JP2002144635A - 光学式プリンタ - Google Patents

光学式プリンタ

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JP2002144635A
JP2002144635A JP2000340639A JP2000340639A JP2002144635A JP 2002144635 A JP2002144635 A JP 2002144635A JP 2000340639 A JP2000340639 A JP 2000340639A JP 2000340639 A JP2000340639 A JP 2000340639A JP 2002144635 A JP2002144635 A JP 2002144635A
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light source
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JP2000340639A
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English (en)
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Hidemi Sasaki
英美 佐々木
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フイルタ切替え時のプリントヘッドの余分な
移動を廃止して、光学式プリンタを小型化する。 【解決手段】 プリントヘッド内に組み込まれたフィル
タユニット19に連係部材35を形成し、プリントヘッ
ドの外側に突出させる。インスタントフイルムへの露光
を完了してプリントヘッドが基準位置に戻る際に、排出
用モータ54でカムギヤ71を回転させ、カム溝70に
係合した切替レバー72を切替位置に回動させる。切替
位置に回動した切替レバー72は、当接部77を連係部
材35に当接させてフィルタユニット19の移動を阻止
する。これにより、プリントヘッド内の光源に対するフ
ィルタユニット19の位置が切り替えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学式プリンタに
関し、更に詳しくは、光学式プリンタのプリントヘッド
の色フイルタの切り替えに関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタルスチルカメラ等で撮影された画
像データを自己現像処理型のインスタントフイルムに記
録するインスタントプリンタが、特開平11−2492
39号公報にて発明されている。このインスタントプリ
ンタは、インスタントフイルムの主走査方向に沿って配
置されたプリントヘッドを副走査方向に複数回往復移動
させ、各往動中に赤、緑、青のプリント光を一色ずつイ
ンスタントフイルムに照射してカラー画像を記録する。
【0003】プリントヘッドは、光源と、この光源から
放射された光を分解するフイルタユニットと、光源から
放射された光をインスタントフイルムの露光面上に結像
するセルフォックレンズとを備えている。フイルタユニ
ットは、光源が発する光を赤(R),緑(G),青
(B)の各色のプリント光にするR,G,Bの各色フイ
ルタから構成されている。
【0004】特開平9−1858号公報に記載されてい
るように、従来のインスタントプリンタでは、プリント
ヘッドの移動ストロークをプリントに必要な長さよりも
長く設定し、このオーバーストローク部分でフイルタユ
ニットに設けられた突出部分をプリンタ内壁に押し付け
ることで、光源の光路内に挿入される色フイルタの切り
替えを行なっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】インスタントプリンタ
は、小型軽量に構成することができるので、携帯用プリ
ンタや、電子スチルカメラを組み込んだ電子スチルカメ
ラ内蔵型インスタントプリンタとして製品化されてい
る。しかしながら、フイルタユニットの切り替えのため
に、プリントヘッドの移動ストロークを長くすると、こ
のオーバーストロークの分だけプリンタの外形が大型化
してしまうという問題があった。
【0006】また、フイルタユニットの切り替えを行な
う切り替え機構をプリンタ内に組み込むことも考えられ
るが、切り替え機構の動力源となるモータ等の部品が増
加するため、やはり、コストアップとプリンタ外形の大
