JP2002145545A - エレベータの終端安全装置及びこの終端安全装置を使用したエレベータの保守方法 - Google Patents

エレベータの終端安全装置及びこの終端安全装置を使用したエレベータの保守方法

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JP2002145545A
JP2002145545A JP2000341687A JP2000341687A JP2002145545A JP 2002145545 A JP2002145545 A JP 2002145545A JP 2000341687 A JP2000341687 A JP 2000341687A JP 2000341687 A JP2000341687 A JP 2000341687A JP 2002145545 A JP2002145545 A JP 2002145545A
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JP
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car
safety fence
fixed position
safety
elevator
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Application number
JP2000341687A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kato
晋一 加藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下方向に移動可能なかご上安全柵が設置さ
れたエレベータの終端安全装置を、平常運転と保守運転
で共用する。 【解決手段】 制限スイッチ27とこの制限スイッチ2
7を作動させるカム23のうちのいずれか一方を昇降路
壁1aに取り付け、他方を安全柵22に取り付けて安全
柵22の移動に連動して上下動させ、平常運転では安全
柵22を低定位置で固定して安全柵22と昇降路天井1
bとの衝突を阻止するのに必要な隙間を隔てた位置で制
限スイッチ27を作動させてかご4を制止させ、保守運
転では安全柵22を高定位置でかご4に固定してかご上
面4bの作業者を保護すると共に低定位置と高定位置の
距離差分だけ先行して制限スイッチ27を作動させて安
全柵22と昇降路天井1bとの衝突を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、昇降路の上方終
端におけるエレベータの終端安全装置とこの終端安全装
置を用いたエレベータの保守方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータの最上階及び最下階付近に
は、終端安全装置が設けられていて、終端方向へ向かう
かごを確実に制止するようになっている。一方、かご上
には保守点検作業者の安全を考慮して安全柵が設けられ
る。ところで、油圧エレベータのように、昇降路上部に
機械室が設置されない機種では、かごが最上階に停止し
たときのかご上面から昇降路天井までの頂部隙間が小さ
いため、安全柵は低くせざるを得ない。
【0003】そこで、例えば、特開平4−292386
号公報には、安全柵を屈曲できるようにして、平常時は
折り曲げて安全柵を低くして頂部隙間内に収まるように
し、保守点検で作業者がかご上へ乗るときは、安全柵を
伸展して高くし、この伸展操作に連動して安全スイッチ
が作動して点検運転モードに設定されるようにしたもの
が開示されている。また、実公平6−49577号公報
には、かご上安全柵を折り畳み自在にし、保守点検作業
時には進展して作業者の安全を図ると共に、かご上安全
柵を折り畳まない限りかご内からエレベータを運転する
ことができないようにして、折畳み忘れによるかご上安
全柵と建屋天井との衝突を防止するようにしたものが開
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のエレベータの終
端安全装置は、安全柵の伸展に連動して点検運転モード
に設定されるようにしたり、また、かご上で行う保守運
転のみ可能となるようにして、かご上の作業者保護の趣
