JP2002142422A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JP2002142422A
JP2002142422A JP2001250238A JP2001250238A JP2002142422A JP 2002142422 A JP2002142422 A JP 2002142422A JP 2001250238 A JP2001250238 A JP 2001250238A JP 2001250238 A JP2001250238 A JP 2001250238A JP 2002142422 A JP2002142422 A JP 2002142422A
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core
magnetic flux
permanent magnet
flux collecting
electric machine
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JP2001250238A
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Tamotsu Nose
保 能勢
Yoshiki Shimura
芳樹 志村
Kenji Kusama
健司 草間
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Nidec Sankyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で高いモータ特性を有する高い実用性を
備えた磁石埋込構造を有する回転電機を得ることを可能
とする。 【解決手段】 永久磁石14に、コア13の端面から外
方向側に突出する延長部14aを設けるとともに、その
永久磁石14の両側被挟持面に、コア13側に接触する
集磁ヨーク15,15を密着させることによって、上記
永久磁石14の延長部14aだけ磁束の発生面積を拡大
し、上記永久磁石14から集磁ヨーク15を通してコア
13側に向かう有効磁束を増大するとともに、永久磁石
14を挟んだ両側のコア13,13どうしの間の磁気抵
抗を永久磁石14の延長部14aにより増大させて、漏
れ磁束を低減させたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、埋込磁石型構造の
回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開昭59−1534
57号公報、特開平10−341560号公報におい
て、永久磁石をコアの間に挟み込むようにした埋込磁石
型のモータ等の構造が種々提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな埋込磁石型構造に関する従来の提案では、その基本
的な構造が単に示されているのみであって、実用上必要
とされる特性を得るための構成、例えばコギングを低減
させるための構成や、モータ特性を向上させるための構
成は、いずれの提案においても具体的には開示されてお
らず、そのままでは通常のモータ等の回転電機としての
十分な特性が得られないのが実状である。
【0004】そこで本発明は、良好な特性を備えた磁石
埋込構造を有する回転電機を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明では、積層コア部材からなるヨー
ク部に対して電機子コイルが巻回された複数個の電機子
コアが、界磁コアに対してラジアル方向に対向しつつ円
周方向に相対移動可能に配置され、それらコアの各々、
又は円周方向に隣接する一対のコアどうしの間部分に、
永久磁石が挟持された回転電機において、上記永久磁石
には、前記各コアのコア積層方向の端面から外側に向か
って突出する延長部が設けられているとともに、その永
久磁石の上記コアによる被挟持面には、磁性部材からな
る集磁ヨークが、少なくとも前記延長部に相当する部位
に密着するように配置され、当該集磁ヨークは、上記永
久磁石から延出して前記コア側に接触するように設けら
れている。
