JP2002151397A - 投影光学系、露光装置及び露光方法 - Google Patents

投影光学系、露光装置及び露光方法

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JP2002151397A
JP2002151397A JP2000347992A JP2000347992A JP2002151397A JP 2002151397 A JP2002151397 A JP 2002151397A JP 2000347992 A JP2000347992 A JP 2000347992A JP 2000347992 A JP2000347992 A JP 2000347992A JP 2002151397 A JP2002151397 A JP 2002151397A
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projection optical
exposure
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Yasuhiro Omura
泰弘 大村
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Nikon Corp
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波面収差、特にコマ収差の影響を抑え、パタ
ーンを精度良く投影することができる投影光学系、露光
装置及び露光方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 投影光学系PLは、レチクルRからウエ
ハWへ向かう露光光ELの光路上に配置される複数の光
学素子を含み、これら複数の光学素子のうちの露光光E
Lの結像位置近傍に配置される光学素子の面形状の形状
誤差のうち、0.2 < PD/WL < 10.0の
範囲内の波長成分に関して、形状誤差のRMS値で2n
m以下である条件を満足している。但し、PDは所定の
開口数を持ってレチクルR上の一点から射出した露光光
ELが、光学素子を円形状又は楕円形状に照射した際の
この光学素子の被照射領域の直径又は短径であり、WL
は露光光ELが照射される光学素子の被照射領域の面形
状の波長である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投影光学系、この
投影光学系を備えた露光装置及び露光方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体デバイスや液晶表示デ
バイスをリソグラフィ技術を用いて製造する際に、パタ
ーンが形成されたマスクに露光用照明光(露光光)を照
明し、このマスクのパターンの像を投影光学系を介して
フォトレジスト等の感光剤が塗布された半導体ウエハや
ガラスプレート等の感光性基板上に投影露光することが
行われているが、近年においては、パターンの微細化の
要求がますます高まっているため、この投影露光を行う
露光装置は、より解像力の高いものが要求されている。
この要求を満足するために、露光光の短波長化が行われ
ており、最近ではKrFエキシマレーザ光(波長248
nm)が主流となりつつある。そして、現在では、より
短波長のArFエキシマレーザ光(波長193nm)も
実用化段階に入りつつある。また、更に短波長のF2
ーザ光(波長157nm)を使用する露光装置の研究も
行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、露光装置の
投影光学系は複数の光学素子(レンズ)によって構成さ
れているが、光学素子の面形状は解像力に大きく影響す
る。特に、露光光の結像位置近傍に配置される光学素子
の面精度が解像力に大きく影響する。結像位置近傍に配
置される光学素子の面精度は波面収差、特にコマ収差に
大きく影響し、面精度が低いと、形成されるパターンの
像の線幅が不均一になってパターンを精度良く投影する
ことができない。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、波面収差、特にコマ収差の影響を抑え、パタ
ーンを精度良く投影することができる投影光学系、この
投影光学系を備えた露光装置及び露光方法を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め本発明は、実施の形態に示す図1〜図7に対応付けし
た以下の構成を採用している。本発明の投影光学系は、
第1面(R)上の物体の像を第2面(W)上に形成する
投影光学系(PL)において、第1面(R)から第2面
(W)へ向かう光束(EL)の光路上に配置される複数
の光学素子を含み、これら複数の光学素子のうちの光束
(EL)の結像位置近傍に配置される光学素子(1、
2、HP)の面形状の形状誤差のうち、 0.2 < PD/WL < 10.0 … (1) の範囲内の波長成分に関して、形状誤差のRMS値で2
nm以下である条件を満足することを特徴とする。但
し、 PD:所定の開口数を持って第1面(R)上の一点から
射出した光束(EL)が、光学素子を円形状又は楕円形
状に照射した際のこの光学素子の被照射領域の直径又は
短径, WL:光束(EL)が照射される光学素子の被照射領域
の面形状の波長,である。
【0006】本発明によれば、結像位置近傍に配置され
る光学素子の面形状の形状誤差のうち、上記(1)式で
