JP2002151049A - 円筒形密閉鉛蓄電池の端子部構造 - Google Patents
円筒形密閉鉛蓄電池の端子部構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】巻回型発電要素を備えた円筒形密閉鉛蓄電池に
おいて、新規な端子部構造とすることにより、端子部の
封口を確実に行い、電池の寿命と信頼性を向上させる。 【解決手段】電池蓋の内側面に同心円の2つのせきとそ
の中心に貫通口を設け、前記2つのせきで形成される溝
に充填剤を備えた電池蓋と、円柱状鉛合金の同一平面に
ねじ部と管状の突条を設けた極ポールとからなり、前記
極ポールの管状の突条を前記溝に嵌合させ、前記極ポー
ルのねじ部を前記貫通口に挿入し、前記極ポールが巻回
型発電要素の極板耳に溶接された円筒形密閉鉛蓄電池の
端子部構造において、前記2つのせきのうち内側のせき
の先端部に設けられた突起が前記極ポールの鉛合金に埋
設していることを特徴とする。
おいて、新規な端子部構造とすることにより、端子部の
封口を確実に行い、電池の寿命と信頼性を向上させる。 【解決手段】電池蓋の内側面に同心円の2つのせきとそ
の中心に貫通口を設け、前記2つのせきで形成される溝
に充填剤を備えた電池蓋と、円柱状鉛合金の同一平面に
ねじ部と管状の突条を設けた極ポールとからなり、前記
極ポールの管状の突条を前記溝に嵌合させ、前記極ポー
ルのねじ部を前記貫通口に挿入し、前記極ポールが巻回
型発電要素の極板耳に溶接された円筒形密閉鉛蓄電池の
端子部構造において、前記2つのせきのうち内側のせき
の先端部に設けられた突起が前記極ポールの鉛合金に埋
設していることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は円筒形密閉鉛蓄電池
の端子部構造に関する。
の端子部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】鉛蓄電池は100年以上の歴史をもつ
が、高率放電や寿命等の電池諸特性、取り扱いの容易
性、経済性などの点で、各種電池の中ではきわめて優れ
た性質をもつため、自動車用をはじめ、電気車用や据置
用に広く使用されている。
が、高率放電や寿命等の電池諸特性、取り扱いの容易
性、経済性などの点で、各種電池の中ではきわめて優れ
た性質をもつため、自動車用をはじめ、電気車用や据置
用に広く使用されている。
【0003】鉛蓄電池の充電反応は、よく知られている
ように、正極では硫酸鉛が二酸化鉛に酸化され、負極で
は硫酸鉛が鉛に還元される。充電時には、副反応で水が
電気分解で消費され、正極からは酸素ガスが、負極から
は水素ガスが発生する。鉛蓄電池においては、この水の
減少に対する補水作業がわずらわしかった。この補水作
業を全くなくしたのが「陰極吸収式密閉形鉛蓄電池」で
ある。その原理は、正極で発生した酸素ガスを負極と反
応させて吸収させ、ガスは蓄電池の外部に出ない。
ように、正極では硫酸鉛が二酸化鉛に酸化され、負極で
は硫酸鉛が鉛に還元される。充電時には、副反応で水が
電気分解で消費され、正極からは酸素ガスが、負極から
は水素ガスが発生する。鉛蓄電池においては、この水の
減少に対する補水作業がわずらわしかった。この補水作
業を全くなくしたのが「陰極吸収式密閉形鉛蓄電池」で
ある。その原理は、正極で発生した酸素ガスを負極と反
応させて吸収させ、ガスは蓄電池の外部に出ない。
【0004】このような陰極吸収式密閉形鉛蓄電池にお
いては、正極板から発生する酸素ガスが負極板へ移動し
やすく、かつ負極板と接触しやすくする、空気を蓄電池
の内部に侵入させない、自己放電を少なくする、などの
工夫が必要である。そこで、電解液をリテーナーマット
などの多孔体に含浸させた状態とし、流動液がないよう
に制限している。
いては、正極板から発生する酸素ガスが負極板へ移動し
やすく、かつ負極板と接触しやすくする、空気を蓄電池
の内部に侵入させない、自己放電を少なくする、などの
