JP2002156067A - 減圧弁 - Google Patents

減圧弁

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JP2002156067A
JP2002156067A JP2000352117A JP2000352117A JP2002156067A JP 2002156067 A JP2002156067 A JP 2002156067A JP 2000352117 A JP2000352117 A JP 2000352117A JP 2000352117 A JP2000352117 A JP 2000352117A JP 2002156067 A JP2002156067 A JP 2002156067A
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Japan
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valve
pressure
emergency
chamber
spring
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JP2000352117A
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English (en)
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Osahide Kato
修英 加藤
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Yoshitake Inc
Original Assignee
Yoshitake Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力−変位変換要素の破損時に漏水防止及び
強制閉弁する。 【解決手段】 圧力−変位変換要素15とバネカバー14と
で水密状に密閉されるバネ室17に外部連通した空気流通
路29を設け、該通路29に、圧力−変位変換要素15の破損
時に二次側圧力室5からバネ室17を経て流入する圧力水
により、空気流通路29の通気口30の閉塞手段31を設けて
止水する。又、本体1に設けた緊急閉弁手段40に連通し
た緊急開放流路39を空気流通路29に連結し、両流路29、
39をピストン41aで気密状に区画し、該ピストン41a
を、緊急開放流路39とこれより一次側圧力室4へ接続し
た分岐流路39bとの連通口51を開閉する緊急開放弁41b
に連繋し、該緊急開放弁41bを弁バネ55で閉弁方向に付
勢することで、上記破損時において、空気流通路29内の
圧力水がピストン41aを介して緊急開放弁41bを開弁さ
せ、一次側圧力室4からの圧力水で緊急閉弁手段40を作
動させ、弁体7を強制閉弁することで、二次側への通水
を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイヤフラム、ピ
ストン等の圧力−変位変換要素の破損に対応した減圧弁
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、減圧弁の弁箱上部には、弁体に弁
棒を介して連結されると共に、二次側圧力室の圧力変動
で変位するダイヤフラム、ピストン等の圧力−変位変換
要素と、該圧力−変位変換要素を弁体の開弁方向へ付勢
する調節バネを内装したバネカバーとで囲繞されたバネ
室を設けており、バネカバーの上端には、調節バネを弾
圧する調節ネジが螺着されると共に、バネカバーの側部
には、外部に連通する小孔状の通気口を開設してバネ室
に空気を流通させ、該バネ室の内圧が温度変化によって
も変化しない様にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、万一、
減圧弁に内蔵されたダイヤフラム、又はピストンに周設
