JP2002139441A - 品質検査用照明装置 - Google Patents

品質検査用照明装置

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JP2002139441A
JP2002139441A JP2001175039A JP2001175039A JP2002139441A JP 2002139441 A JP2002139441 A JP 2002139441A JP 2001175039 A JP2001175039 A JP 2001175039A JP 2001175039 A JP2001175039 A JP 2001175039A JP 2002139441 A JP2002139441 A JP 2002139441A
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temperature
illumination light
illumination
air
fluorescent lamp
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JP2001175039A
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English (en)
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Ginkai Ri
銀会 李
Masato Matsui
真人 松井
Masato Kanekawa
正人 金川
Mitsunao Takahashi
光直 高橋
Yoshitaka Hikami
好孝 氷上
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Dac Engineering Co Ltd
Original Assignee
Dac Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲温度の影響を受けることなく、照明光源
から出射する照明光の光量を常にほぼ一定にし、検査精
度を向上させ、また、照明光源の破損を防止することが
できる。 【解決手段】 被検査物を撮像カメラにより撮像するに
際し、被検査物を照明するための照明手段と、その温度
調整手段を備える。照明手段は、照明光を出射し得る照
明光源である蛍光灯20、蛍光灯20を照明光が透過し
得るように収める光透過収納体21を有する。温度調整
手段は、光透過収納体21内の温度を調整して蛍光灯2
0の光量をほぼ一定に調整する循環用パイプ33、3
4、38、冷凍装置39、送風器36、ヒータ37等か
ら成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット輪転印
刷、オフセット枚葉印刷、グラビア輪転印刷等により印
刷された枚葉印刷物、長尺印刷物や、印刷された壁紙、
建材、段ボール、若しくは捺染された布地、若しくはラ
ミネート層を有する材料、若しくは食品等、各種の被検
査物を走行させる途中で、その被検査物における各種の
欠陥の有無を検査するために用い、特に、温度変化を伴
う環境下で被検査物における各種の欠陥の有無を検出す
るために用いるのに適する品質検査用照明装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、オフセットにより印刷さ
れた枚葉印刷物の印刷面における印刷ミス、汚れ等の欠
陥の有無を検査するには、枚葉印刷物を搬送する途中
で、印刷面を照明光源から出射する照明光により照明
し、照明された印刷面を撮像カメラにより撮像し、この
撮像カメラからの出力をもとに判定手段により欠陥の有
無を判定する方式が用いられている。そして、前記のよ
うな方式により被検査面の検査を行うに際し、インクの
濃淡、淡い汚れによる欠陥の検出等、検出精度を向上さ
せるには、被検査面の多階調画像データの濃度レベルを
あらかじめ設定された基準濃度レベルと比較して被検査
