JP2002139531A - 接地抵抗測定装置 - Google Patents

接地抵抗測定装置

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JP2002139531A JP2000331901A JP2000331901A JP2002139531A JP 2002139531 A JP2002139531 A JP 2002139531A JP 2000331901 A JP2000331901 A JP 2000331901A JP 2000331901 A JP2000331901 A JP 2000331901A JP 2002139531 A JP2002139531 A JP 2002139531A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作性の向上を図り得る接地抵抗測定装置を
提供する。 【解決手段】 交流信号を生成する信号発生部と、交流
信号の周波数を制御するための操作部と、リード線と信
号発生部との間に接続される出力抵抗と、出力抵抗のリ
ード線側の出力端部の電圧を交流信号で同期検波して直
流電圧成分を生成する同期検波部と、基準マーク18の
両側に表示体19,19・・を配置したインジケータ5
bと、生成した直流電圧成分に基づいて接地抵抗を演算
する演算部と、交流信号の周波数変化量に対する接地抵
抗の変化量および変化量の正負の極性を求め変化量およ
び極性に基づいてインジケータ5bを表示制御する制御
部とを備え、表示体19は、極性に対応して基準マーク
18の両側に配置され、制御部は、求めた極性に対応す
る側の複数の表示体19に対して、接地抵抗の変化量の
大小に応じた数だけ基準マーク18側から点灯表示させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号電圧比を用い
て接地抵抗を測定する接地抵抗測定装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種の接地抵抗測定装置では、一般的
に、装置に設けられた一対の測定端子にリード線および
リターン導体をそれぞれ接続し、かつ、そのリード線を
被測定接地棒に接続すると共にそのリターン導体を絶縁
状態で大地上に配置、その状態で測定接地棒の接地抵抗
を測定する。具体的には、出力抵抗およびリード線を介
して被測定接地棒に測定信号を供給し、出力抵抗のリー
ド線側端部における測定信号を、出力抵抗の供給源側端
部における測定信号で同期検波して直流電圧成分を求め
ることにより、その直流電圧成分の電圧値に基づいて被
測定接地棒の接地抵抗を測定している。また、この種の
接地抵抗測定装置では、測定した接地抵抗の値をディジ
タル表示で表示部に表示させている。この場合、測定さ
れる接地抵抗の抵抗値は、測定信号の周波数に応じて変
化し、一対の測定端子に接続される被測定系のインピー
ダンスによる共振周波数と等しい周波数のときに最も小
さくなり、その際の値を接地抵抗として測定することが
できる。このため、この種の接地抵抗測定装置では、測
定信号の周波数を例えば可変抵抗で可変可能に構成され
ており、オペレータは、接地抵抗測定装置の表示部に表
示される接地抵抗の値を監視しつつ可変抵抗を操作し、
表示される最も小さい値を接地抵抗として測定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の接地
抵抗測定装置には、以下の問題点がある。すなわち、従
来の接地抵抗測定装置を用いた測定では、接地抵抗を測
定する際に、表示部に表示された数値の変化のみを手掛
かりに最も小さい数値を探索しなければならない。した
がって、可変抵抗をどの方向にどの程度回せばその数値
が最も小さくなるのかが直感的に分かりにくいため、従
来の接地抵抗測定装置には、操作性が悪いという問題点
がある。
【0004】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、操作性の向上を図り得る接地抵抗測定装置
を提供することを主目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の接地抵抗測定装置は、被測定接地棒に接続
されるリード線、および絶縁状態で大地上に配置される
リターン導体が接続可能に構成されて、前記被測定接地
棒の接地抵抗を測定する接地抵抗測定装置において、交
流信号を生成すると共にその周波数を可変制御可能に構
成された信号発生部と、前記信号発生部によって生成さ
