JP2002158449A - 高周波電子回路モジュールおよびモジュール用多層基板 - Google Patents
高周波電子回路モジュールおよびモジュール用多層基板Info
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Abstract
ールの小型化を可能にする。 【解決手段】 高周波電子回路モジュールは、セラミッ
ク多層基板1と、セラミック多層基板1の表面にフリッ
プチップボンディングによって搭載された2つのベアチ
ップの弾性表面波素子20と、セラミック多層基板1の
表面に搭載された他の素子11,12,13を備えてい
る。セラミック多層基板1の表面には、この表面に搭載
される各素子に接続される導体層2,2Gが形成されて
いる。導体層2Gは、弾性表面波素子20の接地用端子
に接続される接地導体層であり、導体層2はその他の導
体層である。接地導体層2Gは、弾性表面波素子20に
対向する領域を含む範囲に配置されている。セラミック
多層基板1の内部において、弾性表面波素子20に対向
する領域には他の素子が設けられている。
Description
層基板に搭載された弾性表面波素子とを備えた高周波電
子回路モジュール、および弾性表面波素子が搭載されて
高周波電子回路モジュールを構成するモジュール用多層
基板に関する。
として、常に、小型化、軽量化が要求される。そのた
め、電子機器に使用される部品についても小型化、軽量
化が要求される。携帯電話に代表される高周波機器にお
いてはこの傾向が著しく、それに使用される部品におい
ても、特にこの傾向が顕著に見られる。高周波機器にお
いては、部品の小型化のみならず、部品の搭載方法に関
しても高密度化が進み、これらにより、機器の小型化、
軽量化の要求に対応してきている。高周波機器において
は、このような小型化、軽量化の要求に対応するため
に、部品を搭載する基板として、導体層が単層の基板に
代わって、多層基板が主に用いられている。
基板が用いられる。セラミック多層基板は、複数の絶縁
層を電気的に絶縁体となるセラミックで形成し、導体層
を銀等で形成したものである。このセラミック多層基板
は、一般的な樹脂多層基板に比べて、高周波での損失が
少なく、熱伝導がよく、寸法精度がよく、信頼性に優れ
る等の特徴を併せ持つ。
導体をコイル形状にすることによって内部にインダクタ
を形成したり、2つの内導体を平行に対向させることに
よって内部にキャパシタを形成することが可能である。
更に、セラミック多層基板においては、低損失の素子を
寸法精度よく形成することができる。従って、セラミッ
ク多層基板を用いることにより、Qが大きく、公差の小
さい素子を内部に形成することが可能になる。
に携帯電話等の高周波機器において、一定の機能を有す
るように複数の素子や部品を組み合わせて構成されたモ
ジュールに活かされている。すなわち、セラミック多層
基板の表面に様々な部品を搭載することによって、上記
高周波機器に適した、高特性且つ小型のモジュールを実
現することができる。
部がまとめられたモジュールを組み合わせて機器の回路
を構成することにより、従来のディスクリート部品を一
つ一つ基板に搭載して回路を構成していく場合に比べ
て、機器の構造が簡単になり、且つ信頼性および特性に
優れた機器を提供できるようになる。
機器の回路を構成する場合には、各部品毎の特性を組み
合わせて所定の機能を果たすように回路を構成していく
ため、回路の設計が複雑になる。これに対し、モジュー
ルを組み合わせて機器の回路を構成する場合には、モジ
ュール毎に特性の仕様が決まっているため、モジュール
単位での特性を組み合わせて回路を構築することが可能
になり、回路設計の短期間化および省力化が可能にな
る。
能について回路のモジュール化が行われている。ここ
で、全世界で最も端末数の多いGSM(Global System
for Mobile Communications)方式のデュアルバンド型
携帯電話におけるアンテナスイッチ部のモジュールの一
例を図10に示す。
多層基板101と、このセラミック多層基板101の表
面に搭載された複数のチップ102と、これらのチップ
102を覆うシールドケース103とを備えている。チ
ップ102はダイオードや抵抗等である。セラミック多
層基板101は、セラミックで形成された複数の絶縁層
111と、隣接する絶縁層111の間および表層の絶縁
層111の表面に形成された導体層112と、複数の絶
縁層を貫通して、複数の導体層112間を接続するビア
ホール113と、側面に形成された端子電極114とを
含んでいる。また、セラミック多層基板101内には、
導体層112によってインダクタ115やキャパシタ1
16が形成されている。
アンプ、アンテナスイッチ部等の単機能でモジュール化
が実現されているが、より広範の機能がモジュール化さ
れれば、更にモジュール化の利点が引き出されることに
なる。
ドパスフィルタが含まれている。このバンドパスフィル
タとしては弾性表面波素子がよく用いられている。その
ため、弾性表面波素子を含むモジュール化も重要とな
る。
パッケージ品が用いられていた。ここで、図11を参照
して、弾性表面波素子のパッケージ品の構造の一例につ
いて説明する。図11に示したパッケージ品では、基台
121に対して弾性表面波素子のチップ122がフリッ
