JP2002149170A - 音楽データ販売機および音楽データ販売システム、並びに、データ販売機およびデータ販売システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送データや蓄積データの盗難に対するセキ
ュリティを確保すると共に、購入者に対して効率良く音
楽データを販売できる音楽データ販売機および音楽デー
タ販売システムを提供する。 【解決手段】 通信回線Ｌを介して別置された中央管理
装置へ接続され、通信回線Ｌを介して配信される音楽デ
ータを販売する音楽データ販売機１であって、中央管理
装置との間でデータの送受信を行うデータ送受信部１０
と、配信される固有情報の付加された音楽データを格納
する音楽データ格納部１１と、操作に応じて音楽データ
格納部１１に格納された音楽データを抽出する抽出手段
１２と、抽出された音楽データに応じて課金処理を行う
課金手段１３と、抽出された音楽データを音楽データ販
売機１に装着された記憶媒体Ｍに書き込むデータ書込手
段１４とを備えた構成。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンビニエンスス
トア、レコードショップ、駅構内などに設置して手軽に
音楽データを販売する音楽データ販売機および音楽デー
タ販売システムに関する。また、音楽に限らず、動画や
静止画の映像データ或いはその他の情報データを販売す
るデータ販売機およびデータ販売システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近時、音楽の流通メディアとして小型軽
量なＣＤ（Compact Disk）などが主流となっており、レ
コードショップやコンビニエンスストアなどで手軽に購
入できる。ところで、新曲が発表されると、新曲を含む
多数の曲を一枚のＣＤ（12cm盤）に納めたアルバムとし
て販売されることが多く、シングルＣＤ（8cm盤）の場
合でも少なくとも２曲が納められて販売される。従っ
て、購入者は新曲だけを購入できず、不要な曲まで抱き
合わせで購入せざるを得ない販売システムであった。ま
た、発売元では、売れ行きの低下したＣＤは製造中止に
することが多い。則ち、販売店は、売れ行きの良い商品
を在庫して集中販売するが、売れ行きの悪い商品を在庫
することが難しく、勢い、製造元も販売店に合わせて売
れ行きの悪い商品を廃盤にすることが多い。このため、
比較的新しい曲であっても売れ行きの悪い曲は入手し難
いのが実状である。

【０００３】このような販売形態の短所を補填するべ
く、近時、ユーザの所望する曲だけをＣＤ−Ｒ（Compac
t Disk-Recordable）、ＣＤ−ＲＷ（Compact Disk-Rewr
itable）、ＤＶＤ−Ｒ（Digital Versatile Disk-Recor
dable）などの各種のメディアに記録して販売する端末
販売機が開発されている。この端末販売機は、音楽デー
タの配信元と複数の端末販売機を通信回線で接続し、配
信元に蓄積された多数の音楽データを必要に応じて端末
販売機側に配信し、メディアに記録するものである。則
ち、商品を在庫することなく端末販売機を設置するだけ
で、スペースを有効に利用して多数の曲を販売するもの
である。これにより、販売店も在庫を抱えることがな
く、また、購入者も所望する曲だけを選択して購入でき
る販売形態を生み出している。

【０００４】このような音楽端末販売機は、主としてレ
コードショップやコンビニエンスストア、或いは街頭販
売機として設置され、通信回線を介して配信元に接続さ
れて音楽配信を受ける構成とされている。ところで、こ
の音楽端末販売機の販売形態は、購入者の要求に応じて
端末販売機側から配信元へ選択された音楽データの配信
要求を送り、配信元から通信回線を介して端末販売機へ
音楽データをシリアル伝送する。このため、購入者は所
望する音楽を選択してからメディアの記録が完了するま
で長い時間待たなければならず、実用性に問題を残して
いた。そこで、配信元から音楽端末販売機側へ多数の音
楽データを配信して予め蓄積しておき、蓄積された音楽
データから所望の曲を選択して販売する形態を採る端末
販売機もある。この端末販売機では、購入時における配
信が不要となり、メディアへの記録時間だけで効率良く
購入者に販売することができる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した音
楽端末販売機による販売形態は、配信元からインターネ
ットなどを介して端末販売機側へ音楽データを伝送する
ものであり、データの伝送過程におけるデータ盗用の虞
があるため、セキュリティの面で問題を残していた。ま
た、音楽データを蓄積する形態では端末販売機の内部に
膨大な音楽データを抱えるため、端末販売機自体の盗難
などに対するセキュリティに関して一層大きな問題を生
じていた。

【０００６】このような対策として配信データを暗号化
して伝送、蓄積させる構成のシステムも実用されてい
る。しかし、このようなシステムでは音楽データは暗号
化されてはいるものの、データを復号化するための暗号
解除コードが端末販売機の内部に格納されているものが
多く、セキュリティの確保に問題を残していた。則ち、
効率の良い販売を行うシステムほどセキュリティの面で
リスクが増大し、双方を両立し得るシステムの提供が待
たれていた。