れる前記交流信号の周波数を制御するための操作部と、
前記リード線または前記リターン導体と前記信号発生部
との間に接続される出力抵抗と、当該出力抵抗の前記リ
ード線または前記リターン導体側の出力端部の電圧を前
記交流信号で同期検波することにより直流電圧成分を生
成する同期検波部と、基準マークの両側に複数の表示体
をそれぞれ列状に配置して構成されたインジケータと、
前記生成した直流電圧成分に基づいて前記接地抵抗を演
算する演算部と、前記交流信号の周波数変化量に対する
前記演算した接地抵抗の変化量およびその変化量の正負
の極性を求めると共にその変化量および極性に基づいて
前記インジケータの表示を制御する制御部とを備え、前
記複数の表示体は、前記正負の極性に予め対応させられ
て前記基準マークの一方および他方の側にそれぞれ配置
され、前記制御部は、前記求めた極性に対応する側に配
置された前記複数の表示体に対して、前記接地抵抗の変
化量の大小に応じて増減した数だけ前記基準マーク側か
ら点灯表示させることを特徴とする。
【0006】また、請求項2記載の接地抵抗測定装置
は、請求項1記載の接地抵抗測定装置において、前記制
御部は、前記接地抵抗の変化量が予め規定した第1の変
化量以下のときに、前記基準マークの両側にそれぞれ配
置された前記表示体を予め規定した同数だけ点灯表示さ
せることを特徴とする。
【0007】また、請求項3記載の接地抵抗測定装置
は、請求項1または2記載の接地抵抗測定装置におい
て、前記制御部は、前記接地抵抗の変化量が予め規定し
た第2の変化量以上のときに、前記点灯表示させた複数
の表示体に対して、その端部側から前記基準マーク側に
向けて1つずつ順次点滅表示させることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る接地抵抗測定装置の好適な実施の形態について
説明する。
【0009】この接地抵抗測定装置1は、図1に示すよ
うに、第1端子2、装置アースに接続された第2端子
3、操作部4、表示部5、信号発生部6、第1アンプ
7、抵抗値Roの出力抵抗8、同期検波部10、第2ア
ンプ11および演算制御部12を備えている。また、第
1端子2には、リード線14が接続され、第2端子3に
は、リターン線15が接続されている。さらに、リード
線14の先端には、金属棒等で構成され大地17に埋設
された被測定接地棒16が接続されている。この場合、
リターン線15は、一定の長さ(通常、10m以上)を
有する絶縁被覆付きの導線で構成され、絶縁状態で大地
17上に自由配置される。なお、リターン線15に代え
て、大地17から絶縁された状態で大地17上に配設可
能な金属板を用いることもできる。
【0010】操作部4は、信号発生部6によって生成さ
れる高周波正弦波(以下、高周波信号vcという)の周
波数を設定するための周波数設定信号を出力する周波数
設定手段(具体的には可変抵抗4a)を備え、この可変
抵抗4aはオペレータによって操作される。信号発生部
6は、一例としてDDS(Direct Digital Synthesize
r)を用いて構成され、演算制御部12が周波数設定信
号に基づいて生成した周波数設定データによって特定さ
れる周波数fの高周波信号vcを測定信号として生成す
る。したがって、信号発生部6は、操作部4内の可変抵
抗4aが操作された際には、その操作に応じた周波数f
の高周波信号vcを生成する。第1アンプ7は、バッフ
ァとして機能し、入力した高周波信号vcを注入信号v
o(振幅Vo)として低インピーダンスで出力する。出
力抵抗8は、第1アンプ7と第1端子2との間に接続さ
れている。したがって、第1アンプ7から出力された注
入信号voは、出力抵抗8を介してリード線14に供給
される。また、リード線14に供給された注入信号vo
は、被測定接地棒16を介して大地17に注入され、リ
ターン線15の大地間結合容量、リターン線15および
第2端子3からなる経路を経て接地抵抗測定装置1に帰
還する。同期検波部10は、第2端子3と第1端子2と
の間に発生する電圧Vmを入力し、注入信号voで同期
検波することにより、測定対象信号としての電圧Vmの
実数成分(単に直流電圧成分ともいう)を抽出する。ま
た、同期検波部10は、例えば、注入信号voと電圧V
mとを乗算する乗算器と、乗算器における出力電圧の直
流電圧成分を通過させる低域フィルタとで構成される。
第2アンプ11は、同期検波部10によって生成された
直流電圧成分の電圧レベルを調整し、最終的な直流電圧
成分Vmrとして出力する。
