JP2002157505A - 広告情報提供システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】不特定多数の人が使用し、利用率の高い公共の
スペースにおいて、広告効果の確認が容易であり、タイ
ムリーな情報を提供し、視聴者と双方向で情報の交換が
可能であり、正確な視聴者数や広告効果の情報を簡便に
収集可能な広告情報提供システムを提供する。 【解決手段】広告情報サーバと、広告ディスプレイとが
通信ネットワークを介して接続された広告情報提供シス
テムにおいて、利用状況感知センサーが視聴者を感知し
た場合に、情報処理手段が広告要求信号及び付加情報を
広告情報サーバに送信し、広告選択手段が広告データベ
ースに保存されている広告情報から最適な広告情報を選
択し、広告ディスプレイに最適な広告情報を送信すると
ともに、利用状況収集手段が付加情報を系統化して収集
し、情報処理手段が最適な広告情報を表示装置に表示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、広告情報の提供を
行うシステムに関し、特に視聴者と双方向の情報伝達が
可能であり、正確な利用状況を把握することが可能な広
告情報提供システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】公共のスペースにおける広告について
は、今までポスターまたは看板または単なるＶＴＲ画像
などによる表示がほとんどであった。しかし、媒体がポ
スターや看板では画像的な変化の内容の変化がないた
め、意識化されにくく注目度が低くなってしまい宣伝効
果の面で充分でなく、また、最新情報の提供や時間帯に
よる情報の変化などに対応できないため、広告内容が固
定されていた。

【０００３】媒体が単なるＶＴＲ画像の場合には画像的
な変化や内容の変化があり、最新情報の提供や時間帯に
よる情報の変化に対応することは可能であるものの、情
報を送出し続けるだけであり、不特定多数の視聴者に対
する一方的な情報提供となっていた。また、広告映像を
途中から部分的にしか視聴しない視聴者や、全く視聴せ
ずに通過するだけの通行人が多いために、広告効果を把
握することが難しかった。

【０００４】そこで、上述した問題を解決するために、
サーバとタッチパネルを備えたディスプレイをネットワ
ークで接続し、視聴者の入力に応じて表示内容の提供を
行うことの出来る技術が特開２０００−２３１３６９
に、表示部上部に取り付けられた撮影部で視聴者の反応
を収集することで広告効果を確認する技術が特開平１１
−１５３９７７において開示されている。

【０００５】しかし、特開２０００−２３１３６９の発
明においては、視聴者が何らかの操作を行わない限り視
聴者の人数を把握することは困難であり、特開平１１−
１５３９７７の発明においては、視聴者の反応を映像で
確認することが出来るという利点はあるものの、長期間
におよぶ視聴者人数の調査や、広告効果の把握には利用
できないという問題があった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】以上の従来技術の問題
点を解決するために本願発明は、不特定多数の人が使用
し、利用率の高い公共のスペースにおいて、広告効果の
確認が容易であり、タイムリーな情報を提供し、視聴者
と双方向で情報の交換が可能であり、正確な視聴者数や
広告効果の情報を簡便に収集可能な広告情報提供システ
ムを提供することを課題とする。

【課題を解決するための手段】

【０００７】前記課題を解決するための本願発明の広告
情報提供システムは、広告データベースと、広告選択手
段と、利用状況収集手段と、通信手段とを備えた広告情
報サーバと、 利用状況感知センサーと、表示装置と、
情報処理手段と、第２の通信手段とを備えた広告ディス
プレイとが通信ネットワークを介して接続された広告情
報提供システムにおいて、前記利用状況感知センサーが
視聴者を感知した場合に、前記情報処理手段が広告要求
信号及び付加情報を前記広告情報サーバに前記第２の通
信手段から送信し、前記広告選択手段が前記広告データ
ベースに保存されている広告情報から最適な広告情報を
選択し、前記通信手段から前記広告ディスプレイに前記
最適な広告情報を送信するとともに、前記利用状況収集
手段が前記付加情報を系統化して収集し、前記情報処理
手段が前記最適な広告情報を前記表示装置に表示するこ
とを特徴とする。