されたOリングが破損して、バネ室に圧力水が流入する
と、バネカバーに螺着した調節ネジのネジ部の隙間や、
上記通気口より漏水し、減圧弁周辺が水浸しになる。こ
の様に故障した減圧弁は、その機能が果たされないばか
りでなく、漏水によって、例えば石油給湯機、電気温水
器等に備されたものでは、減圧弁の近傍に設置された配
電盤を漏電させる危険を招来し、又減圧弁が機能しない
ため、二次側圧力が上昇して減圧弁より上流に配管され
ている逃し弁が開弁し、絶えず排水されるといった不具
合を有していた。本発明は、ダイヤフラム、ピストン等
の圧力−変位変換要素が万一破損した時に、漏水を防止
すると共に、強制的に閉弁する減圧弁を提供することを
目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題に鑑
み、弁体に弁棒を介して連結されると共に、二次側圧力
室の圧力変動で変位する圧力−変位変換要素と、該圧力
−変位変換要素を弁体の開弁方向へ付勢する調節バネを
内装したバネカバーとで水密状に密閉されるバネ室に、
外部と連通した空気流通路を設け、通常は、バネ室に空
気を流通させ、バネ室の内圧が温度変化によっても変化
しない様にしている。そして、空気流通路に、圧力−変
位変換要素が破損した時に、二次側圧力室からバネ室を
経て流入する圧力水によって、空気流通路の通気口を水
密状に閉塞する手段を設けることにより、漏水を防止す
る。又、一次側圧力室から緊急開放流路を経て流入する
圧力水により作動する水圧式駆動部と、該水圧式駆動部
の作動により弁体を強制閉弁する制御棒とから成る緊急
閉弁手段を減圧弁本体に装備し、緊急閉弁手段の水圧式
駆動部と連通した緊急開放流路を、空気流通路に連続し
て設け、該空気流通路と緊急開放流路とを、ピストンで
気密状に区画し、該ピストンを、緊急開放流路と該緊急
開放流路より一次側圧力室へ接続した分岐流路との連通
口を開閉する緊急開放弁に連繋すると共に、該緊急開放
弁を弁バネにて閉弁方向に付勢することにより、通気口
が水密状に閉塞された空気流通路内の圧力水がピストン
を緊急開放弁の開弁方向に押圧して連通口を開口させ、
一次側圧力室からの圧力水を緊急開放流路経由で水圧式
駆動部内に流入させて緊急閉弁手段を作動させ、弁体を
閉弁することで、二次側への通水を阻止する様にして、
上記課題を解決する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を図面に基
づいて説明する。1は本発明に係る減圧弁の本体であ
り、該本体1は、通気口緊急閉塞装置2及び緊急閉弁装
置3を装備している。そして、本体1は、一次側圧力室
4と二次側圧力室5を設けた弁箱6と、該弁箱6に組み
込まれ、二次側圧力室5の圧力変動に応じて弁体7の開
度を制御する減圧機構部8とから主に構成されている。
【0006】弁箱6は、その左右両側方に流入口9及び
流出口10を開設すると共に、内部に流入口9及び流出口
10に通ずる一次側圧力室4と二次側圧力室5とを設けて
いる。弁箱6の中央には、一次側圧力室4と二次側圧力
室5を上下に区画した隔壁11を設け、該隔壁11に弁口12
を開設して両圧力室4、5を連通している。
【0007】減圧機構部8は、弁箱6上部に開口形成さ
れ、且つ二次側圧力室5に連通して成る略円形状の凹部
13と、略ハット型のバネカバー14とを圧力−変位変換要
素であるダイヤフラム15を介して接合固定して成り、該
ダイヤフラム15とバネカバー14とで区画された上方空間
(バネカバー14内部に相当)に調節バネ16を配設してバ
ネ室17と成している。調節バネ16は、ダイヤフラム15上
面に接合したダイヤフラム押さえ兼用のバネ受け18と、
バネカバー14の上端よりその内部に垂下形成した筒状の
雌ネジ部19に螺着したバネ受け兼用の調節ネジ20との間
に圧縮介装している。そして、上方の調節ネジ20を上下
に移動して調節バネ16の弾性力を調整し、その下部のダ
イヤフラム15の変位を調整している。
【0008】又、バネカバー14の上端には、調節ネジ20