面の欠陥の有無について判定する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、オフセット
輪転印刷等においては、近年、印刷の仕上がりが良好な
紫外線乾燥型インクが次第に多く使用されつつある。こ
のような印刷物を積み重ねるには紫外線乾燥型インクを
紫外線照射ランプから出射する紫外線の照射により乾燥
させる必要がある。したがって、時間の経過に伴い、検
査環境が高温に変化する。また、前記のような印刷物に
限らず、検査対象物によっては、冷暖房設備が整備され
ていないことなどにより、低温、若しくは高温の環境下
で欠陥の有無を検査することが要求される。そして、特
に、前記のように濃淡画像データを用いて欠陥の有無を
高精度に判定する場合には、照明光の照度が急激に変化
すると、検査精度に悪影響を及ぼすことになるため、検
査精度を向上させるには低温から高温に至るいかなる周
囲温度環境下にあっても照明光の光量を常時、ほぼ一定
に保ち、被検査面を常時、ほぼ一定の照度で照明する必
要がある。
【0004】一方、従来、前記のような印刷面等の被検
査面を照明する照明光源として、一般的には被検査面の
全幅に亘ってほぼ均一に照明することができ、しかも、
低コスト化、メンテナンスの容易さを図ることができる
ように蛍光灯が用いられている。しかしながら、照明光
源、特に蛍光灯は、一例として、図11に示すような温
度特性を有し、周囲温度が約25〜28℃付近をピーク
とし、周囲温度が低過ぎても高過ぎても照度が低下する
ため、低温、若しくは高温の環境下では被検査面を常に
一定の照度で照明することができず、検査精度にばらつ
きを生じ、一定の検査精度を維持することができないお
それがある。
【0005】周囲温度が低い場合には、時間の経過に伴
って蛍光灯自身が温度上昇することもあって、ヒータに
より周囲温度を比較的簡単に上昇させて温度を上げるこ
とができるが、周囲温度が高くなる環境下では、この周
囲温度を急激に下げて蛍光灯の照度を上げるには困難を
伴う。そこで、蛍光灯を冷却空気の吹き付けにより冷却
する方式も考えられる。しかしながら、この方式では蛍
光灯の全長に亘ってほぼ均一に冷却するのは困難であ
る。例えば、枚葉印刷物を印刷装置(インライン)で検
査する場合、圧胴上に位置する枚葉印刷物を照明して撮
像するに際し、枚葉印刷物が圧胴から浮き上がって撮像
距離が変化するのを防止するため、圧胴の長さ方向に沿
って複数箇所に配置したノズルから圧縮空気を枚葉印刷
物に対して噴出させ、枚葉印刷物を圧胴に対して押さえ
るようにしている。この場合、圧縮空気の噴出部と、そ
れ以外の部分とで蛍光灯の長さ方向において温度差が生
じることにより、光量、すなわち、照度が不均一になる
ことからも冷却空気の直接的な吹き付け方式で蛍光灯の
全長に亘って温度をほぼ均一に下降させることが困難で
あることは明らかである。
【0006】そこで、照明光源として、高価であるが、
高温の環境下で出射し得るハロゲンランプ、ハロゲン化
金属ランプ、水銀ランプ等を用いることも考えられる。
これらハロゲンランプ等を用いることにより、100℃
以上の高温の環境下でも被検査面を確実に、かつ安定的
にほぼ一定の照度で照明することができる。しかしなが
ら、前記のような高温下では被検査物を焼損、損傷する
などのおそれがある。
【0007】また、蛍光灯は勿論のこと、ハロゲンラン
プ等を用いても、これらの照明光源が露出しているた
め、被検査物等の衝突、異常な高温により損傷するおそ
れがあり、被検査物に破片が付着、混入するなどにより
危険を伴うばかりでなく、後始末が煩わしい。
【0008】本発明の目的は、前記のような従来の問題
を解決しようとするものであって、周囲温度の影響を受
けることなく、照明光源から出射する照明光の光量を常
にほぼ一定にすることができて被検査物を常にほぼ一定
の照度で安定的に照明することができ、したがって、検
査精度を向上させて検査の信頼性を向上させることがで
き、また、照明光源の破損を防止することができ、した
がって、危険の発生を防止することができるとともに、
後始末の煩わしさを不要とすることができるようにした
