JP2002143049A - 吸込み口体及び電気掃除機 - Google Patents

吸込み口体及び電気掃除機

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JP2002143049A
JP2002143049A JP2000344198A JP2000344198A JP2002143049A JP 2002143049 A JP2002143049 A JP 2002143049A JP 2000344198 A JP2000344198 A JP 2000344198A JP 2000344198 A JP2000344198 A JP 2000344198A JP 2002143049 A JP2002143049 A JP 2002143049A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】掃除中に塵が付着する回転清掃体に対する掃除
の手間を軽減できる吸込み口体を得ることにある。 【解決手段】吸込み口体主部121に取付けられた清掃体
駆動装置で回転駆動される前後2本の回転清掃体23、24
が、これら回転清掃体を軸方向から見たとき、両回転清
掃体の清掃部材84、85の回転軌跡が互いにオーバーラッ
プする状態に並設されている吸込み口体8を前提とす
る。両回転清掃体23、24の内の少なくとも一方の回転清
掃体が清掃要素としての毛ブラシ状ブレード85を備える
とともに、他方の回転清掃体が清掃体要素としての板状
ブレード84を備える。これらブレード84、85が互いに接
しながら回転するように回転軌跡R1、R2をオーバーラッ
プさせる。それにより、掃除中にブレード85に付着して
いる綿状の塵をブレード84によって取除くようにしたこ
とを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掃除機本体内の電
動送風機から排出される空気を、吸込み口体に戻すとと
もに、これら吸込み口体と掃除機本体とにわたって循環
させながら掃除をする空気循環式、又は、このような空
気循環を伴うことなく、被掃除面に吸込み力を及ぼしな
がら掃除をする非空気循環式の電気掃除機に関するとと
もに、これらの掃除機に用いられる吸込み口体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】非空気循環式電気掃除機の吸込み口体に
おいて、回転方向及び回転数を異にする2本の回転ブラ
シを床面に平行に配設するとともに、両ブラシを吸込み
口体の前後方向に互いにオーバーラップさせることによ
り、床面の塵埃のかき出し及び叩き出しを効果的に行な
って塵埃の補収性を向上でき、かつ、小形化も図れる吸
込み口体が提案されている(特開平5−111449号
公報参照)。
【0003】この吸込み口体が備える前後2本の回転ブ
ラシは、その回転棒(清掃体軸)の外周に複数のブレー
ドを捻じって取付けた構成である。それにより、ブレー
ドの回転軌跡がオーバーラップしているにも拘らず、回
転時にブレードが干渉することをなくして、これらブレ
ードによる被掃除面の塵の掻き出しや叩き出しを効果的
に行わせている。
【0004】ところで、掃除に伴って回転ブラシには綿
状の塵が付着することは避けられず、その付着を放置す
る場合には、綿状の塵が紐状に成長して回転ブラシの外
周に巻付くことは知られている。前記公報に記載の吸込
み口体においても、その回転ブラシに綿状の塵が付着す
ることは例外ではなく、そして、前記公報には、回転ブ
ラシのブレードに対する塵の付着量を少なくする点につ
いては、何ら特別な対策は講じていない。そのため、前
記公報に記載の吸込み口体は、その回転ブラシ自体をし
ばしば掃除する手間を要する。
【0005】前記公報に記載の吸込み口体では、その回
転ブラシのブレードがいかなる材質であるのか言及され
ていないが、ブレードとして例えばブラシ毛を一列に連
なるように連続させてなる、いわゆる毛ブラシ状ブレー
ドは、絨毯や畳みの掃除に適し、又、軟質合成樹脂製の
成形品からなる板状ブレードはフローリング床等の掃除
に適している。そのため、被吸込み口体の回転ブラシ
が、毛ブラシ状ブレードと板状ブレードとを備えること
は、各種の被掃除面の掃除に対する適合性が良い点で好
ましい。このような構成は、単一の回転ブラシを備えた
吸込み口体では従来知られている。
【0006】しかし、毛ブラシ状ブレードは、その先端
縁が多数のブラシ毛の毛先で割れた状態に形成されてい
てるので、板状ブレードに比較して、綿状の塵が容易に
付着し易い。それにも拘らず、前記両種のブレードを有
した回転ブラシ付きの従来の吸込み口体では、付着した
綿状の塵を取除くための格別な工夫を講じていないの
で、前記公報のものと同様に回転ブラシ自体をしばしば
掃除する手間を要する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、掃除中に塵が付着する回転清掃体に対する
掃除の手間を軽減できる吸込み口体及び電気掃除機を得
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸込み口体主
部の清掃体収容室に並べて収容されて回転する前後2本
の回転清掃体が、これら回転清掃体を軸方向から見たと
き、両回転清掃体の清掃部材の回転軌跡が互いにオーバ
ーラップする状態に設けられている吸込み口体を前提と
する。
【0009】そして、前記課題を解決するために、請求
項1の発明は、前記両回転清掃体の内の少なくとも一方
の回転清掃体が1以上の毛ブラシ状ブレードからなる清
掃要素を備えるとともに、他方の回転清掃体が1以上の
板状ブレードからなる清掃体要素を備え、これら毛ブラ
シ状ブレードと板状ブレードとが互いに接しながら回転
するように前記回転軌跡をオーバーラップさせたことを
特徴としている。
【0010】請求項1の発明は、空気循環式又は非空気
循環式の電気掃除機用の吸込み口体に適用できる。又、
請求項1の発明において、回転清掃体は、清掃体軸の周
面に、清掃要素としての軟質合成樹脂製の板状ブレード
又は起毛布製の板状ブレード、或はブラシ毛をブレード
状に一連なりに連続させてなる毛ブラシ状ブレードを、
清掃体軸から放射方向に突出するように取付けてなる回
転清掃体を用いることができ、前記各ブレードは、清掃
体軸と平行に延びて取付けられていても、或は清掃体軸
に対して螺旋状に巻付くように取付けられていてもよい
とともに、清掃体軸の周方向に間隔を置いて複数列設け
ることもできる。又、両回転清掃体の内の一方の回転清
掃体が備えるブレードは、毛ブラシ状ブレードだけであ
ってもよいが、この場合他方の回転清掃体が備えるブレ
ードは板状ブレードを少なくとも備えておればよく、
又、両回転清掃体の内の少なくとも一方の回転清掃体に
は異種のブレードを交互に設けた回転清掃体を用いるこ
ともできる。
【0011】請求項1の発明では、毛ブラシ状ブレード
及び板状ブレードで形成された清掃部材を有しているた
め、被掃除面に対して毛ブラシ状ブレードによる塵の掻
き出しと板状ブレードによる塵の掻き出しとを行うこと
ができ、各種の被掃除面の掃除に対する適合性が良い。
そして、前後2本の回転清掃体は、それらの内の少なく
とも一方に設けられた毛ブラシ状ブレードと他方に設け
られた板状ブレードとを互いに接触させながら回転駆動
されるので、毛ブラシ状ブレードよりも腰がある板状ブ