工夫が必要である。そこで、電解液をリテーナーマット
などの多孔体に含浸させた状態とし、流動液がないよう
に制限している。
【0005】そして、極板にはペースト式を使用し、こ
れを微細ガラス繊維製のリテイナーマットを介して対向
させ、かつ圧迫がかかる状態で電池容器に収納してい
る。リテイナーマットは、直径約1μmの含アルカリガ
ラスの短繊維を主体にして構成された一種の不織布であ
り、正極板と負極板とを隔離するセパレータとしての機
能のほかに、電解液の保持や酸素ガスの透過など、密閉
形鉛蓄電池に必要な機能を備えている。
れを微細ガラス繊維製のリテイナーマットを介して対向
させ、かつ圧迫がかかる状態で電池容器に収納してい
る。リテイナーマットは、直径約1μmの含アルカリガ
ラスの短繊維を主体にして構成された一種の不織布であ
り、正極板と負極板とを隔離するセパレータとしての機
能のほかに、電解液の保持や酸素ガスの透過など、密閉
形鉛蓄電池に必要な機能を備えている。
【0006】このような密閉形鉛蓄電池は、その無保守
・無漏液・ポジションフリーなどの特徴を生かして、ポ
ータブル機器、コンピュータのバックアップ用電源、大
型据置用などに広く使用されている。
・無漏液・ポジションフリーなどの特徴を生かして、ポ
ータブル機器、コンピュータのバックアップ用電源、大
型据置用などに広く使用されている。
【0007】最近では、この密閉形鉛蓄電池に対して、
より高率放電特性を要求する用途が増加している。高率
放電特性を向上させるためには、極板を薄くして、反応
面積を増やし、電流密度を小さくする必要があり、その
ことによって高率放電時の高電圧特性を得るものであ
る。
より高率放電特性を要求する用途が増加している。高率
放電特性を向上させるためには、極板を薄くして、反応
面積を増やし、電流密度を小さくする必要があり、その
ことによって高率放電時の高電圧特性を得るものであ
る。
【0008】しかし、従来の角型構造の鉛蓄電池におい
ては、正極板を薄くすると、正極格子の腐食が大きくな
り、寿命が短くなった。例えば、正極板の厚みを0.5
mm程度とした場合、40℃におけるトリクル寿命は約
0.5年となり、正極板厚みを標準的な3.0mmとし
た場合と比較して、寿命は約1/7から1/8程度にな
ってしまう。
ては、正極板を薄くすると、正極格子の腐食が大きくな
り、寿命が短くなった。例えば、正極板の厚みを0.5
mm程度とした場合、40℃におけるトリクル寿命は約
0.5年となり、正極板厚みを標準的な3.0mmとし
た場合と比較して、寿命は約1/7から1/8程度にな
ってしまう。
【0009】薄い正極板を使用した鉛蓄電池の長寿命対
策として、極板の圧迫を高めることが考えられるが、角
型構造の場合には圧迫力を著しく高くすることは、組立
て作業上非常に困難であった。そこで、薄い正極板およ
び負極板を、セパレータを介して巻回した発電要素と
し、極板を高圧迫した円筒形密閉鉛蓄電池が提案され
た。
策として、極板の圧迫を高めることが考えられるが、角
型構造の場合には圧迫力を著しく高くすることは、組立
て作業上非常に困難であった。そこで、薄い正極板およ
び負極板を、セパレータを介して巻回した発電要素と
し、極板を高圧迫した円筒形密閉鉛蓄電池が提案され
た。
【0010】円筒形密閉鉛蓄電池の端子部構造として
は、従来、封口剤を充填する構造などがとられてきた
が、これらの方法には種々の問題があった。
は、従来、封口剤を充填する構造などがとられてきた
が、これらの方法には種々の問題があった。
【0011】従来の端子部構造の要部断面を図2に示
す。図2において、21はポール、22は電池蓋、23
は端子、24は鍔状の凸部、25は環状の突起である。
従来の端子部構造では、ポール21と電池蓋22とが直
接圧着されており、端子23の中央部付近に鍔状の凸部
24が設けられ、下端部にはねじが切られている。この
端子23をポール21に設けられたねじ穴に締め込み、
