JP2002152193A - 暗号化装置、通信装置、情報再生装置及びそれらの方法 - Google Patents
暗号化装置、通信装置、情報再生装置及びそれらの方法Info
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Abstract
フェイスを用いても安全な暗号通信を行い得ることを提
案する。 【解決手段】情報再生装置3内部に発生するノイズ信号
を基に乱数を生成し、当該生成された乱数に基づいて暗
号化鍵を生成することにより、乱数を生成するための回
路を追加することなく、再現性のない高品質な乱数を高
速に生成することができ、従って標準インターフェイス
を用いても安全な暗号通信を行い得る。
Description
置、情報再生装置及びそれらの方法に関し、例えばハー
ドディスクドライブに適用して好適なものである。
報をハードディスクドライブに記録する際には、当該情
報を制作した制作者の著作権を保護する必要があること
から、不正コピーを防止するための種々の方法が提案さ
れている。
方法として、情報Mを暗号化鍵Kで暗号文Cに暗号化し
て記録する方法が開発されている。この暗号化の方法と
しては、例えばDES(Data Encryption Standard)規
格による方法が知られており、このDES規格による暗
号化方法は、56ビットの暗号化鍵Kによって64ビッ
ト単位の情報をブロック毎に暗号化するようになされて
いる。
ては、ハードディスクの交換が可能であることから、ユ
ーザがハードディスクのみを携帯した状態で当該ハード
ディスクに記録された暗号文Cの再生を可能とするた
め、暗号文Cと暗号化鍵Kを共に当該ハードディスクに
記録しておくことが望ましい。
受けたユーザ以外の者に知られてしまうと、暗号文Cか
ら容易に情報Mを復号することができるため、暗号化鍵
Kは厳重に保管される必要がある。従って、ハードディ
スクドライブとパーソナルコンピュータとの間で暗号化
鍵Kを通信する際には、当該暗号化鍵Kを傍受されない
ようにする必要がある。
ソナルコンピュータとの間は、例えばIDE(Intellig
ent Drive Electronics )やSCSI(Small Computer
System Interface )のなどの標準インターフェイスを
用いて接続される場合が多い。これらIDEやSCSI
のインターフェイスは規格が公開されていることから、
第三者はこれらの規格のバスを流れる情報を傍受するこ
とを容易に行うことができる。
して通信する方法が考えられており、当該暗号化鍵Kを
暗号化する鍵Ksを作成する際には、乱数を用いること
が提案されている。この鍵Ksは、任意のビット長の乱
数を発生させ、当該乱数をそのまま鍵Ksとするか、又
は当該乱数に所定の変換処理を施してこれを鍵Ksとす
ることにより生成される。この鍵Ksは、通信のたびに
捨てられてる使い捨ての鍵であり、セッション鍵と呼ば
れるものである。
品質のよいものであることが望ましい。しかしながら、
例えば擬似乱数発生装置を用いて毎回同一の値の乱数の
種(すなわち乱数の基になる情報)から乱数を生成する
ようにすると、得られる乱数は、毎回同じものになる可
能性が高く、この場合、乱数が容易に推定されてしまい
セッション鍵Ksが解読されるおそれがある。
として、例えば特開平11−237837号公報に開示
されているように、任意のイベントの発生間隔をカウン
タで計数してこれを乱数の種とする方法が考えられてい
る。このイベントの発生間隔の代表的なものとしては、
例えばハードディスクを回転させるスピンドルモータを
起動するための起動コマンドを与えてから実際にスピン
ドルモータが回転して定常回転するまでの時間がある。
発生間隔をカウンタで計数してこれを乱数の種とする方
法においては、イベントを入力するための手段やその発
生間隔を計数するための手段が必要になることから、ハ
ードディスクドライブの回路構成が大きくなるとことを
避け得ないという問題が発生する。
ータなどによる機械的な動作の時間を測定していること
から、乱数を生成するのに時間がかかり、またビット数
の長い乱数を生成するという用途には適していないとい
う問題がある。
時間を100MHzのクロックでカウントした場合に
は、108 程度の値をカウントできることになるが、こ
れをビット幅にすると26ビット程度の情報であり、1
秒程度のカウント時間で26ビットの乱数しか得られな
いことになる。ところで乱数としては、160ないし1
024ビット程度のビット数が必要であることから、こ
れでは乱数生成に非常に時間がかかることになる。