レードは、毛ブラシ状ブレードにこれを叩くように当る
に引続いて毛ブラシ状ブレードを擦るようになる。それ
に伴い、掃除中に毛ブラシ状ブレードに付着している塵
を板状ブレードによって取除くことができる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1に記載の両回
転清掃体が塵取り開口において互いに向かい合う方向に
回転されることを特徴としている。
【0013】この発明においては、2本の回転清掃体が
被掃除面から掻き上げる塵を、これら回転清掃体間に通
して上方に送り出すことができ、掻き上げた塵の送り出
し位置を定め易い。
【0014】請求項3の発明は、請求項1又は2に記載
の両回転清掃体のいずれもが、毛ブラシ状ブレードから
なる第1清掃要素と、第1清掃要素よりも出幅が短い板
状ブレードからなる第2清掃要素とを夫々備えており、
両回転清掃体を軸方向から見て、両回転清掃体の第1清
掃要素と第2清掃要素との回転軌跡がオーバーラップさ
れているとともに、両回転清掃体の第2清掃要素の回転
軌跡が軽微に接触又は近接していることを特徴としてい
る。
【0015】この発明においては、互いにオーバーラッ
プしている毛ブラシ状ブレードと板状ブレードとの相互
関係によって、毛ブラシ状ブレードに付着している塵を
掃除中に板状ブレードによって取除くことができるだけ
ではなく、毛ブラシ状ブレードよりも腰がある前後両回
転清掃体の板状ブレード同士は、接することがなく、或
は接触するとしても軽微に接するので、これら板状ブレ
ード同士が無理矢理撓むようなことが防止される。
【0016】請求項4の発明は、請求項1〜3の内のい
ずれか一項に記載の両回転清掃体の回転速度が互いに異
なっていることを特徴としている。
【0017】この発明においては、前後2本の回転清掃
体の相対的回転速度差により、互いにオーバーラップし
ている毛ブラシ状ブレードと板状ブレードとが接する機
会を多く確保できる。
【0018】請求項5の発明は、掃除機本体内の電動送
風機の動作により、前記掃除機本体の集塵室に連通され
た吸込み口体の塵取り開口から被掃除面の塵を空気とと
もに吸込んで、この吸込んだ塵を前記集塵室内のフィル
タに通して捕捉する電気掃除機において、前記吸込み口
体に請求項1〜4の内のいずれか一項に記載の吸込み口
体を用いたことを特徴としている。
【0019】この請求項5の発明においては、毛ブラシ
状ブレードに付着している塵を、掃除中に板状ブレード
によって取除くことができる吸込み口体を備えるから、
掃除中に塵が付着する回転清掃体に対する掃除の手間を
軽減できる非空気循環式の電気掃除機を提供できる。
【0020】請求項6の発明は、電動送風機を内蔵した
掃除機本体の集塵室に連通された吸込み口体の塵取り開
口から被掃除面の塵を取込んで、この取込んだ塵を前記
集塵室内のフィルタに通して捕捉し、前記フィルタを通
過して前記電動送風機から排出された空気を前記吸込み
口体に戻し、この排出空気を前記掃除機本体と前記吸込
み口体とにわたって循環させながら掃除をする電気掃除
機において、前記吸込み口体に請求項1〜4の内のいず
れか一項に記載の吸込み口体を用いたことを特徴として
いる。
【0021】この請求項6の発明においては、毛ブラシ
状ブレードに付着している塵を、掃除中に板状ブレード
によって取除くことができる吸込み口体を備えるから、
空気循環式の電気掃除機を提供できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図10を参照して本
発明の第1実施形態を説明する。
【0023】図1は空気循環式電気掃除機Aの全体を示
す斜視図であり、同図中符号1は一対の車輪2(一方の
み図示)及び図示しない旋回輪により被掃除面上を自在
に移動できる掃除機本体である。掃除機本体1には、そ
の前部に設けられた吸塵口3に、可撓性の吸塵ホース4
と非可撓性の吸塵パイプ5とを有する吸塵用連通管6の
一端部つまり吸塵ホース4に設けた接続筒7が取外し可
能に嵌合して接続され、連通管6の他端部つまり吸塵パ
イプ5には後述の吸込み口体8が接続されている。吸塵
口3には後述の電動送風機から排出された空気が、吸塵
空気と混じることがないように導かれる。
【0024】複数の合成樹脂製ケース部材を組合わせて
構成された掃除機本体1の前部には、上方を開口した集
塵室が形成されているとともに、後部には送風機室が形
成されている。集塵室には、その上面開口を通してフィ
ルタとしての集塵袋9が出し入れ可能に収容され、集塵
室の上面開口は開閉自在なケース蓋10によって気密的
に閉じられている。両側部に前記車輪2が回転自在に取
付けられた送風機室には、電動送風機11と、コードリ
ール(図示しない)等が収容されている。電動送風機1
1から排出された空気(排気)は、集塵室の一側部を迂
回して配置された図示しない戻し風路部材を介して吸塵
口3に導かれるように構成されている。なお、図1中1
3はコードリールに巻き取られる電源コードの先端に接
続された差込プラグを示している。
【0025】吸塵ホース4は、例えば同軸構造の2重管
であって、その蛇腹状内管の内側空間で作られる通気路
には後述の吸込み口体8で取込まれた塵が循環する空気
とともに通され、前記内管と蛇腹状外管との間に形成さ
れた環状の通気路には前記戻り風路部材から導かれた排
気が吸塵口3を経て通される。この吸塵ホース4の先端
部にはく字状に形成されるとともに上方に突出する把手
15を有した接続筒16が設けられていて、把手15に
は電動送風機11等に対する各種の運転開始及び運転中
止を指示するための手元操作用の制御スイッチ17が設
けられている。
【0026】接続筒16に着脱可能に接続される2本継
ぎの吸塵パイプ5は、いずれも合成樹脂製の硬質管から
なり、塵埃を吸込むための第1パイプ5aと排気を吸込
み口体8内に戻すための第2パイプ5bとを有してい
る。第1パイプ5aは吸塵ホース4の内管に接続筒16
を介して連通され、同様に第2パイプ5bは吸塵ホース
4の内外両管間の環状通気路に接続筒16を介して連通
される。
【0027】次に、図2〜図10を参照して吸塵パイプ
5の先端部に接続される前記吸込み口体8について説明
する。吸込み口体8は、掃除機本体1側に連通される接
続部としての合成樹脂製の継手管21と、合成樹脂製の
吸込み口体主部22と、前後2本の回転清掃体23、2
4と、清掃体駆動装置25とを備えている。
【0028】前記吸塵パイプ5の先端部に着脱可能に嵌
入して取付けられることにより掃除機本体1の吸塵口3
に連通される継手管21は、図3、図7、図8に示すよ
うに吸込み口体主部22への固定部31と、この固定部
31に回動可能に連結された可動部32とを備えてい
る。
【0029】固定部31は、固定基管33と、この基管
33の軸回りに沿って回動可能な回動管34とを備えて
いる。この固定部31は、その軸線を前後方向に沿わせ
た姿勢で、固定基管33の前端部を吸込み口体主部22
の後述する主部下ケースと主部上ケースとで上下から挟
まれて、吸込み口体主部22の後部側でかつこの主部2
2の幅方向中央部に固定されている。
【0030】固定基管33は、前後両端が夫々開口され
た内管部33aと、後端が開口された外管部33bと、
外管部33bの前端を閉じるようにして両管部33a、
33bを一体に連結した前壁33cとを有している。内
管部33aは外管部33bより長い。内管部33aの前
端部は、前壁33cを前方に貫通して突出され、吸込み