【０００８】視聴者の感知を行った時点で広告を配信す
ることにより、広告データベースに保存された最新の広
告情報を逐次配信することが可能となる。また、広告選
択手段が付加情報に基づき広告を選択することで、広告
表示を行う環境に適した広告情報を選択的に配信するこ
とが可能となる。さらに、利用状況収集手段によって視
聴者の数や視聴された状況について統計的に情報を収集
することが可能となる。

【０００９】また前記課題を解決するための広告情報提
供システムは、広告データベースと、広告選択手段と、
利用状況収集手段と、通信手段とを備えた広告情報サー
バと、利用状況感知センサーと、画面選択用センサー
と、表示装置と、情報処理手段と、第２の通信手段とを
備えた広告ディスプレイとが通信ネットワークを介して
接続された広告情報提供システムにおいて、 前記利用
状況感知センサーが視聴者を感知した場合に、前記情報
処理手段が広告要求信号及び付加情報を前記広告情報サ
ーバに前記第２の通信手段から送信し、前記広告選択手
段が前記広告データベースに保存されている広告情報か
ら最適な広告情報を選択し、前記通信手段から前記広告
ディスプレイに前記最適な広告情報を送信するととも
に、前記利用状況収集手段が前記付加情報を系統化して
収集し、前記情報処理手段が前記最適な広告情報を前記
表示装置に表示し、視聴者が前記画面選択用センサーか
ら情報の入力を行った場合には、前記情報処理手段は該
情報を前記付加情報として前記広告情報サーバに前記第
２の通信手段から送信し、以後最適な広告情報を選択す
る手順以下を繰り返して行うことを特徴とする。

【００１０】視聴者の感知を行った時点で広告を配信す
ることにより、広告データベースに保存された最新の広
告情報を逐次配信することが可能となる。また、広告選
択手段が付加情報に基づき広告を選択することで、広告
表示を行う環境に適した広告情報を選択的に配信するこ
とが可能となる。さらに、利用状況収集手段によって視
聴者の数や視聴された状況について統計的に情報を収集
することが可能となる。また、画面選択用センサーから
視聴者が情報の入力を行うことが出来るので、双方向の
広告活動が可能であり、視聴者の属性情報などに対応し
た広告選択も可能になり、詳細な利用状況の収集も可能
となる。

【００１１】また前記課題を解決するための広告情報提
供システムは、広告データベースと、広告選択手段と、
利用状況収集手段と、通信手段とを備えた広告情報サー
バと、 利用状況感知センサーと、表示装置と、情報処
理手段と、第２の通信手段と、広告記憶領域とを備えた
広告ディスプレイとが通信ネットワークを介して接続さ
れた広告情報提供システムにおいて、前記利用状況感知
センサーが視聴者を感知していない場合に、前記情報処
理手段が広告要求信号及び付加情報を前記広告情報サー
バに前記第２の通信手段から送信し、前記広告選択手段
が前記広告データベースに保存されている広告情報から
複数の適する広告情報を選択し、前記通信手段から前記
広告ディスプレイに前記適する広告情報を送信し、前記
情報処理手段は前記広告記憶領域に前記適する広告情報
を保存し、 前記利用状況感知センサーが視聴者を感知
した場合には、前記情報処理手段は広告情報一覧を前記
広告データベースに送信し、前記広告選択手段が前記広
告情報一覧に記載されている広告情報から最適な広告情
報を選択して広告情報指定情報を広告ディスプレイに送
信するとともに、前記利用状況収集手段が前記付加情報
を系統化して収集し、前記情報処理手段が前記広告情報
指定情報で示された前記最適な広告情報を前記表示装置
に表示することを特徴とする。

【００１２】視聴者の感知が無い時点で広告を予め配信
して広告記憶領域に保存することにより、広告データベ
ースから逐次ダウンロードを行うことなく広告情報を再
生することが可能となり、広告再生までの時間が短縮さ
れる。また、広告選択手段が付加情報に基づき広告を選
択することで、広告表示を行う環境に適した広告情報を
選択的に配信することが可能となる。さらに、利用状況
収集手段によって視聴者の数や視聴された状況について
統計的に情報を収集することが可能となる。

