JP2002141260A - 液供給装置及び液供給方法 - Google Patents

液供給装置及び液供給方法

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JP2002141260A
JP2002141260A JP2000331316A JP2000331316A JP2002141260A JP 2002141260 A JP2002141260 A JP 2002141260A JP 2000331316 A JP2000331316 A JP 2000331316A JP 2000331316 A JP2000331316 A JP 2000331316A JP 2002141260 A JP2002141260 A JP 2002141260A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズルから供給される供給圧力にばらつきが
発生することのない液供給装置及び液供給方法を提供す
ること。 【解決手段】 基板Gにレジスト液を吐出するノズル4
6と、レジスト液を液供給源57から一旦供給・貯留し
てノズル46に液を供給する供給タンク53と、を一体
的に第2のスライダ43により基板G上を走査しながら
液を吐出させることによって、従来のような供給配管が
屈曲して配管内の圧力が変動するという不具合は生じ
ず、常に所望の圧力でレジスト液を供給することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレイ
(Liquid Crystal Display:LCD)等に使用されるガ
ラス基板上にレジスト液を供給する液供給装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】LCDの製造工程においては、被処理体
であるLCD用のガラス基板上にITO(Indium Tin O
xide)の薄膜や電極パターンを形成するために、半導体
デバイスの製造に用いられるものと同様のフォトリソグ
ラフィ技術が利用される。フォトリソグラフィ技術で
は、フォトレジストをガラス基板に塗布し、これを露光
し、さらに現像する。
【0003】レジスト供給工程においては、ガラス基板
上中心にレジストを供給した後基板を回転させ、その遠
心力によりレジストを基板上で伸展させて塗布する方
法、あるいはレジストを吐出するノズルをガラス基板の
縦横方向に設けられた搬送レールに沿って長辺及び短辺
にそれぞれ平行(縦横方向)に走査させてレジストを基
板全面に塗布する方法(スキャン塗布)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでレジストを吐
出させるノズルには液供給源からレジスト液を供給する
ために配管が接続されているが、上記スキャン塗布の場
合にあっては、レジスト液吐出の際には、ノズルはガラ
ス基板の縦横方向に移動するため、ノズルに接続された
配管はノズルとともに縦横方向に振られ屈曲する。この
屈曲により配管内のレジスト液の圧力が変動し、これに
よってノズルから吐出される際の吐出圧力にばらつきが
発生してしまう。従ってこのような場合には、基板上の
走査位置によって供給量が異なり、すなわち供給ムラが
発生するため基板全面に均一な量のレジスト液の供給を
行うことはできない。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、ノズルから供給される供給圧力にばらつきが発生す
ることのない液供給装置及び液供給方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、基板上に液を吐出するノズルと、前記ノ
ズルに液を供給する供給タンクと、前記ノズルと前記供
給タンクとを一体的に基板上を走査させる駆動部と、を
具備する。
【0007】本発明は、液供給源と基板上に液を吐出す
るノズルとの間に設けられた供給タンクに前記液供給源
からの液を一時的に貯留する工程と、前記供給タンクか
ら前記ノズルへ前記貯留した液を供給する工程と、前記
供給タンクと前記ノズルとを一体的に基板上を走査させ
ながら前記ノズルから液を吐出させる工程と、を具備す
る。
【0008】このような構成によれば、ノズルが基板上
を走査しながら液の供給を行う際、ノズルと供給タンク
を一体的に走査させることにより、供給タンクからノズ
ルへの液の供給配管が屈曲することはなく、液の供給圧
力の変動を防止でき、供給ムラを発生させることなく所
定の供給量で液を供給することができる。
