JP2002154594A - 食品用容器 - Google Patents

食品用容器

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JP2002154594A
JP2002154594A JP2000348077A JP2000348077A JP2002154594A JP 2002154594 A JP2002154594 A JP 2002154594A JP 2000348077 A JP2000348077 A JP 2000348077A JP 2000348077 A JP2000348077 A JP 2000348077A JP 2002154594 A JP2002154594 A JP 2002154594A
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container
functional film
food container
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JP2000348077A
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Tsutomu Hatachi
勉 波田地
Hiromichi Inagaki
宏道 稲垣
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Risupack Co Ltd
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Risupack Co Ltd
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  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストを低減させながら、その底面にお
けるバリアー的機能を容易に高めることができるように
構成された食品用容器を提供する。 【解決手段】 食品用容器11は、底壁21とその底壁
21の周縁に立設された側壁22とから有底円筒状に形
成された合成樹脂製の容器本体12と、バリアー性、遮
光性、紫外線遮蔽性等のバリアー的機能を有し底壁21
の外面にヒートシール溶着される機能性フィルム13と
から構成されている。底壁21の中央部には底壁凹所2
5が凹設され、その底壁凹所25の中央部には容器本体
12成形時の樹脂供給口から溢れ出して固化した余剰樹
脂突出塊26が僅かに盛り上げられている。この余剰樹
脂突出塊26は、底壁凹所25内に完全に収容されてい
る。機能性フィルム13の溶着面を形成するヒートシー
ル層は容器本体12と同質の材料によって構成され、最
外層には耐水性フィルム層が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、ヨーグ
ルト、コーヒーゼリー、アイスクリーム等の食品を収容
するための容器として用いられるカップ状に形成された
食品用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の食品用容器として
は、特開平11−28741号公報に開示されているイ
ンモールドラベリング成形容器が知られている。この成
形容器は、インモールド成形した添加物無添加のポリエ
チレン系樹脂製射出成形容器であって、該容器の外側壁
面及び底外側壁面に、最内層と最外層とが同質の層から
なり、さらにその層間に少なくとも強度を有する樹脂フ
ィルム層及びバリアー性基材層とが積層されているラベ
ルを密接着させたものである。この成形容器は、遮光性
及び酸素、水蒸気等に対するバリアー性を有し、さらに
成形容器内に乳及び乳製品を充填包装して乳及び乳製品
の成分規格等に関する省令の衛生基準に合致するように
構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
インモールドラベリング成形容器では、製造のための射
出成形金型に、ラベルを所定位置に密接着させるための
真空吸引装置を設ける必要があったことから、金型が複
雑かつ高価となって製造コストの上昇を招いていた。
【0004】さらに、この成形容器を製造する際には、
各型締め及び型開き工程において金型内の所定位置にラ
ベルを密接着させる工程が必要であるうえ、この金型内
に密接着されたラベルの位置がずれないようにするため
に、樹脂の射出速度を大幅に低減させる必要があった。
このため、1回の型締め及び型開き工程に要する時間間
隔が長くなることから、製造作業における作業効率が著
しく低下し、製造コストの上昇を招いていた。
【0005】加えて、前記従来のインモールドラベリン
グ成形容器では、射出成形用のキャビティー金型に設け
られたゲート口を通して合成樹脂を射出するように構成
されていたことから、前記ゲート口と対向する位置の底
外側壁面にラベルを密接着させることができなかった。
射出成形のため、ゲート口部分におけるラベルには丸穴
等が形成されることにより成形容器のバリアー性が低下
し、酸素等の透過によって内容物が酸化(劣化)されや
すくなっていた。
【0006】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、製造コストを低減させながら、その底面
におけるバリアー的機能を容易に高めることができるよ
うに構成された食品用容器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の食品用容器は、底壁と、
その底壁の周縁に立設された側壁とより有底筒状に形成
された合成樹脂製の容器本体を備え、その容器本体の底
面にバリアー的機能を付与するように構成された食品用
容器であって、前記容器本体を成形した後、その容器本
体の底壁の下面に、バリアー的機能を発揮する機能性フ
ィルムをヒートシールにより溶着することによって製造
したことを特徴とするものである。
【0008】請求項2に記載の発明の食品用容器は、請
求項1に記載の発明において、前記底壁の下面に底壁凹
所を凹設し、その底壁凹所に容器本体成形時の樹脂供給
口を配設するように構成するとともに、容器本体成形時
に前記樹脂供給口から溢れ出して固化する余剰樹脂突出
塊が底壁の下面よりも下方に突出しないように構成した
ことを特徴とするものである。
【0009】請求項3に記載の発明の食品用容器は、請
求項1又は請求項2に記載の発明において、前記機能性
フィルムの溶着面に形成されたヒートシール層を容器本
体と同質の材料によって構成したことを特徴とするもの
である。
【0010】請求項4に記載の発明の食品用容器は、請
求項1から請求項3のいずれかに記載の発明において、
前記機能性フィルムの最外層に耐水性フィルム層を設け
たことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1(a)及び
(b)に示すように、食品用容器11は、合成樹脂(ポ
リプロピレン又は高密度ポリエチレン)によりカップ状
に一体形成された容器本体12と、その容器本体12の
底面にヒートシールによって溶着される円形状に形成さ
れた機能性フィルム13とから構成されている。
【0012】容器本体12は、ほぼ円板状に形成された
底壁21と、その底壁21の周縁に沿って立設された側
壁22とからほぼ有底円筒状に形成されている。前記側
壁22は、上方ほど拡がるテーパ形状に形成されてい
る。この側壁22の上端部には、周縁フランジ23が外
側方に延びるように突設され、容器本体12の変形を防
止してその強度を高めることができるようになってい
る。
【0013】容器本体12の下端部には、円筒状に形成
された支持脚24が底壁21の周縁より垂下され、容器
本体12を安定して支持することができるように構成さ
れている。底壁21の外面(下面)中央部には、その壁
面を底面円形状に凹設させることによって底壁凹所25
が設けられている。
【0014】この底壁凹所25の中央部は、図示しない
が、容器本体12を射出成形するための金型における樹
脂供給口が配設されるように構成され、射出成形時にそ
の樹脂供給口から僅かに溢れ出す余剰の樹脂が固化した
余剰樹脂突出塊26がほぼ円錐形状(山型)に形成され
ている。この余剰樹脂突出塊26は、前記底壁凹所25
内で僅かに盛り上がるように突出されているうえ、その
先端(下端部)は底壁21の外面(下面)と面一又は底
壁凹所25内に完全に収容されるように形成されてい
る。
【0015】さらに、この底壁21の外面(下面)に
は、溶着された機能性フィルム13の外観を向上させる
とともに、その剥離を効果的に防止するために、製品番
号や製造番号等の突出した刻印が形成されておらず、面
一に形成されているのが好ましい。
【0016】一方、機能性フィルム13は、上記容器本
体12とは別体で製造された後、ヒートシールにより底
壁21の外面(下面)に溶着される。この機能性フィル
ム13は、バリアー性(ガスバリアー性、水蒸気バリア
ー性)、遮光性、紫外線遮蔽性等の種々のバリアー的機
能や、印刷面を有することによる表示機能等を発揮する
ことができるように構成されている。この機能性フィル
ム13は、複数層から構成される層状構造を有してい
る。
【0017】主としてバリアー性を高めるとともに印刷
面を有する機能性フィルム13は、例えば表1に示され
るように、外側から順に、最外層、印刷層、外部接着
層、バリアー層、内部接着層及びヒートシール層(HS
層)の6層から構成されている。
【0018】
【表1】 この機能性フィルム13の最外層としては、例えば表1
に列挙されるようなフィルムが好適に使用される。さら
に、この最外層としては、食品用容器11に水が付着し
た場合でも、容器本体12内の食品に影響を与え難くす
ることができることから、延伸ポリプロピレンフィルム
(OPP)やポリエチレンテレフタレートフィルム(P
ET)等の耐水性フィルムを使用することによって、耐
水性フィルム層を形成するのが好ましい。加えて、ポリ
エチレンテレフタレートは、それ自体が高いバリアー性
を有していることから、食品用容器11内に収容されて
いる食品の品質低下(酸化や劣化)を効果的に防止する
ことができる。
【0019】印刷層、外部接着層及び内部接着層として
は、汎用されているものが好適に使用される。バリアー
層としては、例えば表1に列挙されるようなバリアー性
の高いフィルムが好適に使用される。これらのフィルム
は、酸素、炭酸ガス、窒素、水蒸気等を遮蔽して通過さ
せ難い性質を有していることから、食品用容器11内に
収容されている食品の品質低下を効果的に防止すること
ができる。また、このバリアー層を構成するフィルムと
して、ポリエチレンテレフタレートフィルム(シリカ、
アルミナ及びアルミが蒸着されていないフィルム)を使
用してもよい。なお、表1におけるEVOHは、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルムを示す。
【0020】ヒートシール層は、機能性フィルム13を
ヒートシールにより底壁21の外面に溶着させるため
に、熱可塑性合成樹脂フィルムによって構成されてい
る。なお、このヒートシール層の厚みは30μm程度で
あるのが好ましい。前記熱可塑性合成樹脂フィルムとし
ては、例えば、無延伸ポリプロピレンフィルム(CP
P)、ポリスチレンフィルム(PS)、低密度ポリエチ
レンフィルム(LDPE)、高密度ポリエチレンフィル
ム(HDPE)、超低密度ポリエチレンフィルム(LL
DPE)、ポリプロピレンフィルム(PP)、非結晶性
(アモルファス)ポリエチレンテレフタレートフィルム
(A−PET)、ポリアクリロニトリルフィルム(PA
N)等が好適に使用される。さらに、このヒートシール
層を構成する熱可塑性合成樹脂フィルムとしては、容器
本体12と機能性フィルム13とをより強固に溶着させ
ることができることから、容器本体12と同質の材料で
あるのが好ましく、同じ材料であるのがより好ましい。
【0021】主として遮光性や紫外線遮蔽性を高めると
ともに印刷面を有する機能性フィルム13は、例えば表
2に示されるように、外側から順に、最外層、中間層、
接着層及びヒートシール層の4層から構成されている。
【0022】
【表2】 この機能性フィルム13の印刷面を構成するアルミペー
ストインキ印刷、カーボンペーストインキ印刷及び紫外
線吸収タイプインキ印刷は、いずれも汎用されている印
刷方法に従って印刷されたものであり、これら印刷面に
よって遮光性や紫外線遮蔽性が高められるようになって
いる。また、最外層には耐水性フィルムを使用して耐水
性フィルム層を形成するのが好ましく、ヒートシール層
には前記熱可塑性合成樹脂フィルムが使用され、より好
ましくは容器本体12と同質の材料によって構成された
フィルムが使用される。
【0023】主としてバリアー性を高めるとともに印刷
面を有しない機能性フィルム13は、例えば表3に示さ
れるように、外側から順に、最外層、外部接着層、バリ
アー層、内部接着層及びヒートシール層の5層から構成
されている。この機能性フィルム13は、上記表1に示
される機能性フィルム13において、前記印刷層を除い
た以外はほぼ同じ構成である。
【0024】
【表3】 主として紫外線遮蔽性を高めるとともに印刷面を有しな
い機能性フィルム13は、例えば表4に示されるよう
に、外側から順に、最外層、中間層、接着層及びヒート
シール層の4層から構成されている。
【0025】
【表4】 この機能性フィルム13の最外層又は中間層を構成する
紫外線吸収タイプインキメジューム印刷は、紫外線遮蔽
性を高めるために公知の印刷方法に従って印刷処理が施
されたものであり、表示機能は有していない。また、最
外層には耐水性フィルムを使用して耐水性フィルム層を
形成するのが好ましく、ヒートシール層には前記熱可塑
性合成樹脂フィルムが使用され、より好ましくは容器本
体12と同質の材料によって構成されたフィルムが使用
される。
【0026】一方、この機能性フィルム13の大きさ
は、食品用容器11のバリアー的機能の向上を目的とす
る場合には、底壁21外面(下面)の大きさとほぼ同じ
か、或いは底壁21の大きさよりも僅かに大きく形成す
るのが好ましい。また、食品用容器11の製造容易性を
目的とする場合には、機能性フィルム13の大きさを底
壁21外面(下面)の大きさよりも僅かに小さく形成す
るのが好ましい。
【0027】上記食品用容器11の作用について以下に
記載する。上記食品用容器11を製造する際には、ま
ず、射出成形法に従って容器本体12を成形する。この
容器本体12を成形するための射出成形用の金型は、図
示しないが上型と下型とより構成され、上下方向に型締
め及び型開きすることができるようになっている。これ
ら上型と下型との型割り面(PL面)には、容器本体1
2の形状をなすキャビティーが形成されている。すなわ
ち、前記上型には容器本体12の中央部から下端部を形
成するためのキャビティーが形成されており、下型には
容器本体12の中央部から上端部を形成するためのキャ
ビティーが形成されている。
【0028】そして、これら上型と下型とを型締めした
状態で、上型に設けられた樹脂供給口からキャビティー
内へと加熱溶融した合成樹脂を射出した後、冷却して型
開きすることによって、目的とする食品用容器11の容
器本体12が成形されるようになっている。このとき、
金型内で冷却されている底壁凹所25の外面には、射出
成形時に樹脂供給口から僅かに溢れ出した余剰の樹脂が
固化した余剰樹脂突出塊26が盛り上げられるように形
成されてほぼ円錐形状をなしている。そして、この余剰
樹脂突出塊26は、底壁21の外面(金型内における上
面)よりも僅かに窪んだ形状の底壁凹所25内に完全に
収容され、前記底壁21の外面を越えて突出されていな
い。
【0029】次に、成形後の容器本体12の底壁21外
面に機能性フィルム13を溶着させる。図2(a)及び
(b)に示すように、この機能性フィルム13を溶着す
るためのヒートシール装置31は、容器本体12を所定
位置に載置固定するためのマンドレル32と、機能性フ
ィルム13を加熱するためのヒートシール熱板33と、
そのヒートシール熱板33を上下動可能に支持するヒー
トシールバー34とを備えている。
【0030】マンドレル32は、金属材料により円錐台
形状に形成されている。このマンドレル32は、容器本
体12を上下逆にした状態で側壁22の内周面と係合さ
れ、その容器本体12を所定位置に載置固定することが
できるように構成されている。一方、ヒートシール熱板
33は、底壁21とほぼ同径の円板状に形成されている
うえ、その下端部にはヒーターが組み込まれている。
【0031】そして、このヒートシール装置31を用い
て、底壁21の外面に機能性フィルム13を溶着させる
際には、まず、容器本体12を上下逆に(底壁21及び
支持脚24が上方に位置するように)した状態でマンド
レル32上に載置固定させる。次に、図2(a)に示さ
れるように、前記容器本体12の底壁21上に機能性フ
ィルム13を載置する。なおこのとき、機能性フィルム
13が底壁21とほぼ同じ大きさに形成されている場合
には、底壁21の周縁が支持脚24に取り囲まれている
ことから、機能性フィルム13の位置合わせをほとんど
行う必要がない。最後に、図2(b)に示されるよう
に、加熱状態のヒートシール熱板33をゆっくりと下動
させ、好ましくは機能性フィルム13と底壁21との間
の空気を逃がしながら、機能性フィルム13のヒートシ
ール層と底壁21の外面とを熱溶着させる。
【0032】上記実施形態によって発揮される効果につ
いて、以下に記載する。 ・ 実施形態の食品用容器11は、容器本体12を射出
成形した後、その容器本体12の底壁21の下面(外
面)に、機能性フィルム13をヒートシールにより溶着
することによって製造されたものである。このため、前
記従来のインモールドラベリング成形容器と比較して、
射出成形金型に真空吸引装置を設ける必要がないうえ、
その真空吸引装置を用いてラベルを金型内の所定位置に
装着させる工程も省略することができるとともに、樹脂
の射出速度を高めて1回の成形に要する時間を短縮する
ことができる。従って、本実施形態の食品用容器11
は、製造コストを低減させながら、その底面(底壁21
の外面)にバリアー的機能を容易に付与することができ
る。
【0033】特に、この食品用容器11を大量生産する
場合には、容器本体12の射出成形工程と、容器本体1
2の底壁21に機能性フィルム13を溶着させる工程と
を同時進行させることが可能である。このようにして製
造する場合には、前記従来のインモールドラベリング成
形容器と比較して、各食品用容器11の製造に要する時
間を著しく短縮させることが可能である。
【0034】さらに、前記従来のインモールドラベリン
グ成形容器では、射出成形用のキャビティー金型に設け
られたゲート口を通して合成樹脂を射出するように構成
されていた。このため、この成形容器においては、前記
ゲート口と対向する位置の底外側壁面にラベルを密接着
させることができず、その部分における成形容器のバリ
アー性が低下してしまっていた。これに対して、本実施
形態の食品用容器11は、機能性フィルム13を底壁2
1の外面全体に溶着させることができることから、容器
底面のバリアー的機能を容易に高めることができ、機能
性フィルム13の機能を効果的に発揮させることができ
る。
【0035】・ この食品用容器11を構成する容器本
体12は、底壁21の下面に底壁凹所25を凹設し、そ
の底壁凹所25の中央部に容器本体12成形時の樹脂供
給口を配設するように構成されている。さらに、容器本
体12成形時に前記樹脂供給口から溢れ出して固化する
余剰樹脂突出塊26が底壁21の下面よりも下方に突出
しないように構成されている。このため、機能性フィル
ム13が溶着される面がほぼ面一になっていることか
ら、食品用容器11の外観を良好にすることができる。
さらに、機能性フィルム13の溶着作業を容易に行うこ
とができる。
【0036】・ 機能性フィルム13の溶着面にヒート
シール層を形成するとともに、そのヒートシール層を容
器本体12と同質の材料によって構成することにより、
機能性フィルム13と容器本体12との間をより一層強
固に溶着させることができる。また、食品用容器11を
加熱及び冷却した場合でも、容器本体12と機能性フィ
ルム13とが分離(剥離)し難くなっていることから、
食品用容器11の耐熱性及び耐寒性を容易に高めること
ができる。さらに、溶着部位の外観を極めて自然かつ良
好にすることができる。
【0037】・ 機能性フィルム13の最外層に耐水性
フィルム層を設けることによって、食品用容器11の耐
水性を容易に高めることができる。なお、本実施形態
は、次のように変更して具体化することも可能である。
【0038】・ 射出成形金型において、底壁21の底
面に凹凸を形成させないようにしてもよい(すなわち、
底壁凹所25を省略すること)。このように構成した場
合、余剰樹脂突出塊26が底壁21の下面よりも僅かに
下方に突出して形成されることによって食品用容器11
の外観はやや悪くなるが、食品用容器11を容易に製造
することはできる。
【0039】・ 容器本体12を例えば有底四角筒状又
は有底楕円筒状に形成してもよい。 ・ 容器本体12の側壁22外側面に機能性フィルム1
3を貼着又は溶着させてもよい。或いは、前記従来のイ
ンモールドラベリング成形容器と同様に、容器本体12
の側壁22外側面に設けられる機能性フィルム13を射
出成形金型内に密接着させた状態で一体的に成形しても
よい。さらに、容器本体11の上部開口部を構成する周
縁フランジ23にバリアー的機能を有する蓋を貼着又は
溶着させるのが好ましい。このように構成した場合、食
品用容器11全体のバリアー的機能をより一層高めるこ
とができる。
【0040】・ 底壁21下面に設けられた底壁凹所2
5に向かって、窒素ガス、炭酸ガス、不活性ガス等の食
品の劣化を促進させ難いガスを吹き付けながら、機能性
フィルム13を溶着させること。このように構成した場
合、食品用容器11内の食品の劣化をより一層低減させ
ることができる。
【0041】さらに、前記実施形態より把握できる技術
的思想について以下に記載する。 ・ 前記機能性フィルムは、底壁とほぼ同じ大きさ及び
形状に形成され、底壁の下面全体を覆うように溶着され
ることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに
記載の食品用容器。このように構成した場合、製造コス
トを低減させながら、その底面におけるバリアー的機能
をより一層高めることができる。
【0042】・ 前記機能性フィルムは、バリアー性、
遮光性及び紫外線遮蔽性から選ばれる少なくとも1種の
機能を発揮するように構成されたことを特徴とする請求
項1から請求項4のいずれかに記載の食品用容器。
【0043】・ 請求項1から請求項4のいずれかに記
載の食品用容器を製造するための食品用容器の製造方法
であって、前記容器本体を成形した後、その容器本体の
底壁の下面に、バリアー的機能を発揮する機能性フィル
ムをヒートシールにより溶着することを特徴とする食品
用容器の製造方法。このように構成した場合、製造コス
トを低減させながら、その底面におけるバリアー的機能
を容易に高めることができるように構成された食品用容
器を容易に製造することができる。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の
食品用容器によれば、製造コストを低減させながら、そ
の底面におけるバリアー的機能を容易に高めることがで
きる。
【0045】請求項2に記載の発明の食品用容器によれ
ば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、食品用容器
の外観を良好にすることができる。請求項3に記載の発
明の食品用容器によれば、請求項1又は請求項2に記載
の発明の効果に加えて、容器本体と機能性フィルムとを
より一層強固に溶着させることができる。
【0046】請求項4に記載の発明の食品用容器によれ
ば、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の効
果に加えて、食品用容器の耐水性を容易に高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は実施形態の食品用容器を示す分解斜
視図、(b)は図1(a)の1b−1b線から見た食品
用容器の一部を示す部分断面図。
【図2】 (a)及び(b)はいずれも、実施形態の機
能性フィルムを食品用容器の底面に溶着する際の作用を
示す部分断面図。
【符号の説明】
11…食品用容器、12…容器本体、13…機能性フィ
ルム、21…底壁、22…側壁、25…底壁凹所、26
…余剰樹脂突出塊。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底壁と、その底壁の周縁に立設された側
    壁とより有底筒状に形成された合成樹脂製の容器本体を
    備え、 その容器本体の底面にバリアー的機能を付与するように
    構成された食品用容器であって、 前記容器本体を成形した後、その容器本体の底壁の下面
    に、バリアー的機能を発揮する機能性フィルムをヒート
    シールにより溶着することによって製造したことを特徴
    とする食品用容器。
  2. 【請求項2】 前記底壁の下面に底壁凹所を凹設し、そ
    の底壁凹所に容器本体成形時の樹脂供給口を配設するよ
    うに構成するとともに、 容器本体成形時に前記樹脂供給口から溢れ出して固化す
    る余剰樹脂突出塊が底壁の下面よりも下方に突出しない
    ように構成したことを特徴とする請求項1に記載の食品
    用容器。
  3. 【請求項3】 前記機能性フィルムの溶着面に形成され
    たヒートシール層を容器本体と同質の材料によって構成
    したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の食
    品用容器。
  4. 【請求項4】 前記機能性フィルムの最外層に耐水性フ
    ィルム層を設けたことを特徴とする請求項1から請求項
    3のいずれかに記載の食品用容器。
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