【００１３】また前記課題を解決するための広告情報提
供システムは、広告データベースと、広告選択手段と、
利用状況収集手段と、通信手段とを備えた広告情報サー
バと、 利用状況感知センサーと、画面選択用センサー
と、表示装置と、情報処理手段と、第２の通信手段と、
広告記憶領域とを備えた広告ディスプレイとが通信ネッ
トワークを介して接続された広告情報提供システムにお
いて、 前記利用状況感知センサーが視聴者を感知して
いない場合に、前記情報処理手段が広告要求信号及び付
加情報を前記広告情報サーバに前記第２の通信手段から
送信し、前記広告選択手段が前記広告データベースに保
存されている広告情報から複数の適する広告情報を選択
し、前記通信手段から前記広告ディスプレイに前記適す
る広告情報を送信し、前記情報処理手段は前記広告記憶
領域に前記適する広告情報を保存し、前記利用状況感知
センサーが視聴者を感知した場合には、前記情報処理手
段は広告情報一覧を前記広告データベースに送信し、前
記広告選択手段が前記広告情報一覧に記載されている広
告情報から最適な広告情報を選択して広告情報指定情報
を広告ディスプレイに送信するとともに、前記利用状況
収集手段が前記付加情報を系統化して収集し、前記情報
処理手段が前記広告情報指定情報で示された前記最適な
広告情報を前記表示装置に表示し、視聴者が前記画面選
択用センサーから情報の入力を行った場合には、前記情
報処理手段は該情報を前記付加情報として前記広告情報
サーバに前記第２の通信手段から送信し、以後最適な広
告情報を選択する手順以下を繰り返して行うことを特徴
とする。

【００１４】視聴者の感知が無い時点で広告を予め配信
して広告記憶領域に保存することにより、広告データベ
ースから逐次ダウンロードを行うことなく広告情報を再
生することが可能となり、広告再生までの時間が短縮さ
れる。また、広告選択手段が付加情報に基づき広告を選
択することで、広告表示を行う環境に適した広告情報を
選択的に配信することが可能となる。さらに、利用状況
収集手段によって視聴者の数や視聴された状況について
統計的に情報を収集することが可能となる。また、画面
選択用センサーから視聴者が情報の入力を行うことが出
来るので、双方向の広告活動が可能であり、視聴者の属
性情報などに対応した広告選択も可能になり、詳細な利
用状況の収集も可能となる。

【００１５】また前記課題を解決するための広告情報提
供システムは、前記画面選択用センサーは赤外線による
光センサーであり、波長の異なる赤外線を照射して、反
射された波長を検出することで入力を行うことを特徴と
する。

【００１６】これにより、複数の画面選択用センサーを
備えた広告ディスプレイにおいても、視聴者がどの入力
操作を行ったかを正確に認識することが可能となる。

【００１７】また前記課題を解決するための広告情報提
供システムは、前記画面選択用センサーは赤外線による
光センサーであり、それぞれのセンサーについて特有の
照射間隔である断続的な照射行い、反射された照射間隔
を検出することで入力を行うことを特徴とする。

【００１８】これにより、複数の画面選択用センサーを
備えた広告ディスプレイにおいても、視聴者がどの入力
操作を行ったかを正確に認識することが可能となる。

【００１９】また前記課題を解決するための広告情報提
供システムは、前記利用状況感知センサーは、前記広告
ディスプレー前の所定距離範囲内に所定時間にわたって
視聴者が存在した場合に視聴者として感知することを特
徴とする。

【００２０】これにより、単なる通行人などに対して広
告情報を再生することがなくなり、より正確に視聴者数
をカウントして利用状況収集を行うことが可能となる。

【００２１】

【実施の形態１】以下、本発明の実施の形態１について
図を参照しながら説明する。図１は本発明における広告
提供システムの構成を示した図であり、公共のスペース
として公衆トイレを例としてあげている。本発明の広告
提供システムは、複数の広告依頼主（クライアント）１
と、広告を制作し配信し利用情報を収集する代理店２
と、公共スペースである公衆トイレ３と、広告情報サー
バ４と、公共スペースの管理を行うトイレ管理者５と、
広告を表示し利用状況の検知を行う広告ディスプレイ６
と、インターネット等の通信ネットワーク１００とで構
成される。