示される範囲内の波長成分をRMS値で2nm以下に抑
えることにより、物体の像を精度良く投影することがで
きる。つまり、光束の結像位置近傍に配置される光学素
子の面形状のうち、(1)式に示すような範囲内の波長
成分は波面収差、特にコマ収差に大きく影響を及ぼす
が、この範囲内の波長成分に関して、形状誤差のRMS
値を2nm以下に抑えることにより、コマ収差を抑える
ことができる。したがって、物体の像を精度良く投影す
ることができる。ここで、光束の結像位置近傍とは、第
1面(物体面)及びその近傍も含む。
【0007】この場合、結像位置近傍とは、EDを光学
素子に対する光束の有効直径とするとき、 PD/ED < 0.3 … (2) の条件を満足する範囲である。つまり、上記(2)式に
おいて、PDがEDに対して小さい範囲、すなわち、結
像位置に近い範囲において光学素子の形状誤差が(1)
式で示されるような場合に、像高方向にコマ収差が大き
くなる。この像高方向への大きな収差変化は光学系の調
整によっても補正しきれないので、(2)式に示すよう
な範囲に配置される光学素子の面精度を、(1)式で示
した範囲内の波長成分に関して、形状誤差のRMS値で
2nm以下にする。
【0008】本発明の露光装置(EX)は、マスク
(R)に露光光(EL)を照明し、このマスク(R)に
形成されたパターンの像を投影光学系(PL)を介して
感光性基板(W)上に形成する露光装置において、 投
影光学系(PL)は、請求項1〜請求項5のいずれか一
項に記載の投影光学系(PL)によって構成されている
ことを特徴とする。
【0009】本発明によれば、上記投影光学系(PL)
を用いて露光処理を行うので、コマ収差を抑えながらパ
ターン形成を精度良く行うことができる。
【0010】本発明の露光方法は、マスク(R)に露光
光(EL)を照明し、この露光光(EL)に基づいてマ
スク(R)に形成されたパターンの像を感光性基板
(W)上に形成する露光方法において、露光光(EL)
を、マスク(R)と感光性基板(W)との間の光路中に
配置された複数の光学素子を介して感光性基板(P)へ
導き、複数の光学素子のうちの光束(EL)の結像位置
近傍に配置される光学素子の面精度は、 0.2 < PD/WL < 10.0 … (1) の範囲内の波長成分に関して、形状誤差のRMS値で2
nm以下である条件を満足することを特徴とする。但
し、 PD:所定の開口数を持って第1面(R)上の一点から
射出した光束(EL)が、光学素子を円形状又は楕円形
状に照射した際の該光学素子の被照射領域の直径又は短
径, WL:光束(EL)が照射される光学素子の被照射領域
の面形状の波長,である。
【0011】本発明によれば、結像位置近傍に配置され
る光学素子の面精度を、上記(1)式で示される範囲内
の波長成分に関して、RMS値で2nm以下にすること
により、光学素子の波面収差、特にコマ収差の影響を抑
えることができる。したがって、コマ収差を抑えながら
パターン形成を精度良く行うことができる。ここで、露
光光(EL)の結像位置近傍とはマスク(R)及びその
近傍も含み、例えば、マスク(R)のパターン面に対し
て所定の間隔だけ隔離して配置された光透過性の基板
(HP)も含む。
【0012】
【発明の実施の形態】《第1実施形態》以下、本発明の
投影光学系、露光装置及び露光方法の第1実施形態につ
いて図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係る
露光装置の概略構成図であり、図2は本発明の第1実施
形態に係る投影光学系PLの概略構成図である。
【0013】図1において、露光装置EXは、光源11
からの露光光(光束)ELをレチクルステージ(マスク
ステージ)RSTに保持された投影原板としてのレチク
ル(マスク)Rに照明する照明光学系12と、露光光E
Lで照明されたレチクルRのパターンの像をワークとし
てのウエハ(感光性基板)Wに投影する投影光学系PL
とを備えている。光源11としては、F2 レーザ(波長
157nm)などが用いられている。
【0014】レチクルRは、レチクルRのパターン面
(下面)RPに対して所定の間隔だけ隔離して平行に配
置された光透過性の基板(ハードペリクル)HPを有し
ている。光透過性基板HPは、矩形の枠状の保持フレー
ムPFを介してレチクルRに接続されている。レチクル
Rのパターン面RPと保持フレームPFとはオプティカ
ルコンタクトの状態で接着固定(単純支持)されてい
る。オプティカルコンタクトにより接着させることで、
パターン面RPと保持フレームPFとの密閉率が向上す
るとともに、密着度も向上するので力学的な歪みが生じ
にくくなる。
【0015】光透過性基板HPは、露光光ELに対して
透過性を有し所定の厚さで正方形状に形成されている。
光透過性基板HPと保持フレームPFとは同じ部材で一
体的に形成されている。ここで、光透過性基板HP及び
保持フレームPFの材質としては、例えば石英ガラス
(SiO2)、螢石(CaF2 )、弗化マグネシウム(Mg
2 )等を使用することができる。また、石英ガラスと
しては合成石英を使用できる。また、短波長の光に対す
る耐性を強化するためにフッ素(F)をドープした石英
ガラス、フッ素に加えて水素もドープされた石英ガラ
ス、OH基を含有させた石英ガラス、フッ素に加えてO
H基を含有する石英ガラス等の改良石英ガラスも用いる
ことができる。なお、フッ素をドープした石英ガラスに
おいて、フッ素濃度は100ppm以上が好ましく、5
00ppm〜30000ppmの範囲内であることがさ
