JP2002144462A - 脱臭シート及びその製造方法 - Google Patents

脱臭シート及びその製造方法

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JP2002144462A
JP2002144462A JP2000348725A JP2000348725A JP2002144462A JP 2002144462 A JP2002144462 A JP 2002144462A JP 2000348725 A JP2000348725 A JP 2000348725A JP 2000348725 A JP2000348725 A JP 2000348725A JP 2002144462 A JP2002144462 A JP 2002144462A
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adsorbent particles
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Yasuo Oyama
康夫 大山
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Daikyo Giken Kogyo Co Ltd
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Daikyo Giken Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱臭性能に優れるとともに、肌身に直接着用
した場合に通気性及び装着感に優れた、特に、各種衛生
用品に好適に用いられる脱臭シート及びその効率的な製
造方法を提供する。 【解決手段】 通気性を有する紙、織布及び不織布から
なる群から選ばれる2枚の同種又は異種の基材1間に接
合樹脂層2を介して吸着物質粒子3を挟持してなる脱臭
シートであって、2枚の基材1の少なくとも一方の内面
に、接合樹脂層2を介して、接合樹脂層2の厚さよりも
粒度が大である吸着物質粒子3を備えてなるとともに、
接合樹脂層2の、隣接する吸着物質粒子3相互間の間隙
に対応する複数箇所に、貫通孔4を備えてなることを特
徴とする脱臭シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、脱臭シート及び
その製造方法に関する。さらに詳しくは、脱臭性能に優
れるとともに、肌身に直接着用した場合に装着感に優れ
た、特に、各種衛生用品に好適に用いられる脱臭シート
及びその効率的な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 高年齢化に伴い、パンツ、おむつ、カ
バーシート等の各種衛生用品の需要が高まっているが、
このような衛生用品を実際に使用する介護の現場では、
人体からの排泄物等によって発生する異臭、悪臭が一つ
の大きな問題となっている。
【0003】 このような悪臭の問題を解消するため、
上記各種衛生用品の材料として、その基材の接着や表面
処理等に用いる接着剤やバインダー樹脂に吸着物質粒子
を混合した脱臭シートが用いられるようになっている。
【0004】 しかし、このような脱臭シートは、脱臭
効率を上げるため、多量の吸着物質粒子を混合する必要
があるため生産コストの上昇を招来し、また、通常、接
着剤やバインダー樹脂は連続した層として形成されるた
め脱臭シートの通気性を阻害する要因となっており、さ
らに、接着剤やバインダー樹脂を用いることから、シー
トの柔軟性が喪失し易く、特に、肌身に直接着用した場
合、ゴワゴワして肌触りが悪い(装着感に劣る)という
問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、上述の問
題に鑑みなされたもので、脱臭性能に優れるとともに、
肌身に直接着用した場合に通気性及び装着感に優れた、
特に、各種衛生用品に好適に用いられる脱臭シート及び
その効率的な製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本発明者は、上述の課
題を解決すべく鋭意研究した結果、脱臭効率を向上させ
るため、吸着物質粒子を接着剤やバインダー樹脂中に埋
没させることなく表面に露出した状態とすること、ま
た、脱臭効率、通気性及び装着感を向上させるため、接
着剤やバインダー樹脂に貫通孔を設けること等により、
上記目的を達成することができることを知見し、本発明
を完成させた。
【0007】 すなわち、本発明は、以下の脱臭シート
及びその製造方法を提供するものである。
【0008】[1] 通気性を有する紙、織布及び不織