プチップボンディングによって搭載されている。この例
では、チップ122に設けられた金等からなる接続電極
(バンプ)123が、基台121に形成された金等から
なる導体パターン124に対して溶着されている。図示
しないが、チップ122は樹脂等によって封止されて、
パッケージが形成される。なお、基台に対して弾性表面
波素子のチップをフリップチップボンディングによって
搭載する技術は、例えば特開平10−79638号公報
に示されている。
パッケージ品を搭載してモジュール化を行うことも可能
であるが、弾性表面波素子のチップを多層基板に直接搭
載すれば、より小型化、低背化、低コスト化が可能とな
る。
パシタを内蔵できるため、モジュールの小型化ができる
ことが特徴になるが、反面、多層基板ゆえに低背化が困
難になるという不具合がある。そのため、多層基板に更
にパッケージ品を搭載する一般的なモジュールでは、今
後更に進む低背化の要求に十分に応えることができな
い。
べて大きな占有面積を必要とする。携帯電話に使用され
る部品の中で、弾性表面波素子は最も高背のものの一つ
で、また、占有面積も大きい。こうした状況では、弾性
表面波素子のチップを、パッケージを用いずに、何らか
の形で直接、セラミック多層基板に搭載することが望ま
れている。
造においては、チップを作成する工程と、チップをパッ
ケージに搭載し、密閉する工程とがあり、各々のコスト
が同程度かかっている。仮に、弾性表面波素子のチップ
をセラミック多層基板に直接搭載することが可能なら
ば、チップをパッケージに搭載し、密閉する工程が不要
になるため、安価なモジュールを作成することもでき
る。
む高周波電子回路モジュールにおいては、他の部品をは
んだ付け等で搭載するセラミック多層基板に対して、弾
性表面波素子をチップのまま直接搭載することが望まし
い。
面波素子のチップを、セラミック多層基板等の多層基板
に搭載する場合には、パッケージ品を多層基板に搭載す
る場合とは異なり、次のような2つの問題点がある。
基板に内蔵された素子との間で相互干渉が起こることで
ある。第2の問題点は、弾性表面波素子において、所望
の帯域外での減衰が十分に取れなくなることである。
する。弾性表面波素子のチップを、例えばフリップチッ
プボンディングによって多層基板に搭載する場合を考え
ると、フリップチップボンディング用のチップの構造か
ら必然的に、チップと多層基板の表面との間の距離は約
10〜50μmになる。弾性表面波素子のチップの場合
には、チップの表面に形成された櫛形電極が、多層基板
の表面に対向するように配置されることになる。そのた
め、チップと多層基板の表面との間の距離が上述のよう
に短いと、多層基板の表面に信号線がある場合には弾性
表面波素子と信号線との間で容易に相互干渉が生じ、ま
た、多層基板内部において弾性表面波素子の直下に他の
素子が存在する場合には弾性表面波素子と他の素子との
間で容易に相互干渉が生じる。そのため、従来は、弾性
表面波素子のチップを、例えばフリップチップボンディ
ングによって多層基板に搭載する場合には、多層基板内
部において弾性表面波素子の直下に他の素子を配置する
ことができず、結局、モジュールの小型化が困難になっ
ていた。
子のパッケージ品を多層基板に搭載する場合には、パッ
ケージ品の基台121が0.3mm程度の厚みを有する
ため、弾性表面波素子と多層基板に内蔵された素子との
間で干渉は生じない。
る。弾性表面波素子には、複数の接地用端子があり、全
ての接地用端子を確実に接地する必要がある。しかしな
がら、多層基板では、小型化を追及する観点から、十分
に均一で安定な接地導体層を任意の場所に設けることが
難しい。そのため、各接地用端子と接地導体層との接続
関係が均一ではなくなり、回路図上では接地されている
複数の部分が、実際には等電位とは言い難い場合もよく
ある。このように、弾性表面波素子のチップを多層基板
に搭載する場合には、全ての接地端子を等電位に保つこ
とができず、その結果、所望の帯域外での減衰が十分に
取れなくなる場合がある。
ジ内部でチップの全ての接地用端子をとりまとめて一つ
の端子に接続し、この端子をマザーボード上の安定した
接地導体層につなぐことは比較的容易に行うことができ
る。
ので、その第1の目的は、多層基板とこの多層基板に搭
載された弾性表面波素子とを備えた高周波電子回路モジ
ュールであって、特性の劣化を防ぎながら小型化を可能
にした高周波電子回路モジュールを提供することにあ
る。
搭載されて高周波電子回路モジュールを構成するモジュ
ール用多層基板であって、モジュールの特性の劣化を防
ぎながらモジュールの小型化を可能にするモジュール用
多層基板を提供することにある。
モジュールは、多層基板と、この多層基板の表面にフリ
ップチップボンディングによって搭載された弾性表面波
素子とを備え、弾性表面波素子は、多層基板の表面に対
向する面に形成された接地用端子を有し、多層基板は、
その表面において弾性表面波素子に対向する領域に配置
され、弾性表面波素子の接地用端子に接続された接地導
体層を有し、多層基板は、更に、その内部において弾性
表面波素子に対向する領域に配置された他の素子を有す
るものである。
弾性表面波素子と多層基板内の素子との間に配置された
接地導体層によって、弾性表面波素子と多層基板内の素