の入口をなしている。内管部33aは吸込み風路の一部
をなし、内外両管部33a、33b間には戻り風路の一
部をなす通路35が形成されている。前壁33cには1
以上の通気口36(図8参照)が開けられていている。
【0031】回動管34の前部は二重管構造である。こ
の前部を前記内外両管部33a、33bの外周にこれら
の周面に沿って回動可能に夫々嵌合して、回動管34は
固定部31にその後側から取付けられている。回動管3
4はその後部に後面から上面にわたって開放する凹み溝
37を有している。回動管34内には戻り風路の一部を
なす通路38(図8参照)が通路35に連通して形成さ
れている。
【0032】図3及び図8に示すように可動部32は、
塵埃を吸込むために内管部33aに連通される第1パイ
プ41と、排気を吸込み口体主部22内に戻すために通
路38に連通される第2パイプ42とを有している。第
1パイプ41は前記吸塵パイプ5の第1パイプ5aに着
脱自在に嵌合して接続され、第2パイプ42がその後端
に有する接続部42aは吸塵パイプ5の第2パイプ5b
に着脱自在に嵌合して接続される。
【0033】この可動部32の前端部は、凹み溝37内
に収められて回動管34の後部に連結されている。この
連結は、図8に示されるように第2パイプ42の両側に
互いに逆向きに一体に突設した連結筒部43を、回動管
34の後部に開けた取付け孔39に回動可能に嵌合させ
て行われている。この連結によって、連結筒部43を介
して第2パイプ42と前記通路38とが連通され、か
つ、可動部32は、取付け孔39及び連結筒部43を中
心として略90°の範囲にわたり前記凹み溝37に沿っ
て可動できるように取付けられる。
【0034】なお、図2中45は清掃体駆動装置25に
電力を供給するための一対の端子ピンのうちの一方を示
しており、これらのピン45は吸塵パイプ5に継手管2
1を接続した時に、吸塵パイプ5の先端部に設けた図示
しない端子接触片に接続される。それにより、端子ピン
45から清掃体駆動装置25に至る電気配線46(図3
参照)、及び吸塵パイプ5内の図示しない電気配線を介
して、前記制御スイッチ17による清掃体駆動装置25
に対する通断電がなされる。
【0035】図3〜図5に示すように吸込み口体主部2
2は、主部上ケース51と、主部下ケース52と、これ
らの間に挟着される主部中ケース53とを有して形成さ
れ、主部上下両ケース51、52はねじ止めにより連結
されている。主部上ケース51は、その裏面に複数のリ
ブを有し、これらリブで主部中ケース53を上方から押
さえつけた状態で、主部下ケース52に被着されてい
る。主部下ケース52の底壁には、複数の走行用のロー
ラ54(図9参照)が取付けられている。吸込み口体主
部22内には、循環風吹出し室56と、清掃体収容室5
7と、塵移送室58とが設けられている。
【0036】循環風吹出し室56は、主部上下ケース5
1、52と主部中ケース53とにより仕切られる吸込み
口体主部22の内部空間で形成されていて、その前部は
塵移送室58の上側に被さるように設けられている。
【0037】清掃体収納室57には前記2本の回転清掃
体23、24が互いに平行に並べて収容されている。清
掃体収容室57は、主部下ケース52の底壁に開口して
床等の被掃除面に臨む塵取り開口57aを有している。
清掃体収容室57は、そこに収容された2本の回転清掃
体23、24によって略満たされるような大きさに形成
されている。そのため、この収容室57の内面は、並設
された2本の回転清掃体23、24の回転軌跡R1(図
4及び図5中一点鎖線参照)との間に比較的大きな隙間
を作ることなく接近するように、これら回転清掃体2
3、24を前後及び上側から覆って設けられている。
【0038】なお、図3〜図6中59は主部下ケース5
2の前壁を斜めに貫通して設けられた1以上の吸込み孔
であって、その後端は清掃体収容室57に開口されてい
る。この吸込み孔59は吸込み口体8の前縁を壁際に押
付けた際に、この壁際の隅部の塵を吸込むために設けら
れている。
【0039】主部中ケース53は、主部下ケース52の
前部上面に起立されかつ略長方形状をなして互いに連続
するリブ52a〜52dを上方から覆って取付けられ、
これらリブ52a〜52dと共に塵移送室58を区画形
成している。清掃体収容室57の上側にこの収容室57
と略同じ長さを有して設けられた塵移送室58は、清掃
体収容室57が延びる方向と同方向、つまり、清掃体収
容室57と同様に吸込み口体8の幅方向に延びていると
ともに、清掃体収容室57と連通口61を通して連通さ
れている。吸込み口体8を前後方向に沿って断面した時
に現われる塵移送室58の流路断面積は、同様な清掃体
収容室57の流路断面積よりも小さい。それにより、吸
込み口体8の幅方向に沿って塵移送室58を流れる空気
の流速が、同様に吸込み口体8の幅方向に沿って清掃体
収容室57を流れる空気の流速より速くなるように設定
されている。
【0040】連通口61も清掃体収容室57と略同じ長
さで吸込み口体8の幅方向に延びて設けられている。連
通口61は、清掃体収容室57と塵移送室58との間を
一部仕切って塵移送室58の後部底壁をなして設けられ
た塵受け棚62によって、吸込み口体8の前後方向に絞
られている。この連通口61は前記前後一対の回転清掃
体23、24に跨るようにこれら清掃体23、24の真
上に対向している。そのため、連通口61は回転清掃体
23、24のオーバーラップ部分に対向している。連通
口61の上方に対向する主部中ケース53の対向壁部分
は、上側に行くほど連通口61に被さるように傾斜され
たガイド壁53aをなしている。したがって、このガイ
ド壁53aは上側に行くほど塵受け棚62に近付けられ
ている。
【0041】塵受け棚62は後側の回転清掃体24を上
方から覆って設けられている。この棚62は継手管21
の内管部33aに近づくにしたがって次第に下がるよう
に傾斜されていて、そのため、本実施形態では逆ハの字
状に傾けられている。それにより、内管部33aへの塵
を含んだ空気の吸込みをより容易にしている。
【0042】塵受け棚62の前側の先端縁62aは上向
きに立ち上げられている。この先端縁62aの上端の高
さは塵受け棚62の根元より高くなっており、それに伴
い塵受け棚62の上面は凹溝状(樋状)をなしている。
【0043】主部中ケース53の前記継手管21におけ
る固定基管33と対向する部分、本実施形態では主部中
ケース53の長手方向中央部には、上方及び後方に広が
る広がり部53bを有している。広がり部53bの後縁
は固定基管33における内管部33aの前縁に被せられ
ている。そのため、広がり部53bを介して吸気用の内
管部33aと塵移送室58とが連通されているととも
に、塵移送室58及び前記連通口61を介して吸気用の
内管部33aと清掃体収容室57の長手方向中間部とが
連通されている。しかも、図3及び図7に示すように継
手管21と清掃体収容室57との連通箇所に対応する塵
受け棚62の先端縁62a側部分は切り欠かれている。
この切欠き63によって、前記連通口61は部分的に継
手管21側に寄るように後側に拡大されている。
【0044】又、図4〜図8に示すように主部下ケース
52には前記リブ52bと対向し、かつ、略平行な上向
きのリブ52eが設けられ、これら相対向するリブ52
b、52e間には前記塵移送室58の後側に沿って吸込
み口体主部22の幅方向に延びる風路65が設けられて
いる。風路65の長手方向中間部は前記通気口36に連
