JP2002144410A - シート冷却装置 - Google Patents

シート冷却装置

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JP2002144410A
JP2002144410A JP2000340071A JP2000340071A JP2002144410A JP 2002144410 A JP2002144410 A JP 2002144410A JP 2000340071 A JP2000340071 A JP 2000340071A JP 2000340071 A JP2000340071 A JP 2000340071A JP 2002144410 A JP2002144410 A JP 2002144410A
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正博 新口
Akira Goto
陽 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムの厚みが150μm以上となるよう
な肉厚の、かつ表面性に優れた熱可塑性樹脂フイルムを
高速度で製造するために有用なシート冷却装置を提供す
る。 【解決手段】 熱可塑性樹脂の溶融シートのシート面
(A)を冷却ドラムに密着させ冷却固化させて未延伸シ
ートとする際に、該未延伸シートが冷却ドラムに密着し
ない側のシート面(B)を冷却するのに用いる装置であ
って、シート面(B)を冷却する手段とシート面(B)
の少なくとも1箇所の表面温度を検出する機能を備えて
いることを特徴とするシート冷却装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシート冷却装置に関
し、更に詳しくは、厚みが150μm以上となるような
肉厚の、かつ表面性に優れた熱可塑性樹脂フイルムを高
速度で製造するために有用なシート冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂のシートを製造する方法と
して、樹脂を押出機等の溶融押出装置に供給し、Tダイ
などのスリット状ダイから溶融シートとして押し出し、
冷却ドラム上に密着させ冷却固化させてシートとする方
法が従来から知られている。溶融シートを冷却ドラム上
に密着させる際には、通常、静電密着法、加圧エアー密
着法や吸引密着法など方法が併用される。
【0003】得られたシートは、更に縦方向および横方
向に延伸した二軸延伸フイルムを製造するために用いら
れるが、肉厚の厚い二軸延伸フイルムを製造する場合
は、シートも厚みが厚いため冷却ドラムでの冷却が不足
することがあり、フイルム品質上の障害になる。これを
防ぐため、溶融シートを冷却ドラムで冷却するときに、
ドラムに接触していない側のシート表面を空冷或いは水
冷することも行われている。
【0004】しかしながら、最近はフイルムの表面特性
に対する要求が高度化し、特に肉厚フイルムでは従来の
シート製造方法では品質に問題が生じるようになった。
例えば、溶融シートの冷却不足を解消するために従来の
方法で冷却を強化すると、冷却が過剰な部分が生じ、シ
ートの延伸性が不均一となるためフイルム表面状態を悪
化させてしまう新たな問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題を解消でき、延伸後の厚みが150μm以上とな
るような肉厚で、かつ表面性の良好なフイルムを高速で
製造するために有用なシートの冷却装置を提供すること
にある。
【0006】本発明者は、種々検討した結果、溶融シー
トを冷却する際に、シートを構成する熱可塑性樹脂の結
晶化速度が速い温度領域を迅速に冷却すれば課題を解決
できることを見出し本発明に到達した。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、本発明
によれば、熱可塑性樹脂の溶融シートのシート面(A)
を冷却ドラムに密着させ冷却固化させて未延伸シートと
する際に、該未延伸シートが冷却ドラムに密着しない側
のシート面(B)を冷却するのに用いる装置であって、
シート面(B)を冷却する手段とシート面(B)の少な
くとも1箇所の表面温度を検出する機能を備えているこ
とを特徴とするシート冷却装置により達成できる。
【0008】また、本発明の好ましい態様として、冷却
ドラム上の円周方向に移動可能であるシート冷却装置、
冷却ドラム上のシート面(B)を冷却する手段が空冷で
あるシート冷却装置、冷却ドラム上のシート面(B)の
表面温度を検出する機能がシート冷却装置のシート走行
方向における中心部に設置されているシート冷却装置、
冷却ドラム上のシート面(B)の表面温度が、熱可塑性
樹脂の結晶化速度が最大となる温度(以下『結晶化温
