JP2002144540A - 記録ヘッド及びインクジェット記録装置 - Google Patents

記録ヘッド及びインクジェット記録装置

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JP2002144540A
JP2002144540A JP2000345024A JP2000345024A JP2002144540A JP 2002144540 A JP2002144540 A JP 2002144540A JP 2000345024 A JP2000345024 A JP 2000345024A JP 2000345024 A JP2000345024 A JP 2000345024A JP 2002144540 A JP2002144540 A JP 2002144540A
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recording
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Tadao Watabe
格生 渡部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、放熱効果をさらに向上させた記録
ヘッド及びこれを備えたインクジェット記録装置を提供
することを目的としている。 【解決手段】 上記課題を解決するために、本発明に係
るインクジェット記録装置は、主走査方向に移動するキ
ャリッジ23上に搭載される記録ヘッド1であって、イン
クを吐出させるエネルギーを発生する吐出部5と、前記
吐出部5の熱を伝導される支持部材4と、前記支持部材
4を支持する筐体3とを有し、前記筐体3と支持部材4
との間に外気に通じる空間を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリアル方式のイン
クジェット記録ヘッドに関し、特にヒータを有する吐出
部を支持体に装着して構成した記録ヘッド及びこれを有
するインクジェット記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置の記録ヘッドに
おいては、液路からインクを吐出させるためのエネルギ
ーを発生するエネルギー変換手段を有し、インクを供給
口から液室を介して上記液路に導き、エネルギー変換手
段からインクに吐出エネルギーを与え、吐出口から飛翔
的液滴となして被記録材に向けて飛翔、着弾させること
により記録が行われるように構成している。
【0003】中でも熱エネルギーを利用してインクを吐
出する記録ヘッドは、記録用のインク滴を吐出して飛翔
用液滴を形成するためのインク吐出口を高密度に配列す
ることができるために、高解像度の記録を行うことが可
能であるほか、全体的に装置の小型化も容易であること
などの利点を有している。
【0004】このようなインクジェット記録装置は、記
録ヘッドの温度が上昇するとインクの粘度が変わること
によりインク滴の吐出特性が変化し、安定した画像品質
が得られなくなる。そのため記録ヘッドにおいては、吐
出圧(エネルギー)発生部を有する吐出部と支持体とを
熱伝導性の良い接着剤で張り合わせ、吐出圧発生部で生
じる高熱を空中と同時に支持体にも放熱する構成として
いる。また記録ヘッドが昇温した場合には強制的に記録
を休止するといった防衛策も採られている。
【0005】記録ヘッドの冷却の例としては、インパク
トドットプリンタにおいて記録ヘッドの蓄熱を抑えるた
めに記録ヘッド近傍に冷却ファンを設けたり、冷却水を
循環させて強制的に冷却したりするものが提案されてい
る。しかし装置が複雑で簡易性に欠き、生産コストも割
高であるため、多くの採用を得るに至っていない。しか
もインクジェット記録装置では冷却ファンを記録中に動
作させるとなるとインク滴の着弾精度に影響するため、
流速に限界があることもわかっている。そこで実際は、
記録ヘッドに熱伝導率の高い放熱板を取り付けて放熱す
る構成が最も簡便で、比較的効果も高く、生産コストも
安価であるため、多くの記録ヘッドに最も一般的な方法
として採用されている。
【0006】従来のインクジェット記録装置における記
録ヘッドの構成について図12を用いて説明する。図に示
す記録ヘッド100はインクを貯蔵するタンク101を筐体10
2に装着し、筐体102下部の支持部材103に吐出部104を設
け、この吐出部104へ電気信号を伝えるフレキシブルケ
ーブル105を有している。
【0007】支持部材103は裏面を筐体102に固定されて
いる。吐出部104は支持部材103の表面に接着されている
が、吐出部104の精度はきわめて重要であるため、支持
部材103には耐熱性や平面度が求められ、通常は金属や
セラミックなどが使用されている。また吐出部104は図
示しないエネルギー変換手段を有し、フレキシブルケー
ブル105からの電気信号によってインクを吐出するよう
電気接続されている。ここでフレキシブルケーブル105
は通常その電気抵抗を下げるために支持部材103と概略
同じ面積を有し、支持部材103の吐出側表面を概略覆っ
ている。
【0008】上記構成にあって、吐出部104の許容熱容
量は微小であるため、すぐさまその熱は支持部材103へ
と伝播し、支持部材103は放熱手段として機能する。し
かし支持部材103はその裏面が空気に触れることがない
ため表面の空気の流れに放熱を頼っており、実際にはさ
らにフレキシブルケーブル105を介して放熱を行ってい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし近年は、記録速
度の高速化、高画質のための吐出口の高密度化によって
入力エネルギーは増加し、熱の拡散するスペースは減少
している。このため昇温に対してはますます不利な状況
が進む傾向にあり、せっかく記録速度が速くなったもの
の、すぐに記録動作を休止しなければならないという状
態になりかねず、熱対策はさけられない問題となってい
る。
【0010】しかも熱は支持部材103に伝播するもの
の、あまり拡散性がよいものでもなく、その支持体の体
積を大きくしても周辺部は放熱効果が期待できないこと
が実験的に確認されている。
【0011】そこで本発明は、放熱効果をさらに向上さ
せた記録ヘッド及びこれを備えたインクジェット記録装
置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るインクジェット記録装置は、主走査方
向に移動するキャリッジ上に搭載される記録ヘッドであ
って、インクを吐出させるエネルギーを発生するエネル
ギー変換手段と、前記エネルギー変換手段の熱を伝導さ
れる放熱手段と、前記放熱手段を支持する筐体とを有
し、前記筐体と放熱手段との間に外気に通じる空間を設
けたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]本発明に係る記
録ヘッド及びインクジェット記録装置の第1実施形態に
ついて、図を用いて説明する。図1は本実施形態に係る
記録ヘッドの側面図、図2は記録ヘッドの部品を説明す
る分解説明図、図3は空間内の空気の流れを説明する記
録ヘッドの断面図、図4は空間内の空気の流れを説明す
る記録ヘッドの下面分解図、図5は放熱手段からの放熱
の様子を説明する記録ヘッドの断面図である。
【0014】図1に示す記録ヘッド1は各色のインクタ
ンク2を筐体3に装着し、筐体3下部に固定した支持部
材4に吐出部5を取り付けている。記録ヘッド1は図示
しないキャリッジに装着されることにより記録装置本体
に取り付けられ、主走査軸26に沿って走査される。
【0015】図2に示すようにインクタンク2の下部に
はフィルタを有するジョイント部2aが設けられ、イン
ク7をヘッドに供給する際に不純物を取り除くよう配慮
されている。インクタンク2は図示しない脱着機構によ
り筐体3に着脱され、装着した際にはインクタンク2の
ジョイント部2aが筐体3と連結される。筐体3の内部
にはジョイント部2aから支持部材4のインク供給穴4
a入り口まで貫通した流路8が形成されている。
【0016】吐出部5は熱エネルギーを利用してインク
を吐出させるエネルギーを発生するエネルギー変換手段
を有しており、筐体3とフレキシブルケーブル6によっ
て接続されることにより吐出部5を駆動するための電気
信号が伝えられる。この吐出部5は支持部材4に熱伝導
性のよい接着剤で張り合わされており、支持部材4は放
熱手段として機能する。
【0017】支持部材4には、流路8から供給されたイ
ンク7を吐出部5まで導くためのインク供給穴4aが形
成されている。また支持部材4は筐体3の下部に主走査
方向に立設した保持部3aに固定されることにより、筐
体3と支持部材4との間に空間としてのダクト9を形成
している。すなわちダクト9は流路8を囲むように形成
されると共に、支持部材4の裏面、すなわち筐体側の面
の一部(保持部3aに固定されない部分)を開放してい
る。
【0018】図3に示すように、ダクト9は主走査方向
にダクト入口9aを開口し、さらに主走査方向反対側に
ダクト出口9bを開口している。また図4に示すように
ダクト9内においては流路8の周囲に貫通部9cを有
し、ダクト入口9aからダクト出口9bまで主走査方向
に貫通させて構成している。またダクト入口9a、ダク
ト出口9bには斜面10を形成し、内部に向かって断面積
が小さくなるように、かつ上方に向かって断面積が小さ
くなるように形成している。
【0019】上記構成の記録ヘッド1を用いて画像を記
録すると、まず吐出部5を駆動させてインクを吐出する
ことにより、エネルギー変換手段から熱が発生する。こ
の発生した熱は支持部材4に伝達され、支持部材4が加
熱する。
【0020】ところで図示しないキャリッジに記録ヘッ
ド1を搭載して主走査軸26に沿って移動させることによ
り、記録装置内の空気11が記録ヘッド1に対して相対的
に移動する。これにより空気11は記録ヘッド1表面を流
れ、吐出部5から発生した熱を吐出部5表面から、及び
支持部材4表面からフレキシブルケーブル6を介して奪
っていく。
【0021】このとき同時に空気11の一部は図1に示す
ようにダクト入口9aから流入し、図4に示すように貫
通部9cを流れ、図3に示すように筐体3の反対側のダ
クト出口9bから流出する。これにより空気11は支持部
材4の裏側(筐体側)及び流路8近傍を流れ、支持部材
4裏面から熱を奪っていく。このように支持部材4裏面
からも放熱をすることにより、従来よりはるかに効率的
な冷却を行うことができる。
【0022】またダクト入口9aに上記の如く斜面10を
形成したことにより、流入する空気11は記録ヘッド1中
央部で流速を速めることとなる。これは流速が速いほど
放熱効果が高いためである。またダクト出口9bにも斜
面を形成したことにより、流出する際の抵抗とならない
よう構成されている。なお、キャリッジは主走査方向に
往復移動するため、復路においては空気11の流れ、及び
ダクト入口9aとダクト出口9bの作用は逆転する。
【0023】また斜面10によってダクト9が上方に向か
って断面積が小さくなるように形成されていることによ
り、図5に示すように、記録ヘッド1が静止している場
合であっても、支持部材4によって昇温した空気12を上
方に逃がしやすくする効果を得ることができる。
【0024】また吐出部5が所定温度以上に昇温した場
合に、従来は画像記録を休止し、キャリッジを停止して
冷却を待っていた。しかし本実施形態においては空気放
熱が高い構造となっていることから、画像記録は休止す
るが、キャリッジの移動を継続させている。これにより
吐出部5の冷却を促進することができ、早期に記録ヘッ
ド1を回復させることができる。
【0025】また、このように冷却のためだけにキャリ
ッジを移動させる場合には、インク滴の着弾精度を考慮
する必要がない。従ってキャリッジを画像を記録する際
よりも高速に走査させることができ、これにより更なる
冷却効果を得ることができる。またダクト9を流れる空
気11の速度が速いほうが冷却効果が高いため、加減速の
割合ができるだけ少なくなるように、キャリッジを移動
可能な最大幅で走査するよう制御するのが望ましい。
【0026】またキャリッジは主走査方向に往復移動す
るが、片方向の移動においてのみしか画像を記録しない
場合は、逆方向の移動速度を速めることにより冷却効果
を高めることができる。
【0027】[第2実施形態]本発明に係る記録ヘッド
及びインクジェット記録装置の第2実施形態について図
を用いて説明する。図6は本実施形態に係る記録ヘッド
1の斜視図、図7は記録ヘッド底面を説明する部分分解
図、図8は記録ヘッド底面を説明する参考図である。上
記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一
の符号を付して説明を省略する。
【0028】第一実施形態に示した如くダクト9内には
流路8が配置されているが、本実施形態に係る記録ヘッ
ド13は、図6に示す如く、ダクト入口9aに整流部14を
設けたことを特徴としている。
【0029】吐出部5にはインクの供給が必要であるた
め、ダクト9の内部にはインクの流路8が必然的に存在
することとなり、ダクト9として理想的な貫通穴を形成
することは困難である。しかし図8に示すように、ダク
ト9内を流れる空気11はダクト9内に流路8があること
によりその外壁に衝突して乱流を生じ、空気の流抵抗と
なり、少なからず放熱効果を減少させてしまうおそれが
ある。
【0030】そこで本実施形態においては、図7に示す
如く流路8の主走査方向外側に空気11の流れを導く整流
部14を設け、流路8の壁面で渦を巻くことなく円滑に流
れさせることにより、空気の流抵抗を最小限におさえる
ことができる。
【0031】なお本実施形態においては流路8に整流部
14を設けて示したが、保持部3aに同様の整流部材を設
けることでも本発明の効果を得ることができる。
【0032】[第3実施形態]本発明に係る記録ヘッド
及びインクジェット記録装置の第3実施形態について図
を用いて説明する。図9は本実施形態に係るインクジェ
ット記録装置の要部構成図、図10はキャリッジを説明す
る斜視図、図11はキャリッジ及び記録ヘッドのダクト内
を説明する平面断面図である。上記各実施形態と説明の
重複する部分については、同一の符号を付して説明を省
略する。
【0033】図9に示すのはインクジェット記録装置20
であって、積載されたシートSを分離給送する給送ロー
ラ21、シートSを間欠搬送する搬送ローラ22、記録ヘッ
ド1を着脱可能に搭載するキャリッジ23、キャリッジ23
を主走査方向に往復駆動するタイミングベルト24、キャ
リッジ23を沿わせる主走査軸25、26、及びシートを排出
するための排出コロ27を有している。
【0034】画像を記録する際にはキャリッジ23を主走
査方向(矢印A方向)に走査させながら、キャリッジ23
に搭載した記録ヘッド1からインクを吐出する。そして
1ライン分の画像が記録されると搬送ローラ22によって
1ライン分シートSを間欠搬送し、再びキャリッジ23を
走査させて次の1ラインの画像を形成する。これをシー
トS全面について繰り返すことにより、1枚の画像が形
成される。
【0035】ここで従来の画像形成装置においては、記
録ヘッド1の冷却を吐出部5及び支持部材4表面からの
放熱しか考えられていなかったため、キャリッジ23は記
録ヘッド1の側面を覆っているのが通常であった。
【0036】しかし本発明に係る記録ヘッド1を採用す
る場合には、ダクト9によって記録ヘッド1内部からも
放熱することができるようになっている。かかる記録ヘ
ッド1を従来のキャリッジに取り付けた場合にも、理論
的にはその脱着構造上間隙が生じるために空気が流通す
るということができるが、きわめてその効率は悪く、ほ
ぼ発明の効果が得られない。
【0037】そこで図10に示すように、本実施形態にお
いてはキャリッジ23の主走査方向側面に空気を取り込む
ための開口部28を形成している。この開口部28は記録ヘ
ッド1に設けたダクト9と略対応した位置に設けてお
り、ダクト9に外気を導く際の流抵抗を最小限に抑える
よう構成されている。
【0038】図11を用いて空気11の流れについて説明す
る。図において空気11はキャリッジ23に設けた開口部28
から流入し、ダクト9を通過して支持部材4の裏面及び
流路8を冷却し、主走査方向反対側の開口部28から流出
する。すなわちキャリッジ23側面に開口部を設けない場
合に比して格段に空気11の流量を確保することができ、
冷却効果を大幅に向上させることができる。
【0039】[インクジェット記録方式]ここで本実施
形態に用いられるインクジェット記録方式について説明
する。本発明は、特にインクジェット記録方式の中でも
インク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとし
て熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体や
レーザー光等)を備え、前記熱エネルギーによりインク
の状態変化を引き起こさせる方式の記録ヘッド、記録装
置に於いて優れた効果をもたらすものである。
【0040】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740796号明細書
に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ま
しい。
【0041】この方式は特にオンデマンド型の場合に
は、液体(インク)が保持されているシートや液路に対
して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応し
ていて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくと
も一つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換
体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面
に膜沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一対応し
液体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。
この気泡の成長、収縮により、吐出用開口を介して液体
(インク)を吐出させて少なくとも一つの滴を形成す
る。
【0042】この駆動信号をパルス形状とすると、即時
適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優
れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。
このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第446335
9号明細書、同第4345262号明細書に記載されているよう
なものが適している。尚、上記熱作用面の温度上昇率に
関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、更に優れた記録を行うことがで
きる。
【0043】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線上液路又は直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、米国特許4459600号明細
書を用いた構成も本発明に含まれるものである。
【0044】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や、熱エネルギーの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59年第138461号公報に基づいた構成としても本
発明は有効である。
【0045】
【発明の効果】上記説明した如く、本発明に係る記録ヘ
ッド及びインクジェット記録装置においては、記録ヘッ
ドの筐体と吐出部の熱を伝導される放熱手段との間に外
気に通じる空間を設けたことにより、放熱手段の両面か
ら冷却を行うことがでる。従って従来の記録ヘッドの吐
出部及び放熱手段の表面からのみ冷却を行っていた構成
と比して、はるかに効率的な冷却を行うことができる。
このことから、より長時間に渡って高品質の画像を安定
して記録することが可能となる。また将来的に、より記
録ヘッドの発熱量が増加した場合であっても、安定した
インクの吐出を行うことが可能である。
【0046】また記録ヘッドが所定温度以上に上昇した
場合にも、積極的にキャリッジを動かすことにより冷却
を促進させることができ、画像記録を休止する時間を短
縮させて早期に記録ヘッドを回復させることができる。
従って高い稼働率にも耐えることのできるインクジェッ
ト記録装置を低価格に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る記録ヘッドの側面図であ
る。
【図2】記録ヘッドの部品を説明する分解説明図であ
る。
【図3】空間内の空気の流れを説明する記録ヘッドの断
面図である。
【図4】空間内の空気の流れを説明する記録ヘッドの下
面分解図である。
【図5】放熱手段からの放熱の様子を説明する記録ヘッ
ドの断面図である。
【図6】第2実施形態に係る記録ヘッド1の斜視図であ
る。
【図7】記録ヘッド底面を説明する部分分解図である。
【図8】記録ヘッド底面を説明する参考図である。
【図9】第3実施形態に係るインクジェット記録装置の
要部構成図である。
【図10】キャリッジを説明する斜視図である。
【図11】キャリッジ及び記録ヘッドのダクト内を説明
する平面断面図である。
【図12】従来の記録ヘッドの構成を説明する図であ
る。
【符号の説明】
S …シート 1 …記録ヘッド 2 …インクタンク 2a …ジョイント部 3 …筐体 3a …保持部 4 …支持部材 4a …インク供給穴 5 …吐出部 6 …フレキシブルケーブル 7 …インク 8 …流路 9 …ダクト 9a …ダクト入口 9b …ダクト出口 9c …貫通部 10 …斜面 11 …空気 12 …空気 13 …記録ヘッド 14 …整流部 20 …インクジェット記録装置 21 …給送ローラ 22 …搬送ローラ 23 …キャリッジ 24 …タイミングベルト 25 …主走査軸 26 …主走査軸 27 …排出コロ 28 …開口部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査方向に移動するキャリッジ上に搭
    載される記録ヘッドであって、 インクを吐出させるエネルギーを発生するエネルギー変
    換手段と、 前記エネルギー変換手段の熱を伝導される放熱手段と、 前記放熱手段を支持する筐体とを有し、 前記筐体と放熱手段との間に外気に通じる空間を設けた
    ことを特徴とする記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記エネルギー変換手段はインクを吐出
    させる吐出部に配置され、前記放熱手段は前記吐出部の
    支持部材であることを特徴とする請求項1記載の記録ヘ
    ッド。
  3. 【請求項3】 前記支持部材は板状体であって、 一方の面に前記吐出部を支持すると共に、 他方の面に隣接して前記空間を設けていることを特徴と
    する請求項2記載の記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記吐出部にインクを供給する流路の外
    壁の少なくとも一部が前記空間内に露出することを特徴
    とする請求項2記載の記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記筐体と放熱手段の間に設けた空間
    は、前記キャリッジの移動方向である主走査方向のいず
    れか一方側に開口していることを特徴とする請求項1記
    載の記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記筐体と放熱手段の間に設けた空間
    は、前記キャリッジの移動方向である主走査方向に貫通
    していることを特徴とする請求項1記載の記録ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記空間は、内部に向かって断面積が小
    さくなるよう傾斜を有していることを特徴とする請求項
    1記載の記録ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記空間は、上方に向かって断面積が小
    さくなるよう傾斜を有していることを特徴とする請求項
    1記載の記録ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記支持部材は、前記筐体に主走査方向
    に設けた保持部によって取り付けられていることを特徴
    とする請求項1記載の記録ヘッド。
  10. 【請求項10】 前記空間内に、該空間内を流れる気流
    を導く整流部を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    記録ヘッド。
  11. 【請求項11】 主走査方向に移動可能であり、請求項
    1乃至10のいずれか1項記載の記録ヘッドを搭載しう
    るキャリッジと、シートを副走査方向に間欠搬送しうる
    搬送手段とを有することを特徴とするインクジェット記
    録装置。
  12. 【請求項12】 前記キャリッジの側面に、前記記録ヘ
    ッドに設けた空間に外気を導く開口部を設けたことを特
    徴とする請求項11記載のインクジェット記録装置。
  13. 【請求項13】 前記キャリッジの開口部は、前記記録
    ヘッドに設けた空間と略対応した位置に設けたことを特
    徴とする請求項12記載のインクジェット記録装置。
  14. 【請求項14】 前記記録ヘッドの温度が所定温度以上
    に上昇した場合に、 画像記録を休止し、 画像を記録することなく前記キャリッジを走査させるこ
    とを特徴とする請求項11記載のインクジェット記録装
    置。
  15. 【請求項15】 前記記録ヘッドの温度が所定温度以上
    に上昇した場合に、 画像記録を休止し、 画像を記録することなく、画像を記録する際よりも高速
    に前記キャリッジを走査させることを特徴とする請求項
    14記載のインクジェット記録装置。
  16. 【請求項16】 前記記録ヘッドの温度が所定温度以上
    に上昇した場合に、 画像記録を休止し、 画像を記録することなく、前記キャリッジを移動可能な
    最大幅で走査させることを特徴とする請求項14記載の
    インクジェット記録装置。
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