JP2002149747A - 電子的な工程表を用いた工程管理方法 - Google Patents

電子的な工程表を用いた工程管理方法

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JP2002149747A
JP2002149747A JP2000343319A JP2000343319A JP2002149747A JP 2002149747 A JP2002149747 A JP 2002149747A JP 2000343319 A JP2000343319 A JP 2000343319A JP 2000343319 A JP2000343319 A JP 2000343319A JP 2002149747 A JP2002149747 A JP 2002149747A
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Toshiya Miyazawa
俊哉 宮沢
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AQURA HOME CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手配や進捗状況の掌握に関して、施工管理者
の労力の軽減を図ると共に正確且つ迅速な進捗状況の一
元管理を可能とする工程管理方法を提供すること。 【解決手段】 電子的な工程表に対して、発信チェック
欄を設け、そこにチェックされている場合には、自動的
に一括して、対応する取引先業者に対してメールを送信
することにより、作業依頼を行うこととし、手配におけ
る施工管理者の労力の軽減を図ることとした。また、進
捗状況の報告についても、アラーム設定可能としアラー
ムの設定日になると自動的に取引先業者に作業報告をさ
せることとしたことから、施工管理者における労力の低
減が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅建設の工程管
理に関し、特に、コンピュータネットワーク資源を利用
した工程管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅建設の工程管理は、大別して、工程
表の作成、手配と呼ばれる施工依頼や納品依頼、進捗状
況の掌握からなる。
【0003】このうち工程表は、従来、各現場を担当す
る現場管理者(又は施工管理者)が夫々の経験と能力に
応じて一旦作成した後、その作成した工程表を熟練者に
チェックしてもらうという手順を踏んで作成されてい
た。
【0004】また、従来の手配や進捗状況の掌握は、上
記のようにして作成された工程表に基づいて行われてい
た。例えば、手配は、現場管理者が、作成された工程表
に従って依頼すべき時期になると依頼先となる各取引先
業者に対して電話、ファックス、郵送、工程会議の召集
等で依頼をし、夫々の諾否を確認するなどして行われて
いた。更に、工程の推移状況によっては、再手配を行わ
なければならない場合もあった。一方、進捗状況の掌握
は、基本的には、現場管理者自らが夫々の現場へ確認に
出向くことによって行われていたが、現場管理者が工事
期間中に現場に常駐することは通常困難であるという事
情から、手配の場合と同様に、電話やファックス等を利
用しての予定の確認、開始、終了の把握等や、工程会議
の召集なども併せて行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような工程表の作成方法では、現場管理者の経験と能
力に依存する度合いが大きく、工程表作成に要する時間
にも、作成された工程表の内容にもバラツキが生じるこ
ととなる。前述のように、工程表作成後の工程管理、即
ち手配や進捗状況の掌握等は、基本的には、作成された
工程表に基づいて行われることから、その影響も考慮す
ると、可能な限り現場管理者の経験と能力に依存する度
合いを少なくする必要がある。
【0006】しかも、本願発明者の考察したところによ
れば、建設する住宅の作業工程や作業量などの項目に
は、共通する部分が多いにもかかわらず、現状では、そ
れらの標準化やパターン化がなされないまま、各現場毎
に工程表をその都度作成しているのが通常である。
【0007】さらに、上述したように、従来の手配方法
においては、現場管理者が施工依頼や納品依頼の連絡や
その諾否の確認、再手配を行わなければならないが、こ
れらの連絡等は、必ずしも一回で済むものではなく、場
合によっては複数回繰り返さなければならない。即ち、
従来の手配方法には、手続きが煩雑で時間がかかるとい
う問題がある。
【0008】進捗状況の管理に関しても手配の場合と同
様の問題が生じる虞がある。しかも、通常、現場管理者
は常に複数の現場を管理しており、各現場の進捗状況の
確認や打ち合わせ等で外出する時間が多いのであるが、
その一方で、工程そのものが前後に複雑に絡み合ってい
るという事情もある。この複雑さゆえ、現場管理者は、
外出先からでは各現場の手配や工事の進捗状況の把握を
行うことが困難であり、帰社後に手配の確認や進捗状況
の結果から派生する再手配や指示、打ち合わせ等の業務
を電話、ファックス等で行わなくてはならない。
【0009】その上、従来の工程管理では、進捗管理の
統括をする部門における全現場の一元管理に、多大な労
力がかかる一方で、正確性及び迅速性に欠けるという問
題もある。すなわち、従来の一元管理手法においては、
現場管理者からの工程表の提出や聞き取り調査、日報等
から情報を収集していたことから、情報収集に関し多大
な労力がかかっていた。しかも、その情報の伝達は、リ
レー式であることから、全体を掌握するにあたり正確性
と迅速性に欠けることとなっていた。
【0010】そこで、本発明は、工程表作成に関して、
施工管理者の経験や能力に対する依存度を低減すること
のできる工程管理方法を提供することを目的とする。
【0011】また、本発明は、手配に関し、施工管理者
の労力の軽減を図ることのできる工程管理方法を提供す
ることを目的とする。
【0012】更に、本発明は、進捗状況に関し、施工管
理者の労力の軽減を図ると共に、複数の現場状況を把握
するに際しても、正確且つ迅速な進捗状況の一元管理を
可能とする工程管理方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述し
た課題を解決するための手段として、以下に列挙する工
程管理方法が得られる。なお、以下に列挙する工程管理
方法は、たとえば、インターネット上に配されたWeb
サーバ及びメールサーバにおいて、当該Webサーバ及
びメールサーバの動作として、実現されるものである。
即ち、施工管理者及び取引先業者に対する情報入力の促
しや情報の提供はWebページを介して行われ、施工管
理者及び取引先業者に対する連絡及び通知は、メールサ
ーバを介して行われる。更に、入力された情報や予め記