度』と略記することがある)±5℃の範囲内となる位置
(C)にシート冷却装置の中心部を移動することが可能
なシート冷却装置、冷却ドラム上のシート面(B)の表
面温度を検出する機能がシート冷却装置のシート走行方
向における最前部及び最後部に設置されているシート冷
却装置、シート冷却装置のシート走行方向における最前
部及び最後部に設置されている表面温度を検出する機能
により検出されるシート面(B)の表面温度が、熱可塑
性樹脂の結晶化温度±30℃の範囲内となるよう空冷風
量および空冷温度を調整することが可能なシート冷却装
置、シート冷却装置がシートの幅方向に3個以上分割さ
れていて、それぞれが互いに独立してシート面(B)を
冷却する手段およびシート面(B)の表面温度を検出す
る機能を備え、かつシート走行方向に移動可能であるシ
ート冷却装置を挙げることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】(熱可塑性樹脂)本発明における熱可塑性
樹脂とは、延伸可能な熱可塑性ポリマーを主成分とする
樹脂であり、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレン−2,6−ナフタレート、ポリブチレンテレフ
タレートのような芳香族ポリエステル、ポリエチレン、
ポリプロピレンのようなポリオレフイン、ポリスチレン
のようなポリビニル、ナイロン6(ポリカプロラクタ
ム)、ナイロン66(ポリ(ヘキサメチレンジアミン−
co−アジピン酸))のようなポリアミド、ビスフェノ
ールAポリカーボネートのような芳香族ポリカーボネー
ト、ポリスルフォン等の単独重合体或いはこれらの共重
合体を主成分とする樹脂を挙げることができる。
【0011】上記熱可塑性ポリマーの中では、延伸によ
る分子配向が可能な芳香族ポリエステル、ポリオレフィ
ン、ポリアミドが好ましく、分子が二軸配向した際に光
学的、機械的、熱的特性が優れたものになるポリエチレ
ンテレフタレート或いはポリエチレン−2,6−ナフタ
レートが特に好ましい。
【0012】(延伸フィルム)本発明のシート冷却装置
は、熱可塑性樹脂の未延伸シートを縦方向および横方向
に1段以上延伸した二軸延伸フィルムを製造する際に好
ましく適用でき、特に厚みが150μm以上の二軸延伸
フイルムを製造する際に好ましく適用できる。
【0013】このような延伸フィルムは、例えば下記の
ように製造することができる。即ち、熱可塑性樹脂を押
出機等の溶融押出装置に供給し、加熱し溶融させてTダ
イなどのスリット状ダイから押し出し、冷却ロール上に
密着させ、本発明のシート冷却装置を用いて冷却固化さ
せて未延伸シートとし、この未延伸シートを複数のロー
ルを備えた縦延伸装置に供給することにより、引続き連
続的に縦延伸することにより製膜することができる。
【0014】(シート冷却装置)本発明のシート冷却装
置は、熱可塑性樹脂の溶融シートのシート面(A)を冷
却ドラムに密着させ冷却固化させて未延伸シートとする
際に、該未延伸シートが冷却ドラムに密着しない側のシ
ート面(B)を冷却するのに用いる装置であって、シー
ト面(B)を冷却する手段とシート面(B)の少なくと
も1箇所の表面温度を検出する機能を備えているもので
ある。
【0015】このシート面(B)を冷却する手段とは、
例えば冷却ドラムに密着した冷却過程の溶融シートのド
ラムに密着しない側のシート面(B)に向かって冷却用
の空気或いは噴霧状の水を吹き付ける手段である。この
冷却手段は、空冷であることが好ましい。
【0016】また、シート面(B)の少なくとも1箇所
の表面温度を検出する機能とは、シート面(B)の表面
温度を検出できる位置に設置された温度検出機能であ
り、例えば赤外線式温度測定器など非接触式温度測定器
を用いた機能である。
【0017】本発明のシート冷却装置は、移動可能な構
造であって、例えば冷却ドラム上の円周方向に移動可能
であることが好ましい。
【0018】更に、本発明のシート冷却装置は、冷却ド
ラム上のシート面(B)の表面温度を検出する機能がシ
ート冷却装置のシート走行方向における中心部に設置さ
れていることが好ましく、シート面(B)の表面温度
が、熱可塑性樹脂の結晶化温度±5℃の範囲内となる位
置Cにシート冷却装置の中心部を移動することが可能で
あることが好ましい。この位置Cは熱処理温度の結晶化
温度±3℃となる位置であることが更に好ましく、熱処
理温度の結晶化温度±1℃となる位置であることが特に
好ましい。
【0019】また、本発明のシート冷却装置は、冷却ド
ラム上のシート面(B)の表面温度を検出する機能がシ
ート冷却装置のシート走行方向における最前部及び最後
部に設置されていることが好ましく、この最前部及び最
後部に設置されている表面温度を検出する機能により検
出されるシート面(B)の表面温度が、熱可塑性樹脂の