【0009】本発明の更なる特徴と利点は、添付した図
面及び発明の実施の形態の説明を参酌することによりよ
り一層明らかになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
【0011】図1は、本発明の液供給装置及び液供給方
法が適用されるLCD基板の塗布・現像処理システム1
00を示す平面図である。
【0012】この塗布・現像処理システム100は、複
数の基板Gを収容するカセットCを載置するカセットス
テーション1と、基板Gにレジスト塗布および現像を含
む一連の処理を施すための複数の処理ユニットを備えた
処理部2と、露光装置(図示せず)との間で基板Gの受
け渡しを行うためのインターフェイス部3とを備えてお
り、処理部2の両端にそれぞれカセットステーション1
およびインターフェイス部3が配置されている。
【0013】カセットステーション1は、カセットCと
処理部2との間でLCD基板の搬送を行うための搬送機
構10を備えている。そして、カセットステーション1
においてカセットCの搬入出が行われる。また、搬送機
構10はカセットの配列方向に沿って設けられた搬送路
10a上を移動可能な搬送アーム11を備え、この搬送
アーム11によりカセットCと処理部2との間で基板G
の搬送が行われる。
【0014】処理部2は、前段部2aと中段部2bと後
段部2cとに分かれており、それぞれ中央に搬送路1
2、13、14を有し、これら搬送路の両側に各処理ユ
ニットが配設されている。そして、これらの間には中継
部15、16が設けられている。
【0015】前段部2aは、搬送路12に沿って移動可
能な主搬送装置17を備えており、搬送路12の一方側
には、2つの洗浄装置(SCR)21a、21bが配置
されており、搬送路12の他方側には紫外線照射装置
(UV)および冷却装置(COL)が上下に重ねられて
なる紫外線照射/冷却ユニット25、2つの加熱処理装
置(HP)が上下に重ねられてなる加熱処理ユニット2
6、および2つの冷却装置(COL)が上下に重ねられ
てなる冷却ユニット27が配置されている。
【0016】また、中段部2bは、搬送路13に沿って
移動可能な主搬送装置18を備えており、搬送路13の
一方側には、本発明に係る液供給装置としてレジスト塗
布装置(CT)22、減圧乾燥装置(VD)40および
基板Gの周縁部のレジストを除去するエッジリムーバ
(ER)23が一体的に設けられて配置され、塗布系処
理ユニット群50を構成している。この塗布系処理ユニ
ット群50では、レジスト塗布装置(CT)22で基板
Gにレジストが塗布された後、基板Gが減圧乾燥装置
(VD)40に搬送されて乾燥処理され、その後、エッ
ジリムーバ(ER)23により周縁部レジスト除去処理
が行われるようになっている。搬送路13の他方側に
は、2つの加熱装置(HP)が上下に重ねられてなる加
熱処理ユニット28、加熱処理装置(HP)と冷却処理
装置(COL)が上下に重ねられてなる加熱処理/冷却
ユニット29、及び基板表面の疎水化処理を行うアドヒ
ージョン処理装置(AD)と冷却装置(COL)とが上
下に積層されてなるアドヒージョン処理/冷却ユニット
30が配置されている。
【0017】さらに、後段部2cは、搬送路14に沿っ
て移動可能な主搬送装置19を備えており、搬送路14
の一方側には、3つの現像処理装置(DEV)24a、
24b、24cが配置されており、搬送路14の他方側
には2つの加熱処理装置(HP)が上下に重ねられてな
る加熱処理ユニット31、および加熱処理装置(HP)
と冷却装置(COL)が上下に積層されてなる2つの加
熱処理/冷却ユニット32、33が配置されている。
【0018】上記主搬送装置17,18,19は、それ
ぞれ水平面内の2方向のX軸駆動機構、Y軸駆動機構、
および垂直方向のZ軸駆動機構を備えており、さらにZ
軸を中心に回転する回転駆動機構を備えており、それぞ
れ基板Gを支持するアーム17a,18a,19aを有
している。
【0019】なお、処理部2は、搬送路を挟んで一方の
側に、洗浄装置(SCR)21a、21b、レジスト塗
布装置(CT)22、及び現像処理装置24a、24
b、24cのような液供給系ユニットを配置しており、
他方の側に加熱処理ユニットや冷却処理ユニット等の熱
系処理ユニットのみを配置する構造となっている。
【0020】また、中継部15、16の液供給系配置側
の部分には、薬液供給部34が配置されており、さらに
メンテナンスが可能なスペース35が設けられている。
【0021】インターフェイス部3は、処理部2との間
で基板を受け渡しする際に一時的に基板を保持するエク
ステンション36と、さらにその両側に設けられた、バ
