JP2002153927A - 多段式圧造成形方法及びその装置 - Google Patents

多段式圧造成形方法及びその装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁本体素材のかしめ孔に対し球状弁を圧入し
てかしめ付けることができる多段式圧造成形装置を提供
する。 【解決手段】 ダイブロック2とラム6に対し弁本体素
材92の絞り軸92dにかしめ孔92fを成形する第1
及び第2かしめ孔圧造成形機構17D,17Eを設ける
とともに、かしめ孔92fに一個の球状弁93を供給し
て圧入するための球状弁圧入機構17Gを設ける。この
球状弁圧入機構17Gの側部に弁本体素材92のかしめ
孔92fの外周縁を縮径方向に圧造して球状弁93にか
しめ付けるための球状弁かしめ付け機構17Hを設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーツの多段式圧
造成形方法及びその装置に係わり、詳しくはパーツ本体
素材の先端部にかしめ孔を圧造成形するとともに、かし
め孔に対し鋼球あるいはピン等の素子を嵌入した後、圧
造によりかしめ付けることができる多段式圧造成形方法
及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の制動装置においては、ブレーキ
オイルの供給を制御するために電磁弁が用いられてい
る。この電磁弁の内部にはソレノイドにより励磁されて
弁孔を開閉制御するプランジャー弁が収容されている。
このプランジャー弁はプランジャー弁本体素材と、その
先端面に形成されたかしめ孔に圧入されてかしめ付けら
れた球状弁とにより構成されている。
【0003】従来のプランジャー弁の製造方法を図15
(a)〜(g)に基づいて説明する。図15(a)に示
すように線材91を所定長さに切断して、溝92aを備
えた弁本体素材92を形成する。次に、同図(b)に示
すように弁本体素材92の一端面にテーパ状の矯正面9
2bを圧造成形する。次に、同図(c)に示すように弁
本体素材92の反対側にテーパ状の矯正面92cを圧造
成形する。その後、同図(d)に示すように一方の矯正
面92b側に小径寸法の絞り軸92dを圧造成形する。
さらに、同図(e)に示すように絞り軸92dの先端面
92eに対しボール盤等により孔開け加工をしてかしめ
孔92fを形成する。その後、同図(f)に示すように
前記かしめ孔92fに対し球状弁93をプレス機により
圧入し、同図(g)に示すように、かしめ装置により前
記絞り軸92dの先端外周縁を球状弁93側に押圧して
かしめ付け、プランジャー弁94を製造する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のプランジャ
ー弁94の製造方法において、図15(a)〜(d)に
示すプランジャー弁本体素材92を製造する四つの工程
は、周知の多段式圧造成形装置(いわゆるパーツフォー
マー)により連続的に行われる。しかし、図15(e)
に示す絞り軸92dに対するかしめ孔92fの加工はパ
ーツホーマーとは別の装置であるボール盤等により絞り
軸92dの先端面92eにドリル加工される。又、図1
5(f)に示す球状弁93をかしめ孔92fに圧入する
工程も、独立したプレス機により行われていた。さら
に、図15(g)に示すかしめ工程も独立したかしめ装
置により行われていた。このため、図15(a)〜
(d)、(e)、(f)、(g)の各工程が分断され
て、プランジャー弁94の製造能率を向上することがで
きないという問題があった。
【0005】又、前記絞り軸92dの先端面92eにか
しめ孔92fをボール盤により成形する方法において
は、絞り軸92dの軸心とかしめ孔92fの軸心とが必
ずしも一致せず加工精度に問題があり、プランジャー弁
94としての製品の品質を均一にすることができない。
さらに、ボール盤等によりかしめ孔をドリル加工するの
で、切り屑の処理の問題も発生する。
【0006】ところで、図15(a)〜(e)までの五
つの工程を圧造により形成する多段式圧造成形装置も提
案されている。この場合には図15(a)〜(e)まで
を連続的に行うことができるとともに、かしめ孔92f
が圧造により成形されるので、かしめ孔92fの加工位
置の精度が向上し、球状弁93の絞り軸92dに対する
芯合わせ精度は良くなる。しかし、図15(f)及び
(g)の球状弁93の圧入工程とかしめ工程は、それぞ
れ別の装置で行われるので、製造工程が分断され、作業
能率を向上することができないという問題がある。
【0007】この発明は、上記従来の技術に存する問題
点を解消するためになされたものであって、その目的は
パーツ本体素材のかしめ孔の加工と、かしめ孔に対する
素子の嵌入とかしめ作業を能率良く行うことができる多
段式圧造成形方法及びその装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、パーツ本体素材の端面
にかしめ孔を圧造成形する第1行程と、パーツ本体素材
のかしめ孔に素子を嵌入する第2行程と、パーツ本体素
材のかしめ孔の外周縁を素子の外周面に押圧してパーツ
本体素材に素子をかしめ付ける第3行程とを含み、前記
第1〜第3行程を一連の機構により連続的に遂行するこ
とを要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、パーツ本体素材
の端面にかしめ孔を圧造成形するかしめ孔圧造成形機構
と、パーツ本体素材のかしめ孔に素子を嵌入する素子嵌
入機構と、パーツ本体素材のかしめ孔の外周縁を素子の
外周面に押圧してパーツ本体素材に素子をかしめ付ける
素子かしめ付け機構とを備え、前記各機構を一連の機構
として連続的に作動するように構成したことを要旨とす
る。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2におい
て、前記かしめ孔圧造成形機構は、パーツ本体素材の端
面に浅いかしめ孔を形成する第1かしめ孔圧造成形機構
と、この機構の下流側に設けられ、かつ浅いかしめ孔を
深いかしめ孔に圧造する第2かしめ孔圧造成形機構とに
より構成されていることを要旨とする。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項2におい
