JP2002152098A - 無線中継装置 - Google Patents

無線中継装置

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JP2002152098A
JP2002152098A JP2000343883A JP2000343883A JP2002152098A JP 2002152098 A JP2002152098 A JP 2002152098A JP 2000343883 A JP2000343883 A JP 2000343883A JP 2000343883 A JP2000343883 A JP 2000343883A JP 2002152098 A JP2002152098 A JP 2002152098A
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JP
Japan
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circuit
relay device
power
oscillation
wireless relay
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Application number
JP2000343883A
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English (en)
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Takaaki Nozaki
孝明 野崎
Yoshiki Iwakura
良樹 岩倉
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電源配線や、電池交換が不要で、低情報通信量
の機器を無線で容易にネットワーク接続するための無線
中継装置を実現する。また、環境周囲の危険を検出判断
し、警報通信を発する機能を中継装置上に実現する。 【解決手段】周囲環境からエネルギーを採取し、化学的
蓄電手段に蓄えた電力で動作する無線中継装置。低電力
水晶発振回路と受信回路と送信回路手段とを用い、間欠
的な中継動作を行うことで消費電力を削減し、環境から
採取したエネルギーだけで動作しつづけることが可能と
なる。受信データの一時的記憶回路手段とを備えて、一
定の時刻毎に受信動作を行い、中継すべきデータを受信
した場合に中継動作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】インターネット技術の発展に
伴い、ネットワーク接続されたパーソナルコンピュータ
が家庭内で広く使われ始めたが、情報技術が更に進む
と、情報機器だけでなく、家庭内、身の回りのあらゆる
機器、たとえば照明や、エアコン等の家電製品の制御
や、気温、湿度、火災、有毒ガス検出等の環境センサー
などがネットワーク接続されて有機的に結合し、生活を
便利にそして安全に補助してくれる家庭ネットワークシ
ステムの実現が期待されている。これら家庭情報機器の
ネットワーク接続は、有線、無線、赤外光などさまざま
な手法が考えられるが、今後、接続機器の増加に伴い、
相互配線が不要な無線ネットワークが有利になると考え
られる。本発明は、家屋内等の比較的狭い場所に於け
る、さまざまな情報機器をネットワーク接続するための
無線データ中継装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、一般家庭内での情報機器のネット
ワーク接続を考えると、パーソナルコンピュータに使用
される有線、無線、赤外などのネットワーク機器を利用
するのがコスト的にも、実現性からも適当である。有線
ネットワークの代表例は、ツイストペア銅線を使った10
Mbps(Mega bit per seconds)あるいは100Mbpsの伝送速
度を持つ10BASE-Tや100BASE-T規格のイーサネット(登
録商標)や、シリアルインターフェイスのIEEE1394規格
などがある。無線では10Mbpsの伝送速度を持つIEEE802.
2b規格の無線LAN(Local Area Network)がようやく使
われて始めたところである。赤外線はPDA(Personal
Data Assistance)機器等にIrDA規格の通信が使われて
いる。家庭内でさまざまな情報機器の接続を想定する
