JP2002146609A - ニットウェア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 袖や裾のごとき編組織に抜き糸を配すること
により、サイズが大きい場合、抜き糸を引き抜くことに
より編組織の端部分を簡単に減らして、長さを容易に調
節できるニットウェアを提供することにある。 【解決手段】 袖や裾のごとき編組織に抜き糸を配した
ものである。また、前記抜き糸は、編組織に任意の間隔
をおいて複数個所に配してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、袖や裾のごとき編
組織の端部分を簡単に減らして、長さを容易に調節でき
るニットウェアに関する。

【０００２】

【従来の技術】従前から、セーター、カーディガン、ベ
スト、プルオーバーなどのニットウェアについては、サ
イズが大きい場合、袖や裾などの編組織の端部分の長さ
を調節しようとすると、編み直すしかなく、作業が大変
であるため、殆どの場合、諦めざるを得ないというのが
現状である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した実
状に鑑みてなされたもので、袖や裾のごとき編組織に抜
き糸を配することにより、サイズが大きい場合、抜き糸
を引き抜くことにより編組織の端部分を簡単に減らし
て、長さを容易に調節できるニットウェアを提供するこ
とをその目的とするものである。

【０００４】

【問題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るニットウェアは、袖や裾のごとき編
組織に抜き糸を配したものである。また、前記抜き糸
は、編組織に任意の間隔をおいて複数個所に配してもよ
い。

【０００５】

【作用】以下、本発明に係るニットウェアについて説明
する。本発明に係るニットウェアは、袖や裾のごとき編
組織に抜き糸を配したものであるから、サイズが大きい
場合に、ニットウェアの袖や裾の編組織に配した前記抜
き糸を引き抜くだけで、編地の端部分を減らして、着丈
や袖丈などの長さを調節できる。また、この場合におい
て、前記抜き糸をニットウェアの編組織に任意の間隔を
おいて複数個所に配すると、もっとも適した抜き糸を選
んで引き抜くことで、サイズの細やかな調節が可能とな
る。

【０００６】

【実施例】以下、本発明に係るニットウェアをスムース
編地のセーターに適用した実施の一例を説明する。図１
はセーターの袖および裾部分の編組織の部分模様編み
図、図２は実際に編まれたセーターを示す正面図であ
る。図において、セーター１には、袖や裾のごとき編組
織２に所定の間隔をおいて抜き糸３が複数個所に地糸４
にからんで袖回り、そして裾回りにそれぞれ編み込まれ
ている。これにより、セーター１のサイズが大きい場合
などに、最も適した抜き糸３を引き抜くと、図１の上向
き矢印に示す端部分の編組織2aを減らすことができ、袖
丈や裾丈を容易に調節できる。また、図１に示した編み
図にしたがって編めば、抜き糸３はニットウェア１の表
側には現れず、外観の美観を損なわない（図１において
は説明の便宜のため、実際には表面にはあらわれない抜
き糸を点線で示している）。尚、図中、左右の矢印は糸
の編み方向を示している。

【０００７】尚、本発明に係るニットウェアは、セータ
ー、カーディガン、ベスト、プルオーバーなどニットウ
ェアであればどのようなものに適用してもよく、適用個
所も袖丈や裾丈に限らず、丈を縮めたい（減らしたい）
部分があればどこにでも適用できる。

【０００８】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によるニットウェアによれば、袖や裾のごとき編組織に
所定の間隔をおいて抜き糸が複数個所に地糸にからんで
編み込まるようにしたから、ニットウェアのサイズが大
きい場合などに、最も適した抜き糸を引き抜くだけで、
端部分の編組織2aを減らすことができ、袖丈や裾丈を容
易に調節できる他、図１に示した模様編み図にしたがっ
て編めば、抜き糸はニットウェアの表側には現れず、外
観の美観を損なわない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のニットウェアの編組織の部分模様編み
図である。

【図２】実際に抜き糸が編まれたセーターを示す正面図
である。

【符号の説明】

１ ニットウェア ２ 編組織 2a 編組織 ３ 抜き糸 ４ 地糸

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 袖や裾のごとき編組織に抜き糸を配した
   ことを特徴とするニットウェア。
2. 【請求項２】 前記抜き糸が編組織に任意の間隔をおい
   て複数個所に配されている請求項１記載のニットウェ
   ア。