JP2002086118A - 有機廃棄物処理装置 - Google Patents

有機廃棄物処理装置

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JP2002086118A
JP2002086118A JP2000320037A JP2000320037A JP2002086118A JP 2002086118 A JP2002086118 A JP 2002086118A JP 2000320037 A JP2000320037 A JP 2000320037A JP 2000320037 A JP2000320037 A JP 2000320037A JP 2002086118 A JP2002086118 A JP 2002086118A
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fluidized bed
treatment
tank
gas
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Akira Kato
加藤  明
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Abstract

(57)【要約】 【課題】有機廃棄物の処理を行うための処理手段、得ら
れる取得物を貯蔵する手段等の諸手段が自動車に搭載さ
れており、自動車の走行中でも小さい動力でこれらの処
理を行うことができ、車の廃熱の有効利用も合わせて行
なうことができる有機廃棄物処理装置を提供すること。 【解決手段】有機廃棄物を処理するための1槽以上の流
動層槽から構成され、かつ自動車に搭載されている有機
廃棄物処理装置、好ましくは自動車の廃熱が流動層槽で
行われる処理に用いられるように構成されている装置が
提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機廃棄物処理装
置に関し、詳しくは有機廃棄物を処理するための1槽以
上の流動層槽から少なくとも構成され、かつ自動車に搭
載されている有機廃棄物処理装置であって、自動車の移
動中も発酵、分解、乾燥等の処理を行うことができ、し
かも自動車車の廃熱の有効利用も合わせて行なうことが
できる有機廃棄物処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の有機廃棄物の発酵処理、分解処
理、乾燥処理等の処理は、地上に設置した固定層を用い
た装置を用いバッチプロセスで行われる。また、自動車
で有機廃棄物を運搬中に上記処理を終了ために自動車に
固定層式装置を搭載させる提案はあるが、各種制限によ
り実用化されていない。
【0003】即ち、従来の固定層式で発酵、分解、乾燥
等の処理を行う装置を自動車に搭載した場合、以下に記
載されるような問題点、運転上の煩雑さ、困難さが有
る。まず、固定層を使用しているためバッチプロセスと
なり、連続プロセスが困難である。従って装置を機械的
に開閉してを頻繁に行う必要があり、その工程にかなり
の手間、人力を必要となる。被処理物および製品の出し
入れは、移動中の自動車での操作が難しいので自動車に
載せることが困難である。また、従来の装置は、処理容
量に対して装置の重量が重いため経済的に必要な容量の
装置を自動車に載せることが困難である。例えば一時間
に1トンの生ごみを処理する従来型装置の場合、その総
重量が4トンを超えてしまい、普遍の4トントラックに
は載せることが出来ない。
【0004】さらに、従来の装置は、処理容量に対して
所要動力が大きいので、自動車からその動力を取ること
が難しい。例えば1時間に1トンの生ごみを処理する従
来型装置の場合、その必要動力が100kWを超えてし
まい、普通の4トントラックからはとることが出来な
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、有機
廃棄物を供給する手段、発酵処理、分解処理、乾燥処理
等の処理を行うための処理手段、得られる取得物を貯蔵
する手段等の諸手段が自動車に搭載されており、自動車
の走行中でも小さい動力でこれらの処理を行うことがで
きる有機廃棄物の処理装置を提供することにある。本発
明の他の目的は、自動車の廃熱の有効利用も合わせて行
なうことができる有機廃棄物の処理装置を提供すること
にある。
【0006】本発明によれば、下記構成の有機廃棄物処
理装置が提供されて、本発明の上記目的が達成される。 1.有機廃棄物を処理するための1槽以上の流動層槽か
ら少なくとも構成され、かつ自動車に搭載されているこ
とを特徴とする有機廃棄物処理装置。 2.流動層槽で行われる処理が、発酵処理、分解処理、