て、前記素子嵌入機構は、機台の所定位置に配設された
ダイブロックに設けたホルダーと、ホルダーの収容孔に
収容されたパーツ本体素材を押し出すノックアウトピン
とを備えるとともに、機台に対し前記ダイブロックに向
かって前後動可能に装着されたラムに設けられ、かつ素
子を一個づつパーツ本体素材のかしめ孔に圧入する素子
圧入機構を備えていることを要旨とする。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4におい
て、前記素子圧入機構は、ラムに片持ち固定された取付
筒内に所定のストローク範囲で往復動可能に、かつ付勢
部材により突出方向に付勢されたライナーと、上記ライ
ナーの中心部に軸線方向に形成した案内孔に対し所定の
ストローク範囲で往復動可能に挿通され、かつ付勢部材
により突出方向に付勢された素子供給ノズルと、上記素
子供給ノズルの中心部に軸線方向に形成した案内孔に対
し所定のストローク範囲で往復動可能に挿通され、かつ
付勢部材により後退方向に付勢された圧入ピンと、前記
素子供給ノズルの先端部外周面に設けた供給通路に接続
され、かつ素子を前記案内孔に供給する素子供給パイプ
と、前記素子供給ノズルの先端部外周面に対し前記供給
通路よりも僅かに前位置に設けた収容孔に収容され、か
つ前記案内孔内に供給された素子の脱落を阻止する係止
部材と、前記収容孔に設けられ、かつ前記係止部材を常
には前記案内孔内に突出する位置に付勢する付勢部材
と、前記圧入ピンが付勢部材により最後退位置にある状
態で、該圧入ピンの先端面と前記係止部材との間の案内
孔内に一個のみの素子を収容する空間を形成すること
と、前記ラムの前進により前記素子供給ノズルの先端面
がパーツ本体素材により位置規制された状態で、さらに
ラムが前進されると前記圧入ピンが前記素子供給ノズル
の案内孔を突出方向に移動して素子をかしめ孔に圧入す
ることとを含むものであることを要旨とする。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項2〜5の
いずれか一項において、前記素子かしめ付け機構は、機
台の所定位置に配設されたダイブロックに設けられ、か
つパーツ本体素材を逆向きに収容する収容孔を形成した
ダイと、ダイのピン案内孔に挿入され、かつ収容された
パーツ本体素材を押し出すノックアウトピンと、機台に
対し前記ダイブロックに向かって前後動可能に装着され
たラムに設けられ、かつパーツ本体素材の基端部を押圧
するパンチと、前記ダイの収容孔とピン案内孔との間に
形成されたテーパ周面状のかしめ面と、前記パーツ本体
素材の外端部を前記パンチにより押圧することによりか
しめ孔の外周縁を前記かしめ面に圧入して素子の外周面
に縮径方向に圧造してかしめ付けることとを含むもので
あることを要旨とする。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項2〜6の
いずれか一項において、前記かしめ孔圧造成形機構、素
子嵌入機構及び素子かしめ付け機構は、共通のダイブロ
ックと、共通のラムとに装着され、ダイブロックに対し
各機構毎に設けた複数のノックアウトピンは共通の駆動
機構により一斉に作動され、ラムに設けたパンチ及び素
子供給ノズルは、ラムの前後動により一斉に作動される
ように構成され、さらに各機構の間には前記ノックアウ
トピンにより押し出されたパーツ本体素材を次行程の機
構に移し換える素材移送機構が設けられていることを要
旨とする。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項7におい
て、前記かしめ孔圧造成形機構の前行程側には、線材を
所定長さに切断したパーツ本体素材を所定の形状に圧造
する圧造成形機構が設けられていることを要旨とする。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項2におい
て、前記素子嵌入機構は、機台の所定位置に配設された
ダイブロックに設けられ、かつパーツ本体素材を逆向き
に収容するホルダーと、機台に対し前記ダイブロックに
向かって前後動可能に装着されたラムに設けられ、かつ
ホルダーの収容孔に収容されたパーツ本体素材を押動す
るパンチと、前記ダイブロック側に設けられ、かつ素子
を一個づつパーツ本体素材のかしめ孔に圧入する素子圧
入機構とを備えていることを要旨とする。
【0017】請求項10に記載の発明は、請求項9にお
いて、前記素子圧入機構は、ホルダーの収容孔に対し所
定のストロークで出没可能に設けられ、かつノックアウ
トピンを兼用する円筒状の素子供給ノズルと、上記素子
供給ノズルの中心部に軸線方向に形成した案内孔に対し
所定のストローク範囲で往復動可能に挿通され、かつ付
勢部材により後退方向に付勢された圧入ピンと、前記素
子供給ノズルの先端部外周面に軸線方向に設けた溝に接
続され、かつ素子を所定位置において前記案内孔に供給
する素子供給パイプと、前記ホルダーの所定位置におい
て前記供給パイプよりも僅かに前位置に設けた収容筒に
収容され、かつ前記案内孔内に供給された素子の脱落を
阻止する係止部材と、前記収容筒に設けられ、かつ前記
係止部材を常には前記案内孔内に突出する位置に付勢す
る付勢部材と、前記圧入ピンが付勢部材により最後退位
置にある状態で、該圧入ピンの先端面と前記係止部材と
の間の案内孔内に一個のみの素子を収容する空間を形成
することと、前記ラムの前進により前記パンチがパーツ
本体素材をホルダーの収容孔に押動する動作に連動し
て、前記圧入ピンが前記素子供給ノズルの案内孔を突出
方向に移動して素子をかしめ孔に圧入することとを含む
ものであることを要旨とする。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
プランジャー弁の多段式圧造成形装置に具体化した第1
実施形態を図1〜図10に従って説明する。 (装置の概略構成)図8は多段式圧造成形装置の概略構
成を示す平面図である。機台1の所定位置にはダイブロ
ック2が配設されている。このダイブロック2には五つ
のダイ29〜29、二つのホルダー48,49、一つの
ダイ71がこの順に所定間隔をおいて並列に装着されて
いる。又、機台1には前記ダイブロック2から右方に離
隔した位置において前後動可能(図8の右方を前方、左
