JP2002153908A - 箔圧延機における箔形状の制御装置並びにかかる箔形状の制御方法 - Google Patents

箔圧延機における箔形状の制御装置並びにかかる箔形状の制御方法

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JP2002153908A
JP2002153908A JP2000357413A JP2000357413A JP2002153908A JP 2002153908 A JP2002153908 A JP 2002153908A JP 2000357413 A JP2000357413 A JP 2000357413A JP 2000357413 A JP2000357413 A JP 2000357413A JP 2002153908 A JP2002153908 A JP 2002153908A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 箔圧延材の箔形状を高精度に制御することが
出来、以て目標形状に一致した箔形状を有する箔圧延材
の成形を可能ならしめる、箔圧延機における箔形状の制
御技術を提供する。 【解決手段】 箔圧延材28の幅方向の箔形状不良を表
現する複数の形状パラメータを演算手段38にて算出す
る一方、その算出された複数の形状パラメータの中か
ら、複数の形状制御用アクチュエータ18〜24で制御
する形状パラメータを選択手段40で選択し、更に、ア
クチュエータ操作手段42,44において、選択された
形状パラメータを制御する形状制御用アクチュエータ1
8〜24の操作量を演算すると共に、その算出された操
作量で、それら形状制御用アクチュエータ18〜24を
操作することにより、前記箔圧延材28の箔形状を制御
するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、箔圧延機における箔形状の制御
装置並びにかかる箔形状の制御方法に係り、特に、箔圧
延直後の箔圧延材の幅方向の形状に応じて、複数種類の
形状制御用アクチュエータを操作することにより、箔圧
延材の箔形状を制御する制御装置と、そのような箔圧延
材の箔形状の制御をより高精度に行ない得る方法に関す
るものである。
【0002】
【背景技術】良く知られているように、4段圧延機や6
段圧延機等の圧延機を用いて、アルミニウムやアルミニ
ウム合金の如き板状金属材料の圧延を行なう場合、得ら
れる圧延板材において、その幅方向の両端部が波打つ耳
波や、その中央部が波打つ中伸び等の形状不良が生じる
と、圧延板材の破断や品質低下等が惹起せしめられて、
目的とする圧延板材の生産性が著しく低下せしめられる
こととなる。
【0003】このため、従来の圧延機においては、一般
に、圧下レベリング調整装置、ワークロールベンディン
グ力調整装置、ワークロールベンディング差力調整装
置、及びクラウン量可変ロール油圧調整装置等の形状制
御用アクチュエータが設けられ、それら複数種類の形状
制御用アクチュエータがそれぞれ操作されることによっ
て、得られる圧延板材の板形状の目標形状への修正が図
られている。
【0004】ところで、かくの如き複数種類の形状制御
用アクチュエータを備えた従来の圧延機を用いて、目標
形状に対してより正確に対応した形状の圧延板材を得る
ための方法の一つとして、圧延機に、圧延直後の圧延板
材の幅方向の形状を検出可能な形状検出装置を設け、か
かる形状検出装置にて検出される検出値が目標値に一致
するように、それら各形状制御用アクチュエータを操作
することにより、圧延板材の板形状を制御するようにし
た手法が、従来から知られており、また、近年では、そ
のような手法を基にして、圧延板材の板形状制御を、更
に一層高精度に行ない得るようにした制御方法や制御装
置が、種々提案されてきている。
【0005】例えば、特開平10−43806号公報に
は、複数種類の形状制御用アクチュエータを、応答時間
の違いによって複数のグループに分類し、グループ分け
された形状制御用アクチュエータを、それぞれ、応答時
間に応じた方法で制御することにより、各形状制御用ア
クチュエータ間における相互干渉の問題を解消し、以て
制御性能の向上が図られ得るようにした制御装置が、明
らかにされている。
【0006】また、特開平11−123428号公報に
は、形状制御用アクチュエータ(形状制御機構)を、そ
の操作時における製品欠陥の発生率の違いによって複数
のグループに分類し、それら複数のグループのうち、製
品欠陥の発生率の小さいグループに属する形状制御用ア
クチュエータから順に、その操作量を調整して、圧延板
材の板形状の制御を行なう方法が、開示されている。
【0007】さらに、特公平7−34930号公報に
は、形状検出装置における板形状の検出遅れの補償を行
なうと共に、得られる圧延板材の形状不良の要因となる
外乱を推定して、形状制御用アクチュエータの応答遅れ
の補償を行ないつつ、圧延板材の板形状の制御を行なう
方法が、明らかにされている。
【0008】ところが、前記4段圧延機や6段圧延機等
の圧延機を用いて、アルミニウムの金属板材等から、圧
延板材よりも極めて厚さの薄い箔圧延材を得る箔圧延を
行なう際に、上述せる如き圧延板材の板形状の各種の制
御方法や制御装置をそのまま利用しても、得られる箔圧
延材の箔形状の制御を精度良く行なうことが困難であっ
たのであり、それ故に、目標形状に一致した箔形状を有
する箔圧延材を得ることが出来なかったのである。
【0009】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、かかる事情を背
景にして為されたものであって、その解決課題とすると
ころは、箔圧延材の箔形状を高精度に制御することが出
来、以て目標形状に一致した箔形状を有する箔圧延材の
成形を可能ならしめる、箔圧延機における箔形状の制御
装置を提供することにある。また、本発明にあっては、
箔圧延材の箔形状の高性能制御を達成し得る手法を提供
することも、別の技術的課題とするものである。
【0010】
【解決手段】そして、本発明者は、上述の如き課題を解
決するために、種々検討を重ねた結果、数μm〜数百μ
mの範囲の極めて厚さの薄い箔圧延材を得る箔圧延で
は、圧延材料として用いられる金属板材の板幅や板厚、
