部分との間の絶縁性能を高めることができる。例えば、第1の実施形態の構成によれば二次巻線における部分放電開始電圧が約800Vであったのに対し、本実施形態の構成によれば部分放電開始電圧が5kVとなる。この絶縁性能は、中間端板105の厚さや材質を変更することで任意に設定できる。また、各絶縁端板101に巻回される二次巻線110の巻き始めおよび巻き終わりを引き出す位置を自由に設定可能となっている。このため、各絶縁端板101間における二次巻線110の配線を容易に行うことができる。
(第5の実施形態)
以下、本発明の第5の実施形態について図21〜図24を参照しながら説明する。
本実施形態の二次側形成部は、第4の実施形態における二次側形成部に対し、二次鉄心と二次巻線との間を絶縁する絶縁端板の構成が異なっている。なお、上記した各実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図21および図22は、第4の実施形態における図18および図20に相当する図面であり、絶縁端板の構成を示している。絶縁端板201は、上端板104、中間端板202、下端板106およびスペーサ板107、108を備えている。中間端板202は、第4の実施形態における中間端板105よりも図22における左右方向の長さが短い。
絶縁端板201の内周側および外周側の横溝部103を閉鎖するように、絶縁体203および絶縁体204が設けられている。すなわち、絶縁体203は、二次鉄心構成部材47aの側壁磁路部58b(内脚部に相当)と二次巻線110との対向面に設けられている。絶縁体204は、二次鉄心構成部材47aの側壁磁路部58c(外脚部に相当)と二次巻線110との対向面に設けられている。これら絶縁体203、204は、絶縁端板201の横溝部103に二次巻線110を収容した状態で取り付けられる。
図23および図24は、本実施形態の変形例を示すものであって、二次鉄心構成部材47aの上面図および側面図である。図23および図24に示すように、絶縁体203、204は、二次鉄心構成部材47aの側壁磁路部58b、58cの側面に設けてもよい。また、その場合、二次鉄心構成部材47aと絶縁体203、204とを一体成型により構成してもよい。このように構成すれば、二次側形成部の組立が容易になるとともに、後述する絶縁性能の向上を図ることができる。
本実施形態によっても、第4の実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。さらに、二次鉄心構成部材47aの側壁磁路部58b、58cと二次巻線110との対向部にそれぞれ絶縁体203、204を設けたので、これらの間の絶縁性能が向上する。例えば、二次巻線110を巻回する際にたるみが生じるなどして二次巻線110と二次鉄心構成部材47aとの間の距離が短くなった場合であっても、必要とする絶縁耐圧を確保することができる。なお、本実施形態の絶縁体203、204を、第1の実施形態における二次側形成部42に適用してもよい。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、次のような変形又は拡張が可能である。
固定部5から回転部6への電力の伝送経路を2系統化しなくてもよい。つまり、回転型トランス16、インバータ回路23および整流回路30は設けなくてもよい。その場合には、回転型昇圧トランス15を介して固定部5から回転部6に供給された電力から電源回路などにより降圧して冷却手段などの回転部6に設けられた装置に電源供給すればよい。
回転型昇圧トランス15の二次側の絶縁距離を十分に確保できる場合には、二次巻線27の中間部分を接地しなくてもよい。
二次鉄心構成部材の数は12個に限らず、X線CT装置1の仕様に応じて適宜変更すればよい。二次鉄心構成部材の数を変更する場合、変更した数に応じて配置間隔も変更すればよい。また、二次鉄心構成部材47a〜47lは、円周方向に沿って等角度間隔に配置しなくてもよく、特定の円弧範囲内に配置してもよい。例えば、180度の円弧範囲内に12個の二次鉄心構成部材47a〜47lを配置してもよい。このように構成すれば、高電圧が生じる各二次鉄心構成部材間を接続する配線を短くすることが可能となり、配線による損失を低減できるとともに、二次側形成部42の絶縁構成をさらに簡単化することが可能となる。
二次鉄心構成部材の形状は、円弧形状に限らず、円周方向に沿って配置可能であればよく、例えば矩形状であってもよい。一次鉄心構成部材49および二次鉄心構成部材47a〜47lは、1つの溝部を有する矩形コア部材(磁路幅一定)を2つ組み合わせて構成してもよい。
回転型昇圧トランス71は、一次巻線75を第1および第2の一次巻線78、79から構成し、それらをそれぞれ円周方向に沿って半周(180度)毎に配置したが、一次巻線を4つの巻線から構成し、それらをそれぞれ円周方向に沿って1/4周(90度)毎に配置してもよい。このように構成し、4つの巻線に対する通電状態を切り替え可能なスイッチを設ければ、スイッチの切り替えに応じて、電力消費を最大で1/4程度まで低減することが可能となる。
本発明の第1の実施形態を示すX線CT装置の電気構成図 架台の外観および内部の一部構成を示す正面断面図 回転型昇圧トランスの全体を示す概略的な斜視図 回転型昇圧トランスの周方向断面構造を示す斜視図 一次側形成部の斜視図 一次鉄心の一部を示す拡大斜視図 一次側形成部の周方向断面図 一次側形成部の底面図 一次巻線の結線図 二次側形成部の斜視図 二次側形成部の一部構成を示す拡大斜視図 二次側形成部の周方向断面図 二次巻線の結線図 本発明の第2の実施形態を示す図3相当図 図9相当図 本発明の第3の実施形態を示す図3相当図 図4相当図 本発明の第4の実施形態を示す絶縁端板の斜視図 絶縁端板の分解図 図18におけるA−A線に沿う断面図 本発明の第5の実施形態を示す図18相当図 図20相当図 本発明の変形例を示す二次鉄心構成部材の上面図 二次鉄心構成部材の側面図
符号の説明