方を後方とする)にラム6が装設され、このラム6の前
面には前記ダイ29〜29、ホルダー48,49、ダイ
71とそれぞれ対応するように六つのパンチ38〜3
8、一つの球状弁供給ノズル55、一つのパンチ38が
この順に並列に装着されている。そして、前記ダイ29
〜29、ホルダー48,49及びダイ29と、パンチ3
8〜38、球状弁供給ノズル55及びパンチ38により
五つの圧造ステーションS1,S2,S3,S4,S
5、中継ステーションS6、球状弁93の圧入ステーシ
ョンS7、球状弁93のかしめステーションS8が構成
されている。
【0019】前記ラム6の後端には、当該圧造成形装置
の駆動用モータ11により回転されるフライホイール1
2に一体的に設けられたクランク軸13が連結部材14
を介して連結されている。そして、駆動用モータ11の
作動により連結部材14を介してラム6が前記ダイブロ
ック2側に向かって前後動するようになっている。又、
前記ダイブロック2とラム6との間には、素材移送機構
15が設けられている。そして、素材移送機構15に設
けた複数の素材移送用チャック(図示略)により各ステ
ーションS1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,
S8間において弁本体素材92〜92を一斉に後工程へ
移送するようになっている。
【0020】図9は図示しない切断機構により線材91
を所定長さに切断して得られた図15(a)に示す弁本
体素材92に対し、図15(b)、(c)、(d)に示
す矯正面92b,92c及び絞り軸92dを圧造成形す
るまでの三つのステーションS1,S2,S3と対応す
る圧造成形機構としての矯正面圧造機構17A,17B
及び絞り軸圧造機構17Cを拡大して示す平断面図であ
る。
【0021】図10は弁本体素材92の絞り軸92dの
先端面92eにかしめ孔92fを圧造成形してから素子
としての球状弁93をかしめ孔92fに圧入し、その後
かしめ付けてプランジャー弁94を製造するまでの五つ
のステーションS4,S5,S6,S7,S8と対応す
る第1及び第2かしめ孔圧造成形機構17D,17E、
素材待機把持機構17F、球状弁圧入機構17G、球状
弁かしめ付け機構17Hを拡大して示す平断面図であ
る。
【0022】第1及び第2かしめ孔圧造成形機構17D
及び17Eは、プランジャー弁本体素材92の絞り軸9
2dの先端面92eにかしめ孔92fを浅深の二段階に
分けて圧造成形するものである。素材待機把持機構17
Fはかしめ孔92fを形成した弁本体素材92を逆向き
の状態で一時的に待機させるものである。球状弁圧入機
構17Gは、プランジャー弁本体素材92のかしめ孔9
2fに球状弁93を圧入するものである。球状弁かしめ
付け機構17Hは、圧入された球状弁93を絞り軸92
dの先端部にかしめ付けるものである。
【0023】そこで、各機構17A,17B,17C,
17D,17E,17F,17G,17Hの構成を順次
説明する。 (矯正面圧造機構17A,17B及び絞り軸圧造機構1
7C)図9に示すように、ダイブロック2の取付穴2
a,2b,2cには固定案内部材25及びダイライナー
26が嵌入され、ダイライナー26内にはダイホルダー
27及びダイ29が嵌入されている。固定案内部材2
5、ダイホルダー27及びダイ29には中間ノックアウ
トピン34、ノックアウトピン35が図示しないカム機
構により前後方向の往復動可能に挿入されている。
【0024】ラム6の取付筒23a,23b,23cに
は固定支持台36及びホルダー37が嵌入され、ホルダ
ー37にはパンチ38が支持されている。固定支持台3
6とパンチ38の間には押圧ピン39が介在されてい
る。なお、40はホルダー37にパンチ38を固定する
ボルトである。
【0025】従って、矯正面圧造機構17Aのダイ29
とパンチ38により弁本体素材92の端面に矯正面92
bが圧造成形され、矯正面圧造機構17Bのダイ29と
パンチ38により弁本体素材92の端面に矯正面92c
が圧造成形され、絞り軸圧造機構17Cのダイ29とパ
ンチ38により弁本体素材92の矯正面92b側に絞り
軸92dが圧造成形される。
【0026】この絞り軸92dの圧造成形後にパンチ3
8が後退されるとともに、ノックアウトピン35が前進
されると、弁本体素材92は成形部29aから外部に排
出され、素材移送機構15により次の第1かしめ孔圧造
成形機構17Dに移送される。
【0027】(第1かしめ孔圧造成形機構機構17D)
図1に示す第1かしめ孔圧造成形機構17Dは、図2
(a)に示すようにプランジャー弁本体素材92の絞り
軸92dの先端部に浅いかしめ孔92fを形成するため
の機構である。ダイブロック2の取付穴2d内には固定
案内部材25及びダイライナー26が嵌入され、このダ
イライナー26の先端内周面にはダイホルダー27が軸
線方向の往復動可能に収容されている。ダイホルダー2
7の外周面には被係止段部27aが形成され、ダイライ
ナー26の内周面に形成した係止段部26aによって位
置規制されるようになっている。ダイホルダー27の内
周面にはダイホルダー28が嵌入され、ダイホルダー2
8の内周面にはダイ29が嵌入されている。ダイ29は
成形部29aと絞り軸92dの挿入孔29bを備えてい
る。前記ダイライナー26の内端寄り内周面にはばね受
け部材30がボルト31によって固定されている。ばね
受け部材30と前記ダイホルダー27の底部との間には
角ばね33が介在され、常にはダイホルダー27を外方
向に押圧している。前記固定案内部材25の案内孔25
aとばね受け部材30の案内孔30aには中間ノックア
ウトピン34が図示しないカム機構により前後方向の往
復動可能に挿通されている。この中間ノックアウトピン
34の先端面と前記ダイホルダー27の案内孔27b及
び挿入孔29bとの間にはノックアウトピン35が介在
されている。ノックアウトピン35の先端面には突起3
5aが形成され、プランジャー弁本体素材92の絞り軸
92dの先端面92eに浅いかしめ孔92fを圧造成形
するようになっている。
【0028】前記ラム6の前端面には取付筒23dが連
結され、この取付筒23dの内周面には固定支持台36
が所定位置に嵌入固定されている。取付筒23dの先端
側にはホルダー37が嵌入され、その先端部にはパンチ
38が前後方向に貫通され、固定支持台36とパンチ3