を水密状に被冠するシール手段21を着脱自在に設け、バ
ネ室17を水密状に密閉している。このシール手段21は、
雌ネジ部19より大径な円板部21aと、該円板部21aの中
心に垂設したネジ棒21bから成り、該ネジ棒21bを調節
ネジ20の中心に螺着し、円板部21a下部に設けたOリン
グ21cをバネカバー14の上端面に圧接し、調節ネジ20を
水密状に閉塞している。そして、ダイヤフラム15が破損
して二次側圧力室5からバネ室17内に流入した圧力水が
雌ネジ部19と調節ネジ20とのネジ部の隙間から漏水する
のを防止している。又、調節ネジ20による調節バネ16の
弾性力の調整は、一旦シール手段21を調節ネジ20から螺
退して取り外して、調節ネジ20を上下動させることによ
り成し得る。尚、シール手段21は、上記構成に限定され
ず、ガスケットやその他のシール材を用いても良く、要
するに、調節ネジ20のネジ部の隙間をシールして、バネ
室17を水密状に密閉できれば良い。
【0009】又、凹部13において、弁口12に対応した下
部中央には、円形状の開口部22を設けて一次側圧力室4
に連通し、この開口部22に下方連続して所定長さの筒状
部23を設けている。又、ダイヤフラム15の中心には、筒
状部23及び弁口12を挿通した弁棒24を垂下形成し、該弁
棒24の下端には、弁口12を開閉する弁体7を設けてい
る。弁体7は一次側圧力を開弁方向に受ける様に、弁口
12の周囲に設けた弁座25に着離自在に設けて成り、ダイ
ヤフラム15の変位により、開度が制御される様に成して
いる。又、弁棒24の中途部位には、筒状部23の内壁を摺
動するピストン26を外方突設し、該ピストン26にはOリ
ング27を周設し、一次側圧力室4と凹部13(二次側圧力
室5)とを水密状に区画している。ダイヤフラム15の下
面に接合したダイヤフラム押さえ28は、開口部22より大
径に形成し、ダイヤフラム15が最下限に変位した状態
で、このダイヤフラム押さえ28が開口部22を閉塞する様
にその周縁に着座し、かかる状態での弁体7のリフトを
規制している。
【0010】通気口緊急閉塞装置2は、バネ室17に外部
と連通した空気流通路29に設けた閉塞手段31であり、該
閉塞手段31は、ダイヤフラム15が破損した時に、二次側
圧力室5からバネ室17を経て空気流通路29へ流入する圧
力水によって、空気流通路29の通気口30を水密状に閉塞
する様に構成されており、この閉塞手段31について具体
的に説明する。先ず、空気流通路29は、バネ室17の側部
に水平突設して成り、空気流通路29において、上端に通
気口30を設けた円筒状の水流遮断室32を立ち上がり形成
している。図3、4に示す様に、水流遮断室32には、こ
れの内径より小径で通気口30より大径な球状のフロート
弁33を内装しており、水流遮断室32の上部には、通気口
30に連続する水流遮断用弁座34を設けている。この水流
遮断用弁座34は、通気口30と水流遮断室32上部間に介在
したゴム製のシート部35に通気口30より連続形成した略
漏斗状の透孔36下端の拡径開口部であり、水流遮断室32
内に流入する圧力水により浮上するフロート弁33が着座
した時に、通気口30を水密状に閉塞する様に成してい
る。又、水流遮断室32の下部には、通常(ダイヤフラム
15が破損していない状態)フロート弁33が着座する緊急
開放用弁座37を設けている。この緊急開放用弁座37は、
水流遮断室32の下部に固定したC型リングの内径部であ
り、緊急開放用弁座37に連続する様に切欠かれた部位を
空気流通口38と成し、緊急開放用弁座37にフロート弁33
が着座した状態で、空気流通口38を介して水流遮断室32
とバネ室17とが連通する様に成している。
【0011】緊急閉弁装置3は、空気流通路29に連続し
て設けた緊急開放流路39と、該緊急開放流路39に連通す
ると共に、弁体7に連繋して設けた緊急閉弁手段40と、
空気流通路29と緊急開放流路39との間に設けたバランス
弁41とから主に構成している。緊急閉弁手段40は、弁箱