【００２２】クライアント１は視聴者２０に対して広告
活動を行うために、代理店２に対して広告を依頼し、製
作費を含めた広告料を代理店２に支払う。代理店２は、
広告ディスプレイ６の広告提供や情報収集を行う広告情
報サーバ４の運営管理を行い、クライアント１の要求に
より広告を制作し、その広告料を徴収する。また、実際
に公衆トイレ３でこのサービスを視聴した人数などの利
用情報をクライアント１に対して報告し、その効果をア
ピールする。また、トイレ管理者５に対しては、管理す
る公衆トイレ３に、広告ディスプレイ６の機材を設置す
ることを斡旋し、機材設置後は、トイレ管理者５に対し
てその使用料を支払う。

【００２３】公衆トイレ３は、公共のスペースであり、
不特定多数の人が使用する施設である。ここでは公衆ト
イレとしたが、公共のスペースで利用者が多数訪れる空
間であればよい。広告情報サーバ４は、代理店２の管理
者により使用されるワークステーション等の情報処理装
置であり、図３に示すように広告データベース４１と、
広告選択手段４２と、利用状況収集手段４３と、通信手
段４４とを有している。広告データベース４１は代理店
が制作した広告をmpeg形式やAVI形式などのコンピュー
タが再生可能な形式で保存及び管理を行い、広告選択手
段４２は時間帯や利用状況や天候等の状況により広告デ
ータベース４１に保存されている広告から最適な広告を
選択し、利用状況収集手段４３は各広告ディスプレイ６
の利用状況や広告選択手段４２の選択した広告に関して
の統計的情報収集を行い、通信手段４４は広告や利用状
況などの情報を広告ディスプレイ６との間で通信する。

【００２４】トイレ管理者５は、広告ディスプレイ６の
設置および保守の協力をし、代理店２から管理費等の支
払いを受ける。広告ディスプレイ６は図２に示すよう
に、公衆トイレ３の便器７近辺に設置された本発明の広
告システムに特化した情報処理装置であり、利用状況感
知センサー８と、画面選択用センサー９と、液晶パネル
などの表示装置１０と、情報処理手段１１と、通信手段
１２とを備え、通信ネットワーク１００を介して広告情
報サーバ４にと通信を行うように接続されている。

【００２５】便器７は、視聴者が利用する設備であり、
視聴者が所定の用事を済ませる間の一定時間は滞在する
ことが望ましい。利用状況感知センサー８は、赤外線に
よる光センサーなどの装置であり、所定の位置に光を遮
る物体が存在するかを感知する。画面選択用センサー９
は、スイッチやタッチパネルのような入力装置である
が、不特定多数の利用者が操作することを考慮して、非
接触で入力可能な赤外線センサーによる感知装置を使用
することが望ましい。複数のセンサーを備えている場合
には、視聴者がどのセンサーを選択して入力したかを判
別するために、波長の異なる赤外線を照射して検知する
か、もしくは、赤外線の照射間隔を異なる設定にして
（0.10秒間隔、0.15秒間隔、0.20秒間隔など）照射間隔
を検知することなどの工夫を適宜行うことが望ましい。
表示装置１０は、動画を含む映像を広告として表示する
ための装置であり、液晶パネルやプラズマディスプレイ
やLEDや有機ELデバイスなどの装置である。

【００２６】次に、本発明における実施の形態１の動作
について図１、図２を参照して詳細に説明する。なお、
以降の説明において通信ネットワーク１００はインター
ネットであるとする。代理店２はクライアント１から依
頼された広告を制作し、そのデータを広告データベース
４１に保存する。広告としては、例えばＴＶのＣＭのよ
うな一般的な商品紹介の広告であったり、デパートであ
ればタイムサービスの情報や催し物の案内などである。