と、有線接続通信では多量の通信ケーブルの敷設、中継
装置の設置と電力配線の敷設を必要とし、美観上からも
安全上からも好ましくない。家庭内での有線接続ネット
ワークの様子を図3に示す。図3の<1>は有線LAN
規格のイーサネットを用いて、部屋A、B、Cに設置し
てある9台の端末装置T1からT9をネットワーク接続
する場合を示す。ここで端末装置はネットワーク接続可
能な家庭電化製品や、環境センサー、携帯情報機器等を
想定している。部屋毎にHUBを設置し、端末はHUB
に接続されるが、多数の配線が敷設されることがわか
る。赤外通信の場合、光通信の特性上、直線見通し範囲
に通信が限られるので、さまざまな場所に設置してある
機器へ通信できる設置場所の確保は困難と思われ、また
人の移動による光路遮断による誤動作確率も高い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】無線通信接続により通
信ケーブル敷設問題は解消するが、現在使われている無
線LAN装置は通信速度が照明装置や、エアコン、環境セ
ンサーなどのような比較的通信量が少ない機器に対して
は過剰でありコスト高を招き、電力的にも無駄がある。
送信出力、通信速度を下げて消費電力を低減した場合は
送信出力の低下に伴い、必然的に通信距離も短くなる。
このような装置によるネットワークの様子を図3<2>
に示す。通信距離の短縮に伴い、部屋毎に無線固定局S
TN−A、B、Cを設置する必要が生じて、固定局間の
通信に有線配線がやはり必要となる。本発明は、無線中
継装置を使うことで、情報通信量の比較的少ない機器を
無線で容易にネットワーク接続することが出来て、電源
配線も不要で、一度設置したら電池交換等のメインテナ
ンスも不要なネットワーク接続手段を実現することにあ
る。図3<3>は本発明の中継装置を使ったネットワー
クの様子を示してある。電源配線を含む有線配線が一切
不要で電池交換も不要なネットワーク手段を提供するの
が本発明の目的である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するた
め、本発明の中継装置は、無線で周囲環境から電磁エネ
ルギーを採取する手段と、化学的蓄電手段と、連続動作
の低電力水晶発振回路と、電気的計時手段と、受信回路
手段と、送信回路手段と、受信データの一時的記憶回路
手段と、制御回路とを備え、周囲環境から採取した電磁
エネルギーを該化学的蓄電手段に貯えた電気エネルギー
で動作し、該電気的計時手段で定まる一定の時刻毎に受
信動作を行い、中継すべきデータを受信した場合に中継
動作を行うことを特徴とする。
【0005】また、本発明の中継装置は、無線で周囲環
境から電磁エネルギーを採取する手段と、化学的蓄電手
段と、連続動作の低電力水晶発振回路と、電気的計時手
段と、受信回路手段と、送信回路手段と、受信データの
一時的記憶回路手段と、制御回路と、さらに環境情報検
出手段とを備え、周囲環境から採取した電磁エネルギー
を該化学的蓄電手段に貯えた電気エネルギーで動作し、
該電気的計時手段で定まる一定の時刻毎に受信動作を行
い、中継すべきデータを受信した場合に中継動作を行う
と共に、環境データ内容を分析して緊急事態に於いては
最優先で緊急情報を該中継通信路に割り込み送信するこ
とを特徴とする。
【0006】また、本発明の中継装置の送信回路手段の
搬送波周波数は、該連続動作の水晶発振回路の出力する
周波数を基準に、周波数同期もしくは位相同期回路によ
り必要なタイミングでのみ作成し、送信回路手段の非中
継時には無変調搬送波出力を抑圧したことを特徴とす
る。
【0007】また、本発明の中継装置の環境情報検出手
段は、周囲環境における事故発生時にこれを検出する検
出素子を併設し、中継伝送路への緊急割り込みにより事
故発生を通知することを特徴とする。
【0008】また、本発明の中継装置の電源回路は、無
線で周囲環境からエネルギーを採取するエネルギー変換
素子と、充放電可能な化学的蓄電手段である二次電池
と、エネルギー変換素子電圧検出手段と、二次電池電圧
検出手段とを備え、二次電池残量と、エネルギー変換素
子の発電量と、通常通信・緊急割り込み通信等の通信モ
ードとから判断し、二次電池への充電と回路システムへ
の電源供給を調節し、またデータ通信量を調整すること
を特徴とする。
【0009】また、本発明の中継装置の低電力水晶発振
回路は、水晶発振子と並列共振容量とを含む帰還回路
と、負帰還回路でバイアスされたC/MOSインバータ型増