で、簡易な構成で高速に高品質な乱数を生成し得る暗号
化装置、通信装置、情報再生装置及びそれらの方法を提
案しようとするものである。
め本発明においては、情報再生装置内部に発生するノイ
ズ信号を基に乱数を生成し、当該生成された乱数に基づ
いて暗号化鍵を生成することにより、乱数を生成するた
めの回路を追加することなく、再現性のない高品質な乱
数を高速に生成することができる。
施の形態を詳述する。
再生システムの構成を示し、パーソナルコンピュータ2
にハードディスクドライブ3を接続することにより構成
されている。
力操作に応じて例えばネットワーク上から音楽や映画な
どのコンテンツをダウンロードすることにより、当該コ
ンテンツをハードディスクドライブ3に記録する。
ンツなどからなる記録データをハードディスクドライブ
3に記録する際、当該ハードディスクドライブ3と暗号
通信を行うための書込みコマンドをハードディスクドラ
イブ3に送出し、記録動作を行う前に当該ハードディス
クドライブ3との間で暗号通信を行うようになされてい
る。
コマンドをハードディスクコントローラ5を介してCP
U(Central Processing Unit )6に送出する。CPU
6は、この書込みコマンドを解析し、その解析結果を位
置制御回路7及びホームインデックス検出回路8に送出
する。
ボイスコイルモータ(VCM)9を駆動することによ
り、ヘッド10の位置決め制御を行う。またホームイン
デックス検出回路8は、周方向の原点を示すホームイン
デックスを検出し、その検出結果をハードディスクコン
トローラ5及びタイミング発生回路15に送出する。タ
イミング発生回路15は、この検出結果を基に所望のセ
クタからデータを読み出すためのタイミング情報を生成
し、これを再生アンプ16に送出する。
ータ領域からヘッド10によって再生された再生信号
は、再生アンプ16によって所望レベルに増幅された
後、アナログディジタル(A/D)変換器18に送出さ
れ、アナログディジタル変換される。
ディジタルデータでなる再生データは、ノイズや等化歪
がなければそのサンプル値は{-16,0,+16 }になるが、
図3に示すように、実際のデータにはばらつきが存在す
る。この図3に示すデータの例では、A/D変換器18
の出力サンプル列は{1,14,-1,-15,0,…}のようにな
る。これを2の補数表現された6ビットの2進数で表す
と、{000001,001110,111111,110001,000000, …}とな
る。
雑音比)が20〔dB〕、信号振幅S=16で、ノイズ
がガウス分布に従うものとすると、ノイズの標準偏差は
1.6となる。従って、{-16,0,+16 }に対して高い確
率で±1.6の範囲でばらついていることになり、この
場合、下位2ビット程度は、記録したデータのパターン
にかかわらずほぼランダムであるとみなすことができ
る。
する際には、A/D変換器18の出力のうちの最下位ビ
ットを当該乱数保持回路20内のレジスタに順に取り込
んでいく。例えば160ビットないし1024ビット程
度のビット数だけ取り込まれる。
0内のレジスタに所定のビット数のデータを取り込み、
当該取り込んだ所定のビット数のデータを乱数r1とし
てCPU6に通知する。
の発生した乱数rを用いてパーソナルコンピュータ2と
の間で暗号通信を行う。その際、ハードディスクドライ
ブ3は、例えばDiffie−Hellman(ディフ
ィーヘルマン)鍵共有方式を用いて暗号通信のための暗
号鍵を生成する。以下、このDiffie−Hellm
an鍵共有方式について説明する。
元gを生成し、これをハードディスクコントローラ5を
介してパーソナルコンピュータ2に送出することによ
り、素数n及び生成元gをパーソナルコンピュータ2と
ハードディスクドライブ3とで共有する。因みに、乱数
保持回路20から供給された乱数r1は、素数n未満の
自然数である。
法としてgr1を算出し、当該gr1をハードディスクコン
トローラ5を介してパーソナルコンピュータ2に送出す
る。パーソナルコンピュータ2は、この受け取ったgr1
と、当該パーソナルコンピュータ2内部で生成した別の
乱数r2を用いて素数nを法とするgr1r2を算出する。
その際、パーソナルコンピュータ2は、素数nを法とす
るgr2を算出し、これをハードディスクドライブ3に送
出する。
コンピュータ2から送られてきたgr2をハードディスク
コントローラ5を介してCPU6に送出する。CPU6
は、このgr2と乱数保持回路20から供給された乱数r
1とを基に素数nを法とするgr1r2を算出する。
ハードディスクドライブ3は、いずれもgr1r2を得るこ