旨徹底が図られていた。ところで、エレベータには、か
ごと昇降路との衝突を防止するために終端方向へ向かう
かごを確実に制止させる終端安全装置の設置が義務付け
られている。しかし、かご上から昇降路天井までの頂部
隙間の小さいエレベータでは、安全柵を伸展した状態で
は最上階の終端安全装置が作動する位置までかごを上昇
させることができない。即ち、安全柵を伸展させた状態
では、平常運転用に設置された終端安全装置では、安全
柵が昇降路天井と衝突するのを阻止することができな
い。このため、安全柵を伸展させて保守作業を行う場合
は、安全柵が昇降路の天井に衝突しないように、常に注
意する必要がある、という問題があった。また、平常運
転用とは別に保守運転専用の終端安全装置を設置するこ
とも考えられるが、使用頻度の低い機器を別途に設置す
ることは費用対効果の点からも得策ではない。
【0005】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであり、上下方向に自在に移動可能な安全
柵の上記上下動に連動して終端安全装置の作動位置を連
動させるようにして、平常運転に使用される終端安全装
置を保守運転にも使用してかごが行き過ぎるのを制止す
るエレベータの終端安全装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上下方向に自在に移動可能な安全柵がもうけられた
かごが最上階付近に達すると、制限スイッチを作動させ
て上記かごを制止させ、安全柵が昇降路天井と衝突する
のを防止するようにしたエレベータの終端安全装置に係
るものであって、制限スイッチとこの制限スイッチを作
動させるカムのうちのいずれか一方を昇降路に取り付
け、他方を安全柵に取り付けて安全柵の移動に連動して
上下動するようにし、平常運転では安全柵を低定位置で
かごに固定してかごが最上階に着床するのを可能にする
と共に、安全柵と昇降路の天井との衝突を阻止するのに
必要な隙間を隔てた位置で制限スイッチを作動させてか
ごを制止させ、保守運転では安全柵を上方に移動して高
定位置でかごに固定してかご上の作業者を保護すると共
に低定位置と高定位置の距離差分だけ先行して制限スイ
ッチを作動させることにより安全柵と昇降路の天井との
衝突を阻止するようにしたものである。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のエレベータの終端安全装置において、安全柵を、長手
を上下方向に向けてかご外壁に取り付けられた棒体が内
挿されて上下動する断面C形の外筒からなる縦材と、こ
の縦材を連結する横材とで構成し、安全柵が低定位置に
あるときに縦材に穿設された低定位置用貫通孔にねじを
捜通させて棒体の側面に螺刻されたねじ穴に螺合させる
ことにより安全柵を低定位置で固定し、安全柵が高定位
置まで引き上げられたときに上記ねじ穴に対応する部分
で縦材に穿設された高定位置用貫通孔に上記ねじを捜通
させて上記ねじ穴に螺合させることにより安全柵を高定
位置で固定するようにしたものである。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の終端安全装置を使用したエレベータの保守方法に係る
ものであって、安全柵を低定位置でかごに固定して平常
運転されているかごを一旦中間階に停止させた後、保守
運転に切り替えてかご上に乗り、安全柵を低定位置から
引き上げて高定位置でかごに固定してかご上で保守作業
をするようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1から図5は、
この発明の実施の形態1を示し、特に油圧エレベータに
実施した例を示す。図中、1は昇降路、1aは昇降路側
壁、1bは昇降路天井、2は最上階、2Dは最上階2の
乗場戸、3は中間階、3Dは中間階3の乗場戸、4はエ
レベータのかご、4aはかご外壁、4bはかご上面、4
Gはかご戸、5はこのかご4を押し上げるプランジャ、
6は圧油7が送入排出されてプランジャ5を上下動させ
るシリンダ、8は通常は逆止弁としてシリンダ6からの
圧油7の排出を阻止し、電磁コイルが励磁されることに
よって切り替えられてシリンダ6からの圧油7の排出を
可能とする電磁切替弁、9はポンプモータ11に駆動さ