らに好ましい。フッ素に加えて水素もドープされた石英
ガラスにおいて、水素濃度は、5×1018molecu
les/cm3 以下であることが好ましく、1×1016
molecules/cm3 以下であることがさらに好
ましい。また、OH基を含有させた石英ガラスにおい
て、OH基の濃度は10ppb〜100ppmの範囲内
であることが好ましい。また、フッ素に加えてOH基も
含有する石英ガラスにおいて、フッ素濃度は100pp
m以上であり、かつOH基濃度はフッ素濃度よりも低い
ことが好ましい。さらにこの場合、OH基濃度は10p
pb〜20ppmの範囲内であることが好ましい。これ
らの材料は、紫外線に対する透過性が高いばかりでな
く、紫外線に対する耐久性も十分である。そして、これ
らの材料よりなる平板の両面を研磨して、所定の厚さと
なるように加工することで光透過性基板HPが形成され
る。
【0016】なお、光透過性基板HPと保持フレームP
Fとは一体的に形成されているものに限られず、別々に
作製したものを接着剤にて接着固定しても良い。更に、
光透過性基板HPと保持フレームPFとを同じ材質で形
成せず、例えば、保持フレームPFを高強度なチタン合
金等で構成し、この保持フレームPFに光透過性基板H
Pを接着固定してもよい。
【0017】レチクルRのパターン面RP上において、
保持フレームPFの外側の細長い2つの領域が吸着領域
4A、4Bとなっており、レチクルRを後述する露光装
置EXとの間で搬送する際のレチクルローダ系と、及び
露光装置EXのレチクルステージRSTとにおいては、
レチクルRの吸着領域4A、4Bが真空吸着等によって
固定される。そして、本実施形態では、パターン面RP
と、保持フレームPFと、光透過性基板HPとにより囲
まれた空間55は密閉されている。従って、空間55は
外気とは隔離されているため、レチクルRを搬送する途
中等において、パターン面RP上に外気中の塵等の異物
が付着することが防止されている。さらに、空間55に
He等の不活性ガスをパージしておくと、パターン面R
P及び光透過性基板HPのレチクルR側の面については
長期間にわたって汚染を防止できる。
【0018】光源11から射出された露光光ELは、オ
プティカル・インテグレータ(ホモジナイザー)、開口
絞り、視野絞り(レチクルブラインド)、コンデンサレ
ンズ系等を含む照明系12を経て、均一な照度分布でレ
チクルRのパターン面RP上のパターン領域を照明す
る。露光光ELのもとで、レチクルRのパターン面RP
の照明領域内のパターンの像が、投影光学系PLを介し
て、フォトレジストが塗布されたウエハWの露光対象の
ショット領域上に投影される。
【0019】レチクルRは、このレチクルRをXY平面
内で位置決めするレチクルステージRST上に吸着保持
され、レチクルステージRSTの位置は不図示のレーザ
干渉計によって計測される。一方、ウエハWは、不図示
のウエハホルダ上に真空吸着によって保持され、このウ
エハホルダは試料台20上に固定され、試料台20はX
Yステージ21上にX方向、Y方向に移動自在に載置さ
れている。試料台20のXY平面内での位置は、試料台
20上の移動鏡22m及びレーザ干渉計22によって計
測され、この計測値が制御装置CONT、及びウエハス
テージ駆動系23に供給され、ウエハステージ駆動系2
3は、供給された計測値及び制御装置CONTからの制
御情報に基づいて、XYステージ21を駆動することに
よって試料台20の位置決めを行う。また、試料台20
の底部には、不図示のオートフォーカスセンサの計測値
に基づいて、オートフォーカス方式でウエハWの表面を
投影光学系PLの像面に合わせ込む合焦機構が組み込ま
れている。
【0020】さらに、レチクルステージRSTの側面方
向にレチクルローダ13が配置されており、制御装置C
ONTは、レチクルローダ13の動作を制御してレチク
ルステージRST上のレチクルRの交換を行う。また、
制御装置CONTには、露光処理に関する種々のデータ
が格納された磁気ディスク装置等の記憶装置25が接続
されている。
【0021】本実施形態における露光装置EXはステッ
プ・アンド・リピート型であるため、ウエハW上の一つ
のショット領域への露光が終わると、XYステージ21
を介しての試料台20のステップ移動によって、ウエハ
W上の次のショット領域が投影光学系PLによる露光領
域に移動して、レチクルRのパターン像を露光する動作
が繰り返される。
【0022】また、露光光ELの通過する光路空間は、
不図示のケーシングで密封されており、ヘリウムガスや
窒素などの露光光ELに対して不活性ガスで置換されて
いるか、あるいはほぼ真空状態に保持されており、光源
11からウエハWまでの光路の全体に亘って、露光光E
Lがほとんど吸収されることのない雰囲気が形成されて
いる。
【0023】次に、本発明の投影光学系の第1実施形態
について図2を参照しながら説明する。図2は、本発明
の投影光学系PLの第1実施形態に係る概略構成図であ
る。
【0024】図2に示すように、投影光学系PLは、第
1面に配置されたレチクルRのパターンの第1中間像を
形成するための屈折型の第1結像光学系G1と、凹面反
射鏡CMと2つの負レンズ3とから構成されて第1中間
像の像である第2中間像(第1中間像のほぼ等倍像であ
ってレチクルパターンの2次像)を形成するための第2
結像光学系G2と、第2中間像からの光に基づいて第2
面に配置されたウエハW上にレチクルパターンの最終像
(レチクルパターンの縮小像)を形成するための屈折型
