JP2002153491A - 歯科材料の加熱押出用ディスペンサー - Google Patents

歯科材料の加熱押出用ディスペンサー

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JP2002153491A
JP2002153491A JP2001289398A JP2001289398A JP2002153491A JP 2002153491 A JP2002153491 A JP 2002153491A JP 2001289398 A JP2001289398 A JP 2001289398A JP 2001289398 A JP2001289398 A JP 2001289398A JP 2002153491 A JP2002153491 A JP 2002153491A
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dispenser
compal
dental material
plunger
cavity
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JP2001289398A
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Friedman Joshua
ジョシュア・フリードマン
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AdDent Inc
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    • A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C5/00—Filling or capping teeth
    • A61C5/60—Devices specially adapted for pressing or mixing capping or filling materials, e.g. amalgam presses
    • A61C5/62—Applicators, e.g. syringes or guns
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C—APPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C17/00—Hand tools or apparatus using hand held tools, for applying liquids or other fluent materials to, for spreading applied liquids or other fluent materials on, or for partially removing applied liquids or other fluent materials from, surfaces
    • B05C17/005—Hand tools or apparatus using hand held tools, for applying liquids or other fluent materials to, for spreading applied liquids or other fluent materials on, or for partially removing applied liquids or other fluent materials from, surfaces for discharging material from a reservoir or container located in or on the hand tool through an outlet orifice by pressure without using surface contacting members like pads or brushes
    • B05C17/00596—The liquid or other fluent material being supplied from a rigid removable cartridge having no active dispensing means, i.e. the cartridge requiring cooperation with means of the handtool to expel the material
    • A—HUMAN NECESSITIES
    • A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C2204/00—Features not otherwise provided for
