JP2002158799A - 情報中継装置 - Google Patents

情報中継装置

Info

Publication number
JP2002158799A
JP2002158799A JP2001270635A JP2001270635A JP2002158799A JP 2002158799 A JP2002158799 A JP 2002158799A JP 2001270635 A JP2001270635 A JP 2001270635A JP 2001270635 A JP2001270635 A JP 2001270635A JP 2002158799 A JP2002158799 A JP 2002158799A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
telephone line
data
telephone
analog
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001270635A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuo Shimada
育生 島田
Masayuki Satake
正行 佐竹
Noriyasu Yamauchi
徳康 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maspro Denkoh Corp
Original Assignee
Maspro Denkoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maspro Denkoh Corp filed Critical Maspro Denkoh Corp
Priority to JP2001270635A priority Critical patent/JP2002158799A/ja
Publication of JP2002158799A publication Critical patent/JP2002158799A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部の電話回線とアナログ端末との間で信号
の伝送を中継する装置において、ユーザが手動操作する
ことなく、電話回線の種類に応じて内部の信号伝送経路
を適切に切り換えることを目的とする。 【解決手段】 電話回線接続ポートP1に接続された電
話回線の種類を判定するため、まずSW6をオンしてダ
イヤルトーンの有無を検出する。ダイヤルトーンが検出
されればアナログ電話回線であると判定できるが、検出
されなかった場合、SW6をオフしてSW1をオンし、
TEレイヤ1起動シーケンスを実行する。このTEレイ
ヤ1起動シーケンスにより同期が確立できれば、ISD
N回線であると判定できるが、同期が確立できなかった
場合は回線未接続状態と判定する。そして、判定の結果
アナログ電話回線と判定されたときはSW4,5のみオ
ンし、ISDN回線と判定されたときはSW1〜3のみ
オンする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ電話回線
又はISDN回線のいずれかの電話回線と、アナログ電
話機やFAX等の各種アナログ端末とを相互に中継する
ための情報中継装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば家庭内のLAN(Loca
l Area Network:構内通信網)と外部のWAN(Wide A
rea Network:広域通信網)とを接続して、相互にデー
タ(パケット)を中継するためのルータが知られてお
り、例えばISDN(IntegratedServices Digital Net
work:総合デジタル通信網)回線を使ってWANと接続
するためのISDNルータや、CATV網を介した超高
速インターネット接続(以下「CATVインターネッ
ト」と称す)をするためにイーサネットを介してCAT
V網と接続するためのCATVルータ等が使用されてい
る。
【0003】しかしながら、上記のISDNルータやC
ATVルータはいずれもWAN側のインタフェースが固
定されているため、例えばISDNルータを使用し、I
SDN回線を通じてインターネットに接続していたユー
ザが、CATVインターネットを始めたい場合、それに
あわせてルータもISDNルータからCATVルータに
取り替えなければならないなど、WAN側インタフェー
スが変わるとそれに応じてルータ本体或いはルータのW
AN側インタフェース部分を交換する必要があり、ユー
ザにとって経済的な負担が大きかった。
【0004】そこで、本願出願人は、特願2000−1
66187にて、WAN側インタフェースとしてISD
Nとイーサネットの両方を備え、必要に応じてそのWA
N側インタフェースをユーザが容易に切り換えることが
できるルータ(以下「デュアルルータ」と称す)を提案
した。このデュアルルータを用いることにより、WAN
側インタフェースとしてISDNとイーサネットを選択
的に使用でき、その選択操作もユーザが端末から容易に
できるようになる。
【0005】しかも、アナログ電話機やFAX等の各種
アナログ端末を接続するためのアナログポートを備える
と共に、外部のアナログ電話回線を接続するためのアナ
ログ電話ポートも備えている。そのため、このデュアル
ルータ1台で、パソコンや電話機などの各種情報端末装
置を外部のWANと確実に接続することができ、電話機
による通話やインターネット接続などのサービスを十分
に享受することができる。
【0006】ところで、例えばCATVインターネット
を利用しているユーザは、電話回線をアナログにしてい
る場合が一般的である。そのようなユーザが上記のデュ
アルルータを使用する場合、外部の電話回線(アナログ
電話回線)をデュアルルータのアナログ電話ポートに接
続して使用する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うなユーザがISDNにも加入しようとする場合は、外
部の電話回線の接続を、ユーザが手動操作によりアナロ
グ電話ポートからISDNポートに変更しなければなら
ない。ISDNからアナログ電話回線への変更の際も同
様であり、いずれの場合も、接続すべきポートをユーザ
自身が確認して接続操作を行う必要がある。
【0008】そこで、上記のデュアルルータにおいて、
外部の電話回線を接続するためのポートを一つに共通化
し、電話回線の種類に応じて、切換スイッチにより内部
の信号伝送経路を切り換える(例えばアナログ電話回線
の場合は信号がDSUやTAを経由しないように内部回
路を切り換える)ようにすることもできる。このように
すれば、電話回線の種類を変更しても、電話ケーブル配
線の変更をする必要がなく、切換スイッチを操作するこ
とのみで、その電話回線の変更に対応することができ
る。
【0009】しかし、このような方法でもやはり、電話
回線の種類に応じた切換スイッチの操作をユーザが手動
で行う必要があり、ユーザの操作を完全になくすことは
できない。本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、外部の電話回線とアナログ端末との間で信号の伝送
を中継する装置において、ユーザが手動操作することな
く、外部の電話回線の種類に応じて内部の信号伝送経路
を適切に切り換えることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するためになされた請求項1記載の情報中継装置
では、電話回線接続部にアナログ電話回線又はISDN
回線のいずれか一方の電話回線が接続され、端末接続部
にはアナログ信号を送受信するアナログ端末(例えばア
ナログ電話機・FAX、モデムなど)が接続される。ま
た、両接続部間の信号伝送経路上には、電話局からIS
DN回線を介して電話回線接続部へ入力されたディジタ
ル信号をアナログ端末が受信可能なアナログ信号に変換
して端末接続部へ出力すると共に、そのアナログ端末か
ら端末接続部へ入力されたアナログ信号を、ISDN回
線を介して接続された電話局側で受信可能なディジタル
信号に変換して電話回線接続部へ出力するための、信号
変換手段が備えられている。
【0011】そして、本発明の情報中継装置は、回線判
定手段が、電話回線接続部に接続されたいずれかの電話
回線を流れる信号の状態に基づいて、その電話回線がア
ナログ電話回線又はISDN回線のいずれであるかを判
定する。この回線判定手段にてアナログ電話回線と判定
されたときは、アナログ伝送経路形成手段が、電話回線
接続部と端末接続部との間を信号変換手段を介さずに直
接アナログ信号が伝送されるように、電話回線接続部と
端末接続部とを電気的に直接接続すると共に信号変換手
段が接続された信号伝送経路を遮断する。
【0012】回線判定手段による具体的判定方法として
は、例えば電話局からのダイヤルトーンを検出し、ダイ
ヤルトーンが検出された場合にアナログ電話回線である
と判定する方法など、その方法は特に限定されず、電話
回線の種類が判定できるあらゆる方法を適用することが
できる。
【0013】つまり、本発明の情報中継装置では、回線
判定手段にてISDN回線と判定されたときは、信号変
換手段(例えば、DSU(Digital Service Unit)及び
TA(Terminal Adapter))を介して端末接続部へ信号
を伝送するようにするが、回線判定手段にてアナログ電
話回線と判定されたときは、電気回線接続部と端末接続
部との間を信号変換手段を介さずに直接信号が伝送され
る(即ち、信号が情報中継装置内部をそのまま通過す
る)ようにするのである。
【0014】従って、請求項1記載の情報中継装置によ
れば、電話回線接続部に接続された電話回線の種類に応
じて信号の伝送経路が適切且つ自動的に形成されるた
め、電話回線の種類を変更しても、電話回線接続部に接
続する電話ケーブル等の配線を変更する必要がないのは
もちろん、ユーザが手動操作にて内部の信号伝送経路を
切り換える必要もない。
【0015】ここで、回線判定手段において、上記のよ
うに例えば電話局からのダイヤルトーンを検出すること
により、アナログ電話回線であるか否かを判定すること
はできるが、ダイヤルトーンが検出されなかった場合、
そのことのみをもってISDN回線であると判定するこ
とはできない。なぜなら、電話回線そのものが全く接続
されていない場合もあり得るからである。そこで、回線
判定手段は、例えば請求項2〜4に夫々記載したような
方法で、電話回線の種類及び電話回線そのものの接続の
有無を判定するとよい。
【0016】即ち、請求項2に記載の情報中継装置は、
