JP2002154978A - 血糖降下物質及びその機能性食品 - Google Patents
血糖降下物質及びその機能性食品Info
- Publication number
- JP2002154978A JP2002154978A JP2000389554A JP2000389554A JP2002154978A JP 2002154978 A JP2002154978 A JP 2002154978A JP 2000389554 A JP2000389554 A JP 2000389554A JP 2000389554 A JP2000389554 A JP 2000389554A JP 2002154978 A JP2002154978 A JP 2002154978A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hypoglycemic
- substance
- functional food
- dioscorea
- alcohol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
Abstract
(57)【要約】
過剰に投与しても低血糖を生じない、従来の糖尿病治療
薬とは全く異なる、優れた血糖降下作用を有する新規な
糖尿病治療薬を提供すること。 【課題】 過剰に摂取しても低血糖を生じない、安全な
血糖降下物質の提供である。 【解決の手段】 Ｄｉｏｓｃｏｒｅａ ｂｕｌｂｉｆｅ
ｒａの塊根、茎、葉等の、アルコール、及びアルコール
水抽出物を有効成分として含有する糖尿病治療薬を提供
した。
薬とは全く異なる、優れた血糖降下作用を有する新規な
糖尿病治療薬を提供すること。 【課題】 過剰に摂取しても低血糖を生じない、安全な
血糖降下物質の提供である。 【解決の手段】 Ｄｉｏｓｃｏｒｅａ ｂｕｌｂｉｆｅ
ｒａの塊根、茎、葉等の、アルコール、及びアルコール
水抽出物を有効成分として含有する糖尿病治療薬を提供
した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】 本発明は、多数の糖尿病、
及びその予備群に対し、過剰に食しても低血糖を生じな
い血糖降下物質を提供することいある。
及びその予備群に対し、過剰に食しても低血糖を生じな
い血糖降下物質を提供することいある。
【０００２】
【従来の技術】 各種生物、植物中に血糖降下物質が存
在する事が知られている。Ｄｉｏｓｃｏｒｅａ属の中で
は、ナイジェリア原産のＤｉｏｓｃｏｒｅａ ｄｕｍｅ
ｔｒｕｍ中の成分であるｄｉｏｓｃｏｒｅｔｉｎｅが正
常ウサギ、アロキサン誘発糖尿病ウサギで出血糖降下作
用を示すことが今までに報告されている（Ｉｗｕ Ｍ．
Ｍ．，Ｏｋｕｎｊｉ Ｃ．Ｏ．，ＡｋａｈＰ．，Ｃｏｒ
ｌｅｙ Ｄ．ａｎｄ Ｔｅｍｐｅｓｔａ Ｍ．Ｓ．；Ｈ
ｙｐｏｇｌｙｃａｅｍｉｃ ａｃｔｉｖｉｔｙ ｏｆ
ｄｉｏｓｃｏｒｅｔｉｎｅ ｆｒｏｍｔ６ｕｂｅｒｓ
ｏｆＤｉｏｓｃｏｒｅａ ｄｕｍｅｔｏｒｕｍ ｉｎ
ｎｏｒｍａｌ ａｎｄ ａｌｌｏｘａｎ ｄｉａｂｅｔ
ｉｃ ｒａｂｂｉｔｓ．Ｐｌａｎｔａ Ｍｅｄ．５６
（３）：２６４−２６７，１９９０。又，Ｕｎｄｉｅ等
は、正常マウスを用いた検討で、Ｄｉｏｓｃｏｒｅａ
ｄｕｍｅｔｒｕｍの水−アルコール抽出物の内、ステロ
イドが抽出される分画には血糖降下作用、反対にアルカ
ロイドが抽出される分画には血糖上昇作用があることを
見出している（Ｕｎｄｉｅ Ａ．Ｓ．ａｎｄ Ａｋｕｂ
ｕｅ Ｐ．Ｉ．：Ｐｈａｒｍａｃｏｌｏｇｉｃａｌ Ｅ
ｖａｌｕａｔｉｏｎ ｏｆ Ｄｉｏｓｃｏｒｅａ ｄｕ
ｍｅｔｏｒｕｍ ｔｕｂｅｒ ｕｓｅｄ ｉｎ ｔｒａ
ｄｉｔｉｏｎａｌ ａｎｔｉｄｉａｂｅｔｉｃｔｈｅｒ
ａｐｙ．Ｊ．Ｅｔｈｎｏｐｈａｒｍａｃｏｌ．１５
（２）：１３３−１４４，１９８６．）。
在する事が知られている。Ｄｉｏｓｃｏｒｅａ属の中で
は、ナイジェリア原産のＤｉｏｓｃｏｒｅａ ｄｕｍｅ