    • A61C2204/002—Features not otherwise provided for using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 着脱可能に挿入された歯科材料のコンパルを
加熱すると共に該コンパルから歯科材料を押し出す機能
を有するディスペンサーを提供する。 【解決手段】 コンパル１２を着脱可能に配置させるキ
ャビティ２１を有する細長部、該細長部の内部を往復運
動するプランジャー２４、該プランジャーを前進させて
歯科材料１４を絞り出すための手段、細長部の前部端１
９に配置された発熱体４２を有する加熱ユニット４０、
電気エネルギー供給源３６、および該発熱体への電気エ
ネルギー供給源の調整手段３５を具備する歯科材料用デ
ィスペンサー１０。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は歯科材料の加熱押出
用ディスペンサーであって、コンパル内の歯科材料を臨
床的用途に供する前に予熱すると共に予熱歯科材料を該
ディスペンサーから制御可能に押し出すためのディスペ
ンサーに関する。
【０００２】
【従来の技術】本件出願人による共係属中の米国特許出
願第０９/０２０１０７号明細書（該明細書の開示内容
は本願明細書の一部を成すものである）には、容器内に
収容された歯科複合材料を臨床的用途のために口腔キャ
ビティ内へ押し出す前に予熱する方法が開示されてい
る。該歯科複合材料は、口腔キャビティ内の被充填歯内
へ注入する直前に周囲温度よりも高い温度まで予熱され
る。周囲温度よりも高温の修復用歯科複合材料を注入し
た被処置歯は光照射による臨床的処置に付される。ある
いは、現在では、光硬化性歯科材料を標準的なディスペ
ンサーから患者の被処置歯内へ周囲温度で押し出し、次
いで、該歯科材料は周囲温度での光照射によって硬化さ
れる。
【０００３】本件出願人によって見出された知見によれ
ば、前記特許出願の明細書に教示されているように、光
硬化性歯科材料の物理的特性は、臨床的用途に供する直
前に予熱することによって高めることができる。使用前
の予熱によって物性を向上させることができる歯科材料
としては、修復用材料（一般的には充填材料と呼ばれ
る）、エッチング剤、漂白性組成物、歯科セメント、印
象材、および特に光硬化性歯科修復材等が例示される。
【０００４】本件出願人による共係属中の米国特許出願
明細書には、歯科材料が予め充填された単数または複数
の標準的なコンパル（compule）を小型の加熱器具を用
いて予熱することが教示されている。この場合、該加熱
器具の着脱可能部材内には複数の予め充填されたコンパ
ルを収容することができる。該着脱可能部材は全てのコ
ンパルに対して放熱子として作用するので、該部材は、
高温に加熱後に離脱させて患者に近接した場所、好まし
くは、大部分の歯科医が所定の治療操作中に器具や薬剤
を保持するために使用している標準的なブラキットトレ
ー（bracket tray）上に置くことができる。加熱コンパ
ルは歯科医師によって常套のディスペンサー内へ移さ
れ、次いで、歯科材料は充填のために準備された歯科キ
ャビティ内へ直接的に押し出される。
【０００５】常套のディスペンサーは歯科材料を押し出
すためだけの機械的押出装置であって、それ以外の機能
を有さない（例えば、ウェルシュによる米国特許第４３
８３８５３号およびドラゴンによる同第５４８９２０７
号各明細書参照）。以下に詳述する本発明によるディス
ペンサーは、ハンドヘルド型の携帯可能な装置であっ
て、臨床的用途のために、該ディスペンサー内に着脱可
能に挿入された歯科材料のコンパルを周囲温度よりも高
い温度まで加熱すると共に予熱歯科材料をディスペンサ
ーのコンパルから口腔キャビティ内へ直接的に制御可能
に押し出すことができるように設計された装置である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ディスペン
サー内に着脱可能に挿入された歯科材料のコンパルを制
御可能に予熱すると共に該コンパルから予熱歯科材料を
押し出すような機能を有するディスペンサーを提供する
ためになされたものである。この場合、該コンパルはそ
の一方の端部に、可動性封止プラグを包囲すると共に押
し出されるべき歯科材料を収納する一般的には円筒状の
本体を有する環状フランジを具有していてもよい。
【０００７】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、下記の部
品（ｉ）〜（vi）を具備するディスペンサーであって、
内部に着脱可能に挿入された歯科材料のコンパルからの
該歯科材料の加熱押出用ディスペンサーに関する： （ｉ）該コンパルを着脱可能に配置させるのに適合した
キャビティを有する前部端および後部端を具有する細長
部、（ii）該キャビティと一列に配置された該細長部の
内部を往復運動するように設置されたプランジャー、
（iii）オペレーターの調整に応じて、該プランジャー
を前進させて該コンパルと噛合せることによって該コン
パルから歯科材料を絞り出すための手段、（iv）ディス