【0006】また、請求項2記載の発明では、前記請求
項1記載の集磁ヨークが、コアによる被挟持面の全面を
覆うように設けられている。
【0007】さらに、請求項3記載の発明では、前記請
求項1記載の集磁ヨークが、コアによる被挟持面のうち
の前記延長部に相当する部位から、上記コアのコア積層
方向の端面にかけて折れ曲がるように設けられている。
【0008】さらにまた、請求項4記載の発明では、前
記請求項1記載の集磁ヨークにおけるコア側との接触面
が、波形状の凹凸面に形成されている。
【0009】また、請求項5記載の発明では、前記請求
項1記載の集磁ヨークのコア積層方向における両端部分
のうちの少なくとも一方側には、当該集磁ヨークの厚さ
を外方側に向かって連続的に薄肉化する傾斜面からなる
挿入案内部が設けられている。
【0010】また、請求項6記載の発明では、前記請求
項1記載のコアを保持するケースには、前記永久磁石及
び集磁ヨークをコア側に装着する挿入孔が貫通形成され
ている。
【0011】このような構成を有する請求項1又は2又
は3記載の発明によれば、上記永久磁石の延長部だけ、
当該永久磁石から磁束を発する面積が拡大されることと
なって、コアの積層高さを拡大することなく、しかも電
機子コイルの巻線スペースを有効利用しつつ、上記永久
磁石から集磁ヨークを通してコア側に向かう有効磁束が
増大される。従って、高価な磁石を用いなくても、特性
の向上が可能となる。
【0012】加えて、この請求項1又は2又は3記載の
発明によれば、永久磁石を挟んだ両側のコアどうしが、
当該永久磁石の延長部によって仕切られていることによ
って、そのコアどうしの間における磁気抵抗が増大され
ることとなり、その分、漏れ磁束が低減される。従っ
て、その点からも実質的な有効磁束が増大される。
【0013】加えて、請求項4記載の発明によれば、両
側に集磁ヨークを取り付けた永久磁石をコア内又はコア
どうしの間に挿入する際に、集磁ヨークに設けられた波
形状の凹凸面を潰しながら永久磁石の挿入が行われるこ
ととなるため、永久磁石の表面に寸法精度上のバラツキ
がある場合においても永久磁石の挿入作業は良好に行わ
れる。特に、焼結磁石、ボンド磁石などを使用する場合
には、永久磁石の表面の寸法を高精度に出す必要がなく
なる。また、ゴム磁石の場合においても、その磁石をコ
ア内に埋め込むことができる。
【0014】さらに、請求項5記載の発明によれば、両
側に集磁ヨークを取り付けた永久磁石をコア内又はコア
どうしの間に挿入する際に、上記集磁ヨークに設けられ
た挿入案内部の傾斜案内作用によって、上記永久磁石の
挿入作業が容易に行われるとともに、永久磁石の割れや
欠け等の発生が防止されるとともに、傾斜形状にするこ
とで漏れ磁束が小さくなる。
【0015】さらにまた、請求項6記載の発明によれ
ば、ロータ側とステータ側とを組み込んだ後に、ケース
に設けられた挿入孔を通して永久磁石をコア内又はコア
どうしの間に挿入することができることとなり、ギャッ
プの不均衡等による磁石の吸引力でロータとステータと
の組立が困難となるのを防止し、ロータ側とステータ側
との組立が容易かつ良好に行われる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる回転電機を
モータに適用した場合の実施形態を図面に基づいて詳細
に説明する。まず、図1及び図2に示されている実施形
態におけるモータ1では、モータの内部側の中心部分
に、略中空円筒状のコアホルダー10が固定されてい
て、そのコアホルダー10の中空内部側に、軸方向に離
隔して取り付けられた一対の玉軸受11,11によっ
て、回転軸12が回転自在に支承されている。
【0017】また、上記コアホルダー10の外周壁面側
には、6個の電機子コア13,13,・・・が、環状に
並設・集合されるようにして固定されている。これらの
各電機子コア13は、電磁鋼板の積層体から構成されて
いて、同一形状の板状部材が上記回転軸12の軸方向に
積み上げられるようにして形成されている。そして、周
方向に隣接する一対の電機子コア13,13どうしは、
磁気的に実質上分離された状態にて上記コアホルダー1
0の外周壁面側に固定されている。