6底部に連続形成したケーシング42内に設けた水圧式駆
動部43と、該水圧式駆動部43の作動により弁体7を閉弁
方向へ押圧する制御棒44とから成る。水圧式駆動部43
は、ケーシング42内を上下に区画するダイヤフラムから
成る圧力−変位変換要素45と、該ダイヤフラム45で区画
されたケーシング42内の上方空間46に設けられ、且つ、
ダイヤフラム45を下方(弁体7の開弁方向に同じ)へ付
勢した戻しバネ47とから成る。上方空間46は略漏斗状に
設けられ、その上方の筒口部46aを弁箱6に連通してお
り、ケーシング42における筒口部46aの下方開口部周囲
の環状面と、ダイヤフラム45上面のダイヤフラム押さえ
48との間に戻しバネ47を圧縮介装している。制御棒44
は、ダイヤフラム45の中心より筒口部46aを通して弁体
7下部に対応した弁箱6の内底へ突設して成り、筒口部
46aの縮径した上方開口部に制御棒44の上方が摺動自在
に挿通している。制御棒44は、その突端が通常は弁体7
の最下限位置よりも下方に位置(図1参照)し、水圧式
駆動部43が作動した時に、前記通常位置より突出して弁
体7を閉弁方向へ押圧する様に設定されている。又、筒
口部46aの縮径した上方開口部の内周には制御棒44が摺
接するOリング49を設け、ケーシング42の上方空間46と
弁箱6とを水密状に区画している。ケーシング42内にお
いてダイヤフラム45で区画された下方空間50は、緊急開
放流路39の先端(下流側端部)に連結され、該緊急開放
流路39から流入する圧力水により、ダイヤフラム45を上
方(弁体7の閉弁方向に同じ)へ変位させ、制御棒44を
介して弁体7を強制的に閉弁する様に成している。
【0012】緊急開放流路39は、その基端(上流側端
部)に空気流通路29を直列接続する直管状の連結管路39
aを設けると共に、該連結管路39aの側部から垂直に突
出して一次側圧力室4に接続した分岐流路39bを設け、
前記連結管路39aにバランス弁41を内装している。バラ
ンス弁41は、緊急開放流路39と空気流通路29とを区画す
るピストン41aと、緊急開放流路39と分岐流路39bとの
連通口51を開閉する緊急開放弁41bとを連接棒41cにて
連結して成る。バランス弁41のピストン41aは、連結管
路39aの内壁を摺動するOリング52を周設して緊急開放
流路39と空気流通路29とを気密状に区画し、連接棒41c
は連結管路39aより小径に形成され、連結管路39aと連
接棒41cとの空隙に分岐流路39bが連通している。又、
連通口51は、連結管路39aにおいて分岐流路39bの連結
口53より上流に設けた大径部39a’との境界に連結口53
に対し直角(空気流通路29とは同軸線上)に配置して成
り、連通口51に周設した弁座51aに緊急開放弁41bを着
離自在に設けている。そして、大径部39a’の下流側端
部に設けたバネ受け54と緊急開放弁41b背部との間に弁
バネ55を圧縮介装して、緊急開放弁41bを閉弁方向に付
勢している。尚、ピストン41aと緊急開放弁41bとは、
一次側圧力が作用する受圧面の面積を同一に設定され、
連結管路39a内の定位置で均衡が保たれており、通常
は、弁バネ55の閉弁方向への弾性力により緊急開放弁41
bは閉弁し、ピストン41aに弁バネ55に抗する圧力が作
用することにより、緊急開放弁41bが開弁する。
【0013】本実施例において、本体1とケーシング42
に設けた圧力−変位変換要素15、45はダイヤフラムから
成るものを示したが、図5、6に示す様に、ピストンを
圧力−変位変換要素15、45として用いても良い。この場
合、バネカバー14と凹部13とはシール部材を介して接合
され、凹部13内にピストン15が上下動自在に配置され、
該ピストン15に周設されたOリング56が凹部13の内壁を
摺動する様に構成され、ケーシング42でも同様にOリン
グ57が周設されたピストン45がケーシング42の内壁を上
下に摺動する様に構成されている。又、図示しないが、
圧力−変位変換要素15、45の一方をダイヤフラムとし、
もう一方をピストンとしても良い。