【０００７】本発明は、前記した従来の問題点に鑑みて
提案されるもので、簡単な構成によって、伝送データや
蓄積データの盗難に対するセキュリティを確保すると共
に、購入者に対して効率良く音楽データを販売できる音
楽データ販売機および音楽データ販売システムを提供す
ることを目的としている。また、同時に提案される本発
明は、音楽データに限らず、映像データなどの情報デー
タを販売するデータ販売機およびデータ販売システムを
提供することを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に提案される請求項１に記載の本発明は、中央管理装置
と音楽データ販売機とを所定の通信回線を介して接続し
た音楽データ販売システムであって、中央管理装置と音
楽データ販売機との間でデータを送受信するデータ送受
信手段と、中央管理装置に予め格納された曲情報を含む
固有情報の付加された音楽データを音楽データ販売機へ
配信して蓄積させるデータ配信手段と、音楽データ販売
機の操作に応じて販売機側に蓄積されている特定の音楽
データを抽出する抽出手段と、抽出された音楽データに
応じて課金処理を行う課金手段と、抽出された音楽デー
タを音楽データ販売機に装着された所定の記憶媒体に書
き込むデータ書込手段とを備えた構成とされている。ま
た、請求項２に記載の音楽データは暗号化されて伝送さ
れると共に、音楽データ販売機は販売機固有の販売機コ
ードを有しており、抽出手段によって特定の音楽データ
が抽出されたときは、抽出された音楽データの固有情報
に販売機コードを付した解除コード要求信号を中央管理
装置へ伝送し、中央管理装置側では、データ配信手段に
格納された固有情報に対応した暗号解除コードを返送し
て対応した音楽データを一時的にデータ書込手段で復号
させる構成とされている。

【０００９】この構成によれば、音楽データは暗号化さ
れて音楽データ販売機側に伝送蓄積され、伝送されるデ
ータには復号化のための暗号解除コードは付されない。
これにより、多数の音楽データを蓄積した販売機自体が
盗難にあっても音楽データを盗用されることがなくな
る。また、音楽データの販売時には、販売する音楽デー
タを復号化するための暗号解除コードを中央管理装置か
ら販売機側へ伝送するだけであるので、販売に要する時
間がほぼ記録媒体へのデータ書込に要する時間だけとな
り、極めて効率の良い販売が可能となる。ここに、本発
明で言う中央管理装置とはレコード会社や音楽プロバイ
ダーなどが管理運営する音楽データ配信を目的とした装
置を指すものであり、中央管理装置に音楽データを格納
する構成は種々の形態を採ることができる。例えば、中
央管理装置を最上位装置として音楽データを格納する構
成や、中央管理装置の更に上位に別のホスト装置を設け
て、このホスト装置から中央管理装置に音楽データを配
信して格納させる構成などを採ることもできる。

【００１０】

【発明の実施の形態】請求項１に記載の本発明の音楽デ
ータ販売システムは、中央管理装置と音楽データ販売機
とを所定の通信回線を介して接続した音楽データ販売シ
ステムであって、中央管理装置と音楽データ販売機との
間でデータを送受信するデータ送受信手段と、中央管理
装置に予め格納された曲情報を含む固有情報の付加され
た音楽データを音楽データ販売機へ配信して蓄積させる
データ配信手段と、音楽データ販売機の操作に応じて販
売機側に蓄積されている特定の音楽データを抽出する抽
出手段と、抽出された音楽データに応じて課金処理を行
う課金手段と、抽出された音楽データを音楽データ販売
機に装着された所定の記憶媒体に書き込むデータ書込手
段とを備えた構成とされている。

【００１１】例えば、通信回線としてＩＳＤＮ回線を用
いた実行通信速度が５０Ｋｂｐｓのインターネットを用
いる場合、５分程度の音楽データを配信するために通常
１０分を超える長時間を要する。しかし、本発明の構成
によれば、例えば、通信回線の空いている時間帯（トラ
フィックの少ない時間帯）に、中央管理装置に格納され
た固有情報の付加された音楽データを音楽データ販売機
側に伝送して予め蓄積させることができる。これによ
り、販売機を操作して蓄積された音楽データの中から特
定の音楽データを抽出して記憶媒体に書き込むだけで販
売することができる。音楽データを記憶させる記憶媒体
は、購入者が持参したものを販売機に装着しても良く、
また、販売機内部に予め複数の販売用記憶媒体を収納さ
せて販売する構成としても良い。固有情報の付加された
音楽データを販売機側に伝送する場合、中央管理装置側
でデータを圧縮して伝送し、販売機側で圧縮された状態
のまま蓄積させることができる。圧縮方式としてはＭＰ
ＥＧ−２方式やＭＰ３（MPEG-1 Audio Layer3）方式な
どを利用することができる。また、中央管理装置から伝
送された圧縮された音楽データを販売機側で解凍して蓄
積させることも可能である。

【００１２】請求項２に記載の本発明は、前記本発明に
おいて、音楽データは暗号化されて伝送されると共に、
音楽データ販売機は販売機固有の販売機コードを有して
おり、抽出手段によって特定の音楽データが抽出された
ときは、抽出された音楽データの固有情報に販売機コー
ドを付した解除コード要求信号を中央管理装置へ伝送
し、中央管理装置側では、データ配信手段に格納された
固有情報に対応した暗号解除コードを返送して対応した
音楽データを一時的にデータ書込手段で復号させる構成
とされている。

【００１３】この構成によれば、中央管理装置から暗号
化した音楽データに固有情報を付加したデータが販売機
側へ伝送されて蓄積される。則ち、販売機の内部に蓄積
されるデータは固有情報の付加された暗号化した音楽デ
ータのみで、復号化するための暗号解除コードは販売機
の内部に一切保有しない。この音楽データの伝送は、前
記したように通信回線の空時間帯を利用して伝送するの
が効率的である。そして、購入者が特定の音楽を選択す
ると、抽出された音楽データを復号化するための解除コ
ード要求信号が中央管理装置へ伝送され、返送された暗
号解除コードを用いて抽出した音楽データだけを復号化
して記憶媒体にダウンロードする。音楽データを復号化
してダウンロードした後は、固有情報の付された暗号化
された音楽データだけが残り、ダウンロードに際して一
時的に作成された復号化された音楽データや暗号解除コ
ードは削除される。