型化とが必要となる。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためのも
ので、フイルタ切替え時のプリントヘッドの余分な移動
を廃止して、プリンタを小型化することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の光学式プリンタは、カラー感光材料を排
出する排出機構の駆動力を用いてフイルタユニットを移
動させ、光源の光路内に挿入される色フイルタの切り替
えを行なうフイルタ切替機構を設けたものである。
【0009】また、フイルタ切替機構は、プリントヘッ
ドに向けて突出される切替レバーと、この切替レバーに
押圧されて所定量の回転を行なうとともに、回転量に応
じてフイルタユニットを移動させ、光源の光路内に挿入
される色フイルタを切り替えるカム部材とから構成した
ものである。
【0010】更に、フイルタ切替機構は、プリントヘッ
ドが基準位置に復帰する復動時にプリントヘッドに向け
て突出し、フイルタユニットに当接して該フイルタユニ
ットの移動を阻止する切替レバーから構成し、この切替
レバーとフイルタユニットとの当接中に、光源のみを基
準位置に向けて移動することで、光源の光路内に挿入さ
れる色フイルタを切り替えるようにしたものである。
【0011】また、色フイルタの切り替え時に、排出機
構とこの排出機構を駆動する駆動源との間の接続を解除
して、カラー感光材料の排出を行なわないようにしたも
のである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を用いた光学式プ
リンタの実施形態について説明する。図1及び図2は、
光学式プリンタの構成を示す概略図及びブロック図であ
る。光学式プリンタ2は、箱形状の筐体3内にプリント
ヘッド4と展開ローラ対5とが組み込まれている。プリ
ントヘッド4の上方には、フイルムパック6がセットさ
れる。フイルムパック6は、従来のインスタントカメラ
に使用されているものと同様のものであるため、詳しい
説明は省略するが、プラスチックで形成された箱形状の
パックケース7と、このパックケース7内に積層して収
納される複数枚のインスタントフイルム8とからなる。
【0013】インスタントフイルム8は、支持体上に赤
感層,緑感層,青感層が積層された露光面10を有する
周知のモノシートタイプであり、露光面10の端部には
現像処理液を内包した現像液ポッド11と、余った現像
処理液を吸収する吸収パッド12とが設けられている。
【0014】パックケース7には、インスタントフイル
ム8の露光面10を露呈させる露光開口7aと、露光済
みのインスタントフイルム8をケース外に排出する排出
口7bとが設けられ、露光開口7aと反対側の面には、
光学式プリンタ2内に組み込まれた押圧部材14が入り
込んでインスタントフイルム8を押圧し、露光面10に
平面性を付与する押圧用開口7cが設けられている。ま
た、詳しくは図示しないが、排出口7bと反対側の面に
は、吸収パッド12を押圧してインスタントフイルム8
を排出口7bから送り出すクロー部材が入り込むクロー
用開口が設けられている。
【0015】プリントヘッド4は、略箱形状のケース1
6内に、発光ユニット17と、制御基板18と、フイル
タユニット19と、第1反射坂20と、セルフォックレ
ンズアレイ21と、第2反射坂22等の各種構成部品が
組み込まれて構成されている。プリントヘッド4の上面
には、フイルムパック6の露光開口7aを介してインス
タントフイルム8の露光面10にプリント光を放射する
放射開口16aが設けられている。この放射開口16a
は、インスタントフイルム8の露光面10の全域に露光
を行なえるように、露光面10の主走査方向の長さより
もわずかに長く形成されている。
【0016】発光ユニット17は、露光用の白色光を発
光する光源と、液晶シャッタとから構成されている。光
源は、例えばLEDを使用しており、インスタントフイ
ルム8の露光面10の主走査方向の長さよりもわずかに
長く形成されている。液晶シャッタは、1個の画素に対
応する液晶セグメントを1ライン分配列したものであ
る。また、液晶セグメント毎に濃淡の制御が可能であ
り、プリント光の遮断及び透過光量の制御を行う。液晶
セグメント毎の制御は、画像データに基づいて行われ
る。
【0017】制御基板18には、光源の発光制御を行な
う光源ドライバや、液晶シャッタの制御を行なう液晶ド
ライバ等のヘッド駆動回路24が設けられている。この
ヘッド駆動回路24は、フレキシブル基板などによっ
て、光学式プリンタ2の全体を制御するコントローラ2
5に接続されている。コントローラ25には、入力され
