JP4676810B2 - コンピュータ断層撮影システム用の多チャンネル無接触電力伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は一般的に云えば電力伝送機構に関し、より具体的にはコンピュータ断層撮影(CT)システム用の多チャンネル無接触電力伝送システムに関するものである。
コンピュータ断層撮影(CT)システムは、試験対象物の非侵襲性の断面画像を得るため、特に医学的分析及び処置のために人体組織の内部画像を得るために使用されている。現今のCTシステムは、不動のフレームによって支持されている回転フレームすなわちガントリの中央開口部内に、テーブル上の患者のような試験対象物を位置決めする。ガントリは、開口部の対向した両側で、デカルト座標系のx−y平面(一般に「撮像平面」と呼ばれている)内に配置されたX線源と検出器アレイとを含んでおり、両者は撮像している試験対象物の周りをガントリと共に回転する。ガントリの回転経路に沿った幾つかの角度位置(「投影」とも呼ばれる)の各々において、X線源は扇形のコリメートされたビームを放出し、このビームは試験対象物の撮像スライスを通過して、試験対象物によって減衰し、検出器アレイによって受け取られる。
検出器アレイの各検出器素子は、減衰したX線ビームの強度、すなわち、X線源から特定の検出器素子へ投射されてその検知面に入射するビームの強度を表す別々の電気信号を生成する。全ての検出器素子からの電気信号は回転フレーム内の回路によって照合されて、各ガントリ角度すなわち各投影毎に投影データ・セットを生成する。各投影データ・セットは「ビュー(view)」と呼ばれており、またX線源及び検出器アレイの1回転の間の相異なるガントリ角度からこのようなビューの集合が「スキャン」と呼ばれている。スキャンは次いで不動のフレームにあるコンピュータによって処理され、投影データ・セットが試験対象物のスライスすなわち断面のCT画像に再構成される。
米国特許第6301324号
従来のCTシステムでは、電力はブラシ−スリップリング機構を介してインバータへ伝送され、インバータはCTシステムの高電圧タンク回路(例えば、変圧器、整流器及びフィルタ・キャパシタンス部品を含む)と一緒にガントリと共に物理的に回転する。残念なことに、回転するガントリ上にインバータを設置することは、システムの重量、体積及び複雑さを増大させる。更に、(典型的には、かなりの電流を通すために使用される)ブラシ−スリップリング機構は、信頼性の低下、保守整備の問題、及び特に過酷な環境において現代の敏感な医学的診断手順を妨害するような電気ノイズの発生を起こし易い。
従って、回転速度が一層高いCTシステムを開発するとき、回転部品の体積及び重量を低減することが有利になる。
従来技術の上記及び他の欠点及び欠陥を克服又は軽減するために多チャンネル無接触電力伝送システムが提供される。模範的な実施形態では、本電力伝送システムは、システムの不動側に配置された一次電力インバータと、システムの不動側に配置された補助電力インバータとを含んでいる。回転変圧器が、システムの不動側に配置された一次側と、システムの回転側に配置された二次側とを有する。回転変圧器は、一次電力インバータの出力からの一次電力をシステムの回転側の一次電力電圧出力に結合するように構成されると共に、更に補助電力インバータの出力からの補助電力をシステムの回転側の少なくとも1つの補助電圧出力に結合するように構成される。
別の実施形態では、コンピュータ断層撮影(CT)システム用の多チャンネル無接触電力伝送システムが提供され、該システムは、CTシステムの不動側に配置されたX線電力インバータと、CTシステムの不動側に配置された補助電力インバータとを含んでいる。回転変圧器が、CTシステムの不動側に配置された一次側と、CTシステムの回転側に配置された二次側とを有する。回転変圧器は、X線電力インバータの出力からのX線発生電力をCTシステムの回転側の高電圧タンク回路に結合するように構成されており、高電圧タンク回路は更にX線発生管に結合される。回転変圧器は更に、補助電力インバータの出力からの補助電力をCTシステムの回転側の少なくとも1つの補助電圧出力に結合するように構成される。
更に別の実施形態では、多チャンネル回転変圧器が提供され、該回転変圧器は、不動側と回転側とを含んでおり、その各々は一対の同心のE字形コアを持つ。一対の同心のE字形コアの一方は一次電力を不動側から回転側へ結合するように構成されており、また一対の同心のE字形コアの他方は補助電力を不動側から回転側へ結合するように構成されている。