【0014】次に、本発明に係る減圧弁の作用について
説明する。圧力−変位変換要素15が破損していない通常
にあっては、本体1は減圧弁本来の機能を果たす。即
ち、二次側圧力によるダイヤフラム15への上向き(閉弁
方向)の力と、調節バネ16による下向き(開弁方向)の
力がバランスすることにより、弁体7の開度が制御さ
れ、二次側圧力が一次側圧力より低いある一定の圧力に
保持する。この時、図1、3〜5に示す様に、通気口緊
急閉塞装置2におけるフロート弁33は、水流遮断室32下
部の緊急開放用弁座37に着座しているが、該緊急開放用
弁座37に隣接して開口している空気流通口38によって水
流遮断室32上端の通気口30から空気流通路29を経たバネ
室17とは外部に連通しており、バネ室17には空気が流通
し、バネ室17の内圧は温度変化によっても変化しない。
又、緊急閉弁装置3において、連結管路39aには、分岐
流路39bを介して一次側圧力室4と連通しているため、
ピストン41aと緊急開放弁41bには一次側圧力が作用し
ているが、ピストン41aと緊急開放弁41bの一次側圧力
が作用する受圧面は同一面積のため、弁バネ55により緊
急開放弁41bの閉弁状態が保持されており、緊急開放流
路39には圧力水が流入しておらず、緊急開放流路39の下
流の水圧式駆動部43の圧力ー変位変換要素45には戻しバ
ネ47の弾性力が作用しているのみで、これにより圧力ー
変位変換要素45に連繋した制御棒44は弁体7の最下限位
置より押し下げた状態が保持されている。
【0015】そして、万一、本体1の圧力−変位変換要
素15が破損(ピストン15にあってはOリング56の摩損や
欠損)して、二次側圧力室5の圧力水がバネ室17に流入
した場合、図2、6に示す様に、バネ室17を経て空気流
通路29の水流遮断室32に流入する圧力水により、フロー
ト弁33が浮上して水流遮断用弁座34に着座して通気口30
を閉塞し、該通気口30からの漏水を防止している。この
時、空気流通路29内の圧力水は、弁バネ55の弾性力に抗
する様にピストン41aを緊急開放弁41bの開弁方向に押
圧し、緊急開放弁41bを開弁させる。これにより、一次
側圧力室4の圧力水が連通口51から緊急開放流路39を経
て水圧式駆動部43における下方空間50に流入し、圧力−
変位変換要素45を戻しバネ47の弾性力に抗して弁体7の
閉弁方向へ変位させ、制御棒44を上動させる。上動する
制御棒44は、その上方で開弁している弁体7の背部を閉
弁方向へ押圧し、弁体7を強制閉弁させ、一次側圧力室
4から二次側圧力室5への通水を阻止し、かかる状態が
維持される。尚、バネ室17に圧力水が満たされた時に、
バネカバー14に螺着した調節ネジ20のネジ部の隙間から
外部へ漏れようとする水は、シール手段21により止水さ
れているので、結果的にバネ室17は水密状に閉塞された
空間と成り、該バネ室17に充填された圧力水により、通
気口緊急閉塞装置2のフロート弁33及び緊急閉弁装置3
のバランス弁41を作動させる。又、図2、6は、圧力−
変位変換要素15が破損した時の通気口緊急閉塞装置2及
び緊急閉弁装置3の作動状態を示しているが、これらの
図において、本来は圧力−変位変換要素15が破損した状
態を示すところ、便宜上、圧力−変位変換要素15が破損
した様に示さず、上記の様に説明している。
【0016】
【発明の効果】要するに本発明は、弁体7に弁棒24を介
して連結されると共に、二次側圧力室5の圧力変動で変
位する圧力−変位変換要素15と、該圧力−変位変換要素
15を弁体7の開弁方向へ付勢する調節バネ16を内装した
バネカバー14とで、バネ室17を水密状に密閉したので、
圧力−変位変換要素15が破損して二次側圧力室5の圧力
水がバネ室17に流入しても、この圧力水がバネ室17から
外部へ流出することはなく、この水圧を利用して空気流
通路29の閉塞手段31及び緊急開放弁41b(バランス弁4
1)を作動させることができる。又、外部と連通した空
気流通路29をバネ室17に連結したので、従来の減圧弁と
