JP2002142898A - 椅子における背凭れの傾動範囲調節装置 - Google Patents
椅子における背凭れの傾動範囲調節装置Info
- Publication number
- JP2002142898A JP2002142898A JP2000338203A JP2000338203A JP2002142898A JP 2002142898 A JP2002142898 A JP 2002142898A JP 2000338203 A JP2000338203 A JP 2000338203A JP 2000338203 A JP2000338203 A JP 2000338203A JP 2002142898 A JP2002142898 A JP 2002142898A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arm
- backrest
- shaft
- regulating member
- rotation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Chairs Characterized By Structure (AREA)
Abstract
に、製造コストを低減できるようにした椅子における背
凭れの傾動範囲調節装置を提供する。 【解決手段】 背凭れを支持する背杆6の前端部を、座
を支持する支基4に枢支し、支基4内に、背杆6と一体
となって回転するアーム38を設けるとともに、アーム
38の先端部の一方向への回動範囲を規制する第1の規
制部材42と、逆方向への回動範囲を規制する第2の規
制部材44とを、第1及び第2の操作レバー60、61
の操作により、互いに独立して側方移動させられるよう
にして設け、かつ規制部材42、44に、一側方へ移動
させられることにより、アーム38の先端部の回動軌跡
内への突出量が漸増して、アーム38の回動範囲を小と
するようにした概ね楔形の当接部49、66を設ける。
Description
抗して後下方に傾動自在とした椅子において、背凭れの
傾動可能範囲を調節しうるようにした装置に関する。
在とした椅子は、従来より様々なものが提案されている
が、従来のものは、背凭れを、ほぼ垂直な起立位置と後
下方に最大限傾斜させた最大後傾位置との間を傾動しう
るようにしたものであり、この背凭れの傾動可能範囲を
調節することができなかったため、使い勝手が悪かっ
た。
解決し、背凭れの傾動可能範囲を自由に調節できるよう
にした装置を開発し、特許出願している(特願平11−
318834号(平成11年11月9日出願))。
明は、背杆(背凭れ杆)の回動運動を傾動範囲調節部材の
前後方向の直線運動に変換し、この移動範囲を制限する
ようにしていたので、それらの連係手段が複雑となり、
装置全体が大型化するという問題が残っていた。
なわち、構造をより簡素化し、小型軽量化しうるととも
に、製造コストを低減できるように改良した、椅子にお
ける背凭れの傾動範囲調節装置を提供することを目的と
している。
題は、次のようにして解決される。 (1) 背凭れの下端から前方に延出する背杆の前端部
を、座を支持する支基に、左右方向を向く軸をもって枢
支し、前記支基内に、前記背杆と一体となって回動する
アームを設けるとともに、該アームの先端部の一方向へ
の回動範囲を規制する第1の規制部材と、逆方向への回
動範囲を規制する第2の規制部材とを、座の下方に配設
した第1及び第2の操作レバーの操作により、互いに独
立して側方移動させられるようにして設け、かつ前記各
規制部材に、一側方へ移動させられることにより、前記
アームの先端部の回動軌跡内への突出量が漸増して、前
記アームの回動範囲を小とするようにした概ね楔形の当
接部を設ける。
部に左右方向を向く軸を突設し、この軸の一端が、アー
ムの一側方において前後方向に移動するようにした第1
の規制部材の当接部に当接し、かつ前記軸の他端が、ア
ームの他側方において前後方向に移動するようにした第
2の規制部材の当接部に当接するようにする。
規制部材の当接部を階段状とし、背凭れの回動範囲を段
階的に規制するようにする。
て、第1の操作レバーの回動軸に固嵌した作動アームの
先端と第1の規制部材とをロッドをもって連結し、第1
の操作レバーの回動操作により、第1の規制部材を前後
方向に移動させるようにする。
て、第2の操作レバーの回動軸と同期して回動する作動
アームの先端と第2の規制部材とを、第1の引張りばね
をもって連結し、かつ第2の規制部材と支基との間に、
第2の規制部材を第1の引張りばねの付勢力より弱い付
勢力をもって、第1の引張りばねの付勢方向と反対方向
に付勢する第2の引張りばねを設ける。
バーの回動軸と作動アームの軸とを、1対の平歯車をも
って互いに連係する。
動アームに、それが一方の限度まで回動させられたと