【００１４】則ち、この構成によれば、購入者が特定の
音楽を選択してから記憶媒体へのダウンロードが開始さ
れるまでに、通信回線を往来するのは解除コード要求信
号と暗号解除コードだけであり、記憶媒体へのダウンロ
ードが音楽の選択と略同時に開始される。また、前記し
たように記憶媒体へのダウンロードは極めて高速であ
る。これにより、短時間に販売を行うことができ、しか
も、データ伝送や販売機に蓄積されたデータのセキュリ
ティは万全となる。暗号解除コードは全ての音楽データ
に共通に設定しても良く、また、音楽データ毎に異なら
せて設定することもできる。特に、音楽データ毎に異な
る暗号解除コードを設定すれば、データ盗用に対するセ
キュリティが一層向上する。

【００１５】請求項３に記載の本発明は、課金手段は音
楽データ毎の販売情報を生成する構成とされており、生
成された販売情報を含む固有情報に基づいて販売管理を
行う販売管理手段を設ける構成とされている。この構成
によれば、音楽データ毎に付された固有情報に含まれる
販売情報を販売管理手段で集計することにより、音楽デ
ータ毎の販売数を把握することができ、配信元或いは著
作権者への料金支払いなどに利用できる。販売管理手段
は中央管理装置側に設けることにより、複数の音楽デー
タ販売機から伝送される販売情報を集計して集中管理す
ることができる。また、販売管理手段は音楽データ販売
機側に設けても良い。

【００１６】前記課金手段における基礎となる課金情報
は音楽データ毎に付されるべきものであり、音楽データ
毎の固有情報に含ませることができる。課金制として、
音楽データ量に応じて課金する従量課金制を採れば、音
楽データ量を管理することによって販売することが可能
となり、音楽毎の課金情報は不要である。尚、前記した
販売情報の他にも、例えば、販売には至らないものの、
購入者によって各々の音楽データがアクセスされた回数
をアクセス履歴として管理することにより、今後の販売
計画の指針とすることもできる。

【００１７】請求項４に記載の本発明は、記憶媒体が、
データを書込、読出および消去可能なフラッシュメモリ
で成る構成としている。データの記憶媒体としては種々
のものが挙げられるが、短時間で大容量のデータを読出
および書換可能な半導体メモリが良く、特に、フラッシ
ュメモリを内蔵した超小型のメモリカードが好適であ
る。フラッシュメモリは、電気的にデータの読出および
書換を行うことができ、バックアップ電源が不要なうえ
に、データ転送が極めて高速なため、本発明に好適に用
いることができる。また、フラッシュメモリを用いたメ
モリカードには、カード毎に固有のＩＤ番号を持つと共
に、内部にコントローラチップを備えて、コピーの作成
を制限するものが実用されている。このようなメモリカ
ードを用いることにより、前記したシステムのセキュリ
ティに加えて著作権保護の点からも優れた販売システム
が形成できる。

【００１８】請求項５に記載の本発明は、通信回線が、
有線回線または無線回線の少なくともいずれか一方を用
いて構成されるものである。則ち、中央管理装置と音楽
データ販売機との間を有線回線で接続したり、無線回線
で接続したり、あるいは、有線回線と無線回線の双方を
接続した構成とすることができる。有線回線としては、
例えば、公衆回線を用いた専用敷設回線や、ＩＳＤＮ回
線などを用いた常時接続回線あるいはダイアルアップ回
線などを用いることができ、インターネット接続が好適
である。インターネット接続を行う場合には、中央管理
装置から複数の音楽データ販売機のいずれにもアクセス
可能であり、本システムに好適である。また、無線回線
としては、ＣＳ（Communication Satelite）などを用い
た衛星回線などが好適であり、配線を敷設することなく
複数の販売機に対して高速なデータ伝送が可能である。
衛星回線を用いる場合は送信データをスクランブル化し
て輻射することにより機密性を向上させることができ
る。

【００１９】また同時に提案される請求項６に記載の本
発明の音楽データ販売機は、所定の通信回線を介して別
置された中央管理装置へ接続され、通信回線を介して配
信される音楽データを販売する音楽データ販売機であっ
て、中央管理装置との間でデータの送受信を行うデータ
送受信部と、配信される曲情報を含む固有情報の付加さ
れた音楽データを格納する音楽データ格納部と、購入者
の操作に応じて音楽データ格納部に格納された音楽デー
タを抽出する抽出手段と、抽出された音楽データに応じ
て課金処理を行う課金手段と、抽出された音楽データを
音楽データ販売機に装着された所定の記憶媒体に書き込
むデータ書込手段とを備えた構成とされている。この構
成によれば、請求項１に記載したシステムと同様に、通
信回線の空いている時間帯に、中央管理装置に格納され
た固有情報の付加された音楽データを音楽データ販売機
側に伝送して蓄積させることができる。これにより、販
売機を操作して蓄積された音楽データの中から特定の音
楽データを抽出して直ちに販売することができる。

【００２０】請求項７に記載の本発明は、通信回線を介
して音楽データ販売機側へ伝送される音楽データは予め
暗号化され、音楽データ販売機は販売機固有の販売機コ
ードを有しており、音楽データ販売機の抽出手段によっ
て特定の音楽データが抽出されたときは、抽出された音
楽データの固有情報に販売機コードを付した解除コード
要求信号を中央管理装置へ送出し、固有情報に対応させ
て返送される暗号解除コードによって音楽データをデー
タ書込手段で一時的に復号化する構成とされている。こ
の構成によれば、請求項２に記載したシステムと同様
に、販売機内部には固有情報の付された暗号化された音
楽データだけが蓄積され、音楽データの販売を行う都
度、対応した音楽データの復号化を行うので、データ伝
送や販売機に蓄積されたデータのセキュリティは万全
で、しかも、短時間に販売を行うことが可能となる。