ッファカセットを配置する2つのバッファステージ37
と、これらと露光装置(図示せず)との間の基板Gの搬
入出を行う搬送機構38とを備えている。搬送機構38
はエクステンション36及びバッファステージ37の配
列方向に沿って設けられた搬送路38a上を移動可能な
搬送アーム39を備え、この搬送アーム39により処理
部2と露光装置との間で基板Gの搬送が行われる。
【0022】図2および図3は、塗布系処理ユニット群
50を示す概略平面図および概略側面図である。これら
レジスト塗布装置(CT)22、減圧乾燥装置(VD)
40、およびエッジリムーバ(ER)23は、図示する
ように同一のステージに一体的に並列されている。
【0023】減圧乾燥装置(VD)40は、下部チャン
バ61と、その上を覆うように設けられ、その内部の処
理空間を気密に維持する上部チャンバ62とを有してい
る。下部チャンバ61には、基板Gを載置するためのス
テージ63が設けられ、下部チャンバ61の各コーナー
部には、4個の排気口64が設けられ、この排気口64
に連通された排気管65がターボ分子排気ポンプ等の排
気ポンプ(図示略)に接続されている。そして、下部チ
ャンバ61と上部チャンバ62とが密着した状態でその
中の処理空間を排気することにより、所定の真空度に減
圧されるように構成されている。
【0024】またエッジリムーバ(ER)23は、ガラ
ス基板Gを載置させるためのステージ91が設けられ、
ガラス基板Gの四辺には、それぞれ、ガラス基板Gの四
辺のエッジから余分なレジストを除去するための四個の
リムーバヘッド93が設けられている。各リムーバヘッ
ド93は、内部からシンナを吐出するように断面略U字
状を有し、基板Gの四辺に沿って挟み込むかたちで移動
機構(図示略)によって移動されるようになっている。
これにより、各リムーバヘッド93は、基板Gの各辺に
沿って移動してシンナを吐出しながら、基板Gの四辺の
エッジに付着した余分なレジストを取り除くことができ
る。
【0025】次に本発明に係るレジスト塗布装置(C
T)22について説明する。図4はレジスト塗布装置
(CT)22の概略構成を示す一部断面図、図5はその
平面図である。
【0026】これらの図に示すように、レジスト塗布装
置(CT)22のほぼ中央には、有底円筒状のカップ7
1aが配置され、カップ71a内にはガラス基板Gを固
定保持するための保持部材である基板吸着テーブル58
が配置されている。カップ71aの上部には、ガラス基
板Gを出し入れするための開口部71cが設けられてい
る。開口部71cには、上蓋79が被せられるようにな
っている。上蓋79は開閉機構(図示を省略)によって
移動可能に支持されている。
【0027】また、基板吸着テーブル58の外周側下面
には、シール部材77が取り付けられており、基板吸着
テーブル58を下降させて、シール部材77をカップ7
1aの底部に当接させると、気密な処理スペース78が
形成されるようになっている。
【0028】基板吸着テーブル58には、ガラス基板G
を真空吸着保持するための真空吸着装置72が接続され
ている。また、この基板吸着テーブル58は、ロッド7
5を介して昇降シリンダ73によって上下方向に昇降可
能になっている。なお、この昇降シリンダ73は、制御
部74によって、その動作が制御される。具体的には、
ロッド75の下部側が図示しない筒体内に配設されてお
り、この筒体内においてロッド75はバキュームシール
部76を介して昇降シリンダ73の駆動によって上下方
向に移動し得るようになっている。
【0029】カップ71aの両側には、搬送レール6
6、66が配置されており、搬送レール66、66間に
は、スキャン機構が設けられている。このスキャン機構
は、搬送レール66、66間に掛け渡され、この搬送レ
ール66、66に沿ってY方向に移動する第1のスライ
ダ67と、この第1のスライダ67に付設され、第1の
スライダ67の長手方向に沿ってX方向に移動可能な第
2のスライダ43とを有して構成される。搬送レール6
6の一方の走行端付近には、制御部74の指令により、
該搬送レール66に沿って第1のスライダ67を移動さ
せると共に、第2のスライダ43を第1のスライダ67
に沿って移動させる駆動部48が設けられている。
【0030】図6は上記第2のスライダ43の部分の拡
大斜視図、図7は本発明に係るレジスト液の供給機構の
構成図である。
【0031】図6において第2のスライダ43には、レ
ジスト液を吐出するノズル46が取付部材55によって
取り付けられており、図7に示すレジスト供給源57か
らレジストを一時的に貯留し、ノズル46へレジストを