品質検査用照明装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の品質検査用照明装置は、被検査物を照明する
ための照明光を出射し得る照明光源、この照明光源を照
明光が透過し得るように収める光透過収納体を有する照
明手段と、前記光透過収納体内の温度を調整して前記照
明光源の光量をほぼ一定に調整する温度調整手段とを備
えたものである。
【0010】前記温度調整手段として、前記光透過収納
体の内外に空気を循環させる循環手段と、前記循環する
空気を冷却する冷却手段とを備えることができ、更に、
循環する空気を前記冷却手段との選択により加熱する加
熱手段を備えることができる。
【0011】前記温度調整手段として、前記光透過収納
体内で空気を循環させる循環手段と、前記循環する空気
をペルチェ効果の利用により冷却する冷却ユニットとを
備えることができ、更に、循環する空気を前記冷却ユニ
ットとの選択により加熱する加熱手段を備えることがで
きる。
【0012】前記光透過収納体は照明光源の回りで液体
を流すことができる流路を有するように形成し、前記温
度温度調整手段として、前記光透過収納体の流路の内外
に液体を循環させる循環手段と、前記循環する液体を冷
却する冷却手段とを備えることができ、更に、循環する
液体を前記冷却手段との選択により加熱する加熱手段を
備えることができる。
【0013】前記温度調整手段として、前記光透過収納
体内の空気を外部に排出させる排出手段と、前記光透過
収納体内に外気を導入する導入手段とを備えることがで
き、更に、前記光透過収納体内で空気を循環させる循環
手段を備えることができる。
【0014】そして、前記照明光により照明された被検
査面から得たデータをもとに判定手段により前記被検査
面における欠陥の有無について判定するに際し、被検査
面から多階調の濃淡データを得てこの多階調濃淡データ
の濃度レベルを基準濃度レベルと比較して被検査面にお
ける欠陥の有無を判定するのが好ましい。
【0015】前記のように構成された本発明によれば、
被検査物の検査データをもとに披検査物の欠陥の有無を
判定する際し、照明光源から出射する照明光により被検
査物を照明する。そして、照明光源を収めた光透過収納
体内の温度を温度調整手段により調整するので、周囲温
度の影響を受けることなく、照明光源から出射する照明
光の光量を常にほぼ一定に保つことができて被検査物を
常にほぼ一定の照度で安定的に照明することができる。
また、照明光源を冷却することにより、照明光源が高温
の周囲温度で破損するのを防止することができ、また、
照明光源は光透過収納体により保護しているので、被検
査物等の衝突により破損するのを防止することができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。まず、本発明の第1の実
施形態について説明する。図1は本発明の第1の実施形
態に係る品質検査用照明装置を枚葉印刷物の印刷装置
(インライン)における品質検査装置に適用した一部の
概略側面図、図2は同品質検査用照明装置に用いる照明
ユニットおよびその温度調整手段を示す概略構成図、図
3は図2の中央部拡大横断面図である。
【0017】図1において、1、2、3はそれぞれオフ
セット印刷機を構成する圧胴、送り胴、圧胴であり、圧
胴1で図示していない版胴とブランケット胴との組合わ
せにより枚葉紙に紫外線乾燥型インクが転写されて印刷
され、印刷後の枚葉紙が送り胴2から圧胴3へ送られる
ようになっている。圧胴3で前記と同様に、枚葉紙に印
刷される場合もあるが、本実施形態においては、この圧
胴3では印刷することなく、枚葉印刷物の印刷面の検査
にのみ利用するようになっている。
【0018】4は搬送手段であり、左右一対のチェン5
がスプロケット6、7に無端状に掛けられ、一方のスプ
ロケット6がモータ(図示省略)により図において時計
方向に駆動され、スプロケット6の駆動によりチェン5
が矢印方向に走行し得るようになっている。チェン5間
には竿、把持爪等から成る把持手段8が取り付けられ、
印刷後に圧胴3から排出される枚葉印刷物Pの先端部が
把持手段8によりスプロケット6上で把持されてチェン