【００２１】請求項８に記載の本発明は、課金手段は、
課金処理に応じた音楽データ毎の販売情報を生成する構
成とされている。この構成によれば、生成された販売情
報は音楽データ販売機で用いても良く、また、信号線を
介して中央管理装置へ送出することもできる。

【００２２】請求項９に記載の本発明は、記憶媒体がデ
ータを書込、消去可能なフラッシュメモリで成る構成と
されている。

【００２３】請求項１０に記載の本発明は、通信回線
が、有線回線または無線回線の少なくともいずれか一方
を用いて構成されている。

【００２４】また、請求項１１に記載の本発明のデータ
販売システムは、前記した請求項１乃至５のいずれか１
項に記載の音楽データ販売システムを用いて、音楽デー
タまたは音楽データとは異なる情報データの少なくとも
いずれかのデータを販売する構成としている。則ち、音
楽データ、動画・静止画の映像データ、或いは、ビジネ
スデータやゲームなどの内の少なくともいずれかの情報
データを販売するものである。

【００２５】また、請求項１２に記載の本発明のデータ
販売機は、前記した請求項６乃至１０のいずれか１項に
記載の音楽データ販売機を用いて、音楽データまたは音
楽データとは異なる情報データの少なくともいずれかの
データを販売する構成としている。

【００２６】

【実施例】以下に、図面を参照して本発明の実施例を説
明する。図１は本実施例に係る音楽データ販売システム
Ｓに用いる音楽データ販売機１の内部構成を示すブロッ
ク図、図２は同システムに用いる中央管理装置２の内部
構成を示すブロック図、図３は本システムＳに格納され
るデータを示した模式図である。音楽データ販売機１
は、図１に示すように、大別して、データ送受信部１
０、音楽データ格納部１１、抽出手段１２、課金手段１
３、データ書込手段１４および入力手段１５を備えた構
成である。一方の中央管理装置２は、図２に示すよう
に、データ送受信部２０，配信データ格納部２１、配信
制御部２２および販売管理手段２３を備えて構成され
る。本実施例のシステムＳでは、音楽データ販売機１と
中央管理装置２とを通信回線Ｌで接続して構成され、デ
ータ送受信部１０とデータ送受信部２０とによってデー
タ送受信手段３０を形成し、音楽データ格納部１１、配
信データ格納部２１および配信制御部２２によってデー
タ配信手段４０を形成している。

【００２７】次に、音楽データ販売機１および中央管理
装置２の各構成部を図１および図２を参照して詳細に説
明する。データ送受信手段３０は、前記したように、デ
ータ送受信部１０とデータ送受信部２０とで形成され、
通信回線Ｌを介してデータを送受信する。本実施例で
は、通信回線ＬにＩＳＤＮ回線を用い、データ送受信部
１０，２０にモデムとルータまたはターミナルアダプタ
の機能を備えてインターネットを介して接続する構成と
している。データ送受信部２０は、中央管理装置２で生
成する固有情報の付された暗号化された音楽データや後
述する暗号解除コードを含む固有情報を通信回線Ｌへ送
出する。また、データ送受信部１０は、音楽データ販売
機１で生成する解除コード要求信号や販売情報を含む固
有情報を通信回線Ｌへ送出する。

【００２８】尚、図１には示していないが、通信回線Ｌ
にはインターネットなどの回線を用いる他に、ＣＳを用
いた衛星回線を利用することも可能である。衛星回線を
利用する構成では、データ送受信部１０，２０に回線周
波数に対応した送受信機能を持たせることによって実現
できる。また、送信データをスクランブル化して送信す
る場合には、データ送受信部１０，２０にスクランブル
機能および解除機能を持たせれば良い。この、衛星回線
と前記したインターネット回線（有線回線）の双方を敷
設して適宜の回線を用いて配信を行うこともできる。

【００２９】データ配信手段４０は、前記したように、
音楽データ格納部１１と配信データ格納部２１と配信制
御部２２とで形成される。本実施例では、中央管理装置
２の配信データ格納部２１には図３（ａ）に示すよう
に、暗号化された音楽データに固有情報を付加したデー
タを１つのファイルとして、音楽数に応じた複数のファ
イルが格納されている。則ち、配信データ格納部２１は
ファイル単位で格納された音楽データのファイルサーバ
の機能を有する。

【００３０】固有情報にはファイル番号、曲情報（曲番
号、曲名、著作権者、課金情報）、販売情報、アクセス
履歴、画面表示データおよび暗号解除コードが含まれて
いる。ここで、販売情報とは販売機１側で販売された回
数を示し、アクセス履歴とは販売には至らないものの購
入者が選択（アクセス）した回数を示すデータである。
また、画面表示データとは、後述する販売機１側の入力
手段１５で曲に応じた宣伝映像を表示させるためのデー
タを示している。一方、音楽データ販売機１の音楽デー
タ格納部１１には、図３（ｂ）に示すデータが格納され
る。則ち、配信データ格納部２１に格納されたデータの
内、固有情報に含まれる暗号解除コードを取り除いた固
有情報を暗号化された音楽データに付加したデータが音
楽データ格納部１１に格納される。従って、中央管理装
置２から販売機１へ音楽データを配信する場合は、暗号
解除コードのみを取り除いて伝送が行われる。この音楽
データ格納部１１もファイルサーバとしての機能を有す
る。また、本実施例では、音楽データ格納部１１の一部
に販売機１に固有の販売機コードを予め格納している。
この販売機コードは中央管理装置２に対して販売機１を
特定できるものであれば適宜のコードを用いることがで
きる。本実施例では、配信データ格納部２１から通信回
線Ｌを介して音楽データ格納部１１へデータを伝送する
時間帯を配信制御部２２で制御している。則ち、通信回
線Ｌのトラフィックが少ない時間帯を調査することによ
り、その時間帯に合わせてできる限り短時間でデータ配
信を完了させる構成としている。