鍔状の凸部24によって電池蓋22の開口部周囲をポー
ル21に押し当てることにより、電池蓋22の開口部の
周囲下面に設けられた環状の突起5が、ポール21の上
面を変形させながら圧着し、気密を保持する構造であ
る。
す。図2において、21はポール、22は電池蓋、23
は端子、24は鍔状の凸部、25は環状の突起である。
従来の端子部構造では、ポール21と電池蓋22とが直
接圧着されており、端子23の中央部付近に鍔状の凸部
24が設けられ、下端部にはねじが切られている。この
端子23をポール21に設けられたねじ穴に締め込み、
鍔状の凸部24によって電池蓋22の開口部周囲をポー
ル21に押し当てることにより、電池蓋22の開口部の
周囲下面に設けられた環状の突起5が、ポール21の上
面を変形させながら圧着し、気密を保持する構造であ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図2に示し
た構造の端子部を使用し、巻回型発電要素を備えた従来
の円筒形密閉鉛蓄電池においては、ポール21が変形可
能な材料である場合、ボルトを強いトルクで絞め込むこ
とによって、ポール21のねじ山がつぶれてしまうおそ
れがあり、充分な力でポール21を電池蓋22に押し付
けることができず、電池の密閉が不十分になるという問
題があった。
た構造の端子部を使用し、巻回型発電要素を備えた従来
の円筒形密閉鉛蓄電池においては、ポール21が変形可
能な材料である場合、ボルトを強いトルクで絞め込むこ
とによって、ポール21のねじ山がつぶれてしまうおそ
れがあり、充分な力でポール21を電池蓋22に押し付
けることができず、電池の密閉が不十分になるという問
題があった。
【0013】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、巻回型発電要素を備えた円筒形密閉鉛
蓄電池において、新規な端子部構造とすることにより、
端子部の封口を確実に行い、電池の寿命と信頼性を向上
させることにある。
で、その目的は、巻回型発電要素を備えた円筒形密閉鉛
蓄電池において、新規な端子部構造とすることにより、
端子部の封口を確実に行い、電池の寿命と信頼性を向上
させることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電池
蓋の内側面に同心円の2つのせきとその中心に貫通口を
設け、前記2つのせきで形成される溝に充填剤を備えた
電池蓋と、円柱状鉛合金の同一平面にねじ部と管状の突
条を設けた極ポールとからなり、前記極ポールの管状の
突条を前記溝に嵌合させ、前記極ポールのねじ部を前記
貫通口に挿入し、前記極ポールが巻回型発電要素の極板
耳に溶接された円筒形密閉鉛蓄電池の端子部構造におい
て、前記2つのせきのうち内側のせきの先端部に設けら
れた突起が前記極ポールの鉛合金に埋設していることを
特徴とする。
蓋の内側面に同心円の2つのせきとその中心に貫通口を
設け、前記2つのせきで形成される溝に充填剤を備えた
電池蓋と、円柱状鉛合金の同一平面にねじ部と管状の突
条を設けた極ポールとからなり、前記極ポールの管状の
突条を前記溝に嵌合させ、前記極ポールのねじ部を前記
貫通口に挿入し、前記極ポールが巻回型発電要素の極板
耳に溶接された円筒形密閉鉛蓄電池の端子部構造におい
て、前記2つのせきのうち内側のせきの先端部に設けら
れた突起が前記極ポールの鉛合金に埋設していることを
特徴とする。
【0015】請求項1の発明によれば、極ポールと電池
蓋の封口を確実に行い、電池の寿命と信頼性を向上させ
ることができる。
蓋の封口を確実に行い、電池の寿命と信頼性を向上させ
ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照して説明する。図1は、本発明になる円筒型密閉鉛蓄
電池の端子部の要部断面を示したものである。なお、正
極ポールおよび負極ポールの構造は同一であるので、こ
こでは極ポールとして説明する。