供給する供給タンク53が固設されている。この供給タ
ンク53とレジスト供給源57との間、及び供給タンク
53とノズル46との間にはそれぞれレジスト液の供給
管56a及び56bが設けられており、供給管56bに
は供給タンク53からノズルへのレジスト液の連通と遮
断を切り換える第1のバルブ52が接続され、また、供
給管56aにはレジスト供給源57から供給タンク53
へのレジスト液の連通と遮断を切り換える第2のバルブ
54が接続されている。なお、レジスト供給源57は図
1に示す薬液供給部34に配備されている。
【0032】供給タンク53内部には、リニアアクチュ
エータ51により作動量が制御されるベローズポンプ5
9が設けられており、このベローズポンプ59の作動に
よりノズル46へレジスト液が供給されるようになって
いる。リニアアクチュエータ51は例えばソレノイド機
構を使用したものであり、このリニアアクチュエータ5
1の作動は制御部60によって制御される。またこの制
御部60は上記各バルブ54及び52の液連通をも制御
する。
【0033】次に、以上説明した塗布・現像システム1
00の一連の処理工程を説明する。
【0034】図1を参照して、カセットC内の基板Gが
処理部2に搬送され、処理部2では、まず、前段部2a
の紫外線照射/冷却ユニット25の紫外線照射装置(U
V)で表面改質・洗浄処理が行われ、その後そのユニッ
トの冷却装置(COL)で冷却された後、洗浄ユニット
(SCR)21a,21bでスクラバー洗浄が施され、
前段部2aに配置された加熱処理装置(HP)の一つで
加熱乾燥された後、冷却ユニット27のいずれかの冷却
装置(COL)で冷却される。
【0035】続いてガラス基板Gは中段部2bに搬送さ
れ、レジストの定着性を高めるために、ユニット30の
上段のアドヒージョン処理装置(AD)にて疎水化処理
(HMDS処理)され、下段の冷却装置(COL)で冷
却後、塗布系処理ユニット群50に搬入される。
【0036】そしてこの塗布系処理ユニット群50で
は、まず、レジスト塗布装置(CT)22において、基
板吸着テーブル58がカップ71aの開口部71cより
上方に上昇している状態で、主搬送装置18によりこの
基板吸着テーブル58上にガラス基板Gが移載され、真
空吸着保持される。次に、昇降シリンダ73の駆動によ
り基板吸着テーブル58が下降され、ガラス基板Gが開
口部71cを通過してカップ71a内に搬入される。
【0037】ガラス基板Gがカップ71a内に搬入され
ている間に、図7に示す制御部60の命令によって第2
のバルブ54が開いて第1のバルブ52が閉じ、続いて
リニアアクチュエータ51が駆動してレジスト供給源5
7から所定量のレジスト液が供給タンク53に供給さ
れ、一時的にこの供給タンク53にレジスト液が貯留さ
れる状態となる。ここで所定量のレジスト液とは、例え
ばガラス基板1枚分の供給量、すなわち後述するように
スキャン塗布におけるワンショット分の供給量である。
【0038】続いて図8(a)に示すようにスキャン機構
によりノズル46がガラス基板G角の外側の所定位置に
移動する。この間に第2のバルブ54を閉じ第1のバル
ブ52を開いて、ノズル46は、例えば基板Gの一長辺
G2に沿ってレジスト液を吐出しながら辺G3に向かっ
て移動する。辺G3の外側まで達するとノズル46は辺
G4に向かって僅かにY方向に移動してすぐに向きを変
え辺G1に向かってX方向に移動しながら図8(b)に示
すようにレジスト液を吐出していく。このような動作を
繰り返す塗布方法(スキャン塗布)によりレジスト液を
ガラス基板G上全面に供給する。
【0039】このようなスキャン塗布の際、ノズル46
はXY方向に移動し揺さ振られるわけであるが、レジス
ト液が供給タンク53に一旦貯留され、この貯留された
供給タンク53とノズル46が第2のスライダ43によ
り一体的に移動するため、従来のような供給配管が屈曲
して配管内の圧力が変動するという不具合は生じず、常
に所望の圧力でレジスト液を供給することができる。従
って、基板上の位置によって供給量がばらつくことはな
く供給ムラを防止することができる。
【0040】また、上述したように供給タンク53に一
時的に貯留されるレジスト液の供給量はワンショット分
とすることで、供給タンク53の許容量を少なくして、
その重量を軽減させることにより、第2のスライダ43
の動作、すなわちノズル46の移動動作のレスポンスを
向上させることができる。
【0041】このレジスト塗布装置(CT)22による
レジスト塗布が終了すると、基板Gは、減圧乾燥装置
(VD)40により基板上のレジストを乾燥し、次いで
エッジリムーバ(ER)23において基板Gの四辺のエ
