JP2002155499A - 成形品 - Google Patents

成形品

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JP2002155499A
JP2002155499A JP2001281640A JP2001281640A JP2002155499A JP 2002155499 A JP2002155499 A JP 2002155499A JP 2001281640 A JP2001281640 A JP 2001281640A JP 2001281640 A JP2001281640 A JP 2001281640A JP 2002155499 A JP2002155499 A JP 2002155499A
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slurry
papermaking
resin
mold
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JP2001281640A
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Yoshiaki Kumamoto
吉晃 熊本
Shingo Odajima
信吾 小田嶋
Tokihito Souya
時人 惣野
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繊維積層体からなる基本構成部を有し強度、
耐久性、非透湿性或いはデザイン性に優れた成形品を提
供すること。 【解決手段】 繊維を液体中に分散させたスラリーを抄
紙型2を用いて立体形状の繊維積層体11を抄紙し、次
いで乾燥型を用いて乾燥させた繊維積層体11からなる
基本構成部10を主体とした成形品である。基本構成部
10に基本構成部10とは異なる層構成を有する異構成
部12が一体的に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維を含むスラリ
ーを抄紙し乾燥させた繊維積層体を基本構成部とする成
形品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】環境問
題に配慮して、プラスチック等の成形品に代わって、パ
ルプ繊維等を主原料とするパルプモールド成形品が見直
されている。斯かるパルプモールド成形品は、廃棄の観
点からはパルプ繊維等の繊維積層体のみで形成すること
が好ましいが、所望の箇所に強度、耐久性、非透湿性が
求められたり、或いはデザイン性が求められる場合があ
る。
【0003】従って、本発明の目的は、繊維積層体から
なる基本構成部と、これと異なる層構成又は配合組成を
有する異構成部とを一体化させることで強度、耐久性、
非透湿性或いはデザイン性に優れたものとし得る成形品
及びその製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、繊維を液体中
に分散させたスラリーを抄紙型を用いて立体形状の繊維
積層体を抄紙し、次いで該繊維積層体を乾燥型を用いて
乾燥させてなる基本構成部を主体とした成形品であっ
て、前記基本構成部に、該基本構成部とは異なる層構成
又は組成を有する異構成部の一以上が一体的に形成され
ている成形品を提供することにより、上記目的を達成し
たものである。
【0005】また、本発明は、繊維を液体中に分散させ
たスラリーを抄紙型を用いて立体形状の繊維積層体を抄
紙し、次いで該繊維積層体を乾燥型を用いて乾燥させて
なる基本構成部を主体とした成形品であって、前記基本
構成部に、該基本構成部とは異なる層構成又は組成を有
する異構成部の一以上が一体的に形成されており、前記
異構成部が、予め成形されたインサート部材であり、該
インサート部材と前記基本構成部とが、抄紙工程又は乾
燥工程において一体化された成形品を提供するものであ
る。また、本発明は、請求項1記載の成形品の製造方法
であって、乾燥工程において形成された乾燥状態の成形
品に樹脂を含浸させて被覆する成形品の製造方法を提供
するものである。また、本発明は、請求項4記載の成形
品の製造方法であって、前記インサート部材を前記抄紙
型又は前記乾燥型に配設しておき、該インサート部材を
抄紙工程又は乾燥工程において形成される湿潤状態又は
乾燥状態の前記基本構成部に一体化させる成形品の製造
方法を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明を、その好ましい実施
形態に基づき図面を参照しながら説明する。
【0007】図1は、本発明に係る成形品の第1実施形