照して説明する。図1は、本発明になる円筒型密閉鉛蓄
電池の端子部の要部断面を示したものである。なお、正
極ポールおよび負極ポールの構造は同一であるので、こ
こでは極ポールとして説明する。
【0017】図1において、1は電池蓋、2および3は
同心円の2つのせき、このうち2は内側のせき、3は外
側のせき、4は貫通口、5はプラズマ処理部分、6は
溝、7は充填剤、8は極ポールの円柱部、9はねじ部、
10は管状の突条、11は極板耳、12は内側のせきの
先端部に設けた突起である。
同心円の2つのせき、このうち2は内側のせき、3は外
側のせき、4は貫通口、5はプラズマ処理部分、6は
溝、7は充填剤、8は極ポールの円柱部、9はねじ部、
10は管状の突条、11は極板耳、12は内側のせきの
先端部に設けた突起である。
【0018】本発明の図1に示した封口部構造におい
て、電池蓋1はポリオレフィン系合成樹脂からなり、充
填剤7は、耐酸性をもち、ポリオレフィン系合成樹脂お
よび鉛合金との接合性に優れたエポキシ樹脂やポリウレ
タン樹脂などの合成樹脂を使用する。また、電池蓋1と
充填剤7との接合性を高めるために、電池蓋1の内側面
はプラズマ処理が施されている。充填剤7は、内側のせ
き2と外側のせき3で形成される溝に充填される。
て、電池蓋1はポリオレフィン系合成樹脂からなり、充
填剤7は、耐酸性をもち、ポリオレフィン系合成樹脂お
よび鉛合金との接合性に優れたエポキシ樹脂やポリウレ
タン樹脂などの合成樹脂を使用する。また、電池蓋1と
充填剤7との接合性を高めるために、電池蓋1の内側面
はプラズマ処理が施されている。充填剤7は、内側のせ
き2と外側のせき3で形成される溝に充填される。
【0019】極ポールは、円柱状鉛合金8の同一平面に
ねじ部9と管状の突条10が設けられた形状であり、円
柱状鉛合金8とねじ部9と管状の突条10の、それぞれ
の中心軸は一致している。ただし、これらの中心軸が少
しずれていても特に問題はない。なお、極ポールの円柱
状鉛合金8のねじ部9が取り付けられていない平面に
は、極板耳11が溶接されている。
ねじ部9と管状の突条10が設けられた形状であり、円
柱状鉛合金8とねじ部9と管状の突条10の、それぞれ
の中心軸は一致している。ただし、これらの中心軸が少
しずれていても特に問題はない。なお、極ポールの円柱
状鉛合金8のねじ部9が取り付けられていない平面に
は、極板耳11が溶接されている。
【0020】極ポールと電池蓋とは、極ポールのねじ部
9が電池蓋1の内側から電池外部に出るように、貫通口
4に挿入され、また、管状の突条10が、同心円の2つ
のせき2および3から形成される溝6に嵌合されてい
る。そして、管状の突条10と溝6との間に充填剤7が
充填されており、しかも管状の突条10が充填剤7に押
し付けられることにより、密閉が保たれている。
9が電池蓋1の内側から電池外部に出るように、貫通口
4に挿入され、また、管状の突条10が、同心円の2つ
のせき2および3から形成される溝6に嵌合されてい
る。そして、管状の突条10と溝6との間に充填剤7が
充填されており、しかも管状の突条10が充填剤7に押
し付けられることにより、密閉が保たれている。
【0021】さらに本発明においては、内側のせき2の
先端部に突起12が設けられ、この突起12が極ポール
の円柱状鉛合金8に埋設することにより、この部分でも
密閉が保たれることになり、端子部の封口が確実に行わ
れ、その結果、電池の寿命と信頼性を向上させることが
できる。
先端部に突起12が設けられ、この突起12が極ポール
の円柱状鉛合金8に埋設することにより、この部分でも
密閉が保たれることになり、端子部の封口が確実に行わ
れ、その結果、電池の寿命と信頼性を向上させることが
できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を、好適な実施例を用いて説明
する。
する。
【0023】まず、厚さ10mmの99.5%鉛−0.