請求項1記載の情報中継装置であって、回線判定手段が
アナログ判定手段及びISDN判定手段を備えたもので
ある。アナログ判定手段は、電話局から送信されるダイ
ヤルトーンの有無を検出し、該ダイヤルトーンを検出し
たときに、電話回線接続部に接続された電話回線がアナ
ログ電話回線であると判定する。ISDN判定手段は、
アナログ端末が電話局との間でISDN回線を介して通
信を行うことができるように両者間の同期を確立するた
めのTEレイヤ1起動処理を実行し、該TEレイヤ1起
動処理の実行の結果、同期が確立できたときに、電話回
線接続部に接続された電話回線が前記ISDN回線であ
ると判定する。
【0017】ダイヤルトーンは、アナログ電話回線にお
いて例えばユーザが電話機の受話器を持ち上げた(オン
フック、つまり電話局から電話機側をみたインピーダン
スが減少した)ときに、そのことを電話局(電話交換
機)が検出して信号を送受信する準備ができたことを知
らせるために電話機側へ送出する周知の発信音である。
ISDN回線の場合、このダイヤルトーンは送出されな
い。そのため、アナログ判定手段にて当該装置内部をオ
ンフック状態にし、このダイヤルトーンが検出されれ
ば、アナログ電話回線であると判定できる。
【0018】一方、ISDN判定手段にて実行されるT
Eレイヤ1起動処理とは、TTC(電信電話技術委員
会)標準に基づくISDNユーザ・網インタフェース条
件の一つとして規定されたものであり、DSUと電話機
等の端末との間で所定の信号をやりとりすることによ
り、電話局と端末との間でISDNを介した通信を行う
ための同期を確立するものである。この処理により同期
が確立できた場合に、ISDN回線であると判定でき
る。
【0019】そして、上記のアナログ判定手段にてアナ
ログ電話回線と判定されず、しかもISDN判定手段に
よってISDN回線とも判定されなかったときは、回線
判定手段は、回線未接続状態、即ち電話回線接続部に何
も接続されていないか或いは電話線が物理的に接続され
てはいるものの電話局との間で信号の送受信ができない
(つまり電気的に未接続)状態であると判定する。
【0020】従って、請求項2に記載の情報中継装置に
よれば、請求項1記載の情報中継装置の作用効果に加
え、電話回線の種類がアナログ電話回線であるか、IS
DN回線であるか、それとも回線未接続状態であるかを
確実に判定することができる。次に、請求項3記載の情
報中継装置は、請求項1記載の情報中継装置であって、
回線判定手段が接続状態判定手段とISDN判定手段と
を備えたものである。通常、アナログ電話回線及びIS
DN回線のいずれの場合でも、電話局側から端末機器動
作用の電圧(例えば40V)が電話回線を介して供給さ
れている。
【0021】そこで、接続状態判定手段は、このように
電話局から電話回線を介して供給される電圧を検出し、
該電圧が所定の回線供給電圧値を満たしている場合はい
ずれかの電話回線が接続されている回線接続状態と判定
し、該電圧が所定の回線供給電圧値を満たしていない場
合はいずれの電話回線も接続されていない回線未接続状
態と判定する。
【0022】所定の回線供給電圧値は、回線接続状態で
あるか回線未接続状態であるかを判定し得る任意の電圧
値に設定すればよい。また、ISDN判定手段は、請求
項2に記載したISDN判定手段と同様のものであり、
TEレイヤ1起動処理の実行により、ISDN回線であ
るか否かを判定する。
【0023】そして、上記の接続状態判定手段にて回線
接続状態と判定され、しかもISDN判定手段にてIS
DN回線と判定されなかった場合は、電話回線接続部に
接続された電話回線がアナログ電話回線であると判定す
る。従って、請求項3記載の情報中継装置によっても、
請求項2記載の情報中継装置と同等の作用効果を奏す
る。
【0024】また、請求項4記載の情報中継装置は、請
求項1記載の情報中継装置であって、回線判定手段が接
続状態判定手段とアナログ判定手段とを備えたものであ
る。回線判定手段は請求項3に記載した回線判定手段と
同様のものであり、電話局から供給される電圧に基づい
て電話回線の接続状態(回線接続状態又は回線未接続状
態)を判定する。アナログ判定手段は、請求項2に記載
したアナログ判定手段と同様のものであり、ダイヤルト
ーンの有無に基づいてアナログ電話回線であるか否かを
判定する。
【0025】そして、上記の接続状態判定手段にて回線
接続状態と判定され、しかもアナログ判定手段にてアナ
ログ電話回線と判定されなかった場合は、電話回線接続
部に接続された電話回線がISDN回線であると判定す
る。そのため、請求項4記載の情報中継装置によって
も、請求項2又は3記載の情報中継装置と同等の作用効
果を奏する。
【0026】ところで、電話回線の種類は、一旦アナロ
グ電話回線又はISDN回線のいずれかに決めた後は通
常はそう滅多に変更することはない。しかし、例えばパ
ーソナルコンピュータ(以下「パソコン」と称す)等の
端末装置からインターネットへ接続する場合、インター
ネットへのアクセス網の種類に応じて、電話回線の種類
を変更する場合が生じる。
【0027】例えば、従来技術で述べたようなデュアル
ルータを用いてCATVインターネットを利用し、電話
回線をアナログにしているユーザが、CATVインター
ネットに加えてダイヤルアップによるインターネット接
続も可能とするためにISDN回線に変更する場合が想
定される。また例えば、上記のデュアルルータを用いて
衛星インターネットを利用しているユーザがその上り信
号伝送用にISDN回線を利用している場合において、
インターネットへのアクセス網をCATV網に変更する
のに伴い、電話回線をISDN回線からアナログ電話回
線に変更する場合なども想定される。
【0028】特に、近年のインターネット接続の高速化
・常時接続化に伴い、アクセス網の選択肢は多種多様と
なっており、より快適・経済的な接続条件を求めて短期
間のうちにアクセス網を変更することも珍しくない。ま
た、近年の情報の多様化により、家庭内通信線(例えば
電話線や家庭内LAN配線など)及びこれらと接続する
外部の通信線(例えば電話回線やCATV網など)をい
ずれも増加・複雑化させており、通信の種類ごとに個々
に必要な機器を設けるようにすると、設置場所や配線回
しなど、家庭内配線が困難になる場合が多くなるおそれ
がある。
【0029】そこで、請求項1〜4いずれかに記載の情
報中継装置は、例えば請求項5又は6に記載したように
ルータとしての機能を備えたものであるとよい。即ち、
請求項5に記載の情報中継装置は、LANと外部ネット
ワークとを接続して相互に送受信されるデータの中継を
行うために、LANを構成する端末装置から出力された
ディジタル送信データを、イーサネット(登録商標)を
介して外部ネットワークへ送信するためのデータ形式に
変換して該イーサネットへ送出すると共に、外部ネット
ワークからイーサネットを介して入力されたイーサネッ
ト受信データを、端末装置にて受信可能なデータ形式に
変換して端末装置へ送出するためのイーサネットデータ
送受信手段を備えたものである。
【0030】つまり、請求項5記載の情報中継装置は、
アナログ端末と外部の電話回線との間の信号伝送を中継
すると共に、例えばパソコン等の端末装置にて構成され
たLANと例えばインターネット等の外部ネットワーク
との間のデータ送受信を中継するものである。イーサネ
ットデータ送受信手段によるデータ送受信の中継は、具
体的には例えばOSI(Open System Interconnectio
n)基本参照モデルでいうネットワーク層のプロトコル
処理に基づき、データを適切にルーティングするなど、
ルータが通常備えているルーティング機能により中継す
る。
【0031】従って、請求項5記載の情報中継装置によ
れば、請求項1〜4いずれかに記載の情報中継装置と同
様、電話回線接続部に接続された電話回線の種類に応じ
て適切な信号伝送経路が自動的に形成されるため、例え
ばCATVインターネットを利用して電話回線をアナロ
グにしているユーザが電話回線をISDN回線にする場
合が生じても、その度に電話ケーブル配線等の変更をす
る必要がないのはもちろん、ユーザが手動操作にて内部
の伝送経路を切り換える必要もない。
【0032】しかも、電話用配線と、インターネット等
の外部ネットワークと家庭内LANとを結ぶ配線を、こ
の情報中継装置一台に全て集約することができ、この情
報中継装置を中心に家庭内配線をより効率よく敷設する
ことが可能となる。ここで、請求項5記載の情報中継装
置は更に、請求項6に記載したように、端末装置から外
部ネットワークへISDN回線を介して接続できるよう
にしてもよい。即ち、請求項6記載の情報中継装置は、
請求項5記載の情報中継装置であって、更に、ISDN
データ送受信手段が、LANを構成する端末装置から出
力された送信データを、電話回線接続部からISDN回
線を介して外部ネットワークへ送信するためのデータ形
式に変換して、ISDN回線へ送出すると共に、外部ネ
ットワークからISDN回線を介して電話回線接続部へ
入力されたISDN受信データを、端末装置にて受信可
能なデータ形式に変換して端末装置へ送出する。そし
て、送受信手段選択手段が、ISDNデータ送受信手段
とイーサネットデータ送受信手段のうちいずれか一方の
送受信手段を選択し、その選択された送受信手段にて端
末装置と外部ネットワークとの間のデータ送受信を行う
ようにする。
【0033】つまり、請求項5記載の情報中継装置に対
し、更に端末装置からISDN回線を介してインターネ
ット等の外部ネットワークに接続でき、しかも外部ネッ
トワークへの接続インタフェースをISDN回線とイー
サネットとのいずれか一方に任意に切り換えることがで
きる。このような情報中継装置の使用においては、電話
回線の種類変更として、例えばCATVインターネット
を利用して電話回線をアナログにしているユーザがIS
DN回線に切り換える場合はもちろん、例えば衛星イン
ターネット利用により電話回線をISDN回線にしてい
る(衛星インターネットの上り回線として使用)ユーザ
が、衛星インターネットの中止により電話回線をアナロ
グ回線に変更する場合等が想定されるが、本発明の情報
中継装置では、上記のように電話回線の種類が切り換わ
っても、それに応じて自動的に内部の伝送経路が切り換
えられる。
【0034】従って、請求項6記載の情報中継装置によ
れば、請求項5記載の情報中継装置と同等の作用効果を
奏するのに加え、例えばインターネットへISDN回線
を介して接続しているユーザが電話回線をアナログ回線
に変更する場合なども含め、電話回線の種類を変更する
ことがより多くなっても、ユーザの手動操作を要するこ
となく適切に信号の伝送経路が形成される。
【0035】ここで、イーサネットを介して外部ネット