憶される情報等は、例えば、Webページと連携して動
作するデータベースに格納される。Webページをデー
タベースと連携させるためには、例えば、PHPなどの
言語を用いての記述をWebページに盛り込んだり、マ
イクロソフト社の提供するASP(アクティブサーバペ
ージ)技術を利用したりすれば良い。
【0014】本発明によれば、コンピュータシステムに
より電子的な工程表を用いて工程管理を行う方法におい
て、業種及び作業名からなる作業項目の欄並びに各作業
項目に対応するスケジュールの欄を項目として有する工
程表の雛形であって、前記作業項目の欄には予め定めら
れた標準の作業項目が組み込まれていると共に前記スケ
ジュールの欄には当該標準の作業項目に関する典型的な
作業期間の情報が組み込まれてなる工程表の雛形を記憶
する第1のステップと、前記工程表の雛形に対する挿入
用の作業項目であって、予め定められた付加的な業種名
及び付加的な作業名からなる挿入用作業項目と、当該挿
入用作業項目に対応する典型的な作業期間の情報とを関
連付けて記憶する第2のステップと、施工管理者に対し
て、前記工程表の雛形を提示して、所望とする工程表に
応じて前記作業項目を追加する必要がある場合には前記
挿入用作業項目を提示して選択させると共に、所望とす
る工程表に応じて前記作業項目を削除する必要がある場
合には作業項目削除指示を入力するように促し、更には
提示された各作業項目に対応する作業期間を変更する必
要がある場合にはその変更を入力するように促す第3の
ステップと、前記工程表の雛形に対して、前記選択され
た前記挿入用作業項目を当該挿入用作業項目に関連付け
られた典型的な作業期間と共に追加する一方で、前記作
業項目削除指示に従って当該工程表の雛形から指定され
た作業項目を削除して、前記電子的な工程表を作成し、
当該工程表を記憶する第4のステップとを備えることを
特徴とする電子的な工程表を用いた工程管理方法が得ら
れる。
【0015】このように作業工程などの複数の現場に共
通する事項について予め考慮された工程表の雛形を用意
し、その雛形を各現場に適応させるようにして変形する
ことにより、工程表作成に関する施工管理者の経験や能
力に対する依存度を低減することができる。特に、本発
明による工程表には、後の手配や進捗状況の掌握を考慮
して発信チェック欄を設けてあり、この発信チェック欄
の利用によっては、手配や進捗状況の掌握における手順
の煩雑さを軽減することができる。
【0016】なお、前記電子的な工程表を用いた工程管
理方法において、前記第3のステップに関し、前記施工
管理者に対して提示される前記工程表の雛形に含まれる
作業項目は、直接編集可能なものであっても良い。
【0017】また、前記電子的な工程表を用いた工程管
理方法において、前記第3のステップに関し、前記工程
表の雛形における各作業項目に対応する作業期間は、他
の作業項目に対応する作業期間と関連付け可能に提示さ
れており、前記施工管理者が一の作業項目に対応する作
業期間の変更を入力した場合には、当該入力された変更
に応じてその変更のあった作業項目に関連付けられた前
記他の作業項目に対応する作業期間を自動的に変更し、
変更後の作業期間を前記施工管理者に提示することとし
ても良い。
【0018】また、本発明によれば、以下に示すよう
に、手配を電子的な工程表に基づいて行うことにより、
半自動化することができる。
【0019】すなわち、本発明によれば、コンピュータ
システムにより電子的な工程表を用いて工程管理を行う
方法において、業種及び作業名からなる作業項目の欄並
びに各作業項目に対応するスケジュールの欄を項目とし
て有する工程表を記憶する第1のステップと、取引先業
者の名前と当該取引先業者の連絡先とを連絡先情報とし
て関連付けて予め記憶する第2のステップと、業者名の
欄及び該業者名の欄に入力される取引先業者に対して作
業依頼を行うか否かを示す発信チェック欄を、前記第1
のステップにおいて記憶された工程表に対して追加し
て、第1の手配用工程表を作成する第3のステップと、
前記施工管理者に対して、前記第1の手配用工程表を提
示して、前記業者名の欄に対する取引先業者の名前の入
力と当該取引先業者に依頼する場合における前記発信チ
ェック欄に対するチェックとを促し、更に、当該発信チ
ェック欄に対してチェックの付された前記取引先業者に
対する作業依頼の送信指示の入力を促す第4のステップ
と、入力された送信指示に従い、前記連絡先情報に基づ
いて、前記第1の手配用工程表において前記発信チェッ
ク欄にチェックのされた前記取引先業者に対し、前記作
業依頼を送信すると共に当該作業依頼に対する回答の入
力を促す第5のステップと、前記第1の手配用工程表に
対して回答の欄を加えることにより、第2の手配用工程
表を作成する第6のステップと、該取引先業者から送信
された作業依頼に対する回答の入力を受けて、前記第2
の手配用工程表に対して、当該入力された回答の登録を
行う第7のステップと、前記施工管理者に対して、当該
第2の手配用工程表を提示する第8のステップとを更に
備えることを特徴とする電子的な工程表を用いた工程管
理方法が得られる。
【0020】なお、前記電子的な工程表を用いた工程管
理方法において、前記第4のステップに関し、前記業者
名の欄に対する取引先業者の名前の入力の要求は、前記
連絡先情報の登録された取引先業者のうち、対応する作
業項目に関連した取引業者のみをフィルタリングした
後、フィルタリングされた取引業者を提示して選択させ
ることにより、行われることとしても良い。
【0021】また、前記電子的な工程表を用いた工程管
理方法において、前記第5のステップに関し、前記取引
先業者に対する作業依頼の送信及び回答要求は、前記連
絡先情報に基づいて、前記取引先業者の有する携帯端末
に対するメールの配信により行われることとしても良
い。
【0022】また、前記電子的な工程表を用いた工程管
理方法において、前記第5のステップにおける回答の入
力の促しは、承諾、辞退、変更の3つの種別からなる回
答から一の種別を選択するように促すことで行われ、前
記第7のステップにおいて前記第2の手配用工程表に対
し登録される回答は、前記選択された一の種別であるこ
ととしても良い。
【0023】更に、前記電子的な工程表を用いた工程管
理方法において、前記第8のステップで前記施工管理者
に対して提示される前記第2の手配用工程表において、
前記作業項目に対応する各作業期間は、前記施工管理者
の有する端末上に第1のバーとして表示され、前記回答
は、前記施工管理者の有する端末上に前記第1のバーと
は異なる第2のバーで表示され、それにより、前記施工
管理者に対して再手配及びスケジュールの変更を要する
事項を視覚的に提示することとしても良い。
【0024】更に、前記電子的な工程表を用いた工程管
理方法において、前記第4のステップに関し、前記作業
依頼の送信指示の入力を促す際に、当該作業依頼に対す
