JP2002143070A

JP2002143070A - 食器洗い機

Info

Publication number: JP2002143070A
Application number: JP2001264006A
Authority: JP
Inventors: Shoichi Mukai; 彰一向井; Toshio Eki; 驛　　利男; Hiroshi Horiuchi; 啓史堀内; Keisuke Tashiro; 啓介田代
Original assignee: Toto Ltd
Current assignee: Toto Ltd
Priority date: 2000-08-31
Filing date: 2001-08-31
Publication date: 2002-05-21

Abstract

(57)【要約】【課題】食器洗い機において、洗浄槽からの漏水に対
する信頼性を向上させ、部品点数を抑えた食器洗い機を
提供することを目的とする。【解決手段】食器を載置した食器かごを収納する洗浄
槽１と、洗浄槽１内に供給された洗浄水もしくは洗浄後
の排水の通水路と、食器を乾燥する乾燥風もしくは排気
の通風路とを備えた食器洗い機において、通水路および
通風路の一部を洗浄槽１と一体で形成した管状部とする
ことで、洗浄槽１からの漏水を防止し、部品点数を削減
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は食器の洗浄を行う食器洗
い機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の食器洗い機の一例を図６に示し、
以下、その構成について説明する。図６（ａ）は従来の
食器洗い機の側面視概略図、（ｂ）は前面視概略図、
（ｃ）は背面視概略図である。洗浄槽１は、内部に食器
かご２を設け、食器を載置して収納する。洗浄槽１内に
溜められた洗浄水は、洗浄排水ポンプ７にて洗浄槽１内
に設置された洗浄ノズル３に圧送され、洗浄ノズル３か
ら噴射され、食器かご２に載置された食器を洗浄する。
洗浄排水ポンプ７および排水口１３は水位制御部２４に
より制御される洗浄水水位面Ａより下方に配設されてお
り、洗浄水の自然排水を防止するため、洗浄排水ポンプ
７から排水口１３までの排水通水路２５の途中に流出防
止部１０を設け、洗浄水水位面Ａより上方に一旦立上げ
る構造となっている。また、サイホン現象による排水防
止のための連結管１１を流出防止部１０の立上げ部に接
続し、連結管１１側面に設けた連通孔１２は洗浄槽１側
壁に設けた連通孔２６とＯリングを介して連通してい
る。洗浄終了後は、洗浄排水ポンプ７にて排水口１３よ
り洗浄水を排水され、その後乾燥ファン１４から発生す
る風が下部送風ダクト１６及び上部送風ダクト１５を介
して送風口１８から吹出し、かご２に載置された食器を
乾燥する。洗浄排水ポンプ７は洗浄槽最下端よりも上方
に配設されており、洗浄槽１内の洗浄水を全て排水する
ことができないため、排水後の残水を隠蔽する格子板９
を、洗浄槽１下部に設けている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の食器洗い機で
は、図６に示すように、洗浄排水ポンプ７から排水口１
３までの通水路および乾燥ファン１４から送風口１８ま
での通風路は、洗浄槽１に隣接して配設されており、通
水路および通風路の一部を洗浄槽１にネジを用いて取付
けている。連結管１１は洗浄槽１と連通する管状部品で
あり、接合面からの漏水対策を十分おこなう必要がある
ため、シール部材および多くの固定部材が必要であり、
部品点数が増え、コストが嵩んでいた。また、下部送風
ダクト１６は送風ダクトカバー１７を洗浄槽１に設けた
リブに取付けることで形成され、通風路として機能する
部品であり、接合面からのエア漏れを最小限に抑えるた
め、多くの固定部材が必要であり、部品点数が増え、コ
ストが嵩んでいた。

【０００４】本発明では、食器洗い機において、通水路
からの漏水および通風路からのエア漏れに対する信頼性
を向上させ、部品点数を抑えた食器洗い機を提供するこ
とを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段、及び作用・効果】上記目
的を達成するために、請求項１では食器を載置した食器
かごを収納する洗浄槽と、洗浄槽内に供給された洗浄水
もしくは洗浄後の排水を流通する通水路と、食器を乾燥
する乾燥風もしくは乾燥風を排気する通風路とを備えた
食器洗い機において、通水路もしくは通風路の一部を洗
浄槽と一体で形成した管状部とすることで、漏水に対す
る信頼性を向上させるとともに、部品点数を削減するこ
とができる。

【０００６】また請求項２では、洗浄槽は樹脂で成形さ
れた成形樹脂槽であり、かつ管状部の中心軸方向が洗浄
槽の成形時の型開き方向と略同一であることで、洗浄槽
の金型制作コストを抑えるとともに洗浄槽の構成を簡易
にし、組立性を向上させることができる。

