JP2002147571A - カム駒の組立方法およびカム駒位置決め装置 - Google Patents

カム駒の組立方法およびカム駒位置決め装置

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JP2002147571A JP2000346359A JP2000346359A JP2002147571A JP 2002147571 A JP2002147571 A JP 2002147571A JP 2000346359 A JP2000346359 A JP 2000346359A JP 2000346359 A JP2000346359 A JP 2000346359A JP 2002147571 A JP2002147571 A JP 2002147571A
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Akio Kobayashi
昭夫 小林
Masao Yuki
正夫 結城
Shigeru Maniwa
茂 間庭
Shohei Hayakawa
章平 早川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャフト挿通孔にカム軸を圧入してカム駒を
組み立てるとき、カム駒の位置ずれが発生することを防
止してカム軸に対するカム駒の組付精度を向上させる。 【解決手段】 カム駒10(11)の組立時、カム軸に
対しカム駒を位置決め保持するときは、カム駒に合わせ
てそれと略同一形状に穿設された位置決めガバリ30の
位置決め穴31に、カム駒を嵌め込んで位置決め穴31
底部の着座面S上に載置し、次いで、その着座面S下方
から空気通路32を通して位置決めガバリ30とカム駒
間の空気を抜き出し、そのとき検出する真空度から、着
座面Sに対するカム駒の密着度を確認する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、たとえば内燃機
関の排気バルブや吸気バルブの開閉制御などに使用され
る板カムタイプのカム駒で、そのシャフト挿通孔にカム
軸を圧入して組み立てるカム駒の組立方法およびその組
立方法に用いるカム駒位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、たとえば自動二輪車の内燃機関
で使用されるカム駒は、一般に、板厚が比較的厚く、機
械加工により製作されている。一方、カム駒の中でも、
塑性加工されるものとしては、たとえば図8に示すよう
に、複数の薄いカム板材a…を重ね合わせて一体化した
積層型のカム駒Aが使用されることが知られている。
【0003】このようなカム駒を組み立てる場合は、そ
れぞれ打抜き加工したカム板材aを、シャフト挿通孔を
揃えて重ね合わせ、1つの一体カムとして位置決め保持
し、その一体カムに共通のシャフト挿通孔1に貫挿させ
てカム軸Bを圧入するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 ところが、従来、そ
のようなカム駒Aをカム軸Bに対して位置決め保持する
とき、内周のシャフト挿通孔1や外周のカム面2の位置
ずれを生じ易く、それらが不揃いのままカム軸Bが圧入
されると、カム駒Aのカム軸Bに対する組付精度が低下
し、その結果、カム駒Aのカム面2部位でバルブなど従
節との接触位置がずれたりして作用精度が低下するなど
の問題があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、上述のような従
来の課題を解決し、カム駒の組立時に位置ずれを生ずる
ことを防止してカム駒のカム軸に対する組付精度を向上
させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成すべ
く、請求項1に記載の発明は、たとえば以下に図面を用
いて説明する実施の形態に示すとおり、カム軸12に対
しカム駒10(11)を位置決め保持し、そのカム駒1
0(11)のシャフト挿通孔22にカム軸12を圧入し
て組み立てるカム駒の組立方法であって、前記カム駒1
0(11)を位置決め保持するときは、前記カム駒10
(11)に合わせてそれと略同一形状に穿設された位置
決めガバリ30の位置決め穴31に、前記カム駒10
(11)を嵌め込んで前記位置決め穴31底部の着座面
S上に載置し、次いで、その着座面S下方から空気通路
32を通して前記位置決めガバリ30と前記カム駒10
(11)間の空気を抜き出し、そのとき検出する真空度
から、前記着座面Sに対する前記カム駒10(11)の
密着度を確認することを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のカム駒の組立方法において、たとえば以下に図面を用