の第3結像光学系G3とを備えている。
【0025】第1結像光学系G1と第2結像光学系G2
との間の光路中において第1中間像の形成位置の近傍に
は、第1結像光学系G1からの光を第2結像光学系G2
に向かって90°だけ偏向するための光路折り曲げ用の
反射面(第1光路折り曲げ鏡)1が配置されている。ま
た、第2結像光学系G2と第3結像光学系G3との間の
光路中において第2中間像の形成位置の近傍には、第2
結像光学系G2からの光を第3結像光学系G3に向かっ
て90°だけ偏向するための反射面(第2光路折り曲げ
鏡)2が配置されている。第1中間像および第2中間像
は、第1光路折り曲げ鏡1と第2結像光学系G2との間
の光路中および第2結像光学系G2と第2光路折り曲げ
鏡2との間の光路中にそれぞれ形成される。
【0026】ここで、第1光路折り曲げ鏡1の反射面と
第2光路折り曲げ鏡2の反射面とは、空間的に重複しな
いように位置決めされている。第3結像光学系G3は、
第2中間像からの光束に基づいて、レチクルRのパター
ンの縮小像(第2中間像の像であって反射屈折光学系の
最終像)を、第2面に配置された感光性基板としてのウ
エハW上に形成する。
【0027】第1結像光学系G1は直線状に延びた光軸
AX1を有し、第3結像光学系G3は直線状に延びた光
軸AX3を有し、光軸AX1と光軸AX3とは共通の単
一光軸である基準光軸AXと一致するように設定されて
いる。なお、基準光軸AXは、重力方向(すなわち鉛直
方向)に沿って位置決めされている。その結果、レチク
ルRおよびウエハWは、重力方向と直交する面すなわち
水平面に沿って互いに平行に配置されている。加えて、
第1結像光学系G1を構成するすべてのレンズおよび第
3結像光学系G3を構成するすべてのレンズも、基準光
軸AX上において水平面に沿って配置されている。
【0028】一方、第2結像光学系G2も直線状に延び
た光軸AX2を有し、この光軸AX2は基準光軸AXと
直交するように設定されている。さらに、第1光路折り
曲げ鏡1および第2光路折り曲げ鏡2はともに平面状の
反射面を有し、2つの反射面を有する1つの光学部材
(1つの光路折り曲げ鏡FM)として一体的に構成され
ている。この2つの反射面の交線(厳密にはその仮想延
長面の交線)が第1結像光学系G1のAX1、第2結像
光学系G2のAX2、および第3結像光学系G3のAX
3と一点で交わるように設定されている。なお、第1光
路折り曲げ鏡1および第2光路折り曲げ鏡2がともに表
面反射鏡として構成されている。
【0029】上述の構成では、複数のレンズを含む屈折
光学系である第1結像光学系G1および第3結像光学系
G3で生じる色収差および正値のペッツバール和を、第
2結像光学系G2の凹面反射鏡CMおよび負レンズ3に
より補償する。また、第2結像光学系G2がほぼ等倍の
結像倍率を有する構成により、第1中間像の近傍に第2
中間像を形成することが可能となる。この2つの中間像
の近傍において光路分離を行うことにより、露光領域
(すなわち実効露光領域)の光軸からの距離すなわち軸
外し量を小さく設定することができる。これは、収差補
正の点で有利となるだけでなく、光学系の小型化、光学
調整、機械設計、製造コストなどの点でも有利となる。
【0030】光源11から射出し、レチクルRを通過し
た露光光ELは、レチクルRとウエハWとの間の光路中
に配置された光透過性基板HPを含む投影光学系PLを
構成する複数の光学素子を介してウエハWに導かれる。
これら光学素子のうちの露光光ELの結像位置に近傍に
配置される光学素子の面精度は、面形状の形状誤差のう
ち、 0.2 < PD/WL < 10.0 … (1) の範囲内の波長成分に関して、形状誤差のRMS(root
means square : 自乗平均平方根あるいは平方自乗平
均)値で2nm以下である条件を満足している。但し、 PD:投影光学系PLの開口数を持って第1面(レチク
ルR)上の一点から射出した露光光ELが光学素子を円
形状又は楕円形状に照射した際の、この光学素子の被照
射領域の直径又は短径, WL:露光光ELが照射される光学素子の被照射領域の
波長,である。
【0031】このとき、結像位置近傍とは、 ED:光学素子に対する露光光の有効直径,とすると
き、 PD/ED < 0.3 … (2) の条件を満足する範囲である。
【0032】ここで、(1)式、(2)式について、図
3を参照しながら説明する。図3に示すように、PD
は、所定の開口数を持って第1面(レチクルR)上の一
点から射出した光束が、光学素子PLeを円形状又は楕
円形状に照射した際の光学素子PLeの被照射領域の直
径又は短径(パーシャル径)である。このとき、光束が
光学素子PLeを垂直方向から照射すれば被照射領域は
円形状になり、傾斜方向から照射すれば楕円形状にな
る。
【0033】WLは光束が照射される光学素子PLeの
被照射領域の面形状の波長である。つまり、光学素子の
面形状は複数の波長成分(周波数成分)で表すことが可
能であるが、WLは、結像位置近傍の光学素子の面形状
の複数の波長成分をフィルタリングして1つの波長成分
を抽出した際の、この1つの波長成分の値である。そし
て、光学素子の面形状のうち、前記1つの波長成分のR
MS値が、(1)式で規定される範囲内において2nm
以下である条件を満足している。
【0034】図3に示すように、EDは光学素子PLe
に対する光束の有効直径であって、第1面(レチクル
R)における所定のフィールド領域からの光束全てが通
るような光学素子PLe上における照射範囲の直径であ