【０００７】また請求項３では、洗浄槽は樹脂で成形さ
れた成形樹脂槽であり、かつ管状部と成形洗浄槽を共に
洗浄槽の上下方向に開口させたことで、洗浄槽の金型制
作コストを抑えるとともに洗浄槽の構成を簡易にし、組
立性を向上させることができる。

【０００８】また請求項４では、通水路の管状部の内壁
に洗浄槽内部と連通する連通孔を設けたことで、部品点
数を削減し、食器洗い機の組み立て性を簡素化すること
ができる。

【０００９】また請求項５では、管状部を洗浄槽と離隔
して形成したことで、管状部への他部品の組付性を向上
させることができる。

【００１０】また請求項６では、管状部に別部品の固定
部もしくは位置決め部を設けたことで、別部品を組付け
る際の、組立性が向上し、且つ組立の強度が向上する。

【００１１】また請求項７では、食器を載置した食器か
ごを収納する洗浄槽と、洗浄槽内に供給された洗浄水も
しくは洗浄後の排水の通水路と、洗浄槽内部と通水路と
を連通する連通孔を備えた食器洗い機において、前記連
通孔に相対する前記洗浄槽内壁の上方に凸部または凹部
を設けたことで、食器洗浄時に洗浄槽内壁を流れる洗浄
水が連通孔に直撃するのを回避し、連通孔から洗浄水が
流出するのを防止することができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明の実施例を図に基づいて説
明する。図１は本発明の実施の形態を示す食器洗い機の
斜視図、図２は側面視概略断面図、図３は背面上斜視
図、図４は背面下斜視図を示し、図５（ａ）は本発明の
サイホン切継手部の側面視概略断面図、（ｂ）は送風ダ
クト部の前面視概略断面図、（ｃ）は本発明の排水口部
の側面視概略断面図である。図１から図５において、図
６と同じ共通部位を示す符号は同一符号を用いている。
本食器洗い機は図１に示されるように、上外装４の内側
に、下外装下５に保持された洗浄槽１を組み込んで、前
面に２枚の扉６を備えてなり、洗浄槽１内には上下２段
の食器かご２を出し入れ自在に設置し、洗浄槽１内に平
面回転する洗浄ノズル３を４個配置している。

【００１３】図２〜図５に示されるように、洗浄槽１は
上槽１９と下槽２０に分割されてなり、洗浄槽１の下部
には洗浄排水ポンプ７を設けており、洗浄時は洗浄ノズ
ル３に洗浄水を圧送し、排水時は下外装５背面と一体形
成した排水口１３に洗浄後の洗浄水を圧送する。本食器
洗い機の構造上、排水後に洗浄槽１内に少量の洗浄水が
残るため、洗浄槽１下部に残水を隠蔽するための格子板
８を設け、洗浄槽１下部に設けた格子板保持凸部９によ
り保持している。この格子板保持凸部９は洗浄槽１壁面
と格子板８との隙間から、洗浄排水ポンプ７に異物が進
入するのを防ぐ役割も果たす。洗浄排水ポンプ７および
排水口１３は洗浄水水位面Ａよりも下方に位置してお
り、洗浄排水ポンプ７から排水口１３までの排水経路上
に排水防止弁が存在しないため、給水された洗浄水が自
然に排水されるのを防止する目的で、排水経路の途中に
流出防止部１０を設け、排水経路を洗浄水水位面Ａより
も上方に一旦立ち上げる構造としている。また、サイホ
ン現象による排水を防止する目的で、流出防止部１０の
立上げ部に洗浄槽１と一体で形成した連結管１１を接続
し、連結管１１と洗浄槽１との強度向上のために補強リ
ブ２３を設けている。連結管１１には洗浄槽１内部と連
通する連通孔１２を設けており、ここから排水経路内の
水抜きおよびエア抜きを行う。連通孔１２は上槽１９下
端直下の下槽２０内壁部に位置しており、上槽１９の内
壁を下槽２０の内壁よりも内側に位置する構造としてい
るため、連通孔１２の上方に凸部が形成された状態とな
り、洗浄槽１内壁を流れる洗浄水が連通孔１２に直撃し
て通水路に逆流するのを防止する。本実施例では連通孔
１２の上方に凸部を形成した状態としたが、凹部を形成
した状態でも同様の効果が得られる。また、連結管１１
を洗浄槽１と一体で成形し、且つ連通孔１２を一体形成
管状部に設けることにより、水漏れに対する信頼性が向
上するとともに、部品コストを削減し、組み立て性を簡
略化することができる。また、連結管１１の中心軸方向
が洗浄槽１の成形時の型開き方向と略同一であるため、
洗浄槽１の部品コストを抑えることができる。