幅回路とから構成される負帰還発振回路であり、該増幅
回路はMOSトランジスタのゲート電位を閾値付近に直流
バイアスした高増幅率増幅回路であり、発振出力レベル
を安定かつ必要最小限に保つための振幅制御機構と、温
度変化による発振周波数変動を補償して一定周波数を得
るための温度補償回路と、中継待機状態で発振振幅を発
振維持に必要な最低レベルに保つための待機時振幅制御
回路とを有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
【0011】図1は本発明における中継装置の構成を示
す図である。
【0012】中継装置は、受信回路1と、情報記憶回路
2と、送信回路3と、水晶発振回路4と、計時回路5
と、制御回路6と、環境エネルギー変換素子8と、化学
的蓄電手段として例えばLi、NiCd、NiH等の二
次電池10とから構成される。
【0013】ここでまず、実施例の前提としてデジタル
データの中継方法にはパケット方式を用いることとし、
パケットへ分解する前のデータからパケットに分解する
手順、さらに、より上層の転送プロトコルについては、
本発明の中継装置では特に問わないものとする。中継装
置が使用されるネットワーク環境は、すでに説明した図
3の<3>の環境を想定しているが、端末装置が送受信
するのは、より上層プロトコルで作成されたパケットで
あり、中継装置が送受信するのも同じパケットである。
つまり、中継装置が受信したパケットが端末装置からの
ものか、中継装置からのものか、さらに中継装置が送信
したパケットを端末装置が受け取るのか、別の中継装置
が受け取るのかという区別を行わず説明を行う。また、
実施例の前提として無線中継動作に用いるデジタルデー
タの変調方法は、振幅変調のASK(Amplicud
e Shift Keying)、周波数変調のFSK
(Frequency Shift Keying)、
位相変調のPSK(Phase Shift Keyi
ng)のいずれでもよい。
【0014】受信回路1は端末装置、あるいは中継装置
からの電波を受信し、送られてきたパケットデータを復
調する機能を有する。受信回路は、通常動作状態と電力
をほとんど消費しない待機状態の2つの動作モードを有
し、制御回路6からの制御信号によって2つの動作モー
ドを自由に切り替えることが可能である。これにより非
受信時に無駄な電力の消費を防ぐことができる。受信回
路方式としては、一般的なスーパーヘテロダイン方式、
ストレート方式、再生方式等のさまざまな方式が考えら
れるが、特に問わない。
【0015】情報記憶回路2は受信した受け取ったパケ
ットデータを次に中継のため送信するまでの間、中継装
置内に記憶しておく。
【0016】送信回路3は、情報記憶回路に記憶したパ
ケットデータを定められた方式で変調し、端末装置、あ
るいは別の中継装置へ送信する。送信回路は、通常動作
状態と電力をほとんど消費しない待機状態の2つの動作
モードを有し、制御回路6からの制御信号によって2つ
の動作モードを自由に切り替えることが可能である。こ
れにより非送信時に無駄な電力の消費を防ぐことができ
る。送信回路方式としては、変調方式毎にさまざまなタ
イプが考えられるが、本実施例では周波数変調を使った
低電力動作の送信機の一例を後で説明する。
【0017】水晶発振回路4は低電力で一定周波数の時
間基準信号を発生し、中継装置全体の動作を制御する制
御装置6のクロックパルスとして使用する。また、この
時間基準信号は計時回路5で分周しカウントすることで
時刻情報をに変換保持し、予め定められた一定時間毎に
送受信回路を間欠的に作動させることで消費電力を削減
される役目を果たす。
【0018】環境エネルギー変換素子7は、本中継装置
の電源供給源となるもので、自然環境中に存在する光や
熱、振動、電磁波等の環境エネルギーを電気エネルギー
に変換する素子であり、例えば光太陽電池や、熱発電素
子、圧電素子、電磁コイル等を用いる。
【0019】化学的蓄電手段8は、環境エネルギー変換
素子7で電気エネルギーに変換された電気を充電して用
いるための二次電池で、例えばLi、NiCd、NiH
電池等を用いる。
【0020】電源制御回路9は、二次電池への充電の制
御と、中継器への電力供給を二次電池から供給するか、
環境エネルギー変換素子から直接供給するか等の電源制
御を状況に応じて制御する機能を持つ。
【0021】次に、電源回路の実施例を図5で説明す
る。電源回路は、太陽電池57と、Li二次電池52と、
電源制御回路53と、太陽電池から二次電池への充電経