る回答期限の設定をも促すこととし、その上で、当該回
答期限を過ぎても前記作業依頼に対する回答がなかった
場合には、前記連絡先情報に基づいて、当該回答を行わ
なかった前記取引先業者に対して自動的に回答の催促を
送信するステップを更に有することとしても良い。
【0025】また、本発明によれば、上記した電子的な
工程表に基づいて行う進捗状況の掌握も以下に示すよう
に、取引先業者側から作業の進捗状況の連絡を行わせる
ために、アラーム設定し、それによって、半自動化する
ことができる。
【0026】すなわち、本発明によれば、前記電子的な
工程表を用いた工程管理方法において、前記第4のステ
ップに関しては、前記施工管理者に対して、前記取引先
業者に対応する作業の予定期間に応じたアラームを当該
取引先業者に対して送信することを指示するアラーム設
定を入力するように更に促すこととし、前記第7のステ
ップに関しては、登録された前記回答が承諾であった場
合には、当該アラーム設定を有効として、対応する前記
取引先業者に関する前記作業期間を監視して前記アラー
ムを送信することとしても良い。
【0027】なお、前記アラーム設定は、前記取引先業
者の作業の開始予定の所定日数前に前記取引先業者に対
して事前アラームを送信することを指示する事前アラー
ム設定、該作業の開始予定日に該取引先業者に対して作
業開始アラームを送信することを指示する作業開始アラ
ーム設定、該作業の期間途中の所定期日において該取引
先業者に対して作業中間アラームを送信することを指示
する作業中間アラーム設定、及び、該作業の完了予定日
に該取引先業者に対して作業完了アラームを送信するこ
とを指示する作業完了アラーム設定からなり、前記施工
管理者に対して、前記取引先業者毎に、設定すべきアラ
ーム設定の選択を促すこととしても良い。
【0028】また、本発明によれば、このような複数種
のアラーム設定を行うことを前提として、前記電子的な
工程表を用いた工程管理方法に対して、前記取引先業者
からの作業の再確認を受け付ける第9のステップと、前
記取引先業者から当該取引先業者の作業の開始予定の所
定日数前に前記作業の再確認を受け付けた場合には、当
該取引先業者に対する前記事前アラーム設定を解除する
第10のステップと、該第10のステップにおいて前記
作業の再確認を受け付けた場合には、その旨を前記施工
管理者に対して通知する第11のステップと前記取引先
業者からの作業報告を受け付ける第12のステップと、
前記取引先業者から前記作業の開始予定日に前記作業報
告がなされている場合には、前記取引先業者に対する前
記作業開始アラーム設定を解除する第13のステップ
と、前記取引先業者から前記作業の期間途中の所定期日
に前記作業報告がなされている場合には、前記取引先業
者に対する前記作業中間アラーム設定を解除する第14
のステップと、前記取引先業者から前記作業の完了予定
日に前記作業報告がなされている場合には、前記取引先
業者に対する前記作業完了アラーム設定を解除する第1
5のステップと、前記第12のステップにおいて前記作
業報告を受け付けた場合には、その旨を前記施工管理者
に対して通知する第16のステップとを更に備えること
し、進捗状況の掌握を詳細に行えるようにすることとし
ても良い。
【0029】なお、前記電子的な工程表を用いた工程管
理方法において、前記承諾を示す回答を送信した前記取
引先業者において当該回答の送信後に前記承諾した作業
の辞退若しくは前記作業期間の変更の事情が生じた場合
に、当該取引先業者から作業変更連絡を受け付けるステ
ップと、該作業変更連絡を受け付けた場合に、前記施工
管理者に対して通知するステップとを更に備えることと
すれば、予期せぬ事態が生じた場合にあっても、取引先
業者及び施工管理者間の連絡がし易くなる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
工程管理方法について、図面を参照して、具体的に説明
する。本発明の実施の形態による工程管理方法は、図1
に示されるような、電子工程表システム上に実現され
る。
【0031】図1を参照すれば理解されるように、本実
施の形態による電子工程表システム10は、Webサー
バ11、データベース12、メールサーバ13からな
り、インターネット20に接続されている。ここで、W
ebサーバ11は、一般には、HTTPに従って動作す
るものであるが、本実施の形態においては、説明を容易
にするため、WAPに従って動作することもでき、ま
た、例えば携帯電話機を対象としたWebサービスを規
定したCompactHTMLデータ等も取り扱えるも
のであるとする。同様に、メールサーバ13は、一般に
は、いわゆるEメールを取り扱うサーバであり、SMT
Pに従ってメールの送信等を行えると共にPOPサーバ
やIMAP4サーバとして動作するものである。本実施
の形態におけるデータベース12は、説明を容易とする
ために、Webサーバ11付属の単なる記憶手段として
も動作するものとするが、実施にあたっては、データベ
ース本来の動作と、単なる記憶手段としての動作とを別
個の手段で構成することとしても良い。
【0032】インターネット20には、施工管理者の有
するコンピュータ31や携帯電話機(携帯情報端末)3
2が接続される一方、取引先業者の有するコンピュータ
41や携帯電話機(携帯情報端末)42も接続されてい
る。特に、施工管理者及び取引先業者の有する携帯電話
機32及び42は、それぞれ、インターネット上のサー
ビスを提供可能な基地局33及び43を介し、インター
ネット20に接続されている。なお、図1においては、
取引先業者の有するコンピュータ41及び携帯電話機4
2が一組しか示されていないが、これは構成理解を容易
とするためであり、実際には、複数の取引先業者に対応
する複数組のコンピュータ41及び携帯電話機42が接
続されている。
【0033】施工管理者及び取引先業者の有するコンピ
ュータ31及び41上では、Webブラウザが動作して
おり、施工管理者及び取引先業者からシステム側に対す
る情報入力やシステム側から施工管理者及び取引先業者
に対する情報の提供はWebブラウザ上において行われ
る。また、コンピュータ31及び41上では、メーラも
動作しており、システム側から施工管理者及び取引先業
者に対する連絡及び通知や、取引先業者からの連絡及び
通知は、それらメーラを用いて行われる。また、施工管
理者及び取引先業者の有する携帯電話機は、簡易なWe
bページを参照し得る機能と簡易なメーラとしての機能
をも有するものである。なお、携帯電話機に代えて、い
わゆるPDAなどの携帯情報端末機器などを用いても良
い。
【0034】なお、本実施の形態における電子工程表シ
ステムは、会員登録制を採用しており、これら施工管理
者及び取引先業者に関する情報、例えば、施工管理者や
取引先業者の氏名・名称、所属先、電話番号、メールア
ドレスなどは、予め、データベース12に登録されてい
るものとする。また、これら情報をデータベース12に