同様に、通常は、空気流通路29を通してバネ室17に空気
を流通させ、バネ室17の内圧を温度変化によっても変化
させず、支障なく減圧弁として機能させることができ
る。又、空気流通路29には、圧力−変位変換要素15が破
損した時に、二次側圧力室5からバネ室17を経て流入す
る圧力水によって、空気流通路29の通気口30を水密状に
閉塞する手段31を設けたので、バネ室17が唯一外部に連
通する通気口30からの漏水を阻止でき、これにより減圧
弁の周辺が水浸しになることや減圧弁の近傍に設置され
た配電盤等が漏電するといった不具合を解消できる。
又、減圧弁本体1に装備した緊急閉弁手段40と連通した
緊急開放流路39を空気流通路29に連続して設け、該緊急
開放流路39と空気流通路29とは、ピストン41aで気密状
に区画され、該ピストン41aを、緊急開放流路39と該緊
急開放流路39より一次側圧力室4へ接続した分岐流路39
bとの連通口51を開閉する緊急開放弁41bに連繋すると
共に、該緊急開放弁41bを弁バネ55にて閉弁方向に付勢
したので、上記の破損時に通気口30が水密状に閉塞され
た空気流通路29内に存する圧力水によって、ピストン41
aを緊急開放弁41bの開弁方向に押圧して連通口51を開
口させ、一次側圧力室4からの圧力水を緊急開放流路39
を経て緊急閉弁手段40へ通水させることができる。又、
緊急閉弁手段40は、一次側圧力室4から緊急開放流路39
を経て流入する圧力水により水圧式駆動部43が作動し、
水圧式駆動部43に連繋した制御棒44で以て弁体7を強制
閉弁するので、一次側圧力室4から二次側圧力室5への
通水を阻止でき、従来の様に、減圧弁の上流に配管され
ている逃し弁から絶え間なく排水されることを防止でき
る。よって、本発明によれば、圧力−変位変換要素15が
破損して、二次側圧力室5の圧力水がバネ室17内に流入
する事態を生じても、その圧力水がバネ室17から外部へ
流出するのを防止し、その圧力水を利用してバネ室17に
連結した空気流通路29の通気口30を水密状に閉塞して止
水し、二次側圧力室5からの圧力水の外部流出を完全に
防止すると共に、弁体7を強制閉弁することで一次側か
ら二次側への通水を阻止できる。
【0017】又、空気流通路29において、上端に通気口
30を設けた水流遮断室32を立ち上がり形成し、該水流遮
断室32には、フロート弁33を内装し、水流遮断室32の下
部にフロート弁33の緊急開放用弁座37と、該緊急開放用
弁座37にフロート弁33が着座した状態で水流遮断室32と
バネ室17とが連通する空気流通口38とを設けたので、減
圧弁本体1が上記の様に故障していない通常は、外部と
バネ室17との間で空気が流通して、バネ室17が温度変化
してもその内圧を変化させることを防止でき、正常に本
体1を機能させられる。又、万一、圧力−変位変換要素
15が破損して二次側圧力室5の圧力水がバネ室17に流入
しても、水流遮断室32の上部に通気口30に連続するフロ
ート弁33の水流遮断用弁座34を設けたので、バネ室17か
ら水流遮断室32へ流入する圧力水で、緊急開放用弁座37
に着座しているフロート弁33を浮上させられ、該フロー
ト弁33が水流遮断用弁座34に着座することにより、通気
口30を水密状に閉塞し、該通気口30からの漏水を防止で
きる。この様に、簡単な構造で閉塞手段31を構成して、
通常時におけるバネ室17への空気流通機能と、故障時に
おける通気口30の緊急閉鎖を実施できる。
【0018】又、バネカバー14に螺着した調節バネ16を
弾圧する調節ネジ20に水密状に被冠するシール手段21を
着脱自在に設けたので、バネ室17を水密状に閉塞でき、
バネ室17に二次側圧力室5からの圧力水が流入する事態
を生じた際においても、バネカバー14に螺着した調節ネ
ジ20のネジ部の隙間から圧力水が漏れることはなく、バ
ネ室17内の圧力水を閉塞手段31等の動力伝達手段として
利用できる。又、通常時において、調節バネ16の弾性力
を変更する場合、シール手段21を取り外すのみで、従前