る。そして、(2)式では、結像位置近傍の範囲を規定
している。
【0035】ここで、露光光ELの結像位置近傍とは、
第1面(レチクルR面)及びその近傍も含む。したがっ
て、レチクルRのパターン面RPに対して所定の間隔だ
け隔離して配置された光透過性基板HPも、上記(1)
式、(2)式で表される条件を満足する光学素子に含ま
れる。したがって、本実施形態においては、光透過性基
板HP、第1結像光学系G1中のレチクルR面近傍のレ
ンズ面、反射面1、反射面2、第1結像光学系G1及び
第2結像光学系G2及び第3結像光学系G3中の中間像
形成位置の近傍のレンズ面、第3結像光学系G3中のウ
エハW近傍のレンズ面が上記(1)式、(2)式を満足
している。
【0036】ここで、露光光ELが透過する透過部材と
しての光透過性基板HPは、この光透過性基板HPの屈
折率をrとするとき、光透過性基板HPの露光光ELの
被照射領域の面精度が、形状誤差のRMS値で RMS = 2(r−1) … (3) 以下である条件を満足している。つまり、光透過性基板
HPを透過した透過波面が形状誤差のRMS値で2(r
−1)nm以下を満足していればよい。
【0037】そして、(2)式で規定された結像位置近
傍に配置される各光学素子の面形状の形状誤差のうち、
(1)式で示される範囲内の1つの波長成分がRMS値
で2nm以下である条件を満足する光学素子を有する投
影光学系PLを用いて、ウエハWにライン・アンド・ス
ペースパターンを露光した際、100nm以下の解像力
を得ることができる。
【0038】つまり、露光光ELの結像位置近傍に配置
された光学素子のうち、(1)式に示すような範囲内の
面形状の波長成分は、波面収差、特にコマ収差に大きく
影響を及ぼすが、この面形状の形状誤差のRMS値を2
nm以下に抑えることにより、コマ収差を抑えることが
できる。したがって、ライン・アンド・スペースパター
ンを形成した際、線幅の均一化されたパターンを精度良
く露光することができる。
【0039】上記結像位置近傍とは(2)式の条件を満
足する範囲であって、(2)式で表される範囲で光学素
子の形状誤差があると像高方向にコマ収差が大きくな
る。この像高方向への大きな収差変化は光学系の調整に
よっても補正しきれないが、(2)式に示すような範囲
における光学素子の面精度を形状誤差のRMS値で2n
m以下にすることにより、パターンを精度良く露光する
ことができる。
【0040】上述したように、光学素子には、レチクル
Rのパターン面RPから所定間隔だけ隔離して配置され
た光透過性基板HPが含まれる。この光透過性基板HP
においては、屈折率をrをするとき、形状誤差のRMS
値で上記(3)式で示す値以下である条件を満足してい
ることにより、精度良くパターンを投影することができ
る。
【0041】なお、100nm以下の解像力を得るため
に、光学素子の第1光路折り曲げ鏡1、第2光路折り曲
げ鏡2の面精度は形状誤差のRMS値で1nm以下の条
件を満足することが更に好ましい。一方、この場合、光
透過性基板HPは、形状誤差のRMS値で2nm以下の
条件を満足すれば十分である。これは、透過面のほうが
反射面よりコマ収差に与える影響が小さいからである。
また、80nm以下の解像力を得るためには、光学素子
の面精度のうち、透過面では形状誤差のRMS値で1n
m以下、反射面では0.5nm以下の条件を満足するこ
とが好ましい。
【0042】なお、上記(1)式、(2)式で示した条
件下においては発生する収差を補正することが困難であ
るため、本発明では形状誤差のRMS値を2nm以下に
規定することによって精度良く投影露光を行うものであ
るが、(1)式、(2)式で示した範囲外で発生した収
差は、例えば、投影光学系PLを構成する複数の光学素
子のうち、対応する光学素子を光軸方向に微少量移動さ
せることによって補正される。
【0043】なお、本実施形態においては、第1結像光
学系は図2中G1で示された系であり、第2結像光学系
はG2で示された系であり、第1光路折り曲げ鏡は反射
面1であるように説明したが、図4に示すように、系G
1及び系G2を第1結像光学系とした際、系G3が第2
結像光学系となる。この場合、第1光路折り曲げ鏡は図
4中、反射面2となる。つまり、図4中、系G1、G2
によって第1面(レチクルR)の中間像を反射面2に形
成し、この中間像の像(この場合最終像)を系G3によ
って第2面(ウエハW)に再結像する。
【0044】《第2実施形態》次に、本発明の投影光学
系の第2実施形態について図5を参照しながら説明す
る。ここで、前述した第1実施形態と同一もしくは同等
の構成部分については、同一の符号を用いるとともに、
その説明を簡略もしくは省略するものとする。
【0045】図5は、第2実施形態に係る投影光学系P
Lの概略構成図である。図5において、投影光学系PL
は、投影原板としてのレチクルR上のパターンの中間像
を形成する反射屈折型の第1結像光学系G1と、第1結
像光学系G1による中間像の像をワークとしてのウエハ
(感光性基板)Wに再結像させる屈折型の第2結像光学
系G2とを有している。ここで、レチクルRと第1結像
光学系G1との間の光路中には、光路を90°だけ偏向
させるための光路折り曲げ用の反射面1が配置されてお
り、第1結像光学系G1と第2結像光学系G2との間の
光路中、すなわち中間像の近傍には、光路を90°だけ
偏向させるための光路折り曲げ用の反射面2が配置され
ている。これらの反射面1、2は、光路折り曲げ部材F
M上に設けられている。