ッジに付着した余分なレジストを取り除く。
【0042】その後、中段部2bに配置された加熱処理
装置(HP)の一つでプリベーク処理され、ユニット2
9または30の下段の冷却装置(COL)で冷却され、
中継部16から主搬送装置19によりインターフェイス
部3を介して図示しない露光装置に搬送されてそこで所
定のパターンが露光される。そして、基板Gは再びイン
ターフェイス部3を介して搬入され、必要に応じて後段
部2cのいずれかの加熱処理装置(HP)でポストエク
スポージャベーク処理を行った後、現像処理ユニット
(DEV)24a,24b,24cのいずれかで現像処
理される。
【0043】現像処理ユニット(DEV)24a,24
b,24cのいずれかで現像処理が行われた後、処理さ
れた基板Gは、後段部2cのいずれかの加熱処理装置
(HP)にてポストベーク処理が施された後、冷却装置
(COL)にて冷却され、主搬送装置19,18,17
及び搬送機構10によってカセットステーション1上の
所定のカセットに収容される。
【0044】図9は本発明の他の実施形態によるレジス
ト液供給装置の構成図である。なお、本実施形態におい
て、上記第1の実施形態と同一の構成要素については同
一の符号を付すものとし、その説明を省略する。
【0045】本実施形態では、供給タンク80には平地
面に対して図示のように斜めに配設されたベローズポン
プ59が設けられており、このベローズポンプ59には
真空吸引により、ポンプ内のエアを除去するエア除去装
置81が接続されている。このようにベローズポンプ5
9を斜めに配設することによりエアの収集を容易にして
いる。またこのようなエア除去装置81によって基板に
対するレジスト液供給時以外の時に、ベローズポンプ5
9内に発生したエアを適宜除去し、ポンプ59による基
盤に対するレジスト液の供給効率を向上させている。
【0046】また、本実施形態ではノズル83はレジス
ト液を吐出する吐出孔が複数、例えば1列に20個形成
された複数孔ノズルを使用している。このノズル83は
第2のスライダ43に固定されている。更にこのノズル
83のすぐ上流側には、供給管56b内のレジスト液
圧、すなわちノズル83から供給されるレジスト液の供
給圧力を計測するセンサ82が設けられており、制御部
60は、このセンサ82による計測結果に基づいてベロ
ーズポンプ59に接続されたリニアアクチュエータ51
の駆動量をフィードバック方式で制御するようになって
いる。このようなセンサ82を用いた制御により供給圧
力を所定の圧力にでき、更に高精度な圧力管理が行え
る。
【0047】次に本実施形態によるレジスト供給装置の
作用について説明する。
【0048】本実施形態では、上記第1の実施形態と同
様に図5に示すカップ71a内にガラス基板Gが搬入さ
れている間に、図7に示す制御部60の命令によって第
2のバルブ54が開いて第1のバルブ52が閉じ、続い
てリニアアクチュエータ51が駆動してレジスト供給源
57から所定量のレジスト液が供給タンク53に供給さ
れ、一時的にこの供給タンク80にレジスト液が貯留さ
れる状態となる。ここで所定量のレジスト液とは、例え
ばガラス基板1枚分の供給量、すなわちスキャン塗布に
おけるワンショット分の供給量である。
【0049】続いて図10(a)に示すようにスキャン機
構によりノズル83がガラス基板G角の外側の所定位置
に移動する。この間に第2のバルブ54を閉じ第1のバ
ルブ52を開いて、ノズル83は、例えば基板Gの一長
辺G2に沿って、複数の吐出孔からレジスト液を吐出し
ながら辺G3に向かって移動する。辺G3の外側まで達
するとノズル46は辺G4に向かって僅かにY方向に移
動してすぐに向きを変え、辺G1に向かってX方向に移
動しながら図10(b)に示すようにレジスト液を吐出し
ていく。このようなスキャン塗布により基板全面にレジ
スト液を供給する。このような複数孔のノズル83を使
用したスキャン塗布による基板1枚分の塗布時間は、上
記第1の実施形態における基板1枚分の塗布時間よりも
短く、従ってタクトを短縮することができる。
【0050】また、ノズル83と供給タンク80とが一
体的に移動するので、常に所望の圧力でレジスト液を供
給することができ、従って、基板上の位置によって供給
量がばらつくことはなく供給ムラを防止することができ
る。
【0051】なお、本発明は以上説明した実施形態には
限定されない。
【0052】上記各実施形態では、基板G上全面に所定
の一定の圧力でレジスト液を供給したが、例えば表面張
力によるガラス基板周縁におけるレジスト膜の盛り上が
りを防止するために、基板上の領域に応じてノズルから