以下の詳しい説明では模範的な図面を参照するが、図面では幾つかの図において同様な素子には同じ参照番号を付している。
本書では、多チャンネル回転変圧器を使用してX線発生器電力及び補助電力の両方をCTシステムの回転部へ供給するCTシステム用多チャンネル無接触電力伝送システムを開示する。このように、非接触様式で(すなわち、電磁誘導により)電力を伝送することは、全てのCTシステム電力伝送要求に対して使用される。これにより、CTシステムは、ガントリの回転側から一層多数の部品が除かれるという理由で、複雑さが低減すると云う特徴を有する。その上、本発明の実施形態では更に、多チャンネル無接触電力伝送システムをCTシステムに適合させるために、回転変圧器巻線の放射EMノイズ及び他の細部について対策を取る。
最初に図1について説明すると、本発明の一実施形態に従って使用するのに適している模範的なコンピュータ断層撮影(CT)システム10を示している。システム10は、大体環状の回転フレーム12すなわちガントリと、この回転フレーム12を支持する不動のフレーム13を含んでいる。回転フレーム12は、開口部19の反対側に配置された検出器アレイ18へ向けて高度にコリメートされたX線ビーム16を放出するためのX線源14を含んでいる。開口部19は(患者のような)試験対象物20を架台21上に載置できるようにする。架台21は回転フレーム12の回転軸線22に沿って、例えば、平行移動によって、移動可能とすることができる。架台21の移動により、試験対象物20の異なる関心のある断面部分を回転フレーム12の撮像平面内に位置決めすることが可能になる。
試験対象物20及び/又は架台21の移動等により試験対象物20を開口部19内に位置決めした後、回転フレーム12が次いで回転軸線22を中心にして回転させられて、回転経路に沿った複数の角度位置の各々に置かれる。同時に、X線源14がX線ビーム16を放出し、X線ビーム16は試験対象物20を通過して、検出器アレイ18の複数の検出器素子(個々には図示していない)の受け面に入射する。これに応答して、検出器アレイ18の複数の検出器素子の各々は、受けたX線の強度に比例、従って試験対象物20を通過した後のX線ビームの減衰量に比例する大きさの電気信号を発生する。
投影データを表している、検出器アレイ18の各々の検出器素子からの信号は、線路23を介して制御及びアレイ処理装置24へ送られ、この処理装置24は受け取った投影データを処理して、選択された半径方向又は角度位置における試験対象物20の半径方向の像(これは「ビュー」と呼ばれる)を生成する。次いで、回転フレーム12の完全な1回転にわたって取られたビューの集合(これは一般に「スキャン」と呼ばれる)が、既知の画像処理アルゴリズムを使用して更に処理されて、撮像平面内にあった試験対象物20の関心のある部分の断面画像が生成される。
図1に詳しく示されていないが、従来の構成の電力伝送装置では、幾つかの電力伝送用電子装置アセンブリ(例えば、インバータ、高電圧タンク回路)がまた、X線源14及び検出器アレイ18に加えて、回転フレーム12に物理的に取り付けられている。残念なことに、速度を高くして回転フレーム12を回転させる所望の能力は(他の因子の中でとりわけ)電子部品の質量によって妨害される。ガントリの速度が高くなると、信号対ノイズ比(SNR)を一定に維持するために発生器の電力要件も増大する。そのため、結果として発生器の構成部品の質量が大きくされる。この結果、このような部品を回転フレーム12から片持ち張り式に突き出す必要が生じ、これによって取付けブラケットに余分なトルクが生じてそれにかかる力が大きくなり、このことは回転速度を更に制限することになる。
図2はCT用途のための既存の電力伝送システム100の回路図であり、該システムは、X線発生器電力を伝送するための一次電力チャンネル102と、回転フレーム12上に配置された電子装置の多くで使用される補助電力を伝送するための少なくとも1つの2次電力チャンネルとを含んでいる。図示されているように、一次及び二次電力チャンネルの電力は不動のフレーム13から回転フレーム12へ、スリップリング106によって表される「接触」様式で伝送される。具体的に述べると、一次電力チャンネル102により伝送されるX線発生器電力はガントリに取り付けられたX線電力インバータ108によって制御され、X線電力インバータ108にはスリップリング106を介して直流電圧が供給される。インバータ108は4つの絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ(IGBT)スイッチ(全体を110で示している)を含んでおり、これらのスイッチは高周波電流及び電圧を発生するために使用される。インバータ108の交流出力側の1つの枝路は共振用の誘導性及び容量性部品を含んでおり、これらの部品は、IGBTスイッチング損失並びに電磁放射を低減する正弦波形を生成するための直列共振回路112を形成する。