登録するにあたっては、施工管理者及び取引先業者の各
人に対し、それらのアクセス正当性を認証するためのI
D及びパスワードが発行されているものとする。
【0035】以下、図1に加え、図2乃至図10をも参
照して、本実施の形態による電子工程表システムにおけ
る工程管理方法について、具体的に説明する。なお、以
下においては、特に言及しない限り、コンピュータ31
及び携帯電話機32又はコンピュータ41及び携帯電話
機42を用いた処理やそれらを対象とした処理は、施工
管理者又は取引先業者を主語として説明する。
【0036】まず、図2に示されるように、データベー
ス12に対して、工程表の雛形、挿入用作業項目、及び
連絡先情報などを登録する。
【0037】このうち、連絡先情報は、前述したよう
に、本システムへの会員登録を行う際に作成されてい
る。
【0038】また、工程表の雛形には、業種及び作業名
からなる作業項目の欄並びに各作業項目に対応するスケ
ジュールの欄が含まれている。特に、作業項目の欄に
は、予め定められた標準の作業項目が組み込まれてお
り、スケジュールの欄には、その標準の作業項目に関す
る典型的な作業期間(予想される作業期間)の情報が組
み込まれている。
【0039】更には、挿入用作業項目には、工程表の雛
形に対して追加可能な複数の業種名及び作業名のペアが
含まれている。この挿入用作業項目には、それに対応す
る典型的な作業期間も関連付けられて記憶される。従っ
て、この挿入用作業項目から一の挿入用作業項目が選択
され、工程表の雛形に組み込まれる際には、工程表の雛
形におけるスケジュールの欄に、選択された挿入用作業
項目に対応する典型的な作業期間も組み込まれることと
なる。
【0040】このようにして、データベース12に対し
て工程表の雛形等の登録を行った後、Webサーバ上に
おいて施工管理者用の認証ページを開設し、施工管理者
からのアクセスを待つこととなる。なお、以下において
は、取引先業者の追加については言及しないが、システ
ム運用中においても、新たな取引先業者が会員登録を行
うことも可能であり、その場合には、その取引先業者に
ついての連絡先情報等がデータベース12に追加される
ことは言うまでもない。
【0041】施工管理者からの認証ページへのアクセス
があると、そこでID及びパスワードの入力が促され
る。ここでID及びパスワードの送信以降の処理は、S
SL技術を適用し、暗号化されることとしても良い。
【0042】施工管理者がID及びパスワードの入力を
行うと、Webサーバ11側において、その正当性のチ
ェックが行われる。このID及びパスワードを用いた認
証によりアクセスしている施工管理者を特定することが
できることから、例えば、施工管理者を複数のグループ
に分類し、データ変更等の権限を各グループ毎に設定す
ることとしておけば、施工管理者からのアクセスがあっ
た際に、その施工管理者に応じた権限を付与することも
可能である。
【0043】ID及びパスワードを用いた認証により施
工管理者が特定できると、その施工管理者の利用可能な
サービスの一覧が提示される。このサービスの一覧に
は、工程表の新規作成という項目も含まれており、施工
管理者がその工程表の新規作成を選択すると、図3に示
されるような工程表の雛形についてのHTMLデータ等
がWebサーバ11から施工管理者に対して送信され
る。
【0044】図3を参照すれば理解されるように、工程
表の雛形が表示される際には、同ブラウザ画面上部に作
業項目挿入ボタン、作業項目削除ボタン、及び登録ボタ
ンも表示される。また、一の作業項目を選択すると、そ
れに関連する詳細な情報がブラウザ画面下部に表示され
る。
【0045】ここで、作業項目挿入ボタンは、それが押
されると、Webサーバ11を介して、データベース1
2に格納されている挿入用作業項目を呼び出すためのも
のであり、作業項目削除ボタンは、それが押された時点
で選択されている作業項目を工程表の雛形から削除する
ためのものである。また、各作業項目は、それを選択す
ることにより、直接編集も可能なようになっており、施
工管理者が例えば作業名を少しだけ編集したい場合など
においては、不要な語句を削除したりすることができ
る。
【0046】各作業項目に対応する作業期間は、ブラウ
ザ上に棒グラフ状(又はバー)で示される。これら作業
期間は事情に応じて変更を要するものであると共に本来
相互に関連するものであり、本実施の形態においては、
その変更要請や関連性を考慮して、ブラウザ上で棒グラ
フ端部をマウス操作することにより、棒グラフの長さを
変更可能とし、また、棒グラフで示される作業期間の関
連付けを行うことができることとしてある。更に、本実
施の形態においては、一の作業期間について変更した場
合、後続のどの作業項目に対応する作業期間まで変更す
れば工期が最小の相違で済むか等についてシミュレーシ
ョンできるようにしてある。これにより、施工管理者が
一の作業項目に対応する作業期間の変更を入力した場合
には、当該入力された変更に応じてその変更のあった作
業項目に続く作業項目に対応する作業期間を自動的に変
更し、変更後の作業期間を施工管理者に提示することと
している。
【0047】登録ボタンは、施工管理者が所望とするよ
うに工程表の雛形を修正し終わった際に押されるもので
あり、このボタンが押されると、施工管理者側から工程
表の雛形に対して行われた修正情報がWebサーバ11
に対して送信されることとなる。
【0048】このような工程表の雛形がブラウザ上に表
示されることにより、施工管理者側からすれば、工程表
の雛形を所望とするように適宜修正して、新規な工程表
の作成を行うことが可能となり、システム側からすれ
ば、修正データ等の入力を促したこととなる。
【0049】施工管理者が工程表の雛形を適宜修正した
後、登録ボタンを押すと、工程表の雛形に加えられた修
正部分のデータがWebサーバ11側に送信される。
【0050】Webサーバ11は、修正データを受信す
ると、その修正データを用いて工程表の雛形を変更して
工程表の作成を行い、作成された工程表をデータベース
に登録する。
【0051】このように、住宅の建設における工程表
を、例えば、一戸建てに絞り、工法やグレードにより定
型化してサンプルとして登録しておくと共に、個々の作
業項目に応じて変更や追加が予測される項目等は予めデ
ータベース化して、パソコン上で追加や削除ができるよ
うにしておくことで、施工管理者が種々の項目を選択す
ることによりオリジナルの工程表が作成でき、登録して
おくことが出来る。
【0052】このように工程表の登録が行われると、続
いて、その工程表に基づいた手配が行われる(その概略
は、図4参照)。手配は、大別して、取引先業者の選
定、取引先業者に対する作業依頼の連絡及び回答要求、
回答の登録、回答に応じたスケジュール変更及び再手配
に分けることができる。
【0053】システム側においては、施工管理者に取引