態を示したものである。同図において、符号1は成形品
を示している。図1に示すように、成形品1は上部に開
口部を有するボトル容器であり、繊維積層体11からな
る基本構成部10をその胴部1a及び底部1bに有し、
基本構成部10とは異なる層構成を有する異構成部12
を口頸部1cに有している。そして、この異構成部12
が基本構成部10に一体的に形成されている。
【0008】基本構成部10は、繊維を液体中に分散さ
せたスラリーを抄紙型を用いて立体形状の繊維積層体1
1を抄紙し、次いで繊維積層体11を乾燥型を用いて乾
燥させてなるものである。
【0009】繊維積層体11の抄紙に用いられるスラリ
ーは、液体中に繊維を分散させたものである。スラリー
に用いられる繊維は、この種の成形品に用いられる通常
のもの、例えば、パルプ繊維を主体としたものを用いる
ことができる。スラリーは、パルプ繊維と水のみからな
るものであってもよく、またパルプ繊維と水に加えてタ
ルクやカオリナイト等の無機物、ガラス繊維やカーボン
繊維等の無機繊維、ポリオレフィン等の熱可塑性合成樹
脂の粉末又は繊維、非木材又は植物質繊維、多糖類等の
成分を含有していてもよい。これらの成分の配合量は、
パルプ繊維及び該成分の合計量に対して1〜70重量
%、特に5〜50重量%であることが好ましい。また、
スラリーには、着色顔料、成形助剤等を適宜添加するこ
とができる。
【0010】上記異構成部12は、予め成形されたイン
サート部材13から形成されており、前記基本構成部1
0とは抄紙工程において一体化されている。
【0011】上記インサート部材13の外周面にはキャ
ップの螺着用のネジ山130が形成されており、また、
ネジ山130の下方には嵌合リング131が形成されて
いる。また、インサート部材13の周壁部には、その内
面に抄紙工程において繊維積層体が形成されるように、
パルプスラリー中の液体成分を排出する流通孔132を
形成する。流通孔132の孔径は、液体成分の排出の容
易性、抄紙ネットの目詰まり防止性、乾燥時の蒸気の排
出性の点から0.05〜5.0mmであることが好まし
く、0.1〜2.5mmであることがより好ましい。ま
た、流通孔132は、単位面積当たりの開口面積比が、
好ましくは0.001〜0.5m2/m2より好ましく
は、0.01〜0.1m2/m2となるように形成する。
また、パルプ層との密着性を高める点からは、インサー
ト部材13の周壁部の内面には、突条を設けることが好
ましい。該突条は該周壁部の内面の全周に亘るように連
続的又は所定間隔をおいて断続的に形成することが好ま
しい。また、上記インサート部材13を、通気性及び通
水性のある、例えば、紙製の部材等で形成する場合に
は、当該インサート部材13には、流通孔132は必ず
しも形成しなくてもよい。
【0012】インサート部材13は、基本構成部10よ
りも強度が高く、しかも形状精度が高く得られるものが
好ましい。このような特性を有するものとしては、樹脂
成形部材、パルプ繊維と熱可塑性樹脂との成形部材、パ
ルプ繊維と水溶性樹脂との成形部材、バルカン化パルプ
による成形部材、樹脂含浸又は樹脂コートされたパルプ
繊維等が挙げられ、これらのなかでも、インサート部材
の強度、形状精度及び基本構成部との嵌合性、接着性、
密着性、環境問題の点からパルプ繊維と樹脂からなる複
合素材の成形部材が好ましい。本発明の成形品における
異構成部は、繊維積層体からなる基本構成部と抄紙工程
又は乾燥工程において一体的に形成され、成形品として
の構成を担うものである。従って、抄紙、乾燥後に別部
材を嵌着させた容器、例えば、板紙からなる容器に樹脂
製の注ぎ口を嵌着させた容器は含まれない。
【0013】本実施形態の成形品1は、強度が高く、形
状精度の高いインサート部材13が、キャップの装着を
行う口頸部1cにおいて成形品1として一体化されてい
るため、強度的に優れており、また、キャップの開け閉
めを繰り返し行っても密閉性を損なわずに使用すること
ができ、繰り返し使用に耐える耐久性を有している。し
かもインサート部材13と基本構成部10の配色工夫す
ることでデザイン性に優れたものとすることができる。
【0014】次に、本発明の成形品の製造方法を、その
好ましい実施形態として上記第1実施形態の成形品1の
製造方法に基づき、添付図面を参照しながら説明する。
図2(a)〜(d)は、本実施形態による成形品1の製
造方法における抄紙・脱水工程の概略を示したものであ
り、(a)は抄紙工程、(b)は中子挿入工程、(c)
は加圧・脱水工程、(d)は脱型工程である。なお、図
においては簡便のため、抄紙型の構造及び形状等は簡略
化してある。
【0015】先ず、図2(a)に示すように、吸引路2