インバータ108からの交流出力電圧は高電圧(HV)タンク回路114へ供給され、タンク回路114は昇圧変圧器116及び整流器回路118により高電圧直流電位を発生させる。HV直流電位(例えば、140kV)は次いでX線の発生のためにX線管120に印加される。
2次電力チャンネル104に示されているように、不動のフレーム13からの入力交流電力がまた、補助電力電圧への変換のために、接触様式で(すなわち、スリップリングを介して)回転フレーム12へ伝送される。図示の例では、第1の補助電圧が第1の交流/直流コンバータ124と第1の直流/直流コンバータ126との直列構成により生成され、また回転フレーム12上の第2の補助電圧が第2の交流/直流コンバータ128と第2の直流/直流コンバータ130との直列構成により生成される。ここで、当然のことであるが、交流/直流及び直流/直流コンバータのパラメータは、それらから給電すべき負荷の種類に依存して、任意所望の直流補助電圧値を生じるように選択することができる。最後に、図2は更に、X線管120の回転子を駆動するために使用される回転子駆動装置132も示しており、回転子駆動装置132の電力は、スリップリング106を介して伝送される直流電力から直接取り出される。
とはいえ、前に述べたように、電力変換用電子装置を回転式のガントリ上に設置することは、CTシステムの重量、体積(大きさ)及び複雑さを増大させる。そこで、図3に本発明の一実施形態に従った多チャンネル無接触電力伝送システム200を示す。スリップリング構成の代わりに、電力は多チャンネル回転変圧器202(以下に詳しく説明する)によって不動のフレーム13から回転フレーム12へ伝送される。回転変圧器202は一次X線発生電力を伝送するだけでなく、1つ又は複数のチャンネルを介して補助電力を伝送する。この態様では、(インバータのような)或る特定の電力変換装置を不動のフレーム13上に配置することができる。例えば、一次X線電力インバータ108に加えて、システム200は更に、不動のフレーム13上に取り付けられた別個の補助電力インバータ204を含む。
X線電力インバータ108によって生成される電力はパルス状であるので、該電力はCTシステム200の回転フレーム12上に存在する様々な電子装置に給電するのに適していない。そこで、補助電力インバータ204はX線電力インバータに類似しているけれども、補助電力インバータ204はX線電力インバータ108に対して低減した電力能力(例えば、約250kWに対して約5kW)を持つ。無接触システム200と従来のシステム100との間の別の相違は、X線/補助インバータ出力の2つの枝路に等しく分割された誘導性及び容量性共振素子を使用していることである。このような構成は、回転変圧器202における(IGBTスイッチによって発生される)共通モードの電圧ノイズを低減するのに役立つ。
回転フレーム上で多数の固定電圧レベルを生成する代わりに、回転変圧器202は、X線電力一次巻線206及び二次巻線208と共に、補助電力一次巻線210及び1つ又は複数の補助電力二次巻線212,214を含むように構成されている。所望の様々な直流電圧(例えば、直流600V、直流48V、直流24Vなど)を供給するために複数の二次巻線を回転変圧器202に組み込むことができることは勿論である。図示の特定の実施形態では、補助電力二次巻線212,214の各々の電圧は次いで回転フレーム12上で整流され濾波されて、複数の直流電圧(すなわち、回転子駆動装置用の600ボルトのHV直流出力、及び様々なシステム電子装置用の48ボルトの低電圧直流出力)を生成する。
図3の更に示されているように、X線源、高電圧補助電源及び低電圧補助電源用の出力電圧は全て検知しディジタル化して、帰還コレクタ/ディジタル化器/送信器216から不動側電力制御装置218へ、例えば、容量性又は光学通信リンクを介して送ることができる。一種類の適当な無接触通信リンクが米国特許第6301324号(発明者ピアソン,ジュニア等)に記載されており、該特許の内容はその全体を本書に取り入れる。このような帰還制御ループにより、電力制御装置218が、最大の割合の電圧降下を経験する回転側で検知された特定の出力電圧に基づいて、補助電力インバータ204内のIGBTを制御して、1つの電力インバータで複数の出力電圧を制御することが可能になる。これに関連する追加の情報は、米国特許第5646835号(発明者カッチャ)に記載されており、該特許の内容はその全体を本書に取り入れる。