た画像データを記憶するメモリ26と、画像データをプ
リントデータに変換する画像データ処理回路27とが接
続されている。
【0018】図3に示すように、フイルタユニット19
は、R用色フイルタ29,G用色フイルタ30,B用色
フイルタ31と、これらの色フイルタ29〜31を保持
する枠部材32とからなる。各色フイルタ31〜33
は、それぞれ波長選択性を有しており、それぞれを透過
した光を赤,緑,青の色光にする。各色フイルタ29〜
31は、発光ユニット17の光源から放射された光を全
て透過させるために、光源の長さよりもわずかに長く形
成されている。
【0019】枠部材32の両側辺部には、プリントヘッ
ド4の移動方向に沿って長穴32a,32bが形成され
ている。制御基板18の上面には、枠部材32の長穴3
2a,32bに挿入されるガイドピン33a,33bが
立設されている。これにより、フイルタユニット19
は、ガイドピン33a,33bに沿って移動自在とな
る。
【0020】枠部材32の側方には、クランク形状に形
成された連係部材35が設けられている。この連係部材
35は、図4に示すように、プリントヘッド4のケース
16の側面に形成されたスリット36を通してプリント
ヘッド4の外側に突出され、色フイルタ29〜31の切
り替えに利用される。
【0021】枠部材32の連係部材35が設けられてい
る側の側辺には、数個の歯が形成されたラック38が設
けられており、その近傍には、ラック38に噛合するラ
チェット爪39が配置されている。ラチェット爪39
は、ピン40に軸支されて回動自在とされており、バネ
41によってラック38に噛合する方向に付勢されてい
る。そして、フイルタユニット19の各色フイルタ29
〜31が発光ユニット17の発光部に対面する際に、ラ
チェット爪39がラック38に噛合してフイルタユニッ
ト19の位置決めを行なう。
【0022】枠部材32の連係部材35が設けられてい
る側と反対側の側辺には、切欠43が形成された検出片
44が一体に設けられており、その近傍にはフイルタユ
ニット19の位置を検出するフイルタ位置検出器45が
配置されている。フイルタ位置検出器45は、投光部と
受光部とを備えた二つの透過型のフォトインタラプタ4
6,47からなり、これらのフォトインタラプタ46,
47の出力信号はコントローラ25に入力される。
【0023】図5(A)に示すように、フイルタユニッ
ト19のR用色フイルタ29が発光ユニット17の発光
部に対面している状態では、一方のフォトインタラプタ
46では投光部と受光部との間が検出片44によって遮
られて出力信号がOFFとなり、他方のフォトインタラ
プタ47では切欠43が対面することによって出力信号
がONとなる。
【0024】また、同図(B)に示すように、G用色フ
イルタ30が発光ユニット17の発光部に対面している
状態では、他方のフォトインタラプタ47では投光部と
受光部との間が検出片44に遮られて出力信号がOFF
となり、一方のフォトインタラプタ46では、切欠43
が対面することで出力信号がONとなる。
【0025】更に、同図(C)に示すように、B用色フ
イルタ31が発光ユニット17の発光部に対面している
状態では、両方のフォトインタラプタ46,47の投光
部と受光部との間が検出片44によって遮られ、出力信
号はともにOFFとなる。コントローラ25は、これら
二つのフォトインタラプタ46,47から入力された信
号から、フイルタユニット19の現在位置を識別する。
【0026】ケース16の下面の四隅部分には、スラス
ト軸受け部50が設けられている。これらのスラスト軸
受け部50が、光学式プリンタ2の下部に配置されたス
ライドシャフト51に取り付けられる。これにより、プ
リントヘッド4は、展開ローラ対5近傍の基準位置と、
図中2点鎖線で示す露光完了位置との間をインスタント
フイルム8の副走査方向に沿って移動自在となる。な
お、プリントヘッド4の副走査方向での移動は、ヘッド
移動機構52によって一定速度で行なわれる。
【0027】図3及び図4に示すように、プリントヘッ
ド4の上方で、フイルムパック6の側方には、露光済み
のインスタントフイルム8を光学式プリンタ2の外に排
出する排出機構が組み込まれている。この排出機構は、
駆動源となる排出用モータ54と、この排出用モータ5
4の回転を利用してクロー爪を移動させ,フイルムパッ
ク6からインスタントフイルム8を掻き出すクロー機構
55と、インスタントフイルム8を挟み込んで現像液ポ
ッド11を裂開し、現像処理液を露光面10上に展開す
る展開ローラ対5と、排出用モータ54の回転をクロー