ペンサーの前部端に配置された発熱体を有する加熱ユニ
ットであって、該キャビティ内のコンパル全体を実質上
加熱することによって、該コンパル内の歯科材料の全部
もしくは実質上全部を一度に加熱する加熱ユニット、
（ｖ）電気エネルギー供給源、および（vi）該加熱ユニ
ット内の発熱体への電気エネルギー供給源の調整手段。
【０００８】また、本発明は、下記の部品（ｉ）〜（v
i）を具備し、コンパルからの歯科材料の加熱押出用デ
ィスペンサーであって、該コンパルが該ディスペンサー
内に着脱可能に挿入され、該コンパルがその一方の端部
に環状フランジを有し、該環状フランジが可動性封止プ
ラグおよび一般的には円筒状の本体を包囲し、該本体内
に押し出されるべき歯科材料が貯蔵されるディスペンサ
ーにも関する： （ｉ）実質上半円筒状の前部端を有する細長円筒状バレ
ルであって、該前部端が、大気中へ開放すると共にコン
パルの該円筒状本体を収容する大きさを有するキャビテ
ィおよびコンパルの環状フランジを収容するための管状
バレルと該キャビティとの間において該キャビティの縦
軸を横断して配設されたスロット具有する細長円筒状バ
レル、（ii）該キャビティと一列になって該管状バレル
内に往復可能に配設されたプランジャー、（iii）オペ
レーターの調整に応じてプランジャーを前進させてコン
パルと噛合わせることによってコンパルから歯科材料を
絞り出す手段、（iv）コンパルの本体を加熱するために
ディスペンサーの該前部端のキャビティ内に配設された
加熱ユニット、（ｖ）給電用電池、および（vi）加熱ユ
ニットへの電気エネルギーの供給を制御するために該給
電用電池へ接続された電気的制御ユニット。
【０００９】
【発明の実施の形態】プランジャーに連結される手段
は、プランジャーを制御可能に前進させてコンパルと噛
合わせることによってディスペンサーから歯科材料を計
量分配させるためにプランジャーに連結された一端を有
する手動で移動可能なレバーアームであってもよく、あ
るいはオペレーターからの命令制御信号に応答して歯科
材料を自動的に計量分配させるための電動式制御ユニッ
トであってもよい。該電動式制御ユニットは、モーター
の出力トルクを増大させるために親ねじとギアボックス
減速機を具有するのが好ましい。プランジャーを手動で
作動させる態様の場合には、可動レバーをハンドルから
間隔を置いて配置させ、これによってディスペンサーの
オペレーターが該レバーとハンドルを片手で把持し、ハ
ンドルに対してレバーが移動するときにプランジャーが
制御可能に前進するように締め付けることができる。手
動で作動する態様のプランジャーの場合、可動性レバー
アームはラック/ピニオン機構によってプランジャーへ
連結するのが好ましい。
【００１０】本発明によるディスペンサーの特徴と利点
を、添付図に基づく以下の詳細な説明によって明らかに
する。図１は、本発明による手動式ディスペンサーの一
態様を示す斜視図である。図２は、図１に示すディスペ
ンサーの上面図である。図３は、図２の線３−３に沿っ
た断面図である。図４は、本発明によるディスペンサー
の前部端、該ディスペンサー内のプランジャー、および
歯科材料の押し出しを制御するための連結ギア装置の模
式的な拡大断面図である。図５は、図４に示すディスペ
ンサーの前部端の部分的な拡大断面図である。図６は、
図２および図３に示すディスペンサーの前部端の好まし
い態様を示す分解組み立て立面図である。図７は、発熱
体と熱電対を示す加熱ユニット内部の断面図である。図
８は、図６に示す加熱ユニットの温度を制御するための
加熱制御ユニットの構成図である。図９は、図３に示す
態様と類似する本発明によるディスペンサーであって、
手動式計量分配ユニットの代わりに電動式計量分配ユニ
ットを具備するディスペンサーの側面図である。図１０
は、図９に示す態様の電動式ディスペンサーに使用する
図６に示す加熱ユニットの温度を制御するための加熱制
御ユニットの構成図である。
【００１１】添付図、特に図１〜図４は、使い捨てコン
パル（１２）内に収納された歯科材料を加熱すると共
に、該コンパル（１２）から歯科材料を制御可能に押し
出すための手動式ディスペンサー（１０）を示す。使い
捨てコンパル（１２）は、ディスペンサー（１０）の前
部端に形成されたコンパルホルダー（１３）に離脱可能
に装着される。コンパル（１２）は、歯科材料が収納さ
れた標準サイズのいずれの市販カートリッジであっても
よい。コンパル（１２）はディスペンサー（１０）内へ
離脱可能に挿入され、該コンパル内の光硬化性の歯科材
料（１４）が消費された後は、交換のためにディスペン
サー（１０）から手動で取り外してもよく、これについ
ては以下においてさらに詳述する。現在市販されている
標準的なコンパル（１２）は、一般的には円筒状形態の
本体（１１）を有すると共にその前部端にノズル末口
（１５）を具有する。該本体（１１）はその後部端に該
本体の直径よりも大きな直径を有する外部環状フランジ
（９）を有し、該ノズル末口（１５）は歯科材料を排出