【0046】また、第1結像光学系G1は、光軸AX1
に沿って配置された複数のレンズ成分と凹面反射鏡CM
とを有しており、ほぼ等倍又はやや縮小倍率のもとで中
間像を形成する。第2結像光学系G2は、光軸AX1と
直交する光軸AX2上に沿って配置された複数のレンズ
成分及びコヒーレンスファクタを制御するための可変開
口絞りASを有しており、中間像からの光に基づいて縮
小倍率のもとで中間像の像、すなわち2次像を形成す
る。
【0047】ここで、第1結像光学系G1の光軸AX1
は光路折り曲げ用反射面1によって90°折り曲げられ
て、レチクルRと反射面1との間に光軸AX0を定義し
ている。本実施形態では、光軸AX0と光軸AX2とは
互いに平行であるが、一致はしていない。
【0048】なお、本実施形態において、光軸AX0に
沿って単体又は複数のレンズ成分を配置してもよい。ま
た、光軸AX0と光軸AX2とを互いに一致するように
配置してもよい。また、光軸AX0と光軸AX1とのな
す角度を90°とは異なる角度、好ましくは凹面反射鏡
CMを反時計回りに回転させた角度としても良い。この
とき、反射面2での光軸の折り曲げ角度を、レチクルR
とウエハWとが平行になるように設定することが好まし
い。
【0049】本実施形態においては、反射面2、第1及
び第2結像光学系G1、G2中の中間像形成位置の近傍
のレンズ面、第2結像光学系G2中の感光性基板P面近
傍のレンズ面が上記条件式(1)、(2)を満足してい
る。
【0050】《第3実施形態》次に、本発明の投影光学
系の第3実施形態について図6を参照しながら説明す
る。ここで、前述した第1、第2実施形態と同一もしく
は同等の構成部分については、同一の符号を用いるとと
もに、その説明を簡略もしくは省略するものとする。
【0051】図6は、第3実施形態に係る投影光学系P
Lの概略構成図である。図6において、投影光学系PL
は、投影原板としてのレチクルR上のパターンの中間像
を形成する反射屈折型の第1結像光学系G1と、第1結
像光学系G1による中間像の像をワークとしてのウエハ
(感光性基板)W上に最結像させる屈折型の第2結像光
学系G2とを有している。ここで、第1結像光学系G1
と第2結像光学系G2との間の光路中には、光路を90
°だけ偏向させるための光路折り曲げ用の反射面1と、
光路を90°だけ偏向させるための光路折り曲げ用の反
射面2とが配置されている。
【0052】第1結像光学系G1は、光軸AX1に沿っ
て配置された複数のレンズ成分及び凹面鏡CMを有して
おり、ほぼ等倍あるいはやや縮小倍率でレチクルRの中
間像を第1光路折り曲げ鏡としての反射面1の近傍に形
成する。第2結像光学系G2は、光軸AX2に沿って配
置された複数のレンズ成分を有しており、中間像からの
光に基づいて、中間像の像(2次像)をウエハW上に縮
小倍率で形成する。ここで、反射面1及び反射面2が互
いに直交するような角度で配置されているため、第1及
び第2結像光学系G1、G2の光軸AX1、AX2は互
いに平行となり、レチクルRとウエハWとも互いに平行
となる。
【0053】なお、本実施形態において、光路折り曲げ
用の反射面1、2間の光路中に、単数あるいは複数のレ
ンズ成分を光軸AX3に沿って配置しても良い。
【0054】本実施形態においては、反射面1、第1及
び第2結像光学系G1、G2中の中間像形成位置の近傍
のレンズ面、第2結像光学系G2中の感光性基板P面近
傍のレンズ面が上記条件式(1)、(2)を満足してい
る。
【0055】なお、上記各実施形態のように、光源とし
てF2 レーザ(波長157nm)を用いる場合、投影光
学系の像側開口数を0.8以上とし、投影原板としてバ
イナリーマスクを用いれば、80nmのライン・アンド
・スペースを転写することをが可能である。また、ハー
フトーン型位相シフトマスクを用いれば、投影光学系の
像側開口数が0.78以上のときに70nmのライン・
アンド・スペースを転写でき、投影光学系の像側開口数
が0.81以上のときに80nmのコンタクト・ホール
を転写することができる。また、特公昭62−0508
11号に開示される渋谷−レベンソン型位相シフトマス
クを用いれば、投影光学系の像側開口数が0.78以上
のときに55nmのライン・アンド・スペースを転写で
き、投影光学系の像側開口数が0.80以上のときに二
重露光を併用して25nmのコンタクト・ホールを転写
することができる。
【0056】なお、RMS(root means square : 自乗
平均平方根あるいは平方自乗平均)値は、ある物理量F
(x,y)の領域P内において以下の(4)式で表され
る。
【0057】
【数1】
【0058】また、離差データ(i=1,2,…,N)
に対しては以下の(5)式で表される。
【0059】
【数2】
【0060】なお、露光装置EXの用途としては半導体
製造用の露光装置に限定されることなく、例えば、角型
のガラスプレートに液晶表示素子パターンを露光する液
晶用の露光装置や、薄膜磁気ヘッドを製造するための露
光装置にも広く適当できる。
【0061】上記実施形態の露光装置EXの光源11
は、F2 レーザ(157nm)のみならず、g線(43
6nm)、i線(365nm)、KrFエキシマレーザ
(248nm)、ArFエキシマレーザ(193n
m)、X線や電子線などの荷電粒子線を用いることがで
きる。例えば、電子線を用いる場合には電子銃として、
熱電子放射型のランタンヘキサボライト(LaB6)、タン
タル(Ta)を用いることができる。
【0062】ウエハステージWSTやレチクルステージ