材質等の、所謂圧延条件が異なると、形状制御用アクチ
ュエータを同じ条件で操作しても、箔圧延材の形状変化
特性に差異が生ずることが、判明したのであり、従っ
て、このことから、圧延条件によって形状制御用アクチ
ュエータの操作量を調整することが、箔圧延における箔
形状制御をより高精度に行なう上で、極めて重要である
ことを見出したのである。
【0011】すなわち、本発明は、かかる知見に基づい
て完成されたものであって、その要旨とするところは、
圧下レベリング調整装置、ワークロールベンディング力
調整装置、ワークロールベンディング差力調整装置、及
びクラウン量可変ロール油圧調整装置の四つの形状制御
用アクチュエータと、箔圧延直後の箔圧延材の幅方向の
形状を検出する形状検出装置とを備えた箔圧延機におけ
る箔形状の制御装置であって、前記形状検出装置にて検
出される前記箔圧延材の幅方向の形状の検出値に基づい
て、該箔圧延材の箔形状不良を表現する複数の形状パラ
メータを演算する演算手段と、該演算手段にて算出され
た複数の形状パラメータの中から、前記箔圧延材の圧延
条件に応じて、前記形状制御用アクチュエータで制御す
る形状パラメータを選択する選択手段と、該選択手段に
て選択された形状パラメータを制御する形状制御用アク
チュエータの操作量を演算すると共に、その算出された
操作量で、該形状制御用アクチュエータを操作するアク
チュエータ操作手段とを有し、かかるアクチュエータ操
作手段にて、該形状制御用アクチュエータの操作するこ
とにより、前記箔圧延材の箔形状を制御するようにした
ことを特徴とする、箔圧延機における箔形状の制御装置
にある。
【0012】要するに、かくの如き本発明に従う、箔圧
延機における箔形状の制御装置にあっては、演算手段に
て算出された、箔圧延材の形状不良を表現する複数の形
状パラメータの中から、選択手段により、箔圧延材の圧
延条件に応じて、形状制御用アクチュエータで制御する
形状パラメータが選択されるようになっているところか
ら、例えば、様々な圧延条件に応じた各形状制御用アク
チュエータの単位操作量当たりにおける形状パラメータ
の変化量を、各形状パラメータ毎に予め測定しておき、
その上で、箔圧延の実施時の圧延条件において、形状制
御用アクチュエータの単位操作量当たりにおける変化量
が大きく、箔形状の形状制御に大きな影響を及ぼす形状
パラメータを選択したり、或いは様々な圧延条件に応じ
た各形状制御用アクチュエータの特性を予め把握してお
き、その上で、箔圧延の実施時の圧延条件に応じて、特
性が十分に発揮され得る形状制御用アクチュエータで有
効に制御可能な形状パラメータを選択する等、実際に行
なわれる箔圧延の圧延条件に応じて、各形状制御用アク
チュエータで制御するのに最適な形状パラメータを、複
数の形状パラメータの中から、選択手段にて選択するこ
とが出来、そして、そのようにして選択された形状パラ
メータを制御する形状制御用アクチュエータを、アクチ
ュエータ操作手段により、該操作手段にて算出された操
作量で操作することが可能となるのである。
【0013】それ故、かかる本発明に従う、箔圧延機に
おける箔形状の制御装置においては、圧延条件に応じ
て、箔圧延材の形状不良を修正するのに最適な形状制御
用アクチュエータを最適な操作量で操作することが出来
るのである。
【0014】従って、かくの如き本発明に従う、箔圧延
機における箔形状の制御装置にあっては、箔圧延材の箔
形状をより高精度に制御することが出来、それによっ
て、目標形状に一致した箔形状を有する箔圧延材の成形
を、極めて効果的に実現せしめ得ることとなるのであ
る。そして、その結果として、箔圧延材の破断や品質低
下の発生を未然に防止して、目的とする箔圧延材の生産
性の向上を極めて有利に達成することが可能となるので
ある。
【0015】なお、このような本発明に従う箔圧延機に
おける箔形状の制御装置の好ましい態様の一つによれ
ば、前記箔圧延材に対して加えられる圧延荷重の変化に
よる前記形状パラメータの変化を表現するモデルに基づ
いて、該箔圧延材の該圧延荷重変化による形状変化の補
償量を演算し、その算出された補償量で、該箔圧延材の
該圧延荷重変化による形状変化を補償する第一の補償手
段が設けられ、かかる第一の補償手段にて、該箔圧延材
の該圧延荷重変化による形状変化が補償されつつ、前記
箔圧延材の箔形状が制御されるように構成される。
【0016】このような構成を採用すれば、各種の圧延
条件の違いだけでなく、圧延荷重の変化によって惹起さ
れる箔圧延材の箔形状不良が、極めて効果的に且つ適正
に修正され得、以て、目標形状により正確に対応した箔
圧延材の成形が可能となるのである。
【0017】また、本発明に従う箔圧延機における箔形
状の制御装置の有利な別の態様の一つによれば、前記形
状制御用アクチュエータの操作による前記形状パラメー
タの変化を表現するモデルと、該形状制御用アクチュエ
ータの動的特性を表現するモデルと、前記形状検出装置
の前記箔形状の検出遅れ時間を表現するモデルとに基づ
いて、該形状制御用アクチュエータ同士の間における相
互干渉と前記形状パラメータの検出遅れとを補償する第
二の補償手段が更に設けられ、かかる第二の補償手段に
て、該形状制御用アクチュエータ同士の間における相互
干渉と該形状パラメータの検出遅れとが補償されつつ、
前記箔圧延材の箔形状が制御されるように構成されるこ
ととなる。
【0018】このような構成を有する、箔圧延機におけ
る箔形状の制御装置においては、選択された形状パラメ
ータが、それを制御すべく操作される形状制御用アクチ
ュエータのみによって制御されて、かかる形状パラメー
タの制御に対して、他の形状制御用アクチュエータの影
響が及ぼされることが有利に解消され得ると共に、圧延
機のワークロール直下での箔圧延材の形状不良、即ち、
修正されるべき箔圧延材の形状不良が正確に把握され得
るのであり、それによって、箔圧延材の箔形状が、より
一層高精度に且つ安定的に制御され得ることとなるので
ある。
【0019】さらに、本発明に従う箔圧延機における箔
形状の制御装置の他の望ましい態様の一つによれば、前
記四つの形状制御用アクチュエータの他に、クーラント
を備えてなる箔圧延機における箔形状の制御装置に対し
て、該形状制御用アクチュエータにより箔形状が制御さ
れた前記箔圧延材に未だ残存する形状不良を修正するよ