【００２７】公衆トイレ３において、便器７の前面に視
聴者２０が存在するか否かを赤外線による光センサー８
により判断する。視聴者存在確認の際には、単なる通行
者を視聴者と誤認しないために、所定の距離の範囲内に
所定の時間滞在していることを確認することが望まし
い。視聴者２０の存在が確認された場合には、情報処理
手段１１は通信手段１３により通信ネットワーク１００
を介して広告情報サーバ４に対して広告要求信号および
付加情報を送出し、表示装置１０の電源を入れる。付加
情報としては、時刻や広告ディスプレイ設置場所や現地
の天気等であり、予めトイレ管理者５により設定されて
いるか、図示しない入力装置により情報処理手段１１に
適宜入力が行われるとする。

【００２８】広告情報サーバ４は、広告ディスプレイ６
からの広告要求信号を受信した場合、広告選択手段４２
が付加情報等を基にして広告データベース４１に記録さ
れている広告情報のうちから最適な広告情報を選択し、
通信手段４４から通信ネットワーク１００を介して広告
ディスプレイ６に広告情報を送信する。同時に利用状況
収集手段４３は、該当する広告情報が送信されたことを
広告情報データベース４１に記録し、あわせて付加情報
を系統化して広告データベース４１に収集する。例とし
ては、午後２時に高速道路サービスエリアの男性用トイ
レから広告要求信号と付加情報として気温３２度が送ら
れた場合には、冷たい清涼飲料水の広告を選択し送信
し、付加情報および送信数を記録するという動作を行
う。

【００２９】広告ディスプレイ６では、通信手段１３で
広告情報を受信し、情報処理手段１１によって表示装置
１０に再生表示される。表示される広告情報にはアンケ
ートや占いなどの、視聴者２０からの情報入力を促す内
容を含めていた場合、視聴者２０は表示装置１０の画面
表示に従って画面選択用センサー９の該当部分に手をか
ざすことで入力を行い、情報処理装置１１は視聴者２０
の入力した情報を付加情報として、再度広告サーバ４に
対して広告要求信号および付加情報の送信を行う。この
動作サイクルを繰り返し行うことにより、視聴者２０と
双方向の情報交換を行う。

【００３０】利用状況感知センサー８により、広告ディ
スプレイ６付近に滞在している視聴者を識別すること
で、単なる通行人に対して広告を流すことなく、正確な
視聴者数を把握することが可能になり、また、広告の流
すタイミングがはかれるので広告の頭の部分から情報を
流すことができる。さらに、利用状況収集手段４３によ
り広告送信回数や広告放映場所の統計的資料を収集する
ことが可能となるので、宣伝効果についてクライアント
１に対し報告できるようになる。また、広告ディスプレ
イ６が画面選択用センサー９を備えているために、任意
のアンケートやクイズや占いなどが実施可能となり、双
方向通信を行うことで利用人数だけなく、利用者の志向
や傾向などの情報を入手することが可能になる。また、
情報は一方的な配信だけでなく、視聴者２０が見たい情
報を選択することもできるようになる。

【００３１】

【実施の形態２】次に、本発明の実施の形態２について
図を参照しながら説明する。図４は本発明における広告
提供システムの実施の形態２における広告ディスプレイ
６の構成を示した図である。実施の形態２における広告
ディスプレイ６は、便器７と、利用状況感知センサー８
と、画面選択用センサー９と、表示装置１０と、情報処
理手段１１と、通信手段１２と、広告記憶領域１３とを
備え、通信手段１３は通信ネットワーク１００に接続さ
れている。実施の形態１との構成の相違点は、広告ディ
スプレイ６が広告記憶領域１３を有している点であり、
システム全体の構成および広告情報サーバ４の構成は実
施の形態１と同様であり、それぞれ図１および図３に示
されている。

【００３２】次に、実施の形態２における動作につい
て、図１、図２を参照して詳細に説明する。代理店２は
クライアント１から依頼された広告を制作し、そのデー
タを広告データベース４１に保存する。広告としては、
例えばＴＶのＣＭのような一般的な商品紹介の広告であ
ったり、デパートであればタイムサービスの情報や催し
物の案内などである。

【００３３】公衆トイレ３において、便器７の前面に視
聴者２０が存在するか否かを赤外線による光センサー８
により判断する。視聴者存在確認の際には、単なる通行
者を視聴者２０と誤認しないために、所定の距離の範囲
内に所定の時間滞在していることを確認することが望ま
しい。