機構55と展開ローラ対5とに伝達する複数個のギヤと
から構成されている。排出用モータ54は、コントロー
ラ25に接続されたモータドライバ56によって駆動制
御される。
【0028】排出用モータ54のウォームギヤ58に噛
合する第1ギヤ59には、第2ギヤ60が一体に設けら
れている。第1ギヤ59には、排出用モータ54の回転
を展開ローラ対5に伝達する展開用ギヤ列61が噛合さ
れ、第2ギヤ60には、排出用モータ54の回転をクロ
ー機構55に伝達するクロー用ギヤ列62が噛合されて
いる。
【0029】第1ギヤ59と第2ギヤ60との間には、
ワンウェイクラッチ63が組み込まれている。このワン
ウェイクラッチ63は、排出用モータ54が正方向に回
転している際に、第1ギヤ59の回転を第2ギヤ60に
伝達し、展開用ギヤ列61とともにクロー用ギヤ列62
を駆動する。これとは逆に、排出用モータ54が逆方向
に回転している際には、第1ギヤ59の回転を第2ギヤ
60に伝達せず、クロー用ギヤ列62を駆動しない。
【0030】展開用ギヤ列61の中には、遊星ギヤユニ
ット65が組み込まれている。この遊星ギヤユニット6
5は、太陽ギヤ66と、この太陽ギヤ66に噛合して自
転しながら公転する遊星ギヤ67とからなる。この遊星
ギヤユニット65は、排出用モータ54の回転方向に応
じて遊星ギヤ67を異なるギヤに噛合させ、異なる減速
比で展開ローラ対5を回転させる。この減速比の切り替
えは、インスタントフイルム8の搬送負荷に応じて自動
的に切り替えられる。
【0031】また、展開用ギヤ列61中には、一方の面
にカム溝70が形成されたたカムギヤ71が組み込まれ
ている。カム溝70は、回転中心からの半径が変化され
ている。このカムギヤ71は、排出用モータ54の回転
を利用してフイルタユニット19の切り替えを行なうフ
イルタ切替機構を構成する。カムギヤ71のカム溝70
には、揺動自在に設けられた切替レバー72の係合ピン
73が挿入される。切替レバー72は、回動自在に軸支
される軸部72aと、この軸部72aから突設された二
つのアーム部74,75とからなる。
【0032】一方のアーム部74には、係合ピン73が
一体に形成されている。また、アーム部74の先端の移
動軌跡内には、アーム部74の先端を検出するレバー検
出センサ76が配置されている。レバー検出センサ76
は、投光部と受光部とを備えた透過型フォトインタラプ
タからなる。他方のアーム部75は、ほぼ水平方向に突
出するように形成されており、先端にはフイルタユニッ
ト19の連係部材35に当接する当接部77が設けられ
ている。
【0033】切替レバー72は、係合ピン73がカム溝
70の小径部分に噛合している際には、アーム部75の
当接部77をプリントヘッド4に干渉しないように上方
の初期位置に移動させている。しかしながら、カムギヤ
71が回転して係合ピン73がカム溝70の大径部分に
噛合している状態では、アーム部75が下方に向けて回
動され、当接部77がフイルムユニット4の連係部材3
5の移動軌跡内に入り込む切替位置に移動する。これに
より、図6に示すように、移動途中のプリントヘッド4
の連係部材35に切替レバー72の当接部77が当接
し、フイルタユニット19の切り替えを行なうことがで
きる。
【0034】なお、レバー検出センサ76は、係合ピン
73がカム溝70の大径部分に噛合してアーム75の当
接部77が連係部材35の移動軌跡内に入り込んだ際
に、切替レバー72のアーム部74を検出してOFFす
る。レバー検出センサ76の検出信号は、コントローラ
25に入力される。
【0035】次に上記実施形態の作用について、図7〜
9を参照しながら説明する。光学式プリンタ2にてプリ
ント開始操作がなされると、コントローラ25はフイル
ムカウンタのチェックを行い、インスタントフイルム8
の残り枚数を確認する。このときに、インスタントフイ
ルム8が装填されていない場合には、光学式プリンタ2
の外装面に設けられた液晶パネル等にインスタントフイ
ルムを装填する必要があるというメッセージを表示す
る。
【0036】インスタントフイルム8の残枚数の確認後
には、プリントヘッド4の位置をチェックする。プリン
トヘッド4が基準位置以外の場所にある場合には、ヘッ
ド移動機構52を駆動して、プリントヘッド4を基準位
置に移動させる。
【0037】図2に示すように、デジタルスチルカメラ
等から入力された画像データは、画像データ処理回路2
7にて、R,G,Bのプリントデータに変換される。図
1に示すように、ヘッド移動機構52は、コントローラ
25に入力されたプリントデータに基づいてプリントヘ