および乾燥処理の少なくともいずれかの処理であること
を特徴とする上記1に記載の有機廃棄物処理装置。 3.自動車の廃熱が、流動層槽で行われる処理に用いら
れるように構成されていることを特徴とする上記1また
は2に記載の有機廃棄物処理装置。 4.流動層槽で行われる有機廃棄物の処理が発酵処理、
分解処理、および乾燥処理であり、そしてこれらの処理
により得られる取得物がコンポストであることを特徴と
する上記1〜3のいずれかに記載の有機廃棄物処理装
置。 5.流動層槽で行われる有機廃棄物の処理が発酵処理お
よび分解処理であり、そしてこれらの処理により該生ゴ
ミがガス化されることを特徴とする上記1〜3のいずれ
かに記載の有機廃棄物処理装置。
【0007】本発明の有機処理装置は、容易に連続プロ
セスが採用できる密閉型の流動層槽を処理槽として自動
車に搭載したものである。従って処理装置を機械的に開
閉して原料、製品の出し入れを頻繁に行うことなく連続
的に流動層槽への原料の供給および該流動層槽からの製
品の排出が行えるので、いったん多量に有機廃棄物をホ
ッパーに投入しておけば車の移動中でも運転を続けるこ
とが出来る。流動層式処理装置は、処理容量に対して装
置の重量が軽いため経済的に必要な容量の装置を車に載
せることが出来る。例えば一時間に1トンの生ごみを処
理する装置の場合、装置全体の総重量が2トン程度で、
普通の4トントラックに載せることが出来る。また、流
動層式装置は、処理容量に対して所要動力が小さいの
で、車からその動力を取ることが出来る。例えば一時間
に1トンの生ごみを処理する装置の場合その必要動力が
20kW程度で、普通の4トントラックからとることが
出来る。本発明の処理装置は、処理を行う流動層槽内で
流動化のためのガスを循環して使用しているので、その
ガスと自動車の廃熱との熱交換を行わせることで、処理
に必要な熱を自動車の廃熱から回収することが出来る。
つまり大幅な省エネルギープロセスが可能である。処理
される有機廃棄物によっては自動車の排ガスを直接流動
層に供給し排ガスの廃熱を100%利用することも出来
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の有機廃棄物処理装
置の実施の形態(態様)を、添付の図面に基づいて詳細
に説明する。しかしながら、本発明は下記の態様のみに
限定されて解釈されることはなく、数多くのバリエーシ
ョンがあることに注意されたい。
【0009】図1には、自動車に搭載されている生ごみ
を主体すとる有機廃棄物の処理装置(以下、単に「処理
装置」という。)の一例を示す概略フローシートが示さ
れている。処理装置1は、有機廃棄物中に含まれる魚や
肉類の骨や、貝殼などを所要の大きさに破砕するための
破砕手段2と、破砕された有機廃棄物を乾燥および発酵
・分解させてコンポストとするための流動層槽3と、こ
の流動層槽3内に加熱気体を供給するための加熱気体の
供給手段10を具備する。
【0010】上記破砕手段2は、生ごみを投入するため
のホッパー(図示せず)と、投入された生ごみを所要の
大きさに破砕するための破砕機とから構成され、破砕さ
れた生ごみはダクト2aを通じて流動層槽3に供給され
る。
【0011】流動層槽3は、断面が円筒状の槽本体3a
の内底部に網目状の仕切り板4を配設するとともに、仕
切り板4上のほぼ中央部に隔壁5を設けて、上部が連通
する一次流動層3bと、二次流動層3cを形成し、さら
に二次流動層3cは、隔壁6によって下部が二次流動層
3cと連通する取出層3dを形成し、この取出層3dの
上部にコンポストを連続的に取り出すための取出口8が
設けられ、槽本体3aの下部には、加熱気体の供給機構
10から供給される加熱、加圧された気体(以下、単に
「加熱気体」という。)を受け入れるための供給口9が
設けられている。取出口8からは、コンポスト取り出し
ライン23を経由して、コンポストを貯蔵するための貯
蔵槽24が設けられている。一方、一次流動層3bの仕
切り板4上部には、ダクト2aから供給される生ごみを
受け入れるための投入口7が形成されたものである。
【0012】加熱気体の供給機構10は、気体加熱機1
1と、この気体加熱機11によって加熱された気体を供
給口9から流動層槽3内に供給するための送風機12と
から構成される。使用する気体としては、空気、嫌気性
菌を発酵させる場合に好適なように酸素濃度を減らした
空気、および好気性発酵菌の発酵速度を上げるのに適す
るよう酸素濃度を高めた空気等が挙げられ、これらのガ
スは処理する有機廃棄物と発酵微生物の種類によって適
切に選択使用することができる。気体加熱機11に用い
られる加熱媒体としては、特に制限されないが、高温ガ
ス、スチーム、処理装置が搭載されている自動車のエン
ジンの冷却水や排ガス等が挙げられる。なかでも、自動