子とが電磁気的に分離される。また、弾性表面波素子の
接地用端子は、多層基板の表面において弾性表面波素子
に対向する領域に配置された接地導体層に対してほぼ最
短の距離で接続され、接地用端子と接地導体層との接続
関係が均一化される。
て、多層基板の表面の弾性表面波素子に対向する領域に
おける接地導体層の占有率は、50%以上80%以下で
あってもよい。
において、多層基板の表面の弾性表面波素子に対向する
領域における接地導体層の占有率は、70%以上80%
以下であってもよい。
において、多層基板は、セラミックで形成された複数の
絶縁層を有するセラミック多層基板であってもよい。
面波素子が搭載されて高周波電子回路モジュールを構成
するものであって、弾性表面波素子がフリップチップボ
ンディングによって搭載される表面において弾性表面波
素子に対向する領域に配置され、弾性表面波素子の接地
用端子に接続される接地導体層と、内部において弾性表
面波素子に対向する領域に配置された他の素子とを有す
るものである。
表面波素子と多層基板内の素子との間に配置された接地
導体層によって、弾性表面波素子と多層基板内の素子と
が電磁気的に分離される。また、弾性表面波素子の接地
用端子は、多層基板の表面において弾性表面波素子に対
向する領域に配置された接地導体層に対してほぼ最短の
距離で接続され、接地用端子と接地導体層との接続関係
が均一化される。
表面の弾性表面波素子に対向する領域における接地導体
層の占有率は、50%以上80%以下であってもよい。
いて、表面の弾性表面波素子に対向する領域における接
地導体層の占有率は、70%以上80%以下であっても
よい。
セラミックで形成された複数の絶縁層を有していてもよ
い。
いて図面を参照して詳細に説明する。始めに、図3を参
照して、本実施の形態に係る高周波電子回路モジュール
およびモジュール用多層基板が適用される高周波電子回
路の一例として、デュアルバンド型携帯電話における高
周波回路の構成の一例について説明する。図3に示した
高周波回路は、第1ないし第3のポートを有し、第1の
ポートがアンテナ30に接続されたダイプレクサ31を
備えている。このダイプレクサ31は、第2のポートと
第3のポートに入力される送信信号を第1のポートより
出力すると共に、第1のポートに入力される受信信号を
その周波数に応じて第2のポートまたは第3のポートよ
り出力するようになっている。第2のポートは欧州にお
ける携帯電話方式であるGSM方式の信号を入出力する
ようになっている。第3のポートは欧州における携帯電
話方式であるDCS(Digital Cellular System)方式
の信号を入出力するようになっている。
方式の送信と受信を切り換えるためのアンテナスイッチ
32と、DCS方式の送信と受信を切り換えるためのア
ンテナスイッチ33とを備えている。アンテナスイッチ
32の可動接点はダイプレクサ31の第2のポートに接
続され、一方の固定接点はローパスフィルタ(図ではL
PFと記す。)34の出力端に接続され、他方の固定接
点はバンドパスフィルタ(図ではBPFと記す。)35
の入力端に接続されている。アンテナスイッチ33の可
動接点はダイプレクサ31の第3のポートに接続され、
一方の固定接点はローパスフィルタ36の出力端に接続
され、他方の固定接点はバンドパスフィルタ37の入力
端に接続されている。
分信号(以下、I信号と記す。)と直交成分信号(以
下、Q信号と記す。)からなる入力信号の入力端より順
に設けられた直交変調器41、位相検出器42、ミキサ
43およびバラン44を備えている。バラン44の出力
端には、GSM方式の送信信号用のパワーアンプ(図で
はPAと記す。)45の入力端と、DCS方式用の送信
信号用のパワーアンプ48の入力端とが接続されてい
る。パワーアンプ45の出力端はカプラ46を介してロ
ーパスフィルタ34の入力端に接続されている。カプラ
46は出力の一部を抽出して自動出力制御回路(図では
APCと記す。)47に送るようになっている。パワー
アンプ45は、自動出力制御回路47の出力に基づい
て、出力利得が一定になるように制御されるようになっ
ている。同様に、パワーアンプ48の出力端はカプラ4
9を介してローパスフィルタ36の入力端に接続されて
いる。カプラ49は出力の一部を抽出して自動出力制御
回路50に送るようになっている。パワーアンプ48
は、自動出力制御回路50の出力に基づいて、出力利得
が一定になるように制御されるようになっている。
パスフィルタ35の後段に順に設けられたローノイズア
ンプ(図ではLNAと記す。)51およびバラン52
と、バンドパスフィルタ37の後段に順に設けられたロ
ーノイズアンプ53およびバラン54を備えている。バ
ラン52,54の出力端はミキサ55の入力端に接続さ
れている。高周波回路は、更に、ミキサ55の後段に順
に設けられた中間周波バンドパスフィルタ(図ではIF
BPFと記す。)56、アンプ57、ミキサ58、自動
利得制御アンプ59および直交復調器60を備えてい
る。直交復調器60は、復調されたI信号とQ信号を出
力するようになっている。
ようなシンセサイザ構成の高周波発振器を備えている。
すなわち、この発振器は、GSM方式用の電圧制御発振
器(図ではGSMVCOと記す。)61と、DCS方式
用の電圧制御発振器(図ではDCSVCOと記す。)6
