JP2002143894A - 浚渫泥土の処理方法 - Google Patents

浚渫泥土の処理方法

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JP2002143894A
JP2002143894A JP2000341470A JP2000341470A JP2002143894A JP 2002143894 A JP2002143894 A JP 2002143894A JP 2000341470 A JP2000341470 A JP 2000341470A JP 2000341470 A JP2000341470 A JP 2000341470A JP 2002143894 A JP2002143894 A JP 2002143894A
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mud
dredged
dredged mud
soil
consolidation
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JP2000341470A
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Kenji Shibata
健司 柴田
Jun Mitsumoto
純 光本
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Obayashi Corp
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Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】浚渫された泥土に対し、減容化を図りつつ、強
度特性や圧密特性を改善する。 【構成】本発明に係る浚渫泥土の処理方法においては、
グラブ浚渫船1で海底に堆積した泥土2を浚渫し、これ
を土運船3に積み込む。次に、土運船3で運搬された浚
渫泥土を沿岸に設置された貯泥槽4にいったん貯留した
後、貯泥槽4内の浚渫泥土をスクリューデカンタ5に打
ち込み、浚渫泥土を脱水する。次に、スクリューデカン
タ5のアンダー、すなわち脱水された土に改良剤を添加
し、必要に応じてミキサー6で混合することで改良土を
作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海や湖沼あるいは
河川の水質改善を目的とした浚渫泥土の処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】海や湖沼あるいは河川が閉鎖性水域にな
っている場合、有機物による富栄養化、貧酸素化が進
み、かかる水質汚染に対する対策が急務となっている。
【0003】有機物による水質汚染は、陸域からの過剰
な流入負荷が大きな原因となっており、産業排水の削
減、有機洗剤使用の自粛等によって徐々に改善されつつ
あるが、その一方で、過剰な有機物は分解されずに海底
に堆積し、底質と呼ばれるヘドロ層を形成し、かかるヘ
ドロ層からは、窒素、リンなどの栄養塩が水中に溶出し
て水質汚染を進行させる要因となる。
【0004】したがって、有機物含有量が高い泥土を浚
渫によって除去するなどの対策を講ずることによって、
底質からの栄養塩の溶出を低減し、水質改善を図ること
が重要となるが、その一方で、浚渫された泥土を産業廃
棄物として処分するのではなく、埋立土として有効利用
できるようにするのが望ましいことは言うまでもない。
【0005】ここで、浚渫された泥土を埋立土として利
用するにあたっては、その高い含水比が問題となる。す
なわち、水底に堆積した泥土を浚渫する際、大量の余剰
水が泥土とともに吸い上げられ、含水比はきわめて高く
なる。
【0006】そのため、従来においては、ポンプ浚渫さ
れた500%を超えるような含水比の浚渫土をそのまま
埋立地までポンプ圧送して埋め立て、自重圧密で余剰水
を排水した後、地盤として利用するべく、固化材添加、
盛土載荷、圧密促進等の方法を適宜併用しつつ埋立土の
強度増加を図っていた。
【0007】一方、グラブ浚渫の場合、浚渫された時点
での含水比は200〜300%とポンプ浚渫よりも小さ
いものの、地盤としての利用を図るためには、やはり埋
立土の強度増加を図る必要があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、固化材
添加によって強度増加を図る場合には、含水比がそのま
ま維持される、すなわち多量の水分が残存する結果、埋
立土を減容化するには限度があるという問題を生じてい
た。
【0009】また、盛土載荷によって強度増加を図る場
合には、固化材による強度増加に比べてより大きな減容
化を図ることができる反面、埋立土の土質性状によって
は、載荷すべき盛土高さが非現実的なものとなるという
問題も生じていた。
【0010】また、早期に沈下を終了させるためには、
バーチカルドレーン等の圧密促進を行なわざるを得ない
という問題も生じていた。
【0011】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、浚渫された泥土に対し、減容化を図りつつ、
強度特性や圧密特性を改善することが可能な浚渫泥土の
処理方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る浚渫泥土の処理方法は請求項1に記載
したように、水底に堆積した泥土を浚渫し、次いで、浚
渫された泥土を脱水した後、強度特性及び圧密特性を改
善可能な改良剤を添加して改良土とするものである。
【0013】また、本発明に係る浚渫泥土の処理方法
は、前記改良剤として高分子系固化剤を用いるものであ
る。
【0014】本発明に係る浚渫泥土の処理方法において
は、まず、水底に堆積した泥土を浚渫し、次いで、浚渫
された泥土を脱水する。
【0015】次に、脱水された土に改良剤を添加する
が、該改良剤としては、脱水された土の強度特性及び圧
密特性を改善することができるものを用いる。
【0016】このようにすると、浚渫された泥土は、脱
水によって減容化を図ることができるのみならず、強度
特性及び圧密特性についても改善されることとなり、か
くして、浚渫された泥土を、埋立材、埋め戻し材、盛土