車のエンジンの冷却水の使用が排熱量の観点から好まし
い。勿論、冷却水と共に他の加熱媒体を併用してもよ
い。
【0013】なお、この図1の処理装置においては、流
動層槽3内に供給する加熱気体を効率的に使用するため
循環方式を採用しており、流動層槽3の上部に気体取出
口13を形成し、取り出した気体をライン14を介して
サイクロン15内に導き、加熱気体中に含まれる微粒子
を除去したのち、その微粒子をライン16を介して再び
流動層槽3内に還流させる一方、微粒子の除去された加
熱気体をライン17を介して熱交換機18に送り、この
熱交換機18によって加熱気体を冷却し、加熱気体中に
含まれる水分を凝縮させるとともに、ライン19を通じ
て凝縮させた水を分離ドラム20に導き、この分離ドラ
ム20で水分を分離したのち、ポンプ21によって水を
系外に排出する。一方、分離ドラム20によって凝縮さ
せた水分を除去したのちの加熱気体は、ライン22を経
由して再び加熱気体の供給機構10によって流動層槽3
内に供給される。
【0014】なお、流動層槽3内に設ける隔壁5は、槽
本体3aの仕切り板4上に1枚を設け、一次流動層3b
と二次流動層3cに区画しているが、最終的に得ようと
するコンポスト中に含まれる水分によっては、隔壁を適
宜増やして流動層をより多数に区画してもよく、その枚
数については特段の制限はない。
【0015】また、図1の態様では、有機廃棄物をまず
最初に流動層槽3の一次流動層3b内に供給し、乾燥、
発酵させ、順次投入される有機廃棄物によって上方に持
ち上げられ、隔壁5をオーバーフローして二次流動層3
c内に移動させる方式としているが、噴流式のものであ
ってもよい。流動層槽3の底部は、供給される加熱気体
が槽内に均一に供給されるよう逆円錐状とすることが好
ましい。
【0016】以上の構成からなる処理装置1を使用し
て、有機廃染物を処理する方法について説明する。ま
ず、コンポスト化しようとする有機廃棄物をホッパー
(図示せず)を介して破砕機内に投入し、有機廃棄物中
に含まれる比較的大きな固形物を流動に適した大きさに
破砕したのち、所要の大きさに破砕した有機廃棄物を、
ダクト2aを介して流動層槽3に形成した投入口7から
仕切り板4上に形成された一次流動層3b内に供給す
る。
【0017】この流動層槽3では、発酵微生物を含むコ
ンポストの所定量をあらかじめ一次流動層3b内に導入
しておくとともに、加熱気体の供給機構10を、好まし
くは自動車のエンジンの冷却水を用いて作動させ、加熱
された気体を流動層槽3内に連続して供給し、流動層槽
3内を温度25〜80℃、より好ましくは温度50〜6
0℃程度に維持する。新しく投入された有機廃棄物は、
一次流動層3b内において、既に投入されているコンポ
ストと撹拌、混合され、加熱された気体によって乾燥が
開始されると同時に、コンポスト中に含まれる発酵微生
物によって発酵が始まる。
【0018】一次流動層3b内に投入される有機廃棄物
は、通常多くの水分を含んでいるものであるが、水分が
不足している場合には、冷却機からなる熱交換機18の
温度を調整し、この熱交換機18において凝縮させる水
分量を調整し、供給する加熱気体中に含まれる水分を制
御することができる。
【0019】順次投入される有機廃棄物によって、当初
に投入さたコンポストは次第に上昇し、隔壁5を越えて
二次流動層3cに移動し、このコンポストに続く有機廃
棄物も加熱された気体によって乾燥、発酵し、徐々に水
分を減らして上昇し、同様に二次流動層3cに移動した
のち、さらに下方から供給される加熱気体によって乾
燥、発酵が進行する。
【0020】二次流動層3cに移動した有機廃棄物は、
オーバーフローして一次流動層3bから順次移動する有
機廃棄物によって下方に押し下げられ、さらに乾燥と発
酵を行いながら、隔壁6の下方から取出層3dに移行
し、後続の有機廃棄物によって取出層3dの上方に押し
上げられ、コンポストとして取出口8から連続的にコン
ポスト取出ライン23を経由して貯蔵槽24に貯蔵され
る。
【0021】その際、加熱気体の供給口9を通じて流動
層槽3内に供給された加熱気体は、流動層槽3内におい
て、有機廃棄物と接触し、有機廃棄物に含まれる水分を
蒸発、乾燥させながら、発酵微生物による発酵を促進さ
せ、上部の気体取出口13を介してサイクロン1〜5に
送られ、このサイクロン15内における遠心分離作用に
よって空気中に含まれる微粒子が除去される。
【0022】かくして微粒子が除去された加熱空気は、
ライン17を通じて熱交換機18に送られ、この熱交換
機18の作用によって加熱された気体中に含まれる水分
が凝縮され、ライン19を通じて分離ドラム20に送ら
れ、分離ドラム20で加熱気体と水分に分離され、加熱
気体はさらにライン22を介して加熱気体の供給機構1