0を備えた一対の割型21,22を突き合わせることに
より、成形すべき成形品1の外形に対応した形状のキャ
ビティCが内部に形成される抄紙型2の上部開口部23
に、インサート部材13を備えた充填ノズル3を配置す
る。そして、充填ノズル3を通じてスラリーをキャビテ
ィC内に加圧注入する。スラリーの加圧注入には例えば
圧送ポンプ(図示せず)が用いられる。スラリーの加圧
注入の圧力は、好ましくは0.01〜5MPa、更に好
ましくは0.01〜3MPaとする。抄紙型2の内面に
は、スラリー中の繊維を抄紙する所定の網目の抄紙ネッ
ト(図示せず)が配設されている。
【0016】キャビティC内のスラリー量が所定量に達
するまでスラリーを注入すると、吸引路20を通じたス
ラリーの吸引脱水を開始する。これにより、スラリー中
の水分が抄紙型2の外へ排出されると共に繊維がキャビ
ティCの内面(上記抄紙ネットの内面)及びインサート
部材12の内周面に堆積される。そして、キャビテC内
に繊維積層体11とインサート部材13とが一体的に形
成された湿潤状態の中空の成形品1が形成される。
【0017】所定量のスラリーを供給した後、当該スラ
リーの供給を停止する。そして、図2(b)に示すよう
に、キャビティC内を吸引して減圧に保つと共に、弾性
を有し伸縮自在で且つ中空状をなす中子4をキャビティ
C内に挿入させる。中子4は、キャビティC内において
風船のように膨らませて、繊維積層体11をキャビティ
の内面(抄紙面)に押圧させることにより、キャビティ
の内面形状を付与するのに使用される。中子4は引張強
度、反発弾性及び伸縮性等に優れたウレタン、フッ素系
ゴム、シリコーン系ゴム又はエラストマー等によって形
成されている。
【0018】次に、図2(c)に示すように、中子4内
に加圧流体を供給して中子4を膨張させ、膨張した中子
4により上記成形品1をキャビティの内面に押圧させ
る。すると、湿潤状態の繊維積層体11が、膨張した中
子4によってキャビティCの内面及びインサート部材1
3の内面に押しつけられて脱水が進行するとともに、上
記繊維積層体11にキャビティの内面形状が転写され、
さらにインサート部材13とが一体的に接合される。こ
のように、中空の成形品1の内部から繊維積層体11が
キャビティCの内面に押し付けられるために、キャビテ
ィCの内面の形状が複雑であっても、精度良くキャビテ
ィCの内面の形状が繊維積層体11の外表面に転写され
ることになる。その上、従来の成形品の製造方法と異な
り、貼り合わせ工程を用いる必要が無いので、得られる
成形品には貼り合わせによるつなぎ目及び肉厚部は存在
しない。その結果、得られる成形品の強度が高まると共
に外観の印象が良好となる。中子4を膨張させるために
用いられる加圧流体としては、例えば圧縮空気(加熱空
気)、油(加熱油)、その他各種の液が使用される。ま
た、加圧流体を供給する圧力は、0.01〜5MPa、
特に0.1〜3MPaとなすことが好ましい。
【0019】繊維積層体11の外表面にキャビティCの
内面の形状が十分に転写され且つ繊維積層体11を所定
の含水率まで脱水できたら、図2(d)に示すように、
中子4内の加圧流体を抜く。すると、中子4が自動的に
縮んで元の大きさに戻る。次いで、縮んだ中子4をキャ
ビティC内より取出し、充填ノズル3を抄紙型2から離
脱させた後、抄紙型2を開いて所定の含水率を有する湿
潤状態の繊維積層体(成形品)1を取り出す。
【0020】取り出された成形品1は次に乾燥工程に付
される。乾燥工程では、抄紙・脱水を行わない以外は、
図2(a)〜(d)に示す抄紙工程と同様の操作が行わ
れる。即ち、先ず、一組の割型を突き合わせることによ
り成形すべき成形品の外形に対応した形状のキャビティ
が形成される乾燥型を所定温度に加熱し、該乾燥型内に
湿潤状態の上記成形品1を装填する。
【0021】次に、上記抄紙工程で用いた上記中子4と
同様の中子を上記成形品内に挿入させ、該中子内に加圧
流体を供給して該中子を膨張させ、膨張した該中子によ
り上記成形品を上記キャビティの内面に押圧させる。中
子の材質及び加圧流体の供給圧力は、上記抄紙工程にお
けると同様とすることができる。この状態下に、上記成
形品を加熱乾燥させる。上記成形品が、十分に乾燥した
ら、上記中子内の加圧流体を抜き、該中子を縮ませて取
り出す。更に上記乾燥型を開いて、成形された成形品を
取り出す。
【0022】このように、本実施形態の成形品1の製造
方法によれば、上記成形品1を好適に製造することがで
きる。
【0023】図3は、本発明に係る成形品の第2実施形
態を示したものである。同図において、上記第1実施形
態と共通する部分には同一符号を付し、その説明は省略