材として有効に再利用することが可能となる。
【0017】泥土を浚渫する方法は任意であって、例え
ば高濃度浚渫船によるポンプ浚渫や、グラブ浚渫を採用
することができる。なお、浚渫された泥土については、
土運船で適宜陸上まで運搬することができる。
【0018】浚渫された泥土を脱水する方法も任意であ
るが、例えばスクリューデカンタ等の遠心分離機を用い
ることができる。
【0019】改良剤は、脱水された土の強度特性及び圧
密特性を改善することができるものであればどのような
ものでもよいが、例えば高分子系固化剤を用いることが
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る浚渫泥土の処
理方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明
する。なお、従来技術と実質的に同一の部品等について
は同一の符号を付してその説明を省略する。
【0021】本実施形態に係る浚渫泥土の処理方法にお
いては図1に示すように、グラブ浚渫船1で海底に堆積
した泥土2を浚渫し、これを土運船3に積み込む。
【0022】次に、土運船3で運搬された浚渫泥土を沿
岸に設置された貯泥槽4にいったん貯留した後、貯泥槽
4内の浚渫泥土をスクリューデカンタ5に打ち込み、浚
渫泥土を脱水する。このとき、スクリューデカンタ5に
適した比重となるように、必要に応じて貯泥槽4内の比
重を適宜調整する。
【0023】次に、スクリューデカンタ5のアンダー、
すなわち脱水された土に改良剤を添加し、必要に応じて
ミキサー6で混合することで改良土を作製する。スクリ
ューデカンタ5のオーバー泥水については、貯泥槽4に
適宜循環させればよい。
【0024】改良剤としては、脱水された土の強度特性
及び圧密特性を改善することができるもの、例えば、ク
リサット(登録商標)の商品名で市販されている高分子
系固化剤(栗田工業株式会社製、以下、単に「クリサッ
ト」と呼ぶ)を用いることができる。
【0025】以上説明したように、本実施形態に係る浚
渫泥土の処理方法によれば、浚渫された泥土が脱水され
て減容化を図ることができるとともに、強度特性及び圧
密特性についても改善されることとなり、かくして、浚
渫された泥土を、埋立材、埋め戻し材、盛土材等として
有効に再利用することが可能となる。
【0026】なお、改良土については脱水処理されてい
るため、陸上での取扱いが容易であることは言うまでも
ない。
【0027】また、改良土を用いて埋め立てた後、必要
な地盤強度を得るにあたって、一定の盛土載荷が必要と
なるが、クリサットを添加した場合の強度増加率は、後
述するように無添加の場合の1.4〜1.5倍となるの
で、それに応じて盛土高を低くすることが可能となると
ともに、クリサットを添加した場合の圧密係数は、無添
加の場合の3〜4倍となるので、それに応じて圧密沈下
終了までに要する期間を短縮することが可能となる。
【0028】本実施形態では、海底に堆積した泥土2の
浚渫をグラブ浚渫船1で行うようにしたが、これに代え
て、高濃度浚渫船によるポンプ浚渫で行うようにしても
よい。
【0029】また、本実施形態では、浚渫泥土を土運船
3で陸地まで運搬するようにしたが、これに代えて、貯
泥槽、スクリューデカンタ及びミキサーを設置してなる
作業船を高濃度浚渫船やグラブ浚渫船の近くに停泊さ
せ、次いで、浚渫された泥土を作業船の貯泥槽に投入
し、該貯泥槽内の浚渫泥土を前記作業船に設置されたス
クリューデカンタに打ち込み、該スクリューデカンタの
アンダー、すなわち脱水された土を上述した改良剤とと
もにミキサーで攪拌混合して処理土を作製するようにし
てもよい。
【0030】かかる場合には、浚渫から処理土作製まで
の処理がすべて海上で行われることとなり、沿岸での設
備設置スペースを確保する必要がなくなる。なお、作製
された処理土については、これを土運船で陸地まで運搬
して再利用するようにしてもよいし、該処理土を土運船
を介して又は直接、埋立材として埋立水域に投入するよ
うにしてもかまわない。
【0031】次に、改良剤を用いた室内実験を行ったの
で、以下にその概要と結果を説明する。
【0032】室内実験にあたっては、まず、湖の底泥を
浚渫し、これをスクリューデカンタで脱水した後、改良
剤であるクリサットを添加して改良土を作製し、その強
度特性及び圧密特性を調べた。
【0033】実験の結果、一軸圧縮強度については、添
加量2kg/m3の場合で40%、添加量4kg/m3の場合で5
0%、それぞれ添加しない場合よりも増加した。なお、
一軸圧縮強度試験は、100 kN/m2の圧密圧力で予圧密し
た試料を用いた。
【0034】また、圧密係数については、添加量4kg/m
3の場合、添加しない場合よりも3〜4倍程度大きくな
ることがわかった。これは、本発明の改良剤としてクリ
サットを使用した場合、早期に圧密が終了することを意
味する。
【0035】さらに、予圧密圧力が大きいほど、一軸圧
縮強度も大きくなる傾向があることもわかった。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る浚渫泥
土の処理方法によれば、浚渫された泥土が脱水されて減
容化を図ることができるとともに、強度特性及び圧密特
性についても改善されることとなり、かくして、浚渫さ
れた泥土を、埋立材、埋め戻し材、盛土材等として有効
に再利用することが可能となる。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る浚渫泥土の処理方法の作業状
況を示した全体図。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水底に堆積した泥土を浚渫し、次いで、
    浚渫された泥土を脱水した後、強度特性及び圧密特性を
    改善可能な改良剤を添加して改良土とすることを特徴と
    する浚渫泥土の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記改良剤として高分子系固化剤を用い
    る請求項1記載の浚渫泥土の処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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