【００３４】視聴者２０の存在が確認されない場合に
は、情報処理手段１１は通信手段１３により通信ネット
ワーク１００を介して広告情報サーバ４に対して広告要
求信号および付加情報を送出する。付加情報としては、
時刻や広告ディスプレイ設置場所や現地の天気等であ
り、予めトイレ管理者５により設定されているか、図示
しない入力装置により情報処理手段１１に適宜入力が行
われるとする。広告情報サーバ４は、広告ディスプレイ
６からの広告要求信号を受信した場合、広告選択手段４
２が付加情報等を基にして広告データベース４１に記録
されている広告情報のうちから適切な広告情報を複数選
択し、通信手段４４から通信ネットワーク１００を介し
て広告ディスプレイ６に広告情報を送信する。広告ディ
スプレイ６は、広告情報サーバ４から送信された広告情
報を広告記憶領域１３に保存し蓄えておく。

【００３５】視聴者２０の存在が確認された場合には、
情報処理手段１１は通信手段１３により通信ネットワー
ク１００を介して広告情報サーバ４に対して付加情報を
送出し、表示装置１０の電源を入れる。この際の付加情
報としては、時刻や広告ディスプレイ設置場所や、現地
の天気に加え、広告記憶領域１３に保存されている広告
情報の一覧を含めておく。

【００３６】広告情報サーバ４は、広告ディスプレイ６
からの付加情報を受信した場合、広告選択手段４２が付
加情報等を基にして付加情報に含まれる広告情報一覧に
記載されている広告情報のうちから最適な広告情報を選
択し、通信手段４４から通信ネットワーク１００を介し
て広告ディスプレイ６に該当する広告情報指定情報を送
信する。同時に利用状況収集手段４３は、該当する広告
情報が放映されたことを広告情報データベース４１に記
録し、あわせて付加情報を系統化して広告データベース
４１に収集する。例としては、午後２時に高速道路サー
ビスエリアの男性用トイレから広告要求信号と付加情報
として気温３２度が送られた場合には、付加情報に含ま
れた広告情報一覧のなかから冷たい清涼飲料水の広告を
選択し広告情報指定情報を送信し、付加情報および送信
数を記録するという動作を行う。

【００３７】広告ディスプレイ６では、通信手段１３で
広告情報指定情報を受信し、情報処理手段１１によって
広告記憶領域１３に保存されている該当する広告情報を
表示装置１０に再生表示する。表示される広告情報には
アンケートや占いなどの、視聴者２０からの情報入力を
促す内容を含めていた場合、視聴者２０は表示装置１０
の画面表示に従って画面選択用センサー９の該当部分に
手をかざすことで入力を行い、情報処理装置１１は視聴
者２０の入力した情報を付加情報として、再度広告サー
バ４に対して付加情報の送信を行う。この動作サイクル
を繰り返し行うことにより、視聴者２０と双方向の情報
交換を行う。

【００３８】広告ディスプレイ６が広告記憶領域１３を
備え、視聴者２０が存在しない時に予め広告情報サーバ
４から広告情報を受信して広告記憶領域１３に保存して
おくことで、視聴者２０が現れてからの広告情報のダウ
ンロードを省略することが可能となり、広告情報の再生
開始までの時間を短縮することが可能となる。また、利
用状況感知センサー８により、広告ディスプレイ６付近
に滞在している視聴者を識別することで、単なる通行人
に対して広告を流すことなく、正確な視聴者数を把握す
ることが可能になり、また、広告の流すタイミングがは
かれるので広告の頭の部分から情報を流すことができ
る。さらに、利用状況収集手段４３により広告送信回数
や広告放映場所の統計的資料を収集することが可能とな
るので、宣伝効果についてクライアント１に対し報告で
きるようになる。また、広告ディスプレイ６が画面選択
用センサー９を備えているために、任意のアンケートや
クイズや占いなどが実施可能となり、双方向通信を行う
ことで利用人数だけなく、利用者の志向や傾向などの情
報を入手することが可能になる。また、情報は一方的な
配信だけでなく、視聴者２０が見たい情報を選択するこ
ともできるようになる。