ッド4を基準位置から露光完了位置に向けて一定速度で
移動させる。ヘッド駆動回路24は、発光ユニット17
をRプリントデータに基づいて発光させる。
【0038】発光ユニット17から放射されたプリント
光は、フイルタユニット19のR用色フイルタ29を透
過して赤色のプリント光に変化する。この赤色プリント
光は、第1反射坂20,セルフォックレンズアレイ2
1,第2反射坂22を介して放射開口16aから放射さ
れる。放射開口16aから放射された赤色プリント光
は、パックケース7の露光開口7aから進入してインス
タントフイルム8の露光面10に照射され、赤色画像を
1ラインずつ露光する。
【0039】なお、赤色画像の露光時には、図4に示す
ように、切替レバー72は、アーム部74の先端がレバ
ー検出センサ76によって検出されない初期位置にある
ため、切替レバー72と連係部材35とが干渉すること
はない。
【0040】プリントヘッド4による赤色画像の露光が
完了し、プリントヘッド4が露光完了位置に達すると、
コントローラ25はヘッド移動機構52を制御してプリ
ントヘッド4の移動を停止する。コントローラ25は、
モータドライバ56を介して排出用モータ54を逆方向
に回転させる。この排出用モータ54の逆転は、展開用
ギヤ列61によってカムギヤ71に伝達され、カム溝7
0が回転する。カム溝70に係合する係合ピン73の移
動により、切替レバー72も回動を開始し、カム溝70
の大径部分が係合ピン73に到達すると、アーム部74
の先端がレバー検出センサ76内に入り込む。コントロ
ーラ25は、レバー検出センサ76からOFF信号が入
力されると、排出用モータ54の逆転を停止する。
【0041】なお、排出用モータ54の逆方向の回転
は、ワンウェイクラッチ63によってクロー用ギヤ列6
2には伝達されないので、切替レバー72の移動時にイ
ンスタントフイルム8が排出されることはない。
【0042】次に、コントローラ25はヘッド移動機構
52を制御してプリントヘッド4を露光完了位置から基
準位置に向けて移動させる。図6に示すように、このプ
リントヘッド4の移動時に、切替レバー72の当接部7
7とプリントヘッド4の連係部材35とが当接する。フ
イルタユニット19は、連係部材35が切替レバー72
に当接することにより基準位置への移動を阻止される
が、プリントヘッド4は基準位置への移動を続行する。
【0043】これにより、図3に示すように、フイルタ
ユニット19はプリントヘッド4に置いていかれるよう
にして、発光ユニット17に対してスライドする。スラ
イドしたフイルタユニット19は、ラチェット爪40が
ラック38に噛合して位置決めすることにより、G用色
フイルタ30が発光ユニット17の発光部に対面する。
【0044】図5(B)に示すように、フイルタ位置検
出器45は、フォトインタラプタ46,47によってフ
イルタユニット19の移動完了を検出すると、この検出
信号をコントローラ25に入力する。コントローラ25
は、フイルタ位置検出器45の検出信号に応じてプリン
トヘッド4の基準位置への移動を一時停止する。
【0045】コントローラ25は、排出用モータ54を
逆転させる。そして、カム溝70の小径部が係合ピン7
3に到達し、レバー検出センサ76からON信号が入力
された時点で、排出用モータ54の逆転を停止する。こ
れにより、切替レバー72は、プリントヘッド4に干渉
しない初期位置に復帰する。その後、コントローラ25
はヘッド移動機構52を制御して、プリントヘッド4を
基準位置に復帰させる。
【0046】プリントヘッド4の基準位置への復帰後、
コントローラ25は、プリントヘッド4を基準位置から
露光完了位置に向けて再度搬送し、発光ユニット17を
Gプリントデータに基づいて発光させる。発光ユニット
17から放射されたプリント光は、フイルタユニット1
9のG用色フイルタ30を透過して緑色のプリント光に
変化する。この緑色プリント光は、放射開口16aから
放射され、露光開口7aから進入してインスタントフイ
ルム8の露光面10に照射され、緑色画像を1ラインず
つ露光する。
【0047】プリントヘッド4による緑色画像の露光が
完了し、プリントヘッド4が露光完了位置に達すると、
コントローラ25はプリントヘッド4の移動を停止す
る。次に、モータドライバ56を介して排出用モータ5
4を逆方向に回転させ、切替レバー72を切替位置に移
動させる。
【0048】次に、コントローラ25はヘッド移動機構
52を制御してプリントヘッド4を露光完了位置から基
準位置に向けて移動させる。図6に示すように、このプ
リントヘッド4の移動時に、切替レバー72の当接部7