する。本実施形態について特に説明しない点は、上記第
1実施形態における内容が適宜適用される。
【0024】同図に示すように、本実施形態の成形品1
は、上部に開口部を有するボトル容器であり、繊維積層
体11からなる基本構成部10をその口頸部1cに有
し、基本構成部10とは異なる層構成の異構成部12を
胴部1a及び底部1bに有している。すなわち、本実施
形態の成形品1は、口頸部1c以外の部分が2層の繊維
積層体11及び11’から形成されている。
【0025】本第2実施形態の成形品1は、胴部1a及
び底部1bが2層構造となっているので、座屈強度が高
く、防水性(非透湿性)にも優れている。また、第2抄
紙工程におけるスラリーに第1抄紙工程におけるスラリ
ーとは異なる着色顔料を加えることにより、口頸部1c
とそれ以外の部分に異なる色を付与することができ、こ
れらの配色を工夫することでデザイン性に優れたボトル
容器とすることができる。上記第2抄紙工程におけるス
ラリーに合成樹脂成分を配合することにより、防湿性に
優れたボトル容器とすることもできる。
【0026】次に、本発明の成形品の製造方法を、その
好ましい実施形態として上記第2実施形態の成形品の製
造方法に基づき、添付図面を参照しながら説明する。図
4(a)〜(f)は、本実施形態による成形品の製造方
法における抄紙・脱水工程の概略を示したものであり、
(a)は第1抄紙工程、(b)はスラリー充填ノズルの
交換工程、(c)は第2抄紙工程、(d)は中子挿入工
程、(e)は加圧・脱水工程、(f)は脱型工程であ
る。図においては簡便のため、抄紙型の構造及び形状等
は簡略化してある。
【0027】先ず、図4(a)に示すように、抄紙型2
を組み付ける。そして、その上部開口部23に、筒状の
マスキング部材5を備えた充填ノズル3を配置し、抄紙
型2におけるキャビティの内面の一部を被覆する。そし
て、充填ノズル3を通じてキャビティC内にスラリーを
加圧注入する。スラリーの加圧注入は、上記第1実施形
態の成形品の製造方法におけると同様に行う。マスキン
グ部材5は、充填ノズル3の配置及び抄紙工程における
吸引脱水に支障を来さず且つキャビティ内面における所
望箇所への繊維の堆積を阻止できるものであれば、その
素材は特に限定されるものではないが、例えば、伸縮性
を有するゴム等の素材で形成されたものを用いることが
できる。
【0028】キャビティC内のスラリー量が所定量に達
するまでスラリーを注入すると、前記吸引路20を通じ
たスラリーの吸引脱水を開始する。これにより、スラリ
ー中の水分が抄紙型2の外へ排出されると共に繊維がキ
ャビティのC内面に堆積されて、キャビティCの内面に
維積層体11’が形成される。この第1抄紙工程では、
キャビティCの内面におけるマスキング部材5で被覆さ
れた部分には繊維積層体は形成されない。
【0029】所定量のスラリーを供給した後に当該スラ
リーの供給を停止する。そして、図4(b)に示すよう
に、抄紙型2から充填ノズル3を離脱させ、マスキング
部材5を取り外し、再び抄紙型2の上部開口部23に配
置する。
【0030】次に、図4(c)に示すように、上記スラ
リーとは配合組成の異なるスラリーを再びキャビティC
内に加圧注入する。そして、キャビティC内のスラリー
量が所定量に達するまでスラリーを注入すると、前記吸
引路20を通じたスラリーの吸引脱水を開始する。これ
により、スラリー中の水分が抄紙型2の外へ排出される
と共に繊維がキャビティCの内面に堆積されて、キャビ
ティCの内面に中空の成形品が形成される。この第2抄
紙工程では、上記第1抄紙工程で形成された繊維積層体
11’の内面及びマスキング部材5で被覆されていた部
分に新たな繊維積層体11が形成される。
【0031】所定量のスラリーを供給した後に当該スラ
リーの供給を停止する。キャビティC内を吸引して減圧
に保つと共に、図4(d)に示すように、中子4をキャ
ビティ内Cに挿入させる。
【0032】次に、図4(e)に示すように、中子4内
に加圧流体を供給して中子4を膨張させ、膨張した中子
4により上記成形品1をキャビティCの内面に押圧させ
る。そして、所定の含水率まで脱水するとともに、キャ
ビティCの内面形状を成形品1の外面に転写させる。中
子4を膨張させるために用いられる加圧流体、該加圧流
体を供給する圧力範囲は、上記第1実施形態の成形品1
の製造方法におけると同様にすることができる。
【0033】成形品の外表面にキャビティの内面の形状
が十分に転写され且つ成形品を所定の含水率まで脱水で
きたら、図4(f)に示すように、中子4内の加圧流体
を抜いて縮んだ中子4をキャビティC内より取出し、更
に抄紙型2を開いて所定の含水率を有する湿潤した未乾