5の走行に伴い、矢印方向に搬送される。9は搬送され
る枚葉印刷物Pの印刷面における紫外線乾燥型インクを
乾燥させる乾燥装置であり、UV(紫外線)照射ラン
プ、若しくはIR(赤外)ランプ(共に図示省略)がカ
バー10により覆われている。11は不良品の枚葉印刷
物Pの受箱、12は良品の枚葉印刷物Pの受箱であり、
把持手段8の解放により枚葉印刷物Pが選択的に落下さ
れて収納される。
【0019】13は印刷後の枚葉印刷物Pにおける外面
の印刷面側に圧縮空気を噴射して枚葉印刷物Pを圧胴3
側へ加圧するための噴射ノズルであり、枚葉印刷物Pの
幅方向に沿って複数個並列され、圧縮空気供給源(図示
省略)から圧縮空気が供給されるようになっている。こ
のように、枚葉印刷物Pの印刷面側に圧縮空気を噴射し
て枚葉印刷物Pを圧胴3に対して加圧することにより、
印刷面を擦らないので、その汚損を防止することができ
る。14と15は圧胴3上で空気噴射ノズル13から噴
射される圧縮空気により加圧されている枚葉印刷物Pに
おける印刷面の部分を反射照明する明視野用と暗視野用
の照明ユニットであり、枚葉印刷物Pの印刷面が全幅に
亘ってほぼ均一な照度で照明されるようになっている。
【0020】16は検査(撮像)手段としての撮像カメ
ラであり、例えば、CCDラインセンサ等のカメラが用
いられ、照明ユニット14、15から出射される照明光
により照明される枚葉印刷物Pの印刷面を光学系レンズ
17を用いて撮像することができる(なお、撮像カメラ
に代えて高分解能なセンサを用いることもできる。)。
18は判定手段であり、撮像カメラ16から得られる多
階調画像データの濃度レベルをそれぞれ基準濃度レベル
と比較して印刷面の欠陥の有無について判定する。そし
て、判定手段18による判定結果をもとに把持手段8を
不良品受箱11、良品受箱12に対応させて解放させる
ようになっている(なお、圧胴3においても図示してい
ない版胴とブランケット胴との組合わせにより枚葉紙に
印刷する場合には、噴射ノズル13、照明ユニット1
4、15、撮像カメラ16等は圧胴3においてブランケ
ット胴に対する回転方向下流側に配置されることにな
る。)。
【0021】各照明ユニット14、15は、図2および
図3に示すように、照明光源である蛍光灯20と、この
蛍光灯20をその照明光が透過し得るように収める光透
過収納体21とを備えている。本実施形態における光透
過収納体21は、反射板(笠)22、前面側の光透過被
覆体23等から構成されている。更に、具体的に説明す
ると、反射板22は頂板24の両側短辺縁に端板25の
基部が一体的に設けられ、頂板24の両側長辺縁に側板
26の基部が一体的に設けられている。端板25はその
下部が側板26の下方に突出され、この突出部が半円板
状に形成されている。各側板26の下縁部の複数箇所に
ねじ穴27が形成されている。頂板24の端板25側に
はソケット28が設けられ、このソケット28に蛍光灯
20の端子が係合される。
【0022】光透過被覆体23はポリカーボネート、ア
クリル樹脂等の透明、若しくは乳白色で半透明な光透過
材料により前方へ突出する曲面状(かまぼこ屋根状)に
形成され、両側長辺側が反射板22の側板26および端
板25の縁部に嵌合され、蛍光灯20を収納する密閉状
の温度調整用空間(収納用空間)30が形成されてい
る。光透過被覆体23の両側長辺縁部には側板26の各
ねじ穴27に対応してねじ挿通用穴31が複数箇所に形
成され、これらねじ挿通用穴31からねじ32がねじ穴
27に螺入されることにより反射板22に光透過板被覆
体23が取外し可能に取付けられ、光透過収納体21が
構成されている。そして、光透過被覆体23の出射面が
曲面状に形成されることにより、蛍光灯20から出射さ
れた照明光が光透過被覆体23の曲面状出射面により拡
散されて枚葉印刷物Pの印刷面に対して全体にほぼ均一
に散乱されるようになっている。
【0023】光透過収納体21の温度調整用空間30内
はその内外に空気を循環させる方式の温度調整手段によ
り温度調整される。その一例について説明すると、両側
の端板25には循環用パイプ33、34の各一端が連通
状態に取付けられ、循環用パイプ34は冷却室35に挿