8との間には押圧ピン39が介在されている。前記ホル
ダー37にはセットボルト40が螺合され、パンチ38
をホルダー37に固定している。
【0029】従って、前記ダイ29の成形部29a及び
挿入孔29b内にプランジャー弁本体素材92が嵌入さ
れた状態でラム6が前進してパンチ38の先端面がプラ
ンジャー弁本体素材92の基端面を押圧すると、プラン
ジャー弁本体素材92の絞り軸92dは挿入孔29b内
の所定位置に押圧保持される。この状態では、ノックア
ウトピン35が所定位置に保持されているので、絞り軸
92dの先端面92eに突起35aが押圧され、かしめ
孔92fが浅く形成される。
【0030】この浅い孔92fの圧造成形後にパンチ3
8が後退されるとともに、中間ノックアウトピン34及
びノックアウトピン35が前進されると、弁本体素材9
2は成形部29aから外部に排出され、素材移送機構1
5により次の第2かしめ孔圧造成形機構17Eに移送さ
れる。
【0031】(第2かしめ孔圧造成形機構17E)第2
かしめ孔圧造成形機構17Eは浅く形成されたかしめ孔
92fをさらに深くして所定のかしめ孔92fに圧造成
形する機構であって、第1かしめ孔圧造成形機構17D
と異なる構成についてのみ説明する。
【0032】前記ばね受け部材30の案内孔30aには
ホルダー42が嵌合固定され、その基端部は蓋板43に
よって位置規制されている。ホルダー42の内部には位
置決めロッド44が嵌入され、孔開けピン41の基端部
を位置決めロッド44によって位置規制するようになっ
ている。前記蓋板43、ホルダー42、固定案内部材2
5には中間ノックアウトピン34に連結した複数本の分
岐ノックアウトピン45が前後方向に貫通支持されてい
る。前記分岐ノックアウトピン45の先端部には前記孔
開けピン41の外周を囲繞するように嵌合した受け板4
6の片側面が当接されている。前記孔開けピン41の外
周には筒状のノックアウトピン47が軸線方向の相対移
動可能に嵌合され、ノックアウトピン47の基端部は受
け板46に連結され、ノックアウトピン47の先端部は
前記プランジャー弁本体素材92の絞り軸92dの先端
面92eに当接可能である。
【0033】従って、前記パンチ38がプランジャー弁
本体素材92の基端面に押圧された状態で、孔開けピン
41の先端部が絞り軸92dの浅いかしめ孔92fに押
圧されると、所定深さのかしめ孔92fが圧造成形され
る。この状態で、パンチ38が後退された後、カム機構
が作動されて中間ノックアウトピン34が前進されると
分岐ノックアウトピン45及び受け板46を介してノッ
クアウトピン47が前進され、弁本体素材92がダイ2
9の成形部29a内から押し出され、素材移送機構15
により次の弁本体素材待機把持機構17Fに移送され
る。
【0034】(弁本体素材待機把持機構17F)この弁
本体素材待機把持機構17Fは、ダイブロック2に設け
た取付孔2fに嵌入したホルダー48の収容孔48a内
において、プランジャー弁本体素材92を絞り軸92d
が外側となるように反転して収容保持するためのもので
ある。弁本体素材92を図2(b)に示す位置から同図
(c)に示す位置に反転する動作は、素材移送機構15
の素材移送用チャック(図示略)が反転することにより
行われる。パンチ38はノックアウトピン35との間で
弁本体素材92を所定位置に収容把持する。
【0035】この素材待機把持機構17Fにより一時的
に待機していた弁本体素材92は、パンチ38が後退さ
れた後、カム機構が作動されてノックアウトピン35が
前進され、弁本体素材92がホルダー48の収容孔48
a内から押し出され、素材移送機構15により次の球状
弁圧入機構17Gに移送される。
【0036】(球状弁圧入機構17G)次に、図3〜図
7によりプランジャー弁本体素材92のかしめ孔92f
に球状弁93を圧入する球状弁圧入機構17Gについて
説明する。
【0037】ダイブロック2の取付穴2gには大径のホ
ルダー48が嵌入固定されている。ホルダー48の先端
部には小径のホルダー49が嵌入固定されている。この
ホルダー49の収容孔49aには、前記プランジャー弁
本体素材92が収容され、ノックアウトピン35によっ
てその収容位置が規制されている。
【0038】図3に示すようにラム6に連結した取付筒
23g内にはライナー51が所定のストロークで前後方
向の往復動可能に収容されている。前記取付筒23gの
先端部には位置規制リング52がボルト53によって固
着され、前記ライナー51の外周に形成したフランジ5
1aが位置規制リング52に当接されることによってラ
イナー51の前方への突出位置が規制される。前記固定
支持台36とライナー51のフランジ51aとの間には
角ばね54が収容され、常にはライナー51を前方(突
出方向)へ付勢するようにしている。
【0039】前記ライナー51の中心部には大径の案内
孔51bと小径の案内孔51cが同心上に形成され、案
内孔51cには球状弁供給ノズル55が所定のストロー
クで前後方向の往復動可能に収容されている。球状弁供
給ノズル55の内端側にはフランジ55aが形成され、
ライナー51の案内孔51bの内端に形成された段差面
51dに当接されることにより球状弁供給ノズル55の
前方への突出位置を規制している。
【0040】前記ライナー51の大径の案内孔51b内
には円筒状をなす押圧ピン56が前後方向の移動可能に
嵌入され、その前端部に一体形成したフランジ56a
と、前記固定支持台36との間には角ばね57が介在さ
れている。そして、押圧ピン56を前方へ押圧して、球
状弁供給ノズル55を常には前方に押圧するようにして
いる。前記球状弁供給ノズル55の先端部側の中心部に
は小径の案内孔55bが形成され、基端部側の中心部に
は大径の案内孔55cが形成されている。前記案内孔5
5bには圧入ピン58の先端部が所定のストロークで前
後方向の往復摺動可能に収容されている。前記球状弁供
給ノズル55に設けた案内孔55c内に位置するよう
に、圧入ピン58の基端に形成した大径部58aと案内
孔55cの内頂面との間には付勢部材としてのコイルば
ね59が介在されている。そして、圧入ピン58を常に
は後退(没入)方向に付勢している。前記押圧ピン56
の中心部には、前記球状弁供給ノズル55の案内孔55
cと同径かつ同心の案内孔56bが形成され、この案内
孔56bには押圧ピン60が貫通され、この押圧ピン6