させるための排出孔（１６）を有する。ノズル末口（１
５）は、本体（１１）に対していずれかの所望の角度を
成していてもよい。移動性封止プラグ（１７）は、コン
パル（１２）の本体（１１）内に歯科材料を安全に保有
させる。
【００１２】ディスペンサー（１０）は、半円筒状の開
放前部端（１９）を有する管状バレル（１８）およびキ
ャビティ（２１）を具有し、該キャビティは、コンパル
（１２）が着脱可能に挿入されるコンパルホルダー（１
３）を形成する。管状バレル（１８）は、ディスペンサ
ー（１０）の前部端（１９）のキャビティ（２１）と共
軸的に縦方向に延びた内腔（２０）を有する。キャビテ
ィ（２１）は、コンパル（１２）の一般的には円筒状の
本体（１１）を収容する大きさを有する。スロット（２
２）は、管状バレル（１８）と隣接するキャビティ（２
１）の縦軸を横断して位置するディスペンサー（１０）
の開放前部端（１９）の壁部（２３）内に形成される。
スロット（２２）は、コンパル（１２）のフランジ状端
部を収容する大きさを有する。
【００１３】プランジャー（２４）は、一般的にはラッ
ク/ピニオン駆動機構と呼ばれている形態を有する手動
式の可動性レバーアーム（２６）とプランジャー（２
４）の間において、直結駆動ギアカップリング（２５）
の作用に起因して管状バレル（１８）の内腔（２０）の
内部で制御可能に往復する。直結駆動ギアカップリング
（２５）は、プランジャー（２４）の実質上後部端に位
置する第一ギア歯セット（２７）によって表されるラッ
クを具有し、該プランジャーは、手動式の可動性レバー
アーム（２６）の一端に形成された第二ギア歯セット
（２８）で表されるピニオンに連結される。手動式の可
動性レバーアーム（２６）は、図１に示すように、バレ
ル（１８）を部分的に包囲するディスペンサー（１０）
のハウジング（３０）に固定されたピボットピン（２
９）を介して旋回可能に連結される。プランジャー（２
４）は、図４に明確に示されるように、その前部端にピ
ストン（３２）を有し、該ピストンは、コンパル（１
２）がディスペンサー（１０）の内部へ挿入されたとき
に、キャビティ（２１）の縦軸に対して共軸的に一列に
なると共に、コンパル（１２）の封止プラグ（１７）に
対しても一列になる。ピストン（３２）は、プランジャ
ー（２４）がレバーアーム（２６）の手動による締め付
けによって前進するときに、コンパル（１２）の内部に
おいて可動性封止プラグ（１７）を移動させる。
【００１４】管状バレル（１８）は、図８の構成図に示
す電気的制御ユニット（３５）を保有するハウジング
（３０）に連結される。ハウジング（３０）は、ピスト
ルグリップの形態を有するディスペンサー（１０）用ハ
ンドルを形成する中空管状部（３４）を有する。コンパ
ル（１２）を加熱するための電力源として機能する電池
または電池パック（３６）は、管状部（３４）内に収納
される。ハウジング（３０）の管状部（３４）とレバー
アーム（２６）は、両者がディスペンサー（１０）のオ
ペレーターによって片手で簡便に把持されて締め付けら
れることによって後者が前者に対して移動するような間
隔で配置されるのが一般的である。コイル張力ばね（３
７）を可動性レバーアーム（２６）とハウジング（３
０）へ連結させることによって、レバーアーム（２６）
が締め付けられるまで、管状部（３４）から離れた位置
であって、通常は引っ込んだ位置にレバーアームは保持
される。
【００１５】可動性レバーアーム（２６）が開放される
と、コイル張力ばね（３７）は該レバーアームを通常の
引っ込んだ位置へ強制的に押し戻す。操作中は、オペレ
ーターは可動性レバーアーム（２６）を管状部（３４）
に対して締め付ける。これによって、プランジャー（２
４）は前方へ移動し、ピストン（３２）は封止プラグ
（１７）を押しつけるので、該封止プラグはディスペン
サー（１０）から歯科材料（１４）を排出させる。歯科
材料（１４）の排出量は、可動性レバーアーム（２６）
に印加される締め付け力に比例する。オペレーターが可
動性レバーアーム（２６）上のグリップを開放すると、
コイル張力ばね（３７）は、プランジャー（２４）を引
っ込ませる管状部（３４）から該レバーアームを離反さ
せる。通常の位置または非締め付け位置においては、プ
ランジャー（２４）は完全に引っ込まれた状態にあり、
レバーアーム（２６）は管状部（３４）から間隔を置い
て位置する。
【００１６】ディスペンサー（１０）の前部端の好まし
い態様を図６および図７に示す。これらの図において
は、コンパル（１２）は、管状バレル（１８）から延び
た第一コンパルホルダー部（１３Ａ）と第二コンパルホ
ルダー部（１３Ｂ）を有し、コンパル（１２）をコンパ
ルホルダー（１３）内へ装着したときに昇温させるため
の加熱ユニット（４０）を挿入した後、前者は後者の内
部へ滑動する。加熱ユニット（４０）は可撓性シートの
形態を有し、該シートの材質は、所望の形態に屈曲変形
してライナーを形成できるものであり、該ライナーは、
コンパル（１２）が内部へ装着されるコンパルホルダー
