JP2002153848A - 有機廃棄物処理装置および処理方法 - Google Patents

有機廃棄物処理装置および処理方法

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JP2002153848A
JP2002153848A JP2000389547A JP2000389547A JP2002153848A JP 2002153848 A JP2002153848 A JP 2002153848A JP 2000389547 A JP2000389547 A JP 2000389547A JP 2000389547 A JP2000389547 A JP 2000389547A JP 2002153848 A JP2002153848 A JP 2002153848A
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Akira Kato
加藤  明
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生ごみ、紙、汚泥、家畜糞尿などからなる有機
廃棄物を連続的に効率よく、発酵処理、分解処理、乾燥
処理等の処理を行うための装置と有機廃棄物の処理方法
を提供すること。 【解決手段】有機廃棄物を処理するための複数個の流動
層槽を具備し、該複数個の流動層槽への流動層を形成す
るための気体の供給が間欠的に行われて該処理が行われ
るように構成されている有機廃棄物処理装置およびこの
装置を用いた処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭、飲食店、ホ
テルなどから排出される生ごみなどの有機廃棄物を処理
する装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家庭、飲食店、ホテルなどから排
出される生ごみを主体とする有機廃棄物の処理は、焼却
の外に、コンポスト化、ガス化などが実施されている。
その処理方法として発酵処理、分解処理、乾燥処理等の
処理は、固定層を用いた装置を用いバッチ方式で行われ
る。このような有機廃棄物のバッチ方式による処理法で
は、一般的には大量の有機廃棄物を連続的に処理するこ
とには適さない。すなわち、有機物廃棄物の投入、搬出
に手間と時間を要すこと、機械的な撹拌のため発酵促進
剤と有機廃棄物の接触がまだ十分でなく、処理槽の温度
が投入してから一定温度に達するまでにかなりの時間を
要すること、機械的撹拌のため電力が少なくないことな
ど実用上解決すべき課題を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、生ご
み、紙、汚泥、家畜糞尿などからなる有機廃棄物を連続
的に効率よく、発酵処理、分解処理、乾燥処理等の処理
を行うための装置と有機廃棄物の処理方法を提供するこ
とにある。
【0004】本発明によれば、下記構成の有機廃棄物処
理装置及び方法が提供されて、本発明の上記目的が達成
される。 1.有機廃棄物を処理するための複数個の流動層槽を具
備し、該複数個の流動層槽への流動層を形成するための
気体の供給が間欠的に行われて該処理が行われるように
構成されていることを特徴とする有機廃棄物処理装置。 2.各流動層槽で行われる処理が、発酵処理、分解処
理、および乾燥処理の少なくともいずれかの処理である
ことを特徴とする上記1に記載の有機廃棄物処理装置。 3.各流動層槽で行われる有機廃棄物の処理が、発酵処
理、分解処理、および乾燥処理であり、そしてこれらの
処理により得られる取得物がコンポストであることを特
徴とする上記1または2のいずれかに記載の有機廃棄物
処理装置。 4.各流動層槽で行われる有機廃棄物の処理が発酵処理
及び分解処理であり、そしてこれらの処理により該有機
廃棄物がガス化されることを特徴とする上記1〜3のい
ずれかに記載の有機廃棄物処理装置。 5.上記1〜4のいずれかの有機廃棄物処理装置を用い
ることを特徴とする有機物廃棄物を処理する方法。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の有機廃棄物処理装
置の実施の形態(態様)を、添付の図面に基づいて詳細
に説明する。しかしながら、本発明は下記の態様のみに
限定されて解釈されることはなく、数多くのバリエーシ
ョンをとることができる。言うまでもないことである
が、以下の説明においては流動層槽を2槽用いた例を説
明しているが、3槽以上用いてもよい。
【0006】図1には、本発明の有機廃棄物の処理装置
(以下、単に「処理装置」という。)の一例を示す概略
フローシートが示されている。処理装置1は、有機廃棄