ワークとのデータ通信を行うイーサネットデータ送受信
手段は、より具体的には、例えば請求項7に記載のよう
に、CATV網接続用のケーブルモデムやADSL接続
用のADSLモデム等の、イーサネットを介して端末側
との間でデータ送受信を行う機能を有する機器を介し
て、外部ネットワークとのデータ送受信を行うようにす
るとよい。
【0036】一般に、ケーブルモデムはイーサネットを
通してパソコン等の端末装置と接続されるものである。
また、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Lin
e)とは、既設の電話用銅線ケーブルを使う高速ディジ
タル伝送方式(xDSL)の中の最も代表的な伝送技術
であって、近年、ADSL回線を介したインターネット
接続(いわゆるADSLインターネット)はブロードバ
ンドインターネット接続の一形態として急速に普及して
いる。そして、端末側からADSL回線を介してインタ
ーネット等の外部ネットワークに接続する際に用いるA
DSLモデムも、パソコン等の端末装置との接続はイー
サネットを通して行われるものが一般的である。
【0037】そして、イーサネットデータ送受信手段
は、イーサネットを通してデータの送受信を行うもので
あるため、上記各モデムのような、イーサネットを介し
て端末装置との間でデータを送受信する機器と相互に接
続でき、端末装置からは、接続したそれらの機器を介し
てインターネット等の外部ネットワークとデータ通信す
ることができる。
【0038】そのため、請求項7記載の情報中継装置に
よれば、イーサネットを介して他のネットワークとのデ
ータ送受信ができるのはもちろん、特にケーブルモデム
やADSLモデム等を接続することにより、様々なアク
セス網を通じて高速インターネットを実現することも可
能となる。
【0039】また、インターネット接続を行う際には、
通常、インターネットサービスプロバイダ(以下「IS
P」と略す)との間でユーザ認証を行う必要があり、正
規のユーザであることが認証された場合にデータ送受信
を行うことができるようになる。そして、例えば端末装
置からルータ及びモデム(ケーブルモデム或いはADS
Lモデム等)を介してインターネット接続する場合、モ
デム又は端末装置がユーザ認証を行う機能を備え、モデ
ム又は端末装置からISPへユーザ認証を要求する。モ
デムにユーザ認証機能が備えられていない場合且つルー
タを使用する場合は、ルータにてその機能を備える必要
がある。
【0040】そこで、請求項5〜7いずれかに記載の情
報中継装置は、更に、例えば請求項8に記載したよう
に、前記イーサネットデータ送受信手段が、イーサネッ
トを介して外部ネットワークとの間でデータ送受信を行
う際に外部ネットワークとの間でユーザ認証を行うため
の認証手段を備えたものとして構成されているとよい。
つまり、認証手段が、外部ネットワークとの間でユーザ
認証を行うのである。このようにすれば、例えばADS
Lモデムを介して外部ネットワークに接続する場合にA
DSLモデムがユーザ認証機能を備えていなくても、本
発明(請求項8)の情報中継装置が備える認証手段によ
りユーザ認証が行われ、外部ネットワークへ確実に接続
することができる。
【0041】ここで、例えばADSLインターネットに
おいて、ISPによっては、ユーザ認証のために、IS
Pとユーザとの間で送受信されるデータのプロトコルと
してPPPoE(PPP over Ethernet )を用いている場
合がある。PPPoEは、例えば通常のダイヤルアップ
接続でユーザ認証やIPアドレス取得等のために使用さ
れる周知のPPP(Point-to-Point Protocol)を、イー
サネット上で使用するために規定されたプロトコルであ
り、基本的機能はPPPと同様である。
【0042】そして、PPPoEを用いてユーザ認証を
行うためには、通常、端末側でPPPoEに対応した機
能(つまりISPに対してユーザ側から認証を要求する
機能等)を持つ必要がある。例えば、LANを構成する
複数の端末装置からルータ及びADSLモデムを介して
インターネットに接続する際、ルータ側でPPPoE機
能を持つ必要があるのである。
【0043】そこで、請求項8に記載の情報中継装置が
備える認証手段は、具体的には、例えば請求項9に記載
したように、イーサネットを介して外部ネットワークと
の間でPPPoEプロトコルのデータを送受信する機能
を有するものであるとよい。つまり、認証手段が、外部
ネットワークとの間でPPPoEに対応した機能を実行
するのである。
【0044】本発明(請求項9)の情報中継装置によれ
ば、外部ネットワークとの間で送受信されるデータのプ
ロトコルがPPPoEである場合にも、そのデータを正
常かつ確実に処理・送受信できる。そのため、例えばL
AN内の複数のパソコンから本情報中継装置及びADS
Lモデムを介してADSLインターネットをする際、情
報中継装置が備える認証手段がPPPoEに対応した機
能を実行するため、PPPoEを用いたADSLインタ
ーネットサービスを行っているISPにも接続すること
ができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。 [第1実施形態]図1は、本発明が適用されたルータの
概略構成、及びそのルータを情報中継装置としてLAN
とインターネットとを接続した宅内情報通信システムを
示す説明図である。
【0046】図1に示すように、本実施形態のルータ1
0は、主としてディジタルサービスユニット(以下「D
SU」と称す)11と、送受信データのアドレス変換を
含む装置全体の統括的制御(詳細は後述)を行うための
CPU13と、インタフェース選択部14と、WAN側
イーサネットMAC15と、LAN側イーサネットMA
C16と、HUB17と、2つのSLIC18,19
と、6つのスイッチSW1〜SW6と、回線検出部21
と、ISDN回線接続表示灯(以下「LED」と称す)
22とで構成される。
【0047】本実施形態のルータ10は、インターネッ
ト等の外部ネットワーク(WAN)に接続するためのイ
ンタフェースとして、ディジタル公衆通信網とイーサネ
ットのいずれにも接続可能であり、ISDN回線を介し
てインターネット接続する場合は、電話回線接続ポート
P1にISDN回線を接続すればよく、CATV網を介
してインターネット接続する場合は、イーサネットポー
トP2にイーサネットL2を通じてケーブルモデム20
を接続し、そのケーブルモデム20がCATV網と接続
されるようにすればいい。
【0048】そのため、WANへの接続方法としては、
電話回線接続ポートP1からISDN回線を介して接続
する方法と、イーサネットポートP2からイーサネット
L2、ケーブルモデム20及びCATV網を介して接続
する方法とがあり、ユーザは接続方法を自由に選択する
ことができるが、その選択方法の詳細については後述す
る。ケーブルモデム20は、CATV網を使ってパソコ
ン等の端末装置からインターネットに接続するために必
要な信号変換装置である。また、アナログ電話回線との
インタフェースも備えており、アナログ電話回線を使用
する場合は、電話回線接続ポートP1にアナログ電話回
線を接続すればよい。
【0049】尚、アナログ電話回線を介してWANへダ
イヤルアップ接続することももちろん可能であり、電話
回線接続ポートP1にアナログ電話回線を接続すればよ
いが、その際はルータ10とパソコン等の端末との間に
別途モデムを接続する必要がある。
【0050】また、外部接続用のインタフェースに対
し、内部接続用としては、2つのアナログポートP3,
P4と、複数のLANポートP5,P6・・・ を備えてお
り、アナログポートP3,P4には、アナログ電話機や
FAX、モデム等の各種アナログ端末を接続することが
でき、LANポートP5,P6・・・ には、パソコン等の
端末装置やハブ、ブリッジ等のLAN機器をイーサネッ
トL5,L6・・・ を通じて接続することができる。その
ため、このLANポートP5,P6・・・ に接続された各
種機器により、LANを構成することができる。本実施
形態では、全てのLANポートP5,P6・・・ にイーサ
ネットL5,L6・・・ を介して直接パソコンPCを接続
することにより、小規模のLANが構成されている。
【0051】DSU11は、外部のISDN回線等のデ
ジタル公衆通信網とユーザ側の任意のISDN端末とを
接続する際に必要となる周知のディジタル回線終端装置
である。インタフェース選択部14は、複数のLANポ
ートP5,P6・・・ に接続されたパソコンPCからイン
ターネット等のWANに接続する際に、電話回線接続ポ
ートP1を介して(つまりISDN回線を介して)接続
するか、或いはイーサネットポートP2を介して(つま
りCATV網を介して)接続するかを選択・切換するた
めのものである。
【0052】この選択(具体的にはスイッチ14aの切
換)は、パソコンPCからの選択指令によりソフト的に
行うことができ、パソコンPCからユーザが選択指令を
出力すると、CPU13がその選択指令に基づいてドラ
イバ14bを制御することにより、スイッチ14aをD
SU11側(つまり電話回線接続ポートP1側)又はW
AN側イーサネットMAC15側(つまりイーサネット
ポートP2側)のいずれか一方に切り換える。尚、本実
施形態のスイッチ14aの切り換えは、上記のようにパ
ソコンPCからの指令による切り換えに加え、ルータ1
0に別途設けた手動スイッチ(図示せず)をユーザが直
接操作して切り換えることもできる。
【0053】WAN側イーサネットMAC15は、イー
サネットポートP2から入力されるイーサネット受信デ
ータを取り込み、イーサネット受信データ中のMACア
ドレスをみて、LAN側へ送出すべきデータ(自分宛の
データ)であるか、それともLAN側へ送出すべきでな
い、本ルータ10とは別の他のネットワーク宛のデータ
であるかを判断して、自分宛のデータであると判断した
場合にのみ、そのイーサネット受信データをLAN側
(つまりインタフェース選択部14側)へ送出する。
【0054】一方、各LANポートP5,P6・・・ から
入力され、インタフェース選択部14を経てWAN側イ
ーサネットMAC15へ入力された送信データは、外部
へ適切に送信するための所定の処理(例えば送信データ
に送信タイミング情報としてのプリアンブルを付加する
等)が施された後、イーサネットポートP2へ出力され
る。
【0055】尚、MACアドレスとは、OSI基本参照
モデルでいうデータリンク層の下位副層であるMAC
(媒体アクセス制御)層に付与されるアドレスであり、
パソコンやLAN機器のLAN接続ボードのROM上に
書き込まれている。そして、データ送信の際には、送信
元及び送信先の各MACアドレスが送信データ(フレー
ム形式)に格納される。