（１３）のキャビティ（２１）の内部表面を被覆する。
加熱ユニット（４０）は接着剤または他の常套の手段に
よって、第一コンパルホルダー部（１３Ａ）と第二コン
パルホルダー部（１３Ｂ）との間に固定してもよい。あ
るいは、加熱ユニット（４０）はコンパルホルダー（１
３）のキャビティ（２１）上に配設してもよく、または
コンパルホルダー（１３）と一体的に成形させてもよ
い。
【００１７】加熱ユニット（４０）は発熱体（４２）を
有しており、該発熱体の材質は高伝導性材料であって、
好ましくは、ポリエステルのようなプラスチック製カバ
ー内へ埋設された線状ストリップ形態の金属（例えば、
銅、ニクロム、アルミニウム等）またはグラファイトで
ある。さらに、加熱ユニット（４０）は温度センサー、
例えば、常套のＪ型熱電対（４３）を具有する。線状ス
トリップ形態を有する発熱体（４２）は、図７に示す
か、または本件出願人による共係属中の米国特許出願第
０９/０２０１０７号明細書に開示されているように、
蛇行状パターンまたは交錯状パターン等のパターンで配
設してもよい（該明細書の開示内容も本明細書の一部を
成すものである）。加熱ユニット（４０）に含まれる線
状ストリップ形態を有する発熱体の両端は一組の電線
（４２ａ）および（４２ｂ）に接続される。これらの電
線は加熱ユニット（４０）から管状バレル（１８）の内
腔（２０）のスロットを経て制御ユニット（３５）へ延
びて直列回路を形成する。加熱ユニット（４０）内の熱
電対（４３）は、コンパルホルダー（１３）内の発熱体
（４２）の温度を直接的に感知する。二本の電線（４３
ａ）および（４３ｂ）は、図７に示すように、熱電対
（４３）から延びると共に、図８に示すように、加熱ユ
ニット（４０）から管状バレル（１８）の内腔（２０）
内のスロットを経てヒータードライブ（３８）へ延び
る。
【００１８】好ましくは、マイクロプロセッサー（図示
せず）から成る制御ユニット（３５）は、電力源、例え
ば、電池または電池パック（３６）およびヒータードラ
イブ（３８）と連動することによって、加熱ユニット
（４０）内の発熱体（４２）の温度を調整するための制
御システムを形成する（図８に示す構成図参照）。電池
パック（３６）は、２．５〜１２ボルト、好ましくは
３．６ボルトの電圧と少なくとも１．０Ａｈの容量を有
する一群の再充電性電池から成っていてもよい。電池パ
ック（３６）は唯一のディスペンサー用電源である。
【００１９】ヒータードライブ（３８）は熱電対（４
３）の抵抗を測定する。制御ユニット（３５）は、電池
（３６）から加熱ユニット（４０）へ供給される電力を
調整し、これに応じて加熱ユニット（４０）の温度を調
整する。熱電対（４３）の抵抗変化は、制御ユニット
（３５）内のマイクロプロセッサーによって検知され
る。該マイクロプロセッサーは、電源の駆動電流を、好
ましくは温度変化に応じて該駆動電流のパルス幅を修正
することによって調整する。例えば、コンパル（１２）
の温度が上昇すると、熱電対の抵抗は低下し、これに応
じてマイクロプロセッサーは、加熱ユニット（４０）へ
の駆動電流のパルス幅を短くし、最終的にはコンパルの
温度を低下させる。反対に、コンパル（１２）の温度が
低下すると、熱電対の抵抗は該パルス幅を長くする。駆
動電流のパルス幅を調整することによって、コンパル
（１２）の温度は予め決められる温度に維持される。該
予決温度は熱電対の工場温度設定に基づくものであっ
て、ディスペンサー（１０）から歯科材料を計量分配す
る場合には、１３０〜１４０oＦにするのが最適であ
る。しかしながら、この温度は、歯科材料と適用条件に
応じて、１２５〜１８５oＦの範囲で変化させてもよ
い。
【００２０】制御ユニット（３５）はオペレーターイン
ターフェイス（operator interface) も提供し、全ての
制御機能を操作する。オペレーターインターフェイスは
一つの押ボタン（４８）と二つのＬＥＤ（４９）および
（５０）から成る。押ボタン（電力スイッチ）（４８）
はディスペンサーを作動および停止させる。ＬＥＤ電力
表示計（４９）は、電力がオンになると点灯し、また、
電池パックの電圧が３．０ボルトよりも低下すると
（３．６ボルト電池の場合）、明滅する。ＬＥＤ（５
０）は温度表示計であって、所望の温度に達すると点灯
する。押ボタン（４８）を押すことによって制御ユニッ
ト（３５）が作動させてＬＥＤ（４９）を機能させ、こ
れによって加熱ユニット（４０）は加熱される。加熱ユ
ニット（４０）が所望の温度に達すると、ヒータードラ
イブ（３８）は、例えば、２秒間待つようにプログラム
された制御ユニット（３５）へ信号を送り、該制御ユニ
ットはＬＥＤ（５０）を機能させる。加熱ユニット（４
０）の温度は、例えば、５分間隔の間に押ボタン（４
８）が再び押されない限り、プログラムされた時間（５
分間）にわたって調整されつづける。押ボタン（４８）
が再び押されると（即ち、該ボタンが作動すると）、制
御ユニット（３５）は非作動状態になる。マイクロプロ
セッサーが低い電池状態（例えば、電池の電圧が３．０