物中に含まれる野菜、魚や肉類の骨、貝殼などを所要の
大きさに破砕するための破砕手段2と、破砕された有機
廃棄物を乾燥および発酵・分解させてコンポストとする
ための流動層槽3および流動層槽3’と、これら流動層
槽内に加熱気体を供給するための気体加熱機11及び送
風機12を具備する。
【0007】上記破砕手段2は、生ごみ等の有機廃棄物
を投入するためのホッパー(図示せず)と、投入された
有機廃棄物を所要の大きさに破砕するための破砕手段2
とから構成され、破砕された有機廃棄物はダクト2aを
通じて流動層槽3に供給される。
【0008】流動層槽3は、断面が半円筒状の槽本体3
の内底部に網目状の仕切り板4が配設されている。流動
層槽3’も、断面が半円筒状の槽本体3’の内底部に網
目状の仕切り板4’が配設されている。流動層槽3と流
動層槽3’は、隔壁5を介して隣接しており、隔壁5の
上部は連通している。隣接した状態の二つの流動層槽の
断面は、隔壁5が存在しなければ(例えば連通している
箇所では)、円筒状をなしている。流動層槽3と流動層
槽3’には、各々流動層aと流動層bが形成される。流
動層bの上部にはコンポストを連続的に取り出すための
取出口8が設けられている。取出口8からは、コンポス
ト取り出しライン23を経由して、コンポストを貯蔵す
るための貯蔵槽24が設けられている。流動層槽3と流
動層槽3’の下部には、各々加熱、加圧された気体(以
下、単に「加熱気体」という。)を受け入れるための供
給口9、9’が設けられている。一方、流動層槽3の仕
切り板4上部には、ダクト2aから供給される生ごみを
受け入れるための投入口7が形成されている。
【0009】熱交換器である気体加熱機11により加熱
された加熱気体は、ライン31および切り替えバルブ4
0を通して、供給口9、9’から各々流動層槽3、3’
内に供給される。加熱気体の流動層槽3、3’への供給
は、切り替えバルブ40により、間欠的に行われる。流
動層槽3へ加熱気体をを供給しているときは、加熱気体
は流動層槽3’には供給されない。また、流動層槽3’
へ加熱気体をを供給しているときは、加熱気体は流動層
槽3には供給されない。このようにして流動層槽へ加熱
気体が間欠的に供給される。なお、切り替えバルブ40
に代えて同等の機能を有する手段により間欠的に加熱気
体を流動層槽に供給することができる。
【0010】図1に示される態様では、切り替えバルブ
40で加熱気体を供給する流動層槽を短時間で切り替
え、各流動層槽に加熱気体を供給する時間および供給し
ない時間を短かくし、実質的に常に加熱気体が各流動層
槽に供給されている状態とすることにより、各流動層槽
の流動層は常に形成されている。その結果より少ない量
の加熱気体で処理を行なうことができる。各流動層槽に
加熱気体を供給する時間および供給しない時間は、装置
の大きさ、処理の種類、原料の種類等の条件によって適
宜決めることができる。また、図1には示されていない
別の態様では、切り替えバルブ40の調整により、流動
層槽3では流動層を常に実質的に維持するように加熱気
体を長く供給し、流動層槽3’では時々加熱気体を供給
して流動層の状態とし、供給していないときは被処理物
を流動層槽3’の下方に堆積させておくこともできる。
このような態様は、流動層槽3において短時間で一次発
酵を行い、流動層槽3’において長時間二次発酵を行う
処理を行う場合に有効である。
【0011】加熱気体の成分としては、空気、嫌気性菌
を発酵させる場合に好適なように酸素濃度を減らした空
気、および好気性発酵菌の発酵速度を上げるのに適する
よう酸素濃度を高めた空気等が挙げられ、これらのガス
は処理する有機廃棄物と発酵微生物の種類によって適切
に選択して使用することができる。
【0012】なお、この図1の処理装置においては、流
動層槽3、3’内に供給する加熱気体を効率的に使用す
るため循環方式を採用している。以下にその循環方式に
ついて説明する。流動層槽3、3’の共通した上部に気
体取出口13を設置し、取り出した気体をライン14を
介してサイクロン15内に導き、加熱気体中に含まれる
微粒子を除去したのち、その微粒子をライン16を介し
て再び流動層槽3’内に還流させる。一方、微粒子の除
去された加熱気体をライン17を介して熱交換器18に
送り、熱交換によって加熱気体を冷却し、加熱気体中に
含まれる水分を凝縮させ、ライン19を通じて凝縮させ
た水を分離ドラム20に導き、この分離ドラム20で水
分を分離したのち、ポンプ21によって水を系外に排出
する。分離ドラム20によって凝縮させた水分を分離し
たのちの加熱気体は、ライン22を経由して必要に応じ
てライン25により空気、酸素あるいは窒素を流量コン
トロールしながら補充することにより酸素濃度などを調