燥状態の成形品1を取り出す。
【0034】取り出された成形品は次に乾燥工程に付さ
れる。乾燥工程は、上記成形品1の製造方法における乾
燥工程と同様に行うことができる。
【0035】本実施形態の成形品1の製造方法によれ
ば、上記成形品を好適に製造することができる。
【0036】図5は、本発明に係る成形品の第3実施形
態を示したものである。同図において、上記第1実施形
態の成形品1と共通する部分には同一符号を付し、その
説明は省略する。本実施形態の成形品について特に説明
しない点は、上記第1実施形態における内容が適宜適用
される。
【0037】同図に示すように、本第3実施形態の成形
品1は、上部に開口部を有するボトル容器であり、繊維
積層体11からなる基本構成部10をその胴部1aに有
し、基本構成部10とは異なる層構成の異構成部12を
底部1b及び口頸部1cに有している。すなわち、本実
施形態の成形品1は、異構成部12が樹脂含浸部で形成
されており、異構成部12には樹脂と繊維とが共存して
いる。
【0038】樹脂含浸部に含浸させる樹脂には、アクリ
ル、スチレン、ウレタン、メラミン、尿素−ホルマリン
又はオレフィン系の樹脂が用いられる。これらの樹脂
は、水系又は非水系(溶剤系)の分散系により含浸させ
ることができるが、強度、耐久性、含浸性、操作性の点
から、エマルジョン系(水系)を形成する樹脂が好まし
く用いられる。また、樹脂含浸部に用いられる樹脂は、
異構成部の配置部位に併せて適宜選択することができ、
配置部位毎に異なる樹脂を用いることもできる。
【0039】本第3実施形態の成形品1は、樹脂含浸部
で形成された異構成部12を底部1b及び口頸部1cに
有しているため、繊維積層体のみから形成した場合に比
べて強度、耐久性及び非透湿性に優れている。特に、シ
ンク等の水周り環境に置かれた場合における成形体の底
部の耐水性にも優れる。また、樹脂に着色顔料を加える
ことにより、樹脂含浸部と基本構成部とを異なる配色と
することができ、デザイン性に優れたものとすることが
できる。
【0040】次に、本発明の成形品の製造方法を、その
好ましい実施形態として上記第3実施形態の成形品1の
製造方法に基づいて説明する。本実施形態の成形品の製
造方法は、抄紙型にインサート部材を配置せずに抄紙・
脱水を行う点を除いては、上記第1実施形態の成形品1
の製造方法における抄紙工程及び乾燥工程と同じであ
る。したがって、以下の説明では、抄紙工程及び乾燥工
程を経て得られた乾燥状態の成形品への樹脂含浸方法に
ついてのみ説明する。
【0041】樹脂含浸方法には、(1)抄紙後脱水前の
湿潤状態の成形体の特定部分に、樹脂をコート又は注入
し、その後中子を膨張させることにより、脱水を行うと
ともに樹脂を内部まで含浸させ、その後乾燥する方法、
(2)乾燥後の成形体に1000mPa・s以下の粘度
を有する前記樹脂含浸部に用いられる分散系を所定量ま
で加圧注入するか又は浸漬させて含浸させ、乾燥させる
方法を用いることができる。
【0042】本実施形態の製造方法によれば、繊維積層
体のみから形成した場合に比べて、強度、耐久性、非透
湿性或いはデザイン性に優れた成形品を好適に製造する
ことができる。
【0043】次に、本発明の成形品の第4実施形態につ
いて説明する。本実施形態の成形品は、上記第3実施形
態における樹脂含浸に変えて、異構成部を樹脂被覆部に
より形成したものである。樹脂被覆部には、樹脂のみか
らなる被覆層の下に、上記樹脂含浸部と同様に、繊維と
樹脂とが共存する層(部分)を設ける。両者が共存する
層の厚さは、樹脂被覆部の形成部位に応じて適宜設定す
ることができる。また、成形品における所定の樹脂含浸
部分(所定の箇所)の乾燥状態における繊維密度を、非
樹脂含浸部分よりも低く形成しておくことで、樹脂の含
浸性を高くすることができ、含浸させる樹脂量を多くす
ることができるので、より耐水性や強度等の物性を向上
させることができる。繊維密度の低い部分を形成する方
法としては、(1)抄紙型又は乾燥型内において繊維積
層体を押圧して脱水又は乾燥するに際し、該繊維積層体
に加える押圧力を樹脂含浸部分だけ低くする方法、
(2)後述する第5実施形態の成形品の製造方法におい
て、例えば、叩解度の低いパルプ繊維を用いる等、樹脂
含浸部分の形成に用いるスラリーの組成を繊維密度が低
くなるように調製する方法等が挙げられる。
【0044】本第4実施形態の成形品における樹脂被覆
部には、上記第3実施形態における樹脂含浸部に用いら
れる樹脂を用いることができる。また、樹脂被覆部に用
いられる樹脂は、異構成部の配置部位に併せて適宜選択
することができ、配置部位毎に異なる樹脂を用いること
もできる。
【0045】本第4実施形態の成形品は、第3実施形態