【００３１】音楽データ販売機１の抽出手段１２は、後
述する入力手段１５で選択された音楽名（曲名）に基づ
いて音楽データ格納部１１を参照して曲名に対応した固
有情報の付された暗号化された音楽データを抽出して一
時的に記憶する。また、抽出手段１２は音楽データ格納
部１１に予め格納されている音楽データ販売機１に固有
の販売機コードを参照し、抽出した音楽データの固有情
報に販売機コードを付加した解除コード要求信号を生成
して通信回線Ｌへ送出する動作を行う。一方、販売機１
から送出された解除コード要求信号は中央管理装置２の
配信データ格納部２１へ伝送され、固有情報に対応させ
て格納された暗号解除コードを含む固有情報を抽出して
通信回線Ｌへ返送する。

【００３２】販売機１の課金手段１３は、課金部１３ａ
と金銭処理部１３ｂとを有して形成される。課金部１３
ａは、前記抽出手段１２で抽出された音楽データの固有
情報に含まれる課金情報を参照し、金銭処理部１３ｂに
投入された硬貨や紙幣の金銭Ｃの合計金額と課金情報と
を比較して金銭処理部１３ｂに精算を行わせると共に、
音楽データ格納部１１の対応した固有情報の販売情報を
更新処理する。また、販売情報の付された音楽データの
固有情報は中央管理装置２側へ送出されて固有情報の更
新が行われる。

【００３３】販売機１のデータ書込手段１４は、データ
復号部１４ａとデータ書込部１４ｂとを有して形成され
る。データ復号部１４ａは前記した抽出手段１２から暗
号化された音楽データを読み込むと共に、中央管理装置
２から伝送された暗号解除コードを読み込んで音楽デー
タを復号化し、データ書込部１４ｂは復号化された音楽
データを販売機１に装着されたメモリカードＭへダウン
ロードする。本実施例に用いるメモリカードＭは、縦３
２ｍｍ、横２４ｍｍ、厚さ２．１ｍｍの切手大のＳＤメ
モリカード（松下電器産業株式会社他の商標）を用いて
いる。このＳＤメモリカードは高速の読出および書換の
可能なフラッシュメモリで成り、内部に制御回路を備え
たもので、外部機器との間で接続の正当性を確認（ＩＤ
を確認）することによってデータの書換を行う。従っ
て、制御回路により、ＳＤメモリカードに書き込まれた
音楽データの他のメディアへのコピーを制限することが
可能となり、著作権保護に準拠したシステムを構成する
ことができる。また、本実施例では、中央管理装置２か
ら伝送される音楽データは予めＭＰ３方式で圧縮されて
おり、圧縮された音楽データを更に暗号化して販売機１
側へ伝送する構成としている。そして、音楽データは、
圧縮され暗号化された状態で蓄積される構成としてい
る。

【００３４】販売機１の入力手段１５は、入力処理部１
５ａ、表示器１５ｂおよびタッチパネル１５ｃを有して
形成される。入力処理部１５ａは音楽データ格納部１
１、抽出手段１２、課金手段１３およびデータ書込手段
１４との間で相互にデータを伝送可能であり、各手段か
ら伝送される制御信号や映像信号に応じて切換信号を生
成するプログラムを有している。また、表示器１５ｂは
ＣＲＴまたは液晶表示器で成り、画面上に略透明のタッ
チパネル１５ｃを重ねた構成とされる。則ち、入力処理
部１５ａは各部から伝送される制御信号や映像信号によ
って表示器１５ｂで入力操作支援の表示を行い、表示映
像に応じて操作されたタッチパネル１５ｃの位置をマト
リックス値として入力処理部１５ａへ戻すことにより、
各手段に対して制御状態に応じた選択信号を出力する構
成とされている。

【００３５】尚、販売機１のモニタ部１６はＤ／Ａ変換
機能、増幅機能およびスピーカを有して形成され、デー
タ復号部１４ａで復号化されたデジタルの音楽データを
試聴するものである。

【００３６】また、中央管理装置２の販売管理手段２３
は、販売データ管理部２３ａと管理データベース２３ｂ
および印字出力部２３ｃを有して形成される。販売デー
タ管理部２３ａは、前記した販売機１から伝送される販
売情報の付された固有情報を受けて管理データベース２
３ｂへ固有情報毎にデータベースとして記憶する。そし
て、管理データベース２３ｂに蓄積されたデータは販売
データ管理部２３ａで所定期間毎に集計処理し、販売結
果を印字出力部２３ｃで印字させる。また、本実施例で
は、固有情報にアクセス履歴を有しており、販売情報と
同様にして所定期間毎に集計処理することにより、販売
する音楽のジャンルやアーティストの指針データとして
利用することができる。

【００３７】図４は、本実施例のシステムＳに用いる音
楽データ販売機１の外観図である。音楽データ販売機１
は、大人の身長程度の縦長の方形箱体１ａの前面側の略
全面に、中央部近傍を前方へ突出するように緩やかに湾
曲させた化粧パネル１ｂを取り付けた外観をしている。
化粧パネル１ｂには長手方向中央上部にメモリカードＭ
を挿入するカード装着口１ｃが設けられ、カード装着口
１ｃの下方にはタッチパネル１５ｃを有した表示器１５
ｂが設けられている。また、化粧パネル１ｂの中央下部
には、硬貨投入口１ｄ、紙幣投入口１ｅ、釣り銭ボタン
１ｆおよびポイントカード挿入口１ｇが短手方向へ向け
て並べて配置され、化粧パネル１ｂの下部には釣り銭口
１ｈが設けられている。