【0011】演算制御部12は、本発明における演算部
および制御部を構成し、2つのA/Dコンバータと、所
定のソフトウェアに従って動作するCPU(若しくはD
SP)と、そのソフトウェアやデータを格納する内部メ
モリとを備えている(いずれも図示せず)。この場合、
1つのA/Dコンバータは、第2アンプ11によって電
圧レベル変換された同期検波部10からの直流電圧成分
Vmrをディジタルデータに変換する。CPUは、ディ
ジタルデータに変換された直流電圧成分Vmrの値を内
部メモリに記憶する。また、CPUは、その直流電圧成
分Vmrと注入信号voの振幅Voと出力抵抗7の抵抗
値Roとから下記(1)式に基づいて接地抵抗Rgを演
算する処理を行い、求めた接地抵抗Rgを内部メモリに
記憶する。 Rg =Ro・Vmr/(Vo−Vmr)=Ro・x/(1−x)・・(1)式 ただし、x=Vmr/Vo
【0012】演算制御部12の他の1つのA/Dコンバ
ータは、操作部4の可変抵抗4aからアナログ信号とし
て入力される周波数設定信号をディジタルデータである
周波数設定データに変換する。また、CPUは、その周
波数設定データを信号発生部6に出力する。さらに、C
PUは、求めた接地抵抗Rgをディジタルデータに変換
して表示部5に表示させる。また、CPUは、信号発生
部6に出力した周波数設定データによって特定される周
波数fと、その周波数fの高周波信号vcが信号発生部
6から出力されているときに求めた接地抵抗Rgとをそ
れぞれ対応させて内部メモリに記憶する。また、CPU
は、内部メモリに記憶した複数の周波数fとそれぞれに
対応する複数の接地抵抗Rgとに基づき、高周波信号v
cの周波数fの変化量(単位周波数、例えば20kH
z)Δfに対する接地抵抗Rgの変化量(ΔRg/Δ
f、つまり微分量)と、その変化量の正負の極性とを求
める。この際に、CPUは、求めた接地抵抗Rgの変化
量とその極性の各データに基づいて、後述するインジケ
ータ5bにおける点灯させるべき表示体19を決定し、
その表示体19を点灯させるための点灯表示用データを
表示部5に出力する。
【0013】表示部5は、LCDパネルまたはLEDで
構成され、図2に示すように、抵抗表示器5aとインジ
ケータ5bとを備えている。この場合、抵抗表示器5a
は、ディジタルメータで構成され、演算制御部12によ
って出力されたディジタルデータを入力して接地抵抗R
gの値を表示する。インジケータ5bは、長方形形状に
形成された複数の表示体19,19・・を列状に配置し
て構成され、その中央部に位置する1つの表示体19
が、常時点灯されることによって基準マーク18として
機能する。この場合、基準マーク18の両側には、同数
の表示体19がそれぞれ配置され、これらの表示体19
が点灯制御されることにより、接地抵抗Rgの変化量お
よびその極性が表示される。なお、基準マーク18につ
いては、印刷やシールによって点状、線状等の各種形状
に形成されたマークで構成することもできる。このイン
ジケータ5bでは、演算制御部12から出力される点灯
表示用データに従い、指定された表示体19が点灯す
る。なお、図2,3,5では、黒塗り表示が表示体19
の点灯状態を示し、白抜き表示が表示体19の消灯状態
を示すものとする。
【0014】また、上記した第1端子2、第2端子3、
可変抵抗4aおよび表示部5は、図2に示すように、接
地抵抗測定装置1の上面にそれぞれ配設されている。こ
の場合、表示部5がほぼ中央に配設され、可変抵抗4a
が右側下隅に配設され、第1端子2と第2端子3とが右
側上隅に並設されている。なお、演算制御部12は、可
変抵抗4aが時計方向に操作されると高周波信号vcの
周波数fを高く制御し、反時計方向に操作されると高周
波信号vcの周波数fを低く制御する。
【0015】次に、接地抵抗測定装置1による接地抵抗
測定処理について説明する。
【0016】最初に、測定に先立ち、第2端子3にリタ
ーン線15を接続した後、リターン線15を大地17上
に配設する。次いで、大地17に打ち込まれた被測定接
地棒16と第1端子2とをリード線14で接続する。こ
の後、接地抵抗測定装置1の電源を投入する。
【0017】電源投入状態では、演算制御部12が、操
作部4から入力される周波数設定信号を周波数設定デー
タに変換し、この周波数設定データを信号発生部6に出
力する。これにより、信号発生部6が、操作部4から出
力された周波数設定信号に対応する周波数fの高周波信
号vcを生成して出力する。この結果、信号発生部6に
よって生成される高周波信号vcの周波数fは、可変抵
抗4aの操作に応じて任意に変化する。次いで、この高