ここで図4を参照すると、図3に概略的に示した多チャンネル回転変圧器202の断面図が示されている。図示されているように、回転変圧器202は一対の対向する円盤状部材を持つことを特徴とし、該一対の円盤状部材には、不動の(一次)円盤状部材302と回転(二次)円盤状部材304とが含まれており、両者の間には空隙306が存在する。円盤状部材302及び304の各々は、高透磁率材料(例えば、フェライト)から作られた一対の同心のコア(一次/二次X線電力巻線用の内側コア308及び一次/二次補助電力巻線用の外側コア310)を含んでおり、これらのコアは一方の円盤状部材から他方の円盤状部材へ空隙を横切って磁束を導く。図示の模範的な実施形態では、コア308及び310は、コア付近のどのような漂遊磁界も良好に含有するように「E字形」になっている。
図4に更に示されているように、内側及び外側E字形コアに対する一次/二次巻線の両方は、E字形コア中の1つの開口部から始めて、E字形コアの2つの溝の内の一方の溝の中に円盤状部材の円周に沿った第1の方向(時計回り方向)に開始点近くまで巻き付け、次いでコア中の別の開口部へ横断させ、そこで前記2つの溝の内の他方の溝の中に円盤状部材の円周に沿った第2の方向(反時計回り方向)に開始点まで巻き付け、もって1ターンを完成することによって、巻装することができる。とはいえ、所望の出力の数及び電圧レベルに応じて、一次巻線及び二次巻線(又は複数の二次巻線)の両方について複数のターンを同じE字形コアに巻装してもよいことは勿論である。
図5に示す代替実施形態では、回転変圧器の漏洩インダクタンスLを電力インバータ108の共振インダクタとして作用させ、これによりインバータ・ハウジング内に別個のインダクタ部品を設けることを省略する。図6に示す更に別の実施形態では、共振コンデンサ321及び322を回転変圧器202の一次巻線206の中に直接組み込んでおり、これによりそれらにかかる電圧の大きさを低減する。例えば、図7に示す1ターンの一次巻線では、コンデンサ321及び322を巻線入力から180度の所に配置し、これにより2つの共振コンデンサの構成の場合に巻線にかかる電圧を最小にすることができる。このコンデンサ配置は、漏洩インダクタンスLによって発生される共振電圧を制限する。この構成は模範例に過ぎず、当業者には当然のことと思われるが、この特定の構成は巻線電圧を低下させる目的で異なる数のコンデンサ及び一次巻線のターンについて変えることができる。
上述した多チャンネル無接触電力伝送システムの使用により、全ての接触型のスリップリング−ブラシ、関連した塵埃、摩耗及び必要とされる予防整備が無くなり、その結果、有利なコスト節約が行える。更に、X線電力インバータ・アセンブリ及びブラケットを除去した結果、システムの回転フレームから約40kgだけ質量が直接的に減少する。これに対応して、等しい質量の釣合い重りも回転フレームから除去することができる。インバータ及び釣合い重りの両方を除くと、より更に一様に釣り合いのとれたガントリが得られるように片持ち張り式の部品を無くす余地ができ、もって1回転当り0.2秒のガントリ速度を達成するのが容易になる。また、フレームの不動側にインバータ(1つ又は複数)及び補助直流−直流コンバータを設置したことにより、更なるコスト削減が行える。
その上、回転変圧器に多数の二次巻線を設けることによって、複雑さ、部品の数、及びシステムの体積を更に低減することができる。加えて、本システムでは、インバータ出力枝路における分割したインピーダンスとE字形回転変圧器コアの構成の結果として、電磁放射が減少する。
本発明を好ましい実施形態に関して説明したが、当業者には、様々な変更をなすことができること、及び本発明の趣旨から逸脱することなくその素子を等価なものと置換することができることが理解されよう。更に、本発明の本質的な趣旨から逸脱することなく特定の状況又は部材を本発明の教示に適応させるように多数の修正を行うことができる。従って、本発明は、本発明を実施するための最良の形態として開示した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に入る全ての実施形態を含むものである。図面中のものと対応する参照番号を特許請求の範囲の記載に挿入したが、これは特許請求の範囲に記載の発明の理解を容易にするためだけのもであって、特許請求の範囲に記載の発明を狭めることを意図したものではない。本願の特許請求の範囲に記載のものは明細書に組み込まれて、明細書の説明の一部になるものとする。