ボルトよりも低くなる状態）を検知し、その間にＬＥＤ
（４９）が明滅すると、制御ユニット（３５）は加熱ユ
ニット（４０）への電力供給を停止させる。
【００２１】ディスペンサー（１０）の前部端に位置す
るコンパルホルダー（１３）は、コンパル突出アーム
（５２）を含む突出機構（５１）を具有し、該アームは
管状体（１８）へ旋回可能に連結されると共にコンパル
ホルダー（１３）内へ延びる。このため、オペレーター
は容易かつ速やかにコンパルホルダー（１３）からコン
パル（１２）を移動させることができる。突出アーム
（５２）は、コンパル（１２）のフランジ状端部（９）
に隣接するコンパルホルダー（１３）の下側の開口部
（５５）を経てスロット（２２）内へ延びる頭部（５
４）を有する。また、突出アーム（５２）は、管状体
（１８）内の内腔（２０）の縦軸に対して傾斜角を成し
て位置するので、これによって該アームの移動に関して
付加的な機械的利点が得られる。図５に示すように、コ
ンパルホルダー（１３）からコンパル（１２）を移動さ
せる場合には、突出アーム（５２）を手動で押し下げ
る。これによって頭部（５４）はコンパル（１２）のフ
ランジ状端部（９）をスロット（２２）から上方へ押し
上げる。この状態においては、オペレーターはコンパル
（１２）を容易に把持し、これを交換のために離脱させ
ことができる。コンパル（１２）がその場に存在しない
ときには、突出アーム（５２）は管状体（１８）によっ
て水平に保持される。コンパルホルダー（１３）内での
コンパル（１２）の交換によって、突出アーム（５２）
は位置を変える（図４参照）。
【００２２】本発明によるディスペンサーは、図３、図
４および図８に基づいて先に説明したように、プランジ
ャー（２４）を駆動する手動式機構を用いてオペレータ
ーによって制御されるが、該ディスペンサーは、図９お
よび図１０に示すように、プランジャー（６０）を駆動
する駆動ユニット（８０）と電動式アセンブリーによっ
て制御されてもよい。図９に示すディスペンサー（１０
ａ）は、同じ参照番号によって示される部材を具備する
図１〜図３に示すディスペンサー（１０）と実質上同一
である。従って、両方の態様においては、ハウジング
（３０）、管状部（３４）、電池パック（３６）、管状
バレル（１８）、および開放前部端キャビティの形態
（コンパル（１２）が着脱可能に挿入されるコンパルホ
ルダー（１３）および使用済みのコンパル（１２）を手
動で押し出すための突出アーム（５２）を含む）は同一
である。
【００２３】即ち、図９および図１０に示すディスペン
サー（１０ａ）においてはプランジャーの制御が電動式
で行なわれる以外は、該ディスペンサーは全ての点でデ
ィスペンサー（１０）と実質上同一である。図９に示す
ディスペンサー（１０ａ）においては、モーター（６
４）は、機能的にはプランジャー（２４）と同一である
が、常套の親ねじ（６１）に連結されるように適合した
プランジャー（６０）を制御するために用いられる。モ
ーター（６４）は、親ねじ（６１）を駆動させる常套の
ＤＣモーターである。親ねじ（６１）は、好ましくは常
套のギアボックス（６３）を経てモーター（６４）の駆
動軸（６２）へ連結される。ギアボックス（６３）は、
駆動軸（６２）の速度を好ましい速度範囲（３０〜３０
０ｒｐｍ）まで有意に減速させるギア比を有するギア減
速アセンブリーである。駆動軸（５２）の減速によって
出力トルクは実質上増大し、これによって、コンパル
（１２）からの歯科材料の計量分配のより高い制御が可
能となる。
【００２４】親ねじ（６１）は、図１０に示すモーター
駆動ユニット（８０）の制御下におけるオペレーターか
らの命令信号に応答してプランジャー（６０）を駆動さ
せる。モーター駆動ユニット（８０）はマイクロプロセ
ッサーであり、該マイクロプロセッサーは制御ユニット
（３５）のマイクロプロセッサーと分離していてもよ
く、あるいはこれと一体化していてもよい。制御ユニッ
ト（３５）はモーター駆動ユニット（８０）に指令を出
してモーター（６４）を、二つの手動スイッチ（６７）
および（６８）のいずれを押すかによって前方または後
方へ駆動させる（例えば、スイッチ（６８）は前方移動
を制御し、スイッチ（６７）は後方移動を制御するよう
にしてもよい）。制御ユニット（３５）は他の点では前
述の場合と全く同じ機能を果たす。モーター（６４）が
失速トルク（stall torque）に接近すると（即ち、電流
が急速に増大するとき）、モーター駆動ユニット（８
０）は前方移動の終了を検知する。この条件下では、モ
ーターの方向は逆転し、プランジャー（６０）はコンパ
ル（１２）と接触した状態から引っ込められるので、使
用済みのコンパル（１２）を離脱させることができる。
手動スイッチ（６７）および（６８）を回路板（６６）
へ接続することは困難である。該回路板は、制御ユニッ
ト（３５）と駆動ユニット（８０）を含む図１０に示す
構成図内の全ての回路を保有する回路板（６５）へ接続
される。保護カバー（６９）を用いてスイッチ（６７）
および（６８）を覆うことによって、制御スイッチを保