ｔｒｕｍ中の成分であるｄｉｏｓｃｏｒｅｔｉｎｅが正
常ウサギ、アロキサン誘発糖尿病ウサギで出血糖降下作
用を示すことが今までに報告されている（Ｉｗｕ Ｍ．
Ｍ．，Ｏｋｕｎｊｉ Ｃ．Ｏ．，ＡｋａｈＰ．，Ｃｏｒ
ｌｅｙ Ｄ．ａｎｄ Ｔｅｍｐｅｓｔａ Ｍ．Ｓ．；Ｈ
ｙｐｏｇｌｙｃａｅｍｉｃ ａｃｔｉｖｉｔｙ ｏｆ
ｄｉｏｓｃｏｒｅｔｉｎｅ ｆｒｏｍｔ６ｕｂｅｒｓ
ｏｆＤｉｏｓｃｏｒｅａ ｄｕｍｅｔｏｒｕｍ ｉｎ
ｎｏｒｍａｌ ａｎｄ ａｌｌｏｘａｎ ｄｉａｂｅｔ
ｉｃ ｒａｂｂｉｔｓ．Ｐｌａｎｔａ Ｍｅｄ．５６
（３）：２６４−２６７，１９９０。又，Ｕｎｄｉｅ等
は、正常マウスを用いた検討で、Ｄｉｏｓｃｏｒｅａ
ｄｕｍｅｔｒｕｍの水−アルコール抽出物の内、ステロ
イドが抽出される分画には血糖降下作用、反対にアルカ
ロイドが抽出される分画には血糖上昇作用があることを
見出している（Ｕｎｄｉｅ Ａ．Ｓ．ａｎｄ Ａｋｕｂ
ｕｅ Ｐ．Ｉ．：Ｐｈａｒｍａｃｏｌｏｇｉｃａｌ Ｅ
ｖａｌｕａｔｉｏｎ ｏｆ Ｄｉｏｓｃｏｒｅａ ｄｕ
ｍｅｔｏｒｕｍ ｔｕｂｅｒ ｕｓｅｄ ｉｎ ｔｒａ
ｄｉｔｉｏｎａｌ ａｎｔｉｄｉａｂｅｔｉｃｔｈｅｒ
ａｐｙ．Ｊ．Ｅｔｈｎｏｐｈａｒｍａｃｏｌ．１５
（２）：１３３−１４４，１９８６．）。
【０００３】 植物由来の血糖上昇抑制成分としてよく
知られているのは、Ｇｙｍｎｅｍａ ｓｙｌｖｅｓｔｒ
ｅ葉に含まれているトリテルペン配当体のギムネマ酸で
ある。しかし、現在までのところ臨床的に有効な治療
薬、食品は殆ど開発されていない。
知られているのは、Ｇｙｍｎｅｍａ ｓｙｌｖｅｓｔｒ
ｅ葉に含まれているトリテルペン配当体のギムネマ酸で
ある。しかし、現在までのところ臨床的に有効な治療
薬、食品は殆ど開発されていない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】糖尿病は、持続性の高
血糖を特徴とし、進行と共に種種の合併症を併発する疾
病症であり、特にインスリン依存型糖尿病（ＩＤＤ
Ｍ）、インスリン非依存型糖尿病（ＮＩＤＤＭ）患者及
びその予備群は、日本人に限ってみても、人口の１０
＆、即ち役１２００万人に及ぶと推定されているが現在
のところ臨床的に有効な治療薬、手段は殆ど開発されて
いない状況である。
血糖を特徴とし、進行と共に種種の合併症を併発する疾
病症であり、特にインスリン依存型糖尿病（ＩＤＤ
Ｍ）、インスリン非依存型糖尿病（ＮＩＤＤＭ）患者及
びその予備群は、日本人に限ってみても、人口の１０
＆、即ち役１２００万人に及ぶと推定されているが現在
のところ臨床的に有効な治療薬、手段は殆ど開発されて
いない状況である。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、副作用を警戒
する観点から、生薬、食用植物に着目しＩＤＤＭ、ＮＩ
ＤＤＭ、及び糖尿病予備群に、極めて少量で有効な成分
をＤｉｏｓｃｏｒｅａ ｂｕｌｂｉｆｅｒａのアルコー
ル抽出画分及びアルコール水抽出画分に見出し、上記の
如き課題を解決した。
する観点から、生薬、食用植物に着目しＩＤＤＭ、ＮＩ
ＤＤＭ、及び糖尿病予備群に、極めて少量で有効な成分
をＤｉｏｓｃｏｒｅａ ｂｕｌｂｉｆｅｒａのアルコー
ル抽出画分及びアルコール水抽出画分に見出し、上記の
如き課題を解決した。
【０００６】 Ｄｉｏｓｃｏｒｅａ ｂｕｌｂｉｆｅｒ
ａ塊根、茎，むかご及び葉の何れでもよいが、特に塊根
及びむかごに有効成分の濃度が高かった。アルコール濃
度は１０＆以上であればよいが高いほど有効成分の濃度
が高かった。
ａ塊根、茎，むかご及び葉の何れでもよいが、特に塊根
及びむかごに有効成分の濃度が高かった。アルコール濃
度は１０＆以上であればよいが高いほど有効成分の濃度
が高かった。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、Ｄｉｏｓｃｏｒｅａ ｂｕｒｕｂｉｆｅｒａ
の塊根、むかご、茎又は葉を細片化又は粉砕化し、例え
