JP2002143225A - 車椅子の緩衝機構 - Google Patents

車椅子の緩衝機構

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JP2002143225A
JP2002143225A JP2000340114A JP2000340114A JP2002143225A JP 2002143225 A JP2002143225 A JP 2002143225A JP 2000340114 A JP2000340114 A JP 2000340114A JP 2000340114 A JP2000340114 A JP 2000340114A JP 2002143225 A JP2002143225 A JP 2002143225A
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JP
Japan
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spring
frame
wheelchair
user
support
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000340114A
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English (en)
Inventor
Tamio Murayama
民生 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawamura Cycle Co Ltd
Original Assignee
Kawamura Cycle Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 路面から使用者に伝わる衝撃的な反力をばね
部材が減衰することができ、使用者の体重移動や駆動輪
の駆動によってばねが撓んで車椅子の車体が傾斜する心
配もない車椅子の緩衝機構を提供すること。 【解決手段】 本体フレーム1に形成されたばねケース
12と、該ばねケース12に装入されたコイルばね13
と、シートフレーム8の両側部に下方に向けて突設され
た支柱14とを備えており、この支柱14がばねケース
12内に嵌入されることにより、コイルばね13にたわ
みを加え得るように構成されている。そして、ばねケー
ス12の底部にコイルばね13が着座するための着脱自
在の蓋部材15が取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車椅子の緩衝機構に
関する。さらに詳しくは、使用者が車椅子を介して路面
などから受ける反力を減衰するための車椅子の緩衝機構
に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】図4
に示すように、従来の車椅子51はその本体フレーム5
2の後部に大径の駆動輪53の車軸53aが回転自在に
取り付けられている。この駆動輪53は自走式では使用
者自らが回転させるものであり、電動式ではモータによ
って回転駆動されるものである。そして、通常はこの駆
動輪53が車椅子および使用者の重量の多くを負担して
いる。シートフレーム54は本体フレーム52の左右側
部それぞれに配置されたパイプ部材から構成されてい
る。この左右のパイプ部材に使用者が着座するための可
撓性座面部材55が掛け渡されている。可撓性座面部材
55は布や合成樹脂製シートなどから形成されている。
【0003】図中、本体フレーム52を構成しているの
は、符号56で示す後部支柱、符号57で示す肘置きフ
レーム、前部支柱(肘置きフレームと一体)57、水平
フレーム58、下部フレーム59、相互に回転しうるX
フレーム60である。Xフレーム60の上端にはシート
フレーム54が固定され、Xフレーム60の下端は本体
フレーム52(下部フレーム59)に回転自在に取り付
けられている。シートフレーム54および本体フレーム
52の左右部分を繋ぐのは相互回転しうるXフレーム6
0のみであるため、車椅子は幅方向に伸縮することがで
きる。縮小するようにXフレーム60を折り畳めばシー
トフレーム54は相対的に上方へ変位する。
【0004】このように、従来の車椅子51では駆動輪
53は本体フレーム52に固定され、シートフレーム5
4も実質的に本体フレーム52に固定されているため、
路面からの反力はほとんど減衰されない。したがって、
路面の段差や凸凹を通過するときには使用者の身体に衝
撃が伝わる。
【0005】本発明はかかる課題を解決するためになさ
れたものであり、路面からの反力が減衰されることによ
り、使用者にとって乗り心地のよい車椅子としうる緩衝
機構を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の車椅子の緩衝機
構は、本体フレームに形成されたばねケースと、該ばね
ケースに装入されたばね部材と、シートフレームの両側
部に下方に向けて突設された支柱とを備えており、上記
支柱がばねケース内に嵌入されることにより、ばねにた
わみを加え得るように構成されている。したがって、使
用者の体重によって上記ばね部材にたわみを生じさせう
ることはもとより、路面からの衝撃的な反力を上記ばね
部材が減衰することができる。また、駆動輪に緩衝機構
を設けたものではないので、使用者の体重移動や駆動輪
の駆動によってばねが撓んで車椅子の車体が傾斜する心
配もない。
【0007】そして、上記ばねケースの底部に着脱自在
の蓋部材を取り付けることにより、使用者の体重に応じ
たばね定数、また、使用者の好みに応じたばね定数を持
つコイルばねに容易に取り替えることができる。また
は、上記ばねケースの底部にばね部材が着座するための
調節用ばね受け部材を螺着し、該調節用ばね受け部材を
ばねケースの長手方向に進退させることによりばね部材
のたわみを変更しうるように構成することにより、ばね
部材を取り替える必要なく、使用者の体重や好みに応じ