通されているとともに、風路65の上方は前記循環風吹
出し室56に連通されている。そのため、前記電動送風
機11から排出されて通気口36から流出した空気は、
塵移送室58の後側を迂回するように吸込み口体主部2
2の幅方向に風路65に沿って流動しながら、循環風吹
出し室56に供給され満たされる。
【0045】図5〜図7に示すように主部中ケース53
の長手方向両端部上面には塵移送室58の長手方向両端
部の後部側に連通して通気部66、68が開口されてい
る。更に、主部中ケース53の長手方向両端部上面に
は、通気部66、68の前側に隣接位置して通孔からな
る他の通気部67、69が形成されている。これら通気
部67、69は図6で代表して示すように連通口61の
長手方向両端部に対向していて、結果的に清掃体収容室
57の長手方向両端部にその上方から連通して設けられ
ている。
【0046】更に、主部中ケース53の長手方向両端部
には、前後方向に対応する一方の通気部66、67の境
をなして下向きに突出するガイドリブ52fが一体形成
されているとともに、前後方向に対応する他方の通気部
68、69の境をなして下向きに突出するガイドリブ5
2gが一体形成されている。ガイドリブ52g、52f
の下端は、図5及び図6に示すようにリブ52bととも
に塵受け棚62を樋状とする上向きの先端縁62aの長
手方向の端部に、接触ないしは近接されている。
【0047】吸込み口体主部22の長手方向一端側に
は、前記清掃体駆動装置25が収容されている。この清
掃体駆動装置25は、図7及び図8に示すように電動モ
ータ71と、前後一対の互いに噛合う図示しない最終歯
車と、一方の最終歯車及び電動モータ71の出力軸とを
連結した図示しない伝動機構と、前記最終歯車及び伝動
機構への塵埃の付着を防止するために、電動モータ71
の出力軸側をも被って設けられた防塵ケース72と、前
記両最終歯車に個別に連結されるとともに防塵ケース7
2の側面に露出するように並べて設けられた前後一対の
継手73、74(図6参照)とを備えている。一対の最
終歯車には例えば同一径で同一歯数の歯車が使用されて
おり、両最終歯車及びこれらに連結された継手73、7
4は互いに逆方向に回転駆動される。一対の継手73、
74は清掃体収容室57内に臨んでいる。最終歯車及び
伝動機構は本実施形態の場合歯車列で形成してあるが、
これには制約されない。この清掃体駆動装置25は、前
記風路65から流出されて通気部68に至る風に晒され
て空冷される。
【0048】清掃体駆動装置25が設置された側と反対
側に位置する清掃体収容室57の端部には、図示しない
前後一対の軸受サポート部が前記図示しない両継手7
3、74の夫々に個別に対応して設けられている。清掃
体収容室57には前後一対の回転清掃体23、24が後
述のように取外し可能に収容されている。
【0049】図9及び図10に示すように両回転清掃体
23、24は、いずれも清掃体軸81の一端部に継手8
2を取付けるとともに、他端部に清掃体軸81を回転自
在に支持する軸受83を取付け、かつ、これら継手82
と軸受83との間に、第1、第2の清掃要素を夫々2枚
づつ螺旋状に捻じれるように巻付けて形成されている。
第1の清掃体要素には軟質合成樹脂により成形されたゴ
ム板状ブレード84が使用されており、第2の清掃体要
素にはブラシ毛を一列に連続するように並べてなる毛ブ
ラシ状ブレード85が使用されている。板状ブレード8
4は、毛ブラシ状ブレード85よりも腰があって変形し
ずらく、かつ、毛ブラシ状ブレード85よりも清掃体軸
81からの放射方向への出幅は短い。なお、板状ブレー
ド84には起毛布を用いることもできる。
【0050】両回転清掃体23、24は好ましくは同径
であり、それらの直径は、最も出幅が長い毛ブラシ状ブ
レード85の回転軌跡によって規定される。図4及び図
5に板状ブレード84の回転軌跡を符号R2で示すとと
もに、毛ブラシ状ブレード85の回転軌跡を符号R1で
示す。この図4及び図5に示されるように回転清掃体2
3、24は、それらを軸方向から見たときに、両回転清
掃体23、24が有する板状ブレード84の回転軌跡R
2が軽微に接するとともに、毛ブラシ状ブレード85の
回転軌跡R1が互いに吸込み口体8の前後方向にオーバ
ーラップする状態にして、清掃体収容室57に収容され
る。図4中R3は前記オーバーラップの寸法を示してい
る。なお、本発明において両回転清掃体23、24が有
する板状ブレード84の回転軌跡R2は接触させること
なく近接させてもよい。以上のようにオーバーラップさ
れた状態で両回転清掃体23、24は、それらが同期し
て回転されるときには、板状ブレード84の先端部が毛
ブラシ状ブレード85に当ることができる関係位置に配
置されている。又、前記収容状態において、両回転清掃
体23、24のブレード84、85の先端部は、塵取り
開口57aを通過して被掃除面に接するようになってい
る。
【0051】前側の回転清掃体23は、その一端部の継
手82を清掃体駆動装置25が有する前記前側の継手7
3に挿脱可能に凹凸嵌合させて接続されるとともに、他
端部の軸受83を主部下ケース52の前記図示しない前
側の軸受サポート部に下側から嵌め付けることによっ
て、清掃体収容室57の前部に回転可能に取付けられ、
この逆の手順によって取外すことができる。同様に、後
側の回転清掃体24も、その一端部の継手82を清掃体
駆動装置25が有する前記後側の継手74に挿脱可能に
凹凸嵌合させて接続されるとともに、他端部の軸受83
を主部下ケース52の前記図示しない後側の軸受サポー
ト部に下側から嵌め付けることによって、清掃体収容室
57の後部に回転可能に取付けられ、この逆の手順によ
って取外すことができる。
【0052】なお、主部下ケース52にはその下側から
清掃体収容室57の軸受サポート部側の端部に対応する
部分を閉じる押さえ板88(図9参照)が着脱可能に取
付けられている。この取付けによって、前後の軸受サポ
ート部が下側から塞がれて、これからの継手82の脱落
が防止される。
【0053】前記構成において、吸込み口体8の可動部
32の第2パイプ42、回動管34の通路35、回動管
34の通気口36、風路65、循環風吹出し室56、通
気部66、68、及び塵移送室58は、この記載順に互
いに連通されていて、掃除機本体1の電動送風機11か
ら排出される空気を、吸込み口体8内において導く戻り
風路を形成している。又、可動部32の第1パイプ41
及びこれに直接連通した回動基管33の内管部33a
は、掃除機本体1の電動送風機11に吸込まれる空気を
吸込み口体8内において導く吸込み風路を形成してい
る。この吸込み風路の入口である内管部33aの前端開
口は、塵移送室58及びこの移送室58と連通口61を
介して清掃体収容室57に連通されている。
【0054】そして、前記構成の吸込み口体8及びこれ
を備えた空気循環式電気掃除機を用いて掃除をする場合
は、掃除機本体1に吸塵ホース4、吸塵パイプ5を図1
に示すように順に接続し、吸塵パイプ5の先端部に吸込
み口体8の継手管21を接続し、吸込みホース4の把手
15に設けた制御スイッチ17のうちのいずれかを閉成
操作する。この閉成操作がされることにより掃除機本体
1に内蔵の電動送風機11が運転し、又、吸込み口体8
に内蔵の清掃体駆動装置25の電動モータ71が運転さ
れるに伴い、清掃体収容室57内の前後一対の回転清掃
体23、24、が、内内方向、つまり、塵取り開口57
aにおいて互いに向かい合う方向(図3〜図5中矢印