節し、送風機12によりライン30通して気体加熱機1
1に送風される。気体加熱機11で加熱された加熱気体
は、再びライン31を通って、切り替えバルブ40によ
り流動層槽3、3’に間欠的に供給される。
【0013】また、図1の態様では、有機廃棄物をまず
最初に流動層槽3の流動層a内に供給し、流動層を形成
しながら乾燥、発酵させ、順次投入される有機廃棄物に
よって上方に持ち上げられ、隔壁5をオーバーフローし
て流動層槽3’の流動層b内に移動させる方式としてい
る。流動層槽3および3’の底部は、供給される加熱気
体が槽内に均一に供給されるよう逆円錐状とすることが
好ましい。
【0014】以上の構成からなる処理装置1を使用し
て、有機廃棄物を処理する方法について説明する。ま
ず、コンポスト化しようとする有機廃棄物をホッパー
(図示せず)を介して破砕機内に投入し、有機廃棄物中
に含まれる比較的大きな固形物を流動に適した大きさに
破砕したのち、所要の大きさに破砕した有機廃棄物を、
ダクト2aを介して流動層槽3に形成した投入口7から
仕切り板4上に形成された流動層a内に供給する。
【0015】この流動層槽3では、発酵微生物を含むコ
ンポストの所定量をあらかじめ流動層a内に導入してお
くとともに、加熱気体を流動層槽3内に間欠的に供給
し、流動層槽3内を温度25〜120℃、より好ましく
は温度80〜100℃程度に維持する。新しく投入され
た有機廃棄物は、流動層a内において、既に投入されて
いるコンポストと撹拌、混合され、加熱された気体によ
って乾燥が開始されると同時に、コンポスト中に含まれ
る発酵微生物によって発酵が始まる。
【0016】流動層a内に投入される有機廃棄物は、通
常多くの水分を含んでいるものであるが、水分が不足し
ている場合には、冷却機からなる熱交換機18の温度を
調整し、この熱交換機18において凝縮させる水分量を
調整し、供給する加熱気体中に含まれる水分を制御する
ことができる。
【0017】順次投入される有機廃棄物によって、当初
に投入さたコンポストは次第に上昇し、隔壁5を越えて
流動層槽3’の流動層bに移動し、このコンポストに続
いて供給された有機廃棄物も加熱気体によって乾燥、発
酵し、徐々に水分を減らして上昇し、同様に流動層槽
3’の流動層bに移動したのち、さらに下方から供給さ
れる間欠的に供給される加熱気体によって乾燥、発酵が
進行する。流動層槽3’内の温度は、流動層槽3と同様
に25〜120℃、より好ましくは80〜100℃程度
に維持する。
【0018】流動層槽3’の流動層bに移動した有機廃
棄物は、オーバーフローして流動層aから順次移動する
有機廃棄物によって下方に押し下げられ、さらに乾燥と
発酵を行いながら、後続の有機廃棄物に押し上げられ、
コンポストとして取出口8から連続的にコンポスト取出
ライン23を経由して貯蔵槽24に貯蔵される。
【0019】その際、加熱気体の供給口9および9’を
通じて、各々流動層槽3および3’内に供給された加熱
気体は、流動層槽3および3’内において、有機廃棄物
と接触し、有機廃棄物に含まれる水分を蒸発、乾燥させ
ながら、発酵微生物による発酵を促進させ、流動層槽3
および3’に共通の上部の気体取出口13を介してサイ
クロン15に送られ、このサイクロン15内における遠
心分離作用によって空気中に含まれる微粒子が除去され
る。
【0020】かくして微粒子が除去された加熱気体は、
ライン17を通じて熱交換機18に送られ、この熱交換
機18で加熱気体中に含まれる水分が凝縮され、ライン
19を通して分離ドラム20に送られ、分離ドラム20
で加熱気体と水分に分離され、加熱気体はさらにライン
22を介して、送風機12、気体加熱機11に送られ、
必要に応じて所定の温度に再加熱され、再び流動層槽3
および3’に間欠的に送られる。分離ドラム20で分離
された水分は、ポンプ21を介して系外に排出される。
【0021】なお、この態様においては、新しく投入さ
れる有機廃棄物の発酵微生物による発酵は、あらかじめ
流動層槽a内にあるコンポストに含まれる発酵微生物に
よって行っているが、投入する有機廃棄物中に発酵微生
物の所要量を混入させることによっても行うことができ
る。
【0022】図1で示される態様は、流動層槽3と流動
層槽3’とが隔壁5を介して隣接して、かつ上部が連通
している。この態様の若干の変形としてこれらの槽が各
々独立していてもよい。この態様は図2に示されてい
る。図2は変形部分を強調した概略図である。この態様
では、流動層槽3で半ば処理された有機廃棄物を流動層
槽3’に移動させるためのライン42が設けられ、各槽
からサイクロン15へのライン41およびライン41’
が設けられている。また、サイクロン15で分離された
微粒子は流動層槽3および3’の少なくともいずれかに