0の基端面は固定支持台36に当接され、先端面は圧入
ピン58の基端面に当接されている。
【0041】前記球状弁供給ノズル55の先端部には、
可撓性を有する供給パイプ61の先端部が取付リング6
2により接続されている。この供給パイプ61の基端部
は球状弁93を多数収容したホッパー(図示略)に接続
されている。供給パイプ61の先端開口は球状弁供給ノ
ズル55に形成した供給通路55eに連通され、この供
給通路55eから前記案内孔55bに球状弁93を1個
ずつ供給するようになっている。
【0042】前記球状弁供給ノズル55の先端部には前
記供給通路55eよりも僅かに前方に、かつ下側に位置
するように収容孔55fが形成され、この収容孔55f
の供給通路55e側の開口部は他の部位よりも小径に形
成されている。前記収容孔55fには素子の係止部材と
しての係止球63が収容されている。前記取付リング6
2には前記収容孔55fと対応するようにネジ孔62a
が形成され、このネジ孔62aに螺合したボルト64と
前記係止球63との間にコイルばね65を介在してい
る。そして、コイルばね65により係止球63を常には
球状弁93を係止する位置に付勢している。又、圧入ピ
ン58がコイルばね59により後退した状態において
は、圧入ピン58の先端面58bが前記供給通路55e
の案内孔55b側の開口部を開放する位置まで後退する
とともに、該先端面58bと前記係止球63との間の案
内孔55b内に、球状弁93を一個のみ収容し得る空間
を区画形成するようにしている。
【0043】前記球状弁供給ノズル55の外周面にはそ
の軸線方向と平行方向に直線状の案内溝55gが形成さ
れ、この案内溝55gにはライナー51に螺合したボル
ト66の先端部が係合され、ライナー51内での球状弁
供給ノズル55の回動を阻止するようにしている。取付
筒23gに対するライナー51の回り止めは図示しない
キーとキー溝により行われるようになっている。
【0044】案内孔55bの内径D1寸法は、かしめ孔
92fの内径D2寸法よりも少し大きく設定され、球状
弁93の直径D3寸法は、前記かしめ孔92fの内径D
2寸法よりも僅かに大きく設定されている。なお、前記
D1、D2、D3等の符号は図示されていない。
【0045】(球状弁圧入機構17Gの動作)次に、前
記のように構成した球状弁圧入機構17Gについてその
動作を図4〜図7に従って説明する。
【0046】図4はラム6が後退し、ライナー51が角
ばね54によって最前進位置に押動されるとともに、球
状弁供給ノズル55及び押圧ピン56が角ばね57によ
って最前進位置に押動され、さらに圧入ピン58がコイ
ルばね59によって最後退位置に押動された状態を示
す。この状態においては、圧入ピン58の先端面58b
と係止球63との間に球状弁93を1個分収容する空間
が形成されて、該空間に球状弁93が一個のみ収容され
ている。又、前記ホルダー49側には弁本体素材92が
収容され、その絞り軸92dに形成されたかしめ孔92
fが球状弁供給ノズル55の案内孔55bと対応する位
置に保持されている。この状態において、ラム6が前進
されると、図5に示すように球状弁供給ノズル55の先
端面55hが絞り軸92dの先端面92eに当接され、
案内孔55bとかしめ孔92fとが同一軸線上において
同心状に対応する。
【0047】図5に示す状態において、ラム6がさらに
前進されると、球状弁供給ノズル55及び押圧ピン56
は弁本体素材92により所定位置に停止されているの
で、ラム6、固定支持台36、取付筒23g、ライナー
51及び位置規制リング52が前進される。ライナー5
1は少し移動した後、取付リング62に当接して停止さ
れる。その後も固定支持台36、押圧ピン60及び圧入
ピン58が前進される。この結果、図6に示すように圧
入ピン58の先端面58bにより球状弁93が球状弁供
給ノズル55の案内孔55b内を前方に移動され、球状
弁93は図7(a)に示すようにかしめ孔92fに圧入
される。
【0048】球状弁93の圧入状態は図6及び図7
(a)に示されるが、圧入完了後はラム6の後退により
関連する部材は、角ばね54,57及びコイルばね59
の蓄勢力により図4に示す原位置に復帰される。この復
元行程において球状弁供給ノズル55内の案内孔55b
の所定空間に再び球状弁93が1個のみ供給され、次の
圧入動作に備えられる。
【0049】球状弁93が圧入された弁本体素材92
は、球状弁供給ノズル55が後退された後、カム機構が
作動されてノックアウトピン35が前進され、ホルダー
49の収容孔49a内から押し出され、素材移送機構1
5により次の球状弁かしめ付け機構17Hに移送され
る。
【0050】(球状弁かしめ付け機構17H)球状弁か
しめ付け機構17Hは、図3に示すようにホルダー48
の内部にダイ72を収容している。このダイ72と外側
には、弁本体素材92を収容する収容孔72aが形成さ
れ、内側にはノックアウトピン73を挿通する案内孔7
1bが形成されている。ダイ72の中間部には弁本体素
材92の絞り軸92dの先端部を半径方向内方に縮径す
るように圧造してかしめ孔92fに球状弁93をかしめ
付けるかしめ面71cが形成されている。前記収容孔7
1aとかしめ面71cにより弁本体素材92が逆向きに
収容されるようになっている。前記ノックアウトピン7
3の先端部には、球状弁93との干渉を避けるための凹
所73aが形成されている。
【0051】従って、ダイ71の収容孔71a内に弁本
体素材92を逆向きに挿入した状態でラム6が前進され
ると、パンチ38の先端面が弁本体素材92の基端面に
押圧されて、図7(b)に示すように絞り軸92dの先
端外周縁がかしめ面71cに押圧され、球状弁93の外
周面に絞り軸92dの先端縁がかしめ付けられる。この
ようにしてプランジャー弁94が製造される。
【0052】なお、パンチ38が後退された後、ノック
アウトピン73が前進されると、プランジャー弁94が
ダイ71から排出され、図示しないシュータに落出され
て回収箱に収容される。 (多段式圧造成形装置の効果)前記のように構成した多
段式圧造成形装置についてその効果を構成とともに列記
する。
【0053】(1)前記実施形態では、多段式圧造成形
装置の第1及び第2かしめ孔圧造成形機構17D及び1
7Eによって弁本体素材92の絞り軸92dの先端面9
2eにかしめ孔92fを二段階に圧造成形するようにし