き、支基内に設けられた軸に弾性係合して、その位置に
保持するようにした弾性係合片を設ける。
て、支基の両側壁に設けた左右方向を向く筒体内に、左
右1対の筒軸を回転自在に配設し、両筒軸の外端部を左
右1対の背杆の前端部に固着するとともに、内端部に、
同一方向を向く左右1対のアームの基端部を固嵌し、両
アームの先端部に左右方向を向く軸を貫設し、前記両ア
ームの一側方に、前記軸の一端部に当接することによ
り、前記アームの一方向への回動を規制する第1の規制
部材を配設し、かつ前記両アームの他側方に、前記軸の
他端部に当接することにより、前記アームの他方向への
回動を規制する第2の規制部材を配設する。
に、左右方向を向くトーションバーを挿通して、その両
端部を左右の背杆にそれぞれ固着し、かつ左右の筒軸の
内端間において、前記トーションバーの中央部に調整板
の基端部を固定し、左右1対のアームとその先端部の軸
とにより挾まれた空間内に、前記調整板の先端部の角度
を調節する角度調節手段を配設する。
付図面を参照して説明する。図1及び図2に示すよう
に、中心部から放射状に延出する支持脚(1)の先端部に
は、キャスタ(2)がそれぞれ設けられ、支持脚(1)の中
心部には、脚柱(3)が立設され、かつ脚柱(3)の上端に
は、支基(4)が固着されている。
方に延出し、背凭れ(5)を支持する左右1対の背杆(6)
における前方を向く下部の前端部が、左右方向を向く軸
線まわりに回動可能として枢着され、背凭れ(5)及び背
杆(6)は、支基(4)内に設けられた後述するような弾性
リクライニング機構(7)と傾動範囲調節装置(8)とによ
り、傾動範囲調節装置(8)により定められた範囲内にお
いて、図1に示すような起立位置から後方へ傾動しうる
ようになっている。
0)を介して、背凭れ(5)及び背杆(6)の後傾に連動し
て、後下方へ移動するようにして支持されている。な
お、この座(9)の支持構造及びその背凭れとの連係機構
等は、本発明とは直接関係しないので、それらについて
の詳細な説明は省略する。
する支杆(11)を介して、肘掛け(12)が設けられている。
設けられた弾性リクライニング機構(7)及び傾動範囲調
節装置(8)の詳細について説明する。
その後部が脚柱(3)の上端部に嵌着され、わずかに前上
向き傾斜するようにして脚柱(3)上に支持されている。
方に向かってわずかに縮径するテーパ状をなす筒体(13)
(14)が一体的に形成されている。
を貫通する通孔(15)内には、六角筒状をなす左右1対の
筒軸(16)が、内外1対ずつのブッシュ(17)(18)をもっ
て、回転自在に支持されている。筒体(14)より外方に突
出する左右の筒軸(16)の外端部は、背杆(6)の前端に形
成された横向截頭円錐形状の受体(19)の内端面に形成さ
れた六角孔(20)に嵌合され、止めねじ(21)により止着さ
れている。
している。左右の筒軸(16)内には、複数の板ばねを重ね
て束ねたものよりなる一連の細長いトーションバー(22)
が遊嵌されており、トーションバー(22)の両端は、背杆
(6)の受体(19)における六角孔(20)の奥端に形成された
方形孔(23)内に圧嵌され、必要に応じて止めねじ(図示
略)により締着されている。
部に形成した角孔(24)にトーションバー(22)の中央部が
嵌挿された前方を向く調整板(25)が配設されている。
下方向を向くねじ孔(26)が形成された筒部(27)が固着さ
れている。
8)を有する調整ねじ(29)を螺合し、ねじ孔(26)から上方
に突出した上端を、支基(4)の上壁(4b)の下面に当接し
て、上壁(4b)から調整板(25)の先端までの距離を調節す
ることにより、背凭れ(5)が起立位置に位置していると
きのトーションバー(22)の初期ねじり量を調節し、もっ
て背凭れ(5)の起立位置への復帰用の付勢力を調節しう
るようにしている。
ーションバー(22)の中心軸線を中心とする調整板(25)の
角度位置を調節する角度調節手段が形成されている。
(22)、筒軸(16)、筒体(14)等により、弾性リクライニン
グ機構(7)が形成されている。
点対称の位置には、丸孔(30)とU字状の切欠き(31)とが
設けられている。
ションバー(22)が遊通する挿通孔(32)を有するととも
に、外側面に、筒軸(16)の内端部が回転自在に嵌合する
円形の凹所(33)が形成された合成樹脂製の1対の軸受(3
4)が、その各内側面に突設したボス(35)を、調整板(25)
の丸孔(30)と切欠き(31)とに嵌合し、かつ対向する軸受
(34)の内側面に突設した突軸(36)を、ボス(35)の中央に
穿設した係合孔(37)に嵌合することにより、調整板(25)
に対して相対回転不能として設けられている。
3)に嵌合した内端部の外側には、前方を向く左右1対の
アーム(38)の基端部(後端部)に設けた六角孔(39)が嵌合