周波信号vcは、第1アンプ7に入力され、注入信号v
oとして出力される。この場合、注入信号voは、出力
抵抗8を介してリード線14に供給され、被測定接地棒
16、大地17、リターン線15の大地間結合容量、リ
ターン線15および第2端子3を経由して接地抵抗測定
装置1に帰還する。この際に、同期検波部10は、第2
端子3(接地抵抗測定装置1内の装置アース)と第1端
子2との間に発生する電圧Vmを入力し、注入信号vo
で同期検波することにより直流電圧成分を生成する。次
いで、第2アンプ11が、所定利得で増幅して直流電圧
成分Vmrとして出力する。
【0018】次に、演算制御部12が、直流電圧成分V
mrに基づいて所定の演算処理((1)式の演算処理)
を行うことにより接地抵抗Rgを算出する。この際に、
演算制御部12は、算出した接地抵抗Rgを表示部5の
抵抗表示器5aに表示させる。また、演算制御部12
は、信号発生部6に出力した周波数設定データが示す周
波数fと、その周波数fを用いて算出した接地抵抗Rg
とを対応させて、その周波数fが予め設定した周波数だ
け変化する都度、内部メモリに記憶する。また、演算制
御部12は、内部メモリに記憶している複数組の周波数
fおよび接地抵抗Rgに基づいて、現在の周波数fにお
ける接地抵抗Rgの変化量とその極性を求める。次い
で、演算制御部12は、基準マーク18を中心として、
変化量の極性に対応する側に配置された複数の表示体1
9を点灯表示させる。具体的には、演算制御部12は、
求めた極性が負のときには、基準マーク18の左側に配
置された表示体19を点灯させ、極性が正のときには、
基準マーク18の右側に配置された表示体19を点灯さ
せる。また、その際に、演算制御部12は、その接地抵
抗Rgの変化量の大小に応じて比例する数だけ増減して
基準マーク18側から点灯表示させる。具体的には、演
算制御部12は、接地抵抗Rgの変化量に所定の比例定
数を乗算し、その乗算値に対応する数の表示体19を点
灯させる。
【0019】この場合、オペレータは、表示部5の抵抗
表示器5aにディジタル表示された接地抵抗Rgの値と
インジケータ5bに点灯表示された表示体19の位置お
よび数とを監視しつつ、操作部4の可変抵抗4aを操作
して高周波信号vcの周波数fを徐々に変化させること
により、接地抵抗Rgの最も小さい値を探索する。な
お、一対の第1端子2,3に接続される被測定系のイン
ピーダンスによる共振周波数と高周波信号vcの周波数
fとが等しいときに、接地抵抗Rgが最も小さい値とな
る。この際に、オペレータは、基準マーク18に対して
いずれの側の表示体19が点灯しているかを確認するこ
とにより、高周波信号vcの現在の周波数fが被測定系
の共振周波数に対して低域側周波数か高域側周波数かを
直感的に認識することができる。したがって、高周波信
号vcの周波数fを共振周波数に一致させる際の可変抵
抗4aの回転方向を直ちに判断することができる。例え
ば、現在の高周波信号vcの周波数fが図4に示す領域
1、領域2のように、共振周波数の低域側に外れている
ときには、演算制御部12は、それぞれ、図3(a),
(b)に示すように、基準マーク18に対して左側の表
示体19のみを点灯させる。逆に、図4に示す領域4の
ように、共振周波数の高域側に外れているときには、演
算制御部12は、図3(d)に示すように、基準マーク
18に対して右側の表示体19のみを点灯させる。した
がって、オペレータは、点灯している表示体19の数を
減らす方向に可変抵抗4aを回すことによって高周波信
号vcの周波数fを共振周波数に近づけることができ
る。具体的には、インジケータ5bが図3(a),
(b)に示すように表示されているときには、可変抵抗
4aを時計方向に回し、同図(d)に示すように表示さ
れているときには、可変抵抗4aを反時計方向に回すこ
とにより、高周波信号vcの周波数fが図4に示す領域
3の中心に位置する共振周波数にそれぞれ近づくことに
なる。
【0020】この際に、オペレータは、点灯している表
示体19の数を確認することにより、高周波信号vcの
現在の周波数fが共振周波数からどの程度離れているか
を直感的に認識することができる。したがって、可変抵
抗4aの操作量(回転量)の大小を直感的に判断するこ
とができる。具体的には、接地抵抗Rgを測定する際
に、高周波信号vcの現在の周波数fが図4に示す領域
1のときには、点灯する表示体19の数が多いため、操
作量を大きくする必要があることを認識でき、領域2の
ときのときには、小さな操作量でよいことを認識するこ