先業者の選定及び作業依頼の連絡の要・不要を判断等を
行わせるために、図5に示されるように、登録された工
程表に対し、業者名の欄及び発信チェック欄を加えて第
1の手配用工程表を作成する。この第1の手配用工程表
は、手配を行おうとする施工管理者からアクセス可能な
状態とされる。なお、本実施の形態においては、施工管
理者から第1の手配用工程表に対するアクセス時にも、
工程表の作成に関連して説明されたID及びパスワード
を用いた認証が行われる。
【0054】施工管理者の有するブラウザ上に図5に示
される第1の手配用工程表が表示されると、施工管理者
は、業者名の入力及び作業依頼の発信チェック欄に対す
るチェックを行うことができる。
【0055】特に、本実施の形態においては、画面右上
に設けられた業者別一覧ボタンを押すと、それにより業
者別一覧が別途表示されることとなっており、施工管理
者は、その業者別一覧から業者を選択するができる。ま
た、業者名の欄の入力したい箇所を選択すると、対応す
る業種に応じて業者別一覧に含まれる取引先業者名をフ
ィルタリング処理し、それによって、フィルタリング処
理された取引先業者名(すなわち、業種に関係する業者
名)のみが別途表示されることとなっており、施工管理
者は、そのフィルタリング処理された取引先業者名から
適宜業者を選択することもできる。
【0056】施工管理者は、このようにして業者の選択
を行った後、選択した業者に対して作業依頼を行いたい
場合には、該当する全ての発信チェック欄にチェックを
付す(図5参照)。その後、施工管理者が画面上の中程
に位置する作業依頼送信ボタンを押すと、施工管理者側
からWebサーバ11側に作業依頼の送信指示が送信さ
れる。
【0057】Webサーバ11は、この作業依頼送信指
示を受信すると、メールサーバ13を介して、発信チェ
ック欄にチェックの付された全ての業者に対し、各々に
対する作業依頼を配信する。特に、本実施の形態におい
ては、各業者が外出している場合も考慮し、連絡先情報
に基づいて、各業者の有する携帯電話機に向けて、作業
依頼メールを配信することとしている。
【0058】この作業依頼メールの配信を行うに際して
は、そのメール内に併せて作業依頼に対する回答の要求
も記載されている。本実施の形態においては、回答を承
諾、辞退、変更の3つの種別に限定し、それを選択可能
な状態でメール本文中に含め、送信することとしてい
る。このように種別を限定することにより、携帯電話機
のような小さな画面における操作性の向上も図れる。
【0059】ここで、各取引先業者からの回答は、その
後の作業及び処理とを考慮すれば明らかなように、ある
程度の期間内に返信してもらう必要がある。本実施の形
態では、この要請を考慮し、施工管理者に対し、作業依
頼の送信指示を入力する際に併せて作業依頼に対する回
答期限を設定できることとしている。
【0060】また、本実施の形態においては、後の進捗
状況の掌握に供するように、この段階においてアラーム
設定が行われる。アラームの種別には、事前アラーム、
作業開始アラーム、作業中間アラーム、作業完了アラー
ムがある。これらの内容については、後に進捗状況の掌
握について説明する際に、併せて詳細に説明する。
【0061】なお、アラーム設定及び回答の催促など
は、図5下側に示されるボタンにおいて設定若しくは実
行要求することができる。図示された例においては、全
設定が選択されており、全ての処理が行われる。
【0062】このように作業依頼及び回答要求が送信さ
れると、各取引先業者は、その作業依頼の内容を検討
し、それぞれ、回答をメールサーバ13に対して返信す
る。メールサーバ13は、回答を受信すると、Webサ
ーバ11に通知する。
【0063】仮に、回答期限を過ぎても取引先業者から
回答がない場合、Webサーバ11は、データベース1
2に登録されている連絡先情報を参照して、メールサー
バ13を介して、回答を行わなかった取引先業者に対し
て回答の催促を送信する。この催促は、必要があれば、
定期的に回答があるまで行われる。
【0064】一方、システム側では、データベース12
に登録されている第1の手配用工程表に対して、回答の
欄を加えた第2の手配用工程表を作成しており、Web
サーバ11に対して回答の通知がなされると、その回答
を第2の手配用工程表に登録する。
【0065】回答の反映された第2の手配用工程表は、
図6に示されるようなものであり、この第2の手配用工
程表は、施工管理者からアクセス可能な状態でWebサ
ーバ11上におかれることとなる。すなわち、この第2
の手配用工程表のHTMLデータ等は、施工管理者から
のアクセスに応じて、Webサーバ11側から施工管理
者側に送信され得る状態におかれる。また、この図6に
示される第2の手配用工程表の左下に位置する履歴情報
ボタンを押下すると、図7に示されるような履歴情報が
別途表示される。これにより、手配状況を作業別又は業
種別に表示して確認することもできる。
【0066】図6を参照すれば理解されるように、本実
施の形態においては、施工管理者が第2の手配用工程表
をブラウザ上で確認する際に、回答の内容を視覚的に確
認することができるように、もともと予定したスケジュ
ール上に(図5参照)、予定との差異が分かるように、
その回答内容を反映させることとしている。より具体的
には、作業項目に対応する各作業期間(予定したスケジ
ュール)は、図5及び図6に示されるように、所定の棒
グラフ状(第1のバーという。)として表示されている
が、回答は、図6に示されるように、その第1のバーと
は異なる所定の棒グラフ状(第2のバーという。)で表
示されている。従って、図6に示されるような第2の手
配用工程表を施工管理者に対して提示することで、施工
管理者に再手配及びスケジュールの変更を要する事項を
視覚的に確認させることができる。
【0067】このように第2の手配用工程表は、データ
ベースの更新が行われれば、回答情報が反映された内容
を有することとなり、当然に、日単位でも回答情報につ
いて確認することができる。また、未回答情報も一見し
ただけでわかり、催促がワンタッチでできることから、
外出先でも応答が簡便で、対応がリアルタイムででき
る。
【0068】なお、本実施の形態においては、手配の承
諾をした取引先業者が作業内容の知得を希望するであろ
うことを考慮し、作業指示書や案内図をサーバからダウ
ンロードできるようにすると共に、FAXでも受け取れ
るように設定しておくこととする。例えば、取引先業者
が、Webサーバ11に対して、ID及びパスワードの
認証を伴ったアクセスを行うと、その取引先業者に対応
したページが表示されるものとする。この場合、表示さ
れるページは、作業指示書や案内図のダウンロード要求
ボタン及びFAX送信ボタンが設けられている。取引先
業者がダウンロード要求ボタンを押下すると、取引先業
者の有するブラウザの機能により、取引先業者のローカ
ル環境に作業指示書や案内図のダウンロードが行われ