【0056】そのため、WAN側イーサネットMAC1
5では、データに含まれるMACアドレスを見ることに
より、自分宛のデータであるか否かを判断することがで
きる。また、LAN側イーサネットMAC16も、WA
N側イーサネットMAC15と同様、パソコンPCから
各LANポートP5,P6・・・ 及びHUB17を介して
入力された送信データを取り込み、その送信データ中の
MACアドレスをみて、外部のWAN側へ送出すべきデ
ータであるか、それともLAN内の他のパソコンPCへ
送信すべきデータであるかを判断する。そして、外部の
WAN側へ送出すべきデータであると判断した場合の
み、その送信データをWAN側(CPU13側)へ送出
する。
【0057】これに加え、LAN側イーサネットMAC
16は、外部WAN側から受信しCPU13を経て入力
された受信データ(ISDN受信データ又はイーサネッ
ト受信データ)に対し、その受信データを送出すべきL
AN側のパソコンPCのMACアドレスを設定する機
能、所謂ARP(Address Resolution Protocol)機能
を備えており、受信データに含まれるIPアドレスに基
づいて、送信すべきパソコンPCのMACアドレスを得
る。尚、IPアドレスとは、TCP/IP環境で送信元
ホストと宛先ホストを指定するためのアドレスであり、
受信データを構成するIPパケットのヘッダ部に収容さ
れている。
【0058】HUB17は、LAN側イーサネットMA
C16とLAN側の各パソコンPCとを接続すると共
に、各受信データを所望のLANポートへ出力する、リ
ピータ・ハブとしての機能を備えた集線装置である。6
つのスイッチSW1〜SW6のうち、SW1〜SW5
は、電話回線接続ポートP1とアナログポートP3,P
4との間の伝送経路を、電話回線の種類により選択する
ためのものである。ユーザが例えばISDN回線に契約
して電話やFAXをISDN回線を通じて行う場合は、
スイッチSW1〜SW3をいずれもオンにして、スイッ
チSW4,SW5はいずれもオフにする。一方、電話や
FAXをアナログ回線を通じて行う場合は、スイッチS
W4,SW5をいずれもオンにして、スイッチSW1〜
SW3はいずれもオフにすればよい。
【0059】尚、スイッチSW6は、後述する電話回線
判定の際にオンするものであり、通常はオフになってい
る。また、回線検出部21は、電話回線接続ポートP1
に接続された電話回線を流れる信号の状態(本実施形態
ではダイヤルトーンの有無)を検出するためのものであ
り、これも、後述する電話回線判定の際に、スイッチS
W6をオンして行う。
【0060】2つのSLIC18,19はいずれも、ア
ナログポートP3,P4に接続されたアナログ電話機や
FAX等に電源を供給したり、2線−4線一括変換を行
ったりするためのIC(集積回路)である。上述のよう
に、ISDN回線にて電話をする場合、例えば電話機の
ベルを鳴らすなどの電話機動作用の電源(例えば48〜
75V)は、CPU13からは直接供給することができ
ないため、このSLIC18,19にて動作用電圧を発
生させ、電話機に供給する。
【0061】アナログ電話回線にて電話をする場合は、
通常は電話局(図示せず)からアナログ電話回線を通じ
て電話機動作用の電圧が供給されるため、SLIC1
8,19から電源を供給する必要はない。尚、ISDN
回線の場合もアナログ電話回線の場合と同様の電圧が電
話局から供給されるが、この場合、それがアナログポー
トP3,P4側に直接供給されるわけではない(DSU
11に入力される)ため、SLIC18,19から供給
するようにしているのである。つまり、このSLIC1
8,19は、ISDN回線を利用する際に、各アナログ
端末に電源を供給すると共に、CPU13と各アナログ
端末とのインタフェースをとるためのものである。
【0062】尚、CPU13,SLIC18,SLIC
19,LAN側イーサネットMAC16,及びHUB1
7により、TA(Terminal Adapter)が構成され、LA
N側からの各種データをISDN回線用のデータに相互
に変換している。次に、本実施形態のルータ10にてL
ANとWAN(インターネット)とを接続した場合の、
ルータ内部におけるデータの流れについて概略説明す
る。まず、インターネットに接続する際、ユーザは、I
SDN回線を通じて接続するか、或いはイーサネットか
らCATV網を介して接続するかを選択する必要があ
り、この選択は、上述のように、パソコンPCからの選
択指令により、CPU13がその制御を行う。
【0063】尚、電話回線接続ポートP1にアナログ電
話回線が接続されているときは、6つのスイッチSW1
〜SW6のうちSW4,SW5のみがオンとなり、IS
DN回線が接続されているときは、スイッチSW1〜S
W3のみがオンとなるが、このスイッチの切換について
は後で詳述する。
【0064】具体的には、まず、LAN側の各パソコン
PCからの選択指令に基づき、電話回線接続ポートP1
(ISDN・インタフェース)又はイーサネットポート
P2(イーサネット・インタフェース)のいずれか一方
のインタフェースをアクティブにし、選択されたインタ
フェースにてインターネット接続ができるように設定す
る。そのため、CATVインターネットを利用するユー
ザはイーサネットポートP2をアクティブ(つまりスイ
ッチ14aをWAN側イーサネットMAC15側に切
換)にする選択指令を出力し、ISDN回線を介してダ
イヤルアップ接続するユーザは電話回線接続ポートP1
をアクティブ(つまりスイッチ14aをDSU11側に
切換)にする選択指令を出力する。尚もちろん、選択指
令に拘わらず、アナログポートP3,P4に接続された
アナログ電話機やFAXは常時使用可能である。
【0065】LAN側のパソコンPCからデータが送信
されると、その送信データはイーサネットL5,L6・・
・ 、LANポートP5,P6・・・ 及びHUB17を介し
てLAN側イーサネットMAC16へ入力される。ここ
で、WAN側へ送信すべきデータであると判断された場
合はCPU13へ出力されるが、LAN内の他のパソコ
ンPC宛てのデータであると判断された場合は、CPU
13へ出力せず、HUB17及び各LANポートP5,
P6・・・ から各イーサネットL5,L6・・・ 、を介して
各パソコンPCへ送信され、このうちあて先MACアド
レスに対応した所定のパソコンPCのみがそのデータを
受信する。
【0066】LAN側イーサネットMAC16からCP
U13へ出力された送信データは、CPU13にて、そ
の送信データのフレームに含まれるIPパケットからI
Pアドレス情報が取り出され、予め設定しておいたアド
レス変換テーブルを基に、WAN側の送信先に対応した
IPアドレス(いわゆるグローバルアドレス)に変換さ
れる。そして、IPアドレス変換後の送信データがイン
タフェース選択部14へ出力される。
【0067】ここで、ISDN・インタフェースがアク
ティブになっている場合は、送信データはインタフェー
ス選択部14を介してDSU11へ入力され、このDS
U11を介して、電話回線接続ポートP1から送出され
る。イーサネット・インタフェースがアクティブの場合
は、送信データはインタフェース選択部14からWAN
側イーサネットMAC15を介してイーサネットポート
P2から送出される。
【0068】次に、WAN側から送信されてきたデータ
を受信する場合について説明する。まず、ISDN・イ
ンタフェースがアクティブになっている場合は、ISD
N回線を介して電話回線接続ポートP1へISDN受信
データが入力され、このISDN受信データはDSU1
1及びインタフェース選択部14を介してCPU13へ
入力される。CPU13では、ISDN受信データがL
AN側へ送出すべきデータ(自分宛のデータ)であるか
否かを判定するいわゆるルーティング処理が行われる。
即ち、ISDN受信データのIPパケットに格納されて
いる送信先IPアドレスをみて、自分宛のデータである
場合のみ受け取り、その送信先IPアドレス(グローバ
ルアドレス)を予め設定しておいたアドレス変換テーブ
ルを基に、LAN側の送信先に対応した、LAN内のみ
で運用するIPアドレス(いわゆるプライベートアドレ
ス)に変換して、LAN側イーサネットMAC16へ出
力する。自分宛ではない他のネットワーク宛てのデータ
である場合は、そのISDN受信データを破棄する。
【0069】LAN側イーサネットMAC16では、I
SDN受信データに含まれるIPアドレスから、送信す
べきパソコンPCのMACアドレスが設定されると共
に、パソコンPCへ出力するための所定のデータフレー
ム形式に変換されて、HUB17へ出力される。
【0070】一方、イーサネット・インタフェースがア
クティブになっている場合は、CATV網、ケーブルモ
デム20を介し、イーサネットL2を通してイーサネッ
トポートP2へイーサネット受信データが入力される。
そして、自分宛のデータであると判断されたときのみ、
そのイーサネット受信データをインタフェース選択部1
4を介してCPU13へ送出する。CPU13に入力さ
れた後のイーサネット受信データの流れは、ISDN受
信データがCPU13から端末側へ送出される場合と同
様である。
【0071】ところで、本実施形態のルータ10では、
電話回線接続ポートP1に接続される電話回線の種類に
応じてスイッチSW1〜SW5を切り換えるが、この切
換操作は、主としてCPU13の処理により自動的に行
われる。以下、CPU13による電話回線判定処理につ
いて、図2に基づいて説明する。図2は、本実施形態の
電話回線判定処理を示すフローチャートである。
【0072】尚、通常、一旦電話回線を契約したら、滅
多なことには電話回線の種類を変更することはないと考
えられるため、ルータ10の電源オン時にのみ電話回線
判定判定処理をすれば十分であると考えられる。このよ
うにすれば、仮にユーザが電話回線の種類を変更して
も、一旦電源を切って再投入するだけで、電話回線の自
動判定が実行され、電話回線の種類に応じたスイッチ設
定が行われる。しかし、本実施形態では、完全自動設定
のために、電源オン時だけでなく通常の動作時も定期的
(例えば一日に一回ユーザが指定した時間)に電話回線
判定処理を行うようにしておき、まさにユーザの手間を
かけることなく設定できるようにする。但し、定期的な
電話回線判定処理実行を開始しようとするときに電話回
線が使用中(通信中)である場合は、その通信が終了す
るまでは判定処理を実行しないようにする。
【0073】図2に示すように、電源投入時或いはユー
ザが設定した所定の時刻にCPU13がこの処理を開始
すると、まず、ステップ(以下「S」と略す)110に
て6つのスイッチSW1〜6を全てオフにすると共にL
ED22を消灯する。このLED22は、電話回線接続