とができる。このため、点灯している表示体19の数が
多いときには、オペレータは、可変抵抗4aを早く、か
つ大きく回して高周波信号vcの周波数fを素早く共振
周波数付近に近づけることができる。一方、点灯してい
る表示体19の数が少ないときには、オペレータは、可
変抵抗4aをゆっくり、かつ少しずつ回すことで、回し
過ぎを回避でき、高周波信号vcの周波数fを共振周波
数にスムーズに合わせることができる。この結果、オペ
レータは、インジケータ5bの表示を監視しつつ可変抵
抗4aを操作することにより、高周波信号vcの周波数
fを確実、かつ素早く共振周波数近傍に近づけることが
でき、これにより、接地抵抗Rgを短い時間で測定する
ことができる。
【0021】以上のように、この接地抵抗測定装置1に
よれば、演算制御部12が高周波信号vcの周波数fの
変化量Δfに対する接地抵抗Rgの変化量(ΔRg/Δ
f)と、その変化量の正負の極性とに基づいてインジケ
ータ5bを点灯制御することにより、オペレータに対し
て、高周波信号vcの周波数fを共振周波数に近づける
ための可変抵抗4aの操作量を直感的に判断させること
ができる。
【0022】なお、接地抵抗測定装置1では、演算制御
部12が、基準マーク18を中心として左右いずれの側
に配置されている表示体19を点灯させるかを、接地抵
抗Rgの変化量の極性によって決定している。したがっ
て、この極性が反転する共振周波数の極く近傍では、高
周波信号vcの周波数変動や接地抵抗Rgの演算誤差等
に起因して、基準マーク18の左右両側に配置されてい
る表示体19が交互に点灯を繰り返すおそれもある。こ
のため、周波数変化量に対する接地抵抗Rgの変化量が
僅かなときには、図3(c)に示すように、基準マーク
18の両側にそれぞれ位置する同数(一例として1つ)
の表示体19を点灯表示させる構成を採用することがで
きる。具体的には、演算制御部12は、接地抵抗Rgの
変化量が予め決められた第1の変化量(例えば1Ω/1
00kHz)以下であるか否かを監視し、接地抵抗Rg
の変化量がその第1の変化量以下であると判断したとき
には、図3(c)に示すように、基準マーク18の両側
の表示体19,19を1つずつ同時に点灯させる。この
構成によれば、共振周波数近傍の周波数領域(図4の領
域3)においてインジケータ5bを安定的に表示させる
ことができる。したがって、この領域3内での接地抵抗
Rgの変化量の絶対値における最大値を第1の変化量と
して規定し、かつ、この領域3を測定許容範囲として規
定することにより、オペレータは、高周波信号vcの周
波数fが共振周波数を含む許容範囲内に収まったことを
確実かつ容易に認識することができる結果、迅速かつ精
度良く接地抵抗Rgを測定することができる。
【0023】また、可変抵抗4aの回転方向をより分か
り易くオペレータに報知するために、演算制御部12に
対して、点灯表示させた複数の表示体19,19・・に
対して、端部側から基準マーク18側に向けて1つずつ
順次点滅表示させる表示方式を採用することもできる。
具体的には、図5の上段に示すように、最初に最も左側
の表示体19を消灯させ、次いで、第2段に示すよう
に、左側から2番目の表示体19を消灯させ、その後、
第3段〜第5段にそれぞれ示すように、左側から3番
目、左側から4番目および左側から5番目の表示体19
を順次消灯させる。この表示方式によれば、基準マーク
18の左側の表示体19を複数個点灯させる際には、消
灯している表示体19が左側から基準マーク18側に右
向きに流れるように移動する。同様にして、基準マーク
18の右側の表示体19を複数個点灯させる際には、消
灯している表示体19が右側から基準マーク18側に左
向きに流れるように移動する。したがって、オペレータ
は、消灯している表示体19の流れる向きと同じ方向に
可変抵抗4aを回すだけで、高周波信号vcの周波数f
を共振周波数に合わせることができる。この結果、操作
性を極めて向上させることができる。なお、この点滅表
示で可変抵抗4aの回転方向を指示する表示方式を採用
した場合、点灯させる表示体19の数が少ないときに
は、点滅の流れの方向が却って分かりにくくなるおそれ
がある。このため、演算制御部12は、接地抵抗Rgの
変化量が予め規定した第2の変化量を超えるとき、つま
り点灯させる表示体19の数が所定数以上のとき(例え
ば、3つまたは4つ以上のとき)に限り、この表示方式
で制御するのが好ましい。また、基準マーク18を常時
点灯させる方法に代えて、一定周期で表示体19を点滅
させるなど各種の方法を採用することができる。