図面中、1はX線CT装置、3は画像処理装置、4は画像表示装置、5は固定部、6は回転部、7はX線管、8はX線検出部、15、71、81は回転型昇圧トランス、24、75、86は一次巻線、27、90、110は二次巻線、32は第1の伝送手段(伝送手段)、41、72、82は一次側形成部、42、83は二次側形成部、43はギャップ、45は一次鉄心、45b、45cは側壁磁路部(脚部)、45dは中央磁路部(脚部)、
47a〜47l、89a〜89lは二次鉄心構成部材(二次鉄心)、50、51、59、60、91、92は溝部、52、78、95は第1の一次巻線、53、79、96は第2の一次巻線、58bは側壁磁路部(内脚部)、58cは側壁磁路部(外脚部)、58dは中央磁路部(中央脚部)、101、201は絶縁端板、103は横溝部、104は上端板、105、202は中間端板、106は下端板、107、108はスペーサ板、109は切欠部、203、204は絶縁体を示す。

Claims (9)

  1. 固定部と、
    前記固定部に対して回転可能に設けられた回転部と、
    前記回転部に設けられ、X線を放射するX線管と、
    前記回転部に前記X線管と対向して設けられ、前記X線管から放射されたX線が被検体を透過した透過X線を検出するX線検出部と、
    前記X線検出部からの検出信号に基づき被検体の診断部位の断層像を再構成する画像処理装置と、
    前記画像処理装置からの出力信号に基づき前記断層像を表示する画像表示装置と、
    交流電源から与えられる交流電圧を昇圧する回転型昇圧トランスとを備え、
    前記回転型昇圧トランスは、前記固定部に設けられた環状の一次側形成部と、ギャップを介して前記一次側形成部に対向するように前記回転部に設けられた二次側形成部とから構成されており、
    前記一次側形成部は、円周方向に沿って巻装された一次巻線を備え、
    前記二次側形成部は、円周方向に沿って配置された複数の二次鉄心と、これら複数の二次鉄心にそれぞれ巻装された二次巻線とを備え、各二次巻線は直列接続され
    前記一次巻線は、前記円周方向に沿うように一次電流が流れる第1の電流経路と、この第1の電流経路と並行し且つ逆向きの一次電流が流れる第2の電流経路とを形成するように設けられており、前記第1の電流経路を形成するために円環状に配置された第1の一次巻線と、前記第2の電流経路を形成するために円環状に配置された第2の一次巻線とが並列に接続されて構成され、
    前記一次側形成部は、3つの脚部を有し、これら脚部間において周方向に延びる2つの溝部が形成されたE型の断面形状をなす環状の一次鉄心を備え、
    前記第1の一次巻線は、前記一次鉄心の一方の溝部に沿うように全周にわたって巻装され、
    前記第2の一次巻線は、前記一次鉄心の他方の溝部に沿うように全周にわたって巻装され、
    前記二次鉄心は、その外周縁に沿って設けられた外脚部と、内周縁に沿って設けられた内脚部と、これら外脚部と内脚部との間に設けられた中央脚部とを有し、周方向に延びる2つの溝部が形成されたE型の断面形状をなしており、
    前記二次巻線は、少なくとも一部が前記二次鉄心の2つの溝部に収容されるとともに前記中央脚部の周囲に環状に巻装され、
    前記一次鉄心および二次鉄心は、前記ギャップを介してそれぞれの脚部同士が対向するように設けられ、
    前記二次側形成部は、中央に前記二次鉄心の中央脚部が嵌入可能な開口を備え且つ一部が前記二次鉄心の溝部に収容される絶縁端板を備え、
    前記絶縁端板は、その全周にわたり端から前記開口の手前に至る深さを持つ横溝部を備え、その横溝部を形成している上端板と下端板との間に前記横溝部を2段に仕切る中間端板を備え、その中間端板の一部には、端から前記横溝部の奥底部に通じる切欠部が形成され、
    前記二次巻線は、前記上端板と前記中間端板との間に巻回されるとともに前記切欠部を通して前記中間端板と前記下端板との間に巻回されていることを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記絶縁端板は、中央に前記開口が形成された前記上端板、前記下端板、前記中間端板、前記上端板と前記中間端板との間に挟まれて外周側の端面が前記横溝部の奥底部を形成するスペーサ板、および前記中間端板と前記下端板との間に挟まれて外周側の端面が前記横溝部の奥底部を形成するスペーサ板とが積層されて形成されていることを特徴とする請求項1記載のX線CT装置。
  3. 前記絶縁端板は、樹脂の成型により構成されていることを特徴とする請求項記載のX線CT装置。
  4. 前記絶縁端板は、複数の耐熱絶縁紙を圧着して構成されていることを特徴とする請求項1または2記載のX線CT装置。
  5. 前記二次側形成部は、前記絶縁端板の横溝部を前記二次巻線を収容した状態で閉鎖する絶縁体を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のX線CT装置。
  6. 前記複数の二次鉄心は、円周方向に沿って等角度間隔に配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のX線CT装置。
  7. 前記複数の二次鉄心は、特定の円弧範囲内に配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のX線CT装置。
  8. 前記二次巻線は、その中間部分において接地されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のX線CT装置。
  9. 請求項1または2記載のX線CT装置の製造方法であって、
    前記二次巻線を構成する線材の一部分を前記切欠部に入れる工程と、
    前記線材の一部分を起点とし、この起点から一方側の線材を前記上端板と前記中間端板との間に前記奥底部側から外側に向けて順次所定方向に巻回する工程と、
    前記起点から他方側の線材を前記中間端板と前記下端板との間に前記奥底部側から外側に向けて順次前記所定方向とは逆方向に巻回する工程とを備えていることを特徴とするX線CT装置の製造方法。
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