RSTにリニアモータを用いる場合は、エアベアリング
を用いたエア浮上型およびローレンツ力またはリアクタ
ンス力を用いた磁気浮上型のどちらを用いてもいい。ま
た、ステージは、ガイドに沿って移動するタイプでもい
いし、ガイドを設けないガイドレスタイプでもよい。
【0063】ステージの駆動装置として平面モ−タを用
いる場合、磁石ユニット(永久磁石)と電機子ユニット
のいずれか一方をステージに接続し、磁石ユニットと電
機子ユニットの他方をステージの移動面側(ベース)に
設ければよい。
【0064】ウエハステージWSTの移動により発生す
る反力は、特開平8−166475号公報に記載されて
いるように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)
に逃がしてもよい。本発明は、このような構造を備えた
露光装置においても適用可能である。
【0065】レチクルステージRSTの移動により発生
する反力は、特開平8−330224号公報に記載され
ているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大
地)に逃がしてもよい。本発明は、このような構造を備
えた露光装置においても適用可能である。
【0066】以上のように、本願実施形態の露光装置
は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む
各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、
光学的精度を保つように、組み立てることで製造され
る。これら各種精度を確保するために、この組み立ての
前後には、各種光学系については光学的精度を達成する
ための調整、各種機械系については機械的精度を達成す
るための調整、各種電気系については電気的精度を達成
するための調整が行われる。各種サブシステムから露光
装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機
械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等
が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組
み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程
があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光
装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行わ
れ、露光装置全体としての各種精度が確保される。な
お、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理さ
れたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0067】半導体デバイスは、図7に示すように、デ
バイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設
計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するス
テップ202、デバイスの基材である基板(ウエハ、ガ
ラスプレート)を製造するステップ203、前述した実
施形態の露光装置によりレチクルのパターンを基板に露
光する基板処理ステップ204、デバイス組み立てステ
ップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ
工程を含む)205、検査ステップ206等を経て製造
される。
【0068】
【発明の効果】本発明の投影光学系、露光装置及び露光
方法によれば、結像位置近傍に配置される光学素子の面
形状の形状誤差のうち、上記(1)式で示される範囲内
の波長成分に関して、形状誤差のRMS値で2nm以下
に抑えることにより、パターンを精度良く投影すること
ができる。つまり、光束の結像位置近傍に配置される光
学素子のうち(1)式に示すような範囲内の波長成分
は、波面収差、特にコマ収差に大きく影響を及ぼすが、
この範囲内の波長成分に関する形状誤差のRMS値を2
nm以下に抑えることにより、コマ収差を低減すること
ができる。したがって、精度良くパターン形成を行うこ
とができる。
【0069】そして、(2)式に示すような範囲におけ
る光学素子の面精度を、(1)式で示した範囲内の波長
成分に関して形状誤差のRMS値で2nm以下にするこ
とにより、コマ収差の影響を低減し、パターンの線幅を
均一にすることができる。
【0070】また、光学素子としての光束に対する透過
性を有する透過部材が、その屈折率をrとするとき、面
精度が形状誤差のRMS値で2(r−1)nm以下であ
る条件を満足することにより、コマ収差を低減してパタ
ーンを精度良く投影することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の露光装置の一実施形態を示す構成図で
ある。
【図2】本発明の投影光学系の第1実施形態を示す構成
図である。
【図3】パーシャル径及び有効直径を説明するための図
である。
【図4】本発明の投影光学系の第1実施形態を示す構成
図である。
【図5】本発明の投影光学系の第2実施形態を示す構成
図である。
【図6】本発明の投影光学系の第3実施形態を示す構成
図である。