路をON/OFFしスイッチ54と、Li二次電池を中
継装置の残りの部分59へ供給する経路をON/OFF
するスイッチ55と、太陽電池を中継装置の残りの部分
へ直接供給する経路をON/OFFするスイッチ56
と、太陽電池の端子電圧VSOLを検出する電圧検出回
路57と、Li二次電池の端子電圧VBATを検出する
電圧検出回路58と、スイッチ54、55、および56
を制御する電源制御信号60とから構成される。スイッ
チ54はLi二次電池から太陽電池への逆流防止手段を
兼ねている。制御の一例として、太陽電池が十分発電し
ている状況(VSOL>VBAT)ではスイッチ54お
よび55をONして、充電しながら中継装置への給電を
行う。太陽電池の発電が充電に不充分な状況(VSOL
<VBAT)ではスイッチ55のみONにして、Li二
次電池のみで動作させる。さらに、VBATが中継装置
自体の最低動作電圧より低下した場合は、自動的にスイ
ッチ54をONし、スイッチ55および56はOFFす
るような回路構成とすることで制御装置が働かなくても
Li二次電池への充電が行なう手段を与える。この場
合、充電が進み再び制御回路が動作を開始するときに
は、送受信を伴う中継動作は禁止しておき、十分充電が
行われた時点で中継どうさを再開するような構成とす
る。
【0022】このような電源の構成と、送受信回路の間
欠動作と、次に説明するいくつかの消費電力削減の工夫
により、外部からの電源配線による電源供給が不要な、
環境から採取したエネルギーのみで動作する中継装置が
実現できる。
【0023】始めに、水晶発振回路の共用による消費電
力削減の実施例を図4を用いて説明する。受信回路には
通常、受信周波数を決めるための水晶発振回路が、ま
た、送信回路には搬送波を作成するための水晶発振回路
が内臓される。温度変化や電圧変化に対し安定な水晶発
振を得るためには通常、十分な振幅をもって発振動作さ
せるため電力消費量が多い。送信電力を下げた用途にな
ると、発振回路での電力消費が中継器全体の主要な部分
を占めることになる。したがって、これらを制御回路用
の水晶発振回路3と共用することは電力削減効果が大き
い。本実施例での制御回路用の水晶発振回路の発振周波
数は32Khzから4Mhz程度であり、一方、送受信
周波数は数10Mhzから数100Mhzを想定してい
るので、単純に共用することはできない。そこで、PL
L(Phase Locked Loop)回路15を
用いて水晶発振回路4を基準に送信用周波数16と、受
信用周波数17を発生させる。さらに、PLL回路15
は、通常動作状態と電力をほとんど消費しない待機状態
の2つの動作モードを有し、制御回路6からの制御信号
18によって2つの動作モードを自由に切り替えること
が可能である。これによりPLL自体も非動作時に無駄
な電力の消費を防ぐことができる。
【0024】次に低電力動作が可能な水晶発振回路の実
施例を図6を用いて説明する。水晶発振回路は水晶発振
部73と、波形整形部74と、定電流源72および安定
化容量71とからなる。水晶発振部は負帰還素子62で
直流バイアスされたC/MOSインバータ型増幅器61
と、水晶振動子62に接続された共振共振容量64およ
び65とを含む共振回路66を帰還回路にもつ負帰還増
幅発振回路であり、その電源VOSCは定電流源72に
接続され、一定電流で駆動されている。安定化容量71
は電圧VOSCを一定に保つためのもので、C/MOS
インバータで消費される瞬間大電流を供給する機能を有
する。C/MOSインバータを構成するPチャンネルお
よびNチャンネルMOSトランジスタのゲート電位は負
帰還抵抗62と定電流源72により、常に閾値付近に直
流バイアスすることでゲイン効率を最も高くした状態で
発振させている。ここでゲイン効率Eは次にように定義
される。すなわち、動作点におけるドレイン電流をI
D、ゲート電圧変化をΔVG、ドレイン電流変化をΔI
Dとする時、ゲインGはG=ΔID/ΔVGで表され、
ゲイン効率はGをドレイン電流で規格化した値E=G/
IDは、動作電流に対する最大ゲインを与える指標にな
っている。すなわち、ゲインが最も高い状態で安定な発
振を実現すると共に、動作電流の削減を図ることが出来
る。波形整形回路は、負帰還素子70で直流バイアスさ
れたC/MOSインバータ69をカップリング容量68
で容量交流して使用している。この波形整形回路はレベ
ルシフタの役目も果たしている。すなわち、発振回路側
の電源VOSCと波形整形回路側の電源VDDは独立し