【００１４】洗浄槽１の下部には乾燥ファン１４を設け
ており、洗浄槽１と一体で形成した下部送風ダクト１
６、上部送風ダクト１５を経由して、洗浄槽１内部に設
けた送風口１８から洗浄槽１内部へ送風する。乾燥ファ
ン１４から下部送風ダクト１６までの通風路は、洗浄槽
１に設けた下部送風カバー取付リブ２７に下部送風カバ
ー２１で蓋をする形で通風路を形成しており、下部送風
ダクト１６に設けた下部送風カバー固定用溝２２に下部
送風カバー２１に設けた凸部を挿入して一方を固定し、
他方を別途固定用部材で固定している。下部送風ダクト
１６を洗浄槽１と一体で形成したことで、通風路上の部
品接合箇所が減少し、エア漏れを抑えることができる。
下部送風ダクト１６と上部送風ダクト１５との接続部は
嵌め合せ構造としているため、別途固定手段を用いる必
要がなく、部品コストを削減し、組み立て性を簡略化す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態を示す食器洗い機の斜視
図。

【図２】本発明の実施の形態を示す食器洗い機の側面視
概略断面図。

【図３】本発明の実施の形態を示す食器洗い機の背面上
斜視図。

【図４】本発明の実施の形態を示す食器洗い機の背面下
斜視図。

【図５】（ａ）本発明のサイホン切継手部の側面視概略
断面図。（ｂ）本発明の送風ダクト部の前面視概略断面図。（ｃ）本発明の排水口部の側面視概略断面図。

【図６】従来の食器洗い機の概略図。

【符号の説明】

１…洗浄槽、２…食器かご、３…洗浄ノズル、４…上外
装、５…下外装、６…ドア、７…洗浄排水ポンプ、８…
格子板、９…格子板保持凸部、１０…流出防止部、１１
…連結管、１２…連通孔、１３…排水口、１４…乾燥フ
ァン、１５…上部送風ダクト、１６…下部送風ダクト、
１７…送風ダクトカバー、１８…送風口、１９…上槽、
２０…下槽、２１…下部送風カバー、２２…下部送風カ
バー固定用溝２３…補強リブ、２４…水位制御部、２５…排水通水
路、２６…連通孔、２７…下部送風カバー取付リブＡ…洗浄水水位面

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者田代啓介福岡県北九州市小倉北区中島２丁目１番１号東陶機器株式会社内Ｆターム(参考） 3B082 BA01 BD02 BD04 BE00

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】食器を載置した食器かごを収納する洗浄
槽と、前記洗浄槽内に供給された洗浄水もしくは洗浄後
の排水を流通する通水路と、前記食器を乾燥する乾燥風
もしくは乾燥風を排気する通風路とを備えた食器洗い機
において、前記通水路もしくは通風路の一部が前記洗浄
槽と一体で形成された管状部を有することを特徴とする
食器洗い機。
【請求項２】前記洗浄槽は樹脂で成形された成形樹脂
槽であり、かつ前記管状部の中心軸方向が前記成形洗浄
槽の成形時の型開き方向と略同一であることを特徴とす
る請求項１記載の食器洗い機。
【請求項３】前記洗浄槽は樹脂で成形された成形樹脂
槽であり、かつ前記管状部と前記成形洗浄槽を共に前記
洗浄槽の上下方向に開口させたことを特徴とする請求項
１記載の食器洗い機。
【請求項４】前記通水路の前記管状部の内壁に前記洗
浄槽内部と連通する連通孔を設けたことを特徴とする請
求項１記載の食器洗い機。
【請求項５】前記管状部を前記洗浄槽と離隔して形成
したことを特徴とする請求項１記載の食器洗い機。
【請求項６】前記管状部に別部品の固定部もしくは位
置決め部を設けたことを特徴とする請求項１記載の食器
洗い機。
【請求項７】食器を載置した食器かごを収納する洗浄
槽と、前記洗浄槽内に供給された洗浄水もしくは洗浄後
の排水の通水路と、洗浄槽内部と通水路とを連通する連
通孔を備えた食器洗い機において、前記連通孔に相対す
る前記洗浄槽内壁の上方に凸部または凹部を設けたこと
を特徴とする食器洗い機。