の成形品と同様に、抄紙型にインサート部材を配置せず
に抄紙・脱水を行う点を除いては、上記第1実施形態の
成形品1の製造方法における抄紙工程及び乾燥工程と同
じである。したがって、以下の説明では、抄紙工程及び
乾燥工程を経て得られた乾燥状態の成形品への樹脂被覆
方法についてのみ説明する。
【0046】樹脂被覆方法としては、(1)乾燥後の成
形体の特定部分に前記樹脂含浸部に用いられる樹脂の分
散系を所定厚みまでスプレーするか又は該特定部分を該
樹脂液に浸漬させてコートし乾燥させる方法、(2)乾
燥後の成形体の特定部分に熱溶融させた樹脂を所定厚み
までスプレー又は該樹脂溶液に浸漬させてコートし乾燥
させる方法、(3)乾燥後の成形体の特定部分に、熱溶
着、超音波溶着、或いはバインダー接着によって樹脂フ
ィルムを接着する方法等が挙げられる。
【0047】本実施形態の成形品は、第3実施形態と同
様に、樹脂被覆部で形成された異構成部を有しているた
め、繊維積層体のみから形成した場合に比べて強度、耐
久性及び非透湿性に優れている。また、樹脂に着色顔料
を加えることにより、樹脂被覆部と基本構成部とを異な
る配色とすることができ、デザイン性に優れたものとす
ることができる。
【0048】図6は、本発明の成形品の第5実施形態を
示したものである。本第5実施形態の成形品は、上部に
開口部を有するボトル容器であり、繊維積層体11から
なる基本構成部10をその胴部1a及び底部1bに有
し、基本構成部10とは異なる配合組成の異構成部12
を口頸部1c及び肩部1dに有している。すなわち、本
実施形態の成形品1は、口頸部1c及び肩部1dが胴部
1a及び底部1bとは異なる組成の繊維積層体11’か
ら形成されている。
【0049】本実施形態の成形品は、口頸部1c及び肩
部1dとそれ以外の部分とに異なる配合組成とすること
で、強度、耐久性、非透湿性或いはデザイン性に優れた
ボトル容器とすることができる。
【0050】次に、本発明の成形品の製造方法を、その
好ましい実施形態として上記第5実施形態の成形品の製
造方法に基づいて、図面を参照しながら説明する。
【0051】上記第5実施形態の成形品1の製造には、
例えば、図7(a)に示したような開閉弁30及びキャ
ビティの画成手段6を備えたスラリー充填ノズル3を用
いる。
【0052】図7(a)に示すように、画成手段6は、
スラリーの供給管31の内部に配設された通気管60、
通気管60に通じて通気管60から供給される圧縮空気
の供給・吸引による膨張・収縮自在の中空の環状ゴム6
1を備えている。供給管31の周壁部には窓31aが設
けられており、この窓31aは開閉弁30の主軸30a
に設けられたシャッター30bによって開閉弁30の開
閉に連動して開閉できるようになっている。
【0053】図8(a)〜(f)は、上記スラリーの充
填ノズル3を用いた本実施形態による成形品の製造方法
における抄紙・脱水工程の概略を示したものであり、
(a)はスラリー充填の位置決め工程、(b)は第1抄
紙工程、(c)は第2抄紙工程、(d)は中子挿入工
程、(e)は加圧・脱水工程、(f)は脱型工程であ
る。図においては簡便のため、抄紙型2及びスラリー充
填ノズル3の構造及び形状等は簡略化してある。
【0054】先ず、図8(a)に示すように、抄紙型2
を組み付ける。そして、その上部開口部23からスラリ
ー充填ノズル3を挿入して位置決めする。
【0055】次に、図7(b)及び図8(b)に示すよ
うに、通気管60を通じて圧縮空気を供給して環状ゴム
61を膨張させ、キャビティC内を、上記成形品1の胴
部1a及び肩部1dに対応する部分を境にして上下2室
に水密に画成する。そして、開閉弁30を開くととも
に、窓31aをシャッター30bで閉じた状態で、画成
したキャビティCの下室にスラリーを加圧注入する。ス
ラリーの加圧注入は、上記第1実施形態の成形品の製造
方法におけると同様に行う。キャビティC内のスラリー
量が所定量に達するまでスラリーを注入すると、前記吸
引路20を通じたスラリーの吸引脱水を開始する。これ
により、スラリー中の水分が抄紙型2の外へ排出される
と共に繊維がキャビティのC内面に堆積されて、胴部1
a及び底部1bを有する基本構成部10が形成される。
この第1抄紙工程では、環状ゴム61で画成されたキャ
ビティCの上室には繊維積層体は形成されない。
【0056】所定量のスラリーを注入し、所望の繊維積
層体を形成した後、当該スラリーの注入及び吸引脱水を
停止する。そして、通気管60を通じて環状ゴム61内
の空気を吸引して環状ゴム61を収縮させ、後述の第2
抄紙工程において形成する異構成部が既に形成した基本
構成部に連続して抄紙できるように、供給管31を下方