ポートP1にISDN回線が接続されているとき点灯す
るものである。尚、スイッチSW1〜SW6のオン・オ
フ操作は、CPU13から各スイッチへの制御出力によ
り自動的に行われるものであり、本実施形態ではリレー
を介してスイッチのオン・オフ操作をするようにしてい
る。
【0074】次に、S120に進み、スイッチSW6を
オンして、S130に進む。S130では、電話回線接
続ポートP1に接続された電話回線がまずアナログ電話
回線であるか否かを判定するため、回線検出部21によ
り、電話回線接続ポートP1からのダイヤルトーンの有
無を検出する。電話回線がアナログであれば、スイッチ
SW6のオンにより図示しない電話局からルータ10側
をみたインピーダンスが変化するため、電話局からダイ
ヤルトーンが送出される。つまり、受話器を上げてオン
フックしたときと同じ状態になるわけである。そのた
め、回線検出部21にてこのダイヤルトーンが検出され
れば(S130で肯定判定)、S180に進み、電話回
線接続ポートP1にアナログ電話回線が接続されている
ものとCPU13にて判定される。
【0075】そして、S190にてスイッチSW6をオ
フにすると共にスイッチSW4,SW5をオンにし、当
該処理を終了する。これにより、電話回線接続ポートP
1とアナログポートP3,P4との間がスイッチSW
4,SW5を介して電気的に直接接続されたことにな
り、アナログ電話回線を介した電話やFAX等による通
信が可能となる。つまり、本発明における、電話回線接
続部と端末接続部とを電気的に直接接続した状態になる
わけである。
【0076】一方、S130にて否定判定された(つま
りダイヤルトーンが検出されなかった)場合は、S14
0にてスイッチSW6をオフにすると共にスイッチSW
1をオンにした上で、S150に進む。S150では、
TEレイヤ1起動シーケンス(本発明のTEレイヤ1起
動処理に相当)を実行する。このシーケンスは、既述の
通りTTC(電信電話技術委員会)標準に基づくISD
Nユーザ・網インタフェース条件の一つとして規定され
たものであり、ISDN回線に接続されたDSUとアナ
ログ電話機等の端末との間で所定の信号をやりとりする
ことにより、電話局と端末との間でISDNを介した通
信を行うための同期を確立するものである。図3に、本
実施形態のTEレイヤ1起動シーケンスの具体的手順を
示す。
【0077】図3に示すように、このシーケンスが実行
されるとまず、CPU13がDSU11に対して起動要
求信号(INFO1)を出力する。このINFO1がD
SU11に入力されると、DSU11はフレーム同期信
号(INFO2)をCPU13へ出力する。このINF
O2をCPU13が検出したとき、とりあえず同期が確
立したことになるが、引き続きCPU13が、同期確立
したことを示すフレーム同期信号(INFO3)をDS
U11へ出力する。DSU11がこのINFO3を検出
すると、同期確立を確認したことを示すフレーム同期信
号(INFO4)をCPU13へ出力し、このINFO
4をCPU13が検出したときに初めて、ルータ10と
電話局との間でISDN回線を介した通信が可能となる
のである。
【0078】同期が確立したことは、INFO2の検出
をもって判定してもよいし、INFO4の検出をもって
判定してもよいが、本実施形態の電話回線判定処理で
は、実際に通信を行うためにTEレイヤ1起動シーケン
スを実行するのではなくISDN回線であるか否かを判
定するためにTEレイヤ1起動シーケンスを実行するた
め、INFO2の検出をもって同期が確立したものと判
定する。
【0079】つまり、S150でTEレイヤ1起動シー
ケンスを実行した後S160に進み、CPU13がDS
U11からのINFO2を検出した場合はS200に進
んでISDN回線であると判定する。そして、S210
にてスイッチSW2,SW3をオンし、更にS220に
てLED22を点灯させて、本処理を終了する。
【0080】一方、S150におけるTEレイヤ1起動
シーケンスの実行の結果、同期が確立できなかった場合
は、S160にて否定判定されてS170に進み、回線
未接続状態と判定して本処理を終了する。以上詳述した
ように、本実施形態のルータ10では、電話回線接続ポ
ートP1に接続されている電話回線の種類を、CPU1
3による電話回線判定処理により判定し、ダイヤルトー
ンを検出した場合はアナログ電話回線、TEレイヤ1起
動シーケンスの実行により同期が確立した場合はISD
N回線、ダイヤルトーンを検出せず且つTEレイヤ1起
動シーケンスにより同期も確立しなかった場合は回線未
接続状態と判定する。そして判定の結果に基づいてスイ
ッチSW1〜SW5が所望の状態に自動的に設定され
る。
【0081】従って、本実施形態のルータ10によれ
ば、電話回線接続ポートP1に接続された電話回線の種
類がアナログ電話回線であるか、ISDN回線である
か、それとも回線未接続状態であるかを確実に判定する
ことができ、判定された電話回線の種類に応じて適切な
信号伝送経路が自動的に形成されるため、ユーザによる
手動操作をすることなく、電話回線の変更に確実に対応
できる。
【0082】特に、本実施形態のルータ10はイーサネ
ット・インタフェース(イーサネットポートP2)を備
えていることから、例えばCATVインターネットを利
用して電話回線をアナログにしているユーザが電話回線
をISDN回線に変更したり、逆にISDN回線を介し
てインターネット接続しているユーザがCATVインタ
ーネットに変更するのに伴って電話回線をアナログ回線
に変更するなど、電話回線の種類を変更する場合が多い
ことも予想されるが、その度に電話回線接続ポートP1
に接続する電話ケーブル配線等の変更をする必要がない
のはもちろん、ユーザが手動操作にて内部の信号伝送経
路を切り換える必要もない。
【0083】しかも、LED22を設けて、ISDN回
線のときはこのLED22が点灯するようにしているた
め、ユーザは少なくともISDN回線であるか否かを視
覚的に容易に認識することができる。 [第2実施形態]図4は、本実施形態のルータの概略構
成、及びそのルータを情報中継装置としてLANとイン
ターネットとを接続した宅内情報通信システムを示す説
明図である。
【0084】図4に示すように、本実施形態のルータ4
0は、回線検出部41及び回線検出部41と電話回線接
続ポートP1との間の信号伝送経路を除き、第1実施形
態のルータ10(図1参照)と全く同様であるため、図
1と同じ構成要素には図1と同じ符号を付し、その説明
を省略する。
【0085】本実施形態では、第1実施形態におけるス
イッチSW6がなく、回線検出部41がスイッチSW1
とDSU11との接続点に接続されている。また、第1
実施形態の回線検出部21がダイヤルトーンを検出して
いたのに対し、本実施形態の回線検出部41は、電話局
から電話回線を介して供給される電圧を検出するもので
ある。
【0086】そして、このように構成されたルータ40
においても、第1実施形態と同様、電話回線接続ポート
P1に接続される電話回線の種類に応じてスイッチSW
1〜SW5を切り換えるための電話回線判定処理が、C
PU13により実行される。以下、本実施形態の電話回
線判定処理について、図5に基づいて説明する。図5
は、本実施形態の電話回線判定処理を示すフローチャー
トである。尚、本実施形態の電話回線判定処理も、第1
実施形態と同様、ルータ40の電源オン時及び定期的に
実行されるものである。
【0087】図5に示すように、電源投入時或いはユー
ザが設定した所定の時刻にCPU13がこの処理を開始
すると、まず、S410にて5つのスイッチSW1〜S
W5を全てオフにすると共にLED22を消灯する。次
に、S420に進み、スイッチSW1をオンして、S4
30に進む。
【0088】S430では、電話局から供給される電圧
が電話回線接続ポートP1から入力されているか否かを
検出する。この検出は、回線検出部41により、所定の
回線供給電圧値以上であるか否かを検出することにより
行い、所定の回線供給電圧値以上であれば、とりあえず
いずれかの電話回線が接続されている(即ち回線接続状
態)ものとしてS440に進むが、所定の回線供給電圧
値に満たない場合は、S490に進み、回線未接続状
態、即ち電話回線接続ポートP1に何も接続されていな
いか或いは電話ケーブルが物理的に接続されてはいるも
のの電話局との間で信号の送受信ができない状態である
と判定して当該処理を終了する。
【0089】所定の回線供給電圧値以上であることが検
出されてS440に進んだ場合は、S440にてTEレ
イヤ1起動シーケンスが実行される。これは、第1実施
形態の電話回線判定処理におけるS150の処理(図2
参照)と全く同様の処理であり、同期が確立した場合は
S460に進んでISDN回線であると判定する。そし
てS470でスイッチSW2,SW3をオンにし、更に
S480にてLED22を点灯させて、当該処理を終了
する。
【0090】S450にて同期が確立しなかったと判定
された場合は、S500に進んでアナログ電話回線であ
ると判定する。つまり、所定の回線供給電圧値以上の電
圧が電話局から供給されているにも拘わらずISDN回
線ではないと判定されたということは、通常はアナログ
電話回線であるものと判定しても差し支えない。そし
て、S510にて、スイッチSW1をオフにすると共に
スイッチSW4,SW5をオンにして、当該処理を終了
する。
【0091】つまり、本実施形態では、電話回線を介し
て供給される電圧に基づいて、アナログ電話回線又はI
SDN回線のいずれかの電話回線が接続されているか否
かを判定すると共に、いずれかの電話回線が接続されて
いると判定された場合は、TEレイヤ1起動シーケンス
のみを実行して、どちらの電話回線であるかを判定す
る。
【0092】従って、本実施形態のルータ40によって
も、電話回線接続ポートP1に接続された電話回線の種
類がアナログ電話回線であるか、ISDN回線である
か、それとも回線未接続状態であるかを確実に判定する
ことができ、しかもISDN回線のときはLED22を
点灯するようにしているため、第1実施形態と同等の作
用効果を奏する。
【0093】ここで、上記各実施形態の構成要素と本発
明の構成要素の対応関係を明らかにする。上記実施形態
において、電話回線接続ポートP1は本発明の電話回線
接続部に相当し、アナログポートP3及びP4はいずれ
も本発明の端末接続部に相当し、DSU11,CPU1
3,SLIC18,及びSLIC19により本発明の信
号変換手段が構成され、電話回線接続ポートP1からD
SU11,CPU13,及びSLIC18又はSLIC
19を経てアナログポートP3,P4に至る経路が本発
明の信号伝送経路に相当し、CPU13及び回線検出部
21(又は41)によりは本発明の回線判定手段が構成