れて油タンク10から油を汲み取ってシリンダ6へ圧送
すると共に、シリンダ6からの圧油7によって逆駆動さ
れるポンプ、12はエレベータへの電源、13は電源1
2の回路を遮断して電力の供給を遮断する開閉器、14
は油圧エレベータの制御回路、15は平常運転と保守運
転の切替えを行う運転モード切替手段である。
【0010】21は長手を上下方向に向けてかご4の左
右側面及び背面のかご外壁4aに取り付けられた棒体
で、図1のIII−III断面を矢視した図3に詳細を
示したとおり、円柱からなる頭部21aと、この頭部2
1aの側面に固着されてかご外壁4aに植設された脚部
21bとからなる。22はかご4の上に設けられた安全
柵で、図3に示したとおり、棒体21が内挿されて摺接
して上下動する断面C形の外筒からなる縦材22vと、
この縦材22vを連結する横材22hとから構成されて
いる。23は安全柵22に取り付けられたカム、24は
このカム23を安全柵22の縦材22vに取り付けるか
ご4側の取付具であるブラケット、25は昇降路側壁1
aに取り付けられた昇降路1側の取付具である取付座、
26はこの取付座25に取り付けられた減速スイッチ
で、カム23と係合して作動信号を制御回路14に入力
してポンプモータ11を減速させる。27は取付座25
に取り付けられた制限スイッチで、カム23と係合して
作動して開閉器13を開放し、電源22を遮断してかご
4を停止させ、かご4及びかご付属物である安全柵22
が昇降路天井1bと衝突するのを阻止する。
【0011】28は棒体21の側面に螺刻されたねじ
穴、29はねじ穴28に螺合する蝶ボルト、30は縦材
22vに穿設された低定位置用貫通孔で、安全柵22が
低定位置にあるときにねじ穴28に螺合する蝶ボルト2
9が貫通して安全柵22を低定位置で棒体21に固定す
る。31は縦材22vに穿設された高定位置用貫通孔
で、安全柵22が低定位置から距離Hだけ引き上げられ
た高定位置でねじ穴28に螺合する蝶ボルト29が貫通
して安全柵22を高定位置で棒体21に固定する。な
お、蝶ボルト29、ねじ穴28及び低定位置用貫通孔3
0は、安全柵22を低定位置で固定する低定位置固定手
段であり、また、蝶ボルト29、ねじ穴28及び高定位
置用貫通孔31は、安全柵22を高定位置で固定する高
定位置固定手段である。
【0012】次に、かご4の上限停止位置、及び保守運
転について述べる。 1.安全柵22が低定位置に固定されている場合のかご
4の上限停止位置 運転モード切替手段15は平常運転に設定されているも
のとする。平常運転ではかご上面4bには人は乗らない
ので、安全柵22は低定位置に固定される。図1に示し
たとおり、縦材22vに穿設された低定位置用貫通孔3
0に蝶ボルト29を通して棒体21のねじ穴28に螺合
させて安全柵22を低定位置に固定する。カム23は安
全柵22に取り付けられているので、安全柵22に連動
して低定位置に固定される。一方、平常運転では、かご
4は常用の減速着床装置(図示しない。)によって各階
床に停止するが、以下、上記減速着床装置が作動せず、
減速スイッチ26及び制限スイッチ27によって停止す
るものとする。
【0013】かご4が最上階2に接近すると、カム23
が減速スイッチ26と係合する。減速スイッチ26の作
動信号は制御回路14に入力され、ポンプモータ11を
減速させてかご4を減速させる。かご4は低速で上昇し
て減速スイッチ26から距離Sだけ上方の位置で制限ス
イッチ27がカム23と係合して作動する。制限スイッ
チ27は常用される減速着床装置よりも遅れて作動し、
最上階2を若干行き過ぎてから作動して開閉器13を開
放させ、かご4を停止させる。この停止位置はかご4が
上昇できる上限停止位置となる。
【0014】制限スイッチ27によってかご4が停止し
たとき、かご上面4bから昇降路天井1bまでの頂部隙
間は距離Caであり、安全柵22の上面から昇降路天井
1bまでの隙間は距離Ccである。安全柵22は低定位
置に設定されたので、かご4が上限停止位置まで上昇し
ても、昇降路天井1bに衝突することはない。
【0015】2.安全柵22が高定位置に固定されてい
る場合のかご4の上限停止位置 保守運転では安全柵22を高定位置に固定してかご上面
4bの作業者を保護する必要がある。安全柵22を高定
位置に固定するには、蝶ボルト29を外して低定位置に