通され、送風器36に連通されている。循環用パイプ3
3の他端はヒータ37に連通されている。送風器36と
ヒータ37とに循環用パイプ38の両端部が連通されて
いる。冷却室35内は、コンプレッサ、凝縮器、蒸発器
等から成る冷凍装置39により冷却されるようになって
いる。光透過収納体21の温度調整用空間30内の温
度、すなわち、蛍光灯20の周囲温度は循環用パイプ3
4における光透過収納体21の端板25寄り位置に設け
られた熱電対等から成る温度センサ40により測定され
るようになっている。
【0024】以上の構成において、以下、その動作につ
いて説明する。前記のように紫外線乾燥型インクにより
印刷され、圧胴3上を搬送される枚葉印刷物Pを噴射ノ
ズル13から噴射される圧縮空気により圧胴3から浮き
上がらないようにする。この間、枚葉印刷物Pの印刷面
を照明ユニット14、15の蛍光灯20から光透過被覆
体23を通して出射される照明光により反射照明する。
この反射照明された部分を撮像カメラ16により撮像す
る。撮像後の枚葉印刷物Pは圧胴3から排出され、枚葉
印刷物Pはその先端部が走行されているチェン5に取付
けられている把持手段8によりスプロケット6上で把持
されて搬送され、この搬送の途中で枚葉印刷物Pの印刷
面がインク乾燥装置9により乾燥される。
【0025】この間、撮像カメラ16により撮像データ
をもとに判定手段18により枚葉印刷物2の印刷面にお
ける欠陥の有無について判定する。その一例として、撮
像カメラ16から順次出力される256階段の多階調ラ
イン画像のデータをもとにそれぞれ多階調エリア画像を
作成し、これらの多階調エリア画像の各部の濃度レベル
をあらかじめ設定してある基準画像の256階調の多階
調エリア画像の対応する各部の濃度レベルと比較し、両
画像の対応する部分の濃度レベル差の許容値をもとに欠
陥の有無を判定する。このとき、前記のように明視野用
と暗視野用の照明ユニット14、15を組み合わせて用
いることにより、カラーインクの色成分等が得やすくな
り、欠陥の検出精度を向上させることができる。
【0026】そして、判定手段18により判定の結果、
枚葉印刷物Pが良品であれば、その枚葉印刷物Pを杷持
している把持手段8を良品受箱12の位置で解放させ、
把持していた良品の枚葉印刷物Pを良品受箱12に落下
させる。一方、枚葉印刷物Pが不良品であれば、その枚
葉印刷物Pを把持している把持手段8を不良品受箱11
の位置で解放させ、把持していた不良品の枚葉印刷物P
を不良品受箱11に落下させる。
【0027】このようにして、順次、枚葉印刷物Pの印
刷面における欠陥の有無について検査し、良品と不良品
とに分類する。そして、前記のような濃度レベルに基づ
いて判定することにより、傷や濃い汚れ等のみならず、
インクの濃度差等による欠陥や淡い汚れ等についても検
出することができて検出精度を向上させることができ
る。しかしながら、前記のように蛍光灯20はその周囲
温度が例えば、約28度を超えると照度が下がり、蛍光
灯20の照度が急激に下がると、印刷面が急激に暗くな
り、撮像カメラ16から出力される画像データの濃度が
下がる。このように画像データの濃度が下がると、基準
濃度レベルとの差が大きくなり、判定手段18におい
て、本来、欠陥を有しないにも拘らず、欠陥であると誤
った判定をするおそれがある。
【0028】そこで、送風器36を駆動し、循環用パイ
プ38、33、34を利用して光透過収納体21の内外
に空気を常時、循環させ、光透過収納体21の温度調整
用空間30内の全体、すなわち、蛍光灯20の周囲温度
を均一化させ、この温度を温度センサ40により常時、
検出する。そして、例えば、40℃を超えると冷凍装置
39を駆動することにより、冷却室35内を冷却して循
環用パイプ34内の空気を冷却し、送風器36により循
環用パイプ38、駆動していないヒータ37、循環用パ
イプ33を介して冷却空気を温度調整用空間30内に供
給し、温度調整用空間30内の加熱されている空気を循
環用パイプ34により排出して冷却室35内で冷却す
る。温度センサ40の検出に基づき、前記動作を連続的
に行うように制御することにより、温度調整用空間30