とができ、当該gr1r2を共通鍵としてDES規格による
共通鍵暗号方式を用いて暗号化及び復号化処理を行うこ
とにより、パーソナルコンピュータ2及びハードディス
クドライブ3間の暗号通信を可能にする。
ーソナルコンピュータ2とハードディスクドライブ3の
間をIDEなどの標準インターフェイスを介して接続し
ていることから、パーソナルコンピュータ2とハードデ
ィスクドライブ3との間を伝送する情報すなわちn、
g、gr1、gr2を傍受することは容易に行われる。
(例えば1024ビット)の場合には、離散対数問題を
解くことが困難であるという性質から、値gr1、gr2を
基に乱数r1、r2を算出ことは困難であり、従って共
通鍵gr1r2を算出することは困難となる。
通鍵gr1r2を知ることはできないとみなすことができる
ことから、共通鍵gr1r2の一部、例えば共通鍵gr1r2の
うちの56ビットを暗号化鍵Ksとすることができ、当
該暗号化鍵Ksを用いたDES規格による共通鍵暗号方
式によって暗号通信が行われる。これによりIDEなど
の標準インターフェイスを用いても安全な暗号通信が可
能となる。
述の暗号化鍵Ksを用いて記録データをすべて暗号化
し、当該暗号化された記録データをハードディスクドラ
イブ3に送出する。ハードディスクドライブ3は、この
記録データをハードディスクコントローラ5を介してバ
ッファRAM(Random Access Memory)25に転送し、
当該バッファRAM25に記録データを蓄積する。
このバッファRAM25から記録データを読み出し、当
該読み出した記録データをCPU6を介して暗号化処理
回路26に送出する。暗号化処理回路26は、暗号化鍵
Ksを用いて記録データを復号化することにより元の記
録データを得、当該記録データをCPU6及びハードデ
ィスクコントローラ5を順次介してバッファRAM25
に転送して蓄積する。
ムインデックス検出回路8の検出結果を基に所望のセク
タにデータを書き込むためのタイミング情報を生成し、
これを記録アンプ16、記録データ発生回路28及びハ
ードディスクコントローラ5に送出する。
バッファRAM25から記録データを読み出し、当該読
み出した記録データを記録データ発生回路28に送出す
る。記録データ発生回路28は、この記録データをチャ
ネル符号化し、当該チャネル符号化した記録データを記
録アンプ27によって所望レベルに増幅した後、ヘッド
10によってハードディスク17に記録する。
からヘッド10によって再生された再生信号は、再生ア
ンプ16によって所望レベルに増幅された後、A/D変
換器18に送出される。A/D変換器18は、再生信号
をアナログディジタル変換し、その結果得た再生データ
をデータ復調回路30に送出する。
てPRML(Partial Response Maximum Likelihood )
などの信号処理を施すことにより、当該再生データにノ
イズが存在しても正確に元の情報を復元し得るようにな
されている。
ータを例えばパーシャルレスポンスクラス4(PR4)
に等化する。PR4系列は、信号値として{-1,0,+1 }
の3値になるので、A/D変換器18のビット幅が6ビ
ットのとき、+1の信号レベルが16となるように振幅
が調整される。
れたPR4系列をバイナリデータに変換し、これを再生
データとしてハードディスクコントローラ5を介してバ
ッファRAM25に転送して当該バッファRAM25に
格納する。この場合、ハードディスクコントローラ5
は、バッファRAM25から再生データを読み出し、当
該読み出した再生データをCPU6を介して暗号化処理
回路26に送出する。
いて再生データを暗号化し、当該暗号化された再生デー
タをCPU6及びハードディスクコントローラ5を順次
介してバッファRAM25に転送して格納する。そして
ハードディスクコントローラ5は、このバッファRAM
25から暗号化された再生データを読み出し、当該再生
データをパーソナルコンピュータ2に送出することによ
り、この再生データに応じた画像や音声を外部に出力す
る。
イブ3は、ハードディスク17から信号を再生する際に
発生するノイズを利用して乱数の生成を行う。このハー
ドディスクドライブ3では、再生信号に対してPRML
などの信号処理を施すことによって、再生信号の品質を
示すSN比(信号電力とノイズ電力の比)が悪くても正
確な再生を行うことができることから、再生信号のSN
比が悪い状態で当該再生信号に対する信号処理が行われ
る。従って、A/D変換器18によって変換されたディ
ジタルサンプル値の下位ビットは、非常にランダムな値
とみなすことができる。
理方式としてTCEPR4(トレディス・コーディッド