いて説明する実施の形態に示すとおり、前記カム駒10
(11)として、その両板面の板厚方向対称位置に凹部
14aと凸部14bを設けたカムを用い、該カム駒10
(11)を前記位置決め穴30に嵌め込んだとき、前記
カム駒10(11)の凸部14bが係合する係合凹部2
9bを前記空気通路32の入口に設けてなることを特徴
とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のカム駒の組立方法において、たとえば以下に図面を用
いて説明する実施の形態に示すとおり、前記位置決めガ
バリ30は、前記カム駒10(11)の厚さに合わせて
それと同じ高さ寸法に形成してなることを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の発明は、たとえば以下に
図面を用いて説明する実施の形態に示すとおり、シャフ
ト挿通孔22にカム軸12を圧入してカム駒10(1
1)を組み立てるとき、カム軸12に対しカム駒10
(11)を位置決め保持するカム駒位置決め装置24
(25)において、前記カム駒10(11)に合わせて
それと略同一形状に穿設して底部に該カム駒10(1
1)の着座面Sを形成した位置決め穴31を設け、前記
カム駒10(11)を位置決めするとき、前記位置決め
穴31に前記カム駒10(11)を嵌め込んで着座面S
上に載置する位置決めガバリ30と、その着座面S下方
から空気通路32を通して前記位置決めガバリ30と前
記カム駒10(11)間の空気を抜き出す真空ポンプP
と、該位置決めガバリ30と前記カム駒10(11)間
の真空度を検出し、その真空度から前記着座面Sに対す
る前記カム駒10(11)の密着度を確認するための真
空計Tとを備えてなることを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
のカム駒位置決め装置において、たとえば以下に図面を
用いて説明する実施の形態に示すとおり、前記カム駒1
0(11)として、その両板面の板厚方向対称位置に凹
部14aと凸部14bを設けたカムを用い、該カム駒1
0(11)を前記位置決め穴30に嵌め込んだとき、前
記カム駒10(11)の凸部14bが係合する係合凹部
29bを前記空気通路32の入口に設けてなることを特
徴とする。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項4に記載
のカム駒位置決め装置において、たとえば以下に図面を
用いて説明する実施の形態に示すとおり、前記位置決め
ガバリ30は、前記カム駒10(11)の厚さに合わせ
てそれと同じ高さ寸法に形成してなることを特徴とす
る。
【0012】
【発明の実施の形態】 以下、図面を参照しつつ、本発
明の実施の形態について説明する。
【0013】図6に、本発明によるカム駒の組立方法を
実施する場合に使用する組立設備を示す。この組立設備
は、完成品として、たとえば図5に示すカム組立体Cを
組み立てる手段である。
【0014】このカム組立体Cは、たとえば自動二輪車
用内燃機関で使われる回転手段で、ともに円弧カム形状
をなす2つのカム駒10・11を所定角度だけ位相をず
らせてカム軸12上に組み付け、同様にギヤ13を組み
付けて構成される。特に、カム駒10・11は、図1お
よび図4でも示すが、それぞれ全体に輪郭を円弧カム形
状に形成され、両板面の板厚方向対称位置に凹部14a
と凸部14bを設けて成形された板カムである。使用時
は、ギヤ13に、機関サイクルと同期して回転するクラ
ンク軸上のタイミングギヤが噛み合ってカム軸12を回
転し、そのカム軸12の回転に応じてカム駒10・11
を回動して排気弁または吸気弁の開閉制御を行う。
【0015】さて、このカム組立体の組立設備は、図6
に示すように、縦長に構成した設備本体15を備える。
設備本体15は、下部側に組付台16を備え、上部側に
ギヤ組立装置17を備える。ギヤ組立装置17は、プレ
ス(望ましくは油圧式)を備え、図3でも示すように、
そのプレスから垂下するプレスラム18下端に、ロード
セル19を介してギヤ位置決めガバリ20を取り付けて
なる。
【0016】ギヤ位置決めガバリ20は、短円柱状をな
し、下面中央部に、上記ギヤ13と略同径の円盤形状に
あけた位置決め凹部20aを設けるとともに、位置決め
凹部20aの中心に、シャフト逃げ穴20bを穿設して
なる。位置決め凹部20aには、図3中上面にギヤ13
の板面と整合する着座面20cを形成するとともに、図
示省略したが、内周壁の一部にギヤ13の歯部が噛み合
う位置決め用の歯形部を突設してなる。そして、この位
