JP2002150801A

JP2002150801A - 燃焼式ランタンのマントル

Info

Publication number: JP2002150801A
Application number: JP2000342444A
Authority: JP
Inventors: Akira Yamamoto; 晃山本
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2000-11-09
Filing date: 2000-11-09
Publication date: 2002-05-24

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】使用の際に、空焼き等の手間が要らず、ま
た、強度的にも従来のものよりも、飛躍的に強くて形状
も安定し、ホヤ等も必要のない燃焼式ランタンのマント
ルを提供すること。【解決手段】燃焼式ランタンのマントル１を、融点が
非常に高く、大気中で加熱しても、ほとんど酸化するこ
となく安定であり、また、加工性に富み、白熱状態で、
強い白色光を放つ白金族金属又は白金族金属の合金の線
材、薄板からなる成形物によって形成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、燃焼式ランタン
の発光部の輝度を増すために、炎にかぶせるマントルに
関する。

【０００２】

【従来技術】従来、燃焼式ランタン（ガス又は灯油、ガ
ソリン圧縮式）のマントルは、発光物質である希土類を
含浸させた有機繊維の網体からなる。

【０００３】したがって、燃焼式ランタンを、キャンプ
等で使用する場合には、ランタン本体の蓋やホヤ等を外
して、上記有機繊維の網体からなるマントルを、燃焼塔
に紐等で結んで取り付けた後、網体をライター等で空焼
きして、筒状に成形しなければならない。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記マ
ントルの取り付けや空焼きに不慣れな人の場合、マント
ルの取り付けや空焼きに時間がかかり、失敗することも
多い。

【０００５】また、空焼きして成形したマントルは、脆
くて、壊れ易く、使用の都度、マントルを交換し、空焼
きをしなければならないという問題がある。

【０００６】さらに、上記のように、空焼きして成形し
たマントルは、脆くて、壊れ易く、風や雨に大変弱いの
で、マントルの周りをガラスや金属メッシュのホヤや天
板で覆う必要がある。そして、このホヤは、マントルが
壊れて異常燃焼が起こっても、ホヤが壊れないように、
どうしても大きなサイズに形成しなければならず、ラン
タン自体の大きさが大きくなるという問題があった。

【０００７】また、従来のマントルは、有機繊維の網体
を空焼きして、成形するため、その形状が、球体、円筒
形、楕円形に限られるとともに、空焼き時の条件（火の
廻り方、風）により、形がいびつになり、照度が一定し
ないという問題もあった。

【０００８】そこで、この発明は、使用の際に、空焼き
等の手間が要らず、また、強度的にも従来のものより
も、飛躍的に強くて形状も安定し、ホヤ等も必要のない
マントルを提供しようとするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するために、燃焼式ランタンのマントルを、白金
族金属又は白金族金属の合金の線材、薄板からなる成形
物によって形成したものである。

【００１０】白金族金属又は白金族金属の合金は、融点
が非常に高く、大気中で加熱しても、ほとんど酸化する
ことなく安定であり、また、加工性に富み、白熱状態
で、強い白色光を放つので、そのままマントルとして使
用することができる。

【００１１】したがって、使用の際に、空焼き等の手間
が要らず、また、強度的にも従来のものよりも、飛躍的
に強くて形状も安定し、ホヤ等も必要としない。

【００１２】

【発明の実施の形態】図１は、この発明に係るマントル
１を装着した燃焼式ランタンの燃焼部を示している。

【００１３】この図１のマントル１は、白金族金属又は
白金族金属の合金の線材をドーム型に成形したものであ
り、燃焼部本体２に、マントルホルダー３によって固定
されている。

【００１４】マントルホルダー３には、ドーム型のマン
トル１を、保護するためにマントルガード４が設けられ
ている。

【００１５】また、燃焼部本体２とマントル１との間に
は、燃焼部本体２からの噴出する炎の勢いを弱めて、マ
ントル１を保護し、かつ炎を安定化させるために、ステ
ンレス製のバーナーメッシュ５、６、７が装着されてい
る。

【００１６】この発明に係るマントル１を形成する白金
族金属としては、白金（Ｐｔ）の他、パラジウム（Ｐ
ｄ）、ロジウム（Ｒｈ）、イリジウム（Ｉｒ）、ルテニ
ウム（Ｒｕ）、オスミウム（Ｏｓ）がある。また、白金
族金属の合金としては、白金−パラジウム合金、白金−
パラジウム−銅合金、白金−パラジウム−ルテニウム合
金、白金−パラジウム−コバルト合金等がある。

【００１７】この発明に係るマントル１を形成する白金
族金属又は白金族金属の合金の成形物としては、線材を
格子状、ストライプ状あるいはランダムな形状の網に成
形したものが好ましい。

【００１８】

【発明の効果】以上のように、この発明に係るマントル
は、白金族金属又は白金族金属の合金の成形物からなる
ので、長期間の使用に耐えることができ、使用後は、白
金材料としてリサイクルが可能である。

【００１９】また、白金族金属又は白金族金属の合金の
成形物であるので、従来のように、空焼きをして、成形
する必要がなく、初心者でも失敗することなく、使用す
ることができる。

【００２０】白金族金属又は白金族金属の合金は、成形
性に富み、種々の形状に成形することが可能であり、マ
ントルの形状に制限を受けず、また、機械的強度も高
く、ガラス製のホヤや天板が絶対条件でなくなるので、
ランタン設計の自由度が大幅に向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係るマントルの一例を装着した燃焼
式ランタンの燃焼部の断面図である。

【符号の説明】１マントル２燃焼部本体３マントルホルダー４マントルガード５、６、７バーナーメッシュ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】白金族金属又は白金族金属の合金の成形
物からなる燃焼式ランタンのマントル。
【請求項２】上記成形物が、白金族金属又は白金族金
属の合金の線材からなる請求項１記載の燃焼式ランタン
のマントル。
【請求項３】上記線材を編んだ網体からなる請求項２
記載の燃焼式ランタンのマントル。
【請求項４】上記網体を、ドーム型に成形した請求項
３記載の燃焼式ランタンのマントル。