て変動する可能性に対処するためである。また、定電流
源の電流を発振維持に必要な必要最小限に設定すること
により、通信待機時の電流削減と通常発振動作への移行
時間短縮を兼ね備えることができる。以上は図1で示す
水晶発振回路4に関するものであるが、その他用途にも
もちろん応用可能である。
【0025】次に送信回路に前記記載の低電力水晶発振
回路を応用した消費電力削減の実施例を図8を用いて説
明する。送信回路は、搬送波を発生すると同時にFM変
調機能を兼ねる低電力水晶発振回路85と、搬送はを必
要な期間でのみ出力するための制御回路97と、高周波
増幅回路98と、アンテナとのインピーダンスマッチン
グを兼ねるタンク回路99と、アンテナとから構成され
る。水晶発振回路85は前記記載の低電力水晶発振回路
である。FM変調は、水晶発振回路の並列共振容量89
および90に対して変調用容量92および93を変調デ
ータに従い変化させることで並列共振周波数を変化させ
て周波数変調を行う。変調用容量の接続はMOSトラン
ジスタ94および95で行う。それぞれのゲートを変調
信号96で制御することで搬送波を直接変調することが
出来る。また、場合によっては搬送波を逓倍回路で逓倍
して用いるこもと可能である。
【0026】次に受信回路に前記記載の低電力水晶発振
回路を応用した消費電力削減の実施例を図7を用いて説
明する。受信回路の代表例としてシングルスーパーヘテ
ロダイン方式をした場合である。受信回路はアンテナと
アンテナ共振回路75と、局部発振回路76と、周波数
ミキサ回路77と、中間周波増幅回路78と、検波回路
79とから構成される。受信周波数f0に対して低電力
水晶発振回路から成る局部発振回路76で周波数fLの
信号を作り周波数混合して中間周波数fiを取りだし、
さらに検波することで受信電波からデータを復調し受信
出力81を得る。
【0027】中継装置の別の実施例として、環境情報セ
ンサー付きの例を図2を用いて説明する。この実施例で
は、中継装置は最初の実施例に加えて、環境情報センサ
11とセンサ回路12とから構成される環境情報検出手
段を有している。環境情報センサ11は、室温の高温度
・ラドンガスのアルファ線放射能・コバルト60のガン
マ線・臨界事故時の中性子線・煙・一酸化炭素・二酸化
炭素・催涙ガス・塩素・フォルマリンガス・ホスゲンガ
ス・地震による大きな加速度の発生や傾きの発生、等を
検出するための温度センサ、放射線センサ、ガスセン
サ、化学物質センサー、加速度センサ、傾斜度センサ等
のセンサ、またはその組み合わせであり、検出信号をセ
ンサ回路12に送る。センサ回路12は、一つまたは複
数のセンサからの信号を分析処理して、周囲環境が、た
とえば事故、災害等により発生した危険な状況であるか
を判断し、緊急事態であると判断した場合は、通常のデ
ータ中継動作を緊急度に応じて中止し、代わりに緊急警
報情報をパケットにして送出する。あるいは、中継経路
を経由した外部機器からの要求に応じて環境情報センサ
が得た情報を中継経路で送出する。中継経路上に文字表
示・図形表示・警報音・警報発光・警報振動等の情報出
力装置を備える中継装置や端末装置を設置することで、
環境情報や、緊急情報、緊急事態の警報を人間に知らせ
たり、危険を回避させることが可能である。
【0028】
【発明の効果】電源供給配線が不要で、一度設置したら
電池交換等のメインテナンスが不要な無線中継置が実現
でき、家庭内等でのさまざまな情報関連機器をネットワ
ーク接続することが出来る。環境センサーを備えた中継
装置の実現により事故、災害等による危険な状況を警報
し、安全で便利な生活をサポートするためのネットワー
ク環境の構築に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中継装置の構成の一実施例を示す。
【図2】本発明の中継装置の別の構成の一実施例を示
す。
【図3】本発明の中継装置が使われるネットワーク形態
を示す。
【図4】本発明の中継装置の消費電力削減の1実施例を
示す。
【図5】本発明の中継装置の電源回路の動作の例を示
す。
【図6】本発明の中継装置の低電力水晶発振回路の動作
の例を示す。
【図7】本発明の中継装置の受信回路の構成の1実施例
を示す。
【図8】本発明の中継装置の送信回路の動作の例を示
す。
【符号の説明】