【0024】また、上述した実施の形態では、演算制御
部12は、周波数変化量Δfに対する接地抵抗Rgの変
化量(ΔRg/Δf)に比例した数の表示体19を点灯
させている。この場合、接地抵抗Rgの変化量は、被測
定接地棒16の種類や接地抵抗Rgの大きさなどに起因
して種々変化する。したがって、図4に示した接地抵抗
Rgの変化量の特性(共振Q)も種々変化する。このた
め、接地抵抗Rgの変化量に対する表示体19の点灯数
を一義的に固定した場合、図4に示した領域3から大き
く外れているにも拘わらず表示体19の点灯数が少なか
ったり、領域3の近傍でありながら表示体19の点灯数
が多すぎたりして、接地抵抗Rgが測定しにくくなるお
それがある。
【0025】このため、演算制御部12が、内部メモリ
に予め記憶させた周波数設定データを信号発生部6に順
次出力することにより、オペレータの測定に先立って、
図4に示す領域1〜4における接地抵抗Rgの変化量の
大きさを予め求め、その大きさに応じて、接地抵抗Rg
の変化量に対する表示体19の点灯数を制御することも
できる。具体的には、図6に示すように、最初に、演算
制御部12が、スキャニング処理を実行する(ステップ
31)。この処理では、演算制御部12が、予め設定し
た周波数間隔で周波数設定データを信号発生部6に出力
することにより、信号発生部6に対して高周波信号vc
を生成させ、その周波数f毎の接地抵抗Rgを求める。
次に、例えば、求めた領域1,4における接地抵抗Rg
の変化量の大きさが予め設定した上下限値に対していず
れの範囲にあるかを判別する(ステップ32)。次い
で、演算制御部12は、その大きさが下限値を下回ると
きには、上記した比例定数を大きくして点灯制御する
(ステップ33)。また、その大きさが上下限値の範囲
内のときには、通常の比例定数で点灯制御し(ステップ
34)、その大きさが上限値を上回るときには、比例定
数を小さくして点灯制御する(ステップ35)。この結
果、接地抵抗Rgの変化量の大小に拘わらず、可変抵抗
4aを操作し易いように、インジケータ5bの各表示体
19を点灯させることができる。
【0026】なお、本発明は、上述した発明の実施の形
態に示した構成に限定されない。例えば、第1端子2に
リターン線15を接続し、かつ、第2端子3にリード線
14を接続して接地抵抗Rgを測定することができるの
は勿論である。
【0027】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の接地抵抗
測定装置によれば、制御部が、周波数変化量に対する接
地抵抗の変化量の極性に対応する側に配置された複数の
表示体に対して、その接地抵抗の変化量の大小に応じて
増減した数だけ基準マーク側から点灯表示させることに
より、点灯表示された表示体の数や基準マークに対する
位置によって、オペレータに対して、接地抵抗を測定す
る際の操作部の操作の向きや操作量を直感的に判断させ
ることができるため、操作性を格段に向上させることが
できる。
【0028】また、請求項2記載の接地抵抗測定装置に
よれば、接地抵抗の変化量が第1の変化量以下のとき
に、基準マークの両側に位置する表示体を予め規定した
同数だけ点灯表示することにより、例えば、測定された
接地抵抗の値が測定許容範囲内であることをオペレータ
に対して報知できるため、操作性をより向上させること
ができる。
【0029】さらに、請求項3記載の接地抵抗測定装置
によれば、接地抵抗の変化量が予め規定した第2の変化
量以上のときに、点灯表示させた複数の表示体に対し
て、その端部側から基準マーク側に向けて1つずつ順次
点滅表示させることにより、オペレータに対して操作部
の操作の向きを正確かつ確実に報知することができるた
め、操作性をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る接地抵抗測定装置1
の構成を示すブロック図である。
【図2】接地抵抗測定装置1のパネル面図である。
【図3】インジケータ5bの表示状態を示す説明図であ
り、(a)は、高周波信号vcの周波数が図4の領域1
内のときの表示状態を示す説明図、(b)は、高周波信
号vcの周波数が図4の領域2内のときの表示状態を示
す説明図、(c)は、高周波信号vcの周波数が図4の
領域3内のときの表示状態を示す説明図、(d)は、高
周波信号vcの周波数が図4の領域4内のときの表示状
態を示す説明図である。
【図4】高周波信号vcの周波数fに対する接地抵抗R
gの変化量を示す特性図である。
【図5】点灯表示させた複数の表示体19,19・・に