置決め凹部20aに空気通路21を設け、その空気通路
21に図外の連結部材を介して真空ポンプ(図示省略)
を接続してなる。
【0017】組付台16上には、図6に示すように、上
側に水平ガイド盤23を固設し、ガイド盤23に備える
ガイドレール上に割り出しテーブル26を係合し、割り
出しテーブル26上に、2基のカム駒位置決め装置24
・25と、シャフト保持具27を連設してある。シャフ
ト保治具27は、中心に、上記カム軸12を鉛直方向に
立てて保持する位置決め治具である。水平ガイド盤23
は、その端部にテーブル駆動モータ28を備え、該モー
タ28で割り出しテーブル26を図中左右に往復動し、
カム駒位置決め装置24・25と、シャフト保持具26
を、適宜選択的にギヤ位置決め治具20の真下で、所定
位置に割り出して位置決め可能に構成されている。
【0018】カム駒位置決め装置24・25は、図2に
示すように、下部に環状鍔部29aを有する短円柱状の
位置決め台29を備え、その位置決め台29上に円盤状
の位置決めガバリ30を取り付けてなる。
【0019】位置決めガバリ30は、上面中央部に、円
形凹部30aを設け、さらに該円形凹部30aの中心で
板厚方向に貫通する位置決め穴31を穿設してなる。位
置決め穴31は、上記円弧カム形状のカム駒10・11
に合わせてそれと略同一形状に穿設してある。そして、
位置決め穴31から、位置決め台29上面の一部である
円弧カム形状の着座面Sが外部に臨むように構成されて
いる。
【0020】位置決め台29は、位置決め穴31の下方
のカム軸12挿通位置で貫通するシャフト逃げ穴29a
を穿設し、その横のカム駒10・11の前記凹凸部位置
で貫通する空気通路32を穿設してなる。空気通路32
は、その入口の上端開口を、図1に示すようにカム駒1
0・11の凸部14b形状に合わせて、やや拡径な円筒
状にあけて位置決め用の係合凹部29bを形成してな
る。
【0021】一方、カム駒位置決め装置24・25は、
空気通路32の下端開口を、図外の連結部材を介して真
空ポンプPに接続し、空気通路32を通して位置決めガ
バリ30とカム駒10・11間を真空引きすることがで
きるようにしている。また、真空計Tを備え、真空引き
したときに位置決めガバリ30とカム駒10・11間の
真空度を検出できるように構成している。
【0022】さて、上述した図示組立設備を用い、カム
組立体Cを組み立てる場合は、図3に示すように、ギヤ
13を位置決め凹部20aに嵌め込んでセットする。こ
のギヤ13のセットを、たとえば図外の適宜センサで検
知すると、ギヤ組立装置17の上記真空ポンプを作動
し、空気通路21を通して位置決め凹部20aとギヤ1
3との間の空気を抜き出し、このときの真空圧でギヤ1
3を着座面20cに吸着して落下しないように保持す
る。
【0023】また、そのようにギヤ13を真空引きする
とき、位置決め凹部20aとギヤ13間の真空度を、た
とえば図外の真空計で検出し、その検出した真空度か
ら、位置決め凹部20aの着座面20cに対するギヤ1
3の密着度を確認する。この場合、所定の真空度が得ら
れたときは、そのままギヤ13を位置決め凹部20aに
保持する。所定の真空度が得られないときは、ギヤ13
の傾き等を正して所定位置にセットし直す。
【0024】一方、カム軸12は、シャフト保持具27
で鉛直に立てて位置決めセットする。他方、カム駒10
・11は、それぞれ位置決め装置24・25を用いて位
置決め保持する。
【0025】カム駒10を位置決め保持するときは、図
1に示すように、凸部14bを下向きの状態でカム駒1
0を位置決めガバリ30の位置決め穴31に嵌め込ん
で、凸部14bを位置決め係合部29bに係合し、着座
面S上にカム駒10を載置してセットする。
【0026】次いで、このカム駒10のセットを、たと
えば図外の適宜センサで検知すると、真空ポンプPを作
動し、空気通路32を通して位置決めガバリ30とカム
駒10間の空気を抜き出し、このときの真空圧でカム駒
10を着座面Sに吸着して保持する。また、そのように
カム駒10を真空引きするとき、位置決めガバリ30と
カム駒10間の真空度を真空計Tで検出し、その検出し
た真空度から、位置決めガバリ30の着座面Sに対する
カム駒10の密着度合いを確認する。この場合、所定の
真空度が得られたときは、そのままカム駒10を位置決
め穴31内で保持する。所定の真空度が得られないとき
は、カム駒10の傾きなどを正して所定位置にセットし
直す。
【0027】なお、このカム駒位置決め装置24では、
カム駒10を着座面Sに吸着保持したときに、併せて、
位置決め穴31の穴縁とカム駒10上面の周縁との間
を、手で触ってみることにより、カム駒10が位置決め
穴21から浮き上がっているか否かを調べて、所定位置