本発明の一実施形態に従って使用するのに適している模範的なコンピュータ断層撮影(CT)システム10である。 図2はCT用途のための既存の電力伝送システムの回路図である。 本発明の一実施形態に従ったCTシステム用の多チャンネル無接触電力伝送システムの回路図である。 図3に概略的に示した多チャンネル回転変圧器の断面図である。 その漏洩インダクタンスを電力インバータの共振インダクタとして作用させるようにした代替実施形態の回転変圧器の回路図である。 その一次巻線に共振コンデンサをも組み入れるようにした更に別の実施形態の回転変圧器の回路図である。 図6に概略的に示した多チャンネル回転変圧器の断面図である。
符号の説明
10 コンピュータ断層撮影(CT)システム
12 回転フレーム
13 不動のフレーム
14 X線源
16 X線ビーム
18 検出器アレイ
19 開口部
20 試験対象物
21 架台
22 回転軸線
23 線路
100 電力伝送システム
102 一次電力チャンネル
104 2次電力チャンネル
106 スリップリング
108 X線電力インバータ
110 絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ(IGBT)スイッチ
112 直列共振回路
116 昇圧変圧器
118 整流器回路
120 X線管
200 多チャンネル無接触電力伝送システム
202 多チャンネル回転変圧器
206 X線電力一次巻線
208 X線電力二次巻線
210 補助電力一次巻線
212、214 補助電力二次巻線
302 不動の(一次)円盤状部材
304 回転(二次)円盤状部材
306 空隙
308 内側コア
310 外側コア
321、322 共振コンデンサ

Claims (10)

  1. 多チャンネル無接触電力伝送システム(200)であって、
    当該システム(200)の不動側(13)に配置された一次電力インバータ(108)と、
    当該システム(200)の不動側(13)に配置された補助電力インバータ(204)と、
    当該システム(200)の不動側(13)に配置された一次側(302)、及び当該システム(200)の回転側(12)に配置された二次側(304)を持つ回転変圧器(202)とを含み、
    前記回転変圧器(202)は前記一次電力インバータ(108)の出力からの一次電力を当該システム(200)の前記回転側(12)の一次電力電圧出力に結合するように構成され、また前記回転変圧器(202)は更に前記補助電力インバータ(204)の出力からの補助電力を当該システム(200)の前記回転側(12)の少なくとも1つの補助電圧出力に結合するように構成されており、
    前記回転変圧器(202)の前記一次側(302)が、
    同心のE字形コア(310)と、
    該同心のE字形コア(310)の第1及び第2の溝内に配置されると共に、前記一次電力インバータ(108)の出力に結合された1ターンの一次巻線(206)と、
    前記同心のE字形コア(310)の第1及び第2の溝内に配置され、前記一次巻線(206)中に直接組み込まれた一対の共振コンデンサ(321,322)と、
    を備え、
    該一対の共振コンデンサ(321,322)が、前記回転変圧器の漏洩インダクタンスを、前記一次電力インバータ(108)の共振インダクタとして作用させること、を特徴とする多チャンネル無接触電力伝送システム(200)。
  2. 前記一対の共振コンデンサ(321,322)が、前記一次巻線(206)の前記コア(310)への巻線入力から180度の所に配置され、
    前記回転変圧器(202)の前記一次及び二次側(302,304)は更に、同心のE字形コア(308,310)を含んでいる、請求項1記載の電力伝送システム(200)。
  3. 前記回転変圧器(202)の前記一次側(302)の前記同心のE字形コア(308,310)の内の第1のコアには、前記一次電力インバータ(108)の出力に結合された巻線(206)が巻装されており、
    前記回転変圧器(202)の前記一次側(302)の前記同心のE字形コア(308,310)の内の第2のコアには、前記補助電力インバータ(204)の出力に結合された巻線(218)が巻装されている、
    請求項2記載の電力伝送システム(200)。
  4. 前記回転変圧器(202)の前記二次側(304)の前記同心のE字形コア(308,310)の内の第1のコアには、前記一次電力電圧出力を発生するために使用されるタンク回路(114)に結合された巻線(208)が巻装されており、