イ、ロ参照)に夫々同期して回転駆動される。なお、ス
イッチ操作により回転清掃体23、24の回転は任意に
停止させることができる。
【0055】一方、電動送風機11の吸込み作用によっ
て、吸込み口体8の塵移送室58内の空気が吸込まれ、
この吸込み空気は、継手管21における可動部32の第
1パイプ41及びこれに直接連通した回動基管33の内
管部33a、吸塵パイプ5、吸塵ホース4、及び吸塵口
3の夫々の吸込み風路を経て(図1に実線の矢印で示す
経路)集塵室内に吸込まれる。塵埃は集塵袋9によって
除去され吸込み気流は排気風として電動送風機11から
排出される。この排気風は、図1に点線の矢印で示す経
路をなす掃除機本体1の図示しない戻り風路部材、吸塵
口3、吸塵ホース4、吸塵パイプ5、及び吸込み口体8
に戻される。
【0056】そして、吸込み口体8に戻された排気は、
可動部32の第2パイプ42、回動管34の通路35、
回動管34の通気口36、風路65、循環風吹出し室5
6、通気部66、68を通って、塵移送室58内にこの
室58の長手方向両端部から継手管21側に向けて吹き
出された後、既述の吸込みにより掃除機本体1側に回収
される。以上の繰り返しにより電動送風機11から排出
された空気が掃除機本体1と吸込み口体8とにわたって
循環される。
【0057】この場合、継手管21の内外両管部間を通
って風路65に導かれながら循環風吹出し室56内に吹
き出された循環風は、主部中ケース53の通気部66、
68を通って塵移送室58にその長手方向両端部から流
入するとともに、ガイドリブ52g、52fによって流
れ方向を塵移送室58にその長手方向に沿うように導か
れる。それにより、循環風は、塵移送室58の後部を長
手方向に流動して継手管21の吸込み部である内管部3
3aに吸込まれる。
【0058】又、掃除機本体1と吸込み口体8とにわた
って循環する空気の一部は、既述のような風の流れとは
別に、通気部67、69及びその直下の連通口61の端
部を通って清掃体収容室57に流入し、この収容室57
を長手方向に流動しながら再び連通口61を通って塵移
送室58に至り、この室58を流れている風と合流し
て、継手管21に対応する位置でこの継手管21の内管
部33aに吸込まれる。
【0059】以上のように掃除機本体1の電動送風機1
1から排出された空気は、吸塵ホース4及び吸塵パイプ
5の戻し用風路から吸込み口体8内での前記戻し風路を
流動して、吸込み口体8内の前記吸込み風路に吸込まれ
た後、吸塵ホース4及び吸塵パイプ5の吸込み用風路を
通って掃除機本体1の集塵室から電動送風機11に吸込
まれて循環する。
【0060】この主たる空気循環の経路中には清掃体収
容室57は含まれていないから、主たる循環空気が清掃
体収容室57を流通することはない。そのため、吸込み
口体8内に導入された戻り空気の殆どは、清掃体収容室
57内の2本の回転清掃体23、24の外周面に沿って
流通することがなく、清掃体収容室57より上側の塵移
送室58を流通して継手管21の内管部33aに吸込ま
れて掃除機本体1側に回収される。
【0061】前記主たる空気循環において、塵移送室5
8にその長手方向の端部から導入される空気は、電動送
風機11の排気圧により元々流動するエネルギーを有し
ていることに加えて、塵移送室58の流路断面積が小さ
くなっていることにより、この塵移送室58内を高速度
で流通する。
【0062】一方、前記空気循環と同時に前後一対の回
転清掃体23、24が回転駆動されて、そのブレード8
4、85によって被掃除面の塵が掻き上げられる。この
場合、2本の回転清掃体23、24は、塵取り開口57
aにおいて互いに向かい合う方向に回転駆動されている
から、被掃除面の塵は両回転清掃体23、24の周囲に
跳ね飛ばされることがなく、これら回転清掃体23、2
4により塵の送出方向を規制されながら両回転清掃体2
3、24間を通って上方へ勢いよく掻き上げられる。こ
の掻き上げは、回転清掃体23、24の全長、言い換え
れば、吸込み口体8の幅方向略全長にわたって行われ
る。
【0063】こうして被掃除面から掻き上げられた塵
は、その勢いによって、2本の回転清掃体23、24の
互いに向い合っている上部周面間スペースの真上に対向
している連通口61を、何ら妨げられることなく容易に
通過して、この連通口61上に対向している主部中ケー
ス53の斜めのガイド壁53aにあたって、この塵受け
棚62側に導かれる。しかも、塵移送室58において塵
受け棚62上を主として流動する高速の風の影響、及び
前記内管部33aでの空気の吸込みの影響によって、連
通口61を通って塵移送室58に至った空気は前記高速
の風に合流するように流動されている。
【0064】そのため、前記掻き上げによって連通口6
1を通過した塵は、その真下に自由落下して清掃体収容
室57に戻ることがなく、この塵を連通口61より後側
の塵受け棚62側に円滑に移動させて、この棚62上に
載せることができる。しかも、塵受け棚62の先端縁6
2aは立ち上がっているので、塵受け棚62上に一旦の
せられた塵が、先端縁62aを越えて脱落することは抑
制されるとともに、この立ち上がった先端縁62aによ
り塵受け棚62を風の通り道となるように樋状にできる
ので、その上を流れる高速の風の流れを円滑に案内し
て、より高速の風を塵受け棚62上に流させることがで
きる。
【0065】こうして塵が清掃体収容室57から供給さ
れる塵移送室58には既述のように循環気流が高速で流
動している。そのため、塵受け棚62上の塵および塵移
送室58内を浮遊している塵を、高速空気流にのせて継
手管21まで移送して、その内管部33aに吸込ませる
ことができる。
【0066】このように前後2本の回転清掃体23、2
4が掻き上げた塵を、清掃体収容室57とは別の塵移送
室57を流れる高速の空気によって吸込み側に移送させ
るから、継手管21に至る塵の空気移送において2本の
回転清掃体23、24が風路抵抗となることがない。そ
のため、空気移送される塵が両回転清掃体23、24に
引っ掛かることが殆どなく、掻き上げられた塵を円滑か
つ確実に継手管21の内管部33aに移送して吸込ませ
ることができる。
【0067】したがって、吸込み力が波及しづらい吸込
み口体8の幅方向の端部において掻き上げられた塵であ
っても、これを以上のように空気移送して継手管21に
吸込ませることができるので、塵取り性能を向上でき
る。
【0068】しかも、吸込み力は主として高速の空気を
流す塵移送室57に作用し、この室57とは絞りとなっ
ている連通口61を介して連通されている下側の清掃体
収容室57への前記吸込み力の波及は弱い。そのため、
被掃除面に臨んだ清掃体収容室57の塵取り開口57a
が被掃除面に吸付けられることも防止でき、吸込み口体
8を軽く被掃除面上で動かすことができ、操作性がよ
い。
【0069】以上のように前記構成の吸込み口体8及び
これを備えた空気循環式電気掃除機を用いての掃除にお
いては、前後一対の回転清掃体23、24が掻き上げた
被清掃面の塵を、清掃体収容室57上に位置した塵移送
室58に移し、電動送風機11から排出されて実質的に
完全循環しながら前記塵移送室58を高速で流れる循環
風を利用して、塵移送室58内の塵を移送して吸込み風
路に吸込ませることができ、しかも、吸込み口体8を被
掃除面上に軽く移動させながら、この被掃除面を掃除す
ることができる。
【0070】更に、既述のように循環風の一部を、清掃
体収容室57内に導入させた後に、連通口61を通して