の供給圧力を変化させて、例えば基板周縁におけるレジ
ストの供給量を他の領域に比べて少なくなるように制御
してもよい。
【0053】また、上記各実施形態における供給タンク
53又は80に貯留されるレジスト液の容量をワンショ
ット分としたが、これに代えて、ツーショットあるいは
それ以上、すなわちガラス基板2枚分以上の容量として
もよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ノズルから供給される液の供給圧力が変動することな
く、所定の圧力で液を供給でき、供給ムラを防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるLCD基板の塗布・現像処
理システムを示す平面図である。
【図2】図1に示すレジスト塗布装置(CT)、減圧乾
燥装置(VD)、及びエッジリムーバ(ER)からなる
塗布系処理ユニット群の概略平面図である。
【図3】図2に示す塗布系処理ユニット群の側面図であ
る。
【図4】図3に示す本発明の一実施形態であるレジスト
塗布装置(CT)の構成を示す一部断面図である。
【図5】図4に示すレジスト塗布装置(CT)の平面図
である。
【図6】図5における第2のスライダの部分を示す拡大
斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態であるレジスト液の供給機
構を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態による基板に対するレジス
ト液の供給工程を示す平面図である。
【図9】本発明の他の実施形態によるレジスト液の供給
機構を示す図である。
【図10】本発明の他の実施形態による基板に対するレ
ジスト液の供給工程を示す平面図である。
【符号の説明】
G…ガラス基板 22…レジスト塗布装置(CT) 43…第2のスライダ 46…ノズル 48…駆動部 51…リニアアクチュエータ 52…第1のバルブ 53…供給タンク 54…第2のバルブ 56a…供給管 56b…供給管 57…レジスト供給源 59…ベローズポンプ 60…制御部 66…搬送レール 67…第1のスライダ 74…制御部 80…供給タンク 81…エア除去装置 82…センサ 83…ノズル 100…塗布・現像処理システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 1/26 B05D 3/00 B 4F042 3/00 G03F 7/16 502 5F046 G03F 7/16 502 H01L 21/30 564Z (72)発明者 三浦 雄一郎 熊本県菊池郡大津町大字高尾野字平成272 番地の4 東京エレクトロン九州株式会社 大津事業所内 (72)発明者 岩崎 吉彦 熊本県菊池郡大津町大字高尾野字平成272 番地の4 東京エレクトロン九州株式会社 大津事業所内 Fターム(参考) 2H025 AB20 EA05 4D075 AC08 AC09 AC73 AC84 AC88 AC95 CA47 DA06 DB13 DC24 EA45 4F033 AA01 BA03 CA04 DA05 EA01 GA00 4F035 AA04 CA01 CA05 CC01 CD05 CD11 CD16 CD18 CD19 4F041 AA05 AB02 BA04 BA13 BA22 BA32 BA35 4F042 AA02 AA10 BA06 BA12 CA01 CA07 CA09 CB03 CB08 CB10 CB11 5F046 JA03 JA27

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に液を吐出するノズルと、 前記ノズルに液を供給する供給タンクと、 前記ノズルと前記供給タンクとを一体的に基板上を走査
    させる駆動部と、 を具備することを特徴とする液供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の液供給装置において、 前記供給タンクは前記ノズルへの供給圧力を制御するこ
    とを特徴とする液供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の液供給装
    置において、 前記ノズル及び前記供給タンクと一体的に設けられ、前
    記ノズルへの液の連通/遮断を切換える第1の切換え手
    段を更に具備することを特徴とする液供給装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のうちいずれか1