【００３９】

【発明の効果】表示内容が変化する広告ディスプレイ６
を公衆トイレ３の各便器７の目の前に設置することで、
公衆トイレ３を使用中、視点は広告ディスプレイ６に集
中するために、宣伝効果が非常に高い。広告ディスプレ
イ６の広告は、インターネットのような通信ネットワー
ク１００から配信されるので、常に最新の情報を流すこ
とができるため、常に新しい情報を提供できる。よっ
て、例えばデパートにおいて、直前に決定したタイムサ
ービスのような情報も流すことが可能となる。赤外線な
どを用いた複数の画面選択用センサー９を用いることで
画面の情報を選択させ、アンケートなど視聴者２０の情
報が入手できるために、視聴者２０の志向や傾向の情報
が入手できる。情報サービスはインターネットのような
通信ネットワーク経由１００で配信されるので、例え
ば、空港や高速道路のサービスエリアに同じコンテンツ
を流すことが可能となるため、コンテンツ（情報サービ
ス）が共有化できることである。例としては施設に関係
する情報以外で、天気予報やプロ野球の試合結果や占い
などの情報を共通化して提供できる。広告ディスプレイ
６の広告記憶領域１３に予め広告情報をダウンロードし
ておき、広告情報サーバは広告の選択を行って利用状況
を収集するために、視聴者毎に広告情報をダウンロード
する必要が無くなり、広告再生までの時間を短縮するこ
とが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明における広告システム実施例の構成を示
す図

【図２】実施の形態１における広告ディスプレイの構成
を示す図

【図３】広告情報サーバの構成を示す図

【図４】実施の形態２における広告ディスプレイの構成
を示す図

【符号の説明】

１…広告依頼主 ２…代理店 ３…公衆トイレ ４…広告情報サーバ ４１… 広告データベース ４２… 広告選択手段 ４３… 利用状況収集手段 ４４… 通信手段 ５…トイレ管理者 ６…広告ディスプレイ ７…便器 ８…利用状況感知センサー ９…画面選択用センサー １０…表示装置 １１…情報処理装置 １２…通信手段 １３…広告記憶領域 ２０…視聴者 １００…通信ネットワーク