2と、これらの電圧制御発振器61,62に接続された
位相同期化ループ回路(図ではRFPLLと記す。)6
3とを有している。なお、位相検出器42によって得ら
れる位相検出信号は、ローパスフィルタ64を介して電
圧制御発振器61に与えられると共に、ローパスフィル
タ65を介して電圧制御発振器62に与えられるように
なっている。電圧制御発振器61,62の出力は、ミキ
サ43とミキサ55に与えられるようになっている。
ようなシンセサイザ構成の中間周波発振器を備えてい
る。すなわち、この発振器は、電圧制御発振器(図では
IFVCOと記す。)71と、この電圧制御発振器71
に接続された位相同期化ループ回路(図ではIFPLL
と記す。)72とを有している。電圧制御発振器71の
出力はミキサ58に与えられるようになっている。
御発振器71の出力を分周する分周器73,75と、分
周器73の出力を90°移相して、位相が90°異なる
2つの信号を生成し、直交変調器41に与える90°移
相器74と、分周器75の出力を90°移相して、位相
が90°異なる2つの信号を生成し、直交復調器60に
与える90°移相器76とを備えている。
路において、ダイプレクサ31、アンテナスイッチ3
2,33、ローパスフィルタ34,36およびバンドパ
スフィルタ35,37からなるアンテナスイッチモジュ
ール40を構成する。
ールは、例えば、図3におけるアンテナスイッチモジュ
ール40に適用される。
ジュール40の回路構成の一例を示す回路図である。図
4に示したアンテナスイッチモジュール40では、ダイ
プレクサ31は次のように構成されている。すなわち、
ダイプレクサ31は、各一端がアンテナ30に接続され
たヘリカルインダクタ131、キャパシタ132および
キャパシタ133と、各一端がキャパシタ133の他端
に接続されたキャパシタ134およびヘリカルインダク
タ135と、一端がヘリカルインダクタ135の他端に
接続され、他端が接地されたキャパシタ136とを有し
ている。ヘリカルインダクタ131とキャパシタ132
の各他端は、互いに接続されアンテナスイッチ32に接
続されている。キャパシタ134の他端はアンテナスイ
ッチ33に接続されている。
40では、アンテナスイッチ32は次のように構成され
ている。すなわち、アンテナスイッチ32は、カソード
がヘリカルインダクタ131とキャパシタ132の接続
点に接続されたPINダイオード141と、一端がダイ
オード141のアノードに接続されたヘリカルインダク
タ142と、一端がヘリカルインダクタ142の他端に
接続され、他端が接地されたキャパシタ143と、ヘリ
カルインダクタ142とキャパシタ143の接続点に設
けられ、送信と受信とを切り換える制御信号が印加され
る制御端144と、一端がダイオード141のカソード
に接続され、他端が接地されたキャパシタ145とを有
している。
イオード141のカソードに接続されたヘリカルインダ
クタ146と、一端がヘリカルインダクタ146の他端
に接続され、他端が接地されたキャパシタ147と、ア
ノードがヘリカルインダクタ146の他端に接続された
PINダイオード148と、一端がダイオード148の
カソードに接続され、他端が接地されたキャパシタ14
9と、一端がダイオード148のカソードに接続され、
他端が接地された抵抗150と、一端がヘリカルインダ
クタ146の他端に接続され、他端がバンドパスフィル
タ35の入力端に接続されたキャパシタ151とを有し
ている。
40では、ローパスフィルタ34は次のように構成され
ている。すなわち、ローパスフィルタ34は、一端がダ
イオード141のアノードに接続され、他端がGSM方
式の送信信号の入力端158に接続されたヘリカルイン
ダクタ154と、一端がダイオード141のアノードに
接続され、他端が入力端158に接続されたキャパシタ
155と、一端がキャパシタ155の一端に接続され、
他端が接地されたキャパシタ156と、一端がキャパシ
タ155の他端に接続され、他端が接地されたキャパシ
タ157とを有している。
40では、アンテナスイッチ33は次のように構成され
ている。すなわち、アンテナスイッチ33は、カソード
がキャパシタ134の他端に接続されたPINダイオー
ド161と、一端がダイオード161のアノードに接続
されたヘリカルインダクタ162と、一端がヘリカルイ
ンダクタ162の他端に接続され、他端が接地されたキ
ャパシタ163と、ヘリカルインダクタ162とキャパ
シタ163の接続点に設けられ、送信と受信とを切り換
える制御信号が印加される制御端164と、一端がダイ
オード161のカソードに接続され、他端が接地された
キャパシタ165とを有している。
イオード161のカソードに接続されたヘリカルインダ
クタ166と、一端がヘリカルインダクタ166の他端
に接続され、他端が接地されたキャパシタ167と、ア
ノードがヘリカルインダクタ166の他端に接続された
PINダイオード168と、一端がダイオード168の
カソードに接続され、他端が接地されたキャパシタ16
9と、一端がダイオード168のカソードに接続され、
他端が接地された抵抗170と、一端がヘリカルインダ
クタ166の他端に接続され、他端がバンドパスフィル
タ37の入力端に接続されたキャパシタ171とを有し