ば遠赤外乾燥機等で乾燥し、又は乾燥しないで１０＆以
上のアルコールに２４時間以上浸漬抽出し、又は向流連
続抽出等の方法で抽出分離乾燥、粉末化した。
本発明は、Ｄｉｏｓｃｏｒｅａ ｂｕｒｕｂｉｆｅｒａ
の塊根、むかご、茎又は葉を細片化又は粉砕化し、例え
ば遠赤外乾燥機等で乾燥し、又は乾燥しないで１０＆以
上のアルコールに２４時間以上浸漬抽出し、又は向流連
続抽出等の方法で抽出分離乾燥、粉末化した。
【０００８】
【実施例】本発明を実施例により更に具体的に説明する
が、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
が、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
【０００９】 実施例１ Ｄｉｏｓｃｏｒｅａ ｂｕｌｂｉｆｅｒａ（和名：マル
バドコロ、ニガカシュウ、やまいも科）塊根のエタノー
ル抽出物を凍結乾燥した粉末を雄性ＫＫ−ＡＹマウスに
一日当り３．３ｍｇ／Ｋｇ体重の投与量で、６，３，
１、および３日間投与し薬物最終投与後、動物を２４時
間絶食しＯＧＴＴ（経口糖負荷試験）を行なった。グル
コースを２ｇ／Ｋｇ体重となるように経口投与し、糖負
荷後、３，１５，３０，６０，１２０，１５０，１８
０，２１０，２４０，２７０，３００，３３０，３６０
分尾静脈から採血し、血糖値を測定した結果を図１に示
した。対照に比して有意に降血糖効果が認められた。
バドコロ、ニガカシュウ、やまいも科）塊根のエタノー
ル抽出物を凍結乾燥した粉末を雄性ＫＫ−ＡＹマウスに
一日当り３．３ｍｇ／Ｋｇ体重の投与量で、６，３，
１、および３日間投与し薬物最終投与後、動物を２４時
間絶食しＯＧＴＴ（経口糖負荷試験）を行なった。グル
コースを２ｇ／Ｋｇ体重となるように経口投与し、糖負
荷後、３，１５，３０，６０，１２０，１５０，１８
０，２１０，２４０，２７０，３００，３３０，３６０
分尾静脈から採血し、血糖値を測定した結果を図１に示
した。対照に比して有意に降血糖効果が認められた。
【００１０】 実施例２ ニガカシュウの茎以外は実施例１と同様に行なった結果
を図２に示した。対照に比して著しい血糖降下作用が認
められた。
を図２に示した。対照に比して著しい血糖降下作用が認
められた。
【００１１】 実施例３ ６０＆エタノール水で抽出した外は実施例１と同様に行
なった結果を図３に示した。著しい血糖降下作用が認め
られた。
なった結果を図３に示した。著しい血糖降下作用が認め
られた。
【００１２】 実施例４ Ｄｉｏｓｃｏｒｅａ ｂｕｌｂｉｆｅｒａ塊根のエタノ
ール抽出物を凍結乾燥した粉末を、５４３ｍｇ／ｄｌ、
ＨｂＡ１ｃ１４，２＆の高血糖成人に毎日２００ｍｇ投
与食した結果、２８日後の血糖値は１８１ｍｇ／ｄｌで
あり、ＨｂＡ１ｃは１１．６＆であった。
ール抽出物を凍結乾燥した粉末を、５４３ｍｇ／ｄｌ、
ＨｂＡ１ｃ１４，２＆の高血糖成人に毎日２００ｍｇ投
与食した結果、２８日後の血糖値は１８１ｍｇ／ｄｌで
あり、ＨｂＡ１ｃは１１．６＆であった。
【００１３】
【発明の効果】本発明によって、安全性の高い、血糖降
下物質の提供が可能になり、しかも、過剰に食しても低
血糖を生じない糖尿病治療に有用な物質の提供が可能に
なった。
下物質の提供が可能になり、しかも、過剰に食しても低
血糖を生じない糖尿病治療に有用な物質の提供が可能に
なった。
【図１】 実施例１におけるＫＫ−ＡＹマウスに対する
対照に比しての血糖降下作用。
対照に比しての血糖降下作用。
【図２】 実施例２におけるＫＫ−ＡＹマウスに対する
対照に比しての血糖降下作用
。
対照に比しての血糖降下作用
。
【図３】 実施例３におけるＫＫ−ＡＹマウスに対する
対照に比しての血糖降下作用。
対照に比しての血糖降下作用。
Claims (4)
- 【請求項１】 ニガカシュウ（Ｄｉｏｓｃｏｒｅａ ｂ
ｕｌｂｉｆｅｒａ）塊根、葉、茎のアルコール抽出物中