る。一方、取引先業者がFAX送信ボタンを押下する
と、Webサーバ11は、データベース12に登録され
ている連絡先情報を参照し、送信先のFAX番号を取得
して、その取得したFAX番号宛てに作業指示書や案内
図を送信する。
【0069】施工管理者が第2の手配用工程表をブラウ
ザ上で確認し、その時点で、全ての回答が“承諾”であ
れば手配は完了する。しかし、回答に“辞退”が含まれ
ている場合には、その作業を他の業者に再手配すること
が必要となるので、施工管理者は、再度、業者名の選択
及び発信チェック欄へのチェックを行わなければならな
い。また、回答に“変更”が含まれていた場合には、そ
れに応じて他の作業のスケジュール変更なども生じる場
合もあるので再度の連絡が必要となることもある。
【0070】本実施の形態では、例えば、再手配を要す
る場合などにおいて、施工管理者の操作により業者の変
更がされる時には、図8に概念的に示されるように、そ
の変更要求に伴うダイアログが表示され、業者変更の確
認がなされる。また、同図に示されるように、第2の手
配用工程表においては、回答情報の変更も行うことがで
き、その場合も変更確認用のダイアログが表示される。
更に、作業依頼の再送信を行う場合には、図9に示され
るように、再度、発信チェック欄にチェックすることが
可能であり、再送信を行うことができる。
【0071】なお、このような手配は、以下に説明する
進捗状況の掌握中にも必要に応じて行われる。
【0072】先に述べたように、施工管理者は、作業依
頼の送信指示等を入力する際に、アラーム設定を行って
いる。設定された時点になるとこのアラームを送信させ
ることすれば、取引先業者が作業連絡を行った場合にお
いても、アラームに応じて作業の進捗状況の連絡するこ
とができる。それによって、進捗状況の掌握も半自動化
することができる。
【0073】前述のように、本実施の形態におけるアラ
ームには4つの種別がある。このうち、事前アラーム
は、取引先業者の作業の開始予定の所定日数前に、その
取引先業者に対して送信されるものであり、図示された
例においては、3日前に送信されることとなっている。
この事前アラームは、作業があることを取引先業者に再
確認させるためのものである。作業開始アラームは、取
引先業者の作業の開始予定日に、その取引先業者に対し
て送信されるものである。作業中間アラームは、取引先
業者の作業の期間途中の所定期日に、その取引先業者に
対して送信されるものである。作業完了アラームは、取
引先業者の作業の完了予定日に、その取引先業者に対し
て送信されるものである。作業開始アラーム、作業中間
アラーム、及び作業完了アラームは、例えば、それぞれ
の作業日の夕方に取引先業者に対して送信され、その日
の作業状況の報告を促すためのものである。
【0074】なお、これらの各アラームは、それぞれ、
図5に示される画面上で、事前アラーム設定(三日前ボ
タン)、作業開始アラーム設定(介しボタン)、作業中
間アラーム設定(中間ボタン)、作業完了アラーム設定
(完了ボタン)を行うことにより、設定される。
【0075】これらアラームが設定されると、Webサ
ーバ11は、“承諾”回答を送信した取引先業者に関す
るスケジュールを監視し、設定日になると、基本的には
アラーム設定を有効とし、その取引先業者に対して、各
アラームを送信する。これにより、取引先業者に対する
作業の確認や作業状況などの連絡を促すことができる。
ただし、設定日前に取引先業者から連絡が既に入ってい
る場合は、アラーム送信の必要性もなくなることから、
アラーム設定を解除することとしても良い。
【0076】ここで、処理動作の理解を容易とするた
め、図10を参照して、事前アラームに関する動作をよ
り具体的に説明する。
【0077】まず、Webサーバは、アラーム設定され
た取引先業者に関するスケジュールを監視しており、ア
ラーム設定日になると、その旨を検出する。この設定日
の検出が行われると、作業再確認メールを受信したか否
かを判断する。その結果、既に作業再確認メールを受信
していた場合には、事前アラーム設定を解除し、作業再
確認メールの登録を行う。一方、作業再確認メールを受
信していなかった場合には、事前アラーム設定に従って
取引先業者に対して事前アラームの送信を行い、作業再
確認メールの送信要求を行う。図示しないが、作業開始
アラーム、作業中間アラーム、作業完了アラームの各ア
ラームについても、同様の手順により送信され、作業報
告メールの要求が行われる。特に、作業中間アラームを
作業期間中の全ての日に送信するように設定しておく
と、作業日報が連絡されることとなる。
【0078】これにより、作業状況は、取引先業者から
ダイレクトに登録されることとなり、情報の伝達途中で
の誤りの挿入なども削減することができる。また、施工
管理者においても進捗状況の報告が半自動的に行われる
ことから、処理の煩雑さが低減される。
【0079】なお、一旦、手配が終了した(すなわち、
承諾の回答をもらった)場合にあっても、その取引先業
者の都合が悪くなることもある。本システムにおいて
は、そのような事情が生じた場合にも対応することがで
きる。
【0080】本システムにおいては、承諾回答の送信後
に承諾した作業の辞退若しくは作業期間の変更等の事情
が生じた場合には、その取引先業者から作業変更連絡メ
ールを受付けることとしている。この作業変更連絡メー
ルがメールサーバ13に到達すると、作業変更内容が登
録されると共に施工管理者に通知される。これにより、
予期せぬ事態が生じた場合にあっても、施工管理者は、
その作業変更内容に応じて、業者の変更やスケジュール
調整などを前述した手配の場合と同様にして、即時に行
うことができる。特に、取引先業者側からの作業変更連
絡メールの送信及びそれに応じた施工管理者への通知
は、それぞれの所有する携帯電話機の機能を利用して実
現することができることから、双方が外出先でも、変更
に対する対応がリアルタイムでできることとなる。
【0081】なお、上述した実施の形態においては、施
工管理者が一の現場を管理する場合について説明してき
たが、上記の応用として、施工管理者が複数の施工管理
を行う場合にあっても、データベースの機能等を利用し
て、現場別、作業項目別、手配状況別、業者別等、夫々
の項目の必要に応じて一覧できるようにすることができ
る。
【0082】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、工程表の作成に関し人的要素に対する依存度の低減
を図ることができると共に、手配及び進捗状況の掌握に
関し、半自動的に行うことができ、進捗状況等の情報の
データベースへの登録により、進捗状況の一元管理も容
易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による電子工程表システム
に関連するネットワーク構成を示す図である。
【図2】工程表作成に関する概略手順を示すフローチャ
ートである。