【0018】上記各電機子コア13は、円周の接線方向
に延在するヨーク部13aを備えているとともに、その
ヨーク部13aに対して電機子コイル13bが巻回され
ている。また、上記ヨーク部13aの延在方向(周方
向)の両端部分には、周端コア部13c,13cがそれ
ぞれ設けられている。それらの各周端コア部13cは、
半径方向外方に向かって角状に突出する形状を備えてお
り、当該周端コア部13cの突出先端部分は、突極片1
3dに形成されている。このとき、上記両周端コア部1
3c,13cにおける電機子コイル13bに対面する側
の表面は、略半径方向に延在する平坦面に形成されてい
る。
【0019】さらにまた、周方向に隣り合う一対の電機
子コア13,13における隣接周端コア部13c,13
cどうしの間には、永久磁石14が、鉄などの磁性部材
からなる集磁ヨーク15を介して、それぞれ軸方向に挿
入されて挟持されている。これらの各永久磁石14に
は、前記隣接周端コア部13c,13cの挟持方向であ
る円周方向に沿って着磁が施されている。そのときの着
磁の磁極方向は、円周方向に隣接する永久磁石14,1
4どうしが互いに反発する方向に設定されており、これ
によって、上記各電機子コア13における両周端コア部
13c,13cどうしが互いに同極になされている。
【0020】また、上述した集磁ヨーク15は、前記永
久磁石14のほぼ全面にわたって接触した状態にて貼り
付けられているが、本実施形態における永久磁石14及
び集磁ヨーク15の半径方向長さは、上記周端コア部1
3cよりもやや短い長さに設定されていて、上記周端コ
ア部13cにおける突極片13dを除いた半径方向のほ
ぼ全長にわたって上記集磁ヨーク15が当接した状態に
なされている。
【0021】ここで、上述したように前記永久磁石14
及び集磁ヨーク15は、電機子コア13どうしの間部分
に挟持されているが、特に図4に示されているように、
これら永久磁石14は、電機子コア13のコア積層方向
(軸方向)に電機子コア13よりも長い寸法を有するよ
うに形成されていて、電機子コア13のコア積層方向
(軸方向)における両端面のそれぞれからは、延長部1
4a,14aが、外方側(図示上下方向)に向かってそ
れぞれ突出するように設けられている。
【0022】一方、上記集磁ヨーク15は、永久磁石1
4の両側被挟持面における上記延長部14aを含む全面
に対して密着するように貼り付けられているが、前記電
機子コア13側に対しても密着するように配置されてい
る。このとき、特に図5に示されているように、上記集
磁ヨーク15における電機子コア13側との接触面15
aは、波形状の凹凸面に形成されている。これは、上記
集磁ヨーク15,15が永久磁石14側に貼り付けられ
た状態で電機子コア13,13どうしの間部分に永久磁
石14が挿入される際に、上述した集磁ヨーク15の波
形状凹凸面によって、電機子コア13側の波形状凹凸面
をほぼ平坦に押し潰すようにするためであって、それに
より、永久磁石14が寸法精度的に良好な状態でなくて
も、永久磁石14の挿入作業が容易に行われる。
【0023】また、上述したように集磁ヨーク15は、
永久磁石14の両側被挟持面にそれぞれ貼り付けられた
状態で電機子コア13,13どうしの間部分に挿入され
るものであるが、各集磁ヨーク15の挿入側(図4の下
端側)の先端部分には、挿入案内部15bがそれぞれ設
けられている。この挿入案内部15bは、当該集磁ヨー
ク15の厚さを先端側(図4の下端側)に向かって連続
的に薄肉化する傾斜面からなり、当該挿入案内部15b
の案内作用により、集磁ヨーク15の挿入作業が容易に
行われるようになっている。
【0024】再び図1及び図2に戻って、上述したよう
な6個の電機子コア13,13,・・・の半径方向外方
側には、ロータを構成する界磁コア17が回転自在に配
置されている。この界磁コア17は、前述した回転軸1
2に固定された略カップ状のロータケース18の外周縁
部分に取り付けられていて、上述した電機子コア13の
各突極部13dと近接するコア積層体から構成されてい
る。この界磁コア17の内周側には、凹凸形状をなす多
数の集磁凹凸歯17a,17bが設けられていて、上述
した電機子コアの各突極部13dに対して近接・離間す
るように回転される構成になされている。
【0025】一方、特に図2及び図3に示されているよ
うに、上述したロータケース18には、前記永久磁石1
4及び集磁ヨーク15の配置位置に相当する半径方向位
置に挿入孔18aが貫通形成されている。この挿入孔1
8aは、ロータケース18の外方側から電機子コア13
側に対して、両側に集磁ヨーク15,15が貼り付けら
れた永久磁石14を装着するためのものであって、両側
に集磁ヨーク15,15が貼り付けられた永久磁石14
より一回り大きな略矩形状をなすように形成されてい
る。
【0026】このような構成を有する本実施形態では、
上記永久磁石14の延長部14aだけ、当該永久磁石1
4から磁束を発する面積が拡大されることとなって、電
機子コア13の積層高さを拡大することなく、しかも電
機子コイル13bの巻線スペースを有効利用しつつ、上
記永久磁石14から集磁ヨーク15を通して電機子コア
13側に向かう有効磁束が増大される。従って、高価な
磁石を用いなくても、モータ特性の向上が可能となる。
【0027】加えて、上記永久磁石14を挟んだ両側の
電機子コア13,13どうしが、当該永久磁石14の延
長部14aにより仕切られていることによって、その電
機子コア13,13どうしの間における磁気抵抗が増大
されることとなり、その分、その間部分における漏れ磁
束は、図6のような従来構造の状態から図7の本発明に
かかる状態のように低減され、その点からも実質的な有
効磁束が増大されるようになっている。
【0028】さらに、本実施形態によれば、両側に集磁
ヨーク15,15を取り付けた永久磁石14を電機子コ
ア13どうしの間に挿入する際に、集磁ヨーク15に設
けられた波形状の凹凸面15aを潰しながら永久磁石1
4の挿入が行われることとなる。従って、永久磁石14
の表面に寸法精度上のバラツキがある場合においても永
久磁石14の挿入作業は良好に行われる。特に、焼結磁
石、ボンド磁石などを使用する場合には、永久磁石の表
面の寸法を高精度に出す必要がなくなる。なお、ゴム磁
石の場合であっても、磁石をコア内に埋め込むことがで
きる。
【0029】さらにまた、本実施形態においては、両側
に集磁ヨーク15,15を取り付けた永久磁石14を電
機子コア13,13どうしの間に挿入する際に、上記各
集磁ヨーク15にそれぞれ設けられた挿入案内部15b
の傾斜案内作用によって、上記永久磁石14の挿入作業
が容易に行われるとともに、永久磁石14の割れや欠け
等の発生が防止されるとともに、傾斜面形状とすること
で漏れ磁束が低減される。
【0030】また、本実施形態によれば、ロータ側とス
テータ側とを組み込んだ後に、ロータケース18に設け
られた挿入孔18aを通して、両側に集磁ヨーク15,
15が貼り付けられた永久磁石14を電機子コア13ど
うしの間に挿入することができることとなり、ギャップ
の不均衡等による磁石の吸引力でロータとステータとの
組立が艱難になることが回避され、その結果、ロータ側
とステータ側との組立が容易かつ良好に行われる。
【0031】一方、図8及び図9に示されている実施形
態では、一対の集磁ヨーク25,25が、永久磁石14
の延長部14aの両側面に対してそれぞれ貼り付けられ
ているが、それらの各集磁ヨーク25は、上記永久磁石
14の延長部14aの根本部分から、ほぼ直角に折れ曲
がるようにして両側方向に延出しており、電機子コア1
3のコア積層方向の両端面に密着するように配置されて
いる。
【0032】そして、特に図8の場合には、集磁ヨーク
25が、電機子コア13の両端面のほぼ全面を覆うよう
に配置されており、電機子コイル13dは、電機子コア
13とともに集磁ヨーク25を挟み込むように巻回され
ている。これに対して、図9の場合には、集磁ヨーク2
5が、電機子コア13の両端面の一部のみを覆うように
配置されており、電機子コイル13dは、電機子コア1
3のみを挟み込むように巻回されている。
【0033】このような図8及び図9に示されている実
施形態においても、上述した実施形態と同様な作用・効
果を奏する。例えば、図8にかかる実施形態の場合に
は、永久磁石14の延長部14aによって、電機子コア
13,13どうしの間における磁気抵抗が増大されるこ
ととなり、その分、その間部分における漏れ磁束は、図
10のような従来構造の状態から図11の本発明にかか
る状態のように低減されて、実質的な有効磁束が増大さ
れる。
【0034】以上、本発明者によってなされた発明の実
施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもない。
【0035】例えば、上述した各実施形態は、電機子コ
アに対して本発明を適用した場合のものであるが、これ
に限定されるものではなく、界磁コアに対しても同様に
適用することができる。
【0036】また、上述した各実施形態は、アウターロ
ータ型の固定電機子コアを用いた場合のものであるが、
本発明はそれに限定されることなく、アウターロータ型
の回転電機子コアを用いた場合や、インナーロータ型に
おいて固定電機子コア又は回転電機子コアを用いるよう
にした各構成に対しても同様に適用することが可能であ
る。
【0037】また、固定電機子コアの内方側及び外方側
の双方にロータを配置などのような両面対向の二重構造
のものに対しても本発明は同様に適用することができ
る。
【0038】さらに、上述した各実施形態は、モータに
対して本願発明を適用したものであるが、モータ以外の
発電機等に対しても本発明は同様に適用することができ
る。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、本願請求項1又は2
又は3記載の発明は、コアのコア積層方向の端面から外
方向側に突出する延長部を永久磁石に設けるとともに、
その永久磁石の少なくとも前記延長部に相当する両側被
挟持面に、コア側に接触する磁性部材からなる集磁ヨー
クを密着させることによって、上記永久磁石の延長部だ
け磁束の発生面積を拡大し、コアの積層高さを拡大する
ことなく、しかも電機子コイルの巻線スペースを有効的
に利用しつつ、上記永久磁石から集磁ヨークを通してコ
ア側に向かう有効磁束を増大し、高価な磁石を用いるこ
となくても特性の向上を可能とするとともに、永久磁石
を挟んだ両側のコアどうしの間の磁気抵抗を、永久磁石
の延長部だけ増大させて、その間部分における漏れ磁束
を低減して実質的な有効磁束を増大させるようにしたも
のであるから、小型で高い回転特性を得ることができ、
高い実用性を備えた磁石埋込構造を有する回転電機を得
ることができる。
【0040】また、請求項4記載の発明は、集磁ヨーク
におけるコア側との接触面を波形状の凹凸面に形成した
ことによって、永久磁石とともに集磁ヨークをコア内又
はコアどうしの間に挿入する際に、永久磁石の表面に寸
法精度上のバラツキがある場合においても、集磁ヨーク
に設けた波形状の凹凸面を潰しながら上記永久磁石の挿
入を可能とし、特に、焼結磁石、ボンド磁石などを使用
する場合には、永久磁石の表面の寸法を高精度に出す必
要をなくし、ゴム磁石の場合でもコア内に埋め込むこと
を可能としたものであるから、上述した効果をさらに向
上させることができる。
【0041】さらに、請求項5記載の発明は、集磁ヨー
クのコア積層方向における両端部分のうちの少なくとも
一方側に、当該集磁ヨークの厚さを外方向側に向かって
連続的に薄肉化する傾斜面を有する挿入案内部を設け
て、永久磁石とともに集磁ヨークをコア内又はコアどう
しの間に挿入する作業を、挿入案内部の傾斜面によって
容易化するとともに、永久磁石の割れや欠け等の発生を
防止し、しかもその斜面形状によって漏れ磁束を低減さ
せたものであるから、上述した効果をさらに向上させる
ことができる。
【0042】さらにまた、請求項6記載の発明は、コア
を保持するケースに、永久磁石及び集磁ヨークをコア側
に装着する挿入孔を設けて、ロータ側とステータ側とを
組み込んだ後に、集磁ヨークが貼り付けられた永久磁石
を、ロータケースに設けられた挿入孔を通してコア内又
はコアどうしの間に挿入可能とし、ギャップの不均衡等
による磁石の吸引力でロータとステータとの組立性を改
善してロータ側とステータ側との組立が容易かつ良好に
行われるようにしたものであるから、上述した効果をさ
らに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるモータの横断面説
明図である。
【図2】図1に示されたモータの縦断面説明図である。
【図3】図1に示されたモータの特にロータケース部分
を表した平面説明図である。
【図4】電機子コアの永久磁石挿入部分を一部を拡大し
て表した側面説明図である。
【図5】永久磁石と集磁ヨークとの密着境界部分を表し
た側面拡大説明図である。
【図6】従来構造における電機子コアの永久磁石挿入部
分を拡大して表した側面説明図である。
【図7】本発明の図4の実施形態にかかる電機子コアの
永久磁石挿入部分を拡大して表した側面説明図である。
【図8】本発明の他の実施形態にかかる電機子コアの永
久磁石挿入部分を拡大して表した側面説明図である。
【図9】本発明の更に他の実施形態にかかる電機子コア
の永久磁石挿入部分を拡大して表した側面説明図であ
る。
【図10】従来構造における電機子コアの永久磁石挿入
部分を拡大して表した側面説明図である。
【図11】本発明の図8の実施形態にかかる電機子コア
の永久磁石挿入部分を拡大して表した側面説明図であ
る。
【符号の説明】
1 モータ 13 電機子コア 13a ヨーク部 13b 電機子コイル 13c 周端コア部 13d 突極片 14 永久磁石 15 集磁ヨーク 15a 波形状凹凸面 15b 挿入案内部 17 界磁コア(ロータ) 17a,17b 集磁凹凸歯 17a 凸形状部分 17b 凹形状部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 草間 健司 長野県諏訪郡原村10801番地の2 株式会 社三協精機製作所諏訪南工場内 Fターム(参考) 5H002 AA02 AA07 AB05 AE07 AE08 5H619 AA01 AA05 BB01 BB06 BB15 BB24 PP01 PP04 PP08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層コア部材からなるヨーク部に対して
    電機子コイルが巻回されたコアが、界磁コアに対してラ
    ジアル方向に対向しつつ円周方向に相対移動可能に配置
    され、 それらのコアの各々、又は円周方向に隣接する一対のコ
    アどうしの間部分に、永久磁石が挟持された回転電機に
    おいて、 上記永久磁石には、前記各コアのコア積層方向の端面か
    ら外側に向かって突出する延長部が設けられているとと
    もに、 その永久磁石の上記コアによる被挟持面には、磁性部材
    からなる集磁ヨークが、少なくとも前記延長部に相当す
    る部位に密着するように配置され、 当該集磁ヨークは、上記永久磁石から延出して前記コア
    側に接触するように設けられていることを特徴とする回
    転電機。
  2. 【請求項2】 前記集磁ヨークが、コアによる被挟持面
    の全面を覆うように設けられていることを特徴とする請
    求項1記載の回転電機。
  3. 【請求項3】 前記集磁ヨークが、コアによる被挟持面
    のうちの前記延長部に相当する部位から、上記コアのコ
    ア積層方向の端面にかけて折れ曲がるように設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  4. 【請求項4】 前記集磁ヨークにおけるコア側との接触
    面が、波形状の凹凸面に形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の回転電機。
  5. 【請求項5】 前記集磁ヨークのコア積層方向における
    両端部分のうちの少なくとも一方側には、当該集磁ヨー
    クの厚さを外方側に向かって連続的に薄肉化する傾斜面
    からなる挿入案内部が設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の回転電機。
  6. 【請求項6】 前記コアを保持するケースには、前記永
    久磁石及び集磁ヨークをコア側に装着する挿入孔が貫通
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の回転電
    機。
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