【００３８】本実施例では、カード装着口１ｃの周囲に
ＬＥＤなどを用いた発光装置を設けており、メモリカー
ドＭの挿入や抜取を促すために販売操作過程において適
宜点滅表示を行わせるようにされている。前記したポイ
ントカードは販売業者が独自に設けるものである。則
ち、音楽データの購入時にポイントカードをポイントカ
ード挿入口１ｇに装着することにより、購入に応じたポ
イントが加算されてポイントに応じた特典が付与される
システムである。尚、図１にはポイントカード処理に係
る構成は省略している。

【００３９】本実施例では、図５（ａ）に示すように、
表示器１５ｂの初期画面として画面中央部の楕円形状の
内部にロゴ１５ｄを表示させ、画面下部には種々の形状
のスイッチ１５ｅ，１５ｆを表示させている。本実施例
では、ロゴ１５ｄの内部をタッチすることにより図５
（ｂ）に示すトップメニュー画面に切り換わり、また、
スイッチ１５ｅをタッチするとカード装着口１ｃに挿入
されたメモリＭが排出するなどの販売過程に応じた制御
が行われる。これらの制御は入力処理部１５ａによって
行う。また、図５（ｂ）で示すトップメニュー画面で
は、中央に横方向へ並べて３つのスイッチ１５ｇ，１５
ｈ，１５ｉが設けられると共に、画面下部左方に操作説
明を表示する説明部１５ｊを設けて購入者の操作支援を
行うようにしている。図５（ｂ）で示すトップメニュー
画面のスイッチ１５ｇ，１５ｈ，１５ｉのいずれかを操
作すると、図５（ｃ）に示すような対応した次画面が表
示されて対話形式で目的とする音楽をスムーズに選択さ
せる構成としている。また、本実施例では、表示画面に
応じて、表示されるスイッチが有効な場合は青色、スイ
ッチが無効の場合は灰色に表示して操作性を向上させて
いる。

【００４０】次に、前記した本実施例の音楽データ販売
システム１のシステム動作を図６，７に示すフローチャ
ートを参照して説明する。図６は販売機１の入力手段１
５の入力処理に基づく動作を示すフローチャート、図７
はデータ書込部１４ｂで実行されるダウンロード処理を
示すフローチャートである。尚、各々のフローチャート
には示していないが、いずれの処理においても番号を付
したステップ毎に１つ前のステップに戻る機能を持たせ
ている。

【００４１】以下に、本実施例のシステム動作を説明す
る。購入者が音楽データ販売機１の初期画面（図５
（ａ）参照）のロゴ１５ｄをタッチすると、入力処理部
１５ａによりトップメニュー画面（図５（ｂ）参照）に
切り換えられる。購入者は、購入しようとする音楽の選
曲方法をトップメニューで選択する。則ち、お勧め画面
（Recommends）、ラインアップ画面、曲検索画面（Musi
c Search）の内のいずれかのスイッチ１５ｇ，１５ｈ，
１５ｉを選択して操作する。（以上、図６ステップ１０
０〜１０２，１０４，１０７参照）。お勧め画面を選
択したときは、音楽データ格納部１１に格納された固有
情報を入力処理部１５ａの指示によって抽出手段１２で
検索し、新曲や配信元の推奨する曲などの固有情報を有
するデータを抽出して画面上に列挙して表示する。そし
て、購入者は表示内容から目的の曲を選んで選曲を行
う。（以上、図６ステップ１０２，１０３参照）。ま
た、ラインアップ画面を選択したときは、音楽データ格
納部１１に格納された固有情報を検索し、レーベル選択
画面に切り換える。そして、いずれかのレーベルが選択
されると、選択されたレーベルに属する内容が表示され
て曲の選択を行う。（以上、図６ステップ１０４〜１０
６参照）。同様に、曲検索画面を選択したときは、更
に、アーチスト別選曲、曲名別選曲、ジャンル別選曲お
よびダイレクト入力選曲のスイッチが表示され、各々の
項目に従った絞り込んだ選曲が可能とされている。尚、
ダイレクト入力選曲は、購入しようとする曲名を文字で
直接入力して検索するものである。（以上、図６ステッ
プ１０７〜１１１参照）。購入者によって選曲が行わ
れると、試聴またはダウンロード実行の選択画面が表示
される。一方、選択された曲名を元に、抽出手段１２は
音楽データ格納部１１から曲名に対応した固有情報の付
された暗号化された音楽データを抽出して一時的に記憶
する。同時に、抽出手段１２は固有情報に販売機コード
を付した解除コード要求信号を生成して中央管理装置２
へ送出し、返送される固有情報に含まれる暗号解除コー
ドはデータ復号部１４ａに一時的に格納される。購入者
が試聴スイッチを操作すると、データ復号部１４ａは抽
出手段１２に格納された暗号化された音楽データを読み
込んで暗号解除コードで復号化し、モニタ部１５に復号
化された音楽データを送出して試聴を開始する。（以
上、図６ステップ１１２〜１１４参照）。購入者が試
聴を終えた後、または、試聴を行わずにダウンロードを
選択すると、ステップ１１６に示すダウンロード処理が
実行される。（以上、図６ステップ１１５，１１６参
照）。