対して、端部側から基準マーク18側に向けて1つずつ
順次点滅表示させた際の表示状態の推移を示す説明図で
ある。
【図6】接地抵抗Rgの変化量の大きさに応じて表示体
19の点灯数を制御する処理を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 接地抵抗測定装置 4 操作部 4a 可変抵抗 5 表示部 5b インジケータ 6 信号発生部 8 出力抵抗 10 同期検波部 12 演算部 14 リード線 15 リターン線 16 被測定接地棒 17 大地 18 基準マーク 19 表示体 Rg 接地抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村川 一雄 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 東日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 大橋 英史 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 東日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 服部 光男 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 東日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2G028 AA02 BC06 CG05 DH05 DH11 FK01 FK07 LR02 LR04 LR13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定接地棒に接続されるリード線、お
    よび絶縁状態で大地上に配置されるリターン導体が接続
    可能に構成されて、前記被測定接地棒の接地抵抗を測定
    する接地抵抗測定装置において、 交流信号を生成すると共にその周波数を可変制御可能に
    構成された信号発生部と、前記信号発生部によって生成
    される前記交流信号の周波数を制御するための操作部
    と、前記リード線または前記リターン導体と前記信号発
    生部との間に接続される出力抵抗と、当該出力抵抗の前
    記リード線または前記リターン導体側の出力端部の電圧
    を前記交流信号で同期検波することにより直流電圧成分
    を生成する同期検波部と、基準マークの両側に複数の表
    示体をそれぞれ列状に配置して構成されたインジケータ
    と、前記生成した直流電圧成分に基づいて前記接地抵抗
    を演算する演算部と、前記交流信号の周波数変化量に対
    する前記演算した接地抵抗の変化量およびその変化量の
    正負の極性を求めると共にその変化量および極性に基づ
    いて前記インジケータの表示を制御する制御部とを備
    え、 前記複数の表示体は、前記正負の極性に予め対応させら
    れて前記基準マークの一方および他方の側にそれぞれ配
    置され、前記制御部は、前記求めた極性に対応する側に
    配置された前記複数の表示体に対して、前記接地抵抗の
    変化量の大小に応じて増減した数だけ前記基準マーク側
    から点灯表示させることを特徴とする接地抵抗測定装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、前記接地抵抗の変化量が
    予め規定した第1の変化量以下のときに、前記基準マー
    クの両側にそれぞれ配置された前記表示体を予め規定し
    た同数だけ点灯表示させることを特徴とする請求項1記
    載の接地抵抗測定装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、前記接地抵抗の変化量が
    予め規定した第2の変化量以上のときに、前記点灯表示
    させた複数の表示体に対して、その端部側から前記基準
    マーク側に向けて1つずつ順次点滅表示させることを特
    徴とする請求項1または2記載の接地抵抗測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017009891A1 (ja) * 2015-07-10 2017-01-19 株式会社東芝 内部抵抗導出装置、蓄電池装置、および内部抵抗値導出方法

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