・イクステンティッド・パーシャル・レスポンス・クラ
ス4)方式を適用する場合には、データ復調回路30に
入力される再生データのSN比は、14〔dB〕程度あ
れば、ビットエラーレートとして10-7が得られる。実
際のハードディスクドライブ3ではマージンを見込んで
20〔dB〕のSN比で使われるとしても、再生データ
の1/10程度の大きさの振幅のノイズが常に発生して
いるとみなすことができる。信号振幅値を20とする
と、ノイズの大きさは2LSB程度になるから、サンプ
ル値のLSBは十分ランダムな値になることがわかる。
D変換器18の出力のLSBを乱数保持回路20に所定
期間蓄えることにより、当該蓄えられたA/D変換器1
8の出力を乱数r1として用いる。例えば100〔MH
z〕のクロックでサンプリングされたサンプリング値を
用いる場合には、わずか10〔μs〕で1000ビット
の乱数が得られることになる。
から信号を再生する際に発生するノイズを基に乱数r1
を生成し、当該生成した乱数R1を基に暗号通信のため
の暗号化鍵Ksを生成することにより、乱数を生成する
ための回路を追加することなく、再現性のない高品質な
乱数を高速に生成することができ、従って標準インター
フェイスを用いても安全な暗号通信を行い得る。
の実施の形態のハードディスクドライブ40を示し、磁
気抵抗効果型(MR:Magnetoresistive effect )ヘッ
ド41、CPU42の構成及びハードディスクが装着さ
れていないことを除いて、第1の実施の形態のハードデ
ィスクドライブ3と同様に構成されている。
ばリムーバブルディスクドライブでなり、常時ハードデ
ィスクが装着されているとは限らず、ハードディスクが
装着されていない場合でも乱数を生成し得るようになさ
れている。
作を行うものであり、当該MR素子自体は抵抗であるこ
とから熱雑音を生じる。従って、ハードディスクからの
再生磁束がない状態(すなわち信号を再生していない状
態)でも、熱雑音によるノイズが発生する。
は、再生アンプ16に入力される。この場合、再生アン
プ16の増幅利得は、CPU42の制御に基づいて最大
値又は最大値に近い値に保持されている。これにより熱
雑音による微妙なノイズ信号は、再生アンプ16によっ
て大きな振幅値であるノイズ信号に増幅され、A/D変
換器18においてアナログディジタル変換される。
出力のうちの最下位ビットを当該乱数保持回路20内部
のレジスタに順に取り込んでいく。乱数保持回路20
は、例えば160ビットないし1024ビット程度の所
定のビット数だけ取り込み、これを乱数としてCPU4
2に通知する。このようにハードディスクドライブ40
は、当該生成した乱数を用いてパーソナルコンピュータ
2との間で暗号通信を行うようになされている。
イブ40は、信号を再生するヘッドとしてMRヘッド4
1を用いるが、当該MRヘッド41は、抵抗からなるこ
とから熱雑音を発生する。ハードディスクドライブ40
は、この熱雑音を再生アンプ16によって増幅し、振幅
の大きなノイズ信号を生成する。
ズ信号をA/D変換器18によってディジタルサンプル
値に変換し、当該ディジタルサンプル値のLSBを乱数
保持回路20に所定期間保持することにより乱数を生成
する。このようにハードディスクドライブ40では、ハ
ードディスクが装着されていなくても乱数を発生させる
ことができる。
生する熱雑音によるノイズ信号を基に乱数を生成し、当
該生成した乱数を基に暗号通信のための暗号化鍵Ksを
生成することにより、ハードディスクが装着されていな
くても、簡易な構成で高品質な乱数を高速に生成するこ
とができ、従って標準インターフェイスを用いても安全
な暗号通信を行い得る。
の実施の形態のハードディスクドライブ50を示し、C
PU51の構成及びハードディスクが装着されていない
ことを除いて、第1の実施の形態のハードディスクドラ
イブ3と同様に構成されている。
ドディスクが装着されていない場合でもヘッド10を駆
動することなく乱数を生成し得るようになされている。
を増幅する目的で設けられているものであり、可能な限
りノイズを発生させないように構成される。しかしなが
らが再生アンプ16は、当該再生アンプ16を構成する
トランジスタが発生する雑音、例えばベース抵抗による
熱雑音や、エミッタ・ベース結合におけるフリッカ雑音
などによって、入力信号がなくても出力信号には雑音が
発生する。
御に基づいて、当該再生アンプ16の入力段をショート
して入力を遮断すると共に、増幅利得を最大値又はこれ
に近い値に保持する。これにより、再生アンプ16の初
段のトランジスタによって発生するノイズは、当該再生