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】広告データベースと、広告選択手段と、利
   用状況収集手段と、通信手段とを備えた広告情報サーバ
   と、 利用状況感知センサーと、表示装置と、情報処理手段
   と、第２の通信手段とを備えた広告ディスプレイとが通
   信ネットワークを介して接続された広告情報提供システ
   ムにおいて、 前記利用状況感知センサーが視聴者を感知した場合に、
   前記情報処理手段が広告要求信号及び付加情報を前記広
   告情報サーバに前記第２の通信手段から送信し、前記広
   告選択手段が前記広告データベースに保存されている広
   告情報から最適な広告情報を選択し、前記通信手段から
   前記広告ディスプレイに前記最適な広告情報を送信する
   とともに、前記利用状況収集手段が前記付加情報を系統
   化して収集し、前記情報処理手段が前記最適な広告情報
   を前記表示装置に表示することを特徴とする広告情報提
   供システム。
2. 【請求項２】広告データベースと、広告選択手段と、利
   用状況収集手段と、通信手段とを備えた広告情報サーバ
   と、 利用状況感知センサーと、画面選択用センサーと、表示
   装置と、情報処理手段と、第２の通信手段とを備えた広
   告ディスプレイとが通信ネットワークを介して接続され
   た広告情報提供システムにおいて、 前記利用状況感知センサーが視聴者を感知した場合に、
   前記情報処理手段が広告要求信号及び付加情報を前記広
   告情報サーバに前記第２の通信手段から送信し、前記広
   告選択手段が前記広告データベースに保存されている広
   告情報から最適な広告情報を選択し、前記通信手段から
   前記広告ディスプレイに前記最適な広告情報を送信する
   とともに、前記利用状況収集手段が前記付加情報を系統
   化して収集し、前記情報処理手段が前記最適な広告情報
   を前記表示装置に表示し、視聴者が前記画面選択用セン
   サーから情報の入力を行った場合には、前記情報処理手
   段は該情報を前記付加情報として前記広告情報サーバに
   前記第２の通信手段から送信し、以後最適な広告情報を
   選択する手順以下を繰り返して行うことを特徴とする広
   告情報提供システム。
3. 【請求項３】広告データベースと、広告選択手段と、利
   用状況収集手段と、通信手段とを備えた広告情報サーバ
   と、 利用状況感知センサーと、表示装置と、情報処理手段
   と、第２の通信手段と、広告記憶領域とを備えた広告デ
   ィスプレイとが通信ネットワークを介して接続された広
   告情報提供システムにおいて、 前記利用状況感知センサーが視聴者を感知していない場
   合に、前記情報処理手段が広告要求信号及び付加情報を
   前記広告情報サーバに前記第２の通信手段から送信し、
   前記広告選択手段が前記広告データベースに保存されて
   いる広告情報から複数の適する広告情報を選択し、前記
   通信手段から前記広告ディスプレイに前記適する広告情
   報を送信し、前記情報処理手段は前記広告記憶領域に前
   記適する広告情報を保存し、 前記利用状況感知センサーが視聴者を感知した場合に
   は、前記情報処理手段は広告情報一覧を前記広告データ
   ベースに送信し、前記広告選択手段が前記広告情報一覧
   に記載されている広告情報から最適な広告情報を選択し
   て広告情報指定情報を広告ディスプレイに送信するとと
   もに、前記利用状況収集手段が前記付加情報を系統化し
   て収集し、前記情報処理手段が前記広告情報指定情報で
   示された前記最適な広告情報を前記表示装置に表示する
   ことを特徴とする広告情報提供システム。
4. 【請求項４】広告データベースと、広告選択手段と、利
   用状況収集手段と、通信手段とを備えた広告情報サーバ
   と、 利用状況感知センサーと、画面選択用センサーと、表示
   装置と、情報処理手段と、第２の通信手段と、広告記憶
   領域とを備えた広告ディスプレイとが通信ネットワーク
   を介して接続された広告情報提供システムにおいて、 前記利用状況感知センサーが視聴者を感知していない場
   合に、前記情報処理手段が広告要求信号及び付加情報を
   前記広告情報サーバに前記第２の通信手段から送信し、
   前記広告選択手段が前記広告データベースに保存されて
   いる広告情報から複数の適する広告情報を選択し、前記
   通信手段から前記広告ディスプレイに前記適する広告情
   報を送信し、前記情報処理手段は前記広告記憶領域に前
   記適する広告情報を保存し、 前記利用状況感知センサーが視聴者を感知した場合に
   は、前記情報処理手段は広告情報一覧を前記広告データ
   ベースに送信し、前記広告選択手段が前記広告情報一覧
   に記載されている広告情報から最適な広告情報を選択し
   て広告情報指定情報を広告ディスプレイに送信するとと
   もに、前記利用状況収集手段が前記付加情報を系統化し
   て収集し、前記情報処理手段が前記広告情報指定情報で
   示された前記最適な広告情報を前記表示装置に表示し、
   視聴者が前記画面選択用センサーから情報の入力を行っ
   た場合には、前記情報処理手段は該情報を前記付加情報
   として前記広告情報サーバに前記第２の通信手段から送
   信し、以後最適な広告情報を選択する手順以下を繰り返
   して行うことを特徴とする広告情報提供システム。
5. 【請求項５】前記画面選択用センサーは赤外線による光
   センサーであり、波長の異なる赤外線を照射して、反射
   された波長を検出することで入力を行うことを特徴とす
   る請求項２または請求項３に記載された広告情報提供シ
   ステム。
6. 【請求項６】前記画面選択用センサーは赤外線による光
   センサーであり、それぞれのセンサーについて特有の照
   射間隔である断続的な照射行い、反射された照射間隔を
   検出することで入力を行うことを特徴とする請求項２ま
   たは請求項３に記載された広告情報提供システム。
7. 【請求項７】前記利用状況感知センサーは、前記広告デ
   ィスプレー前の所定距離範囲内に所定時間にわたって視
   聴者が存在した場合に視聴者として感知することを特徴
   とする請求項１から請求項６に記載された広告情報提供
   システム。