護する。
【００２５】操作に際しては、所望の温度に達するまで
は、前進用スイッチボタン（６８）の操作が無視される
ように制御ユニット（３５）は設計される。いったんこ
のことがおこなわれると、制御ユニット（３５）は、オ
ペレーターによる前進用スイッチ（６８）の押し下げに
応答してモーター駆動ユニット（８０）へ指令を出して
モーター（６４）を前進駆動させる。該前進駆動は、連
続的または不連続的であってもよいオペレーターの操作
条件下において、移動が終了するまで続行する。移動が
終了すると、制御ユニット（３５）は、モーター駆動ユ
ニット（８０）に指令を出すことによってモーター（６
４）の回転方向を逆転させ、所定の「ホームポジショ
ン」へ復帰させる。
【００２６】
【発明の効果】本発明によるディスペンサーはハンドヘ
ルド型の携帯可能な装置であって、歯科材料の予熱機構
と押出機構を兼有するので、該ディスペンサーを臨床的
用途に供する場合には、簡便な操作によって、該ディス
ペンサー内に着脱可能に挿入されたコンパル内の歯科材
料を周囲温度よりも高い温度まで予熱すると共に予熱歯
科材料を該コンパルから口腔内の被処置部位へ直接的に
制御可能に効率よく押し出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明による手動式ディスペンサーの一態様
を示す斜視図である。
【図２】 図１に示すディスペンサーの上面図である。
【図３】 図２の線３−３に沿った断面図である。
【図４】 本発明によるディスペンサーの前部端、該デ
ィスペンサー内のプランジャー、および歯科材料の押し
出しを制御するための連結ギア装置の模式的な拡大断面
図である。
【図５】 図４に示すディスペンサーの前部端の部分的
な拡大断面図である。
【図６】 図２および図３に示すディスペンサーの前部
端の好ましい態様を示す分解組み立て立面図である。
【図７】 発熱体と熱電対を示す加熱ユニット内部の断
面図である。
【図８】 図６に示す加熱ユニットの温度を制御するた
めの加熱制御ユニットの構成図である。
【図９】 図３に示す態様と類似する本発明によるディ
スペンサーであって、手動式計量分配ユニットの代わり
に電動式計量分配ユニットを具備するディスペンサーの
側面図である。
【図１０】 図９に示す態様の電動式ディスペンサーに
使用する図６に示す加熱ユニットの温度を制御するため
の加熱制御ユニットの構成図である。
【符号の説明】
９ 環状フランジ １０ ディスペンサー １２ コンパル １３ コンパルホルダー １４ 歯科材料 １５ ノズル末口 １６ 排出孔 １７ 封止プラグ １８ 管状バレル １９ 前部端 ２０ 内腔 ２１ キャビティ ２２ スロット ２４ プランジャー ２５ ギアカップリング ２６ レバーアーム ２９ ピボットピン ３０ ハウジング ３２ ピストン ３５ 制御ユニット ３６ 電池パック ３８ ヒータードライブ ４０ 加熱ユニット ４２ 発熱体 ４３ 熱電対 ４８ 押ボタン ４９ ＬＥＤ ５０ ＬＥＤ ５１ 突出機構 ５２ 突出アーム ６０ プランジャー ６１ 親ねじ ６２ 駆動軸 ６３ ギアボックス ６４ モーター ６７ 手動スイッチ ６８ 手動スイッチ ８０ 駆動ユニット

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 下記の部品（ｉ）〜（vi）を具備するデ
    ィスペンサーであって、内部に着脱可能に挿入された歯
    科材料のコンパルからの該歯科材料の加熱押出用ディス
    ペンサー： （ｉ）該コンパルを着脱可能に配置させるのに適合した
    キャビティを有する前部端および後部端を具有する細長
    部、（ii）該キャビティと一列に配置された該細長部の
    内部を往復運動するように設置されたプランジャー、
    （iii）オペレーターの調整に応じて、該プランジャー
    を前進させて該コンパルと噛合せることによって該コン
    パルから歯科材料を絞り出すための手段、（iv）ディス
    ペンサーの前部端に配置された発熱体を有する加熱ユニ
    ットであって、該キャビティ内のコンパル全体を実質上
    加熱することによって、該コンパル内の歯科材料の全部
    もしくは実質上全部を一度に加熱する加熱ユニット、
    （ｖ）電気エネルギー供給源、および（vi）該加熱ユニ
    ット内の発熱体への電気エネルギー供給源の調整手段。
  2. 【請求項２】 コンパルと噛合せるためにプランジャー
    を前進させる手段が電動式アセンブリーである請求項１
    記載のディスペンサー。
  3. 【請求項３】 電動式アセンブリーが、駆動軸およびギ
    アボックスを介して該駆動軸に連結された親ねじを有す
    るモーターを具有する請求項２記載のディスペンサー。
  4. 【請求項４】 ギアボックスが、駆動軸を３０〜３００
    ｒｐｍで回転させるギア比を有するギア減速アセンブリ
    ーを具有する請求項３記載のディスペンサー。