ある安全柵22を開放し、高定位置用貫通孔31がねじ
穴28と一致する高定位置まで持ち上げた後、蝶ボルト
29を捜通させてねじ穴28に螺合させ固定する。高定
位置は、図2に示したとおり、低定位置から距離Hだけ
上がるため、かご上面4bの作業者の転落を阻止するこ
とができる。カム23は、安全柵22に連動して符号2
3′で示す低定位置から距離Hだけ上昇する。従って、
減速スイッチ26及び制限スイッチ27は、低定位置の
場合に比べていずれも距離Hだけ先行して作動する。
【0016】保守運転では、平常運転で常用される減速
着床装置は無効にされ、低速で昇降して任意の位置でか
ご4を停止させることができる。かご4が最上階2に接
近すると、カム23が減速スイッチ26と係合し、更に
低速で上昇して距離Sだけ上方の位置で制限スイッチ2
7がカム23と係合して作動する。この制限スイッチ2
7の作動によって開閉器13が開放されてかご4が停止
する。この停止位置はかご4が上昇できる上限停止位置
となる。このとき、安全柵22の上面から昇降路天井1
bまでの隙間は距離Ccであるが、かご上面4bから昇
降路天井1bまでの頂部隙間Cbは距離(Ca+H)
で、低定位置の場合に比べて距離Hだけ大きくなる。こ
のため、安全柵22を高定位置まで持ち上げたとして
も、安全柵22が昇降路天井1bに衝突することはな
く、また、作業空間も確保することができる。
【0017】3.平常運転から保守運転への移行 次に、図5に基いて平常運転されているエレベータを保
守運転に切り替えて保守する場合について述べる。ま
ず、図5(a)に示したとおり、平常運転されているか
ご4を中間階3に停止させた後、作業者M1〜M3で象
徴した作業を行う。即ち、作業者M1で示したとおり、
かご4が停止した中間階3の1階床上の階床2で乗場戸
2Dを開ける。次に、作業者M2で示したとおり、階床
2からかご上面4bに乗る。更に、作業者M3で示した
とおり、蝶ボルト29を外す。
【0018】次に、図5(b)に作業者M4で示したと
おり、安全柵22を高定位置まで持ち上げて高定位置用
貫通孔30に蝶ボルト29を捜通して固定する。この固
定により作業者M4は安全柵22に保護されるので、か
ご4から転落することはない。また、カム23も安全柵
22に連動して高定位置に固定される。更に、図5
(c)に示したとおり、作業者M4はかご上面4bで操
作して保守運転を行ってかご4を上昇させながら作業を
行う。かご4が上限位置に達すると、制限スイッチ27
が作動して開閉器13を開放してかご4を停止させる。
この停止によって安全柵22と昇降路天井1bとの衝突
を阻止することができると共に、作業空間を確保するこ
とができる。このため、作業者は昇降路天井1bを意識
することなく保守作業に専念することができる。
【0019】上記実施の形態1によれば、安全柵22を
上下方向に自在に移動可能とし、この安全柵22に制限
スイッチ27を作動させるカム23を取り付けて連動さ
せ、平常運転時は安全柵22を低定位置まで下げ、保守
運転時は高定位置まで上げるようにしたので、頂部隙間
が小さいエレベータであっても、かご上面4bの保守作
業者を保護することができると共に、平常運転に使用さ
れる制限スイッチ27とカム23を保守運転にも使用し
て、各運転ごとに個別に設定された上限停止位置でかご
を制止することができる。このため、保守運転用に制限
スイッチを別設する必要がない。
【0020】また、保守運転においても制限スイッチが
作動してかご4を制止させるので、安全柵22と昇降路
天井1bとの隙間に気を取られることなく、作業に専念
できる。更に、安全柵22は、縦材22vに内挿された
棒体21に案内されて上下動するので、安全柵22を上
下動させても制限スイッチ27とカム23の水平方向の
相対位置を調整する必要がない。更にまた、低定位置用
貫通孔30及び高定位置用貫通孔31は縦材22vに予
め穿設されているので、棒体21の側面に螺刻されたね
じ穴28に、低定位置用貫通孔30又は高定位置用貫通
孔31を合わせ、蝶ボルト29で緊締することにより、
安全柵22をそれぞれ低定位置又は高定位置に容易に固
定することができる。
【0021】実施の形態2.図6は実施の形態2を示
す。図中、図1から図5と同符号は同一部分を示し、カ
ム23Aは昇降路1側の取付手段であるブラケット24