の血糖降下物質。 - 【請求項２】 請求項１の物質を用いた、医薬、及び機
能性食品としての応用。 - 【請求項３】 ニガカシュウ（Ｄｉｏｓｃｏｒｅａ ｂ
ｕｌｂｉｆｅｒａ）塊根、葉、茎のアルコールー水抽出
物質中の血糖降下物質。 - 【請求項４】 請求項３記載の物質を用いた、医薬、及
び機能性食品としての応用。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000389554A JP2002154978A (ja) | 2000-11-17 | 2000-11-17 | 血糖降下物質及びその機能性食品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000389554A JP2002154978A (ja) | 2000-11-17 | 2000-11-17 | 血糖降下物質及びその機能性食品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002154978A true JP2002154978A (ja) | 2002-05-28 |
Family
ID=18856073
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000389554A Pending JP2002154978A (ja) | 2000-11-17 | 2000-11-17 | 血糖降下物質及びその機能性食品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002154978A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004054592A1 (en) * | 2002-12-13 | 2004-07-01 | Gobind Prasad Dubey | Herbal preparation for management of cardiovascular and neurologic disorders |
| WO2004056377A1 (en) * | 2002-12-19 | 2004-07-08 | Jorge Do Nascimento | Orthochromatic rare earth elements screen film system for intra-oral odontological radiology |
| JP2014201567A (ja) * | 2013-04-09 | 2014-10-27 | 花王株式会社 | Ｇｌｐ−１分泌促進剤 |
| CN114569666A (zh) * | 2022-03-16 | 2022-06-03 | 长三角健康农业研究院(浙江)有限公司 | 一种抑制血糖的天然化合物提取工艺 |
-
2000
- 2000-11-17 JP JP2000389554A patent/JP2002154978A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004054592A1 (en) * | 2002-12-13 | 2004-07-01 | Gobind Prasad Dubey | Herbal preparation for management of cardiovascular and neurologic disorders |
| WO2004056377A1 (en) * | 2002-12-19 | 2004-07-08 | Jorge Do Nascimento | Orthochromatic rare earth elements screen film system for intra-oral odontological radiology |
| JP2014201567A (ja) * | 2013-04-09 | 2014-10-27 | 花王株式会社 | Ｇｌｐ−１分泌促進剤 |