され、WAN側イーサネットMAC15,CPU13,
及びLAN側イーサネットMAC16により本発明のイ
ーサネットデータ送受信手段が構成され、DSU11,
CPU13,及びLAN側イーサネットMACにより本
発明のISDNデータ送受信手段が構成され、CPU1
3及びインタフェース選択部14にて本発明の送受信手
段選択手段が構成され、パソコンPCが本発明の端末装
置に相当する。CPU13はまた、本発明のアナログ伝
送経路形成手段にも相当するものである。
【0094】また、第1実施形態の電話回線判定処理
(図2参照)において、S130及びS180の処理は
本発明のアナログ判定手段が実行する処理に相当し、S
150,S160,S200の処理は本発明のISDN
判定手段が実行する処理に相当し、S190の処理は本
発明のアナログ伝送経路形成手段が実行する処理に相当
する。更に、第2実施形態の電話回線判定処理(図5参
照)において、S430,S490の処理は本発明の接
続状態判定手段が実行する処理に相当し、S440〜S
460の処理は本発明のISDN判定手段が実行する処
理に相当し、S510の処理は本発明のアナログ伝送経
路形成手段が実行する処理に相当する。
【0095】尚、本発明の実施の形態は、上記実施形態
に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に
属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもな
い。例えば、上記第1実施形態における電話回線判定処
理(図2参照)では、ダイヤルトーンの検出及びTEレ
イヤ1起動シーケンスの実行に基づいて、電話回線の種
類を判定するようにしたが、これに限らず例えば図6に
示すように、電話回線を介して供給される電圧及びダイ
ヤルトーンに基づいて判定するようにしてもよい。
【0096】即ち、図6の電話回線判定処理では、まず
S610にてスイッチSW1〜SW6を全てオフにする
と共にLED22を消灯してS620に進み、S620
でスイッチSW6をオンにしてS630に進む。S63
0では、第2実施形態のS430と同様の処理を実行
し、所定の回線供給電圧値に満たない場合はS670に
進んで回線未接続状態と判定して当該処理を終了する
が、所定の回線供給電圧値以上である場合は、少なくと
もいずれか一方の電話回線が接続されている(回線接続
状態)ものと判定してS640に進む。
【0097】S640では、ダイヤルトーンの有無を検
出し、ダイヤルトーンが検出されたならば、S650に
てアナログ電話回線であると判定し、更にS660にて
スイッチSW6をオフ、スイッチSW4,SW5をオン
にして当該処理を終了する。S640でダイヤルトーン
が検出されなかった場合は、S680にてISDN回線
であると判定し、更にS690にてスイッチSW6をオ
フ、スイッチSW1〜SW3をオンにする。そして、S
700でLED22を点灯させて、当該処理を終了す
る。
【0098】以上説明したような方法で電話回線判定処
理を実行しても、上記第1実施形態と同等の作用効果を
奏する。また、上記第1実施形態における電話回線判定
処理を、図6に示した方法以外にも、例えば図2の処理
において、まずTEレイヤ1起動シーケンスを実行して
ISDN回線であるか否かを判定し、ISDN回線と判
定されなかった場合に、引き続きダイヤルトーンを検出
してアナログ電話回線であるかそれとも回線未接続状態
であるかを判定するようにしてもよい。
【0099】図6に示した処理においても、まずダイヤ
ルトーンを検出することによりアナログ電話回線である
か否かを判定し、アナログ電話回線と判定されなかった
場合に、引き続き電話局から供給される電圧をみて、I
SDN回線であるかそれとも回線未接続状態であるかを
判定するようにしてもよい。
【0100】第2実施形態の電話回線判定処理(図5参
照)についても同様であり、図5ではまず電話局からの
電圧を検出し、その後TEレイヤ1起動シーケンスを実
行するようにしたが、まずTEレイヤ1起動シーケンス
を実行してISDN回線であるか否かを判定した後、I
SDN回線と判定されなかった場合に、電話局からの電
圧を検出してアナログ電話回線であるかそれとも回線未
接続であるかを判定するようにしてもよい。
【0101】つまり、電話回線の種類を判定するための
具体的判定方法として、ダイヤルトーンの検出と、TE
レイヤ1起動シーケンスの実行と、電話局からの電圧検
出の、三つの方法があり、このうちいずれか二つの判定
方法を組み合わせることにより、電話回線の種類・状態
を判定できるのである。そして、この判定方法の組み合
わせは、上記第1及び第2実施形態のいずれの場合にお
いても、任意に決めることができる。
【0102】その他、上記各実施形態では、電源オン時
及び定期的(ユーザが設定した所定の時刻)に電話回線
判定処理を実行するようにしたが、例えば電源オン時の
み実行してもいいし、また例えば、電話局からの供給電
圧を常時監視しておき、電圧値に所定の変化があったと
き(例えば電話回線接続ポートP1から電話ケーブルを
抜き差ししたとき)に実行するようにしてもよく、実行
時期は特に限定されない。
【0103】また、上記各実施形態では、回線検出部2
1又は41を単独で設置したが、例えばCPU13に内
蔵して、電話回線接続ポートP1とCPU13とを直接
接続するようにしてもよい。更に、上記各実施形態で
は、電話回線判定処理における最初の処理として、全て
のスイッチSW1〜SW6をオフにするようにしたが、
全てオフにするのに限らず、例えばとりあえずISDN
回線側(つまりスイッチSW1〜SW3のみをオン)或
いはアナログ電話回線側(つまりスイッチSW4及びS
W5のみをオン)に設定するようにしてもよい。その場
合、処理開始時のスイッチの初期位置に応じて、既述の
三つの判定方法を適宜組み合わせて判定すればよい。
【0104】更にまた、上記各実施形態では、ISDN
回線であることを示すためにLED22を設けたが、別
途アナログ電話回線であることを示す表示灯を設けても
よいし、アナログ電話回線のときに点灯する表示灯のみ
を設けるようにしてもよい。また、電話回線判定処理の
実行中のみ点灯する表示灯も設け、電話回線判定処理中
は常にこの表示灯を点灯させるようにするとよい。この
ようにすれば、例えば電話をかけようとしたときにこの
表示灯が点灯していれば、ルータ10内部で何らかの処
理が行われていることをユーザが認識できるため、電話
回線判定処理の実行中にユーザが誤って電話をかけよう
とすることを防止できる。
【0105】更に、上記各実施形態では、イーサネット
ポートP2にケーブルモデム20を接続することにより
CATV網を介してインターネットに接続できるように
した場合を例に挙げて説明した(図1又は図4参照)
が、イーサネットポート2に接続可能な機器がケーブル
モデム20に何ら限定されないことはいうまでもなく、
例えばADSLモデムなど、LANとWANとの間でデ
ータ送受信を行うために両者を相互接続するためのもの
であってLAN側のインタフェースがイーサネットであ
る機器であれば、何でも接続することができる。
【0106】図7に、イーサネットポートP2にADS
Lモデムを接続してADSLインターネットをする場合
の、ルータ10(又は40)とWANとの接続形態の例
を示す。尚、以下の説明では、WAN側に電話会社の電
話局(図示略)があって、電話局から端末側へADSL
回線71が敷設されているものとする。そのため、AD
SLインターネットを行う際の、端末側からISPへの
接続(詳細にはISPのアクセスサーバとの接続)は、
ADSL回線71及び電話局を介して行われることにな
る。
【0107】図7に示した接続形態は、電話局とルータ
10(又は40)との間にスプリッタ72及びADSL
モデム73を設けたものであり、電話局からADSL回
線71を介して送信されてきた信号は、まずスプリッタ
72にて、インターネット用データとアナログ電話信号
とに分離される。このうち、アナログ電話信号は電話回
線接続ポートP1へ入力され、インターネット用データ
はADSLモデム73へ入力される。そのため、ルータ
10(又は40)内では、上記各実施形態で説明したよ
うに、電話回線接続ポートP1にアナログ電話回線が接
続されたことが自動的に判定され、アナログポートP
3,P4に接続された電話やFAX等の各種アナログ端
末が使用可能となる。
【0108】スプリッタ72からADSLモデム73に
入力されたインターネット用データは、ADSLモデム
73にて所定の処理(データ復調など)がなされ、イー
サネットL2を介してイーサネットポートP2へ入力さ
れる。以降、LAN側へのデータの流れは、上記各実施
形態で説明したCATV網接続の場合と同様である。
【0109】一方、電話回線接続ポートP1から出力さ
れたアナログ電話信号、及び、イーサネットポートP2
から出力されADSLモデム73にて所定の処理(デー
タ変調等)がなされたインターネット用データは、いず
れもスプリッタ72に入力されるとともにここで両者が
混合され、ADSL回線71を介してWAN側へ送出さ
れることになる。
【0110】尚、ADSLインターネットを行う際は、
上記のような、アナログ電話信号とインターネット用デ
ータとを一本のADSL回線71(既設の加入者電話回
線用の銅線)に重畳させる方法以外にも、例えばADS
Lインターネット接続用に新たに電話回線(銅線)を引
くといった方法もある。このようにすれば、例えば、イ
ーサネットポートP2にはADSLモデムを介してAD
SL回線を接続し、電話回線接続ポートP1にはISD
N回線を接続することができ、ADSLサービス及びI
SDNサービスを共に享受することが可能となる。
【0111】ここで、ADSLインターネットサービス
を提供する業者によっては、ユーザ認証を行うために、
ADSLインターネット用データのプロトコルとしてP
PPoEを用いている場合がある。このように、ユーザ
認証機能としてPPPoEを用いている場合、ルータ1
0(又は40)にてその機能を備える必要がある。この
機能(PPPoE機能)は、ルータ内のCPU13によ
りソフト的に実行される機能である。
【0112】ルータ10(又は40)がPPPoE機能
を備えたものである場合に、CPU13にて実行される
PPPoEデータ処理について、図8に基づいて説明す
る。図8のPPPoEデータ処理は、ルータ10(又は
40)の電源投入後、CPU13が所定周期で実行する
処理である。
【0113】尚、ルータ10(又は40)の設定は、L
ANを構成する各パソコンPCからブラウザ等を利用し
て行うことができ、具体的には、イーサネットポートP
2からインターネットへ接続する際の回線種類(CAT