Aを介して昇降路側壁1aに取り付けられており、減速
スイッチ26Aと制限スイッチ27Aはかご4側の取付
手段である取付座25Aを介して安全柵22に、それぞ
れ取り付けられている。即ち、図6は、安全柵22が高
定位置に固定された状態を示し、図2のカム23と減速
スイッチ26及び制限スイッチ27の取付位置を逆にし
たものである。この状態で保守運転をして上昇すると、
最上階2の手前で制限スイッチ27Aがカム23Aに係
合して作動し、かご4を停止させる。このとき安全柵2
2の上面から昇降路天井1bまでの隙間は距離Ccであ
るが、かご上面4bから昇降路天井1bまでの頂部隙間
Cbは低定位置の場合の距離Caに比べて距離Hだけ大
きい距離(Ca+H)となる。
【0022】上記実施の形態2によっても、実施の形態
1と同様に頂部隙間が小さいエレベータであっても、か
ご上面4bの保守作業者を保護することができると共
に、平常運転に使用される制限スイッチ27Aとカム2
3Aを保守運転にも使用することができるため、保守運
転専用の制限スイッチを別設する必要がない。特に、減
速スイッチ26A及び制限スイッチ27Aは安全柵22
に取り付けられるので、これらのスイッチの保守点検
は、かご4の停止位置に無関係に行うことができる。
【0023】
【発明の効果】この発明は上記のとおり構成されている
ので、以下の効果を奏する。請求項1に記載の発明は、
上下方向に自在に移動可能な安全柵がもうけられたかご
が最上階付近に達すると、制限スイッチを作動させてか
ごを制止させ、安全柵が昇降路天井と衝突するのを防止
するようにしたエレベータの終端安全装置に係るもので
あって、制限スイッチとこの制限スイッチを作動させる
カムのうちのいずれか一方を昇降路に取り付け、他方を
安全柵に取り付けて安全柵の移動に連動して上下動する
ようにし、平常運転では安全柵を低定位置でかごに固定
してかごが最上階に着床するのを可能にすると共に、安
全柵と昇降路の天井との衝突を阻止するのに必要な隙間
を隔てた位置で制限スイッチを作動させてかごを制止さ
せ、保守運転では安全柵を上方に移動して高定位置でか
ごに固定してかご上の作業者を保護すると共に低定位置
と高定位置の距離差分だけ先行して制限スイッチを作動
させるようにしたものである。このため、頂部隙間が小
さいエレベータであっても、安全柵を高定位置で固定す
ることによって、かご上面の保守作業者を保護すること
ができると共に、平常運転に使用される制限スイッチと
カムを保守運転にも使用して、各運転ごとに個別に設定
された上限停止位置でかごを制止することができるの
で、保守運転用に制限スイッチを別設する必要がない、
という効果を奏する。
【0024】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のエレベータの終端安全装置において、安全柵を、長手
を上下方向に向けてかご外壁に取り付けられた棒体が内
挿されて上下動する断面C形の外筒からなる縦材と、こ
の縦材を連結する横材とで構成し、安全柵が低定位置に
あるときに縦材に穿設された低定位置用貫通孔にねじを
捜通させて棒体の側面に螺刻されたねじ穴に螺合させる
ことにより安全柵を低定位置で固定し、安全柵が高定位
置まで引き上げられたときに上記ねじ穴に対応する部分
で縦材に穿設された高定位置用貫通孔に上記ねじを捜通
させて上記ねじ穴に螺合させることにより安全柵を高定
位置で固定するようにしたものである。このため、この
ものにあっても上記請求項1のエレベータの終端安全装
置と同様に、保守運転用に制限スイッチを別設する必要
がない、という効果に併せて、安全柵は、縦材に内挿さ
れた棒体に案内されて上下動するので、安全柵を上下動
させても制限スイッチとカムの水平方向の相対位置を調
整する必要がない、という効果も奏する。
【0025】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の終端安全装置を使用したエレベータの保守方法に係る
ものであって、安全柵を低定位置でかごに固定して平常
運転されているかごを一旦中間階に停止させた後、保守
運転に切り替えてかご上に乗り、安全柵を低定位置から
引き上げて高定位置でかごに固定してかご上で保守作業
をするようにしたものである。このため、保守運転にお