うに、該クーラントの操作量を調整しつつ、該クーラン
トを操作するクーラント操作手段が、更に設けられるこ
ととなる。
【0020】このような構成を採用すれば、例えば、四
つの形状制御用アクチュエータでは修正の困難な、箔圧
延材の局所的な形状不良(形状パラメータの高次成分に
て表現される形状不良)等が、クーラントによって安定
的に且つ的確に修正され得るのであり、それによって、
目標形状に対して、更に一層正確に対応した箔形状を有
する箔圧延材の成形が、より確実に実現され得るのであ
る。
【0021】そして、本発明にあっては、前述せる如き
別の技術的課題を解決するために、圧下レベリング調整
装置、ワークロールベンディング力調整装置、ワークロ
ールベンディング差力調整装置、及びクラウン量可変ロ
ール油圧調整装置の四つの形状制御用アクチュエータを
備えた箔圧延機における箔形状の制御方法にして、箔圧
延直後の箔圧延材の幅方向の形状を検出し、その検出値
に基づいて、該箔圧延材の箔形状不良を表現する複数の
形状パラメータを演算した後、それら算出された複数の
形状パラメータの中から、前記箔圧延材の圧延条件に応
じて、前記形状制御用アクチュエータで制御する形状パ
ラメータを選択し、その後、該選択された形状パラメー
タを制御する形状制御用アクチュエータを操作すること
により、前記箔圧延材の箔形状の制御を行なうようにし
たことを特徴とする箔圧延機における箔形状の制御方法
をも、その要旨とするものである。
【0022】要するに、この本発明手法は、圧延条件に
応じて、制御すべき形状パラメータを選択し、そして、
その形状パラメータを形状制御用アクチュエータで制御
するようにしたものであるところから、圧延条件に応じ
た形状パラメータの最適制御が可能となる。
【0023】従って、そのような本発明に従う、箔圧延
機における箔形状の制御方法によれば、箔圧延材の箔形
状の高性能制御が達成され得、それによって、目標形状
に一致した形状を有する箔圧延材を、優れた生産性と高
い安定性とをもって確実に得ることが出来るのである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に明らかに
するために、本発明に係る、箔圧延機における箔形状の
制御装置と、かかる箔形状の制御方法の具体的な構成に
ついて、図面を参照しつつ、詳細に説明することとす
る。
【0025】先ず、図1には、本発明に従う構造を有す
る箔形状の制御装置の一例としてのアルミ箔形状の制御
装置と、それが設置されるアルミ箔圧延機とが、それぞ
れモデル的に示されている。かかる図1からも明らかな
ように、本実施形態の制御装置10が設置されるアルミ
箔圧延機12は、一般的な4段圧延機からなり、上下方
向に所定の間隔をおいて位置せしめられた一対のワーク
ロール14a,14bと、それらを上下に挟んで位置せ
しめられた一対のバックアップロール16a,16bと
を有して、構成されている。なお、ここでは、一対のバ
ックアップロール16a,16bのうち、下側に位置す
るバックアップロール16bが、公知のクラウン量可変
機構を内蔵したクラウン量可変ロール(以下、VCロー
ルという)にて構成されている。
【0026】また、かかるアルミ箔圧延機12には、ワ
ークロールベンディング力調整装置18とワークロール
ベンディング差力調整装置20とクラウン量可変ロール
油圧調整装置22(以下、VCロール油圧調整装置22
という)と圧下レベリング調整装置24とクーラント2
6の五つの形状制御用アクチュエータが設けられてい
る。これら五つの形状制御用アクチュエータは、何れ
も、従来より公知の構造を有しており、それらのアクチ
ュエータがそれぞれ操作されることによって、箔圧延材
たるアルミ箔28の箔形状が種々変化せしめられるよう
になっている。
【0027】さらに、アルミ箔圧延機12の出側には、
アルミ箔28の幅方向の形状を検出する形状検出装置3
0が設けられている。この形状検出装置30も、従来よ
り公知の構造を有するもので、外周面に複数のロードセ
ル(図示せず)が設けられてなるロール形態を呈してお
り、かかるロールの外周面に、圧延されたアルミ箔28
が接触せしめられて、該アルミ箔28の幅方向の複数箇
所における張力が各ロードセルにて測定されることによ
り、アルミ箔28の幅方向の張力分布が検出され、それ
に基づいて、圧延直後のアルミ箔28の幅方向の箔形状
が検出され得るように構成されている。
【0028】更にまた、このようなアルミ箔圧延機12
においては、ロードセル等にて構成された荷重検出装置
32も設けられており、箔圧延時においてアルミ箔28
に加えられる圧延荷重の変化量が、かかる荷重検出装置
32にて検出されるようになっている。なお、図1中、
36は、圧延されたアルミ箔28を巻き取るための巻取
り機である。
【0029】一方、制御装置10は、演算手段としての
演算部38と選択手段としての選択部40とを有してい
る。そして、この演算部38に対して、前記形状検出装
置30にて検出されたアルミ箔28の幅方向の形状と該
アルミ箔28の目標形状との偏差が入力されて、かかる
演算部38により、そのような偏差に基づいて、圧延さ
れたアルミ箔28の形状不良を表現する複数の形状パラ
メータが、演算されるようになっている。
【0030】また、選択部40には、演算部38にて算
出された複数の形状パラメータと、アルミ箔28を与え
るアルミ板材34の板厚や板幅、材質等、アルミ箔28
を圧延する際の圧延条件とが入力されるようになってい
る。そして、この選択部40において、入力された複数
の形状パラメータの中から、上述の如き圧延条件に応じ
て、前記クーラント26を除いた四つの形状制御用アク
チュエータ18,20,22,24で制御する形状パラ
メータが、それぞれ選択されるように構成されている。
【0031】さらに、かかる制御装置10は、アクチュ
エータ操作手段としての第一及び第二操作部42,44
と、クーラント操作手段としての第三操作部46とを有
している。それら三つの操作部のうち、第一操作部42
には、前記圧下レベリング調整装置24で制御せしめる
べく選択部40にて選択された形状パラメータと前記ワ
ークロールベンディング差力調整装置20で制御させる
べく選択部40にて選択された形状パラメータとが、そ
れぞれ、選択部40から入力されるようになっている。