5%スズの板に、厚さ0.2mmの鉛−10%スズ合金
の板を重ね合わせ、圧延加工することにより、厚み0.
8mmの一体化したシートを作製した。このシートを打
ち抜き加工することにより、5mm×7mmの升目を持
つ、格子体を作製した。
5%スズの板に、厚さ0.2mmの鉛−10%スズ合金
の板を重ね合わせ、圧延加工することにより、厚み0.
8mmの一体化したシートを作製した。このシートを打
ち抜き加工することにより、5mm×7mmの升目を持
つ、格子体を作製した。
【0024】この格子体に通常用いられるペーストを塗
布することにより正極板を、また負極板には99.99
9%鉛シートから作製した格子体にペーストを塗布した
ものを用いた。極板厚みは正極板、負極板ともに1mm
とした。そしてこれらの極板とガラスセパレータとを組
み合せ、これらを巻回してエレメントとし、容量が5時
間率で10Ahの円筒形密閉鉛蓄電池を作製した。な
お、セパレータには平均直径約1μmのガラス繊維を主
体とした、多孔度約94%の通常使用されているものを
用い、50kgf/dm2の荷重下で厚さ0.8mmの
ものを用いた。そして極間が0.8mmとなるようにし
た。
布することにより正極板を、また負極板には99.99
9%鉛シートから作製した格子体にペーストを塗布した
ものを用いた。極板厚みは正極板、負極板ともに1mm
とした。そしてこれらの極板とガラスセパレータとを組
み合せ、これらを巻回してエレメントとし、容量が5時
間率で10Ahの円筒形密閉鉛蓄電池を作製した。な
お、セパレータには平均直径約1μmのガラス繊維を主
体とした、多孔度約94%の通常使用されているものを
用い、50kgf/dm2の荷重下で厚さ0.8mmの
ものを用いた。そして極間が0.8mmとなるようにし
た。
【0025】この発電要素をポリプロピレン製の蓋付容
器に収納し、さらにこれをアルミニウム製外装缶に収納
した。そして、端子部構造を図1で示したのと同じ構造
とした。蓋には圧力制御弁を取付けた。
器に収納し、さらにこれをアルミニウム製外装缶に収納
した。そして、端子部構造を図1で示したのと同じ構造
とした。蓋には圧力制御弁を取付けた。
【0026】得られた円筒型密閉鉛蓄電池は、外形寸法
が直径49mm、高さ110mmであり、重量は約63
0gとした。
が直径49mm、高さ110mmであり、重量は約63
0gとした。
【0027】比較例として、端子部構造を図2で示した
のと同じ構造とした以外は実施例と同様にして、円筒型
密閉鉛蓄電池を作製した。
のと同じ構造とした以外は実施例と同様にして、円筒型
密閉鉛蓄電池を作製した。
【0028】実施例の電池および比較例の電池をそれぞ
れ10個づつ作製し、電池の端子部が下向きの倒置した
状態とし、室温で、充電(条件:電流1A、11時間)
と放電(条件:電流2A、終止電圧1.7V)を10サ
イクル繰り返した後、40℃で30日間保った後の、電
解液の漏れを観察した。その結果を表1に示した。な
お、表1には、電解液の漏れが認められた電池数を示し
た。
れ10個づつ作製し、電池の端子部が下向きの倒置した
状態とし、室温で、充電(条件:電流1A、11時間)
と放電(条件:電流2A、終止電圧1.7V)を10サ
イクル繰り返した後、40℃で30日間保った後の、電
解液の漏れを観察した。その結果を表1に示した。な
お、表1には、電解液の漏れが認められた電池数を示し
た。
【0029】
【表1】
【0030】表1の結果から、本発明の端子部構造の円
筒形密閉鉛蓄電池は、電解液の漏れが認められず、端子
部の封口を確実に行われていることが示された。
筒形密閉鉛蓄電池は、電解液の漏れが認められず、端子
部の封口を確実に行われていることが示された。
【0031】
【発明の効果】本発明の円筒形密閉鉛蓄電池は、新規な
形状の端子部構造とすることにより、極ポールと電池蓋
間の封口が確実に行われ、その結果、電池の寿命と信頼
性を向上させることができる。