いても制限スイッチが作動してかごを制止させることが
できるので、安全柵と昇降路天井との隙間に気を取られ
ることなく、作業に専念できる、という効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるエレベータ
の終端安全装置の安全柵を低定位置で固定した全体構成
を示す昇降路縦断面図。
【図2】 この発明の実施の形態1におけるエレベータ
の終端安全装置の安全柵を高定位置で固定した全体構成
を示す昇降路縦断面図。
【図3】 図1のIII−III線断面を矢視した横断
面図。
【図4】 この発明の実施の形態1におけるエレベータ
の終端安全装置の全体構成を示す平面図。
【図5】 この発明の実施の形態1におけるエレベータ
の終端安全装置を使用したエレベータの保守方法を示す
工程図。
【図6】 この発明の実施の形態2におけるエレベータ
の終端安全装置の安全柵を高定位置で固定した全体構成
を示す昇降路縦断面図。
【符号の説明】
1 昇降路、 1a 昇降路側壁、 1b 昇降路天
井、 2 最上階、 3中間階、 4 かご、 4b
かご上面、 5 プランジャ、 6 シリンダ、 7
圧油、 8 電磁切替弁、 9 ポンプ、 10 油タ
ンク、 11ポンプモータ、 12 電源、 13 開
閉器、 15 運転モード切替手段、21 棒体、 2
2 安全柵、 22h 横材、 22v 縦材、 23
カム、 23A カム、 24 ブラケット、 24
A ブラケット、 25 取付座、 25A 取付座、
26 減速スイッチ、 26A 減速スイッチ、27
制限スイッチ、 27A 制限スイッチ、 29 蝶
ボルト、 30 低定位置用貫通孔、 31 高定位置
用貫通孔。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に自在に移動可能な安全柵がも
    うけられたかごが最上階付近に達すると、制限スイッチ
    を作動させて上記かごが行き過ぎるのを制止するエレベ
    ータの終端安全装置において、上記制限スイッチとこの
    制限スイッチを作動させるカムのうちのいずれか一方を
    昇降路に取り付け、他方を上記安全柵に取り付けて上記
    安全柵の移動に連動して上下動させる取付け具と、上記
    安全柵を低定位置で上記かごに固定して上記安全柵と上
    記昇降路の天井との衝突を阻止するのに必要な隙間を隔
    てた位置で上記制限スイッチを作動させて上記かごを制
    止させる低定位置固定手段と、上記安全柵を上記低定位
    置よりも上方の高定位置で上記かごに固定することによ
    り、かご上の作業者を保護すると共に上記低定位置と上
    記高定位置の距離差分だけ先行して上記制限スイッチを
    作動させることにより上記安全柵と上記昇降路の天井と
    の衝突を阻止する高定位置固定手段とを備えたエレベー
    タの終端安全装置。
  2. 【請求項2】 安全柵は、長手を上下方向に向けてかご
    外壁に取り付けられた棒体が内挿され、この棒体に摺接
    して上下動する断面C形の外筒からなる縦材と、この縦
    材を連結する横材とから構成されたものとし、低定位置
    固定手段は、上記安全柵が低定位置にあるときに上記縦
    材に穿設された低定位置用貫通孔にねじを捜通させて上
    記棒体の側面に螺刻されたねじ穴に螺合させることによ
    り上記安全柵を固定するものとし、高定位置固定手段
    は、上記安全柵が高定位置まで引き上げられたときに上
    記ねじ穴に対応する部分で上記縦材に穿設された高定位
    置用貫通孔に上記ねじを捜通させて上記ねじ穴に螺合さ
    せることにより上記安全柵を固定するものとした請求項
    1に記載のエレベータの終端安全装置。
  3. 【請求項3】 安全柵を低定位置でかごに固定して平常
    運転されている上記かごを一旦中間階に停止させた後、
    保守運転に切り替えて上記かご上に乗り、上記安全柵を
    上記低定位置から引き上げて高定位置で上記かごに固定
    して上記かご上で保守作業をするようにした請求項1に
    記載の終端安全装置を使用したエレベータの保守方法。
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