に移動させて位置決めする。
【0057】次に、図7(c)及び図8(c)に示すよ
うに、再び通気管60を通じて環状ゴム61を膨張させ
てキャビティC内を水密に画成し、開閉弁30を閉じる
とともに窓31aを開いた状態で、第1抄紙工程とは繊
維密度の低い配合組成のスラリーをキャビティC内に加
圧注入する。そして、所定量のスラリーが注入された時
点で再び吸引路20を通じた吸引脱水を開始し、上記口
頸部1c及び肩部1dの繊維密度の低い繊維積層体から
なる異構成部12を基本構成部10に一体的に形成す
る。所定量のスラリーを注入した後、スラリーの注入を
停止し、所望の繊維積層体が形成された後吸引脱水を停
止する。そして、環状ゴム61を収縮させて充填ノズル
3を抄紙型2から離間させる。
【0058】次に、図8(d)に示すように、充填ノズ
ル3に代えて、中子4を備えたノズルを抄紙型2の上部
開口部23に配置し、キャビティC内を吸引して減圧に
保つ。
【0059】次に、図8(e)に示すように、中子4内
に加圧流体を供給して中子4を膨張させ、膨張した中子
4により上記成形品1をキャビティCの内面に押圧させ
る。そして、所定の含水率まで脱水するとともに、キャ
ビティCの内面形状を成形品1の外面に転写させる。中
子4を膨張させるために用いられる加圧流体、該加圧流
体を供給する圧力範囲は、上記第1実施形態の成形品1
の製造方法におけると同様にすることができる。
【0060】成形品の外表面にキャビティの内面の形状
が十分に転写され且つ成形品を所定の含水率まで脱水で
きたら、図8(f)に示すように、中子4内の加圧流体
を抜いて縮んだ中子4をキャビティC内より取出し、更
に抄紙型2を開いて所定の含水率を有する湿潤した未乾
燥状態の成形品1を取り出す。
【0061】取り出された成形品は次に乾燥工程に付さ
れる。乾燥工程は、上記第1実施形態の成形品1の製造
方法における乾燥工程と同様に行うことができる。
【0062】本実施形態の成形品の製造方法によれば、
強度、耐久性、非透湿性或いはデザイン性に優れた上記
第4実施形態の成形品を好適に製造することができる。
【0063】本発明は、上記実施形態に限定されない。
例えば、上記第1実施形態では、抄紙工程において繊維
積層体11インサート部材13とを一体化させた後、中
子4による脱水工程及び乾燥型による乾燥工程を経て成
形品を形成したが、抄紙工程で繊維積層体のみを形成
し、該繊維積層体を中子による脱水工程で脱水させた
後、その開口部にインサート部材を嵌合させ、乾燥型に
よる乾燥工程を経てこれらを一体化させることもでき
る。
【0064】また、本発明は、上記実施形態におけるよ
うに、2つの割型を組み付けて抄紙型を形成し、この抄
紙型のキャビティ内にスラリーを注入して抄紙を行う工
程を含む成形品の製造方法に特に好適であるが、この製
造方法以外、例えば、スラリーを湛えたプール内に抄紙
型を浸漬して該抄紙型のキャビティ内にスラリーを供給
する製造方法にも適用することができる。また、吸引路
を備えた割型状の抄紙型をその抄紙面を上方に向けて配
置するとともに、少なくとも抄紙面を囲繞する外枠を該
抄紙型に液密に配設し、該抄紙面と該外枠とでスラリー
を充填するプールを形成した後に、該プール内に所定量
のスラリーを充填して該吸引路を通じてスラリーを吸引
して抄紙面に成形品を形成する製造方法にも適用するこ
とができる。
【0065】また、本発明は、上記第1実施形態におけ
るように、インサート部材13を成形品(容器)の口頸
部1bに対応する部分に配設して形成したものの他、容
器の胴部、底部に対応する部分にインサート部材を配設
して形成したものを含むものである。
【0066】また、本発明は、取手や漏斗等の注入部を
有する成形品を含むものであり、該取手や注入部を形成
する部材をインサート部材として抄紙型又は乾燥型に配
置して抄紙工程又は乾燥工程において基本構成部と一体
化させたものを含むものである。
【0067】上記第1、第2実施形態では、インサート
部材13又はマスキング部材5を充填ノズル3に配設し
たが、これらを加圧脱水用の中子4の基部に配設するこ
ともできる。
【0068】また、上記第2実施形態では、異構成部を
2層の繊維積層体で構成したが、3層以上の繊維積層体
で構成することもできることはいうまでもない。
【0069】本発明は、上記各実施形態におけるよう
に、中空のボトル容器に好適であるが、これに限られる
ものではなく、例えば、皿等のテーブルウェア、トレ
ー、取手を有する物品、装飾品や民芸品等の置物、防音
材や緩衝剤等の工業部材等にも好適である。
【0070】
【発明の効果】本発明の成形品は、強度、耐久性、非透
湿性或いはデザイン性に優れたものである。また、本発