たクッション機能を得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の緩衝機構の実施形態を説明する。
【0009】図1は本発明の車椅子の緩衝機構が適用さ
れた本体フレームおよびシートフレームを示す斜視図で
ある。図1に示す車椅子の本体フレーム1を構成する部
材は、左右それぞれに配設された後部支柱2、肘置きフ
レーム3、前部支柱4、水平フレーム5、下部フレーム
6、および、左右間に配設された相互に回転しうるXフ
レーム7である。Xフレーム7は交差した状態で相互に
回転し得るように枢支された二本の棒部材7a、7bか
ら構成されたものである。Xフレーム7の上端にはシー
トフレーム8が固定され、Xフレーム7の下端は上記下
部フレーム6に回転自在に取り付けられている。左右の
シートフレーム8間および左右の後部支柱2間にはそれ
ぞれ可撓性シート部材9(二点鎖線で示す)が張設され
ている。
【0010】前部支柱4には図示しない前輪を取り付け
るための前輪支持部10が配設されており、後部支柱2
には図示しない駆動輪を支持する駆動輪支持部11が配
設されている。水平フレーム5の湾曲した前端部5aに
は図示しないフットステップが取り付けられる。後部支
柱2の上端近傍は後方に湾曲させられて介助者用のグリ
ップ2aが形成されている。
【0011】水平フレーム5と下部フレーム6とに渡
り、上下方向に円筒状のばねケース12が固定されてい
る。ばねケースは左右それぞれに、前後方向に離間して
二個(合計四個)配設されている。各ばねケース12内
にはコイルばね13が装入されている(図2参照)。一
方、シートフレーム8における上記ばねケース12に対
応する位置には下方に向けて支柱14が突設されてい
る。そして、この支柱14がばねケース12内に貫入
し、上記コイルばね13の上端に当接している。したが
って、使用者の体重はシートフレーム8および支柱14
を介してコイルばね13をたわませることになる。逆
に、路面からの反力(主に衝撃力)はコイルばね13に
よって減衰されたうえで使用者に伝わる。
【0012】前述のごとく、シートフレーム8に固設さ
れた上下方向の支柱14と、本体フレーム1に固設され
た上下方向のばねケース12およびコイルばね13とか
ら緩衝機構を構成することにより、この本体フレーム1
のような折り畳み式本体フレームに好適なものとなる。
この折り畳み式本体フレームは左右の本体フレーム1が
相互に接近離間されうるものである。
【0013】図2の正面図に示すように、左右の本体フ
レーム1を相互に接近させるとXフレーム7はその上端
のシートフレーム8を押し上げるように回転する(二点
鎖線で示す)。そのとき、支柱14はばねケース12か
ら抜け出る方向に変位し、左右の本体フレーム1を相互
に離間させると支柱14はばねケース12に貫入する方
向に変位する。もちろん、ばねケース12はいかなると
きにも支柱14が抜けでない長さにされている。このよ
うに、本体フレーム1の折り畳み機能を阻害しない緩衝
機構となっている。
【0014】図3に示すように、ばねケース12の下端
には着脱自在の蓋部材15が取り付けられる。そうする
ことにより、使用者の体重に応じたばね定数を持つコイ
ルばねに容易に取り替えることができる。また、ばねケ
ース12内部の雌ねじ16とともに蓋部材15の雄ねじ
17を比較的長く形成することによって蓋部材15をば
ねたわみ調節用のばね受け部材としておくのが好まし
い。そして、蓋部材(調節用ばね受け部材)15を回転
させることによって進退させ、それによって使用者が着
座したときのコイルばねの初期たわみを変更する。
【0015】前述した実施形態では上下方向に配設され
たばねケース12、コイルばね13および支柱14から
緩衝機構を構成したが、本発明ではかかる構成に限定さ
れることはない。たとえば、シートフレーム8の下面ま
たは水平フレーム5の上面のいずれか一方に板ばねなど
を設置しておき、使用者が着座したときにシートフレー
ム8と水平フレーム5とのあいだで板ばねなどが撓まさ
れるように構成してもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、路面から使用者に伝わ
る衝撃的な反力をばね部材が減衰することができる。駆
動輪に緩衝機構を設けたものではないので、使用者の体
重移動や駆動輪の駆動によってばねが撓んで車椅子の車
体が傾斜する心配もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車椅子の緩衝機構が適用された本体フ
レームおよびシートフレームを示す斜視図である。
【図2】図1の緩衝機構の一実施形態を示す一部切欠き
斜視図である。
【図3】図1の本体フレームの正面図をその折り畳まれ
た状態を含めて示す図である。
【図4】従来の車椅子の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1・・・・本体フレーム 2・・・・後部支柱 3・・・・肘置きフレーム 4・・・・前部支柱 5・・・・水平フレーム 6・・・・下部フレーム 7・・・・Xフレーム 8・・・・シートフレーム 9・・・・可撓性シート部材 10・・・・前輪支持部 11・・・・駆動輪支持部 12・・・・ばねケース 13・・・・コイルばね 14・・・・支柱 15・・・・蓋部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体フレームに形成されたばねケース
    と、該ばねケースに装入されたばね部材と、シートフレ
    ームの両側部に下方に向けて突設された支柱とを備えて
    おり、 上記支柱がばねケース内に嵌入されることにより、ばね
    にたわみを加え得るように構成されてなる車椅子の緩衝
    機構。
JP2000340114A 2000-11-08 2000-11-08 車椅子の緩衝機構 Pending JP2002143225A (ja)

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