の操作と何ら変わりなく、調節ネジ20で以て調節バネ16
の弾性力を調整できる等その実用的効果甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】減圧弁の通常の使用状態を示す断面図である。
【図2】圧力−変位変換要素の破損時における断面図で
ある。
【図3】図1の状態における通気口緊急閉塞装置と緊急
閉弁装置の拡大図である。
【図4】図3のAーA拡大断面図である。
【図5】他の実施例における通常の使用状態を示す断面
図である。
【図6】圧力−変位変換要素の破損時における断面図で
ある。
【符号の説明】
1 本体 4 一次側圧力室 5 二次側圧力室 7 弁体 14 バネカバー 15 圧力−変位変換要素 16 調節バネ 17 バネ室 20 調節ネジ 21 シール手段 24 弁棒 29 空気流通路 30 通気口 31 閉塞手段 32 水流遮断室 33 フロート弁 34 水流遮断用弁座 37 緊急開放用弁座 38 空気流通口 39 緊急開放流路 39b 分岐流路 40 緊急閉弁手段 41a ピストン 41b 緊急開放弁 51 連通口 55 弁バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H056 AA02 AA07 BB38 BB50 CA07 CB02 CD01 GG05 3H059 AA14 BB29 BB40 CA13 CB15 CD04 CD12 EE03 FF02 3J046 AA09 AA20 BC05 BC15 DA10 5H316 BB08 DD06 DD18 EE02 EE10 EE12 EE20 GG01 JJ01 JJ13 KK02 LL05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁体に弁棒を介して連結されると共に、
    二次側圧力室の圧力変動で変位する圧力−変位変換要素
    と、該圧力−変位変換要素を弁体の開弁方向へ付勢する
    調節バネを内装したバネカバーとで水密状に密閉される
    バネ室に、外部と連通した空気流通路と、減圧弁本体に
    装備した緊急閉弁手段と連通した緊急開放流路とを順次
    に連続して設け、該緊急開放流路と空気流通路とは、ピ
    ストンで気密状に区画され、該ピストンを、緊急開放流
    路と該緊急開放流路より一次側圧力室へ接続した分岐流
    路との連通口を開閉する緊急開放弁に連繋すると共に、
    該緊急開放弁を弁バネにて閉弁方向に付勢し、空気流通
    路には、圧力−変位変換要素が破損した時に、二次側圧
    力室からバネ室を経て流入する圧力水によって、空気流
    通路の通気口を水密状に閉塞する手段を設け、緊急閉弁
    手段は、一次側圧力室から緊急開放流路を経て流入する
    圧力水により作動する水圧式駆動部と、該水圧式駆動部
    の作動により弁体を強制閉弁する制御棒とから成ること
    を特徴とする減圧弁。
  2. 【請求項2】 空気流通路において、上端に通気口を設
    けた水流遮断室を立ち上がり形成し、該水流遮断室にフ
    ロート弁を内装し、水流遮断室の下部にフロート弁の緊
    急開放用弁座と、該緊急開放用弁座にフロート弁が着座
    した状態で水流遮断室とバネ室とが連通する空気流通口
    とを設け、水流遮断室の上部に通気口に連続するフロー
    ト弁の水流遮断用弁座を設けたことを特徴とする請求項
    1記載の減圧弁。
  3. 【請求項3】 バネカバーに螺着した調節バネを弾圧す
    る調節ネジに水密状に被冠するシール手段を着脱自在に
    設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の減圧弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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