塵移送室58を流れる気流に合流させているので、回転
清掃体23、24が被掃除面から掻き上げた塵を塵受け
棚62上に円滑に運び易く、塵取り性能をより向上でき
る点で優れている。
【0071】以上説明した掃除において、被掃除面に接
して塵の掻き上げをする両回転清掃体23、24は、フ
ローリング床の掃除に適する板状ブレード84を有して
いるとともに、絨毯や畳みの掃除に適する毛ブラシ状ブ
レード85を備えているので、各種の被掃除面に対する
適合性が良い。
【0072】ところで、前記掃除中においては、掻き揚
げられた塵の一部が両回転清掃体23、24の特に毛ブ
ラシ状ブレード85に多く付着するが、この塵は付着し
た傍から以下のように取除かれて、既述のように塵移送
室58を経由して掃除機本体1側に吸込まれる。
【0073】つまり、前後2本の回転清掃体23、24
は、それらを軸線方向から見た時に、毛ブラシ状ブレー
ド85の回転軌跡R1と板状ブレード84の回転軌跡R
2とが互いにオーバーラップするように配置されている
から、前後2本の回転清掃体23、24が回転駆動され
る時には、一方の回転清掃体の毛ブラシ状ブレード85
と他方の回転清掃体の板状ブレード84の先端部とが接
触する。
【0074】この接触は、塵の掻き出し等に伴う各ブレ
ード84、85の可撓変形等の動的要因、毛ブラシ状ブ
レード85の毛先側が根本側よりも広がっていること、
並びに両回転清掃体23、24の相互位置関係等により
可能である。特に、図4及び図5に示すように内内方向
に回転駆動される回転清掃体23、24において、回転
方向前側に先行する回転清掃体23の毛ブラシ状ブレー
ド85に対し、このブレード85を回転方向後側から後
追いする回転清掃体24の板状ブレード84が近付けら
れている構成においては、なお更両ブレード84、85
の接触が容易である。
【0075】このように各ブレード84、85を互いに
接しながら両回転清掃体23、24が回転駆動されるこ
とにより、毛ブラシ状ブレード85よりも腰がある板状
ブレード84の先端縁は、毛ブラシ状ブレード85にこ
れを叩くように当るに引続いて毛ブラシ状ブレード85
を擦るようになる。そのため、掃除中に毛ブラシ状ブレ
ード85に付着している綿状の塵等の付着物は、板状ブ
レード84によって取除かれる。そして、こうして除か
れた塵は、遠心力によって塵移送室58内に送出された
後、この室58内での既述の空気移送により継手管21
に吸込まれる。
【0076】以上のように掃除に伴い毛ブラシ状ブレー
ド85付着した塵を板状ブレード84によって掃除中に
自動的に取除くので、毛ブラシ状ブレード85を有する
回転清掃体23、24に対する塵の付着量を少なくでき
る。したがって、これら回転清掃体23、24に付着し
た綿状の塵を定期的する除去する手間を軽減できる。
【0077】しかも、両回転清掃体23、24が回転駆
動される時に、それらの板状ブレード84の先端同士
は、接することがなく、或は接触するとしても軽微に接
するので、これら板状ブレード84同士が無理矢理撓む
ようなことが防止される。そのため、前後両回転清掃体
23、24の回転が円滑となり、かつ、これらを回転駆
動する清掃体駆動装置25に対する負荷を軽減できる。
【0078】なお、本発明は前記第1実施形態において
両回転清掃体23、24の回転速度を互いに異ならせて
実施してもよい。この場合、例えば清掃体駆動装置25
が有する一対の最終歯車の歯数を変えることにより、両
回転清掃体23、24の回転速度を互いに異ならせるこ
とができるとともに、前側の回転清掃体23が後側の回
転清掃体24より速くても、この逆に遅くてもよい。
【0079】このようにして実施する場合には、前後2
本の回転清掃体23、24の相対的回転速度差により、
互いにオーバーラップしている毛ブラシ状ブレード85
と板状ブレード84とが接する機会を多く確保できる。
したがって、毛ブラシ状ブレード85に付着した塵を、
板状ブレード84によって掃除中により効果的に取除く
ことができる。
【0080】図11〜図13は本発明の第2実施形態を
示している。この実施形態は非空気循環式電気掃除機E
及びそれ用の吸込み口体111に本発明を適用した例を
示している。
【0081】図11中112は図示しない車輪により被
掃除面上を移動可能な掃除機本体で、その前部に設けら
れた吸塵口113には、図示しない可撓性の吸塵ホース
と非可撓性の吸塵パイプとを有する吸塵用連通管の一端
部が取外し可能に嵌合して接続され、この連結管の他端
部には吸込み口体111が取外し可能に嵌合して接続さ
れている。吸塵用連通管には吸込み空気流のみが通され
るようになっている。掃除機本体112の前部の集塵室
には、集塵袋(フィルタ)114が出し入れ可能に収容
されているとともに、掃除機本体112の後部の送風機
室には電動送風機115等が収容されている。電動送風
機115から排出された空気は、掃除機本体112の後
部に設けた排気部116を通って外部に放出されるよう
に構成されている。
【0082】吸込み口体111は、吸込み口体主部12
1、前後一対の回転清掃体123及び124、継手管1
25、及び清掃体駆動装置126等を備えている。
【0083】吸込み口体主部121は、主部上ケース1
28と主部下ケース129とを連結して形成されてい
る。主部下ケース129の前部は清掃体収容室131を
なしており、この収容室131は被掃除面に臨む塵取り
開口131aを有している。更に、図11及び図13に
示すように主部下ケース129の天井壁には、上向きの
リブからなる互いに略平行な前後一対の仕切り壁13
2、133が一体に突設されているとともに、これら両
壁132、133間に連通口135を設けている。
【0084】主部上ケース129は仕切り壁132、1
33の上端間を閉じて設けられており、これら主部上ケ
ース129と前後の仕切り壁132、133とで囲まれ
る空間によって、清掃体収容室131の上側にこの室1
31と連通口135を介して連通された塵移送室136
が形成されている。この塵移送室136の風路断面積は
清掃体収容室131の風路断面積よりも小さい。又、前
記天井壁の一部は後側の仕切り壁133側に位置されて
いて塵移送室136と清掃体収容室131との間を仕切
っており、この壁部分は塵受け棚139として使用され
ている。
【0085】塵移送室136及び塵受け棚139は吸込
み口体主部121の幅方向略全長延びて設けられてい
る。塵移送室136の長手方向の少なくとも一端部例え
ば両端部に夫々空気導入口137(図12参照)が設け
られている。これら導入口137は、吸込み口体111
の外部に直接連通するように例えば主部上ケース129
の両端部上面に開放されて、外気を吸込み可能としてあ
る。
【0086】前後一対の仕切り壁132、133の内、
例えば後側の仕切り壁133には、塵移送室136の長
手方向に沿って空気導入口137から離れた位置、好ま
しくは塵移送室136の長手方向略中央部に位置して吸
気開口138が設けられている。吸込み口体主部121
の幅方向中央部には、継手管125の前端部が上下のケ
ース128、129の後部で挟持されて取付けられ、こ
の継手管125と前記吸気開口138とは連通されてい
る。前記吸塵用連通管の先端部に接続される継手管12
5は、その内部を吸込み空気が主に流通可能に構成され
ている。
【0087】したがって、電動送風機115が運転され
るに伴って生じる吸込み力は、吸塵用連通管、継手管1