た。このため、かしめ孔92fの形成位置が絞り軸92
dの中心軸線と一致することになり、かしめ孔92fに
球状弁93を圧入してかしめ付けた後に球状弁93の組
み付け位置を適正位置に心出し保持することができる。
【0054】(2)前記実施形態では多段式圧造成形装
置に球状弁圧入機構17Gを組み込んだことにより、弁
本体素材92のかしめ孔92fに対し球状弁93を1個
ずつ容易に圧入することができる。
【0055】(3)前記実施形態では球状弁圧入機構1
7Gの次工程側に球状弁かしめ付け機構17Hを設け、
かしめ孔92fに圧入された球状弁93をかしめ付ける
ようにしたので、球状弁93のかしめ付け動作を一連の
圧造成形工程に続いて迅速に行うことができる。
【0056】(4)前記実施形態では球状弁圧入機構1
7Gを、取付筒23gに往復動可能に収容され、かつ角
ばね54により前方に付勢されたライナー51と、ライ
ナー51内に収容され、常には角ばね57により前方へ
付勢された球状弁供給ノズル55と、球状弁供給ノズル
55内に収容され、コイルばね59により常には後退方
向へ付勢された圧入ピン58と、さらに球状弁供給ノズ
ル55の先端部に設けられ球状弁93を1個ずつ案内孔
55b内に供給するようにした供給パイプ61及び係止
球63とにより構成した。このため、簡単な構成により
球状弁93を1個ずつ弁本体素材92のかしめ孔92f
に供給して圧入することができる。
【0057】(5)前記固定支持台36の前進により角
ばね54が圧縮されて蓄勢されるとともに、角ばね57
が圧縮されて押圧ピン56が前方に押圧される。このた
め、球状弁供給ノズル55の先端面55hが絞り軸92
dの先端面92eに適正に押圧され、かしめ孔92fへ
の球状弁93の圧入が脱落することなく円滑に行われ
る。 (第2実施形態)この発明の第2実施形態を図11〜図
13に基づいて説明する。
【0058】前記第1実施形態と同一の機能を有する部
材については同一の符号を付して構成及び作用の説明を
省略あるいは簡略する。この第2実施形態の球状弁圧入
機構17Gは、前述した球状弁供給ノズル55、圧入ピ
ン58、供給パイプ61及び係止球63等をダイブロッ
ク2側に装着したものである。受け板46には球状弁供
給ノズル55の基端面が連結され、球状弁供給ノズル5
5は弁本体素材92のノックアウトピンの機能を兼用し
ている。球状弁供給ノズル55の上下には軸線方向と平
行に溝55i,55jが形成されている。前記供給パイ
プ61の先端部はダイホルダー27を貫通して球状弁供
給ノズル55の溝55iから案内孔55bまで延びてい
る。係止球63はダイホルダー27に取り付けられた収
容筒80に収容され、収容筒80の先端は前記溝55j
に延び係止球63の一部は案内孔55bに張り出してい
る。
【0059】前記圧入ピン58の基端部には被押圧子8
1が連結され、この被押圧子81は、連結ピン83によ
り傾動可能に連結した作動レバー82によって前後進さ
れるようになっている。前記ダイライナー26の案内孔
26bには作動ロッド84が貫通され、その内端は前記
作動レバー82に接触され、外端は取付筒23g側に突
出されている。前記ホルダー37の先端部には作動ブロ
ック85がボルト86により固着され、作動ブロック8
5に嵌入した作動子87が作動ロッド84と対応するよ
うに配置されている。ホルダー37にはパンチ38が支
持されている。
【0060】図11はパンチ38が後退されるととも
に、球状弁供給ノズル55及び圧入ピン58が最後退位
置に保持されて1つの球状弁93が案内孔55b内にお
いて圧入ピン58の先端面58bと係止球63との間に
収容された状態を示す。又、素材移送機構15によりホ
ルダー49の収容孔49a内に弁本体素材92が逆向き
に途中まで収容されている。
【0061】この状態においてラム6が前進されてパン
チ38及び作動ブロック85が前進されると、弁本体素
材92はパンチ38の前進動作によりホルダー49の収
容孔49a内に押動される。これと同期して作動ロッド
84が押動されて作動レバー82が連結ピン83を中心
に反時計回り方向に回動され被押圧子81を介して圧入
ピン58が前進される。従って、球状弁93は図12に
示すように弁本体素材92のかしめ孔92fに圧入され
る。
【0062】圧入動作が終了するとパンチ38が図13
に示すように後退されるとともに、圧入ピン58が角ば
ね57により後退され、分岐ノックアウトピン45が前
進されて受け板46及び球状弁供給ノズル55が前進さ
れ、ホルダー49内の弁本体素材92が排出動作され、
次の球状弁かしめ付け機構17Hによるかしめ工程に移
行される。
【0063】第2実施形態では、ダイ側に球状弁圧入機
構17Gを装着したので、ラム6側の機構を全てほぼ同
一の構成とすることができ、部品点数を少なくして構造
を簡素化し、圧入機構のコストダウンを図ることができ
る。
【0064】第2実施形態では、供給パイプ61、係止
球63がばね受け部材30側の所定位置に配置されてい
るので、供給パイプ61としてフレキシブルな配管を用
いなくても済み、球状弁93の繰り出し供給を安定して
行うことができる。第2実施形態のその他の効果は前記
第1実施形態の効果と同様である。
【0065】なお、前記実施形態は以下のように具体化
することもできる。 ○ 図14(a)に示すようにプランジャー弁94の構
成を変更したり、同図(b)あるいは同図(c)に示す
ように球状弁93に代えて円柱状の弁体を用いたり、あ
るいはプランジャー弁以外のパーツを製造するようにし
たりしてもよい。
【0066】○ 前記圧入ピン58と押圧ピン60を一
体形成してもよい。 ○ 前記球状弁供給ノズル55と押圧ピン56を一体形
成してもよい。
【0067】
【発明の効果】以上、詳述したように、請求項1〜10
に記載の発明はパーツ本体素材のかしめ孔の加工と、か
しめ孔に対する素子の嵌入とかしめ作業を能率良く行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を具体化した第1実施形態を示すか
しめ孔圧造成形機構及び素材待機把持機構の平断面図。
【図2】 (a)は浅いかしめ孔の圧造成形工程を示す
断面図、(b)は深いかし孔の圧造成形工程を示す断面
図、(c)は素子の待機状態を示す断面図。
【図3】 球状弁圧入機構及び球状弁かしめ付け機構の
平断面図。
【図4】 圧入工程初期の拡大縦断面図。
【図5】 圧入工程中期の拡大縦断面図。
【図6】 圧入工程終期の拡大縦断面図。
【図7】 (a)は球状弁の圧入工程終期の拡大部分縦
断面図、(b)はかしめ工程の拡大部分縦断面図。
【図8】 多段式圧造成形装置全体を示す略体平断面
図。
【図9】 弁本体素材の圧造成形機構を示す平断面図。
【図10】 弁本体素材のかしめ孔圧造成形機構、球状
弁圧入機構及び球状弁かしめ付け機構を示す平断面図。
【図11】 第2実施形態の球状弁圧入機構を示す圧入
工程初期の縦断面図。
【図12】 第2実施形態の球状弁圧入工程中期の縦断
面図。
【図13】 第2実施形態の球状弁圧入工程完了状態の
縦断面図。
【図14】 (a)、(b)、(c)はそれぞれパーツ
の別例を示す部分断面図。
【図15】 (a)、(b)、(c)、(d)、
(e)、(f)、(g)はそれぞれ従来のプランジャー
弁の製造工程を示す説明図。
【符号の説明】
1…機台、2…ダイブロック、6…ラム、15…素材移
送機構、17A,17B…圧造成形機構としての矯正面
圧造機構、17C…圧造成形機構としての絞り軸圧造機
構、17D,17E…かしめ孔圧造成形機構、17G…
素子(球状弁)嵌入機構、17H…素子(球状弁)かし
め付け機構、23g…取付筒、35,47,73…ノッ
クアウトピン、38…パンチ、49…ホルダー、49
a,55f,71a…収容孔、50…素子(球状弁)圧
入機構、51…ライナー、51c,55b…案内孔、5
4,57,59,65…付勢部材としての角ばね、コイ
ルばね、55…素子(球状弁)供給ノズル、55e…供
給通路、55h,58b…先端面、55i…溝、58…
圧入ピン、61…素子(球状弁)供給パイプ、63…係
止部材としての係止球、71…ダイ、71b…ピン案内
孔、71c…かしめ面、80…収容筒、92…パーツ本
体素材としてのプランジャー弁本体素材、92e…先端
面、92f…かしめ孔、93…素子としての球状弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B21J 13/14 B21J 13/14 B B21K 1/20 B21K 1/20 27/00 27/00 Z (72)発明者 小谷 雅一 大阪市平野区瓜破2丁目1−64 株式会社 パーツシステム内 Fターム(参考) 4E087 AA10 CA14 CA17 CA22 EE02 FA27 FB02 HA67

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーツ本体素材(92)の端面(92
    e)にかしめ孔(92f)を圧造成形する第1行程と、 パーツ本体素材(92)のかしめ孔(92f)に素子
    (93)を嵌入する第2行程と、 パーツ本体素材(92)のかしめ孔(92f)の外周縁
    を素子(93)の外周面に押圧してパーツ本体素材(9
    2)に素子(93)をかしめ付ける第3行程とを含み、 前記第1〜第3行程を一連の機構により連続的に遂行す
    ることを特徴とする多段式圧造成形方法。
  2. 【請求項2】 パーツ本体素材(92)の端面(92
    e)にかしめ孔(92f)を圧造成形するかしめ孔圧造
    成形機構(17D,17E)と、 パーツ本体素材(92)のかしめ孔(92f)に素子
    (93)を嵌入する素子嵌入機構(17G)と、 パーツ本体素材(92)のかしめ孔(92f)の外周縁
    を素子(93)の外周面に押圧してパーツ本体素材(9
    2)に素子(93)をかしめ付ける素子かしめ付け機構
    (17H)とを備え、 前記各機構(17D,17E,17G,17H)を一連
    の機構として連続的に作動するように構成したことを特
    徴とする多段式圧造成形装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記かしめ孔圧造成
    形機構(17D,17E)は、パーツ本体素材(92)
    の端面(92e)に浅いかしめ孔(92f)を形成する
    第1かしめ孔圧造成形機構(17D)と、この機構の下
    流側に設けられ、かつ浅いかしめ孔(92f)を深いか
    しめ孔(92f)に圧造する第2かしめ孔圧造成形機構
    (17E)とにより構成されている多段式圧造成形装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記素子嵌入機構
    (17G)は、機台(1)の所定位置に配設されたダイ
    ブロック(2)に設けたホルダー(49)と、ホルダー
    (49)の収容孔(49a)に収容されたパーツ本体素
    材(92)を押し出すノックアウトピン(35)とを備
    えるとともに、機台(1)に対し前記ダイブロック
    (2)に向かって前後動可能に装着されたラム(6)に
    設けられ、かつ素子(93)を一個づつパーツ本体素材
    (92)のかしめ孔(92f)に圧入する素子圧入機構
    (50)を備えている多段式圧造成形装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記素子圧入機構
    (50)は、 ラム(6)に片持ち固定された取付筒(23g)内に所
    定のストローク範囲で往復動可能に、かつ付勢部材(5
    4)により突出方向に付勢されたライナー(51)と、 上記ライナー(51)の中心部に軸線方向に形成した案
    内孔(51c)に対し所定のストローク範囲で往復動可
    能に挿通され、かつ付勢部材(57)により突出方向に
    付勢された素子供給ノズル(55)と、 上記素子供給ノズル(55)の中心部に軸線方向に形成
    した案内孔(55b)に対し所定のストローク範囲で往
    復動可能に挿通され、かつ付勢部材(59)により後退
    方向に付勢された圧入ピン(58)と、 前記素子供給ノズル(55)の先端部外周面に設けた供
    給通路(55e)に接続され、かつ素子(93)を前記
    案内孔(55b)に供給する素子供給パイプ(61)
    と、 前記素子供給ノズル(55)の先端部外周面に対し前記
    供給通路(55e)よりも僅かに前位置に設けた収容孔
    (55f)に収容され、かつ前記案内孔(55b)内に
    供給された素子(93)の脱落を阻止する係止部材(6
    3)と、 前記収容孔(55f)に設けられ、かつ前記係止部材
    (63)を常には前記案内孔(55b)内に突出する位
    置に付勢する付勢部材(65)と、 前記圧入ピン(58)が付勢部材(59)により最後退
    位置にある状態で、該圧入ピン(58)の先端面(58
    b)と前記係止部材(63)との間の案内孔(55b)
    内に一個のみの素子(93)を収容する空間を形成する
    ことと、 前記ラム(6)の前進により前記素子供給ノズル(5
    5)の先端面(55h)がパーツ本体素材(92)によ
    り位置規制された状態で、さらにラム(6)が前進され
    ると前記圧入ピン(58)が前記素子供給ノズル(5
    5)の案内孔(55b)を突出方向に移動して素子(9
    3)をかしめ孔(92f)に圧入することとを含むもの
    である多段式圧造成形装置。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5のいずれか一項において、
    前記素子かしめ付け機構(17H)は、 機台(1)の所定位置に配設されたダイブロック(2)
    に設けられ、かつパーツ本体素材(92)を逆向きに収
    容する収容孔(71a)を形成したダイ(71)と、 ダイ(71)のピン案内孔(71b)に挿入され、かつ
    収容されたパーツ本体素材(92)を押し出すノックア
    ウトピン(73)と、 機台(1)に対し前記ダイブロック(2)に向かって前
    後動可能に装着されたラム(6)に設けられ、かつパー
    ツ本体素材(92)の基端部を押圧するパンチ(38)
    と、 前記ダイ(71)の収容孔(71a)とピン案内孔(7
    1b)との間に形成されたテーパ周面状のかしめ面(7
    1c)と、 前記パーツ本体素材(92)の外端部を前記パンチ(3
    8)により押圧することによりかしめ孔(92f)の外
    周縁を前記かしめ面(71c)に圧入して素子(93)
    の外周面に縮径方向に圧造してかしめ付けることとを含
    むものである多段式圧造成形装置。
  7. 【請求項7】 請求項2〜6のいずれか一項において、
    前記かしめ孔圧造成形機構(17D,17E)、素子嵌
    入機構(17G)及び素子かしめ付け機構(17H)
    は、共通のダイブロック(2)と、共通のラム(6)と
    に装着され、ダイブロック(2)に対し各機構毎に設け
    た複数のノックアウトピン(35,47,73)は共通
    の駆動機構により一斉に作動され、ラム(6)に設けた
    パンチ(38)及び素子供給ノズル(55)は、ラム
    (6)の前後動により一斉に作動されるように構成さ
    れ、さらに各機構の間には前記ノックアウトピン(3
    5,47,73)により押し出されたパーツ本体素材
    (92)を次行程の機構に移し換える素材移送機構(1
    5)が設けられている多段式圧造成形装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記かしめ孔圧造成
    形機構(17D,17E)の前行程側には、線材を所定
    長さに切断したパーツ本体素材(92)を所定の形状に
    圧造する圧造成形機構(17A,17B,17C)が設
    けられている多段式圧造成形装置。
  9. 【請求項9】 請求項2において、前記素子嵌入機構
    (17G)は、機台(1)の所定位置に配設されたダイ
    ブロック(2)に設けられ、かつパーツ本体素材(9
    2)を逆向きに収容するホルダー(49)と、機台
    (1)に対し前記ダイブロック(2)に向かって前後動
    可能に装着されたラム(6)に設けられ、かつホルダー
    (49)の収容孔(49a)に収容されたパーツ本体素
    材(92)を押動するパンチ(38)と、前記ダイブロ
    ック(2)側に設けられ、かつ素子(93)を一個づつ
    パーツ本体素材(92)のかしめ孔(92f)に圧入す
    る素子圧入機構(50)とを備えている多段式圧造成形
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記素子圧入機構
    (50)は、ホルダー(49)の収容孔(49a)に対
    し所定のストロークで出没可能に設けられ、かつノック
    アウトピンを兼用する円筒状の素子供給ノズル(55)
    と、 上記素子供給ノズル(55)の中心部に軸線方向に形成
    した案内孔(55b)に対し所定のストローク範囲で往
    復動可能に挿通され、かつ付勢部材(57)により後退
    方向に付勢された圧入ピン(58)と、 前記素子供給ノズル(55)の先端部外周面に軸線方向
    に設けた溝(55i)に接続され、かつ素子(93)を
    所定位置において前記案内孔(55b)に供給する素子
    供給パイプ(61)と、 前記ホルダー(49)の所定位置において前記供給パイ
    プ(61)よりも僅かに前位置に設けた収容筒(80)
    に収容され、かつ前記案内孔(55b)内に供給された
    素子(93)の脱落を阻止する係止部材(63)と、 前記収容筒(80)に設けられ、かつ前記係止部材(6
    3)を常には前記案内孔(55b)内に突出する位置に
    付勢する付勢部材(65)と、 前記圧入ピン(58)が付勢部材(57)により最後退
    位置にある状態で、該圧入ピン(58)の先端面(58
    b)と前記係止部材(63)との間の案内孔(55b)
    内に一個のみの素子(93)を収容する空間を形成する
    ことと、 前記ラム(6)の前進により前記パンチ(38)がパー
    ツ本体素材(92)をホルダー(49)の収容孔(49
    a)に押動する動作に連動して、前記圧入ピン(58)
    が前記素子供給ノズル(55)の案内孔(55b)を突
    出方向に移動して素子(93)をかしめ孔(92f)に
    圧入することとを含むものである多段式圧造成形装置。
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