JP2002155206A - 封止用樹脂組成物および半導体封止装置 - Google Patents

封止用樹脂組成物および半導体封止装置

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JP2002155206A
JP2002155206A JP2000352091A JP2000352091A JP2002155206A JP 2002155206 A JP2002155206 A JP 2002155206A JP 2000352091 A JP2000352091 A JP 2000352091A JP 2000352091 A JP2000352091 A JP 2000352091A JP 2002155206 A JP2002155206 A JP 2002155206A
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sealing
resin composition
resin
semiconductor
thiodipropionate
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Yuko Takahashi
優子 高橋
Kazufumi Ito
和史 伊藤
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Kyocera Chemical Corp
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Toshiba Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱伝導性など従来解決されていた特性を損な
うことなく、保存安定性や硬化物の耐熱酸化、白色封止
材の変色防止といった面でより優れた封止用樹脂組成物
および半導体封止装置を提供する。 【解決手段】 (A)無機質充填剤、(B)酸化チタ
ン、(C)ジステアリル−3,3′−チオジプロピオネ
ートおよび(D)熱硬化性樹脂を必須成分とし、樹脂組
成物全体に対して、前記(A)無機質充填剤を30〜9
5重量%、(B)酸化チタンを1〜40重量%、(C)
ジステアリル−3,3′−チオジプロピオネートを0.
01〜5重量%の割合で含有してなる封止用樹脂組成物
である。またこの封止用樹脂組成物の硬化物によって、
半導体チップが封止されてなる半導体封止装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体等の電子部
品の封止用樹脂組成物に関する。更に詳しくは白色封止
材によって樹脂封止されるフォトカプラー等の半導体に
用いられるもので、耐変色性に優れ、高信頼性、保存安
定性にも優れたエポキシ樹脂組成物および半導体封止装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体などの電子部品は、それを外部環
境から保護するためにセラミックパッケージや樹脂パッ
ケージで封止されているが、この封止材料についてはコ
スト、生産性等の面から無機質充填剤を含有させた合成
樹脂組成物によるものが普及している。
【0003】この合成樹脂組成物は、エポキシ樹脂等の
熱硬化性樹脂とシリカ等の無機質充填剤とから構成され
ているが、これらの組成物は熱膨張係数が小さく、良熱
伝導性、低透湿性で機械的特性に優れ、かつ保存安定性
にも優れており、しかも低コストであるものが望まし
い。特に、白色封止材においては、硬化後およびポスト
キュア後の硬化物の反射率が高く、かつ変色が少ないこ
とが望ましい。
【0004】しかしながら、主剤にエポキシ樹脂を用
い、硬化剤としてフェノール樹脂やアミン系または酸無
水物系硬化剤等を用いた樹脂組成物は、熱硬化性に優れ
ている反面、保存安定性が悪かった。また、硬化物が熱
酸化による変色を起こしやすく、白色封止材では特に硬
化直後の変色やポストキュア後の変色、反射率の低下を
起こしやすかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
を解消するためになされたもので、熱伝導性など従来解
決されていた特性を損なうことなく、保存安定性や硬化
物の耐熱酸化、白色封止材の変色防止といった面でより
優れた封止用樹脂組成物および半導体封止装置を提供し
ようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成しようと鋭意研究を重ねた結果、後述する組成
の熱硬化性の樹脂組成物を使用することによって、上記
目的が達成されることを見いだし、本発明を完成したも
のである。
【0007】即ち、本発明は、(A)無機質充填剤、
(B)酸化チタン、(C)ジステアリル−3,3′−チ
オジプロピオネートおよび(D)熱硬化性樹脂を必須成
分とし、樹脂組成物全体に対して、前記(A)無機質充
填剤を30〜95重量%、(B)酸化チタンを1〜40
重量%、(C)ジステアリル−3,3′−チオジプロピ
オネートを0.01〜5重量%の割合で含有してなるこ
とを特徴とする封止用樹脂組成物である。またこの封止
用樹脂組成物の硬化物によって、半導体チップが封止さ
れてなることを特徴とする半導体封止装置である。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明の樹脂組成物は、無機質充填剤、酸
化チタンおよびジステアリル−3,3′−チオジプロピ
オネートを熱硬化性樹脂に配合させたものである。
【0010】本発明に用いる(A)無機質充填剤として
は、シリカ、炭酸カルシウム、アルミナといった無機化
合物等が挙げられ、これらは単独又は2種以上混合して
使用することができる。無機質充填剤の配合割合は、全
体の樹脂組成物に対して30〜90重量%含有すること
が望ましい。この割合が30重量%未満では成形品の吸
湿性が高く、半田浸漬後の耐湿性に劣り、90重量%を
超えると極端に成形材料の流動性、成形性が悪くなり好
ましくない。
【0011】本発明に用いる(B)酸化チタンの配合割
合は、全体の樹脂組成物に対して1〜40重量%含有す
ることが望ましい。この割合が1重量%未満では白色度
が十分でなく、40重量%をを超えると半導体装置の特
性を損うおそれがある。
【0012】本発明に用いる(C)ジステアリル−3,
3′−チオジプロピオネートとしては、具体的には、住
友化学社製のTPS(商品名)などが挙げられる。ジス
テアリル−3,3′−チオジプロピオネートの配合割合
は、全体の樹脂組成物に対して0.01〜5重量%含有
することが望ましい。この割合が0.01重量%未満で
は、変色防止に効果なく、また、5重量%を超えると、
ブリードを起していずれも好ましくない。
【0013】本発明に用いる(D)熱硬化性樹脂として
は、例えば、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹
脂、レゾルシノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン
樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ア
クリル樹脂、ビニルウレタン樹脂、シリコーン樹脂、α
−オレフィン無水マレイン酸樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リイミド樹脂等が挙げられ、これらは、単独もしくは2
種以上混合して用いることができるが、このなかで、エ
ポキシ樹脂が工業的に有利に用いることができる。熱硬
化性樹脂の配合割合は、全体の樹脂組成物に対して5〜
50重量%含有することが望ましい。これら熱硬化性樹
脂の配合量には、それぞれの硬化剤、触媒の配合量が含
まれる。
【0014】本発明において、熱硬化性樹脂組成物は、
上述した無機質充填剤、酸化チタン、ジステアリル−
3,3′−チオジプロピオネートおよび熱硬化性樹脂を
必須成分とするが、本発明の目的に反しない限度におい
て、また必要に応じて、粘度調整用の溶剤、カップリン
グ剤その他の添加剤を適宜、添加配合することができ
る。その溶剤としては、ジオキサン、ソルベントナフ
サ、工業用ガソリン、酢酸セロソルブ、エチルセロソル
ブ、ブチルセロソルブアセテート、ブチルカルビトール
アセテート、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、N−メチルピロリドン等が挙げられ、これらは単
独又は2種以上混合して使用することができる。
【0015】本発明の封止用樹脂組成物を成形材料とし
て調製する場合の一般的な方法としては、前述の熱硬化
性樹脂に無機充填剤、酸化チタン、2,2′−メチレン
ビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)
および添加剤などを配合し、通常、ニーダ、ロールミ
ル、ミキサー等を用いて、常法により加熱混練を行い冷
却し、次いで適当な大きさに粉砕して成形材料とするこ
とができる。こうして得られた成形材料は、半導体装置
をはじめとする電子部品あるいは電気部品の封止、被
覆、絶縁等に適用すれば、優れた特性と信頼性を付与さ
せることができる。
【0016】本発明の半導体封止装置は、上記のように
して得られた封止用樹脂を用いて、半導体チップを封止
することにより容易に製造することができる。封止を行
う半導体装置としては、例えば集積回路、大規模集積回
路、トランジスタ、サイリスタ、ダイオード等で特に限
定されるものではない。しかし、特に白色封止材を用い
る光回路に対し有効である。封止の最も一般的な方法と
しては、低圧トランスファー成形法があるが、射出成
形、圧縮成形、注型等による封止も可能である。封止用
樹脂組成物を封止の際に加熱して硬化させ、最終的には
この組成物の硬化物によって封止された半導体封止装置
が得られる。加熱による硬化は、150℃以上に加熱し
て硬化させることが望ましい。
【0017】
【作用】本発明の封止用樹脂組成物および半導体封止装
置は、樹脂成分と充填剤成分に加えて酸化チタンと、ジ
ステアリル−3,3′−チオジプロピオネートを用いた
ことによって、目的とする特性が得られるものである。
即ち、充填性や作業性が良く、樹脂硬化物の外観や耐変
色性の著しく向上した半導体等の電子部品を成形するこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に本発明を実施例によって説明