0に送られ、必要に応じて所定の温度に再加熱され、再
び流動層槽3内に送られるが、分離ドラム20で分離さ
れた水分は、ポンプ21を介して系外に排出される。
【0023】なお、この態様においては、新しく投入さ
れる有機廃棄物の発酵微生物による発酵は、あらかじめ
一次流動層槽3b内にあるコシポストに含まれる発酵微
生物によって行っているが、投入する有機微生物中に発
酵微生物の所要量を混入させることによっても行うこと
ができる。
【0024】また、流動層槽3で処理する有機廃棄物
は、生ごみを主体とするスーパー、レストラン、ホテル
等から排出される有機廃棄物であるが、有機廃棄物であ
れば、その種類は問わず、紙、家畜の糞尿や排水汚泥で
あっても処理することが可能である。
【0025】図2は、図1に示される有機廃棄物処理装
置が自動車に搭載されている一例を模式的に示す概略図
であり、図2の(a)はその概略平面図であり、(b)
は概略側面図である。図1および図2から、どのように
処理装置1が自動車に搭載されているかを当業者は容易
に理解することができるであろう。図2に示される態様
では、自動車として、車高3m、車幅2m、車長6mの
4トントラックが用いられているが、これに制限されな
い。本態様では、自動車のエンジン31からの冷却水は
気体加熱機11に加熱媒体として供給され、流動層槽3
へ導入される気体が加熱される。廃熱が利用された冷却
水はラジエーターに送られる。なお、処理装置1を運転
するための動力源は、自動車のエンジンから取ることが
できる。
【0026】図3に模式的に示される態様は、車の排ガ
スを直接流動層に供給し排ガスの熱を100%利用する
処理装置である。この場合、図1の処理装置で用いられ
ている気体加熱機11が兼用される。そして送風機12
と流動層槽3への気体供給口9との間に自動車排ガスを
供給するためのライン25が設けられ、さらに分離ドラ
ム20と送風機12の間にガスを大気に放出するための
ライン26がライン22に接続されている。その他は、
図1の処理装置と同じ構成である。この処理装置では、
自動車の高温の排ガスが直接流動層を形成する気体とし
て用いられ、その後ライン26より大気に放出される。
【0027】図4に模式的に示される態様は、有機廃棄
物をほとんど分解してガス化(主に水と炭酸ガス)する
ための処理装置である。この場合、図1の処理装置で用
いられていた貯蔵槽24、コンポストの取出口8、貯蔵
槽24へのライン23、流動層槽3内の取出層3dは不
要あるいは小さくできる。分離ドラム20と送風機12
の間に流動層槽3で発生したガスを大気に放出するため
のライン29がライン22に接続されている。必要な場
合は、ライン29とライン2の間に脱臭塔が設置され
る。これら以外は、図4の処理装置の構成は図1の場合
と同じであるが、流動層槽内に分解されない流動媒体、
例えばバークやセラミックスの菌床を加え、流動化させ
ることが好ましい。この方法により、有機廃棄物を効率
良く分解させることができる。図4に示される構成の処
理装置は、コンポストを作ることが目的でなく、生ゴミ
等の有機廃棄物をガス化して消滅する場合に好ましく用
いられる。
【0028】
【実施例】図1で示される処理装置を図2に示される様
に自動車に搭載した。自動車としては、車高3m、車幅
2m、車長6mの4トントラックを用いた。また、自動
車のエンジンからの冷却水を気体加熱機(熱交換器)に
加熱媒体として供給し、これにより流動層3へ導入され
る気体(空気)を加熱した。用いた流動層槽は断面積が
0.5mで高さ2mである。トラックに搭載された処
理装置の全体の重量は、約2トンであった。4トントラ
ックに搭載された上記処理装置を自動車を走行させなが
ら、下記の処理を行った流動層槽の一次流動層側に、あ
らかじめ発酵微生物を含んだコンポストを50kg投入
し流動させたのち、破砕機構において流動に適した大き
さに破砕し、含有水分が80%の生ごみを主体とする有
機廃棄物を、1,000kg/hの割合で流動層槽に連
続的に供給した。一方、流動層槽内には、自動車冷却水
によって加熱された70℃の空気を、槽塔断面積当たり
20〜60cm/secの量で供給し、流動層槽内を温
度約60℃に保持し、粉砕された生ゴミを加熱空気によ
ってあらかじめ投入されたコンポストと撹拌、混合する
と同時に、加熱し生ゴミ中に含まれる水分の蒸発を行い
ながら、発酵を行った。
【0029】生ゴミは、始めは水分が多く一次流動層内
の下部で流動していたが、発酵と乾燥が進展するにした
がって、水分が蒸発し、軽くなって流動層の上方に移動
し、順次隔壁をオーバーフローして二次流動層に移行
し、さらに水分の蒸発による乾燥と発酵が促進され、生
ゴミ中に含まれる水分が50%程度となると、流動層の