ている。アンテナスイッチ33は、更に、一端がダイオ
ード161のカソードに接続されたヘリカルインダクタ
172と、一端がヘリカルインダクタ172の他端に接
続され、他端がダイオード161のアノードに接続され
たキャパシタ173とを有している。
40では、ローパスフィルタ36は次のように構成され
ている。すなわち、ローパスフィルタ36は、一端がダ
イオード161のアノードに接続され、他端がDCSM
方式の送信信号の入力端178に接続されたヘリカルイ
ンダクタ174と、一端がダイオード161のアノード
に接続され、他端が入力端178に接続されたキャパシ
タ175と、一端がキャパシタ175の一端に接続さ
れ、他端が接地されたキャパシタ176と、一端がキャ
パシタ175の他端に接続され、他端が接地されたキャ
パシタ177とを有している。
制御端144に印加される制御信号がハイレベルのとき
には、2つのPINダイオード141,148が共にオ
ン状態となり、ダイプレクサ31に送信側のローパスフ
ィルタ34が接続される。一方、制御端144に印加さ
れる制御信号がローレベルのときには、2つのPINダ
イオード141,148が共にオフ状態となり、ダイプ
レクサ31に受信側のバンドパスフィルタ35が接続さ
れる。アンテナスイッチ33の動作も、アンテナスイッ
チ32と同様である。
40において、バンドパスフィルタ35,37は、弾性
表面波素子によって構成されている。
る高周波電子回路モジュールについて説明する。図1
は、本実施の形態に係る高周波電子回路モジュールのセ
ラミック多層基板の表面における導体層のパターンとこ
の表面に搭載される素子の配置とを示している。図1に
おいて、ハッチングを施した部分が導体層を表してい
る。本実施の形態に係る高周波電子回路モジュールは、
図1に示したように、本実施の形態に係るモジュール用
多層基板としてのセラミック多層基板1と、このセラミ
ック多層基板1の表面にフリップチップボンディングに
よって搭載された2つのベアチップの弾性表面波素子2
0とを備えている。2つの弾性表面波素子20は、図3
および図4におけるバンドパスフィルタ35,37を構
成する。セラミック多層基板1の表面には、更に、4つ
のダイオード11と、2つの抵抗12と、1つのインダ
クタ13が搭載されている。
示したセラミック多層基板101と同様である。すなわ
ち、セラミック多層基板1は、セラミックで形成された
複数の絶縁層111と、隣接する絶縁層111の間およ
び表層の絶縁層111の表面に形成された導体層112
と、複数の絶縁層を貫通して、複数の導体層112間を
接続するビアホール113と、側面に形成された端子電
極114とを含んでいる。また、セラミック多層基板1
01内には、導体層112によってインダクタ115や
キャパシタ116が形成されている。
向する弾性表面波素子20の面の構造の一例を示してい
る。図2に示したように、弾性表面波素子20は、圧電
基板21と、この圧電基板21の一方の面に形成された
櫛形電極22および導体パターン23と、導体パターン
23の端部に形成された端子24A,24B,24Gと
を有している。端子24A,24B,24Gは、金等よ
りなる突起状の接続電極(バンプ)で構成されている。
端子24Aは入力端子であり、端子24Bは出力端子で
あり、4つの端子24Gは接地用端子である。導体パタ
ーン23は櫛形電極22に接続されている。弾性表面波
素子20は、櫛形電極22によって発生される弾性表面
波を基本動作に使用する素子であり、本実施の形態では
バンドパスフィルタとしての機能を有する。
1の表面には、この表面に搭載される各素子に接続され
る導体層2,2Gが形成されている。導体層2Gは、弾
性表面波素子20の接地用端子24Gに接続される接地
導体層であり、導体層2はその他の導体層である。接地
導体層2Gは、セラミック多層基板1のビアホール11
3あるいは側面の端子電極114を経由して、マーザー
ボード上の接地導体層に接続されるようになっている。
性表面波素子20の直下の領域すなわち弾性表面波素子
20に対向する領域を含む範囲に配置されている。1つ
の接地導体層2Gは、1つの弾性表面波素子20におけ
る4つの接地用端子24Gに接続されている。また、セ
ラミック多層基板1の内部において、弾性表面波素子2
0の直下の領域すなわち弾性表面波素子20に対向する
領域には、インダクタ115やキャパシタ116等の他
の素子が設けられている。
素子20に対向する領域における接地導体層2Gの占有
率は、50%以上80%以下であることが好ましく、7
0%以上80%以下であることが更に好ましい。その理
由については、後で詳しく説明する。図1には、上記占
有率を80%とした例を示している。
モジュールおよびモジュール用多層基板の作用および効
果について説明する。
ジュールを作製してその特性を測定した実験結果につい
て説明する。第1の比較例のモジュールは、セラミック
多層基板の表面に弾性表面波素子のパッケージ品を搭載
したものである。第2の比較例のモジュールは、セラミ
ック多層基板の表面に、フリップチップボンディングに
よってベアチップの弾性表面波素子を搭載したものであ
る。いずれの比較例のモジュールとも、回路構成は本実
施の形態に係るモジュールと同様である。
ジュールのセラミック多層基板の表面における導体層の