【図3】工程表作成を説明するためのブラウザ表示画面
の一例を示す図である。
【図4】手配に関する概略手順を示すフローチャートで
ある。
【図5】手配を説明するためのブラウザ表示画面の一例
を示す図である。
【図6】手配を説明するための他のブラウザ表示画面の
一例を示す図である。
【図7】手配を説明するための他のブラウザ表示画面の
一例を示す図である。
【図8】手配を説明するための他のブラウザ表示画面の
一例を示す図である。
【図9】手配を説明するための他のブラウザ表示画面の
一例を示す図である。
【図10】進捗状況の掌握における作業再確認の手順の
概略を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 システム 11 Webサーバ 12 データベース 13 メールサーバ 20 インターネット 31 コンピュータ 32 携帯電話機 33 基地局 41 コンピュータ 42 携帯電話機 43 基地局
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G05B 19/418 G05B 19/418 Q G06F 17/50 604 G06F 17/50 604G 680 680B

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータシステムにより電子的な工
    程表を用いて工程管理を行う方法において、 業種及び作業名からなる作業項目の欄並びに各作業項目
    に対応するスケジュールの欄を項目として有する工程表
    の雛形であって、前記作業項目の欄には予め定められた
    標準の作業項目が組み込まれていると共に前記スケジュ
    ールの欄には当該標準の作業項目に関する典型的な作業
    期間の情報が組み込まれてなる工程表の雛形を記憶する
    第1のステップと、 前記工程表の雛形に対する挿入用の作業項目であって、
    予め定められた付加的な業種名及び付加的な作業名から
    なる挿入用作業項目と、当該挿入用作業項目に対応する
    典型的な作業期間の情報とを関連付けて記憶する第2の
    ステップと、 施工管理者に対して、前記工程表の雛形を提示して、所
    望とする工程表に応じて前記作業項目を追加する必要が
    ある場合には前記挿入用作業項目を提示して選択させる
    と共に、所望とする工程表に応じて前記作業項目を削除
    する必要がある場合には作業項目削除指示を入力するよ
    うに促し、更には提示された各作業項目に対応する作業
    期間を変更する必要がある場合にはその変更を入力する
    ように促す第3のステップと、 前記工程表の雛形に対して、前記選択された前記挿入用
    作業項目を当該挿入用作業項目に関連付けられた典型的
    な作業期間と共に追加する一方で、前記作業項目削除指
    示に従って当該工程表の雛形から指定された作業項目を
    削除して、前記電子的な工程表を作成し、当該工程表を
    記憶する第4のステップとを備えることを特徴とする電
    子的な工程表を用いた工程管理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子的な工程表を用い
    た工程管理方法であって、 前記第3のステップにおいて、前記施工管理者に対して
    提示される前記工程表の雛形に含まれる作業項目は、直
    接編集可能なものであることを特徴とする電子的な工程
    表を用いた工程管理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電子的な工程表を用い
    た工程管理方法であって、 前記第3のステップにおいて、前記工程表の雛形におけ
    る各作業項目に対応する作業期間は、他の作業項目に対
    応する作業期間と関連付け可能に提示されており、前記
    施工管理者が一の作業項目に対応する作業期間の変更を
    入力した場合には、当該入力された変更に応じてその変
    更のあった作業項目に関連付けられた前記他の作業項目
    に対応する作業期間を自動的に変更し、変更後の作業期
    間を前記施工管理者に提示することを特徴とする工程管
    理方法。
  4. 【請求項4】 コンピュータシステムにより電子的な工
    程表を用いて工程管理を行う方法において、 業種及び作業名からなる作業項目の欄並びに各作業項目
    に対応するスケジュールの欄を項目として有する工程表
    を記憶する第1のステップと、 取引先業者の名前と当該取引先業者の連絡先とを連絡先
    情報として関連付けて予め記憶しておく第2のステップ
    と、 業者名の欄及び該業者名の欄に入力される取引先業者に
    対して作業依頼を行うか否かを示す発信チェック欄を、
    前記第1のステップにおいて記憶された工程表に対して
    追加して、第1の手配用工程表を作成する第3のステッ
    プと、 前記施工管理者に対して、前記第1の手配用工程表を提
    示して、前記業者名の欄に対する取引先業者の名前の入
    力と前記取引先業者に依頼する場合における前記発信チ
    ェック欄に対するチェックとを促し、更に、当該発信チ
    ェック欄に対してチェックの付された前記取引先業者に
    対する作業依頼の送信指示の入力を促す第4のステップ
    と、 入力された送信指示に従い、前記連絡先情報に基づい
    て、前記第1の手配用工程表において前記発信チェック
    欄にチェックのされた前記取引先業者に対し、前記作業
    依頼を送信すると共に当該作業依頼に対する回答の入力
    を促す第5のステップと、 前記第1の手配用工程表に対して回答の欄を加えること
    により、第2の手配用工程表を作成する第6のステップ
    と、 該取引先業者から送信された作業依頼に対する回答の入
    力を受けて、前記第2の手配用工程表に対して、当該入
    力された回答の登録を行う第7のステップと、 前記施工管理者に対して、当該第2の手配用工程表を提
    示する第8のステップとを更に備えることを特徴とする
    電子的な工程表を用いた工程管理方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の電子的な工程表を用い
    た工程管理方法であって、 前記第4のステップにおいて、前記業者名の欄に対する
    取引先業者の名前の入力の要求は、前記連絡先情報の登
    録された取引先業者のうち、対応する作業項目に関連し
    た取引業者のみをフィルタリングした後、フィルタリン
    グされた取引業者を提示して選択させることにより、行
    われることを特徴とする電子的な工程表を用いた工程管
    理方法。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の電子的な工程表を用い