結晶化温度±30℃の範囲内となるよう空冷風量および
空冷温度を調整することが可能であることが好ましい。
【0020】尚、本発明のシート冷却装置は、シートの
幅方向に3個以上分割されていて、それぞれが互いに独
立してシート面(B)を冷却する手段およびシート面
(B)の表面温度を検出する機能を備え、かつシート走
行方向に移動可能であるこよが好ましい。この3個以上
分割されているシート冷却装置は、シートの幅方向にお
ける中央部及び両端部をそれぞれ冷却することができ
る。
【0021】(図による説明)以下に図面を用いて本発
明を説明する。
【0022】図1は本発明の一つの実施形態を示す未延
伸シートの冷却装置である。図1の1は熱可塑性樹脂未
延伸シート、2はシート1を押し出すダイ、3は冷却ド
ラム、4は未延伸シートの冷却ドラムに接触していない
表面(シート面(B))を冷却する空冷装置であり、5
は空冷エアー供給口、6は空冷エアー排気口、7〜9は
フイルム温度検出器である。またCはシートの結晶化速
度が最大となる温度±5℃の範囲内の地点である。
【0023】図には示していないが冷却ドラム3の円周
方向に冷却装置4を移動できる移動装置によって、該冷
却装置4の中心に設置された温度検出器8でシート1の
温度を測定し、シートの結晶化速度が最大となる温度±
5℃の範囲内となる地点Cを探し、空冷装置4の中心が
地点Cに位置するように移動してシート1を冷却するこ
とができる。
【0024】さらに、冷却装置4のシート入口および出
口にも温度検出器7、9を設置し、未延伸シート1の温
度が冷却装置4に入ってから出るまでにシートの結晶化
速度が最大となる温度±30℃の範囲内となるように風
量および空冷エアー温度を調整することにより更に効率
よく冷却できる。
【0025】また図2に示してあるように前記冷却装置
4を未延伸シート4の幅方向に3個以上分割して設置
し、それぞれ独立に該未延伸シート1の温度を検出し、
風量および空冷温度を独立して調整することにより効率
よく冷却できる。
【0026】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいて説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。なお実施例
中の特性は、次のようにして測定した。
【0027】1.固有粘度 o−クロロフェノールを溶媒とし、25℃で測定した。
【0028】2.結晶化温度 サンプル10mgをサンプルパン中に封入し、示差走査
型熱量計(デュポン社製 Thermal Analy
st 2000型 示差熱量計)にて20℃/分の速度
で300℃まで昇温させ、この温度で1分間保持した後
20℃/分の速度で降温させた時の結晶化発熱ピーク温
度を結晶化温度とする。
【0029】3.ヘーズ フイルムを5cm×5cmの正方形にサンプリングし日
本電色工業社製 MODEL1001DP型ヘーズメー
ターでヘーズを測定した。製品の品質規格として、ヘー
ズが5.0%以下のものを規格内(良好)とする。
【0030】[実施例1]ポリエチレンテレフタレート
(固有粘度=0.62dl/g、結晶化温度:200
℃、カオリン微粒子を0.03重量%含む)のペレット
を乾燥した後押出機に供給し、285℃で溶融し、Tダ
イよりシート状に押し出し、図1に示す冷却装置4を用
いてキャストおよび冷却し固化させて未延伸シートを得
た。このとき、冷却ドラム3の速度は8.5m/min
であった。また、シートの結晶化速度が最大となる温度
(200℃)となる地点Cは、シート1が冷却ドラム3
へ着地してから150度の位置であったが、冷却装置4
の中心部がその位置になるよう冷却装置4を移動し、冷
却装置4に入ってから出るまでのシート表面温度が23
0〜170℃の範囲内となるように風量を調整した。シ
ート表面温度の測定には非接触型温度測定器(バーンズ
式輻射温度計)を用いた。
【0031】次いでこの未延伸シートを縦方向に3.5
倍、横方向に3.5倍の倍率で延伸して厚みが250μ
mの二軸延伸ポリエステルフイルムを製造した。得られ
た二軸延伸ポリエステルフイルムは、ヘーズおよび表面
性が良好で、製品の品質規格を満たすものであった。
【0032】[実施例2]ポリエチレン−2,6−ナフ
タレート(固有粘度=0.58dl/g、結晶化温度:
200℃、シリカ微粒子を0.1重量%含む)のペレッ
トを乾燥した後押出機に供給し、295℃で溶融し、T
ダイよりシート状に押し出し、図1に示す冷却装置4を
用いてキャストおよび冷却し固化させて未延伸シートを
得た。このとき、冷却ドラム3の速度は8.5m/mi
nであった。また、シートの結晶化速度が最大となる温
度(200℃)となる地点Cは、シート1が冷却ドラム
3へ着地してから140度の位置であったが、冷却装置
4の中心部がその位置になるよう冷却装置4を移動し、