25及び吸気開口138を介して塵移送室136に波及
し、更に、塵受棚139で絞られている連通口135を
介して塵移送室136から清掃体収容室131に波及す
る。
【0088】そのため、空気導入口137から塵移送室
136に吸込まれる外気が塵移送室136内を高速度で
流通して吸気開口138を通って継手管125に吸込ま
れる。同時に、前記外気導入に応じて清掃体収容室13
1に波及する吸込み圧力が減少した状態で、この収容室
131内の空気が連通口135を通って塵移送室136
内に吸込まれ、そして、この空気は塵移送室136内の
高速空気流と合流して、吸気開口138を通って継手管
125に吸込まれる。
【0089】図11に示すように清掃体収容室131に
これを略満たすように収容された前後2本の回転清掃体
123、124の一端部は軸受141に支承されてお
り、かつ、他端部には互いに噛合う歯車142、143
に個別に支持されている。同一径で同一歯数の歯車14
2、143は清掃体駆動装置126の最終歯車をなすも
のであって、その同期回転により前後2本の回転清掃体
123、124を、塵取り開口131aにおいて互いに
向かい合うように図11中矢印イ、ロ方向に回転駆動さ
せる。
【0090】吸込み口体主部121に内蔵された清掃体
駆動装置126は、電動モータ145と、巻掛け伝動機
構146と、前記最終歯車142、143とを備えてい
る。巻掛け伝動機構146は、電動モータ145に連結
された駆動用歯付きプーリ147と、後側の最終歯車1
43に同軸に連結された被動用歯付きプーリ148と、
これらプーリ147及び148にわたって巻掛けられた
タイミングベルト149とにより形成されている。した
がって、電動モータ145の動力によって前後2本の回
転清掃体123、124を内内方向に回転駆動させて、
その清掃要素としてのブレードにより被掃除面の塵を、
回転清掃体123、124間を通るように掻き上げるこ
とができる。
【0091】そして、清掃体収容室131に収容された
回転清掃体123、124は、いずれも清掃体軸153
の外周に、夫々2枚づつの第1、第2の清掃要素を螺旋
状に捻じれるように巻付けて形成されている。第1の清
掃体要素には軟質合成樹脂により成形されたゴム板状ブ
レード154が使用されており、第2の清掃体要素には
ブラシ毛を一列に連続するように並べてなる毛ブラシ状
ブレード155が使用されている。板状ブレード154
は、毛ブラシ状ブレード155よりも腰があって変形し
ずらく、かつ、毛ブラシ状ブレード155よりも清掃体
軸153からの放射方向への出幅は短い。なお、板状ブ
レード154には起毛布を用いることもできる。
【0092】両回転清掃体123、124は好ましくは
同径であり、それらの直径は、最も出幅が長い毛ブラシ
状ブレード155の回転軌跡R1によって規定される。
図11中符号R2は板状ブレード154の回転軌跡を示
している。図11に示されるように回転清掃体123、
124は、それらを軸方向から見たときに、両回転清掃
体123、124が有する板状ブレード154の回転軌
跡R2が軽微に接するとともに、毛ブラシ状ブレード1
55の回転軌跡R1が互いに前後方向にオーバーラップ
する状態にして、清掃体収容室131に収容される。図
11中R3は前記オーバーラップの寸法を示している。
以上のようにオーバーラップされた状態で両回転清掃体
123、124は、それらが同期して回転されるときに
は、板状ブレード154の先端部が毛ブラシ状ブレード
155に当ることができる関係位置に配置されている。
又、前記収容状態において、両回転清掃体123、12
4のブレード154、155の先端部は、塵取り開口1
31aを通過して被掃除面に接するようになっている。
【0093】この第2実施形態においても、回転清掃体
123、124の板状ブレード154の回転軌跡R2と
毛ブラシ状ブレード155の回転軌跡R1とがオーバー
ラップしており、これらブレード154、155を互い
に当てながら両回転清掃体123、124を清掃体駆動
装置126により回転駆動させることができる。そのた
め、掃除中に毛ブラシ状ブレード155に付着した塵を
板状ブレード154で次々に取除いて、毛ブラシ状ブレ
ード155を有する回転清掃体123、124に対する
塵の付着量を少なくできる。したがって、回転清掃体1
23、124を定期的に掃除する手間を軽減できる。
【0094】又、清掃体駆動装置126の運転に伴い、
回転駆動される前後2本の回転清掃体123、124に
より被掃除面から掻き上げられた塵は、清掃体収容室1
31とは別にこの上側に形成された塵移送室136に至
り、その内の一部は塵受け棚139上に自由落下する。
そして、こうして塵が清掃体収容室131から供給され
る塵移送室136には、被掃除面以外の方向から空気導
入口137を通して外気が吸込まれて高速で流動してい
るため、この高速の吸込み空気流にのせて塵受け棚13
9上に乗っている塵及び塵移送室136に浮遊している
塵を、吸気用継手管125まで移送して、この管125
に吸込ませることができる。
【0095】このように掻き上げられた塵を塵移送室1
36を流れる高速の空気によって吸込み側に移送させる
から、こうした塵の空気移送において2本の回転清掃体
123、124が風路抵抗となることがない。そのた
め、空気移送される塵が両回転清掃体123、124と
干渉して引っ掛かることが殆どなく、掻き上げられた塵
を円滑かつ確実に継手管125に移送して吸込ませるこ
とができる。したがって、吸込み力が波及しづらい吸込
み口体111の幅方向の端部において掻き上げられた塵
であっても、これを以上のように空気移送して吸込ませ
ることができるので、塵取り性能を向上できる。
【0096】しかも、以上のように外気を吸込むに伴っ
て、継手管125から絞りとなっている連通口135を
介して連通されている下側の清掃体収容室131に作用
するの吸込み力は大きく低下する。そのため、非空気循
環式の掃除であるにも拘らず、被掃除面に臨んだ清掃体
収容室131の塵取り開口131aが被掃除面に強く吸
付けられることも防止できる。よって、吸込み口体11
1を軽く被掃除面上で動かすことができ、操作性がよ
い。
【0097】又、本発明は、外気導入用の空気導入口1
37を省略し、それ以外は前記第2実施形態と同一構成
として実施することもできる。この場合には、継手管1
25から波及される吸込み力によって、清掃体収容室1
31から吸上げられる空気が塵移送室136に流され
る。この流動空気は前後の回転清掃体123、124と
干渉して邪魔されることなく塵移送室136を流れる。
そのため、回転清掃体123、124で掻き上げられた
塵を塵移送室136において円滑に空気移送させて、継
手管125に吸込ませることができる。又、回転清掃体
123、124の板状ブレード154の回転軌跡R2と
毛ブラシ状ブレード155の回転軌跡R1とがオーバー
ラップしていて、これらブレード154、155を互い
に当てながら両回転清掃体123、124を回転駆動さ
せるから、掃除中に毛ブラシ状ブレード155に付着し
た塵を板状ブレード154で次々に取除いて、本発明の
課題を解決できる。
【0098】なお、本発明において、2本の回転清掃体
を回転させる手段としては、前記各実施形態に例示した
ものの他、吸込み気流又は循環される気流の一部又は全
部が吹き当てられることにより回転されるタービンを用
いて、2本の回転清掃体を回転させることもでき、又、