アンプ16自身によって大きな振幅値でなるノイズ信号
に増幅され、A/D変換器18においてアナログディジ
タル変換される。
出力のうちの最下位ビットを当該乱数保持回路20内部
のレジスタに順に取り込んでいく。乱数保持回路20
は、例えば160ビットないし1024ビット程度の所
定のビット数だけ取り込み、これを乱数としてCPU5
1に通知する。このようにハードディスクドライブ50
は、当該生成した乱数を用いてパーソナルコンピュータ
2との間で暗号通信を行うようになされている。
イブ50は、信号を増幅させる再生アンプ16内で発生
するノイズを乱数の生成に利用する。再生アンプ16
は、通常可能な限りノイズを発生させないように構成さ
れるが、当該再生アンプ16を構成するトランジスタが
発生する雑音によって、入力信号がなくても出力信号に
は雑音が発生する。
は、再生アンプ16に入力信号がなくても当該再生アン
プ16からノイズ信号を出力することから、当該ノイズ
信号をA/D変換器18によってディジタルサンプル値
に変換し、このディジタルサンプル値のLSBを乱数保
持回路20に所定期間保持することにより乱数を生成す
る。このようにハードディスクドライブ50は、ハード
ディスクが装着されておらず、さらにヘッド10を駆動
していない場合でも、乱数を発生することができる。
で発生するノイズ信号を基に乱数を生成し、当該生成し
た乱数を基に暗号通信のための暗号化鍵Ksを生成する
ことにより、ヘッド10を駆動しなくても、簡易な構成
で高品質な乱数を高速に生成することができ、従って標
準インターフェイスを用いても安全な暗号通信を行い得
る。
スクドライブ3、40、50に適用した場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、例えば光ディスクのよ
うな他の種々の記録媒体から情報を再生する情報再生装
置に本発明を広く適用し得る。
変換器18の出力のうちの最下位ビットを乱数保持回路
20内部のレジスタに取り込んだ場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、例えば下位2ビット、下位
3ビットなどのように、再生信号のSN比に応じてA/
D変換器18の出力のうちの一部を取り込むようにすれ
ば良い。この場合、再生信号のSN比が悪い場合には、
多くのビットを取り込むことができ、より短時間で取り
込むことができる。
ディスク17のデータ領域を再生することにより乱数r
1を生成した場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、例えば当該乱数r1が再生データのデータパター
ンに依存する場合には、ヘッド10の位置決めを行うた
めのサーボ領域を再生することにより乱数を生成するよ
うにしても良い。サーボ領域では、データクロックとは
通常非同期に情報が記録されていることから、サーボ領
域から再生される再生信号に規則的な情報が現れる可能
性をデータ領域より低くすることができ、一段とランダ
ム性の高い乱数を得ることができる。
持回路20内のレジスタに所定のビット数のデータを取
り込み、当該取り込んだ所定のビット数のデータを乱数
r1とした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、例えば当該乱数r1が示すトラック番号のトラック
にヘッド10を移動させ、当該ヘッド10が移動したト
ラックから信号を再生して新たな乱数r1′を生成する
ことにより、ランダムなトラック番号r1のトラックか
ら乱数r1′を生成することができ、一段とランダム性
の高い乱数を得ることができる。
持回路20内のレジスタに所定のビット数のデータを取
り込み、当該取り込んだ所定のビット数のデータを乱数
r1とした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、当該乱数r1に対して所定の演算処理を施すことに
より得られた乱数r1″を用いるようにしても良い。例
えばPを大きな素数、その生成元をαとする。ここで生
成元とは、Pを法とするαのべき乗剰余演算を行った場
合、P未満の全ての自然数を表すことができる数であ
る。このPとαを用いてr1″=αr1modPなるr
1″を乱数として用いる。ここで、modPは、Pを法
とする剰余演算を表す。このようにr1を種として新た
な乱数r1″を生成することにより、乱数の秘匿性を高
めることが可能になる。
ディスクドライブ3、40、50によって大きな素数n
及び生成元gを生成し、これらをパーソナルコンピュー