されている。両アーム(38)の先端部(前端部)には、左右
方向を向く軸(40)が、両側方に突出するようにして貫設
されている。
ける両アーム(38)の右側方には、背凭れ(5)の最大後傾
角度調節手段(41)の主要部品である第1の規制部材(42)
が、同じく左側方には、背凭れ(5)の起立位置(初期位
置)の角度調節手段(43)の主要部品である第2の規制部
材(44)が、支基(4)の上壁(4b)と、その下面より垂下す
る前後1対ずつのボス(45)の下端にねじ止めされた底板
(46)とにより上下から挟まれ、かつ各規制部材(42)(44)
の上端に形成した前後方向を向く溝(47)を支基(4)の上
壁(4b)の下面に形成された前後方向を向く案内突条(48)
に摺動自在に係合するようにして配設されている。
移動させられることにより、軸(40)の右端部の上下方向
の回動軌跡内への突出量が漸増して、軸(40)及びアーム
(38)の上方への回動範囲を小とするようにした概ね楔形
の当接部(49)が形成されている。
の下面を、階段状とし、かつ各段における軸(40)の受け
面(50)を、軸(40)の外径に近い円弧状としてある。
ら溝(47)に連通する肉抜き孔(51)を穿設することによ
り、その上部に弾性撓曲片(52)が形成され、その中央上
面に形成した半球状の突起(53)を、支基(4)の上壁(4b)
の一側部下面に、各受け面(50)のピッチと同ピッチとし
て設けた複数の凹部(54)に選択的に係合させることによ
り、各受け面(50)が軸(40)と整合する位置で安定して弾
圧保持されるようにしてある。
角隅部には方形の段部(55)が形成されており、その奥端
部には、左右方向を向く係合孔(56)が穿設されている。
この係合孔(56)には、後述する第1の操作レバー(60)に
連係するための前後方向を向くロッド(57)の後端の内向
き折曲部(57a)が嵌合されている。
には、左右方向を向く筒軸(58)が回転自在に枢支され、
また筒軸(58)内には、同方向を向く芯軸(59)が相対回転
可能として挿通している。
た芯軸(59)の左端部には、第1及び第2の操作レバー(6
0)(61)における互いに外径を同一とした筒部(60a)(61a)
が、筒部(60a)を外側として互いに接するようにして嵌
合され、かつその外側の筒部(60a)が止めねじ(62)をも
って芯軸(59)に止着されている。
0a)の外周から前方に向かって操作片(60b)が延出し、か
つ操作片(60b)の右端部は、第2の操作レバー(61)の筒
部(61a)の方向に筒部(61a)の長さと同一長さだけ延出し
ている。
1a)の外周から後方に向かって操作片(61b)が延出し、か
つ操作片(61b)の左端部は、第1の操作レバー(60)の筒
部(60a)の方向に筒部(60a)の長さと同一長さだけ延出し
ている。
(4)の右方の側壁(4a)近くまで延出し、その延出した右
端部には、後上方を向く作動アーム(63)の基端部に穿設
された軸孔(63a)が嵌合され、かつ止めねじ(64)をもっ
て止着されている。
支基(4)の上壁(4b)の下面より垂下する二股片(65)の右
側面に当接することにより、左方への移動が阻止され、
筒体(13)から抜け止めされている。
向を向く係合孔(63b)には、上述のロッド(57)の前端の
内向き折曲部(57b)が嵌合されている。
回動させることにより、それと芯軸(59)と作動アーム(6
3)とが図6における反時計方向に回動させられ、このと
きの作動アーム(63)の回動により、ロッド(57)が前方に
引かれて、第1の規制部材(42)が、突起(53)が各凹部(5
4)に1個ずつ係合することによって、歩進的に前進させ
られ、背凭れ(5)の最大後傾角度を漸次小さい角度に制
限することができる。
させることにより、上述と逆の作動で、第1の規制部材
(42)は後方へ歩進的に移動させられ、背凭れ(5)の最大
後傾角度を漸次大とすることができる。
ーム(63)、芯軸(59)、第1の操作レバー(60)等により、
背凭れ(5)の最大後傾角度調節手段(41)が形成されてい
る。
移動させられることにより、軸(40)の左端部の上下方向
の回動軌跡内への突出量が漸増して、軸(40)及びアーム
(38)の下方への回動範囲を小とするようにした概ね楔形
の当接部(66)が形成されている。
の上面を、階段状とし、各段における軸(40)の受け面(6
7)を、軸(40)の外径に近い円弧状としてある。
上部と前下部とには、前後方向を向く横孔(68)が穿設さ
れた大径の突軸(69)と小径の突軸(70)とがそれぞれ突設
されている。
6)の後端外側部に外向き突設された突起(71)に係止され
た引張りコイルばね(72)の前端が係止されている。
りコイルばね(72)より付勢力の強い、すなわちばね定数
の大きい前後方向を向く引張りコイルばね(73)の後端に