【００４２】次に、図７を参照して図６のステップ１１
６のダウンロード処理の詳細を説明する。これらの処理
は入力手段１５の入力処理部１５ａを中心として行われ
る。 購入者がダウンロードを選択すると、データ書込部１
４ｂはカード装着口１ｃにメモリカードＭが装着されて
いるかを判別し、カードが未装着の場合はカード装着口
１ｃの周囲を点滅表示させてメモリカードＭの装着を促
す。（以上、図７ステップ２００参照）。 メモリカードＭがカード装着口１ｃに装着されると、
抽出手段１２は固有情報に含まれる課金情報を元に販売
金額を表示器１５ｂに表示させると共に、表示器１５ｂ
に硬貨投入口１ｄ、紙幣投入口１ｅの画像を映し出して
金銭の投入を案内する。購入者が金銭を投入すると金銭
処理部１３ｂで精算処理を行い、販売金額を収納すると
共に、釣り銭があるときは釣り銭口１ｈから排出する。
（以上、図７ステップ２０１参照）。 料金の精算が完了すると、データ復号部１４ａは抽出
手段１２に一時記憶された音楽データを読み込んで暗号
解除コードを用いて音楽データの復号を行う。一方、デ
ータ書込部１４ｂは装着されたメモリカードＭの空き容
量を求め、復号化された音楽データのデータ量と比較す
る。比較の結果、メモリカードＭの空き容量が少ないと
きは、表示器１５ｂにメモリカードＭに格納されている
内部データの削除の可否を表示する。購入者が内部デー
タの削除を拒否したときは、メモリカードＭを排出して
ステップ２０１に戻る。一方、内部データの削除を受け
入れたときは、メモリカードＭに格納されているファイ
ル名を表示して選択的に削除を行わせる。（以上、図７
ステップ２０２〜２０５参照）。 メモリカードＭの空き容量が確保されると、データ書
込部１４ｂは復号化された音楽データのメモリカードＭ
へのダウンロードを開始する。ダウンロードに要する時
間は、５分程度の音楽データでおよそ２秒程度と極めて
短時間である。ダウンロードが完了するとデータ書込部
１４ｂはメモリカードＭを排出して一連の販売処理を終
了する。尚、ダウンロード処理が終了すると、ダウンロ
ードの過程で作成した復号化された音楽データや暗号解
除コードは削除される。（以上、図７ステップ２０６〜
２０８参照）。

【００４３】このようにしてメモリカードＭに音楽デー
タがダウンロードされて販売が終了すると、購入者は、
メモリカードＭをソリッドオーディオプレーヤなどに装
着して購入した音楽を聴くことができる。また、メモリ
カードＭのデータを更に他のメディアやＰＣ（パーソナ
ルコンピュータ）などにダウンロード可能な構成とする
ことも可能である。尚、本実施例では、復号化された音
楽データは前記ＭＰ３方式で圧縮されたデータであり、
ＭＰ３方式の圧縮データに対応したソリッドオーディオ
プレーヤなどで用いるようにしている。また、ダウンロ
ードするデータを他の方式で圧縮したり、圧縮しないま
まメモリカードにダウンロードすることも可能である。

【００４４】このように、本実施例の音楽データ販売シ
ステムＳによれば、予め販売機１の内部には暗号化され
た多数の音楽データが蓄積されており、特定の曲が選択
された時点で、暗号解除コードを取り込んで音楽データ
を復号化してメモリカードＭにダウンロードする。ま
た、ダウンロードの終了後は、暗号解除コードおよび復
号化された音楽データは消去される。これにより、販売
機１の内部には、暗号化された音楽データだけが蓄積さ
れているので、仮に販売機１自体が盗難に逢ってもデー
タのセキュリティは確保される。また、音楽データの伝
送過程における盗用に対してもデータのセキュリティは
補償される。本実施例では、音楽データ毎に異なる暗号
解除コードを設定しているので、蓄積データのセキュリ
ティは一層向上する。

【００４５】尚、本実施例のシステムＳでは、音楽デー
タ販売機１に金銭処理部１３ｂを設けて現金販売を行う
構成としているが、本発明はこのような構成に限定され
るものではない。例えば、プリペイドカードなどを用い
て販売処理を行う構成や、プリペイドカードと現金販売
とを併用させることも可能である。また、前記システム
Ｓは、音楽データの販売システムとして述べたが、音楽
データ以外にも、映像データ（動画・静止画）、ゲーム
ソフト、電子ブック、パソコンソフトなどの種々のデー
タ販売システムとして構成することが可能である。ま
た、前記システムＳでは、音楽データ販売機１を１台だ
け設けた構成として示しているが、中央管理装置２に対
して複数の音楽データ販売機１を設置したシステムとし
て構成可能なことは言うまでもない。

【００４６】

【発明の効果】本発明の音楽データ販売システムによれ
ば、簡単な構成によって高度なセキュリティを確保しつ
つ効率の良い販売を行うことができる。同時に提案され
る本発明の音楽データ販売機によれば、前記した本発明
の音楽データ販売システムを効果的に実施することが可
能である。また、データ販売システムによれば、本発明
の音楽データ販売システムを用いて音楽データとは異な
る情報データをセキュリティを確保しつつ効率良く販売
することができる。更に、本発明のデータ販売機によれ
ば、前記して本発明のデータ販売システムを効果的に実
施することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の音楽データ販売システムに採用する音
楽データ販売機の内部構成を示すブロック図