2本の回転清掃体の内の少なくとも一方に、吸込み気流
又は循環される気流の一部又は全部を吹き当てること
で、これら2本の回転清掃体を回転させることもでき
る。又、清掃体駆動装置を用いる場合に、その伝動機構
には、歯車列、又はタイミングベルトを用いた巻掛け伝
動部、或は、これらの組合わせによって形成される伝動
機構等を用いることができる。
【0099】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0100】請求項1の発明によれば、前後2本の回転
清掃体の内の少なくとも一方の回転清掃体が有する毛ブ
ラシ状ブレードに付着している塵を、他方の回転清掃体
が有する板状ブレードによって掃除中に自動的に取除く
ことができるので、毛ブラシ状ブレードを有する回転清
掃体に対する塵の付着量が少なくなり、この回転清掃体
を定期的に掃除する手間を軽減できる吸込み口体を提供
できる。
【0101】請求項2の発明によれば、被掃除面から掻
き上げた塵の送り出し位置を定め易い吸込み口体を提供
できる。
【0102】請求項3の発明によれば、掃除中に、毛ブ
ラシ状ブレードに付着している塵を板状ブレードによっ
て取除くことができるだけではなく、板状ブレード同士
が無理矢理撓むことが防止されるので、回転清掃体を円
滑に回転させることができる。
【0103】請求項4の発明によれば、互いにオーバー
ラップしている毛ブラシ状ブレードと板状ブレードとが
接する機会を多く確保して、板状ブレードによる毛ブラ
シ状ブレードに対する掃除性をより向上できる。
【0104】請求項5の発明によれば、毛ブラシ状ブレ
ードに付着している塵を掃除中に板状ブレードによって
取除くことができる吸込み口体を備えるから、掃除中に
塵が付着する回転清掃体に対する掃除の手間を軽減でき
る非空気循環式の電気掃除機を提供できる。
【0105】請求項6の発明によれば、毛ブラシ状ブレ
ードに付着している塵を掃除中に板状ブレードによって
取除くことができる吸込み口体を備えるから、掃除中に
塵が付着する回転清掃体に対する掃除の手間を軽減でき
る空気循環式の電気掃除機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る空気循環式電気掃
除機を示す斜視図。
【図2】図1の電気掃除機が備える吸込み口体を示す斜
視図。
【図3】図2の吸込み口体を示す縦断側面図。
【図4】図2の吸込み口体の幅方向中央部と一端部との
間の部分を拡大して示す縦断側面図。
【図5】図2の吸込み口体の幅方向一端部を示す縦断側
面図。
【図6】図2の吸込み口体を反転させた状態でその一端
部を示す斜視図。
【図7】図2の吸込み口体をその主部上カバーを取外し
た状態で示す概略平面図。
【図8】図2の吸込み口体をその主部上カバーと主部中
カバーとを取外した状態で一部を断面して示す概略平面
図。
【図9】図2の吸込み口体を示す下面図。
【図10】図2の吸込み口体が備える回転清掃体を示す
平面図。
【図11】本発明の第2実施形態に係る非空気循環式電
気掃除機の吸込み口体を示す概略断面図。
【図12】図11の吸込み口体を示す平面図。
【図13】図11の吸込み口体をその主部上カバーを取
外した状態で一部を切り欠いて示す概略平面図。
【符号の説明】
A…空気循環式電気掃除機 1…掃除機本体 8…吸込み口体 9…集塵袋(フィルタ) 11…電動送風機 21…継手管 22…吸込み口体主部 23…前側の回転清掃体 24…後側の回転清掃体 25…清掃体駆動装置 57…清掃体収容室 57a…塵取り開口 81…清掃体軸 84…板状ブレード(第1の清掃要素) 85…毛ブラシ状ブレード(第2の清掃要素) R1…毛ブラシ状ブレードの回転軌跡 R2…板状ブレードの回転軌跡 R3…板状ブレードと毛ブラシ状ブレードのオーバーラ
ップ寸法 E…非空気循環式電気掃除機 111…吸込み口体 112…掃除機本体 114…集塵袋(フィルタ) 115…電動送風機 121…吸込み口体主部 123…前側の回転清掃体 124…後側の回転清掃体 125…継手管 126…清掃体駆動装置 131…清掃体収容室 131a…塵取り開口 142、143…清掃体駆動装置の最終歯車 153…清掃体軸 154…板状ブレード(第1の清掃要素) 155…毛ブラシ状ブレード(第2の清掃要素)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被掃除面に臨む塵取り開口を有した清掃
    体収容室を備える吸込み口体主部と、この吸込み口体主
    部に取付けられた継手管と、清掃体軸の外周に清掃部材
    が取付けられているとともに、軸方向から見たとき前記
    清掃部材の回転軌跡が互いにオーバーラップする状態に
    前記清掃体収容室に並べて収容されて回転する前後2本
    の回転清掃体と、を具備した吸込み口体において、 前記両回転清掃体の内の少なくとも一方の回転清掃体が
    1以上の毛ブラシ状ブレードからなる清掃要素を備える
    とともに、他方の回転清掃体が1以上の板状ブレードか
    らなる清掃体要素を備え、これら毛ブラシ状ブレードと
    板状ブレードとが互いに接しながら回転するように前記
    回転軌跡をオーバーラップさせたことを特徴とする吸込
    み口体。
  2. 【請求項2】 前記両回転清掃体が前記塵取り開口にお
    いて互いに向かい合う方向に回転されることを特徴とす
    る請求項1に記載の吸込み口体。
  3. 【請求項3】 前記両回転清掃体のいずれもが、前記毛
    ブラシ状ブレードからなる第1清掃要素と、この第1清
    掃要素よりも出幅が短い前記板状ブレードからなる第2
    清掃要素とを夫々備えており、前記両回転清掃体を軸方
    向から見た状態で、前記両回転清掃体の第1清掃要素と
    第2清掃要素との回転軌跡がオーバーラップしていると
    ともに、前記両回転清掃体の第2清掃要素の回転軌跡が
    軽微に接触又は近接していることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の吸込み口体。
  4. 【請求項4】 前記両回転清掃体の回転速度が互いに異
    なっていることを特徴とする請求項1〜3の内のいずれ
    か一項に記載の吸込み口体。
  5. 【請求項5】 掃除機本体内の電動送風機の動作によ
    り、前記掃除機本体の集塵室に連通された吸込み口体の
    塵取り開口から被掃除面の塵を空気とともに吸込んで、
    この吸込んだ塵を前記集塵室内のフィルタに通して捕捉
    する電気掃除機において、前記吸込み口体に請求項1〜
    4の内のいずれか一項に記載の吸込み口体を用いたこと
    を特徴とする電気掃除機。
  6. 【請求項6】 電動送風機を内蔵した掃除機本体の集塵
    室に連通された吸込み口体の塵取り開口から被掃除面の
    塵を取込んで、この取込んだ塵を前記集塵室内のフィル
    タに通して捕捉し、前記フィルタを通過して前記電動送
    風機から排出された空気を前記吸込み口体に戻し、この
    排出空気を前記掃除機本体と前記吸込み口体とにわたっ
    て循環させながら掃除をする電気掃除機において、前記
    吸込み口体に請求項1〜4の内のいずれか一項に記載の
    吸込み口体を用いたことを特徴とする電気掃除機。
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