形成されたL字状の係止部(73a)が挿通され、かつ係止
されている。
ようにして、第2の操作レバー(61)に連係されている。
に形成された小径筒部(61c)内には、筒軸(58)の左端部
に形成された非円形の嵌合部(58a)が嵌合され、第2の
操作レバー(61)は、筒軸(58)と回り止めされて連結され
ている。
的に形成されており、この平歯車(74)には、直上におけ
る支基(4)の上壁(4b)の下面に設けた半円筒形の軸受凹
部(75)(図8参照)に回動自在に嵌合された軸(76)と一体
のセクタギヤ(77)が噛合している。
側面視ほぼ半円弧状をなす作動アーム(78)の上端部が一
体として固着されるか、または一体成形されている。
9)が一体的に形成されており、作動アーム(78)が図7に
示すように、軸(76)を中心として、最も時計方向に回動
したとき、作動アーム(78)の上部と弾性舌片(79)とによ
り、筒軸(58)の右端を出た直後の芯軸(59)の部分を弾圧
把持し、作動アーム(78)がその位置から妄りに反時計方
向に回動しないようにしている。
たピン(80)には、上述の引張りコイルばね(73)の前端部
が止着されている。
を向いているときは、図7に示すように、作動アーム(7
8)は芯軸(59)を弾圧把持した状態に保持され、第2の規
制部材(44)は前限に位置している。
第2の規制部材(44)の当接部(66)に妨げられることな
く、軸(40)が底板(46)の上面に当接するまで最大に前下
方に回動することができ、このとき、背凭れ(5)は、例
えばほぼ垂直を向くようにしておく。
下方に回動し、例えば中間のほぼ水平の状態で停止させ
ると、第2の操作レバー(61)と筒軸(58)とその平歯車(7
4)とが、図7において時計方向へ回動し、それに伴っ
て、作動アーム(78)はセクタギヤ(77)とともに、軸(76)
を中心として反時計方向へ回動させられ、そのときのピ
ン(80)の回動により、引張りコイルばね(73)は、弛む方
向へ押動させられる。
置に位置し、軸(40)が図7に示す位置にあると、その前
端に当接部(66)の後端面が当接して、第2の規制部材(4
4)は、後方への移動が阻止され、図7に示す位置のまま
保持される。
させられ、アーム(38)及び軸(40)が上向き回動させられ
ると、そのときになって初めて、第2の規制部材(44)
は、強弱2個の引張りコイルばね(72)(73)の付勢力が釣
り合う位置まで後方に移動させられる。
(40)は後方へ移動した第2の規制部材(44)の当接部(66)
における例えば中段の受け面(67)に当接し、それ以上下
降できなくなる。したがって、それ以後は、背凭れ(5)
の起立位置(復帰位置)は、上述の垂直状態より若干後傾
した位置となる。
回動させたときは、上述と同様の作用により、第2の規
制部材(44)は、軸(40)及びアーム(38)が上向き回動する
のを待って、図9に示すような後限まで移動し、このと
き、背凭れ(5)はかなり後傾した位置までしか復帰でき
なくなる。
から所望の位置まで上向き回動させると、上述と逆の作
動で、作動アーム(78)が軸(76)を中心として図9におけ
る時計方向に回動させられ、ピン(80)により引張りコイ
ルばね(73)の前端を前方へ引張る。
け面(67)に当接し、第2の規制部材(44)が下方へ押しつ
けられていると、第2の規制部材(44)は即座には動か
ず、背凭れ(5)が着座者により後傾させられるのを待っ
て、前方移動し、背凭れ(5)の起立位置を所望の角度と
することができる。
限まで回動させると、作動アーム(78)は図7に示すよう
に、弾性舌片(79)により芯軸(59)を弾圧把持する位置ま
で復帰し、その後第2の規制部材(44)は、背凭れ(5)が
一旦後傾させられるのを待って、その後に前限まで戻
り、それ以後は背凭れ(5)の起立位置はほぼ垂直を向く
こととなる。
を待って、第2の規制部材(44)が2個の引張りコイルば
ね(72)(73)の付勢力が釣り合う位置に移動するようにし
たので、第2の規制部材(44)の各受け面(67)が摩耗した
り破損したりするのを防止できる。
セクタギヤ(77)とを用いたことにより、それらの歯数比
を適宜選択することにより、第2の操作レバー(61)の回
動ストロークと作動アーム(78)の必要とする回動量とを
調和させることができる。
2)(73)、作動アーム(78)、セクタギヤ(77)、平歯車(74)
を備える筒軸(58)、第2の操作レバー(61)等により、起
立位置の角度調節手段(43)が形成され、これと上述の最
大後傾角度調節手段(41)とにより、背凭れ(5)の傾動範
囲調節手段(8)が形成されている。
の角度調節手段(43)とにより、軸(40)の移動範囲を上下
から規制することにより、背凭れ(5)を、所望の後傾角
度で完全に拘束することができる。
レバー(81)の軸(82)が枢支され、この軸(82)は、座(9)