なお、選択部40では、第一操作部42に入力される形
状パラメータとして、アルミ箔圧延機12の左右におい
て非対称的な調整が行なわれる圧下レベリング調整装置
24とワークロールベンディング差力調整装置20にて
有効に制御される、形状近似次数が奇数次の成分のうち
の何れかが、選択されるようになっている。
【0032】そして、この第一操作部42において、そ
れに入力される二つの形状パラメータをそれぞれ制御す
る圧下レベリング調整装置24の操作量とワークロール
ベンディング差力調整装置20の操作量とが演算され、
その算出された操作量で、それら二つの形状制御用アク
チュエータ24,20が、各々操作されるように構成さ
れているのである。
【0033】また、第二操作部44には、前記ワークロ
ールベンディング力調整装置18で制御せしめるべく選
択部40にて選択された形状パラメータと前記VCロー
ル油圧調整装置22で制御させるべく選択部40にて選
択された形状パラメータとが、それぞれ、選択部40か
ら入力されるようになっている。なお、この第二操作部
44に入力される形状パラメータとしては、アルミ箔圧
延機12の左右において対称的な調整が行なわれるワー
クロールベンディング力調整装置18とVCロール油圧
調整装置22にて有効に制御可能な、形状近似次数が偶
数次の成分が、選択部40にて選択されるようになって
いる。
【0034】そして、そのような第二操作部44におい
て、それに入力される二つの形状パラメータをそれぞれ
制御するワークロールベンディング力調整装置18の操
作量とVCロール油圧調整装置22の操作量とが演算さ
れ、その算出された操作量で、それら二つの形状制御用
アクチュエータ18,22が、各々操作されるようにな
っているのである。
【0035】さらに、第三操作部46には、クーラント
26を除く四つの形状制御用アクチュエータ18〜24
にて形状不良が修正されて、箔形状が制御されたアルミ
箔28の、前記形状検出装置30にて検出される幅方向
の形状と目標形状との偏差が入力されるようになってい
る。そして、この第三操作部46において、それに入力
される形状偏差を無くすように、換言すれば、前記四つ
の形状制御用アクチュエータ18〜24にて箔形状が制
御されたアルミ箔28に未だ残存する形状不良を修正す
るように、クーラント26の操作量、つまり、クーラン
ト26の図示しないノズルからの冷却液の噴射位置や噴
射量等が調整されて、クーラント26が操作されるよう
になっているのである。
【0036】更にまた、このような制御装置10には、
第一の補償手段としての第一補償部48が設けられてい
る。この第一補償部48にあっては、前記荷重検出装置
32にて検出される、アルミ箔28に対する圧延荷重の
変化量が入力されるようになっており、この入力される
圧延荷重の変化量と、かかる圧延荷重の変化による形状
パラメータの変化を表現するモデルに基づいて、該圧延
荷重変化に対する補償量が演算され、その算出された補
償量で、圧延荷重変化に由来するアルミ箔28の形状変
化が補償されるようになっている。
【0037】また、制御装置10においては、クーラン
ト26を除いた四つの形状制御用アクチュエータ18〜
24を操作する第一及び第二操作部42,44が、それ
ら四つの形状制御用アクチュエータ18〜24の操作に
際して、各形状制御用アクチュエータ18〜24で制御
される形状パラメータの変化を表現するモデルと、各形
状制御用アクチュエータ18〜24の動的特性を表現す
るモデルと、形状検出装置30によるアルミ箔28の箔
形状の検出の遅れ時間を表現するモデルとに基づいて、
形状制御用アクチュエータ18〜24同士の間における
相互干渉と、各形状パラメータの検出遅れの補償とを、
公知の手法により行ない得るようになっている。つま
り、ここでは、第一及び第二操作部42,44が、形状
制御用アクチュエータ18〜24同士の間における相互
干渉と、各形状パラメータの検出遅れとを補償する第二
の補償手段としての機能も兼備して、構成されているの
である。
【0038】ところで、かくの如き構造とされた制御装
置10によって、アルミ箔圧延機12にて圧延されるア
ルミ箔28の箔形状の制御を行なう際には、例えば、以
下の如き手順にて、その操作が進められることとなる。
【0039】すなわち、先ず、形状検出装置30にて、
箔圧延直後のアルミ箔28の幅方向の形状を検出する一
方で、検出される該アルミ箔28の幅方向の形状に基づ
いて、演算部38で、圧延されるアルミ箔28の箔形状
不良を表現する複数の形状パラメータを算出する。
【0040】具体的には、例えば、形状検出装置30で
検出されるアルミ箔28の幅方向の形状と該アルミ箔2
8の目標形状との偏差に基づいて、特公平7−3493
0号公報に記載される、圧延板材の板形状不良を表現す
る形状パラメータの算出方法と同様な方法によって、下
式(1)にて示される如き形状パラメータ:ΔΛsiを演
算する。そして、そのような形状パラメータ:ΔΛsi
して、例えば、ワークロールベンディング力調整装置1
8、ワークロールベンディング差力調整装置20、圧下
レベリング調整装置22、及びVCロール油圧調整装置
24の四つの形状制御用アクチュエータで容易に制御可
能である形状偏差の近似次数が1〜8次の8個の形状パ
ラメータ:ΔΛs1〜ΔΛs8を得るのである。なお、この
ような形状パラメータ:ΔΛsiの算出方法は、上記した
例示のものに限定されるものではなく、例えば、上述の
如き形状偏差を用いることなく、形状検出装置30にて
検出されるアルミ箔28の幅方向形状から、直接に形状
パラメータを導出しても良い。
【0041】
【数1】 〔但し、i:検出された形状偏差の近似次数 w:アルミ箔の幅 x:幅方向位置 t:時刻 τ:形状検出装置の検出遅れ f(x,t−τ):形状検出装置の配設位置での幅方向箔形
状分布の目標値からの偏差 Ji(x):任意の互いに異なる関数〕
【0042】次いで、演算部38で算出された8個の形
状パラメータ:ΔΛs1〜ΔΛs8の中から、アルミ箔28
を箔圧延する際の圧延条件、例えば、アルミ箔28を与
えるアルミ板材34の板厚や板幅、材質等に応じて、ワ
ークロールベンディング力調整装置18、ワークロール
ベンディング差力調整装置20、圧下レベリング調整装
置22、及びVCロール油圧調整装置24の四つの形状
制御用アクチュエータで制御するのに最適な形状パラメ
ータを、選択部40において、各形状制御用アクチュエ
ータ18〜24毎に、それぞれ一つずつ選択する。
【0043】ここでの形状パラメータの選択方法も、特
に限定されるものではなく、例えば、様々な圧延条件に
応じた、前記四つの形状制御用アクチュエータ18〜2
4のそれぞれのものの単位操作量当たりにおける各形状
パラメータ:ΔΛs1〜ΔΛs8の変化量を、種々の実験や
試験等により、各形状パラメータ:ΔΛs1〜ΔΛs8毎に
予め測定しておき、その上で、実際に行なわれるアルミ
箔28の箔圧延の圧延条件において、形状制御用アクチ
ュエータ18〜24の単位操作量当たりにおける変化量
が大きく、アルミ箔28の箔形状の制御に大きな影響を
及ぼす形状パラメータ:ΔΛs1〜ΔΛs8を、各形状制御
用アクチュエータ18〜24毎に選択する方法や、或い
は様々な圧延条件に応じた各形状制御用アクチュエータ
18〜24の特性を予め把握しておき、その上で、アル
ミ箔圧延の実施時の圧延条件に応じて、特性が十分に発
揮され得る形状制御用アクチュエータ18〜24で有効
に制御可能な形状パラメータ:ΔΛs1〜ΔΛs8を、各形
状制御用アクチュエータ18〜24毎に選択する方法等
が、適宜に採用されることとなる。
【0044】なお、前述の如く、圧下レベリング調整装
置24とワークロールベンディング差力調整装置20
は、アルミ箔圧延機12の左右において非対称的な調整
が行なわれるようになっているため、それらの形状制御
用アクチュエータ24,20で制御するのに最適な形状
パラメータとしては、8個の形状パラメータ:ΔΛs1
ΔΛs8の中から、特に形状偏差の近似次数が奇数次の成
分:ΔΛs1,ΔΛs3,ΔΛs5,ΔΛs7のうちの何れかが
選択される。また、ワークロールベンディング力調整装
置18とVCロール油圧調整装置22は、アルミ箔圧延
機12の左右において対称的な調整が行なわれるように
なっているため、それらの形状制御用アクチュエータ1
8,22で制御するのに最適な形状パラメータとして
は、8個の形状パラメータ:ΔΛs1〜ΔΛs8の中から、
特に形状偏差の近似次数が偶数次の成分:ΔΛs2,ΔΛ
s4,ΔΛs6,ΔΛs8のうちの何れかが選択されることと
なる。
【0045】次に、選択部40にて選択された形状パラ
メータを制御する形状制御用アクチュエータ18〜24
を、第一及び第二操作部42,44により、そこで算出
された操作量に基づいて、それぞれ操作し、またその際
に、アルミ箔28の圧延荷重変化による形状変化の補償
と、形状制御用アクチュエータ18〜24同士の間にお
ける相互干渉に対する補償と、形状パラメータの検出遅
れに対する補償とを行なうのである。つまり、それらの
補償を行ないつつ、第一及び第二操作部42,44に
て、各形状制御用アクチュエータ18〜24を操作する
のであるが、これは、アルミ箔圧延機12におけるアル
ミ箔28の箔形状変化を表す入出力関係のモデル式に基
づいて、それぞれ、実行されることとなる。
【0046】以下、前記した複数種類の補償を行ないな
がら、第一及び第二操作部42,44によって各形状制
御用アクチュエータ18〜24を操作する方法について
説明するが、ここでは、ワークロールベンディング力調
整装置18で制御する形状パラメータとして、形状偏差
の近似次数が4次の形状パラメータ:ΔΛs4(形状パラ
メータの4次成分:ΔΛs4)が選択され、また、VCロ
ール油圧調整装置22で制御する形状パラメータとし
て、形状偏差の近似次数が2次の形状パラメータ:ΔΛ
s2(形状パラメータの2次成分:ΔΛs2)が選択された
場合を例示して、詳述することとする。
【0047】すなわち、形状パラメータの2次成分と4
次成分とを選択し、これらを制御する場合、アルミ箔圧
延機12におけるアルミ箔28の形状変化を表す入出力
関係を示すモデル式は、下式(2)〜(5)のように表
される。
【0048】
【数2】
【数3】
【数4】
【数5】 〔但し、ΔPV:VCロール圧力変化 ΔPB:ベンディング力変化 TV:VCロール油圧調整装置を一次遅れ系で近似した
ときの時定数 TB:ベンディング力調整装置を一次遅れ系で近似した
ときの時定数 ΔuV:VCロール圧力の変更指令 ΔuB:ベンディング力の変更指令 ΔΛ2:アルミ箔圧延機直下での形状パラメータの2次
成分の変化量 ΔΛ4:アルミ箔圧延機直下での形状パラメータの4次
成分の変化量 Kij:VCロール油圧調整装置とベンディング力調整装
置の操作時における形状パラメータの変化を表す係数 Kpi:圧延荷重の変化時における形状パラメータの変化
を表す係数 ΔP:圧延荷重の変化量 L:形状検出装置の検出遅れ(むだ)時間を表す係数 ΔΛs2:形状検出装置の検出値に基づいて算出される形
状パラメータの2次成分の変化量 ΔΛs4: 形状検出装置の検出値に基づいて算出される
形状パラメータの4次成分の変化量 s:ラプラス演算子〕
【0049】なお、上記四つのモデル式〔式(2)〜
(5)〕では、式(2)にて、ワークロールベンディン
グ力調整装置18とVCロール油圧調整装置22の動的
特性を表現するモデル式が示されていると共に、式
(3)の第1項にて、それら二つの形状制御用アクチュ
エータ18,22の操作による各形状パラメータの変化
を表現するモデル式が、また式(3)の第2項にて、ア
ルミ箔28に加えられる圧延荷重の変化による各形状パ
ラメータの変化を表現するモデル式が、それぞれ示され
ている。更に、式(4)及び式(5)では、形状検出装
置でのアルミ箔28の箔形状の検出遅れ(むだ)時間を
表現するモデル式が示されている。また、式(3)から
明らかなように、このモデル式においては、アルミ箔圧
延機12の直下での形状パラメータの2次成分と4次成
分の変化(ΔΛ2とΔΛ4)が、VCロール油圧調整装置
22の操作とワークロールベンディング力調整装置18
の操作の影響が、互いに干渉する系となっている。
【0050】ここで、VCロール油圧調整装置22とワ
ークロールベンディング力調整装置18の応答速度が十
分に速いところから、式(2)のモデル式にて示され
た、それら二つの形状制御用アクチュエータ18,22
の動的特性を無視しても、実用上、何等の問題も生じな
い。そのため、式(3)を、下式(6)のように近似す
ることが出来る。
【数6】
【0051】従って、上記した式(6)を用いて、VC
ロール油圧調整装置22とワークロールベンディング力
調整装置18の操作量を、下式(7)により求めるので
ある。このような演算は、VCロール油圧調整装置22
とワークロールベンディング力調整装置18を操作する
第二操作部44にて、行なわれることとなる。
【数7】 〔但し、[x]-1:[x]の逆行列 Δu’V:VCロール圧力の新たな制御指令 Δu’B:ベンディング力の新たな制御指令〕
【0052】そして、ここでは、上記した式(6)、式
(7)、及び式(3)から下式(8)のような関係が得
られ、これによって、VCロール油圧調整装置22とワ
ークロールベンディング力調整装置18の操作に際し
て、それらの間における静的な非干渉化が達成される。
換言すれば、かくして、VCロール油圧調整装置22と
ワークロールベンディング力調整装置18の間における
相互干渉が補償されることとなるのである。
【数8】
【0053】また、圧延荷重に変動が生じている場合、
つまりΔP≠0である場合には、圧延荷重の変化による
形状パラメータの2次成分と4次成分の変化量(ΔΛ2
とΔΛ4)を、上記式(8)において0と為せば良い。
従って、圧延荷重の変化による形状変化の補償量を、次
式(9)により求めるのである。なお、この演算は、第
一補償部48にて行なわれる。また、次式(9)におい
て、Kpiは、前記せる如く、圧延荷重の変化時における
形状パラメータの変化を表す係数であるが、この係数
は、圧延条件等により、計算或いは実験的に導出され得
るものである。
【数9】
【0054】一方、形状パラメータの検出遅れの補償
は、例えば、良く知られているスミス法等のむだ時間補
償のための制御方法を用いて制御系を設計することによ
って、比較的に容易に実現されることとなる。
【0055】かくして、上記式(9)にて求められる補
償量で、アルミ箔28の圧延荷重変化による箔形状変化
を補償しつつ、前記式(7)にて求められる操作量で、
VCロール油圧調整装置22とワークロールベンディン
グ力調整装置18を操作することによって、それら二つ
の形状制御用アクチュエータ18,22同士の間におけ
る相互干渉と形状パラメータの検出遅れをも考慮した上
で、選択部40にて選択された二つの形状パラメータ
を、VCロール油圧調整装置22とワークロールベンデ
ィング力調整装置18によって制御して、アルミ箔28
の箔形状不良を修正し、以てアルミ箔28の箔形状を、
目標形状に一致するように制御するのである。
【0056】そして、そのようにして、前記二つの形状
制御用アクチュエータ18,22にて箔形状が制御され
たアルミ箔28において、例えば、局所的な形状不良等
が未だ残存する場合等にあっては、それら二つの形状制
御用アクチュエータ18,22による箔形状の制御後
に、残存する形状偏差に応じて、第三操作部46によ
り、クーラント26の操作量、つまり、クーラント26
の図示しないノズルからの冷却液の噴射位置や噴射量等
を調整しつつ、クーラント26を操作して、アルミ箔2
8の箔形状の制御を更に実施するのである。
【0057】このように、本実施形態にあっては、アル
ミ箔28の圧延条件に応じて、クーラント26を除いた
四つの形状制御用アクチュエータ18〜24で制御する
のに最適な形状パラメータが、選択部40において、各
形状制御用アクチュエータ18〜24毎にそれぞれ一つ
ずつ選択され、そして、各形状制御用アクチュエータ1
8〜24が、第一及び第二操作部42,44にて、圧延
条件に応じた操作量で操作されることにより、選択され
た各形状パラメータが、それら各形状制御用アクチュエ
ータ18〜24にて制御されて、アルミ箔28の箔形状
が目標形状となるように制御されるようになっていると
ころから、アルミ箔28の箔形状を制御するのに最適な
形状制御用アクチュエータを最適な操作量で操作するこ
とが可能となっているのである。
【0058】従って、このような本実施形態によれば、
アルミ箔28の箔形状がより高精度に制御され得、その
結果として、目標形状に一致した箔形状を有するアルミ
箔28が、極めて安定的に且つ確実に得られることとな
るのである。
【0059】また、本実施形態においては、前記四つの
形状制御用アクチュエータ18〜24を操作する際に、
アルミ箔28の圧延荷重変化による形状変化の補償と、
形状制御用アクチュエータ18〜24同士の間における
相互干渉に対する補償と、形状パラメータの検出遅れに
対する補償が行なわれるようになっているところから、
アルミ箔28の箔形状の制御精度が、様々な外乱等によ
って低下せしめられるようなことが効果的に防止され得
て、かかるアルミ箔28の箔形状が、更に一層高精度に
制御され得るのである。
【0060】さらに、本実施形態にあっては、第三操作
部46により調整された操作量でクーラント26が操作
されて、前記四つの形状制御用アクチュエータ18〜2
4にて箔形状が制御されたアルミ箔28の箔形状が更に
制御され得るようになっているところから、それら四つ
の形状制御用アクチュエータ18〜24では修正が困難
な局所的な形状不良等が有利に修正され得、それによっ
て、目標形状に対してより一層正確に対応した箔形状を
有するアルミ箔28を得ることが可能となるのである。
【0061】ところで、前記実施形態では、本発明を四
段圧延機からなるアルミ箔圧延機の制御装置に対して適
用したものの例を示したが、本発明は、その他、アルミ
箔以外の金属箔を圧延する、四段圧延機以外のものも含
む各種の箔圧延機における制御装置の何れに対しても、
有利に適用され得るものであることは、勿論である。
【0062】因みに、かかる本発明に従う箔圧延機にお
ける箔形状の制御方式の効果を確認するために、本発明
者が行なった実験について、以下に示す。なお、この実
験では、特に、制御装置にてVCロール油圧調整装置と
ワークロールベンディング力調整装置を操作することに
よって得られる箔形状の制御効果について、調べた。
【0063】先ず、図1に示される如き構造を有する制
御装置10を備えたアルミ箔圧延機12を準備した。次
いで、広幅のアルミ板材を用いる圧延条件(1)と、狭
幅のアルミ板材を用いる圧延条件(2)とにて、平坦な
形状を目標形状とする箔圧延を行なうのに先だって、V
Cロール油圧調整装置22とワークロールベンディング
力調整装置18で制御するのに最適な形状パラメータを
選択するために、それら圧延条件(1)と圧延条件
(2)で箔圧延を行なった際におけるVCロール油圧調
整装置22とワークロールベンディング力調整装置18
のそれぞれの単位操作量当たりの形状パラメータの変化
量を、該形状パラメータの形状近似次数毎に、それぞ
れ、実験的に求めた。圧延条件(1)で箔圧延を行なっ
た際の結果を図2と図3に、また、圧延条件(2)で箔
圧延を行なった際の結果を図4と図5に、それぞれ示し
た。
【0064】そして、それら図2と図3の結果から、ワ
ークロールベンディング力調整装置18の単位操作量当
たりの形状パラメータの変化量が最も大きくなっている
4次成分の形状パラメータを、圧延条件(1)にて箔圧
延を行なう際に、ワークロールベンディング力調整装置
18にて制御すべき形状成分として、決定し、また、V
Cロール油圧調整装置22の単位操作量当たりの形状パ
ラメータの変化量が最も大きくなっている2次成分の形
状パラメータを、圧延条件(1)にて箔圧延を行なう際
に、VCロール油圧調整装置22で制御すべき形状成分
として、決定した。一方、図4と図5の結果から、ワー
クロールベンディング力調整装置18の単位操作量当た
りの形状パラメータの変化量が最も大きくなっている8
次成分の形状パラメータを、圧延条件(2)にて箔圧延
を行なう際に、ワークロールベンディング力調整装置1
8にて制御すべき形状成分として、決定し、また、VC
ロール油圧調整装置22の単位操作量当たりの形状パラ
メータの変化量が最も大きくなっている2次成分の形状
パラメータを、圧延条件(2)にて箔圧延を行なう際
に、VCロール油圧調整装置22で制御すべき形状成分
として、決定した。
【0065】その後、前記圧延条件(1)にて、アルミ
板材に対する箔圧延を実際に行なうと共に、この箔圧延
の実施に際して、箔圧延直後のアルミ箔の幅方向の形状
を検出し、その検出値と、目標とする平坦形状との偏差
に基づいて、アルミ箔の箔形状不良を表現する複数の形
状パラメータを演算した後、それら算出された複数の形
状パラメータの中から、VCロール油圧調整装置22と
ワークロールベンディング力調整装置18とでそれぞれ
制御する形状パラメータとして、その2次成分と4次成
分とを選択し、そしてその後、第二操作部44にて算出
された操作量にて、VCロール油圧調整装置22とワー
クロールベンディング力調整装置18とを操作した。こ
れによって、2次成分と4次成分の形状パラメータを制
御しつつ、目的とする平坦な形状のアルミ箔を得た。そ
の際におけるアルミ箔の箔形状の目標形状との偏差の経
時的変化を図6に示した。
【0066】また、それとは別に、前記圧延条件(2)
にて、アルミ板材に対する箔圧延を実際に行なうと共
に、この箔圧延の実施に際して、箔圧延直後のアルミ箔
の幅方向の形状を検出し、その検出値と、目標とする平
坦形状との偏差に基づいて、アルミ箔の箔形状不良を表
現する複数の形状パラメータを演算した後、それら算出
された複数の形状パラメータの中から、VCロール油圧
調整装置22とワークロールベンディング力調整装置1
8とでそれぞれ制御する形状パラメータとして、その2
次成分と8次成分とを選択し、そしてその後、第二操作
部44にて算出された操作量にて、VCロール油圧調整
装置22とワークロールベンディング力調整装置18と
を操作した。これによって、2次成分と8次成分の形状
パラメータを制御しつつ、目的とする平坦な形状のアル
ミ箔を得た。その際におけるアルミ箔の箔形状の目標形
状との偏差の経時的変化を図7に示した。
【0067】図6及び図7の結果からも明らかなよう
に、目的とするアルミ箔を与えるアルミ板材の幅が互い
に異ならしめられた圧延条件(1)と圧延条件(2)の
何れにおいても、VCロール油圧調整装置22とワーク
ロールベンディング力調整装置18とで制御するのに最
適な形状パラメータを選択して、制御することにより、
箔形状不良が、数秒で、速やかに修正され得、それによ
って、目標形状を有するアルミ箔が、極めて有利に且つ
確実に得られることが、明確に認識されるのである。
【0068】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に従う箔圧延機における箔形状の制御装置にあって
は、箔圧延材の箔形状をより高精度に制御することが出
来、それによって、目標形状に一致した箔形状を有する
箔圧延材の成形を、極めて効果的に実現せしめ得るので
ある。そして、その結果として、箔圧延材の破断や品質
低下の発生を未然に防止して、目的とする箔圧延材の生
産性の向上及び安定化を極めて有利に達成することが可
能となるのである。
【0069】また、本発明に従う箔圧延機における箔形
状の制御方法によれば、箔圧延材の箔形状の高性能制御
が達成され得、それによって、目標形状に一致した形状
を有する箔圧延材を、優れた生産性と高い安定性とをも
って確実に得ることが出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う構造を有する、箔圧延機における
箔形状の制御装置とそれが設置される箔圧延機の構成を
それぞれモデル的に示す、一部ブロック図を含む概略説
明図である。
【図2】図1に示された制御装置を有する箔圧延機によ
り、広幅のアルミ板材を用いる圧延条件で箔圧延を行な
った際におけるワークロールベンディング力調整装置の
単位操作量当たりの形状パラメータの変化量を、該形状
パラメータの形状近似次数毎に求めた結果を示すグラフ
である。
【図3】図1に示された制御装置を有する箔圧延機によ
り、広幅のアルミ板材を用いる圧延条件で箔圧延を行な
った際におけるVCロール油圧調整装置の単位操作量当
たりの形状パラメータの変化量を、該形状パラメータの
形状近似次数毎に求めた結果を示すグラフである。
【図4】図1に示された制御装置を有する箔圧延機によ
り、狭幅のアルミ板材を用いる圧延条件で箔圧延を行な
った際におけるワークロールベンディング力調整装置の
単位操作量当たりの形状パラメータの変化量を、該形状
パラメータの形状近似次数毎に求めた結果を示すグラフ
である。
【図5】図1に示された制御装置を有する箔圧延機によ
り、狭幅のアルミ板材を用いる圧延条件で箔圧延を行な
った際におけるVCロール油圧調整装置の単位操作量当
たりの形状パラメータの変化量を、該形状パラメータの
形状近似次数毎に求めた結果を示すグラフである。
【図6】図1に示された制御装置を有する箔圧延機によ
り、広幅のアルミ板材を用いる圧延条件で箔圧延を行な
って得られたアルミ箔の箔形状の目標形状との偏差の経
時的変化を示す説明図である。
【図7】図1に示された制御装置を有する箔圧延機によ
り、狭幅のアルミ板材を用いる圧延条件で箔圧延を行な
って得られたアルミ箔の箔形状の目標形状との偏差の経
時的変化を示す説明図である。
【符号の説明】
10 制御装置 12 アルミ箔圧
延機 14 ワークロール 16 バックアッ
プロール 18 ワークロールベンディング力調整装置 20 ワークロールベンディング差力調整装置 22 VCロール油圧調整装置 24 圧下レベリ
ング調整装置 26 クーラント 28 アルミ箔 30 形状検出装置 32 荷重検出装
置 38 演算部 40 選択部 42 第一操作部 44 第二操作部 46 第三操作部 48 第一補償部
フロントページの続き (72)発明者 小林 哲哉 東京都千代田区内神田一丁目9番13号 住 軽アルミ箔株式会社内 (72)発明者 市川 隆志 東京都千代田区内神田一丁目9番13号 住 軽アルミ箔株式会社内 Fターム(参考) 4E024 AA02 AA03 AA18 CC02 DD01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧下レベリング調整装置、ワークロール
    ベンディング力調整装置、ワークロールベンディング差
    力調整装置、及びクラウン量可変ロール油圧調整装置の
    四つの形状制御用アクチュエータと、箔圧延直後の箔圧
    延材の幅方向の形状を検出する形状検出装置とを備えた
    箔圧延機における箔形状の制御装置であって、 前記形状検出装置にて検出される前記箔圧延材の幅方向
    の形状の検出値に基づいて、該箔圧延材の箔形状不良を
    表現する複数の形状パラメータを演算する演算手段と、
    該演算手段にて算出された複数の形状パラメータの中か
    ら、前記箔圧延材の圧延条件に応じて、前記形状制御用
    アクチュエータで制御する形状パラメータを選択する選
    択手段と、該選択手段にて選択された形状パラメータを
    制御する形状制御用アクチュエータの操作量を演算する
    と共に、その算出された操作量で、該形状制御用アクチ
    ュエータを操作するアクチュエータ操作手段とを有し、
    かかるアクチュエータ操作手段にて、該形状制御用アク
    チュエータを操作することにより、前記箔圧延材の箔形
    状を制御するようにしたことを特徴とする、箔圧延機に
    おける箔形状の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記箔圧延材に対して加えられる圧延荷
    重の変化による前記形状パラメータの変化を表現するモ
    デルに基づいて、該箔圧延材の該圧延荷重変化による形
    状変化の補償量を演算すると共に、その算出された補償
    量で、該箔圧延材の該圧延荷重変化による形状変化を補
    償する第一の補償手段を有し、かかる第一の補償手段に
    て、該箔圧延材の該圧延荷重変化による形状変化を補償
    しつつ、前記箔圧延材の箔形状を制御するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の箔圧延機における箔形
    状の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記形状制御用アクチュエータの操作に
    よる前記形状パラメータの変化を表現するモデルと、該
    形状制御用アクチュエータの動的特性を表現するモデル
    と、前記形状検出装置の前記箔形状の検出遅れ時間を表
    現するモデルとに基づいて、該形状制御用アクチュエー
    タ同士の間における相互干渉と前記形状パラメータの検
    出遅れとを補償する第二の補償手段を更に有し、かかる
    第二の補償手段にて、該形状制御用アクチュエータ同士
    の間における相互干渉と該形状パラメータの検出遅れと
    を補償しつつ、前記箔圧延材の箔形状を制御するように
    したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の箔
    圧延機における箔形状の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記四つの形状制御用アクチュエータの
    他に、クーラントを備えてなる箔圧延機における箔形状
    の制御装置であって、該形状制御用アクチュエータによ
    り箔形状が制御された前記箔圧延材に未だ残存する形状
    不良を修正するように、該クーラントの操作量を調整し
    つつ、該クーラントを操作するクーラント操作手段を更
    に有していることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    何れかに記載の箔圧延機における箔形状の制御装置。
  5. 【請求項5】 圧下レベリング調整装置、ワークロール
    ベンディング力調整装置、ワークロールベンディング差
    力調整装置、及びクラウン量可変ロール油圧調整装置の
    四つの形状制御用アクチュエータを備えた箔圧延機にお
    ける箔形状の制御方法にして、 箔圧延直後の箔圧延材の幅方向の形状を検出し、その検
    出値に基づいて、該箔圧延材の箔形状不良を表現する複
    数の形状パラメータを演算した後、それら算出された複
    数の形状パラメータの中から、前記箔圧延材の圧延条件
    に応じて、前記形状制御用アクチュエータで制御する形
    状パラメータを選択し、その後、該選択された形状パラ
    メータを制御する形状制御用アクチュエータを操作する
    ことにより、前記箔圧延材の箔形状の制御を行なうよう
    にしたことを特徴とする、箔圧延機における箔形状の制
    御方法。
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