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。
【0019】実施例1〜2 溶融シリカ(最大粒径100μm、平均粒径20μ
m)、酸化チタン(平均粒径0.1μm)と、ジステア
リル−3,3′−チオジプロピオネート(住友化学社
製、TPS)と、エポキシ樹脂を表1に示す割合で配合
し、ロールミルにて混練してこれを冷却粉砕して実施例
1,2のエポキシ樹脂組成物を製造した。
【0020】比較例1〜2 同様に、溶融シリカ、酸化チタンと、エポキシ樹脂を表
1に示す割合で配合し、ロールミルにて混練してこれを
冷却粉砕して比較例1,2のエポキシ樹脂組成物を製造
した。
【0021】実施例1〜2および比較例1〜2で得たエ
ポキシ樹脂組成物の流動性をみるために高化式フロー粘
度を、また変色性をみるために800nmでの光反射率
を測定した。
【0022】その結果を表1に示したが、実施例1〜2
の樹脂組成物は、比較例1〜2の樹脂組成物の樹脂組成
物と同様の流動性をもちながら、保存安定性およびポス
トキュア後の耐変色性に優れていることが確認された。
【0023】
【表1】 *1:クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(軟化点8
0℃、エポキシ当量200)100重量%とノボラック
型フェノール樹脂(軟化点80℃、水酸基当量104)
52重量%、トリフェニルホスフィン3重量%を配合し
たもの。
【0024】*2:島津フローテスターCFT−500
型により175℃、荷重10kgの条件で測定した。
【0025】*3:175℃×2分の硬化条件で成形し
た成形品表面を、日本分光社製、紫外可視分光光度計V
−530型により測定した。
【0026】*4:*3の成形品を175℃×8時間の
ポストキュアをし、そのポストキュア成形品表面ついて
測定した。
【0027】
【発明の効果】以上の説明および表1から明らかなよう
に、本発明の封止用樹脂組成物は流動性を減少させず
に、保存安定性や耐熱性、白色封止材の耐変色性の改善
をはかることができるため、この樹脂組成物をフォトカ
プラー等、半導体類の電子部品の封止に使用することに
より、半導体封止装置の性能・外観の向上をはかること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 23/31 H01L 23/30 R // H01L 31/12 Fターム(参考) 4J002 AA021 BE021 BF021 BG041 BH021 BQ001 CC031 CC061 CC181 CD001 CK011 CK021 CL001 CM041 CP031 DE137 DE146 DE236 DJ016 EV068 FD016 FD038 FD097 GQ05 4M109 AA01 BA01 CA21 EA02 EA07 EA10 EA11 EB03 EB12 EB18 EC05 EC14 EC20 GA10 5F089 AC30 CA20 EA04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)無機質充填剤、(B)酸化チタ
    ン、(C)ジステアリル−3,3′−チオジプロピオネ
    ートおよび(D)熱硬化性樹脂を必須成分とし、樹脂組
    成物全体に対して、前記(A)無機質充填剤を30〜9
    5重量%、(B)酸化チタンを1〜40重量%、(C)
    ジステアリル−3,3′−チオジプロピオネートを0.
    01〜5重量%の割合で含有してなることを特徴とする
    封止用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の封止用樹脂組成物の硬化
    物によって、半導体チップが封止されてなることを特徴
    とする半導体封止装置。
JP2000352091A 2000-11-20 2000-11-20 封止用樹脂組成物および半導体封止装置 Pending JP2002155206A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012021137A (ja) * 2010-06-18 2012-02-02 Kaneka Corp 熱硬化性樹脂組成物タブレットおよびそれを用いた半導体のパッケージ
JP2014159600A (ja) * 2005-10-07 2014-09-04 Hitachi Chemical Co Ltd 熱硬化性光反射用樹脂組成物、ならびにこれを用いた光半導体搭載用基板とその製造方法および光半導体装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014159600A (ja) * 2005-10-07 2014-09-04 Hitachi Chemical Co Ltd 熱硬化性光反射用樹脂組成物、ならびにこれを用いた光半導体搭載用基板とその製造方法および光半導体装置。
JP2012021137A (ja) * 2010-06-18 2012-02-02 Kaneka Corp 熱硬化性樹脂組成物タブレットおよびそれを用いた半導体のパッケージ

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