の高さ調節手段に連係されているが、これらの構成は本
発明には直接関係しないので、詳細な説明は省略する。
端面の一部に突設したピン(83)を、作動アーム(78)の軸
(76)の直下に設けた上下方向を向く長孔(84)に係合し、
筒軸(58)の回動に伴って、ピン(83)と長孔(84)とを介し
て、作動アーム(78)を軸(76)を中心として回動させるよ
うにし、もって、上述の平歯車(74)とセクタギヤ(77)と
を省略することもできる。
ることができる。請求項1記載の発明によると、背杆と
一体となって回動するアームの回動範囲を1対の規制部
材により直接規制するようにしたので、アームと背杆と
を、単なる軸もって結合するだけでよく、先願の発明の
ような特別な連係手段により連係する必要がなく、構造
をより簡素化できるとともに、小型軽量化が可能とな
り、しかも製造コストを低減することができる。
動を両方向から規制できるようにしたことにより、背凭
れの起立位置(初期位置)の傾斜角度と、最大後傾角度と
を、互いに独立して、自由に設定することができ、使い
勝手がよい。
端部に軸を突設したことにより、規制部材の当接部に正
確に、かつ片当り等が生じることなく、常に同一の状態
で当接することができる。
り、軸の一方向への回動を規制し、軸の他端側で第2の
規制部材により、軸の他方向への回動を規制するように
したので、両規制部材をバランスよく配設することがで
きる。
動可能範囲を段階的ではあるが、確実に調節することが
できるとともに、背凭れ側の荷重により、規制部材が押
し戻される等のおそれがない。
レバーと第1の規制部材との連結を簡単な構造とするこ
とができ、製造コストを低減できる。
荷が掛って、第2の規制部材がアームの先端またはそこ
に突設された軸により押さえつけられている状態で、第
2のレバーを操作したとき、その時点では第2の規制部
材は即座には移動せず、背凭れに掛っていた負荷が解放
された時点で、第1と第2の引張りばねの釣り合いによ
り、先ほどの第2の操作レバーの操作により設定された
位置に移動させられる。したがって、第2の規制部材が
無理に動かされることがなく、第2の規制部材及びアー
ムまたはそれに突設した軸の摩耗や破損等を防止するこ
とができる。
車の歯数比を適宜選択することにより、第2の操作レバ
ーの回動ストロークと、作動アームの必要とする回動量
とを調和させることができる。
部材が椅子の振動等により妄りに移動するのを防止し、
誤作動のおそれをなくすことができる。
とアームとの連結をバランスよく確実に行なうことがで
きるとともに、左右の背杆の支持が安定し、さらに、ア
ームと、その先端に突設した軸と、第1及び第2の規制
部材とをバランスよく配設することができる。
2の規制部材と、アームと、調節装置と、背凭れの起立
位置への復帰用のトーションバー及びその付勢力の調節
手段とを、狭い支基内に、コンパクトにバランスよく、
集約して配設することができる。
る。
る。
る。
ある。
す要部の拡大縦断側面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 背凭れの下端から前方に延出する背杆の
前端部を、座を支持する支基に、左右方向を向く軸をも
って枢支し、前記支基内に、前記背杆と一体となって回
動するアームを設けるとともに、該アームの先端部の一
方向への回動範囲を規制する第1の規制部材と、逆方向
への回動範囲を規制する第2の規制部材とを、座の下方
に配設した第1及び第2の操作レバーの操作により、互
いに独立して側方移動させられるようにして設け、かつ
前記各規制部材に、一側方へ移動させられることによ
り、前記アームの先端部の回動軌跡内への突出量が漸増
して、前記アームの回動範囲を小とするようにした概ね
楔形の当接部を設けたことを特徴とする椅子における背
凭れの傾動範囲調節装置。 - 【請求項2】 アームの先端部に左右方向を向く軸を突
設し、この軸の一端が、アームの一側方において前後方
向に移動するようにした第1の規制部材の当接部に当接
し、かつ前記軸の他端が、アームの他側方において前後
方向に移動するようにした第2の規制部材の当接部に当
接するようにした請求項1記載の椅子における背凭れの
傾動範囲調節装置。 - 【請求項3】 各規制部材の当接部を階段状とし、背凭
れの回動範囲を段階的に規制するようにした請求項1ま
たは2記載の椅子における背凭れの傾動範囲調節装置。 - 【請求項4】 第1の操作レバーの回動軸に固嵌した作
動アームの先端と第1の規制部材とをロッドをもって連
結し、第1の操作レバーの回動操作により、第1の規制
部材を前後方向に移動させるようにした請求項1〜3の
いずれかに記載の椅子における背凭れの傾動範囲調節装
置。 - 【請求項5】 第2の操作レバーの回動軸と同期して回
動する作動アームの先端と第2の規制部材とを、第1の