7とプリントヘッド4の連係部材35とが当接し、フイ
ルタユニット19はプリントヘッド4に置いていかれる
ようにしてスライドする。スライドしたフイルタユニッ
ト19は、ラチェット爪40がラック38に噛合して位
置決めすることにより、B用色フイルタ31が発光ユニ
ット17の発光部に対面する。
【0049】図5(B)に示すように、フイルタ位置検
出器45は、フォトインタラプタ46,47によってフ
イルタユニット19の移動完了を検出すると、この検出
信号をコントローラ25に入力する。コントローラ25
は、フイルタ位置検出器45の検出信号に応じてプリン
トヘッド4の基準位置への移動を一時停止する。そし
て、排出用モータ54を逆転させ、切替レバー72を初
期位置に復帰させる。その後、コントローラ25はヘッ
ド移動機構52を制御して、プリントヘッド4を基準位
置に復帰させる。
【0050】プリントヘッド4の基準位置への復帰後、
コントローラ25は、プリントヘッド4を基準位置から
露光完了位置に向けて再度搬送し、発光ユニット17を
Bプリントデータに基づいて発光させる。
【0051】発光ユニット17から放射されたプリント
光は、フイルタユニット19のB用色フイルタ31を透
過して青色のプリント光に変化する。この青色プリント
光は、放射開口16aから放射され、露光開口7aから
進入してインスタントフイルム8の露光面10に照射さ
れ、青色画像を1ラインずつ露光する。プリントヘッド
4による青色画像の露光が完了し、プリントヘッド4が
露光完了位置に達すると、コントローラ25はプリント
ヘッド4の移動を停止する。
【0052】プリントヘッド4の停止後、コントローラ
25はモータドライバ56を制御して排出用モータ54
を正転させる。この排出用モータ54の正転は、クロー
用ギヤ列62を介してクロー機構55を駆動させ、クロ
ー部材をパックケース7のクロー用開口に挿入する。ク
ロー部材は、露光済みのインスタントフイルム8の吸収
パッド12を押圧してパックケース7の排出口7bから
インスタントフイルム8を送り出す。
【0053】パックケース7から送り出されたインスタ
ントフイルム8は、展開用ギヤ列61によって回転駆動
されている展開ローラ対5に挟み込まれ、光学式プリン
タ2のフイルム取出し口2aから送りだされる。この時
に、展開ローラ対5によって現像液ポッド11が裂開さ
れ、露光面10内に展延される。これにより、露光面1
0にプリントヘッド4によって露光された画像が現像、
定着され、露光面10に画像が表示される。
【0054】インスタントフイルム8の排出後、コント
ローラ25はヘッド移動機構52を制御してプリントヘ
ッド4を基準位置に移動する。次に、モータドライバ5
6を介して排出用モータ54を逆転させ、切替レバー7
2を切替位置に移動させる。次に、プリントヘッド4を
露光完了位置に向けて移動させ、切替レバー72の当接
部77とプリントヘッド4の連係部材35とを当接させ
る。そして、B用色フイルタ31が発光ユニット17の
発光部に対面する状態から、R用色フイルタ29が発光
ユニット17の発光部に対面する状態へとフイルタユニ
ット19を移動させる。
【0055】図5(A)に示すように、フイルタ位置検
出器45は、フォトインタラプタ46,47によってフ
イルタユニット19の移動完了を検出すると、この検出
信号をコントローラ25に入力する。コントローラ25
は、フイルタ位置検出器45の検出信号に応じてプリン
トヘッド4の露光完了位置への移動を一時停止する。そ
して、排出用モータ54を逆転させ、切替レバー72を
初期位置に復帰させる。その後、プリントヘッド4を再
度基準位置に復帰させる。
【0056】上記実施形態では、プリントヘッドの移動
を利用してフイルタユニットの切り替えを行なった。し
かしながら、光学式プリンタの中には、プリントヘッド
を所定位置で固定し、このプリントヘッドに対してイン
スタントフイルムを相対移動させることで露光を行なう
ものもある。そのため、プリントヘッドが例えば基準位
置等の所定の位置に停止しているときに、フイルタユニ
ットの切り替えを行ってもよい。以下に、停止時のプリ
ントヘッドにてフイルタユニットの切り替えを行なう実
施形態を説明する。なお、上記実施形態と同じ構成部品
については、詳しい説明は省略する。
【0057】図10に示すように、プリントヘッド80
は、図中に示す基準位置と、矢印X方向の露光完了位置
との間で移動自在とされている。プリントヘッド80内
には、ガイドピン81と長穴82との係合によってプリ
ントヘッド80と同方向で移動自在とされたフイルタユ
ニット83が組み込まれている。
【0058】フイルタユニット83の枠部材85の一方
の側辺には、プリントヘッド80の側方に向けて突出さ
れた連係棒86が設けられており、この連係棒86はプ
リントヘッド80の側面に形成された開口87から、プ
リントヘッド80外に突出されている。また、枠部材8
5の他方の側辺には、切欠88が形成された検出片89
が設けられており、その近傍にはフイルタ位置検出器9
0が配置されている。
【0059】プリントヘッド80の一方の側面には、略
円柱形状のカム部材92が回転自在に取り付けられてい
る。このカム部材92は、断面が六角形とされた位置決
め部93と、外周面に連結棒86が嵌合するカム溝94
aを備えたカム部94と、6個の歯が外周に形成された
ギヤ部95とからなる。位置決め部93は、外周面に板
バネ96が圧接され、この板バネ96に位置決め部93
の平面部分が当接することでカム部材92を位置決めす
る。カム部94のカム溝94aは、回転位置によってフ
イルタユニット83の連係棒86を押圧し、プリントヘ
ッド80内でフイルタユニット83を移動させる。ギヤ
部95は、上方に配置された切替レバー96の切替アー
ム97に押圧されることで、図中反時計方向に回転す
る。
【0060】切替レバー96は、回動自在に軸支される
軸部96aと、この軸部96aから突設された切替アー
ム97及び駆動アーム98とからなる。駆動アーム98
の一方の面には、係合ピン98aが突設されており、こ
の係合ピン98aはカムギヤ99のカム溝99aに係合
する。カムギヤ99は、前述の実施形態のカムギヤ71
と同様のもので排出用モータ100によって回転され、
このカムギヤ99の回転によって切替レバー96は回動
される。
【0061】排出用モータ100の回転は、上記実施形
態と同様に、クロー用ギヤ列と排出用ギヤ列とを介し
て、クロー機構とカムギヤ99及び展開ローラ対とに伝
達される。また、ワンウェイクラッチによって、排出用
モータ100の逆方向への回転がクロー機構に伝達され
ないようになっている点も、前記実施形態と同様であ
る。
【0062】この実施形態では、プリントヘッドが基準
位置にあるときに排出用モータ100が逆転し、カムギ
ヤ99を回転させる。カムギヤ99の回転は、カム溝9
9aと係合ピン98aとの係合によって切替レバー96
に伝達される。切替レバー96が回動すると、切替アー
ム97がカム部材92のギヤ部95を押圧する。カム部
材92は、ギヤ部95の押圧によって図中反時計方向に
回転し、板バネ96と位置決め部93との当接によって
所定角度の回転で停止される。この時に、カム部94の
カム溝94aが連係棒86を押圧して、フイルタユニッ
ト83をプリントヘッド80内でスライド移動させる。
これにより、プリントヘッド80内の発光ユニットの発
光部に対面する色フイルタの切り替えが完了する。
【0063】なお、上記各実施形態では、光学式プリン
タを例に説明したが、デジタルスチルカメラが組み込ま
れたプリンタ内蔵デジタルスチルカメラにも採用するこ
とができる。また、R,G,Bの各色の露光時にプリン
トヘッドが移動する光学式プリンタを例に説明したが、
R,Gの露光時にのみプリントヘッドを移動させ、B画
像の露光時にはプリントヘッドを停止させてインスタン
トフイルムを排出しながら露光を行なう光学式プリンタ
や、プリントヘッドの往動時にR画像を記録し、復同時
にG画像を記録し、次の往動時にB画像を記録する光学
式プリンタにも用いることができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光学式プ
リンタは、プリントヘッドを露光に必要な以上にスライ
ドさせなくても色フイルタの切り替えを行なうことがで
きるので、プリントヘッドのオーバーストロークのスラ
イドを利用して色フイルタを切り替えていた従来の光学
式プリンタよりも外形サイズを小型化することができ
る。
【0065】また、色フイルタの切り替えには、感光材
料の排出を行なう排出機構の駆動力を利用したので、新
たにフイルタ切替用の駆動源等を設ける必要がなく、光
学式プリンタの小型化とローコスト化とを行なうことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学式プリンタの構成を示す概略図で
ある。
【図2】本発明の光学式プリンタの構成を示すブロック
図である。
【図3】排出機構及びフイルタ切替機構の構成を示す分
解斜視図である。
【図4】排出機構及びフイルタ切替機構の構成を示す側
面図である。
【図5】フイルタ位置検出器の動作を示す説明図であ
る。