【図7】半導体デバイスの製造工程の一例を示すフロー
チャート図である。
【符号の説明】
1 第1光路折り曲げ鏡(反射面) 2 第2光路折り曲げ鏡(反射面) ED 有効直径 EL 露光光(光束) G1 第1結像光学系 G2 第2結像光学系(第1結像光学系) G3 第3結像光学系(第2結像光学系) HP 光透過性基板(透過部材) PD パーシャル径 PL 投影光学系 RP パターン面 R レチクル(第1面) W ウエハ、感光性基板(第2面)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1面上の物体の像を第2面上に形成す
    る投影光学系において、 前記第1面から前記第2面へ向かう光束の光路上に配置
    される複数の光学素子を含み、 該複数の光学素子のうちの前記光束の結像位置近傍に配
    置される光学素子の面形状の形状誤差のうち、 0.2 < PD/WL < 10.0 の範囲内の波長成分に関して、形状誤差のRMS値で2
    nm以下である条件を満足することを特徴とする投影光
    学系。但し、 PD:所定の開口数を持って第1面上の一点から射出し
    た光束が、光学素子を円形状又は楕円形状に照射した際
    の該光学素子の被照射領域の直径又は短径, WL:光束が照射される光学素子の被照射領域の面形状
    の波長,である。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の投影光学系において、 前記結像位置近傍は、EDを光学素子に対する光束の有
    効直径とするとき、 PD/ED < 0.3 の条件を満足することを特徴とする投影光学系。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の投影光学系にお
    いて、 前記光学素子として前記光束に対する透過性を有する透
    過部材を有しており、rを透過部材の屈折率とすると
    き、前記透過部材の前記被照射領域の面精度が、形状誤
    差のRMS値で2(r−1)nm以下である条件を満足
    することを特徴とする投影光学系。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の投影光
    学系において、 前記投影光学系は、前記第1面の中間像を形成する第1
    結像光学系と、 該中間像の像を形成する第2結像光学系と、 前記第1及び第2結像光学系間の光路中に配置される第
    1光路折り曲げ鏡とを備えることを特徴とする投影光学
    系。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の投影光学系において、 前記投影光学系は、前記第2結像光学系による前記中間
    像の像を前記第2面上に再結像させる第3結像光学系
    と、 前記第2及び第3結像光学系間の光路中に配置される第
    2光路折り曲げ鏡とを備えることを特徴とする投影光学
    系。
  6. 【請求項6】 マスクに露光光を照明し、該マスクに形
    成されたパターンの像を投影光学系を介して感光性基板
    上に形成する露光装置において、 前記投影光学系は、請求項1〜請求項5のいずれか一項
    に記載の投影光学系によって構成されていることを特徴
    とする露光装置。
  7. 【請求項7】 マスクに露光光を照明し、該露光光に基
    づいて前記マスクに形成されたパターンの像を感光性基
    板上に形成する露光方法において、 前記露光光を、前記マスクと前記感光性基板との間の光
    路中に配置された複数の光学素子を介して前記感光性基
    板へ導き、 前記複数の光学素子のうちの前記光束の結像位置近傍に
    配置される光学素子の面精度は、 0.2 < PD/WL < 10.0 の範囲内の波長成分に関して、形状誤差のRMS値で2
    nm以下である条件を満足することを特徴とする露光方
    法。但し、 PD:所定の開口数を持って第1面上の一点から射出し
    た光束が、光学素子を円形状又は楕円形状に照射した際
    の該光学素子の被照射領域の直径又は短径, WL:光束が照射される光学素子の被照射領域の面形状
    の波長,である。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の露光方法において、 前記結像位置近傍は、EDを光学素子に対する光束の有
    効直径とするとき、 PD/ED < 0.3 の条件を満足することを特徴とする露光方法。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8に記載の露光方法におい
    て、 投影光学系を介して前記マスクの前記パターンの像を前
    記感光性基板上に形成し、 該投影光学系は、前記光束の結像位置近傍に配置される
    前記光学素子を含むことを特徴とする露光方法。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれかに記載の露光
    方法において、 前記マスクは、前記マスクのパターン面に対して所定の
    間隔だけ隔離して配置された光透過性の基板を有し、 該光透過性の基板は、前記光束の結像位置近傍に配置さ
    れる前記光学素子を含むことを特徴とする露光方法。
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