布からなる群から選ばれる2枚の同種又は異種の基材間
に接合樹脂層を介して吸着物質粒子を挟持してなる脱臭
シートであって、前記2枚の基材の少なくとも一方の内
面に、前記接合樹脂層を介して、前記接合樹脂層の厚さ
よりも粒度が大である吸着物質粒子を備えてなるととも
に、前記接合樹脂層の、隣接する前記吸着物質粒子相互
間の間隙に対応する複数箇所に、貫通孔を備えてなるこ
とを特徴とする脱臭シート。
【0009】[2] 前記吸着物質粒子が、黒墨土であ
る前記[1]に記載の脱臭シート。
【0010】[3] 前記接合樹脂層が、ポリオレフィ
ン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂及
びエポキシ系樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1
種の樹脂からなるものである前記[1]又は[2]に記
載の脱臭シート。
【0011】[4] 前記吸着物質粒子の粒度が、前記
接合樹脂層の厚さよりも1.5倍以上大である前記
[1]〜[3]のいずれかに記載の脱臭シート。
【0012】[5] 通気性を有する紙、織布及び不織
布からなる群から選ばれる2枚の同種又は異種の基材間
に接合樹脂層を介して吸着物質粒子を挟持してなる脱臭
シートであって、前記2枚の基材間に、前記接合樹脂層
を介して、前記接合樹脂層の厚さよりも粒度が大である
吸着物質粒子を備えてなるとともに、前記吸着物質粒子
が前記接合樹脂層を貫通して、前記接合樹脂層表面から
露出した部分を有してなることを特徴とする脱臭シー
ト。
【0013】[6] 通気性を有する紙、織布及び不織
布からなる群から選ばれる2枚の同種又は異種の基材間
に、接合樹脂の層を介して吸着物質粒子を挟持した脱臭
シートの製造方法であって、前記吸着物質粒子に発泡剤
を混合して混合物を調製し、前記基材の少なくとも一方
の内面に、前記吸着物質粒子と発泡剤との混合物を載置
し、120℃以上の温度で溶融した接合樹脂を、前記接
合樹脂の層の厚さよりも前記吸着物質粒子の粒度が大と
なるように薄膜状にして、前記吸着物質粒子と発泡剤と
の混合物が載置した前記基材内面上に供給し、前記基材
と前記溶融した接合樹脂の層との間に前記吸着物質粒子
と発泡剤との混合物を挟持した状態で前記基材の外面側
から貼り合わせて、前記発泡剤が発泡して前記接合樹脂
層に貫通孔を形成した後に、前記接合樹脂層を急冷硬化
させることを特徴とする脱臭シートの製造方法。
【0014】[7] 前記吸着物質粒子として、黒墨土
を用いる前記[6]に記載の脱臭シートの製造方法。
【0015】[8] 前記接合樹脂層として、ポリオレ
フィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹
脂及びエポキシ系樹脂からなる群から選ばれる少なくと
も1種の樹脂からなるものを用いる前記[6]又は
[7]に記載の脱臭シートの製造方法。
【0016】[9] 前記吸着物質粒子の粒度が、前記
接合樹脂層の厚さよりも1.5倍以上大となるように、
120℃以上の温度で溶融した接合樹脂を薄膜状にする
前記[6]〜[8]のいずれかに記載の脱臭シートの製
造方法。
【0017】[10] 前記発泡剤として、低温熱分解
型発泡剤を用いる前記[6]〜[9]のいずれかに記載
の脱臭シートの製造方法。
【0018】[11] 通気性を有する紙、織布及び不
織布からなる群から選ばれる2枚の同種又は異種の基材
間に、接合樹脂の層を介して吸着物質粒子を挟持する脱
臭シートの製造方法であって、前記2枚の基材の少なく
とも一方の内面に、前記吸着物質粒子を載置し、120
℃以上の温度で溶融した接合樹脂を、前記接合樹脂の層
の厚さよりも前記吸着物質粒子の粒度が大となるように
薄膜状にして、前記吸着物質粒子が載置された前記基材
内面上に供給し、前記基材と、前記溶融した薄膜状の接
合樹脂の層との間に、前記吸着物質粒子を挟持した状態
で前記基材の外面側から押圧して貼り合わせ、前記吸着
物質粒子が前記接合樹脂の層を突き破って貫通した後
に、前記接合樹脂の層を急冷硬化させることを特徴とす
る脱臭シートの製造方法。
【0019】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態を、
図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0020】 図1(a)に示すように、本発明の脱臭
シートは、通気性を有する紙、織布及び不織布からなる
群から選ばれる2枚の同種又は異種の基材1(1a、1
b)間に接合樹脂層2を介して吸着物質粒子3を挟持し
てなる脱臭シートであって、2枚の基材1の少なくとも
一方(図1(a)では基材1a)の内面に、接合樹脂層
2を介して、接合樹脂層2の厚さよりも粒度が大である
吸着物質粒子3を備えてなるとともに、接合樹脂層2
の、隣接する吸着物質粒子3相互間の間隙に対応する複
数箇所に、貫通孔4を備えてなることを特徴とする。な
お、図1(a)においては、基材1aの内面に吸着物質
粒子3を載置する場合を示すが、基材1a及び基材1b
の両方の内面に、接合樹脂層2を介して、吸着物質粒子
3を載置してもよい。
【0021】 図1(b)に示すように、本発明の脱臭
シートは、通気性を有する紙、織布及び不織布からなる
群から選ばれる2枚の同種又は異種の基材1(1a、1
b)間に接合樹脂層2を介して吸着物質粒子3を挟持し
てなる脱臭シートであって、2枚の基材1の間に、接合
樹脂層2を介して、接合樹脂層2の厚さよりも粒度が大
である吸着物質粒子3を備えてなるとともに、吸着物質
粒子3が接合樹脂層2を貫通して、接合樹脂層2表面か
ら(基材1側に)露出した部分を有してなるものであっ
てもよい。
【0022】 以下、各構成要素ごとに具体的に説明す
る。
【0023】 本発明に用いられる基材1としては、通
気性を有する紙、織布及び不織布からなる群から選ばれ
る2枚の同種又は異種のシート材料であれば特に制限は
ない。従って、紙と紙、織布と織布、不織布と不織布の
ような同種の組合わせであってもよく、紙と織布、紙と
不織布、織布と不織布のような異種の組合わせであって
もよい。このような基材1は、使用環境によっては、耐
水性や、適度な機械的強度を持つものが好ましい。ま
た、肌身に直接着用するパンツやおむつ等の衛生用品の
場合は、柔軟性やフィット感に優れるとともに、肌を刺
激してアレルギーや炎症を発生させないもので、かつ使
い捨てた場合に環境負荷が小であるものが好ましい。
【0024】 具体的には、タオルペーパー、キッチン
ペーパー、ティッシュペーパー、不織紙等を挙げること
ができる。
【0025】 本発明における接合樹脂層2は、基材1
の間に吸着物質粒子3を挟持して、固定するために用い
られる。
【0026】 接合樹脂層2としては、基材1の間に吸
着物質粒子3を確実に接合、固定できるものであれば特
に制限はなく、汎用の接着剤及びバインダー樹脂を用い
ることができる。肌身に直接着用するパンツやおむつ等
の衛生用品の場合は、肌を刺激してアレルギーや炎症を
発生させないもので、かつ使い捨てた場合に環境負荷が
小であるものが好ましい。
【0027】 具体的には、ポリエチレン,ポリプロピ
レン等のポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、
ポリエステル系樹脂及びエポキシ系樹脂からなる群から
選ばれる少なくとも1種の樹脂からなるものを挙げるこ
とができる。
【0028】 接合樹脂層2は、隣接する吸着物質粒子
3相互間の間隙に対応する複数箇所に貫通孔4を備えて
いる。このため、脱臭シートに優れた脱臭性能及び通気
性を付与するとともに、層としての連続性が切断される
ためゴワゴワ感が解消して、しなやかさが増大し、装着
感を高めることができる。
【0029】 接合樹脂層に貫通孔を形成する方法とし
ては、例えば、図1(a)に示すように、吸着物質粒子
3に発泡剤を混合して混合物を調製し、基材1の少なく
とも一方(例えば、1a)の内面に、吸着物質粒子3と
発泡剤との混合物を載置し、120℃以上の温度で溶融
した接合樹脂を、接合樹脂の層2の厚さよりも吸着物質
粒子3の粒度が大となるように薄膜状にして、吸着物質
粒子3と発泡剤との混合物が載置された基材1a内面上
に供給し、基材1と接合樹脂の層2との間に吸着物質粒
子3と発泡剤との混合物を挟持した状態で基材1の外面
側から貼り合わせて、発泡剤を熱又は放射線等により発
泡させ、この発泡が接合樹脂の層2を貫通することによ
り貫通孔4が形成された後に、接合樹脂の層2を急冷硬
化させることを挙げることができる。
【0030】 ここで、接合樹脂層2に用いられる接合
樹脂は、前述のように、120℃以上の温度で溶融して
薄膜状となるとともに、急冷することにより硬化するも
のであるが、この場合の溶融粘度は、103〜107ポア
ズが好ましく、5×104〜5×105ポアズがさらに好
ましい。
【0031】 発泡剤としては特に制限はないが、例え
ば、低温熱分解型発泡剤が、確実な発泡、延いては、確
実な貫通孔の形成の面から好ましい。
【0032】 発泡剤と吸着物質粒子3との混合物中に
おける発泡剤の混合割合は、8〜20重量%が好まし
く、11〜14重量%がさらに好ましい。8重量%未満
であると、形成される貫通孔の数が少な過ぎて、脱臭効
率や通気性が不十分となることがあり、14重量%を超
えると、接着不足で吸着物質が剥がれることがある。
【0033】 また、図1(a)に示すような貫通孔4
を形成することなく(発泡剤を用いることなく)、図1
(b)に示すように、2枚の基材1と溶融した薄膜状の
接合樹脂層2との間に吸着物質粒子3を挟持した状態で
基材1の外面側から押圧して貼り合わせ、吸着物質粒子
3が接合樹脂層2を突き破って貫通させた後に、接合樹
脂層2を急冷硬化させて、吸着物質粒子3を接合樹脂層
2の表面から露出せしめてもよい。ここで、基材1の外
面側から加える押圧力としては、50〜150kg/m
2が好ましい。50kg/m2未満であると、吸着物質粒
子3が十分に接合樹脂層2を突き破って貫通することが
できないことがあり、150kg/m2を超えると、吸
着物質粒子3が潰れてしまうことがある。
【0034】 本発明に用いられる吸着物質粒子3とし
ては、粒子状、粉体状で、優れた脱臭性能を有するもの
であれば特に制限はないが、例えば、黒墨土、カーボン
ブラック、木炭、トリマリン、ゼオライト、ベントナイ
ト、アロフェン、イモゴライト等を挙げることができ
る。中でも、高脱臭性能、低価格等の面から黒墨土が好
ましい。
【0035】 吸着物質粒子3の粒度は、接合樹脂層2
の厚さよりも1.5倍以上大であることが、吸着物質粒
子3の接合樹脂層2からの露出面積を拡大して脱臭性能
を向上させるため好ましい。具体的には、吸着物質粒子
3の粒度として、5〜200μmが好ましく、10〜5
0μmがさらに好ましく、接合樹脂層2の厚さとして
は、3〜130μmが好ましく、6〜30μmがさらに
好ましい。
【0036】
【実施例】 以下、本発明を実施例によってさらに具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例によっていか
なる制限を受けるものではない。
【0037】接合樹脂層が貫通孔を備えた一例(吸着物
質粒子:基板の片方に配置) 実施例1 図2に示すように、ラミネート装置(池貝鉄工所(株)
製 商品名:LA−100)の一対のラミネートロール
14を用いて、2枚の基材11としてのタオルペーパー
(大興紙業(株)製 商品名:ダイコータオルペーパ
ー、単位面積当たりの重量:45g/m2)を矢印方向
に回転運動させ、その片方の上に、第1の吸着物質粒子
供給ホッパー15から、吸着物質粒子13としての黒墨
土((株)エコウォータジャパン製 商品名:B・S3
号、粒度:25〜50μm)及び発泡剤としての重曹
(三協化成(株)製 商品名:セルマイク266、混合
物中の混合割合:14重量%)10g/m2を、第1の
ゴムロール16及び第1の粗目のグラビアロール17で
供給量が一定となるように調整しながら供給、積載し、
吸着物質粒子13及び発泡剤を積載した基材11上に、
押出し機(池貝鉄工所(株)製 商品名:FS25−2
5)の接合樹脂供給ホッパー18から、140℃で溶融
した厚さが15μmの薄膜状の接合樹脂層12としての
ポリエチレンフィルムを押出して、ラミネートロール1
4を用いて押圧力80kg/m2でラミネートした。
【0038】接合樹脂層が貫通孔を備えた他の例(吸着
物質粒子:基板の両方に配置) 実施例2 図3に示すように、ラミネート装置(池貝鉄工所(株)
製 商品名:LA−100)の一対のラミネートロール
14を用いて、2枚の基材11a、11bとしてのタオ
ルペーパー(大興紙業(株)製 商品名:ダイコータオ
ルペーパー、単位面積当たりの重量:45g/m2)を
矢印方向に回転運動させ、その両方上に、第1の吸着物
質粒子供給ホッパー15から、吸着物質粒子13として
の黒墨土((株)エコウォータジャパン製 商品名:B
・S3号、粒度:25〜50μm)及び発泡剤としての
重曹(三協化成(株)製 商品名:セルマイク266、
混合物中の混合割合:7重量%)の混合物10g/m2
を、第1のゴムロール16及び第1の粗目のグラビアロ
ール17で供給量が一定となるように調整しながら供
給、積載するとともに、第2の吸着物質粒子供給ホッパ
ー19から、前記黒墨土及び発泡剤の混合物10g/m
2を、第2のゴムロール20及び第2の粗目のグラビア
ロール21で供給量が一定となるように調整しながら供
給、積載し、吸着物質粒子13及び発泡剤を積載した両
方の基材11a、11bの間に、押出し機(池貝鉄工所
(株)製 商品名:FS25−25)の接合樹脂供給ホ
ッパー18から、140℃で溶融した厚さが15μmの
薄膜状の接合樹脂層12としてのポリエチレンフィルム
を押出して、ラミネートロール14を用いて押圧力80
kg/m2でラミネートした。
【0039】吸着物質粒子を接合樹脂から露出させた一
例(吸着物質粒子:基板の片方に配置) 実施例3 実施例1において、吸着物質粒子としての黒墨土10g
/m2のみを用い、発泡剤としての重曹を用いなかった
こと、及びラミネートロールの押圧力130kg/m2
でラミネートしたこと以外は実施例1と同様にした。
【0040】吸着物質粒子を接合樹脂から露出させた他
の例(吸着物質粒子:基板の両方に配置) 実施例4 実施例2において、吸着物質粒子としての黒墨土10g
/m2のみをそれぞれ用い、発泡剤としての重曹を用い
なかったこと、及びラミネートロールの押圧力130k
g/m2でラミネートしたこと以外は実施例2と同様に
した。
【0041】脱臭試験 バッグ法に準拠し、臭気物質として、硫化水素、アンモ
ニア、トリメチルアミンを用いて、実施例1〜4で得ら
れた脱臭シートによる脱臭率を測定した。その結果を表
1に示す。なお、バッグ法とは、テドラーバッグ(5リ
ットル)中に、脱臭シート試料、及び所定濃度の各種臭
気物質を注入し、臭気物質初期濃度及び注入3時間後の
臭気物質濃度をそれぞれ検知管を用いて測定し、下記の
式より脱臭率(%)を換算する方法を意味する。
【0042】
【数1】脱臭率(%)={(臭気物質初期濃度−注入3
時間後の臭気物質濃度)/臭気物質初期濃度}×100
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明によっ
て、脱臭性能に優れるとともに、肌身に直接着用して用
いた場合に装着感に優れた、特に各種衛生用品に好適に
用いられる脱臭シート及びその効率的な製造方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の脱臭シートの実施の形態を模式的に
示す断面図で、(a)は接合樹脂層に貫通孔を備えた場
合、(b)は吸着物質粒子を接合樹脂から露出させた場
合をそれぞれ示す。
【図2】 本発明の脱臭シートの一の実施例を模式的に
示す説明図で、吸着物質粒子を基材の片方に配置した場
合を示す。
【図3】 本発明の脱臭シートの他の実施例を模式的に
示す説明図で、吸着物質粒子を基材の両方に配置した場
合を示す。
【符号の説明】
1(1a、1b)…基材、2…接合樹脂層、3…吸着物
質粒子、4…貫通孔、11(11a、11b)…基材、
12…接合樹脂層、13…吸着物質粒子、14…ラミネ
ートロール、15…第1の吸着物質粒子供給ホッパー、
16…第1のゴムロール、17…第1の粗目のグラビア
ロール、18…接合樹脂供給ホッパー、19…第2の吸
着物質粒子供給ホッパー、20…第2のゴムロール、2
1…第2の粗目のグラビアロール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61F 13/15 A41B 13/02 E 13/511 Fターム(参考) 3B029 BB02 BB06 BD22 BF04 4C080 AA05 BB02 CC13 HH05 JJ05 JJ06 KK08 LL10 MM02 MM05 NN22 NN26 NN27 NN28 QQ03 4C098 AA09 DD01 4F100 AA08 AC10 AC10C AK01C AK03C AK04 AK41C AK51C AK53C AT00A AT00B BA03 BA06 BA10A BA10B CA01 CA01C CA01H DE01C DG10A DG10B DG12A DG12B DG15A DG15B EH17C EH171 EH23 EJ02C EJ023 EJ083 EJ503 GB72 JD02 JD02A JD02B JD14 JD14C JL11C YY00C

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性を有する紙、織布及び不織布から
    なる群から選ばれる2枚の同種又は異種の基材間に接合
    樹脂層を介して吸着物質粒子を挟持してなる脱臭シート
    であって、 前記2枚の基材の少なくとも一方の内面に、前記接合樹
    脂層を介して、前記接合樹脂層の厚さよりも粒度が大で
    ある吸着物質粒子を備えてなるとともに、前記接合樹脂
    層の、隣接する前記吸着物質粒子相互間の間隙に対応す
    る複数箇所に、貫通孔を備えてなることを特徴とする脱
    臭シート。
  2. 【請求項2】 前記吸着物質粒子が、黒墨土である請求
    項1に記載の脱臭シート。
  3. 【請求項3】 前記接合樹脂層が、ポリオレフィン系樹
    脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂及びエポ
    キシ系樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種の樹
    脂からなるものである請求項1又は2に記載の脱臭シー
    ト。
  4. 【請求項4】 前記吸着物質粒子の粒度が、前記接合樹
    脂層の厚さよりも1.5倍以上大である請求項1〜3の
    いずれかに記載の脱臭シート。
  5. 【請求項5】 通気性を有する紙、織布及び不織布から
    なる群から選ばれる2枚の同種又は異種の基材間に接合
    樹脂層を介して吸着物質粒子を挟持してなる脱臭シート
    であって、 前記2枚の基材間に、前記接合樹脂層を介して、前記接
    合樹脂層の厚さよりも粒度が大である吸着物質粒子を備
    えてなるとともに、前記吸着物質粒子が前記接合樹脂層
    を貫通して、前記接合樹脂層表面から露出した部分を有
    してなることを特徴とする脱臭シート。
  6. 【請求項6】 通気性を有する紙、織布及び不織布から
    なる群から選ばれる2枚の同種又は異種の基材間に、接
    合樹脂の層を介して吸着物質粒子を挟持した脱臭シート
    の製造方法であって、 前記吸着物質粒子に発泡剤を混合して混合物を調製し、 前記2枚の基材の少なくとも一方の内面に、前記吸着物
    質粒子と発泡剤との混合物を載置し、 120℃以上の温度で溶融した接合樹脂を、前記接合樹
    脂の層の厚さよりも前記吸着物質粒子の粒度が大となる
    ように薄膜状にして、前記吸着物質粒子と発泡剤との混
    合物が載置した前記基材内面上に供給し、 前記基材と前記溶融した接合樹脂の層との間に前記吸着
    物質粒子と発泡剤との混合物を挟持した状態で前記基材
    の外面側から貼り合わせて、前記発泡剤が発泡して前記
    接合樹脂層に貫通孔を形成した後に、前記接合樹脂層を
    急冷硬化させることを特徴とする脱臭シートの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記吸着物質粒子として、黒墨土を用い
    る請求項6に記載の脱臭シートの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記接合樹脂層として、ポリオレフィン
    系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂及び
    エポキシ系樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種
    の樹脂からなるものを用いる請求項6又は7に記載の脱
    臭シートの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記吸着物質粒子の粒度が、前記接合樹
    脂層の厚さよりも1.5倍以上大となるように、120
    ℃以上の温度で溶融した接合樹脂を薄膜状にする請求項
    6〜8のいずれかに記載の脱臭シートの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記発泡剤として、低温熱分解型発泡
    剤を用いる請求項6〜9のいずれかに記載の脱臭シート
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 通気性を有する紙、織布及び不織布か
    らなる群から選ばれる2枚の同種又は異種の基材間に、
    接合樹脂の層を介して吸着物質粒子を挟持する脱臭シー
    トの製造方法であって、 前記2枚の基材の少なくとも一方の内面に、前記吸着物
    質粒子を載置し、 120℃以上の温度で溶融した接合樹脂を、前記接合樹
    脂の層の厚さよりも前記吸着物質粒子の粒度が大となる
    ように薄膜状にして、前記吸着物質粒子が載置された前
    記基材内面上に供給し、 前記基材と、前記溶融した薄膜状の接合樹脂の層との間
    に、前記吸着物質粒子を挟持した状態で前記基材の外面
    側から押圧して貼り合わせ、前記吸着物質粒子が前記接
    合樹脂の層を突き破って貫通した後に、前記接合樹脂の
    層を急冷硬化させることを特徴とする脱臭シートの製造
    方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004159787A (ja) * 2002-11-11 2004-06-10 Kao Corp 吸収性物品
JP2009541087A (ja) * 2006-06-20 2009-11-26 ハンジン プリンティング アンド ケミカル カンパニー リミテット ガラス保護フィルム及びその製造方法
JP2011037733A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Moriroku Chemicals Co Ltd 微粉化アロフェンからなる機能性物質及びその組成物

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