引張りばねをもって連結し、かつ第2の規制部材と支基
との間に、第2の規制部材を第1の引張りばねの付勢力
より弱い付勢力をもって、第1の引張りばねの付勢方向
と反対方向に付勢する第2の引張りばねを設けた請求項
1〜4のいずれかに記載の椅子における背凭れの傾動範
囲調節装置。 - 【請求項6】 第2の操作レバーの回動軸と作動アーム
の軸とを、1対の平歯車をもって互いに連係した請求項
5記載の椅子における背凭れの傾動範囲調節装置。 - 【請求項7】 作動アームに、それが一方の限度まで回
動させられたとき、支基内に設けられた軸に弾性係合し
て、その位置に保持するようにした弾性係合片を設けた
請求項5または6記載の椅子における背凭れの傾動範囲
調節装置。 - 【請求項8】 支基の両側壁に設けた左右方向を向く筒
体内に、左右1対の筒軸を回転自在に配設し、両筒軸の
外端部を左右1対の背杆の前端部に固着するとともに、
内端部に、同一方向を向く左右1対のアームの基端部を
固嵌し、両アームの先端部に左右方向を向く軸を貫設
し、前記両アームの一側方に、前記軸の一端部に当接す
ることにより、前記アームの一方向への回動を規制する
第1の規制部材を配設し、かつ前記両アームの他側方
に、前記軸の他端部に当接することにより、前記アーム
の他方向への回動を規制する第2の規制部材を配設した
請求項1〜7のいずれかに記載の椅子における背凭れの
傾動範囲調節装置。 - 【請求項9】 左右の筒軸内に、左右方向を向くトーシ
ョンバーを挿通して、その両端部を左右の背杆にそれぞ
れ固着し、かつ左右の筒軸の内端間において、前記トー
ションバーの中央部に調整板の基端部を固定し、左右1
対のアームとその先端部の軸とにより挾まれた空間内
に、前記調整板の先端部の角度を調節する角度調節手段
を配設した請求項8記載の椅子における背凭れの傾動範
囲調節装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000338203A JP4754680B2 (ja) | 2000-11-06 | 2000-11-06 | 椅子における背凭れの傾動範囲調節装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000338203A JP4754680B2 (ja) | 2000-11-06 | 2000-11-06 | 椅子における背凭れの傾動範囲調節装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002142898A true JP2002142898A (ja) | 2002-05-21 |
JP4754680B2 JP4754680B2 (ja) | 2011-08-24 |
Family
ID=18813451
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000338203A Expired - Fee Related JP4754680B2 (ja) | 2000-11-06 | 2000-11-06 | 椅子における背凭れの傾動範囲調節装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4754680B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008113864A (ja) * | 2006-11-06 | 2008-05-22 | Toyo Kogei:Kk | 椅子 |
JP2010125154A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-06-10 | Itoki Corp | 椅子 |
JP2010158440A (ja) * | 2009-01-08 | 2010-07-22 | Kokuyo Co Ltd | 椅子のロッキング角度調節装置 |
JP2012005860A (ja) * | 2011-09-01 | 2012-01-12 | Okamura Corp | リクライニング椅子における背凭れの傾動装置 |
JP2013153869A (ja) * | 2012-01-27 | 2013-08-15 | Okamura Corp | 操作レバー装置、およびそれを備える椅子 |
WO2023171794A1 (ja) * | 2022-03-11 | 2023-09-14 | 株式会社オカムラ | 椅子 |
-
2000
- 2000-11-06 JP JP2000338203A patent/JP4754680B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008113864A (ja) * | 2006-11-06 | 2008-05-22 | Toyo Kogei:Kk | 椅子 |