パターンとこの表面に搭載される素子の配置とを示して
いる。図5において、ハッチングを施した部分が導体層
を表している。第1の比較例の高周波電子回路モジュー
ルは、セラミック多層基板201と、このセラミック多
層基板201の表面に搭載された2つの弾性表面波素子
のパッケージ品220とを備えている。セラミック多層
基板201の表面には、この表面に搭載される各素子に
接続される導体層202,202Gが形成されている。
導体層202Gは、パッケージ品220の接地用端子に
接続される接地導体層であり、導体層202はその他の
導体層である。導体層202Gは、パッケージ品220
の接地用端子毎に設けられている。図5に示したモジュ
ールのその他の構成は、図1に示したモジュールと同様
である。
ジュールのセラミック多層基板の表面における導体層の
パターンとこの表面に搭載される素子の配置とを示して
いる。図6において、ハッチングを施した部分が導体層
を表している。第2の比較例の高周波電子回路モジュー
ルは、セラミック多層基板301と、このセラミック多
層基板301の表面に搭載された2つのベアチップの弾
性表面波素子20とを備えている。セラミック多層基板
301の表面には、この表面に搭載される各素子に接続
される導体層302,302Gが形成されている。導体
層302Gは、弾性表面波素子20の接地用端子に接続
される接地導体層であり、導体層302はその他の導体
層である。導体層302Gは、弾性表面波素子20の接
地用端子毎に設けられている。また、導体層302G
は、弾性表面波素子20に対向する領域内では、弾性表
面波素子20の接地用端子に接続するための最低限の部
分にのみ配置され、大部分は弾性表面波素子20に対向
する領域外に配置されている。図6に示したモジュール
のその他の構成は、図1に示したモジュールと同様であ
る。
01,301には、アルミナガラス複合セラミックを絶
縁層とし、内導体層を15層有するものを用いた。ま
た、セラミック多層基板201,301の外形は、図5
および図6における左右方向の長さが約8mm、図5お
よび図6における上下方向の長さが約5mm、厚みが
0.8mmである。パッケージ品220の外形は、図5
における左右方向の長さが2.5mm、図5における上
下方向の長さが2.0mm、厚みが1mmである。ベア
チップの弾性表面波素子20の外形は、図6における左
右方向の長さが1.3mm、図6における上下方向の長
さが0.8mm、厚みが0.35mmである。また、セ
ラミック多層基板201の内部には、各パッケージ品2
20に対向する領域に、それぞれインダクタとキャパシ
タを配置した。同様に、セラミック多層基板301の内
部には、各弾性表面波素子20に対向する領域に、それ
ぞれインダクタとキャパシタを配置した。第1の比較例
と第2の比較例とでは、弾性表面波素子の形態と、セラ
ミック多層基板201,301の表面における導体層の
パターンが異なる他は、極力同じになるようにした。
における導体層は、以下のようにして形成した。すなわ
ち、絶縁層上に銀をスクリーン印刷し、その表面をプレ
スして平坦化した後、焼結処理して、銀の焼結導体より
なる最下層を形成した。次に、この最下層の上に、ニッ
ケルめっきと、金めっきを順に施して、3層構造の導体
層を形成した。
における導体層と、ベアチップの弾性表面波素子20以
外の素子との接合は、以下のようにして行った。すなわ
ち、導体層における素子との接合部に、はんだペースト
を塗布し、その上に各素子を搭載した。次に、素子が搭
載されたセラミック多層基板201,301をリフロー
炉に通して、はんだの固着を行った。次に、セラミック
多層基板201,301および素子に対してプラズマ洗
浄を行った。
おける導体層とベアチップの弾性表面波素子20との接
合は、以下のようにして行った。すなわち、弾性表面波
素子20には、予め、図2に示したように、金スタッド
バンプによって端子24A,24B,24Gを形成し
た。この弾性表面波素子20を、端子24A,24B,
24Gが導体層における接合部に接触するように、基板
301の表面上に配置し、弾性表面波素子20側から適
当な荷重を掛けながら超音波を印加して、弾性表面波素
子20の金バンプと基板301の導体層の表面の金との
接合を行った。
2の比較例について、弾性表面波素子を用いたバンドパ
スフィルタの通過帯域特性を測定した結果について説明
する。図7には、最も相互干渉の影響の出やすいDCS
方式の信号受信側のバンドパスフィルタ37の周波数と
挿入損失との関係を示している。図7において、点線は
弾性表面波素子のパッケージ品220を用いた第1の比
較例の場合の特性を示し、実線はベアチップの弾性表面
波素子20を用いた第2の比較例の場合の特性を示して
いる。図7から分かるように、第2の比較例の場合には
通過帯域付近にスプリアスが認められる。このスプリア
スは、パッケージ品220を用いた場合や、弾性表面波
素子の直下に素子を内蔵しない場合には認められない。
従って、このスプリアスは、ベアチップの弾性表面波素
子20とその直下に内蔵された素子との間で、相互干渉
が生じた結果現れたものと考えられる。
は、帯域外における減衰が小さいことが分かる。これ
は、多層基板301の内部で電位が複雑に分布して、弾
性表面波素子20の接地が完全に行われていないことを