タ2に送出した場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、パーソナルコンピュータ2によって大きな素数
n及び生成元gを生成し、これらをハードディスクドラ
イブ3、40、50に送出するようにしても良い。
鍵Ksを用いてデータ全てをDES規格によって暗号化
する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、暗
号化鍵Ksとは異なる別の鍵Kを用いてデータをDES
規格によって暗号化する際、鍵Kのみを暗号化鍵Ksに
よって暗号化するようにしても良い。
処理回路26によって暗号化及び復号化処理を行う場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、暗号化処理
回路26を用いることなく、CPU6によって暗号化及
び復号化処理を行うようにしても良い。
持回路20によって乱数を生成した場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、装置内部に発生するノイズ
信号を基に乱数を生成する他の種々の乱数生成手段を適
用するようにしても良い。
6、42、51によって暗号化鍵を生成する場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、生成された乱数に
基づいて暗号化鍵を生成する他の種々の暗号化鍵生成手
段を適用するようにしても良い。
明をハードディスクドライブ3、40、50に適用した
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の種
々の暗号化装置及び通信装置に本発明を広く適用し得
る。
装置内部に発生するノイズ信号を基に乱数を生成し、当
該生成された乱数に基づいて暗号化鍵を生成することに
より、乱数を生成するための回路を追加することなく、
再現性のない高品質な乱数を高速に生成することがで
き、従って標準インターフェイスを用いても安全な暗号
通信を行い得る。
を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
略線図である。
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
タ、3、40、50……ハードディスクドライブ、5…
…ハードディスクコントローラ、6、42、51……C
PU、10……ヘッド、16……再生アンプ、17……
ハードディスク、20……乱数保持回路、26……暗号
化処理回路、41……MRヘッド。
Claims (24)
- 【請求項1】所定の情報を暗号化鍵によって暗号化する
暗号化装置において、 上記暗号化装置内部に発生するノイズ信号を基に乱数を
生成する乱数生成手段と、 上記生成された乱数に基づいて上記暗号化鍵を生成する
暗号化鍵生成手段とを具えることを特徴とする暗号化装
置。 - 【請求項2】上記乱数生成手段は、 上記暗号化装置に装着された記録媒体から信号を再生す
る際に発生するノイズ信号を基に乱数を生成することを
特徴とする請求項1に記載の暗号化装置。 - 【請求項3】上記乱数生成手段は、 上記記録媒体から信号を再生するための信号再生手段に
よって発生されるノイズ信号を基に乱数を生成すること
を特徴とする請求項1に記載の暗号化装置。 - 【請求項4】上記乱数生成手段は、 上記記録媒体から再生された信号を増幅するための増幅
手段によって発生されるノイズ信号を基に乱数を生成す
ることを特徴とする請求項1に記載の暗号化装置。 - 【請求項5】所定の情報を外部機器との間で通信する通
信装置において、 上記通信装置内部に発生するノイズ信号を基に乱数を生
成する乱数生成手段と、 上記生成された乱数に基づいて暗号化鍵を生成する暗号
化鍵生成手段と、 上記情報を上記暗号化鍵によって暗号化する暗号化手段
と、 上記暗号化された上記情報を上記外部機器との間で通信
する通信手段とを具えることを特徴とする通信装置。 - 【請求項6】上記乱数生成手段は、 上記通信装置に装着された記録媒体から信号を再生する
際に発生するノイズ信号を基に乱数を生成することを特
徴とする請求項5に記載の通信装置。 - 【請求項7】上記乱数生成手段は、 上記記録媒体から信号を再生するための信号再生手段に
よって発生されるノイズ信号を基に乱数を生成すること
を特徴とする請求項5に記載の通信装置。 - 【請求項8】上記乱数生成手段は、 上記記録媒体から再生された信号を増幅するための増幅
手段によって発生されるノイズ信号を基に乱数を生成す