戻される。これらのこと以外は、既に述べたことがほぼ
そのまま適用される。
【0023】図3は、各槽で処理を完結する態様を示す
概略図である。流動層槽53および53’では、有機廃
棄物が流動層を形成しつつ、発酵処理、分解処理、およ
び乾燥処理される。そして、これらの処理によりコンポ
ストが得られる。加熱気体は、ライン31を経由して、
切り替えバルブ40により間欠的に、加熱気体の供給口
9および9’を通じて流動層槽53および53’に供給
される。流動層槽53および53’で上記の処理が行わ
れ、供給された加熱気体はライン41、41’を経由し
て、図1の態様と同様な循環ライン、即ちサイクロンで
微粒子が除去され、除去された微粒子は流動層槽53お
よび53’の少なくともいずれかに戻され、微粒子が除
去された気体は、図1の態様の場合と同様に、水分を除
去された後、再度加熱されてライン31に戻される。
【0024】原料である有機廃棄物の流動層槽53、5
3’への供給装置(図示せず)は、図1の態様の場合と
同様である。流動層槽53および53’への供給装置
は、各々別々に設けてもよいが、生ごみ等の有機廃棄物
を投入するためのホッパーと、投入された有機廃棄物を
所要の大きさに破砕するための破砕手段は共用すること
が好ましい。また、得られたコンポストを貯蔵するため
のコンポスト貯蔵槽(図示せず)も各々別々に設けても
よいが、共用することが好ましい。また、各流動層槽4
3および/または43’に隔壁(図示せず)を設けても
よい。
【0025】本発明の有機廃棄物処理装置で処理する有
機廃棄物は、主として生ごみを主体とする家庭、飲食
店、ホテル等から排出される有機廃棄物であるが、有機
廃棄物であれば、その種類は問わず、紙、家畜の糞尿や
汚泥であっても処理することが可能である。なお、金属
類、ガラスあるいはセメントなどの異物の除去が必要な
場合は、該処理前にあるいは処理後に、通常の種々のタ
イプの除去装置により取り除くことができる。
【0026】本発明では、加熱気体にするための熱源
(図1の熱交換器11で加熱するための熱源)として
は、各種のものを用いることができる。例えば本発明の
処理装置を廃棄物焼却設備に近接させ、廃棄物焼却設備
から排出されるガス、いわゆる廃熱を利用することもで
きるし、自動車のエンジンの廃熱をを用いることができ
る。
【0027】以上、本発明の処理装置を用いて、有機廃
棄物からコンポストを得る場合について説明したが、本
発明の処理装置は、これに制限されず、有機廃棄物を発
酵処理および分解処理してガス化することも可能であ
る。この場合は、例えば図1のライン22に、流動層槽
3、3’で発生したガスを大気に放出するためのライン
が接続され、必要な場合は、このラインとライン22の
間に脱臭塔が設置される。そして、貯蔵槽24、コンポ
ストの取出口8、貯蔵槽24へのライン23は設けない
かあるいは小さくされる。また、流動層槽内に分解され
ない流動媒体、例えばバークやセラミックスの菌床を加
え、流動化させることが好ましい。この方法により、有
機廃棄物を効率良く分解させることができる。
【0028】
【実施例】図1で示される処理装置を使用した。用いた
各流動層槽は断面形状が半円形で面積が0.5mで高
さ2mである。下記の処理を行った流動層槽3の流動層
aに、あらかじめ発酵微生物を含んだコンポストを50
kg投入し流動させたのち、破砕機構において流動に適
した大きさに破砕し、含有水分が80%の生ごみを主体
とする有機廃棄物を、1,000kg/hの割合で流動
層槽に連続的に供給した。
【0029】一方、送風機12により送られた空気をラ
イン30を通して気体加熱器11に導き、電気で加熱し
て150〜200℃に調節した加熱空気をライン31を
通して、切り替えバルブ40を経由して各流動層槽内の
底部にある気体供給口9および9’から槽塔断面積当た
り30〜50cm/secの量で槽内に供給した。各槽
への加熱空気の供給は、切り替えバルブで交互に間欠的
に行い、片方の流動層槽への加熱空気の供給時間は30
秒とした。各流動層槽内を温度約100℃に保持し、粉
砕された生ごみを加熱空気によってあらかじめ投入され
たコンポストと撹拌、混合すると同時に加熱し、生ゴミ
中に含まれる水分を蒸発しながら、発酵処理を行った。
【0030】生ごみは、始めは水分が多く流動層槽3の
流動層a内の下部で流動していたが、発酵と乾燥が進行
するにしたがって、水分が蒸発し、軽くなって流動層b
の上方に移動し、順次隔壁をオーバーフローして流動層
槽3’の流動層に移行し、さらに水分の蒸発による乾燥
と発酵が促進され、生ごみ中に含まれる水分が25%程
度となると、流動層bの上部からコンポストとして貯蔵
槽24に連続的に取り出した。処理後の加熱空気は、冷