    た工程管理方法であって、 前記第5のステップにおける前記取引先業者に対する作
    業依頼の送信及び回答要求は、前記連絡先情報に基づい
    て、前記取引先業者の有する携帯端末に対するメールの
    配信により行われることを特徴とする電子的な工程表を
    用いた工程管理方法。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の電子的な工程表を用い
    た工程管理方法であって、 前記第5のステップにおける回答の入力の促しは、承
    諾、辞退、変更の3つの種別からなる回答から一の種別
    を選択するように促すことで行われ、 前記第7のステップにおいて前記第2の手配用工程表に
    対し登録される回答は、前記選択された一の種別である
    ことを特徴とする電子的な工程表を用いた工程管理方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の電子的な工程表を用い
    た工程管理方法であって、 前記第8のステップで前記施工管理者に対して提示され
    る前記第2の手配用工程表において、前記作業項目に対
    応する各作業期間は、前記施工管理者の有する端末上に
    第1のバーとして表示され、前記回答は、前記施工管理
    者の有する端末上に前記第1のバーとは異なる第2のバ
    ーで表示され、それにより、前記施工管理者に対して再
    手配及びスケジュールの変更を要する事項を視覚的に提
    示することを特徴とする電子的な工程表を用いた工程管
    理方法。
  9. 【請求項9】 請求項4に記載の電子的な工程表を用い
    た工程管理方法であって、 前記第4のステップにおいて、前記作業依頼の送信指示
    の入力を促す際に、当該作業依頼に対する回答期限の設
    定をも促すこととし、 当該回答期限を過ぎても前記作業依頼に対する回答がな
    かった場合には、前記連絡先情報に基づいて、当該回答
    を行わなかった前記取引先業者に対して自動的に回答の
    催促を送信するステップを更に有することを特徴とする
    電子的な工程表を用いた工程管理方法。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の電子的な工程表を用
    いた工程管理方法であって、 前記第4のステップにおいて、前記施工管理者に対し
    て、前記取引先業者に対応する作業の予定期間に応じた
    アラームを当該取引先業者に対して送信することを指示
    するアラーム設定を入力するように更に促し、 前記第7のステップにおいて登録された前記回答が承諾
    であった場合には、当該アラーム設定を有効として、対
    応する前記取引先業者に関する前記作業期間を監視して
    前記アラームを送信することを特徴とする電子的な工程
    表を用いた工程管理方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の電子的な工程表を
    用いた工程管理方法であって、 前記アラーム設定は、前記取引先業者の作業の開始予定
    の所定日数前に前記取引先業者に対して事前アラームを
    送信することを指示する事前アラーム設定、該作業の開
    始予定日に該取引先業者に対して作業開始アラームを送
    信することを指示する作業開始アラーム設定、該作業の
    期間途中の所定期日において該取引先業者に対して作業
    中間アラームを送信することを指示する作業中間アラー
    ム設定、及び、該作業の完了予定日に該取引先業者に対
    して作業完了アラームを送信することを指示する作業完
    了アラーム設定からなり、前記施工管理者に対して、前
    記取引先業者毎に、設定すべきアラーム設定の選択を促
    すことを特徴とする電子的な工程表を用いた工程管理方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の電子的な工程表を
    用いた工程管理方法であって、 前記取引先業者からの作業の再確認を受け付ける第9の
    ステップと、 前記取引先業者から当該取引先業者の作業の開始予定の
    所定日数前に前記作業の再確認を受け付けた場合には、
    当該取引先業者に対する前記事前アラーム設定を解除す
    る第10のステップと、 該第10のステップにおいて前記作業の再確認を受け付
    けた場合には、その旨を前記施工管理者に対して通知す
    る第11のステップと前記取引先業者からの作業報告を
    受け付ける第12のステップと、 前記取引先業者から前記作業の開始予定日に前記作業報
    告がなされている場合には、前記取引先業者に対する前
    記作業開始アラーム設定を解除する第13のステップ
    と、 前記取引先業者から前記作業の期間途中の所定期日に前
    記作業報告がなされている場合には、前記取引先業者に
    対する前記作業中間アラーム設定を解除する第14のス
    テップと、 前記取引先業者から前記作業の完了予定日に前記作業報
    告がなされている場合には、前記取引先業者に対する前
    記作業完了アラーム設定を解除する第15のステップ
    と、 前記第12のステップにおいて前記作業報告を受け付け
    た場合には、その旨を前記施工管理者に対して通知する
    第16のステップとを更に備えることを特徴とする電子
    的な工程表を用いた工程管理方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の電子的な工程表を
    用いた工程管理方法であって、 前記承諾を示す回答を送信した前記取引先業者において
    当該回答の送信後に前記承諾した作業の辞退若しくは前
    記作業期間の変更の事情が生じた場合に、当該取引先業
    者から作業変更連絡を受け付けるステップと、 該作業変更連絡を受け付けた場合に、前記施工管理者に
    対して通知するステップとを更に備えることを特徴とす
    る電子的な工程表を用いた工程管理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006004431A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 Microsoft Corp コンピュータ対応のプロジェクトマネジメントの方法およびシステムにおける階層プロジェクト
JP2018163388A (ja) * 2017-03-24 2018-10-18 株式会社穴吹カレッジサービス 業者予定管理システム

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