ることを特徴とする請求項5に記載の通信装置。 - 【請求項9】所定の記録媒体に記録されている情報を再
生する情報再生装置において、 上記情報再生装置内部に発生するノイズ信号を基に乱数
を生成する乱数生成手段と、 上記生成された乱数に基づいて上記再生された上記情報
を暗号化するための暗号化鍵を生成する暗号化鍵生成手
段と上記記録媒体から再生された上記情報を上記暗号化
鍵によって暗号化する暗号化手段とを具えることを特徴
とする情報再生装置。 - 【請求項10】上記乱数生成手段は、 上記記録媒体から信号を再生する際に発生するノイズ信
号を基に乱数を生成することを特徴とする請求項9に記
載の情報再生装置。 - 【請求項11】上記乱数生成手段は、 上記記録媒体から信号を再生するための信号再生手段に
よって発生されるノイズ信号を基に乱数を生成すること
を特徴とする請求項9に記載の情報再生装置。 - 【請求項12】上記乱数生成手段は、 上記記録媒体から再生された信号を増幅するための増幅
手段によって発生されるノイズ信号を基に乱数を生成す
ることを特徴とする請求項9に記載の情報再生装置。 - 【請求項13】所定の情報を暗号化鍵によって暗号化す
る暗号化装置の暗号化方法において、 上記暗号化装置内部に発生するノイズ信号を基に乱数を
生成する第1のステップと、 上記生成された乱数に基づいて上記暗号化鍵を生成する
第2のステップとを具えることを特徴とする暗号化方
法。 - 【請求項14】上記第1のステップでは、 上記暗号化装置に装着された記録媒体から信号を再生す
る際に発生するノイズ信号を基に乱数を生成することを
特徴とする請求項13に記載の暗号化方法。 - 【請求項15】上記第1のステップでは、 上記記録媒体から信号を再生するための信号再生手段に
よって発生されるノイズ信号を基に乱数を生成すること
を特徴とする請求項13に記載の暗号化方法。 - 【請求項16】上記第1のステップでは、 上記記録媒体から再生された信号を増幅するための増幅
手段によって発生されるノイズ信号を基に乱数を生成す
ることを特徴とする請求項13に記載の暗号化方法。 - 【請求項17】所定の情報を外部機器との間で通信する
通信装置の通信方法において、 上記通信装置内部に発生するノイズ信号を基に乱数を生
成する第1のステップと、 上記生成された乱数に基づいて暗号化鍵を生成する第2
のステップと、 上記情報を上記暗号化鍵によって暗号化する第3のステ
ップと、 上記暗号化された上記情報を上記外部機器との間で通信
する第4のステップとを具えることを特徴とする通信方
法。 - 【請求項18】上記第1のステップでは、 上記通信装置に装着された記録媒体から信号を再生する
際に発生するノイズ信号を基に乱数を生成することを特
徴とする請求項17に記載の通信方法。 - 【請求項19】上記第1ステップでは、 上記記録媒体から信号を再生するための信号再生手段に
よって発生されるノイズ信号を基に乱数を生成すること
を特徴とする請求項17に記載の通信方法。 - 【請求項20】上記第1のステップでは、 上記記録媒体から再生された信号を増幅するための増幅
手段によって発生されるノイズ信号を基に乱数を生成す
ることを特徴とする請求項17に記載の通信方法。 - 【請求項21】所定の記録媒体に記録されている情報を
再生する情報再生装置の情報再生方法において、 上記情報再生装置内部に発生するノイズ信号を基に乱数
を生成する第1のステップと、 上記生成された乱数に基づいて上記再生された上記情報
を暗号化するための暗号化鍵を生成する第2のステップ
とを具えることを特徴とする情報再生方法。 - 【請求項22】上記第1のステップでは、 上記記録媒体から信号を再生する際に発生するノイズ信
号を基に乱数を生成することを特徴とする請求項21に
記載の情報再生方法。 - 【請求項23】上記第1のステップでは、 上記記録媒体から信号を再生するための信号再生手段に
よって発生されるノイズ信号を基に乱数を生成すること
を特徴とする請求項21に記載の情報再生方法。 - 【請求項24】上記第1のステップでは、 上記記録媒体から再生された信号を増幅するための増幅
手段によって発生されるノイズ信号を基に乱数を生成す
ることを特徴とする請求項21に記載の情報再生方法。
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- 2000-11-15 JP JP2000348450A patent/JP4565297B2/ja not_active Expired - Fee Related
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