1 受信回路 2 情報記憶回路 3 送信回路 4 水晶発振回路 5 計時回路 6 制御回路 7 環境エネルギー変換素子 8 二次電池 9 電源制御回路 11 環境情報センサ 12 センサ回路 85 低電力水晶発振回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 7/26 H04B 7/26 Y A Fターム(参考) 5C087 AA02 AA03 AA19 BB03 BB18 BB39 BB74 DD04 DD07 DD08 DD25 DD26 EE16 EE18 FF01 FF02 FF03 FF04 FF13 FF17 FF19 GG07 GG66 GG69 5K067 AA21 BB21 DD28 EE06 EE10 KK06 5K072 AA21 BB02 BB15 BB27 CC02 CC31 GG17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線で周囲環境から電磁エネルギーを採
    取する手段と、化学的蓄電手段と、連続動作の低電力水
    晶発振回路と、電気的計時手段と、受信回路手段と、送
    信回路手段と、受信データの一時的記憶回路手段と、制
    御回路とを備え、周囲環境から採取した電磁エネルギー
    を該化学的蓄電手段に貯えた電気エネルギーで動作し、
    該電気的計時手段で定まる一定の時刻毎に受信動作を行
    い、中継すべきデータを受信した場合に中継動作を行う
    ことを特徴とする無線中継装置。
  2. 【請求項2】 無線で周囲環境から電磁エネルギーを採
    取する手段と、化学的蓄電手段と、連続動作の低電力水
    晶発振回路と、電気的計時手段と、受信回路手段と、送
    信回路手段と、受信データの一時的記憶回路手段と、制
    御回路と、さらに環境情報検出手段とを備え、周囲環境
    から採取した電磁エネルギーを該化学的蓄電手段に貯え
    た電気エネルギーで動作し、該電気的計時手段で定まる
    一定の時刻毎に受信動作を行い、中継すべきデータを受
    信した場合に中継動作を行うと共に、環境データ内容を
    分析して緊急事態に於いては最優先で緊急情報を該中継
    通信路に割り込み送信することを特徴とする無線中継装
    置。
  3. 【請求項3】 送信回路手段の搬送波周波数は、該連続
    動作の水晶発振回路の出力する周波数を基準に、周波数
    同期もしくは位相同期回路により必要なタイミングでの
    み作成し、送信回路手段の非中継時には無変調搬送波出
    力を抑圧したことを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の無線中継装置。
  4. 【請求項4】 環境情報検出手段は、周囲環境における
    事故発生時にこれを検出する検出素子を併設し、中継伝
    送路への緊急割り込みにより事故発生を通知することを
    特徴とする請求項2に記載の無線中継装置。
  5. 【請求項5】 電源回路は、無線で周囲環境からエネル
    ギーを採取するエネルギー変換素子と、充放電可能な化
    学的蓄電手段である二次電池と、エネルギー変換素子電
    圧検出手段と、二次電池電圧検出手段とを備え、二次電
    池残量と、エネルギー変換素子の発電量と、通常通信・
    緊急割り込み通信等の通信モードとから判断し、二次電
    池への充電と回路システムへの電源供給を調節し、また
    データ通信量を調整することを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の無線中継装置。
  6. 【請求項6】 低電力水晶発振回路は、水晶発振子と並
    列共振容量とを含む帰還回路と、負帰還回路でバイアス
    されたC/MOSインバータ型増幅回路とから構成される負
    帰還発振回路であり、該増幅回路はMOSトランジスタの
    ゲート電位を閾値付近に直流バイアスした高増幅率増幅
    回路であり、発振出力レベルを安定かつ必要最小限に保
    つための振幅制御機構と、温度変化による発振周波数変
    動を補償して一定周波数を得るための温度補償回路と、
    中継待機状態で発振振幅を発振維持に必要な最低レベル
    に保つための待機時振幅制御回路とを有することを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の無線中継装置。
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