【図6】フイルタ切替時のフイルタ切替機構の状態を示
す側面図である。
【図7】プリント動作の順序を示すフローチャートであ
る。
【図8】RからG、GからBへのフイルタ切替動作を示
すフローチャートである。
【図9】BからRへのフイルタ切替動作を示すフローチ
ャートである。
【図10】本発明のフイルタ切替機構の別の実施形態を
示す分解斜視図である。
【符号の説明】
2 光学式プリンタ 4 プリントヘッド 5 展開ローラ対 6 フイルムパック 8 インスタントフイルム 17 発光ユニット 19 フイルタユニット 24 ヘッド駆動回路 25 コントローラ 29 R用色フイルタ 30 G用色フイルタ 31 B用色フイルタ 35 連係部材 52 ヘッド移動機構 54 排出用モータ 55 クロー機構 63 ワンウェイクラッチ 70 カム溝 71 カムギヤ 72 切替レバー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、この光源から放射された光を透
    過させて一色の色光にする複数種類の色フイルタを一体
    に保持して該光源の光路内に挿脱される方向で移動自在
    とされたフイルタユニットとからなるプリントヘッドを
    備え、このプリントヘッドから放射した色光をカラー感
    光材料に照射してカラー画像を記録し、排出機構にて排
    出する光学式プリンタにおいて、 前記排出機構の駆動力を用いてフイルタユニットを移動
    させ、光源の光路内に挿入される色フイルタの切り替え
    を行なうフイルタ切替機構を設けたことを特徴とする光
    学式プリンタ。
  2. 【請求項2】 前記フイルタ切替機構は、排出機構の駆
    動によってプリントヘッドに向けて突出される切替レバ
    ーと、この切替レバーに押圧されて所定量の回転を行な
    うとともに、回転量に応じてフイルタユニットを移動さ
    せ、光源の光路内に挿入される色フイルタを切り替える
    カム部材とからなることを特徴とする請求項1記載の光
    学式プリンタ。
  3. 【請求項3】 光源と、この光源から放射された光を透
    過させて一色の色光にする複数種類の色フイルタを一体
    に保持して該光源の光路内に挿脱される方向で移動自在
    とされたフイルタユニットとからなるプリントヘッド
    と、このプリントヘッドをカラー感光材料に対して複数
    回往復移動させるヘッド移動機構と、カラー感光材料を
    排出する排出機構とを備え、往動時に色フイルタを透過
    した色光をカラー感光材料に照射してカラー画像を記録
    する光学式プリンタにおいて、 前記排出機構の駆動力とプリントヘッドの移動とを用い
    てフイルタユニットを移動させ、光源の光路内に挿入さ
    れる色フイルタの切り替えを行なうフイルタ切替機構を
    設けたことを特徴とする光学式プリンタ。
  4. 【請求項4】 前記フイルタ切替機構は、プリントヘッ
    ドが基準位置に復帰する復動時にプリントヘッドに向け
    て突出し、フイルタユニットに当接して該フイルタユニ
    ットの移動を阻止する切替レバーからなり、この切替レ
    バーとフイルタユニットとの当接中に、光源を基準位置
    に向けて移動することで、該光源の光路内に挿入される
    色フイルタを切り替えることを特徴とする請求項3記載
    の光学式プリンタ。
  5. 【請求項5】 前記色フイルタの切り替え時に、排出機
    構と、この排出機構を駆動する駆動源との間の接続を解
    除し、カラー感光材料の排出を行なわないことを特徴と
    する請求項1ないし4いずれか記載の光学式プリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107538911A (zh) * 2017-08-09 2018-01-05 武汉华星光电半导体显示技术有限公司 一种喷墨打印设备喷头用转换装置及喷墨打印设备

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CN107538911A (zh) * 2017-08-09 2018-01-05 武汉华星光电半导体显示技术有限公司 一种喷墨打印设备喷头用转换装置及喷墨打印设备
CN107538911B (zh) * 2017-08-09 2019-11-26 武汉华星光电半导体显示技术有限公司 一种喷墨打印设备喷头用转换装置及喷墨打印设备

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