内、すなわち、蛍光灯20の周囲温度を所定の適正温度
に下降させることができる。蛍光灯20の周囲温度が所
定の適正温度まで下降すると、冷凍装置39の駆動を停
止する。
【0029】オフセット印刷においては、蛍光灯20の
周囲温度が低過ぎる場合は少ないが、仮に低過ぎた場合
には、前記のように蛍光灯20の温度が下がり、撮像カ
メラ16から出力される画像データの濃度が下がり、誤
判定のおそれがある。そこで、検査開始時等、前記と同
様に、送風器36を駆動して光透過収納体21の内外に
空気を常時、循環させ、温度センサ40の検出により蛍
光灯20の周囲温度が例えば、15℃以下であれば、ヒ
ータ37を駆動することにより、循環用パイプ38内の
空気をヒータ37で加熱し、この加熱空気を循環用パイ
プ33を介して温度調整用空間30内に供給し、温度調
整用空間30内の低温の空気を循環用パイプ34により
排出し、冷却されていない冷却室35、送風器36、循
環用パイプ38を介してヒータ37へ送る。温度センサ
40の検出に基づき、前記動作を連続的に制御すること
により、温度調整用空間30内、すなわち、蛍光灯20
の周囲温度を適正温度に上昇させることができる。蛍光
灯20の周囲温度が所定の適正温度まで上昇すると、ヒ
ータ37の駆動を停止する。
【0030】このようにして蛍光灯20の周囲温度を所
定の適正温度に調整することにより、蛍光灯20から出
射される照明光の光量を常にほぼ一定に保つことがで
き、印刷面を常にほぼ一定の照度で照明することができ
るので、判定手段18における照度の急激な変化等に基
づく誤判定を防止することができる。
【0031】なお、温度センサ40の検出結果に基づく
送風器36と冷凍装置39の駆動、若しくは停止、また
は送風器36とヒータ37の駆動、若しくは停止につい
ては温度コントローラ等の制御手段により自動的に制御
することもでき、手動で制御することもできる。
【0032】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図4および図5は本発明の第2の実施形態に係
る品質検査用照明装置に用いる照明ユニットおよびその
温度調整手段を示す斜視図および中央部縦断面図であ
る。
【0033】本実施形態においては、前記第1の実施形
態とは照明ユニットおよびその温度調整手段の構成を異
にするので、主として、この構成の異なる部分について
説明する。図4および図5に示すように、各照明ユニッ
ト14、15は、照明光源である蛍光灯20と、この蛍
光灯20をその照明光が透過し得るように収める光透過
収納体21とを備えている。本実施形態における光透過
収納体21は反射板(笠)41、前面側の光透過被覆体
42、背部カバー43等から構成されている。
【0034】更に、具体的に説明すると、反射板41は
頂板44の両側短辺縁に端板45の基部が一体的に設け
られ、頂板44の両側長辺縁に側板46の基部が一体的
に設けられている。端板45はその下部が側板46の下
方に突出され、この突出部が半円板状に形成されてい
る。頂板44の端板45側にはソケット47が設けら
れ、このソケット47に蛍光灯20の端子が係合され
る。光透過被覆体42は、ポリカーボネート、アクリル
樹脂等の透明、若しくは乳白色で半透明な光透過材料に
より前方へ突出する曲面状(かまぼこ屋根状)に形成さ
れ、両側長辺側が反射板41の側板46および端板45
の縁部に嵌合され、蛍光灯20を収納する密閉状の温度
調整用空間(収納用空間)48が形成されている。光透
過被覆体42はその両側長辺縁部に形成されたねじ挿通
用切欠49と側板46に形成されたねじ穴(図示省略)
の利用によりねじ50により取外し可能に取り付けられ
ている。
【0035】背部カバー43は金属、樹脂等により頂板
51、端板52、側板53が一体的に設けられ、端板5
2と側板53が反射板41上に一体的に設けられて頂板
44の背方に温度調整用流路54が形成されている。頂
板44の両短辺側には各ソケット47のやや内方に位置
して流入穴55と流出穴56が形成され、これら流入穴
55と流出穴56により温度調整用空間48と温度調整
用流路54とが空気を循環し得るように連通された光透