への位置決めを手感によって確認することもできる。
【0028】他のカム駒11についても、同様に、位置
決め穴31に嵌め込んで着座面S上に載置してから、真
空ポンプPで真空引きを行って、位置決めガバリ30の
着座面Sに対するカム駒10の密着度を確認して所定位
置へ位置決めセットする。
【0029】上述のようにギヤ13、カム軸12および
カム駒10・11をそれぞれ位置決め保持して後、テー
ブル駆動モータ28を作動して割り出しテーブル26を
移動し、まず、シャフト保持具27をギヤ位置決めガバ
リ20の真下の組付位置に案内し、カム軸12と、ギヤ
13のシャフト逃げ穴20bの中心を合わせる。
【0030】次いで、ギヤ組立装置17の油圧式プレス
を作動し、プレスラム18を、図6の待機位置から所定
高さ下降し、図3に示すように、ギヤ13のシャフト挿
通穴13aにカム軸12を圧入し、ギヤ13をカム軸1
2上の所定長さ位置に組み付ける。
【0031】しかる後、プレスラム18を待機位置に戻
す一方、再び割り出しテーブル26を移動し、今度は、
カム駒位置決め装置24を、ギヤ位置決めガバリ20の
真下の組付位置に案内し、カム軸12とカム駒10のシ
ャフト挿通孔22の中心を合わせる。
【0032】そして、再びプレスラム18を所定高さ下
降し、カム駒10のシャフト挿通穴22にカム軸12を
圧入し、カム駒10をカム軸12上の所定長さ位置に組
み付ける。他のカム駒11についても、同様に、ギヤ位
置決めガバリ20の真下の組付位置でカム軸12を圧入
し、カム軸12上の所定長さ位置にカム駒10と所定角
度だけ位相をずらせて組み付ける。
【0033】ところで、上述した図示例において、カム
駒10・11は、両板面の板厚方向対称位置に凹部14
aと凸部14bを設けて成形した板カムであったが、本
発明では、板面にそのような凹凸のないフラットな板カ
ムを用いることを除外するものではない。
【0034】また、本発明では、カム駒10・11とし
て、図7に示すように、複数のカム板材14を重ね合わ
せて一体化した積層型のカム駒を用い、その積層カム駒
を組み立てる場合にも適用することができる。この例で
は、カム板材14の両板面に、それぞれ板厚方向対称位
置に凹部14aと凸部14bを設け、その隣り合う凹凸
部の嵌め合いでカム板材14相互を重ね合わせて一体化
した積層カム駒を用いることとする。
【0035】この積層カム駒を位置決め保持するとき
は、例えば、予め3枚のカム板材14を重ね合わせて1
つの積層カム駒を形成してから、その積層カム駒を、位
置決め穴31に嵌め込んで最下層の凸部14bを係合凹
部29bに係合し、隣り合う板面を鉛直方向に重なった
状態で着座面S上に載置する。そして、上述したと同様
に、真空ポンプPで真空引きを行って、位置決めガバリ
30の着座面Sに対する積層カム駒の密着度を確認して
所定位置へ位置決めセットする。
【0036】さらに、上述した図示例では、カム駒10
・11の着座面Sを、位置決めガバリ30とは別体の位
置決め台29上に形成したが、位置決めガバリに有底状
に位置決め穴を穿設し、その穴底部に一体的に着座面を
形成するように構成することもできる。
【0037】以上には、自動二輪車用内燃機関で使用さ
れるカム駒を組み立てる例を示したが、本発明は、内燃
機関以外に用いられるカム駒を組み立てる場合にも広く
適用することができるのは、勿論である。
【0038】
【発明の効果】 上述のように構成した本発明によれ
ば、次のような効果が得られる。
【0039】請求項1および4に記載の発明によれば、
カム駒を位置決め保持するときは、位置決めガバリの位
置決め穴にカム駒を嵌め込んで、位置決め穴の着座面上
に載置し、位置決めガバリとカム駒間を真空引きし、そ
のとき得られる真空度から、着座面に対するカム駒の密
着度を確認する構成とすることから、カム駒の位置決め
がより確実に行われ、これにより、カム駒の組立時に位
置ずれが発生することが防止され、カム駒のカム軸に対
する組付精度を向上させることができる。その結果、カ
ム駒のカム面部位でバルブなど従節との接触位置がずれ
るようなことがなく、作用精度を向上させることができ
る。
【0040】加えて、位置決めガバリの位置決め穴をカ
ム駒に合わせてそれと略同一形状にあけて形成するた
め、カム駒を位置決め穴に嵌め込んで行う位置決め作業
を容易にすることができる。
【0041】請求項2および5に記載の発明によれば、
カム駒として、その両板面の板厚方向対称位置に凹部と
凸部を設けたカムを用い、該カム駒を位置決め穴に嵌め
込むとき、カム駒の凸部を、空気通路の入口に設ける係
合凹部に係合させる構成とすることにより、カム駒の表
裏を確認して位置決め穴内で容易且つ確実にカム駒の位
置決めを行うことができる。