明の成形品の製造方法は、上記本発明の成形品を好適に
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形品の第1実施形態を示す半断面図
である。
【図2】同実施形態の成形品の製造方法における抄紙・
脱水工程の概略を示したものであり、(a)はパルプス
ラリーの注入・脱水工程、(b)は中子挿入工程、
(c)は加圧・脱水工程、(d)は脱型工程である。
【図3】本発明の成形品の第2実施形態を示す半断面図
である。
【図4】同実施形態による成形品の製造方法における抄
紙・脱水工程の概略を示したものであり、(a)は第1
抄紙工程、(b)はスラリー充填ノズルの交換工程、
(c)は第2抄紙工程、(d)は中子挿入工程、(e)
は加圧・脱水工程、(f)は脱型工程である。
【図5】本発明の成形品の第3実施形態を示す半断面図
である。
【図6】本発明の成形品の第5実施形態を示す半断面図
である。
【図7】同実施形態の成形品の製造方法に用いられる充
填ノズルの動作を示す要部概略断面図であり、(a)は
スラリー注入前の状態を示す図、(b)は画成したキャ
ビティの下室へのスラリーの注入状態を示す図、(c)
は画成したキャビティの上室へのスラリーの注入状態を
示す図である。
【図8】同実施形態による成形品の製造方法における抄
紙・脱水工程の概略を示したものであり、(a)は充填
ノズルの位置決め工程、(b)は第1抄紙工程、(c)
は第2抄紙工程、(d)は中子挿入工程、(e)は加圧
・脱水工程、(f)は脱型工程である。
【符号の説明】
1 成形品 1a 胴部 1b 底部 1c 口頸部 1d 肩部 2 抄紙型 10 基本構成部 11,11’ 繊維積層体 12 異構成部 13 インサート部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 惣野 時人 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 3E033 AA02 BA13 BA30 BB01 CA16 CA20 DA03 DB01 DD01 FA04 3E061 AA24 AB11 AB20 AD04 DA01 DA11 DB20 4L055 AG63 AG71 AG80 AG89 AG97 AH37 BF06 CJ06 FA13 FA30 GA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維を液体中に分散させたスラリーを抄
    紙型を用いて立体形状の繊維積層体を抄紙し、次いで該
    繊維積層体を乾燥型を用いて乾燥させてなる基本構成部
    を主体とした成形品であって、 前記基本構成部に、該基本構成部とは異なる層構成又は
    組成を有する異構成部の一以上が一体的に形成され、 前記異構成部が樹脂含浸部により形成されており、且つ
    樹脂含浸部が樹脂と繊維とが共存する部分を有している
    ている成形品。
  2. 【請求項2】 前記成形品が上部に開口部を有する容器
    であり、且つ前記異構成部を口頸部、胴部又は底部に有
    している請求項1記載の成形品。
  3. 【請求項3】 繊維を液体中に分散させたスラリーを抄
    紙型を用いて立体形状の繊維積層体を抄紙し、次いで該
    繊維積層体を乾燥型を用いて乾燥させてなる基本構成部
    を主体とした成形品であって、前記基本構成部に、該基
    本構成部とは異なる層構成又は組成を有する異構成部の
    一以上が一体的に形成されており、前記異構成部が、予
    め成形されたインサート部材であり、該インサート部材
    と前記基本構成部とが、抄紙工程又は乾燥工程において
    一体化された成形品。
  4. 【請求項4】 前記繊維がパルプ繊維を主体とする請求
    項1〜3の何れか記載の成形品。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の成形品の製造方法であっ
    て、乾燥工程において形成された乾燥状態の成形品に樹
    脂を含浸させて被覆する成形品の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の成形品の製造方法であっ
    て、前記インサート部材を前記抄紙型又は前記乾燥型に
    配設しておき、該インサート部材を抄紙工程又は乾燥工
    程において形成される湿潤状態又は乾燥状態の前記基本
    構成部に一体化させる成形品の製造方法。
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