示す。
モジュールおよびモジュール用多層基板において、セラ
ミック多層基板1の表面の弾性表面波素子20に対向す
る領域における接地導体層2Gの占有率の好ましい範囲
を求めるために行った実験の結果について説明する。図
8は、この実験で用いた高周波電子回路モジュールのセ
ラミック多層基板の表面における導体層のパターンとこ
の表面に搭載される素子の配置とを示している。図8に
おいて、ハッチングを施した部分が導体層を表してい
る。この実験では、図8に示したように、セラミック多
層基板1の表面の弾性表面波素子20に対向する領域に
配置された接地導体層2Gのうち、弾性表面波素子20
の端子との接続部を除いた部分の幅Wを変えることによ
って、上記占有率が40%、50%、60%、70%、
80%の5種類となるモジュールを作製して、それらの
特性を比較した。なお、この実験で用いたモジュールの
作製方法は、第2の比較例と同様である。
て、DCS方式の信号受信側のバンドパスフィルタ37
の通過帯域特性、すなわち周波数と挿入損失との関係を
求めた結果を示している。図9には、これらとの比較の
ために、符号PKGで示した線によって、第1の比較例
の特性も示している。
スプリアスが著しく増大し、また、帯域外の減衰が著し
く阻害されることが分かる。また、占有率が70%以上
になると、第1の比較例に比べて帯域外の減衰が大きく
なることが分かる。一方、占有率を80%よりも大きく
取ろうとすると、多層基板1の表面の導電層と弾性表面
波素子20の端子との接続部を著しく小さくすることに
なり、金−金の接合部が不安定になる。従って、占有率
の上限は80%となった。これらのことから、占有率
は、50%以上80%以下であることが好ましく、70
%以上80%以下であることが更に好ましい。
セラミック多層基板1は、その表面において弾性表面波
素子20に対向する領域に配置され、弾性表面波素子2
0の接地用端子24Gに接続された接地導体層2Gを有
している。セラミック多層基板1は、更に、その内部に
おいて弾性表面波素子20に対向する領域に配置された
他の素子を有している。従って、本実施の形態によれ
ば、弾性表面波素子20とセラミック多層基板1内の素
子との間に配置された接地導体層2Gによって、弾性表
面波素子20とセラミック多層基板1内の素子とを電磁
気的に分離でき、これにより弾性表面波素子20とセラ
ミック多層基板1内の素子との間における相互干渉を抑
制することができる。従って、本実施の形態によれば、
ベアチップの弾性表面波素子20をセラミック多層基板
1に対してフリップチップボンディングによって搭載す
ることによりモジュールの低背化および小型化が可能に
なると共に、セラミック多層基板1の内部において弾性
表面波素子20に対向する領域にも他の素子を配置する
ことができることからセラミック多層基板1の小型化が
可能になる。その結果、本実施の形態によれば、モジュ
ールの低背化および小型化が可能になる。
素子20の4つの接地用端子24Gは、セラミック多層
基板1の表面において弾性表面波素子20に対向する領
域内に配置された接地導体層2Gに対してほぼ最短の距
離で接続されるので、接地用端子24Gと接地導体層2
Gとの接続関係が均一化され、これにより弾性表面波素
子20において所望の帯域外の減衰を大きくすることが
できる。
ば、モジュールの特性の劣化を防ぎながらモジュールの
小型化が可能になる。
多層基板1の表面の弾性表面波素子20に対向する領域
における接地導体層2Gの占有率を、50%以上80%
以下、好ましくは70%以上80%以下とした場合に
は、モジュールの特性の劣化をより確実に防止すること
ができる。
セラミック多層基板1を用いたので、多層基板内に、低
損失の素子を寸法精度よく形成することができる。
ず、種々の変更が可能である。例えば、実施の形態で
は、本発明を携帯電話のアンテナスイッチモジュールに
適用した例を示したが、本発明は、多層基板と弾性表面
波素子を含むものであれば、他のモジュールにも適用す
ることができる。また、多層基板はセラミック多層基板
に限らず、絶縁層に他の材料を用いた多層基板でもよ
い。
いずれかに記載の高周波電子回路モジュールによれば、
弾性表面波素子と多層基板内の素子との間に配置された
接地導体層によって、弾性表面波素子と多層基板内の素
子とを電磁気的に分離でき、これにより弾性表面波素子
と多層基板内の素子との間における相互干渉を抑制する
ことができる。また、本発明によれば、弾性表面波素子
の接地用端子は、多層基板の表面において弾性表面波素
子に対向する領域内に配置された接地導体層に対してほ
ぼ最短の距離で接続されるので、接地用端子と接地導体
層との接続関係が均一化され、これにより弾性表面波素
子において所望の帯域外の減衰を大きくすることができ
る。これらのことから、本発明によれば、モジュールの
特性の劣化を防ぎながらモジュールの小型化が可能にな
るという効果を奏する。
ュールによれば、多層基板の表面の弾性表面波素子に対
向する領域における接地導体層の占有率を、50%以上
80%以下としたので、モジュールの特性の劣化をより
確実に防止することができるという効果を奏する。
ュールによれば、多層基板の表面の弾性表面波素子に対
向する領域における接地導体層の占有率を、70%以上