【0042】請求項3および6に記載の発明によれば、
位置決めガバリをカム駒の厚さに合わせてそれと同じ高
さ寸法に形成することにより、カム駒を着座面に吸着保
持したときに、位置決め穴からのカム駒の浮き上がりの
有無を、手感によって簡単に確認することができ、これ
によって、カム駒をより確実に位置決めセットすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるカム駒位置決め装置の構成を示
す部分縦断面図である。
【図2】 カム駒位置決め装置の外観斜視図である。
【図3】 カム組立体の組立設備に備えたギヤ組立装置
の部分縦断面図である。
【図4】 (イ)はカム駒の平面図、(ロ)は側断面図
である。
【図5】 組立設備で組み立てるカム組立体の斜視図で
ある。
【図6】 組立設備の概略構成を示す斜視図である。
【図7】 カム駒位置決め装置の他例を示す部分縦断面
図である
【図8】 従来のカム軸に組み付けたカム駒を示す斜視
図である。
【符号の説明】
10・11 カム駒 22 シャフト挿通穴 24・25 カム駒位置決め装置 30 位置決めガバリ 31 位置決め穴 32 空気通路 P 真空ポンプ S 着座面 T 真空計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 間庭 茂 群馬県前橋市天川大島町1231 株式会社ヒ ラタ新機種センター内 (72)発明者 早川 章平 群馬県前橋市天川大島町1231 株式会社ヒ ラタ金型技術センター内 Fターム(参考) 3G016 AA19 BA33 BA34 CA04 CA06 CA13 CA29 CA30 CA34 CA36 CA52 FA29 FA38 FA39 GA00 3J030 EA13 EA14 EB09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カム軸に対しカム駒を位置決め保持し、
    そのカム駒のシャフト挿通孔にカム軸を圧入して組み立
    てるカム駒の組立方法であって、 前記カム駒を位置決め保持するときは、 前記カム駒に合わせてそれと略同一形状に穿設された位
    置決めガバリの位置決め穴に、前記カム駒を嵌め込んで
    前記位置決め穴底部の着座面上に載置し、 次いで、その着座面下方から空気通路を通して前記位置
    決めガバリと前記カム駒間の空気を抜き出し、そのとき
    検出する真空度から、前記着座面に対する前記カム駒の
    密着度を確認することを特徴とするカム駒の組立方法。
  2. 【請求項2】 前記カム駒として、その両板面の板厚方
    向対称位置に凹部と凸部を設けたカムを用い、該カム駒
    を前記位置決め穴に嵌め込んだとき、前記カム駒の凸部
    が係合する係合凹部を前記空気通路の入口に設けてなる
    ことを特徴とする請求項1に記載のカム駒の組立方法。
  3. 【請求項3】 前記位置決めガバリは、前記カム駒の厚
    さに合わせてそれと同じ高さ寸法に形成してなることを
    特徴とする請求項1に記載のカム駒の組立方法。
  4. 【請求項4】 シャフト挿通孔にカム軸を圧入してカム
    駒を組み立てるとき、カム軸に対しカム駒を位置決め保
    持するカム駒位置決め装置において、 前記カム駒に合わせてそれと略同一形状に穿設して底部
    に該カム駒の着座面を形成した位置決め穴を設け、前記
    カム駒を位置決めするとき、前記位置決め穴に前記カム
    駒を嵌め込んで着座面上に載置する位置決めガバリと、 その着座面下方から空気通路を通して前記位置決めガバ
    リと前記カム駒間の空気を抜き出す真空ポンプと、 該位置決めガバリと前記カム駒間の真空度を検出し、そ
    の真空度から前記着座面に対する前記カム駒の密着度を
    確認するための真空計と、 を備えてなることを特徴とするカム駒位置決め装置。
  5. 【請求項5】 前記カム駒として、その両板面の板厚方
    向対称位置に凹部と凸部を設けたカムを用い、該カム駒
    を前記位置決め穴に嵌め込んだとき、前記カム駒の凸部
    が係合する係合凹部を前記空気通路の入口に設けてなる
    ことを特徴とする請求項4に記載のカム駒位置決め装
    置。
  6. 【請求項6】 前記位置決めガバリは、前記カム駒の厚
    さに合わせてそれと同じ高さ寸法に形成してなることを
    特徴とする請求項4に記載のカム駒位置決め装置。
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Cited By (3)

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