V網又はADSL回線など)の設定や、PPPoE機能
を実行するか否かの設定(選択)、或いは、自動又は手
動によるデータ通信切断(以下「自動・手動切断」とい
う)を行うかそれとも常時接続するかの選択など、各種
設定をパソコンPCから行うことができる。そのため、
以下の説明では、インターネットへの接続回線としてA
DSL回線が選択されているのはもちろん、PPPoE
機能を実行する旨の選択がなされているものとして説明
する。
【0114】図8のPPPoEデータ処理が開始される
と、まずS803にて、ISPと接続されているか否か
を判断する。ここでいう接続とは、通常のダイヤルアッ
プ接続等における電話回線接続とは異なり、パソコンP
CとISPとの間でデータ送受信を行える状態にするこ
とをいい、例えばISP側でデータ送受信が許可されて
いれば接続されていることになり、逆に、ISP側でデ
ータ送受信が禁止されていれば、切断されていることに
なる。
【0115】ISPと接続中であればそのままS810
の処理に移行するが、接続中でない場合はS805に進
み、ユーザによる接続要求があったか否かを判断する。
ユーザがパソコンPCに対してISPへの接続を要求す
る旨の操作を行った場合は、続くS807に移行して、
ISPへ接続を要求する。これにより、ISPとの接続
が確立し、以降、ISPとの間でデータ送受信を行える
状態になる。S805にてユーザからの接続要求がない
と判断された場合は、そのままこのPPPoEデータ処
理を終了する。
【0116】S810では、ユーザによりPPPoE機
能を実行する旨の選択がなされているか否かを判断す
る。ここでは上記の通りPPPoE機能実行が選択され
ているため、S820に移行して、ISPとの間でユー
ザ認証を行うなどの、PPPoEとしての各種機能を実
行する。
【0117】PPPoEによるユーザ認証の具体的例と
しては、まず、ISP発行のユーザ名やパスワード等、
ユーザを認識するためのユーザ固有のデータをイーサネ
ットフレーム(MACフレーム)の中にPPPoE用デ
ータとして格納し、ADSLモデム73を介してADS
L回線上へ送出することにより、ISP側へ認証を要求
する。ISP側では、このイーサネットフレームに基づ
いて認証を行い、正規ユーザであることが確認できた
ら、その旨を示すデータ(認証データ)を端末側(つま
りルータ10(又は40))へ送信する。これにより、
以後ユーザがインターネットへのデータ送信を行う際
は、パソコンPCからのデータに認証データを付加した
もの(PPPoEフレーム)を送信することになる。
【0118】S830では、正規ユーザであることが認
証されたか、即ちISP側から認証データを受け取った
か否かが判断され、受け取っていない場合はそのままこ
の処理を終了するが、受け取った場合にはS840へ移
行する。尚、S810にて否定判定された場合(つまり
PPPoE機能実行が選択されていない場合)も、その
ままS840へ移行する。
【0119】S840では、ユーザによるパソコンPC
からのデータ通信が開始されたか否か判断され、データ
通信のない間は繰り返しこのS840の処理を実行する
ことになるが、WEBブラウザの起動等によりデータ通
信が開始された場合は、既述のルーティングや認証デー
タ付加等を含むデータ通信を実行し(S850)、続く
S860に進む。S860では、全てのデータフレーム
(イーサネットフレーム)の通信が完了したか否かが判
断され、まだ通信中であれば再びS850に戻るが、通
信が完了したら、S870に移行する。
【0120】S870では、ユーザにより自動・手動切
断が選択されているか否かが判断され、選択されていな
い場合(つまり常時接続が選択されている場合)は再び
S840に戻ってS840以下の処理を実行するが、自
動・手動切断が選択されている場合はS880に移行し
て、ユーザによる切断要求(つまり手動による切断要
求)がなされたか否かを判断する。
【0121】ユーザから切断要求があれば、S890に
移行し、ISPに対して切断を要求する。これにより、
ISPとのデータ送受信が禁止され、以後、再び接続さ
れるまではデータ送受信を行えなくなる。一方、ユーザ
による切断要求がない場合は、S900に移行して、一
定時間以上データ通信が行われていないかどうかが判断
される。ここで否定判断されると、再びS840に戻る
ことになるが、肯定判断された場合、つまり、データ通
信が行われない状態が一定時間以上経過したと判断され
た場合は、S890に移行してISPに対する切断要求
を行う。
【0122】このように、常時接続できるのはもちろ
ん、ユーザ設定に応じて自動・手動切断できるようにも
したことで、例えばユーザがパソコンPCを何ら操作し
ていない間に外部から何者かがLAN内へ侵入してパソ
コンPC内のデータを破壊或いは盗んでしまうといった
おそれがなくなり、セキュリティ性の大幅な向上を実現
している。
【0123】尚、図8のPPPoEデータ処理におい
て、S820の処理、及び、S850のデータ通信処理
におけるWAN側へ送信するデータのフレームに認証デ
ータを付加する処理は、いずれも本発明の認証手段が実
行する処理である。また、CPU13は本発明の認証手
段にも相当するものである。
【0124】以上説明したように、図8のPPPoEデ
ータ処理をCPU13にて実行できるようにすることに
より、PPPoEを用いたADSLインターネット接続
も行うことができ、延いては、現在実施されている各種
ブロードバンドインターネット接続のほぼ全てに対応し
たルータ10(又は40)の提供が可能となる。そのた
め、例えば、CATV網もADSL回線も開通していな
い地域に住んでいるユーザが、とりあえずはISDN回
線を使用してインターネット接続するようにし、将来的
にCATV網やADSL回線等が開通したらそちらに変
更したいといった場合に、将来をみこして本ルータ10
(又は40)を使用しておけば、将来的にCATV網や
ADSL回線等に変更してもルータを買い替えたりする
必要がなく、接続方法(WAN側インタフェース)の変
更に対してよりスムーズ且つフレキシブルに対応でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用された第1実施形態のルータの
概略構成、及びそのルータを情報中継装置としてLAN
とインターネットとを接続した宅内情報通信システムを
示す説明図である。
【図2】 第1実施形態の電話回線判定処理を示すフロ
ーチャートである。
【図3】 TEレイヤ1起動シーケンスを示す説明図で
ある。
【図4】 本発明が適用された第2実施形態のルータの
概略構成、及びそのルータを情報中継装置としてLAN
とインターネットとを接続した宅内情報通信システムを
示す説明図である。
【図5】 第2実施形態の電話回線判定処理を示すフロ
ーチャートである。
【図6】 第1実施形態の電話回線判定処理の、他の実
施例を示すフローチャートである。
【図7】 イーサネットポートにADSLを接続してA
DSLインターネットできるようにする場合の、ルータ
とWANとの接続形態の例を示す説明図である。
【図8】 ルータがPPPoE機能を備えている場合
に、CPUが実行するPPPoEデータ処理を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
10,40…ルータ、11…DSU、13…CPU、1
4…インタフェース選択部、15…WAN側イーサネッ
トMAC、16…LAN側イーサネットMAC、17…
HUB、18,19…SLIC、20…ケーブルモデ
ム、21,41…回線検出部、22…LED(ISDN
回線接続表示灯)、71…ADSL回線、72…スプリ
ッタ、73…ADSLモデム、L2,L5,L6…イー
サネット、P1…電話回線接続ポート、P2…イーサネ
ットポート、P3,P4…アナログポート、P5,P6
…LANポート、PC…パソコン、SW1〜SW6…ス
イッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 徳康 愛知県日進市浅田町上納80番地 マスプロ 電工株式会社内 Fターム(参考) 5K030 GA17 HA01 HC02 HC05 HC14 HD03 HD06 JA08 JL08 KA13 MA05 5K101 KK02 LL01 LL03 LL06 MM04 NN14 QQ01 QQ11 TT01 TT03 UU11

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ電話回線又はISDN回線のい
    ずれか一方の電話回線と接続するための電話回線接続部
    と、 アナログ信号を送受信するアナログ端末と接続するため
    の端末接続部と、 前記電話回線接続部と前記端末接続部との間の信号伝送
    経路上に設けられ、電話局から前記ISDN回線を介し
    て前記電話回線接続部へ入力されたディジタル信号を前
    記アナログ端末が受信可能な前記アナログ信号に変換し
    て前記端末接続部へ出力すると共に、該アナログ端末か
    ら前記端末接続部へ入力された前記アナログ信号を、前
    記ISDN回線を介して接続された前記電話局側で受信
    可能なディジタル信号に変換して前記電話回線接続部へ
    出力するための信号変換手段とを備えた情報中継装置に
    おいて、 前記電話回線接続部に接続された前記いずれかの電話回
    線を流れる信号の状態に基づいて、該電話回線が前記ア
    ナログ電話回線又は前記ISDN回線のいずれであるか
    を判定する回線判定手段と、 前記回線判定手段にて前記アナログ電話回線であると判
    定されたときに、前記電話回線接続部と前記端末接続部
    との間を伝送される前記アナログ信号が前記信号変換手
    段を介さずに前記両接続部間を直接伝送されるように、
    該両接続部間を電気的に直接接続すると共に前記信号伝
    送経路を遮断するためのアナログ伝送経路形成手段とを
    備えたことを特徴とする情報中継装置。
  2. 【請求項2】 前記回線判定手段は、 前記電話局から送信されるダイヤルトーンの有無を検出
    し、該ダイヤルトーンを検出したときに、前記電話回線
    接続部に接続された電話回線が前記アナログ電話回線で
    あると判定するアナログ判定手段と、 前記アナログ端末が前記電話局との間で前記ISDN回
    線を介して通信を行うことができるように両者間の同期
    を確立するためのTEレイヤ1起動処理を実行し、該T
    Eレイヤ1起動処理の実行の結果、同期が確立できたと
    きに、前記電話回線接続部に接続された電話回線が前記
    ISDN回線であると判定するISDN判定手段とを備