【図２】本発明の音楽データ販売システムに採用する中
央管理装置の内部構成を示すブロック図

【図３】（ａ）は図２に示す中央管理装置に格納される
データの説明図 （ｂ）は図１に示す音楽データ販売機に蓄積されるデー
タの説明図

【図４】図１に示す音楽データ販売機の外観を示す斜視
図

【図５】（ａ）〜（ｃ）は、図１に示す音楽データ販売
機の入力手段で表示される販売支援映像の説明図

【図６】図１に示す音楽データ販売機による販売工程を
示すフローチャート

【図７】図６に示すフローチャートのダウンロード処理
の詳細を示すフローチャート

【符号の説明】

Ｌ 通信回線 Ｍ 記憶媒体（メモリカード） Ｓ 音楽データ販売システム １ 音楽データ販売機 １０ データ送受信部 １１ 音楽データ格納部 １２ 抽出手段 １３ 課金手段 １４ データ書込手段 ２ 中央管理装置 ２３ 販売管理手段 ３０ データ送受信手段 ４０ データ配信手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｎ 7/173 ６４０ Ｈ０４Ｌ 9/00 ６０１Ｄ (72)発明者 加仲 修 大阪府東大阪市高井田本通４丁目２番５号 松下冷機株式会社内 Ｆターム(参考） 5C064 BA07 BB01 BB07 BC03 BC16 BC20 BC23 BC25 BD02 BD08 BD13 CA14 CB01 CB06 CB08 CC04 5J104 AA01 AA16 EA04 EA15 EA26 NA02 NA05 PA07 PA11

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 中央管理装置と音楽データ販売機とを所
   定の通信回線を介して接続した音楽データ販売システム
   であって、 前記中央管理装置と前記音楽データ販売機との間でデー
   タを送受信するデータ送受信手段と、中央管理装置に予
   め格納された曲情報を含む固有情報の付加された音楽デ
   ータを音楽データ販売機へ配信して蓄積させるデータ配
   信手段と、前記音楽データ販売機の操作に応じて販売機
   側に蓄積されている特定の音楽データを抽出する抽出手
   段と、抽出された音楽データに応じて課金処理を行う課
   金手段と、抽出された音楽データを音楽データ販売機に
   装着された所定の記憶媒体に書き込むデータ書込手段と
   を備えたことを特徴とする音楽データ販売システム。
2. 【請求項２】 前記音楽データは暗号化されて伝送され
   ると共に、前記音楽データ販売機は販売機固有の販売機
   コードを有しており、前記抽出手段によって特定の音楽
   データが抽出されたときは、抽出された音楽データの固
   有情報に販売機コードを付した解除コード要求信号を前
   記中央管理装置へ伝送し、前記中央管理装置側では、デ
   ータ配信手段に格納された固有情報に対応した暗号解除
   コードを返送して対応した音楽データを一時的にデータ
   書込手段で復号させることを特徴とする請求項１に記載
   の音楽データ販売システム。
3. 【請求項３】 前記課金手段は音楽データ毎の販売情報
   を生成する構成とされており、生成された販売情報を含
   む固有情報に基づいて販売管理を行う販売管理手段を設
   けることを特徴とする請求項１または２に記載の音楽デ
   ータ販売システム。
4. 【請求項４】 前記記憶媒体が、データを読出および書
   換可能なフラッシュメモリで成ることを特徴とする請求
   項１乃至３のいずれか１項に記載の音楽データ販売シス
   テム。
5. 【請求項５】 前記通信回線が、有線回線または無線回
   線の少なくともいずれか一方を用いて構成されることを
   特徴とする請求項１乃至４のいずれか１項に記載の音楽
   データ販売システム。
6. 【請求項６】 所定の通信回線を介して別置された中央
   管理装置へ接続され、通信回線を介して配信される音楽
   データを販売する音楽データ販売機であって、前記中央
   管理装置との間でデータの送受信を行うデータ送受信部
   と、配信される曲情報を含む固有情報の付加された音楽
   データを格納する音楽データ格納部と、購入者の操作に
   応じて前記音楽データ格納部に格納された音楽データを
   抽出する抽出手段と、抽出された音楽データに応じて課
   金処理を行う課金手段と、抽出された音楽データを音楽
   データ販売機に装着された所定の記憶媒体に書き込むデ
   ータ書込手段とを備えたことを特徴とする音楽データ販
   売機。
7. 【請求項７】 前記通信回線を介して音楽データ販売機
   側へ伝送される音楽データは予め暗号化され、前記音楽
   データ販売機は販売機固有の販売機コードを有してお
   り、前記音楽データ販売機の抽出手段によって特定の音
   楽データが抽出されたときは、抽出された音楽データの
   固有情報に販売機コードを付した解除コード要求信号を
   前記中央管理装置へ送出し、固有情報に対応させて返送
   される暗号解除コードによって音楽データをデータ書込
   手段で一時的に復号化することを特徴とする請求項６に
   記載の音楽データ販売機。
8. 【請求項８】 前記課金手段は、課金処理に応じた音楽
   データ毎の販売情報を生成することを特徴とする請求項
   ６または７に記載の音楽データ販売機。
9. 【請求項９】 前記記憶媒体がデータを読出および書換
   可能なフラッシュメモリで成ることを特徴とする請求項
   ６乃至８のいずれか１項に記載の音楽データ販売機。
10. 【請求項１０】 前記通信回線が、有線回線または無線
    回線の少なくともいずれか一方を用いて構成されること
    を特徴とする請求項６乃至９のいずれか１項に記載の音
    楽データ販売機。
11. 【請求項１１】 請求項１乃至５のいずれか１項に記載
    の音楽データ販売システムを用いて、音楽データまたは
    音楽データとは異なる情報データの少なくともいずれか
    のデータを販売する構成としたことを特徴とするデータ
    販売システム。
12. 【請求項１２】 請求項６乃至１０のいずれか１項に記
    載の音楽データ販売機を用いて、音楽データまたは音楽
    データとは異なる情報データの少なくともいずれかのデ
    ータを販売する構成としたことを特徴とするデータ販売
    機。