上部からコンポストとして貯蔵槽に連続的に取り出し
た。
【0030】トラックを2時間走行させて、上記の処理
を行った結果、コンポストを400kg/hの割合で取
得することができた。
【0031】
【発明の効果】本発明の有機廃棄物処理装置は、処理槽
として本来軽い流動層槽を用いているので、経済的に必
要な容量の装置を車に載せることが出来、かつ処理容量
に対して所要動力が小さいので、車からその動力を取る
ことが出来、しかも自動車の移動中も運転を続けること
が出来る。従って、自動車によって回収されているほと
んど全ての有機物廃棄物(生ごみ、紙、排水汚泥、家畜
糞尿)が本発明の処理装置で処理できる。さらに本発明
の有機廃棄物処理装置は、発酵、分解、乾燥等に必要な
熱を自動車の廃熱から回収することが出来るので、大幅
な省エネルギープロセスを可能とする。また、自動車の
排ガスを流動層槽に直接使用することにより、排ガスが
浄化され、排ガスの公害問題が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車に搭載される有機廃棄物処理装
置の構成の一例を模式的に示す概略説明図である。
【図2】図2は、図1に示される有機廃棄物処理装置が
自動車に搭載されている一例を模式的に示す概略図であ
り、図2の(a)はその概略平面図であり、(b)は概
略側面図である。
【図3】本発明の自動車に搭載される有機廃棄物処理装
置の構成の一例を模式的に示す概略説明図である。
【図4】本発明の自動車に搭載される有機廃棄物処理装
置の構成の一例を模式的に示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 有機廃棄物の処理装置 2 破砕機構 2’ 生ゴミ投入口 2a ダクト 3 流動層槽 3a 槽本体 3b 一次流動層 3c 二次流動層 3d 取出層 4 仕切り板 5、6 隔壁 8 コンポストの取出口 9 気体の供給口 10 加熱気体の供給機構 11 気体加熱機 12 送風機 13 気体取出口 15 サイクロン 18 熱交換機 20 分離ドラム 23 コンポスト取出ライン 24 貯蔵槽 25 自動車排気ガス供給ライン 26 大気への放出ライン 27 脱臭塔 28 脱臭塔へのライン 29 大気への放出ライン 31 自動車のエンジン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F26B 3/08 F26B 21/04 B 9/06 C 21/04 23/00 A B09B 3/00 ZABD 23/00 C Fターム(参考) 3L113 AA07 AB04 AC21 AC45 AC46 AC48 AC52 AC67 AC73 AC83 AC87 BA01 CB13 CB24 CB39 DA02 DA14 DA26 4D004 AA02 AA03 AA12 AC04 BA04 CA04 CA19 CA42 CB04 CB13 CB36 CB44 CB50 CC08 4D059 AA01 AA03 AA07 BA00 BA51 BA56 BB03 BB13 BD03 BD33 4H061 AA03 CC47 CC55 GG18 GG19 GG48 GG70

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機廃棄物を処理するための1槽以上の
    流動層槽から少なくとも構成され、かつ自動車に搭載さ
    れていることを特徴とする有機廃棄物処理装置。
  2. 【請求項2】 流動層槽で行われる処理が、発酵処理、
    分解処理、および乾燥処理の少なくともいずれかの処理
    であることを特徴とする請求項1に記載の有機廃棄物処
    理装置。
  3. 【請求項3】 自動車の廃熱が、流動層槽で行われる処
    理に用いられるように構成されていることを特徴とする
    請求項1または2に記載の有機廃棄物処理装置。
  4. 【請求項4】 流動層槽で行われる有機廃棄物の処理が
    発酵処理、分解処理、および乾燥処理であり、そしてこ
    れらの処理により得られる取得物がコンポストであるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の有機廃
    棄物処理装置。
  5. 【請求項5】 流動層槽で行われる有機廃棄物の処理が
    発酵処理および分解処理であり、そしてこれらの処理に
    より該生ゴミがガス化されることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載の有機廃棄物処理装置。
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