    項に記載の液供給装置において、 前記駆動部は前記ノズルを基板の縦横方向に走査させる
    ことを特徴とする液供給装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のうちいずれか1
    項に記載の液供給装置において、 前記供給タンクに液を供給する液供給源を更に具備する
    ことを特徴とする液供給装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の液供給装置において、 前記供給タンクと前記液供給源との間に設けられ、前記
    供給タンクへの液の連通/遮断を切換える第2の切換え
    手段を更に具備し、前記の第1の切換え手段が遮断した
    ときに、前記第2の切換え手段を連通させ、前記第1の
    切換え手段が連通したときに、前記第2の切換え手段を
    遮断させることを特徴とする液供給装置。
  7. 【請求項7】 請求項2から請求項6のうちいずれか1
    項に記載の液供給装置において、 前記ノズルと前記供給タンクとの間に設けられ、前記ノ
    ズルへの供給圧力を計測するセンサを更に具備すること
    を特徴とする液供給装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の液供給装置において、 前記センサによる計測結果に基づいて前記供給タンクの
    供給圧力を制御する制御部を更に具備することを特徴と
    する液供給装置。
  9. 【請求項9】 請求項7又は請求項8に記載の液供給装
    置において、 前記供給タンクはソレノイドを使用したリニアアクチュ
    エータの駆動により供給圧力を制御することを特徴とす
    る液供給装置。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項9のうちいずれか
    1項に記載の液供給装置において、 前記供給タンクに収容される液量は、基板1枚分に供給
    される量であることを特徴とする液供給装置。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項10のうちいずれ
    か1項に記載の液供給装置において、 前記供給タンク内のエアを除去する手段を更に具備する
    ことを特徴とする液供給装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の液供給装置におい
    て、 前記供給タンクを斜めに配設し、前記エアの除去を容易
    に行えるようにしたことを特徴とする液供給装置。
  13. 【請求項13】 請求項2から請求項12のうちいずれ
    か1項に記載の液供給装置において、 基板表面の領域に応じて前記供給圧力を制御する手段を
    更に具備することを特徴とする液供給装置。
  14. 【請求項14】 液供給源と基板上に液を吐出するノズ
    ルとの間に設けられた供給タンクに前記液供給源からの
    液を一時的に貯留する工程と、 前記供給タンクから前記ノズルへ前記貯留した液を供給
    する工程と、 前記供給タンクと前記ノズルとを一体的に基板上を走査
    させながら前記ノズルから液を吐出させる工程と、 を具備することを特徴とする液供給方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の液供給方法におい
    て、 前記タンクから前記ノズルへ液を供給する工程は、 前記ノズルと前記供給タンクとの間に設けられた液の圧
    力を計測するセンサの計測結果に基づいて、前記供給圧
    力を制御する工程を含むことを特徴とする液供給方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005246278A (ja) * 2004-03-05 2005-09-15 Ckd Corp 液体吐出装置
JP2010149019A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Hirano Tecseed Co Ltd 塗工装置における間欠給液方法及び装置
JP2012151197A (ja) * 2011-01-18 2012-08-09 Tokyo Electron Ltd 薬液供給方法及び薬液供給システム
CN114260123A (zh) * 2021-12-31 2022-04-01 朱照红 汽车智能补漆系统

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