却後に分離カラム20で水を除き、濃度調整ガス供給ラ
イン25を通して酸素濃度を空気中の濃度に調整し、送
風機12により気体加熱機11に導き、電気で再び加熱
し、有機物処理層槽3、3’に循環使用した。
【0031】
【発明の効果】本発明による有機物廃棄物(生ごみ、
紙、汚泥、家畜糞尿など)の処理装置および方法は、容
易に連続プロセスが採用できる密閉型の流動層槽を複数
用い、処理槽の底部から送入される加熱気体を間欠的に
供給し、発酵促進剤と廃棄物とを流動させながら混合・
接触させて処理するので、(イ)処理装置を機械的に開
閉して原料、製品の出し入れを頻繁に行うことなく連続
的に流動層槽への原料の供給および該流動層槽からの製
品の排出が行え、いったん多量に有機廃棄物をホッパー
に投入しておけば、無人で連続運転を続けることが出
来、(ロ)処理容量に対して所要する動力が少なくて済
むので経済的であり、(ハ)流動層を形成する気体とし
て予め加熱した気体を送入することにより、処理を促進
することができ、そして(ニ)複数の流動層槽に間欠的
に加熱気体を供給し流動層を形成する方式を採用してい
るので、より少ない加熱気体の使用量で処理を行なうこ
とができ、省エネルギープロセスが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の有機廃棄物処理装置の一態様を模式的
に示す概略説明図である。
【図2】本発明の有機廃棄物処理装置の別の一態様の
内、流動層槽付近の概略説明図である。
【図3】本発明の有機廃棄物処理装置の他の一態様の
内、流動層槽付近の概略説明図である。
【符号の説明】
a、b 流動層 1 有機廃棄物の処理装置 2 破砕機構 2’ 生ごみ投入口 2a ダクト 3 流動層槽 3’ 流動層槽 4、4’ 仕切り板 5 隔壁 8 コンポストの取出口 9、9’ 加熱気体の供給口 11 気体加熱機 12、 送風機 13 気体取出口 14 気体循環ライン 15 サイクロン 16 ライン 17 気体循環ライン 18 熱交換器(冷却器) 19 気体循環ライン 20 分離ドラム 21 排水ポンプ 22 気体循環ライン 23 コンポスト取出ライン 24 コンポスト貯蔵槽 25 濃度調整ガス供給ライン 30 気体循環ライン 31 気体循環ライン 40 切り替えバルブ 41、41’ 気体循環ライン 42 ライン 53、53’ 流動層槽

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機廃棄物を処理するための複数個の流
    動層槽を具備し、該複数個の流動層槽への流動層を形成
    するための気体の供給が間欠的に行われて該処理が行わ
    れるように構成されていることを特徴とする有機廃棄物
    処理装置。
  2. 【請求項2】 各流動層槽で行われる処理が、発酵処
    理、分解処理、および乾燥処理の少なくともいずれかの
    処理であることを特徴とする請求項1に記載の有機廃棄
    物処理装置。
  3. 【請求項3】 各流動層槽で行われる有機廃棄物の処理
    が、発酵処理、分解処理、および乾燥処理であり、そし
    てこれらの処理により得られる取得物がコンポストであ
    ることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載
    の有機廃棄物処理装置。
  4. 【請求項4】 流動層槽で行われる有機廃棄物の処理が
    発酵処理及び分解処理であり、そしてこれらの処理によ
    り該有機廃棄物がガス化されることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の有機廃棄物処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかの有機廃棄物処
    理装置を用いることを特徴とする有機物廃棄物を処理す
    る方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009268956A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Kanae Co Ltd クラゲ類の処理方法

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JP2009268956A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Kanae Co Ltd クラゲ類の処理方法

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