80%以下としたので、モジュールの特性の劣化をより
確実に防止することができるという効果を奏する。
ュールによれば、多層基板を、セラミックで形成された
複数の絶縁層を有するセラミック多層基板としたので、
多層基板内に、低損失の素子を寸法精度よく形成するこ
とができるという効果を奏する。
のモジュール用多層基板によれば、弾性表面波素子と多
層基板内の素子との間に配置された接地導体層によっ
て、弾性表面波素子と多層基板内の素子とを電磁気的に
分離でき、これにより弾性表面波素子と多層基板内の素
子との間における相互干渉を抑制することができる。ま
た、本発明によれば、弾性表面波素子の接地用端子は、
多層基板の表面において弾性表面波素子に対向する領域
内に配置された接地導体層に対してほぼ最短の距離で接
続されるので、接地用端子と接地導体層との接続関係が
均一化され、これにより弾性表面波素子において所望の
帯域外の減衰を大きくすることができる。これらのこと
から、本発明によれば、モジュールの特性の劣化を防ぎ
ながらモジュールの小型化が可能になるという効果を奏
する。
板によれば、多層基板の表面の弾性表面波素子に対向す
る領域における接地導体層の占有率を、50%以上80
%以下としたので、モジュールの特性の劣化をより確実
に防止することができるという効果を奏する。
板によれば、多層基板の表面の弾性表面波素子に対向す
る領域における接地導体層の占有率を、70%以上80
%以下としたので、モジュールの特性の劣化をより確実
に防止することができるという効果を奏する。
板によれば、セラミックで形成された複数の絶縁層を有
するので、多層基板内に、低損失の素子を寸法精度よく
形成することができるという効果を奏する。
ジュールのセラミック多層基板の表面における導体層の
パターンと素子の配置とを示す説明図である。
する弾性表面波素子の面の構造の一例を示す説明図であ
る。
ンド型携帯電話における高周波回路の構成の一例を示す
ブロック図である。
路構成の一例を示す回路図である。
ラミック多層基板の表面における導体層のパターンと素
子の配置とを示す説明図である。
ラミック多層基板の表面における導体層のパターンと素
子の配置とを示す説明図である。
スフィルタの通過帯域特性を示す特性図である。
ましい範囲を求めるための実験で用いた高周波電子回路
モジュールのセラミック多層基板の表面における導体層
のパターンと素子の配置とを示す説明図である。
るバンドパスフィルタの通過帯域特性を示す特性図であ
る。
ュールの一例を示す断面図である。
を示す説明図である。
層、20…弾性表面波素子、21…圧電基板、22…櫛
形電極、23…導体パターン、24A…入力端子、24
B…出力端子、24G…接地用端子。
Claims (8)
- 【請求項1】 多層基板と、前記多層基板の表面にフリ
ップチップボンディングによって搭載された弾性表面波
素子とを備えた高周波電子回路モジュールであって、 前記弾性表面波素子は、前記多層基板の表面に対向する
面に形成された接地用端子を有し、 前記多層基板は、その表面において前記弾性表面波素子
に対向する領域に配置され、前記弾性表面波素子の接地
用端子に接続された接地導体層を有し、 前記多層基板は、更に、その内部において前記弾性表面
波素子に対向する領域に配置された他の素子を有するこ
とを特徴とする高周波電子回路モジュール。 - 【請求項2】 前記多層基板の表面の前記弾性表面波素
子に対向する領域における前記接地導体層の占有率は、
50%以上80%以下であることを特徴とする請求項1
記載の高周波電子回路モジュール。 - 【請求項3】 前記多層基板の表面の前記弾性表面波素
子に対向する領域における前記接地導体層の占有率は、
70%以上80%以下であることを特徴とする請求項1
記載の高周波電子回路モジュール。 - 【請求項4】 前記多層基板は、セラミックで形成され
た複数の絶縁層を有するセラミック多層基板であること
を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の高周
波電子回路モジュール。 - 【請求項5】 弾性表面波素子が搭載されて高周波電子
回路モジュールを構成するモジュール用多層基板であっ
て、 前記弾性表面波素子がフリップチップボンディングによ
って搭載される表面において前記弾性表面波素子に対向
する領域に配置され、前記弾性表面波素子の接地用端子
に接続される接地導体層と、 内部において前記弾性表面波素子に対向する領域に配置
された他の素子とを有することを特徴とするモジュール
用多層基板。 - 【請求項6】 前記表面の前記弾性表面波素子に対向す
る領域における前記接地導体層の占有率は、50%以上
80%以下であることを特徴とする請求項5記載のモジ
ュール用多層基板。 - 【請求項7】 前記表面の前記弾性表面波素子に対向す
る領域における前記接地導体層の占有率は、70%以上
80%以下であることを特徴とする請求項5記載のモジ
ュール用多層基板。 - 【請求項8】 セラミックで形成された複数の絶縁層を
有することを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに
記載のモジュール用多層基板。
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