  5. 【請求項５】 さらに制御回路、モーター駆動装置およ
    び手動調整装置を具備し、オペレーターの操作により発
    生する命令信号に従ってモーター駆動装置が、親ねじの
    前進運動方向または後進運動方向を調整するためにこれ
    らの方向の一方へモーターを駆動させるような命令が発
    せられる請求項３記載のディスペンサー。
  6. 【請求項６】 手動調整装置が押ボタンを具有する請求
    項５記載のディスペンサー。
  7. 【請求項７】コンパルと噛合せるためのプランジャーの
    前進手段が手動により移動可能なレバーアームであり、
    該レバーアームの一方の端部を該プランジャーに連結さ
    せてコンパルと噛合うようにピストンを制御下で前進さ
    せることによって歯科材料をディスペンサーから計量分
    配させる請求項１記載のディスペンサー。
  8. 【請求項８】 ハンドルを有する細長部の後部端に連結
    されたハウジングをさらに具有し、該ハンドルが該ハウ
    ジングから延びたピストルグリップの形態を有し、可動
    性のレバーアームが該ハンドルから間隔を置いて配置さ
    れ、該レバーとハンドルがディスペンサーのオペレータ
    ーの片手で把持され、該レバーが該ハンドルに対して移
    動するときにプランジャーが制御下で前進するように該
    レバーとハンドルが握り締められる請求項７記載のディ
    スペンサー。
  9. 【請求項９】 手動で移動可能なレバーアームへプラン
    ジャーを連結するギアカップリングをさらに具有する請
    求項８記載のディスペンサー。
  10. 【請求項１０】 ギアカップリングがラックとピニオン
    を有する請求項９記載のディスペンサー。
  11. 【請求項１１】 加熱ユニットが可撓性シートライナー
    形態を有し、該シートライナーが、コンパルと接触する
    キャビティの内部表面を覆う請求項１から１０いずれか
    に記載のディスペンサー。
  12. 【請求項１２】 電力供給源が、該ハウジング内に移動
    可能に配置された電池パックである請求項１から１１い
    ずれかに記載のディスペンサー。
  13. 【請求項１３】 加熱ユニットが測温体をさらに有する
    請求項１１記載のディスペンサー。
  14. 【請求項１４】 ディスペンサー内のキャビティの下方
    に位置する開口部を通って延びた頭部を有し、手動で移
    動可能なコンパルの突出アームをさらに具備し、該突出
    アームを手動で押し下げることによってコンパルを手動
    で突出させて該ヘッドを持ち上げ、これによってコンパ
    ルをキャビティから上方へ引き上げる請求項１から１３
    いずれかに記載のディスペンサー。
  15. 【請求項１５】 コイルばねをさらに具有し、該コイル
    ばねが可動性アームをハウジングへ連結させることによ
    って、ハンドルから間隔を置いた位置であって常態では
    引っ込んだ位置へ向けて該可動性アームを設置し、ハン
    ドルに対して可動性レバーアームがオペレーターによっ
    て締め付けられて開放されたときに該引っ込んだ位置へ
    該レバーアームが復帰する請求項１４記載のディスペン
    サー。
  16. 【請求項１６】 発熱体が抵抗線である請求項１１記載
    のディスペンサー。
  17. 【請求項１７】 下記の部品（ｉ）〜（vi）を具備し、
    コンパルからの歯科材料の加熱押出用ディスペンサーで
    あって、該コンパルが該ディスペンサー内に着脱可能に
    挿入され、該コンパルがその一方の端部に環状フランジ
    を有し、該環状フランジが可動性封止プラグおよび一般
    的には円筒状の本体を包囲し、該本体内に押し出される
    べき歯科材料が貯蔵されるディスペンサー： （ｉ）実質上半円筒状の前部端を有する細長円筒状バレ
    ルであって、該前部端が、大気中へ開放すると共にコン
    パルの該円筒状本体を収容する大きさを有するキャビテ
    ィおよびコンパルの環状フランジを収容するための管状
    バレルと該キャビティとの間において該キャビティの縦
    軸を横断して配設されたスロット具有する細長円筒状バ
    レル、（ii）該キャビティと一列になって該管状バレル
    内に往復可能に配設されたプランジャー、（iii）オペ
    レーターの調整に応じてプランジャーを前進させてコン
    パルと噛合わせることによってコンパルから歯科材料を
    絞り出す手段、（iv）コンパルの本体を加熱するために
    ディスペンサーの該前部端のキャビティ内に配設された
    加熱ユニット、（ｖ）給電用電池、および（vi）加熱ユ
    ニットへの電気エネルギーの供給を制御するために該給
    電用電池へ接続された電気的制御ユニット。
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