    前記回転変圧器(202)の前記二次側(304)の前記同心のE字形コア(308,310)の内の第2のコアには、前記少なくとも1つの補助電圧出力を発生するために使用される少なくとも1つの巻線(212,214)が巻装されている、
    請求項3記載の電力伝送システム(200)。
  5. 前記回転変圧器(202)の前記一次及び二次側(302,304)における各巻線は、対応するE字形コア(308,310)中の第1の開口部から始めて、前記第1の溝に沿って円周方向に延在させ、次いで前記対応するE字形コア(308,310)中の第2の開口部に通し、次いで前記第2の溝に沿って円周方向反対方向にほぼ前記第1の開口部まで延在させるように、ワイヤを対応するE字形コア(308,310)の第1及び第2の溝内に配置することによって構成されている、請求項4記載の電力伝送システム(200)。
  6. コンピュータ断層撮影(CT)システム(10)用の多チャンネル無接触電力伝送システム(200)であって、
    前記CTシステム(10)の不動側(13)に配置されたX線電力インバータ(108)と、
    前記CTシステム(10)の前記不動側(13)に配置された補助電力インバータ(204)と、
    前記CTシステム(10)の前記不動側(13)に配置された一次側(302)、及び前記CTシステム(10)の回転側(12)に配置された二次側(304)を持つ回転変圧器(202)と、を有し、
    前記回転変圧器(202)は、前記X線電力インバータ(108)の出力からのX線発生電力を前記システムの前記回転側(12)の高電圧タンク回路(114)に結合するように構成されており、前記高電圧タンク回路(114)は更にX線発生管(120)に結合されており、
    更に前記回転変圧器(202)は、前記補助電力インバータ(204)の出力からの補助電力を前記CTシステム(10)の前記回転側(12)の少なくとも1つの補助電圧出力に結合するように構成されており、
    前記回転変圧器(202)の前記一次側(302)が、
    同心のE字形コア(310)と、
    該同心のE字形コア(310)の第1及び第2の溝内に配置されると共に、前記一次電力インバータ(108)の出力に結合された1ターンの一次巻線(206)と、
    前記同心のE字形コア(310)の第1及び第2の溝内に配置され、前記一次巻線(206)中に直接組み込まれた一対の共振コンデンサ(321,322)と、
    を備え、
    該一対の共振コンデンサ(321,322)が、前記回転変圧器の漏洩インダクタンスを、前記一次電力インバータ(108)の共振インダクタとして作用させること、
    を特徴とする多チャンネル無接触電力伝送システム(200)。
  7. 前記回転変圧器(202)の前記一次及び二次側(302,304)は更に、同心のE字形コア(308,310)を含んでいる、請求項6記載の電力伝送システム(200)。
  8. 前記回転変圧器(202)の前記一次側(302)の前記同心のE字形コアの内の第1のコア(308)には、前記X線電力インバータの出力に結合された巻線(206)が巻装されており、
    前記回転変圧器(202)の前記一次側(302)の前記同心のE字形コアの内の第2のコア(310)には、前記補助電力インバータ(204)の出力に結合された巻線が巻装されている、
    請求項7記載の電力伝送システム(200)。
  9. 前記回転変圧器(202)の前記二次側(304)の前記同心のE字形コアの内の第1のコア(308)には、前記高電圧タンク回路(114)に結合された巻線が巻装されており、
    前記回転変圧器(202)の前記二次側(304)の前記同心のE字形コアの内の第2のコア(310)には、前記少なくとも1つの補助電圧出力を発生するために使用される少なくとも1つの巻線(212,214)が巻装されている、
    請求項8記載の電力伝送システム(200)。
  10. 前記回転変圧器(202)の前記一次及び二次側(302,304)における各巻線は、対応するE字形コア(308,310)中の第1の開口部から始めて、前記第1の溝に沿って円周方向に延在させ、次いで前記対応するE字形コア(308,310)中の第2の開口部に通し、次いで前記第2の溝に沿って円周方向反対方向にほぼ前記第1の開口部まで延在させるように、ワイヤを対応するE字形コア(308,310)の第1及び第2の溝内に配置することによって構成されている、請求項9記載の電力伝送システム(200)。

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