| CN114569666A (zh) * | 2022-03-16 | 2022-06-03 | 长三角健康农业研究院(浙江)有限公司 | 一种抑制血糖的天然化合物提取工艺 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Jafri et al. | Effect of Punica granatum Linn.(flowers) on blood glucose level in normal and alloxan-induced diabetic rats | |
| KR100529793B1 (ko) | 솔잎 추출물 및 이것의 용도 | |
| JP2527924B2 (ja) | 宿酔症状の予防及び治療用生薬剤組成物並びにその製造方法 | |
| EP1551432A1 (en) | Argyrolobium roseum plant extracts for treating diabetes | |
| JP2002154978A (ja) | 血糖降下物質及びその機能性食品 | |
| WO2006030426A1 (en) | Herbal compositions for treatment of diabetes | |
| JP2895298B2 (ja) | 活性酸素消去・除去剤 | |
| Jagtap et al. | Trigonella foenum graecum (Fenugreek): An Herb with Impressive Health Benefits and Pharmacological Therapeutic Effects | |
| KR0165939B1 (ko) | 구기자 추출물을 함유하는 혈당강하제 조성물 및 구기자 추출물의 제조방법 | |
| JP2002275078A (ja) | 脂肪分解促進剤 | |
| El-Hawary et al. | Biochemical studies on some hypoglycemic agents (II) effect of Calligonum comosum extract | |
| JP6235579B2 (ja) | Ｃｉｍｉｃｉｆｕｇａ抽出物の新規な薬理学的用途 | |
| KR102234860B1 (ko) | 싸리 추출물을 포함하는 근위축 예방 및 치료용 조성물 | |
| JP3157728B2 (ja) | 糖尿病治療薬 | |
| JP3610340B2 (ja) | 血糖または血圧の上昇を抑制するための機能性食品 | |
| CN112603978A (zh) | 一种治疗2型糖尿病合并冠心病的中药组合物及其制备方法 | |
| JP2003252786A (ja) | 抗アレルギー物質及びその製造方法，並びに抗アレルギー剤及び健康食品 | |
| EP3209284B1 (fr) | Composition à base d'anthostema senegalense utilisée comme médicament contre le sida | |
| JPH08325159A (ja) | 糖尿病治療薬及び機能性食品 | |
| KR100489564B1 (ko) | 모시대 추출물과 그를 함유한 혈당강하용 조성물 | |
| FR2931664A1 (fr) | Compositions a base de plantes et utilisations | |
| KR20030049063A (ko) | 발기부전증 예방 및 치료용 조성물 | |
| JPH0859494A (ja) | 抗肥満症剤および食品 | |
| KR100523326B1 (ko) | 혈당강하 활성을 갖는 두릅나무의 천연 추출물 제조방법및 그에 의한 추출물 | |
| CN106668167A (zh) | 一种抗过敏制剂及其制备的抗过敏护肤膏 |