    えると共に、前記アナログ判定手段にて前記アナログ電
    話回線と判定されず、しかも前記ISDN判定手段にて
    ISDN回線と判定されなかった場合は、前記いずれの
    電話回線も接続されていない回線未接続状態であると判
    定することを特徴とする請求項1記載の情報中継装置。
  3. 【請求項3】 前記回線判定手段は、 前記電話局から前記いずれかの電話回線を介して供給さ
    れる電圧を検出して、該電圧が所定の回線供給電圧値を
    満たしている場合は前記いずれかの電話回線が接続され
    ている回線接続状態と判定し、該電圧が所定の回線供給
    電圧値を満たしていない場合は前記いずれの電話回線も
    接続されていない回線未接続状態と判定する接続状態判
    定手段と、 前記アナログ端末が前記電話局との間で前記ISDN回
    線を介して通信を行うことができるように両者間の同期
    を確立するためのTEレイヤ1起動処理を実行し、該T
    Eレイヤ1起動処理の実行の結果、同期が確立できたと
    きに、前記電話回線接続部に接続された電話回線が前記
    ISDN回線であると判定するISDN判定手段とを備
    えると共に、前記接続状態判定手段にて回線接続状態と
    判定され、しかも前記ISDN判定手段にて前記ISD
    N回線と判定されなかった場合は、前記電話回線接続部
    に接続された電話回線が前記アナログ電話回線であると
    判定することを特徴とする請求項1記載の情報中継装
    置。
  4. 【請求項4】 前記回線判定手段は、 前記電話局から前記いずれかの電話回線を介して供給さ
    れる電圧を検出して、該電圧が所定の回線供給電圧値を
    満たしている場合は前記いずれかの電話回線が接続され
    ている回線接続状態と判定し、該電圧が所定の回線供給
    電圧値を満たしていない場合は前記いずれの電話回線も
    接続されていない回線未接続状態と判定する接続状態判
    定手段と、 前記電話局から送信されるダイヤルトーンの有無を検出
    し、該ダイヤルトーンを検出したときに、前記電話回線
    接続部に接続された電話回線が前記アナログ電話回線で
    あると判定するアナログ判定手段と、 を備えると共に、前記接続状態判定手段にて回線接続状
    態と判定され、しかも前記アナログ判定手段にて前記ア
    ナログ電話回線と判定されなかった場合は、前記電話回
    線接続部に接続された電話回線が前記ISDN回線であ
    ると判定することを特徴とする請求項1記載の情報中継
    装置。
  5. 【請求項5】 前記情報中継装置は、 LANと外部ネットワークとを接続し、相互に送受信さ
    れるデータの中継を行うために、前記LANを構成する
    端末装置から出力された送信データを、イーサネット
    (登録商標)を介して前記外部ネットワークへ送信する
    ためのデータ形式に変換して、前記イーサネットへ送出
    すると共に、前記外部ネットワークから前記イーサネッ
    トを介して入力されたイーサネット受信データを、前記
    端末装置にて受信可能なデータ形式に変換して前記端末
    装置へ送出するためのイーサネットデータ送受信手段を
    備えていることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記
    載の情報中継装置。
  6. 【請求項6】 前記情報中継装置は、更に、 前記LANを構成する前記端末装置から出力された前記
    送信データを、前記電話回線接続部から前記ISDN回
    線を介して前記外部ネットワークへ送信するためのデー
    タ形式に変換して、前記ISDN回線へ送出すると共
    に、前記外部ネットワークから前記ISDN回線を介し
    て前記電話回線接続部へ入力されたISDN受信データ
    を、前記端末装置にて受信可能なデータ形式に変換して
    前記端末装置へ送出するためのISDNデータ送受信手
    段と、 前記ISDNデータ送受信手段と前記イーサネットデー
    タ送受信手段のうちいずれか一方の送受信手段を選択
    し、その選択された送受信手段にて前記端末装置と前記
    外部ネットワークとの間のデータ送受信を行うようにす
    るための送受信手段選択手段とを備えていることを特徴
    とする請求項5記載の情報中継装置。
  7. 【請求項7】 前記イーサネットデータ送受信手段は、
    CATV網接続用のケーブルモデムやADSL接続用の
    ADSLモデム等の、イーサネットを介して端末側との
    間でデータ送受信を行う機能を有する機器を介して、前
    記外部ネットワークとのデータ送受信を行うことを特徴
    とする請求項5又は6記載の情報中継装置。
  8. 【請求項8】 前記イーサネットデータ送受信手段は、 前記イーサネットを介して前記外部ネットワークとの間
    でデータ送受信を行う際に前記外部ネットワークとの間
    でユーザ認証を行うための認証手段を備えていることを
    特徴とする請求項5〜7いずれかに記載の情報中継装
    置。
  9. 【請求項9】 前記認証手段は、前記イーサネットを介
    して前記外部ネットワークとの間でPPPoEプロトコ
    ルのデータを送受信する機能を有するものであることを
    特徴とする請求項8記載の情報中継装置。
JP2001270635A 2000-09-06 2001-09-06 情報中継装置 Pending JP2002158799A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001270635A JP2002158799A (ja) 2000-09-06 2001-09-06 情報中継装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000270157 2000-09-06
JP2000-270157 2000-09-06
JP2001270635A JP2002158799A (ja) 2000-09-06 2001-09-06 情報中継装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002158799A true JP2002158799A (ja) 2002-05-31

Family

ID=26599348

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001270635A Pending JP2002158799A (ja) 2000-09-06 2001-09-06 情報中継装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002158799A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007258816A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Ricoh Co Ltd 通信装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007258816A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Ricoh Co Ltd 通信装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100500639B1 (ko) 댁내 전화망 스위칭 기능을 갖는 홈 게이트웨이 장치 및그 구현 방법
US7313606B2 (en) System and method for automatic configuration of a bi-directional IP communication device
WO1998059477A1 (en) Network access device dial-up port allocation
CA2273713A1 (en) Computer telephony adapter and method
GB2495627A (en) A backup system for network communication such as calls placed via an IP telephone
JP2001517032A (ja) パケット形式ネットワーク上でのテレフォンコールに従来の電話機を使用する装置及び方法
JP3692083B2 (ja) ダイヤルアップ機能付き通信装置
WO2009018779A1 (en) Method, modem and server for bridging telephone calls into internet calls
US20110182296A1 (en) Bandwidth and Topology Management Device for Home Networks
JP4368120B2 (ja) 通信路設定方法及び通信路設定システム
JP2002158799A (ja) 情報中継装置
KR100415580B1 (ko) 다양한 홈 네트워킹 인터페이스를 갖는 댁내 망과 액세스망을 연결하는 홈 게이트웨이 장치
JP3821783B2 (ja) 接続デバイス属性自動判別方式およびこの方式を実装するppp認証対応ブロードバンドルータ
KR100928365B1 (ko) 원격통신 단말기, 사용자, 수단을 스위칭하기 위한 어댑터
Cisco Voice-over-IP Quick Start Guide
US20040078626A1 (en) System and method for failure recovery of high-speed modems
US20030108032A1 (en) Line switching method and apparatus, and network device
JP4272046B2 (ja) 回線接続装置
US20010000301A1 (en) Device and system for providing access to the internet
KR20040026754A (ko) xDSL 및 VoIP 인터페이스를 갖는 홈 게이트웨이장치
JP4060775B2 (ja) 網制御装置
JP3627690B2 (ja) ルータ
JP3976686B2 (ja) ルータシステム
JP2003152892A (ja) 通信システム、通信方法及び通信路選択装置
JP2001094609A (ja) ダイヤルアップ端末接続システム