JP2010125154A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-06-10 | Itoki Corp | 椅子 |
JP2010158440A (ja) * | 2009-01-08 | 2010-07-22 | Kokuyo Co Ltd | 椅子のロッキング角度調節装置 |
JP2012005860A (ja) * | 2011-09-01 | 2012-01-12 | Okamura Corp | リクライニング椅子における背凭れの傾動装置 |
JP2013153869A (ja) * | 2012-01-27 | 2013-08-15 | Okamura Corp | 操作レバー装置、およびそれを備える椅子 |
WO2023171794A1 (ja) * | 2022-03-11 | 2023-09-14 | 株式会社オカムラ | 椅子 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4754680B2 (ja) | 2011-08-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3549577B2 (ja) | 椅子 | |
CA1225321A (en) | Ankle tilt mechanism | |
WO2004008915A1 (ja) | 椅子 | |
CN103237479B (zh) | 设置有用于调整旋转力的装置的办公座椅机构 | |
JPH0638848A (ja) | 調節自在な椅子装置 | |
EP3556252B1 (en) | Tilt mechanism for a chair and chair | |
CN107625324B (zh) | 一种办公椅底盘及办公椅 | |
CA2679299A1 (en) | Locking device for a movable member in a chair | |
TWM245873U (en) | Chair with synchronized tilting seat and back | |
US20060284461A1 (en) | Chair with recline control mechanism, recline limit control and back tilt mechanism | |
JP2002010852A (ja) | 同時に揺動するシートと背もたれとを備えた椅子 | |
JP2002142899A (ja) | 椅子における操作レバー構造 | |
JP2002142898A (ja) | 椅子における背凭れの傾動範囲調節装置 | |
US8348342B2 (en) | Preference control mechanism | |
US5388889A (en) | Torque control mechanism for chairs | |
JP2002142897A (ja) | 椅子における背凭れの傾動範囲調節装置 | |
JP4153740B2 (ja) | 椅子における座の前後摺動装置 | |
KR200385119Y1 (ko) | 틸팅가능 의자의 포워딩 장치 | |
JP4064679B2 (ja) | 椅子 | |
JP3974425B2 (ja) | リクライニング椅子 | |
KR200385118Y1 (ko) | 틸팅가능 의자의 틸팅 레인지 조절장치 | |
JP4818506B2 (ja) | 椅子における背凭れの傾動装置 | |
JP2004049717A (ja) | 椅子における背凭れ等の傾動装置 | |
JPH09206156A (ja) | 椅 子 | |
JP2797273B2 (ja) | 背もたれ付き椅子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071026 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101130 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110127 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110524 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110526 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140603 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |