JP2006166634A - アキシャルギャップ型回転電機のロータ構造 - Google Patents

アキシャルギャップ型回転電機のロータ構造 Download PDF

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Abstract

【課題】構成が容易であって、ロータの永久磁石により形成される磁束を、ロータのギャップ側に集中させて、回転電機としての効率を高めることができるアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造を提供する。
【解決手段】複数の周方向着磁された永久磁石1を磁性体よりなるディスク状のロータコア2に周方向に交互に極性を異ならせて間隔をおいて設けてなるロータ3と、ロータ3にロータ3の中心軸線に沿って対向して配置され、コイル4を巻装した複数のステータコア5を周方向に配置してなるステータ7と、当該ステータ7を固定するとともに前記ロータ3を回転自在に支持するケース10とからなるアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造において、
前記永久磁石1の周方向長さを、前記ロータ3のギャップ側から、背面側に向けて、テーパ状に増大させてなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転軸に沿ってステータとディスク状のロータとが対向して配置されるアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造に関するものである。
一般にロータに永久磁石を使用した同期型の回転電機では、永久磁石をステータにより発生する回転磁界が吸引反発して発生するマグネットトルクを利用するほか、隣接する永久磁石の間に磁性体を配置して、ロータの周方向に、磁気抵抗が小さい部分と、磁気抵抗の大きい部分を交互に設けて、ロータに磁気的な突極性を持たせて、ステータを構成するコイルの自己インダクタンスおよび相互インダクタンスをロータの位置により変化させ、ロータとステータとの間の空隙に蓄えられた磁気エネルギーを機械エネルギーに変換することにより発生するいわゆるリラクタンストルクを利用して、回転電機としてのトルクを向上させることが行われている。このリラクタンストルクはロータの周方向の、磁気抵抗が大きい部分と小さい部分との磁気抵抗の差(以下、磁気抵抗の差と言う)が大きいほど大きくできる。
アキシャルギャップ型回転電機でもこれは同様であり、例えば、特許文献1に記載され、図14に示すような形態のロータでは、平板状の周方向に着磁された永久磁石51と扇形状の磁性体52とを周方向に交互に隣接させて並べるとともに、隣り合う永久磁石51の極性を相互に異ならせて、隣接する永久磁石51の間に位置する磁性体から永久磁石により形成される磁束Φを出して、図示しないステータにより形成される回転磁界により当該磁束を吸引反発させてマグネットトルクを発生させるとともに、ロータを構成する磁性体と永久磁石との磁気抵抗の違いにより、リラクタンストルクを発生させて、それらの双方を利用している。
特開平11-187635号公報
ところが、このような形態のロータを、一つのロータにその中心軸線方向に対向する一つのステータを設けた形態のアキシャルギャップ型回転電機に適用する場合においては、当該ロータでは永久磁石により形成される磁束が、ロータのステータに対向する側(以下ギャップ側という)と、その反対側(以下背面側という)の両側からロータ外に出るため、磁束をロータのギャップ側に集中させることができず、回転電機としての効率を高めることができないという問題点があった。
この問題を解決するために、図15に示すように、周方向着磁された永久磁石51を、隣接する永久磁石51のロータの背面側と、ロータのギャップ側に位置する部分とを、交互に近接させながら屏風状に配置し、ロータのギャップ側に面する複数対の永久磁石51の極性を周方向に交互に異ならせて、永久磁石により発生する磁束を、ロータのギャップ側に集中させることも考えられるが、図示のごとく、それぞれの永久磁石を、その外周側を長く、内周側を短くしたねじれ平板状に形成する必要があり、永久磁石および磁性体がともに形成が困難となり、ロータ全体としての構成が困難になるという問題点も生じた。
本発明では、上述した課題を解決することを目的とするものであり、その目的は、構成が容易であって、ロータの永久磁石により形成される磁束を、ロータのギャップ側に集中させて、回転電機としての効率を高めることができるアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造を提供することにある。
請求項1に係るアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造は、複数の周方向着磁された永久磁石を磁性体よりなるディスク状のロータコアに周方向に交互に極性を異ならせて間隔をおいて設けてなるロータと、ロータにロータの中心軸線に沿って対向して配置され、コイルを巻装した複数のステータコアを周方向に配置してなるステータと、当該ステータを固定するとともに前記ロータを回転自在に支持するケースとからなるアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造において、
前記永久磁石の周方向長さを、前記ロータのギャップ側から、背面側に向けて、テーパ状に増大させてなることを特徴とする。
これによれば、ロータ内において周方向に隣接して、相互に極性の異なる周方向着磁された複数対の永久磁石により発生する磁束を、ロータのギャップ側に集中させることにより、回転電機としての効率を高めることができる。また、ギャップ側に面する磁性体よりなるロータコアの、ステータにより発生する回転磁界が通過しうる体積を大きくして、リラクタンストルクを高めることができる。これとともに、永久磁石をねじれ平板状とすることを避けることができるため、ロータの構成を容易なものとすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機の一実施形態を示す、アキシャルギャップ型回転電機の略式断面図であり、図2は、本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造の一実施形態を示す、アキシャルギャップ型回転電機のロータを中心軸線方向から見て示す模式図である。図2(b)は図2(a)の周方向断面を示す模式断面図である。なお、ここで言う周方向断面は永久磁石を含んでいれば良く、永久磁石の最内周側から最外周側に至るいずれの周方向断面でも良い。
本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造は、図1に示すように、複数の周方向着磁された永久磁石1を磁性体よりなるディスク状のロータコア2に周方向に交互に極性を異ならせて間隔をおいて設けてなるロータ3と、ロータ3にロータ3の中心軸線に沿って対向して配置され、コイル4を巻装した複数のステータコア5をバックコア6に挿入接合して周方向に配置してなるステータ7と、当該ステータ7を固定するとともに前記ロータ3をロータ3の一部をなす回転軸8および軸受9を介して回転自在に支持するケース10とからなるアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造において、
前記永久磁石1の周方向長さを、図2に示すように、前記ロータ3のギャップ側から、背面側に向けて、テーパ状に増大させてなることを特徴とする。(請求項1に相当)
これによれば、ロータ3内において周方向に隣接して、相互に極性の異なる周方向着磁された複数対の永久磁石1により発生する磁束を、ロータ3のギャップ側に集中させて、周方向に交互に異なる磁極をギャップ側のロータコア2に形成することにより、回転電機としての効率を高めることができる。また、ギャップ側に面する磁性体よりなるロータコア2の、ステータ7により発生する回転磁界が通過しうる体積を大きくして、リラクタンストルクを高めることができる。これとともに、図15に示したロータ構造のように、永久磁石1をねじれ平板状とすることを避けることができるため、ロータの構成を容易なものとすることができる。
なお、図1に示す形態のアキシャルギャップ型回転電機では、ロータ3を構成する複数の扇形状の永久磁石1およびディスク状のロータコア2の外周側には、アウターロータリング11が設けられて、当該アウターロータリング11は永久磁石1に作用する遠心力を支持して、ロータ3の剛性を高めて高回転化を可能としている。さらに、ディスク状のロータコア2の内周側には、インナーロータリング12が設けられて、ディスク状のロータコア2を回転軸8に連結している。また、ステータ7はロータ3にギャップを挟んで対向するように一つ設けられ、ケース10のステータ7の背面側(ロータ3に対向する側と反対側)には冷却路13が設けられ、当該冷却路13に冷却液を循環することにより、ステータコア5およびコイル4の損失による発熱を吸収し冷却する。さらに回転軸8の端部にはロータ3の回転量や位置を検出するための、エンコーダ14が設けられる。
図3〜5は、図2に示した本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造の、それぞれの断面における形状を示す模式断面図である。図4は図2(b)中のa断面を示し、図5は図2(b)中のb断面を示し、図6は図2(b)中のc断面を示す。
図3〜5に示すように、永久磁石1は各断面において扇形状をなし、最もギャップ側に位置するa断面から、ギャップ側と背面側のほぼ中間に位置するb断面を経て、背面側に位置するc断面へと移行するにつれて、その周方向長さをテーパ状に増大させている。
なお、ここでは永久磁石1のロータの中心軸線方向に垂直な各断面a、b、cにおける形状を、扇形状としているが、台形もしくは長方形状その他の形状としても良い。
図6および図7は、図2に示した本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造の、永久磁石のみを取り出して示す模式斜視図である。
図6および図7に示すように、永久磁石1は、ギャップ側においては、周方向長さの短い扇形柱状部15をなし、当該扇形柱状部15の背面側端から背面側に向かうに従い、周方向長さを徐々に、すなわちテーパ状に増大させて、テーパ部分16が形成されている。
ここで、永久磁石1のギャップ側に扇形柱状部15を形成することにより、テーパ部分16をギャップ側に延長して、永久磁石1のギャップ側にその周方向断面が鋭角状をなす部分を形成することに比して、永久磁石1内の磁束の飽和を防止することができる。
また、ここでは図示しないが、永久磁石1の磁束の飽和を防止するために、上述したように永久磁石1のギャップ側を扇形柱状とすることに変えて、台形柱状または直方体状としてもよいし、R形状に面取りしても良い。ここで、R形状とは、面取りした形状が、永久磁石1の内部に中心を持つ円弧状をなすものを言う。
図6(a)に示す永久磁石1は、時計回り側をN極として、周方向着磁されており、図6(b)に示す永久磁石1は、反時計回り側をN極として、周方向着磁されている。また、図7(a)に示す永久磁石1は、時計回り側をN極として、磁束が前記テーパ部分のテーパ面を垂直に横切るように周方向着磁されており、図7(b)に示す永久磁石1は、反時計回り側をN極として、磁束が前記テーパ面を垂直に横切るように周方向着磁されている。
図7に示す永久磁石によれば、図6に示す永久磁石に比して、永久磁石の周方向端から発生する磁束により、隣接する永久磁石の間に位置する磁性体に磁極を形成するに当たり、背面側への磁束の漏れをさらに効果的に抑制して、磁束をギャップ面に集中させることができる。
ここで、図2〜図5に示したアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造において、ロータコアを、電磁鋼板を積層して構成する。(請求項2に相当)この場合、電磁鋼板を積層した後、あらかじめ図6もしくは図7に示した階段扇形状に形成した永久磁石1を挿入接合するための穴を、プレス加工等で打ち抜き加工して、ロータコアを形成する。
これにより、一般的な電磁鋼板により上述したようなアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造を構成することができる。
あるいは、図2〜図5に示したアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造において、ロータコアを、圧粉材により構成する。(請求項3に相当)
なお、圧粉材とは、鉄粉などの磁性粉末と、樹脂などの絶縁物を混ぜて固めたものである。
これによれば、電磁鋼板でロータコアを形成することに比べて、圧粉材特有の形状自由度の高さに起因して、ロータコアの形成をより容易にすることができる。
図8は、図2に示した本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造の、永久磁石の最内周側および最外周側を含む周方向断面を示す模式断面図である。図8(a)は永久磁石の最内周側を含む周方向断面を示し、図8(b)は永久磁石の最外周側を含む周方向断面を示す。
図2に示したロータ構造においては、永久磁石1は、図6および図7に示したように、ギャップ側においては、周方向長さの短い扇形柱状部15をなし、当該扇形柱状部15の背面側端から背面側に向かうに従い、周方向長さを徐々に、すなわちテーパ状に増大させて、テーパ部分16が形成されている。
ここで、図8に示すように、テーパ部分16は最内周側から最外周側に向けて、その周方向長さが長くなるよう形成されており、これに伴い、テーパ部分16とロータコア2との接触面つまりはテーパ面の、ロータ3の背面側端面とのなす角度は、永久磁石1の最内周側を含む断面における角度θ1よりも、永久磁石1の最外周側を含む断面における角度θ2が小さくなるように、形成されている。
このような形態とすることにより、隣接する永久磁石1の間に位置するロータコア2の磁束密度を、永久磁石1の最内周側から最外周側にいたる全ての領域において、均一とすることができ、磁束を有効に活用して、回転電機としての効率を高めることができる。
図9は、本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造の他の実施形態を示す、アキシャルギャップ型回転電機のロータを中心軸線方向から見て示す模式図である。図9(b)は図9(a)の周方向断面を示す模式断面図である。なお、ここで言う周方向断面は永久磁石を含んでいれば良く、永久磁石の最内周側から最外周側に至るいずれの周方向断面でも良い。
このアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造は、図1に示すようなアキシャルギャップ型回転電機に適用されるものであって、
前記永久磁石1の周方向長さを、図9に示すように、前記ロータ3のギャップ側から、背面側に向けて、テーパ状に増大させてなることを特徴とする。(請求項1に相当)
請求項1に相当する構成による作用効果は前述したので省略する。
さらに、図9に示すように、永久磁石1は、ギャップ側においては、周方向長さの短い扇形柱状部15をなし、当該扇形柱状部15の背面側端から背面側に向かうに従い、周方向長さを徐々に、すなわちテーパ状に増大させて、テーパ部分16が形成されて、テーパ部分16の背面側端から背面側には周方向長さの長い付加扇形柱状部17が形成されている。
ここで、永久磁石1のギャップ側に扇形柱状部15および付加扇形柱状部17を形成することにより、テーパ部分16をギャップ側および背面側に延長して、永久磁石1のギャップ側および背面側にその周方向断面が鋭角状をなす部分を形成することに比して、永久磁石1内の磁束の飽和を防止することができる。
また、ここでは図示しないが、永久磁石1の磁束の飽和を防止するために、上述したように永久磁石1のギャップ側および背面側を扇形柱状とすることに変えて、台形柱状または直方体状としてもよいし、R形状に面取りしても良い。
図10は、本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造の他の実施形態を示す、アキシャルギャップ型回転電機のロータを中心軸線方向から見て示す模式図である。図10(b)は図10(a)の周方向断面を示す模式断面図である。なお、ここで言う周方向断面は永久磁石を含んでいれば良く、永久磁石の最内周側から最外周側に至るいずれの周方向断面でも良い。
このアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造は、図1に示すようなアキシャルギャップ型回転電機に適用されるものであって、
前記永久磁石1の周方向長さを、図10に示すように、前記ロータ3のギャップ側から、背面側に向けて、テーパ状に増大させてなることを特徴とする。(請求項1に相当)
請求項1に相当する構成による作用効果は前述したので省略する。
さらに、前記ロータ3を、複数の、ここでは三つのロータ部分18、19、20を中心軸線方向に積層して構成する。(請求項4に相当)
このように、ロータ3を三つのロータ部分18、19、20に分割して形成することにより、それぞれのロータ部分を構成するロータコア部分21、22、23に形成する、永久磁石1を構成する扇形柱状部分15、ギャップ側と背面側とで二分割されたテーパ部分16a、16bをそれぞれ挿入するための穴の成形をより容易なものとし、ロータ全体としての構成をより容易なものとして、製造コストを低減することができる。
その他の部分の構成および作用効果は、図2に示した形態のロータ構造と同様であるので、説明は割愛する。
図11は、本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造の他の実施形態を示す、アキシャルギャップ型回転電機のロータを中心軸線方向から見て示す模式図である。図11(b)は図11(a)の周方向断面を示す模式断面図である。なお、ここで言う周方向断面は永久磁石を含んでいれば良く、永久磁石の最内周側から最外周側に至るいずれの周方向断面でも良い。
このアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造は、図1に示すようなアキシャルギャップ型回転電機に適用されるものであって、
前記永久磁石1の周方向長さを、図11に示すように、前記ロータ3のギャップ側から、背面側に向けて、テーパ状に増大させてなることを特徴とする。(請求項1に相当)
請求項1に相当する構成による作用効果は前述したので省略する。
さらに、前記ロータ3を、複数の、ここでは四つのロータ部分18、19、20、24を中心軸線方向に積層して構成する。(請求項4に相当)
このように、ロータ3を四つのロータ部分18、19、20、24に分割して形成することにより、それぞれのロータ部分を構成するロータコア部分21、22、23、25に形成する、永久磁石1を構成する扇形柱状部分15、ギャップ側と背面側とで二分割されたテーパ部分16a、16b、付加扇形柱状部分17をそれぞれ挿入するための穴の成形をより容易なものとし、ロータ全体としての構成をより容易なものとして、製造コストを低減することができる。
その他の部分の構成および作用効果は、図9に示した形態のロータ構造と同様であるので、説明は割愛する。
図12は、本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造の他の実施形態を示す、アキシャルギャップ型回転電機のロータを中心軸線方向から見て示す模式図である。図12(b)は図12(a)の周方向断面を示す模式断面図である。なお、ここで言う周方向断面は永久磁石を含んでいれば良く、永久磁石の最内周側から最外周側に至るいずれの周方向断面でも良い。
このアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造は、図1に示すようなアキシャルギャップ型回転電機に適用されるものであって、
前記永久磁石1の周方向長さを、図12に示すように、前記ロータ3のギャップ側から、背面側に向けて、テーパ状に増大させてなることを特徴とする。(請求項1に相当)
請求項1に相当する構成による作用効果は前述したので省略する。
さらに、ここでは、周方向に隣接する永久磁石1の背面側を相互に接触させている。(請求項5に相当)
これによれば、周方向に隣接する永久磁石1により形成される磁束が、ロータ3の背面側に漏れてしまうことをさらに効果的に防止することができ、磁束をギャップ側にさらに集中させて、回転電機としての効率をさらに高めることができる。
その他の部分の構成および作用効果は、図2に示した形態のロータ構造と同様であるので、説明は割愛する。
図13は、本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造の他の実施形態を示す、アキシャルギャップ型回転電機のロータを中心軸線方向から見て示す模式図である。図13(b)は図13(a)の周方向断面を示す模式断面図である。なお、ここで言う周方向断面は永久磁石を含んでいれば良く、永久磁石の最内周側から最外周側に至るいずれの周方向断面でも良い。
このアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造は、図1に示すようなアキシャルギャップ型回転電機に適用されるものであって、
前記永久磁石1の周方向長さを、図13に示すように、前記ロータ3のギャップ側から、背面側に向けて、テーパ状に増大させてなることを特徴とする。(請求項1に相当)
請求項1に相当する構成による作用効果は前述したので省略する。
さらに、前記ロータ3を、複数の、ここでは三つのロータ部分18、19、20を中心軸線方向に積層して構成する。(請求項4に相当)
このように、ロータ3を三つのロータ部分18、19、20に分割して形成することにより、それぞれのロータ部分を構成するロータコア部分21、22、23に形成する、永久磁石1を構成する扇形柱状部分15、ギャップ側と背面側とで二分割されたテーパ部分16a、16bをそれぞれ挿入するための穴の成形をより容易なものとし、ロータ全体としての構成をより容易なものとして、製造コストを低減することができる。
ここでテーパ部分16a、16bは、それぞれ、図13(b)に示すように、周方向断面形状が直角三角形をなすクサビ形状をなし、テーパ部分16aは扇形柱状部分15の周方向端に隣接させて左右一対づつ設けられ、テーパ部分16bはテーパ部分16aの周方向端に隣接させて左右一対づつ設けられる。
これによれば、図10に示した形態のロータ構造における永久磁石に比べて、永久磁石の体積を減らすことができ、コスト低減を図ることができる。
その他の部分の構成および作用効果は、図10に示した形態のロータ構造と同様であるので、説明は割愛する。
ここで、図9〜図13に示したアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造において、ロータコアを、電磁鋼板を積層して構成する。(請求項2に相当)この場合、電磁鋼板を積層した後、あらかじめテーパ状に形成した永久磁石1を挿入接合するための穴を、プレス加工等で打ち抜き加工して、ロータコアを形成する。
これにより、一般的な電磁鋼板により上述したようなアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造を構成することができる。
あるいは、図9〜図13に示したアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造において、ロータコアを、圧粉材により構成する。(請求項3に相当)
なお、圧粉材とは、鉄粉などの磁性粉末と、樹脂などの絶縁物を混ぜて固めたものである。
これによれば、電磁鋼板でロータコアを形成することに比べて、圧粉材特有の形状自由度の高さに起因して、ロータコアの形成をより容易にすることができる。
ここで、電磁鋼板または圧粉材よりなるロータコアに永久磁石を接合するにあたっては、ロウ付け、接着剤等の方法が用いられ、ロータコアが圧粉材により形成される場合には、焼結により、含有される金属粉を拡散結合させて接合することも可能である。
図1に示すアキシャルギャップ型回転電機において、コイル4を図示しないインバータにより励磁すると、ステータ7の周方向に回転磁界が形成され、図2、図9〜13に示す、周方向に交互に極性が異なる複数の永久磁石1が埋設され、周方向に交互にd軸およびq軸が形成されたロータ3は回転磁界に吸引反発されて回転磁界と同期速度で回転する。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。
本発明は、一ロータ一ステータの構造の、アキシャルギャップ型回転電機のロータ構造に用いて好適なものであり、ロータの永久磁石により発生する磁束をギャップ側に集めて、回転電機としての効率を高めることができるものである。
本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機の一実施形態を示す、略式断面図である。 本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造の一実施形態を示す模式図である。 本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造の一実施形態を示す模式断面図である。 本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造の一実施形態を示す模式断面図である。 本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造の一実施形態を示す模式断面図である。 本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造をなす永久磁石を示す模式図である。 本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造をなす永久磁石を示す模式図である。 本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造の他の実施形態を示す模式図である。 本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造の一実施形態を示す模式断面図である。 本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造の一実施形態を示す模式断面図である。 本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造の一実施形態を示す模式断面図である。 本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造の他の実施形態を示す模式図である。 本発明に係るアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造の他の実施形態を示す模式図である。 従来のアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造を示す模式図である。 従来のアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造を示す模式図である。
符号の説明
1 永久磁石
2 ロータコア
3 ロータ
4 コイル
5 ステータコア
6 ステータバックコア
7 ステータ
8 回転軸
9 軸受
10 ケース
11 アウターロータリング
12 インナーロータリング
13 冷却路
14 エンコーダ
15 扇形柱状部分
16 テーパ部分
17 付加扇形柱状部分
18 ロータ部分(ギャップ側)
19 ロータ部分
20 ロータ部分
21 ロータコア部分
22 ロータコア部分
23 ロータコア部分
24 ロータ部分
25 ロータコア部分
51 永久磁石
52 ロータコア

Claims (5)

  1. 複数の周方向着磁された永久磁石を磁性体よりなるディスク状のロータコアに周方向に交互に極性を異ならせて間隔をおいて設けてなるロータと、ロータにロータの中心軸線に沿って対向して配置され、コイルを巻装した複数のステータコアを周方向に配置してなるステータと、当該ステータを固定するとともに前記ロータを回転自在に支持するケースとからなるアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造において、
    前記永久磁石の周方向長さを、前記ロータのギャップ側から、背面側に向けて、テーパ状に増大させてなるアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造。
  2. 前記ロータコアを、電磁鋼板を積層して構成してなる請求項1に記載のアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造。
  3. 前記ロータコアを、圧粉材により構成してなる請求項1に記載のアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造。
  4. 前記ロータを、複数のロータ部分を中心軸線方向に積層して構成してなる請求項1〜3のいずれかに記載のアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造。
  5. 周方向に隣接する永久磁石の背面側を相互に接触させてなる請求項1〜5のいずれかに記載のアキシャルギャップ型回転電機のロータ構造。
JP2004355848A 2004-12-08 2004-12-08 アキシャルギャップ型回転電機のロータ構造 Withdrawn JP2006166634A (ja)

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