冷却装置4に入ってから出るまでのシート表面温度が2
30〜170℃の範囲内となるように風量を調整した。
次いでこの未延伸シートを縦方向に3.6倍、横方向に
3.6倍の倍率で延伸して厚みが200μmの二軸延伸
ポリエステルフイルムを製造した。得られた二軸延伸ポ
リエステルフイルムは、ヘーズおよび表面性が良好で、
製品の品質規格を満たすものであった。
【0033】[比較例1]シート面(B)の表面温度を
検出する機能を備えていないシート冷却装置を用い、空
冷装置の設置位置をシート1が冷却ドラム3へ着地して
から90度の位置に固定したまま未延伸シートを得た以
外は実施例1と同様に二軸延伸ポリエステルフイルムを
製膜した。得られた二軸延伸ポリエステルフイルムは、
ヘーズおよび表面性が不良であり、製品規格を満足しな
いものであった。
【0034】尚、未延伸シートを得る際に、冷却装置を
出たシート表面温度をハンディ温度計で測定すると19
0℃であった。
【0035】
【発明の効果】本発明のシート冷却装置を用いることに
より、ヘーズ、表面性の優れた厚み150μm以上の二
軸延伸フイルムを製造することが可能であり、生産性向
上に大きく寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱可塑性樹脂未延伸シートの冷却装置
【図2】本発明の熱可塑性樹脂未延伸シートの冷却装置
【符号の説明】
1:熱可塑性樹脂未延伸シート 2:ダイ 3:冷却ドラム 4:空冷装置 5:空冷エアー供給口 6:空冷エアー排気口 7〜8:フイルム温度検出器 C:熱可塑性樹脂の結晶化速度が最大となる温度±5℃
の範囲内となる地点

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂の溶融シートのシート面
    (A)を冷却ドラムに密着させ冷却固化させて未延伸シ
    ートとする際に、該未延伸シートが冷却ドラムに密着し
    ない側のシート面(B)を冷却するのに用いる装置であ
    って、シート面(B)を冷却する手段とシート面(B)
    の少なくとも1箇所の表面温度を検出する機能を備えて
    いることを特徴とするシート冷却装置。
  2. 【請求項2】 冷却ドラム上の円周方向に移動可能であ
    る請求項1に記載のシート冷却装置。
  3. 【請求項3】 冷却ドラム上のシート面(B)を冷却す
    る手段が空冷である請求項1に記載のシート冷却装置。
  4. 【請求項4】 冷却ドラム上のシート面(B)の表面温
    度を検出する機能がシート冷却装置のシート走行方向に
    おける中心部に設置されている請求項1に記載のシート
    冷却装置。
  5. 【請求項5】 冷却ドラム上のシート面(B)の表面温
    度が、熱可塑性樹脂の結晶化速度が最大となる温度±5
    ℃の範囲内となる位置(C)にシート冷却装置の中心部
    を移動することが可能な請求項4に記載のシート冷却装
    置。
  6. 【請求項6】 冷却ドラム上のシート面(B)の表面温
    度を検出する機能がシート冷却装置のシート走行方向に
    おける最前部及び最後部に設置されている請求項1に記
    載のシート冷却装置。
  7. 【請求項7】 シート冷却装置のシート走行方向におけ
    る最前部及び最後部に設置されている表面温度を検出す
    る機能により検出されるシート面(B)の表面温度が、
    熱可塑性樹脂の結晶化速度が最大となる温度±30℃の
    範囲内となるよう空冷風量および空冷温度を調整するこ
    とが可能な請求項6に記載のシート冷却装置。
  8. 【請求項8】 シート冷却装置がシートの幅方向に3個
    以上分割されていて、それぞれが互いに独立してシート
    面(B)を冷却する手段およびシート面(B)の表面温
    度を検出する機能を備え、かつシート走行方向に移動可
    能である請求項1に記載のシート冷却装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006281531A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Toyobo Co Ltd 補助冷却装置及びそれを用いた配向ポリエステルフィルムの製造方法並びに配向性ポリエステルフィルムロール
KR100647101B1 (ko) * 2003-06-27 2006-11-23 도시바 기카이 가부시키가이샤 필름 또는 시트 성형 장치
JP2007185898A (ja) * 2006-01-16 2007-07-26 Toray Ind Inc 二軸延伸ポリエステルフィルムおよびその製造方法

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