形状の端子部構造とすることにより、極ポールと電池蓋
間の封口が確実に行われ、その結果、電池の寿命と信頼
性を向上させることができる。
【図1】 本発明になる円筒型密閉鉛蓄電池の端子部の
要部断面を示す図。
要部断面を示す図。
【図2】 従来の端子部構造の要部断面を示す図。
1 電池蓋 2 内側のせき 3 外側のせき 4 貫通口 5 プラズマ処理部分 6 溝 7 充填剤 8 極ポールの円柱部 9 ねじ部 10 管状の突状 11 極板耳 12 内側のせきの先端部に設けた突起 21 ポール 22 電池蓋 23 端子 24 鍔状の凸部 25 環状の突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H011 AA17 FF04 GG01 HH00 5H022 AA02 BB03 CC03 CC08 CC12 EE02 KK08
Claims (1)
- 【請求項1】 電池蓋の内側面に同心円の2つのせきと
その中心に貫通口を設け、前記2つのせきで形成される
溝に充填剤を備えた電池蓋と、円柱状鉛合金の同一平面
にねじ部と管状の突条を設けた極ポールとからなり、前
記極ポールの管状の突条を前記溝に嵌合させ、前記極ポ
ールのねじ部を前記貫通口に挿入し、前記極ポールが巻
回型発電要素の極板耳に溶接された円筒形密閉鉛蓄電池
の端子部構造において、前記2つのせきのうち内側のせ
きの先端部に設けられた突起が前記極ポールの鉛合金に
埋設していることを特徴とする円筒形密閉鉛蓄電池の端
子部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000343993A JP2002151049A (ja) | 2000-11-10 | 2000-11-10 | 円筒形密閉鉛蓄電池の端子部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000343993A JP2002151049A (ja) | 2000-11-10 | 2000-11-10 | 円筒形密閉鉛蓄電池の端子部構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002151049A true JP2002151049A (ja) | 2002-05-24 |
Family
ID=18818265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000343993A Pending JP2002151049A (ja) | 2000-11-10 | 2000-11-10 | 円筒形密閉鉛蓄電池の端子部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002151049A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100686839B1 (ko) | 2005-05-17 | 2007-02-26 | 삼성에스디아이 주식회사 | 이차전지 |
CN102945932A (zh) * | 2012-11-16 | 2013-02-27 | 双登集团股份有限公司 | 铅酸蓄电池端子密封结构 |
-
2000
- 2000-11-10 JP JP2000343993A patent/JP2002151049A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100686839B1 (ko) | 2005-05-17 | 2007-02-26 | 삼성에스디아이 주식회사 | 이차전지 |
CN102945932A (zh) * | 2012-11-16 | 2013-02-27 | 双登集团股份有限公司 | 铅酸蓄电池端子密封结构 |
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