過収納体21が構成されている。そして、光透過被覆体
42の出射面が曲面状に形成されることにより、蛍光灯
20から出射された照明光が光透過被覆体42の曲面状
出射面により拡散されて枚葉印刷物Pの印刷面に対して
全体にほぼ均一に散乱されるようになっている。
【0036】光透過収納体21の温度調整用空間48内
は光透過収納体21内で温度調整用流路54を含む空気
を循環させる方式の温度調整手段により温度調整され
る。その一例について説明すると、温度調整用流路54
内の中央部にペルチェ効果の利用により温度調整用流路
54内の空気を冷却し得る冷却ユニット57が設けら
れ、この冷却ユニット57は吸熱側が温度調整用流路5
4内に設けられ、放熱側が頂板51に形成された穴58
から外方へ突出されている。
【0037】冷却ユニット57の一例について説明する
と、ペルチェ素子59の吸熱面側に吸熱フィン60が設
けられ、この吸熱フィン60が頂板44上に支持されて
いる。ペルチェ素子59の放熱面側には頂板51の穴5
8外に突出する放熱フィン61、放熱ファン62が順次
設けられている。そして、ペルチェ素子59は電流が供
給されることにより、ペルチェ効果により下側の吸熱面
から上側の放熱面に向かう熱移動が生じ、吸熱フィン6
0が冷却されるようになっている。また、放熱ファン6
2を駆動して外気を放熱フィン61へ送ることにより、
ペルチェ効果により放熱ファン61側へ移動した熱は外
気により放散されるようになっている。
【0038】温度調整用流路54内には流出穴56と冷
却ユニット57との間で循環用ファン63が設けられ、
冷却ユニット57と流入穴55との間で循環用ファン6
4が設けられ、冷却ユニット57と循環用ファン64と
の間でヒータ65が設けられている。そして、循環用フ
ァン63、64の駆動により温度調整用流路54内の空
気を循環用ファン63側から循環用ファン64側へ送
り、この間、冷却ユニット57が駆動している場合に
は、空気が吸熱フィン61と接触して通過することによ
り冷却され、若しくはヒータ65が駆動している場合に
は空気がヒータ65を通過することに加熱され、この冷
却され、若しくは加熱された空気が流入穴55から温度
調整用空間48内へ供給され、温度調整用空間48内の
空気が流出穴56から温度調整用流路54内へ流出する
循環系路が構成されている。また、この循環系路中にお
いて、熱電対等から成る温度センサ66が設けられてい
る。
【0039】本実施形態においても、前記第1の実施形
態と同様に、枚葉印刷物Pの印刷面を照明ユニット1
4、15の蛍光灯20から光透過被覆体42を通して出
射される照明光により反射照明する。この反射照明され
た印刷面を撮像カメラ16により撮像し、判定手段18
により撮像カメラ16から得られる多階調画像データの
濃度レベルをそれぞれ基準濃度レベルと比較して印刷面
の欠陥の有無について判定し、良品と不良品とに選別す
る。
【0040】そして、前記検査に際し、循環用ファン6
3、64を駆動し、流出穴56、流入穴55により光透
過収納体21の温度調整用空間48と温度調整用流路5
4とに空気を常時、循環させ、温度調整用空間48内、
すなわち、蛍光灯20の周囲温度を温度センサ66によ
り常時、検出する。ここで、例えば、40℃を超える
と、冷却ユニット57を駆動することにより、温度調整
用流路54内の空気を冷却し、駆動していないヒータ6
5を介して冷却空気を流入穴55から温度調整用空間4
8内に供給し、温度調整用空間48の加熱されている空
気を流出穴56から温度調整用流路54に排出して冷却
する。温度センサ66の検出に基づき、前記動作を連続
的に行うように制御することにより、温度調整用空間4
8内、すなわち、蛍光灯20の周囲温度を所定の適正温
度に下降させることができる。蛍光灯20の周囲温度が
所定の適正温度まで下降すると、冷却ユニット57の駆
動を停止する。
【0041】検査開始時等、前記と同様に、循環用ファ
ン63、64を駆動して温度調整用空間48と温度調整
用流路54とに空気(内気)を常時、循環させ、温度調
整用空間48内の全体、すなわち、蛍光灯20の周囲温
度を均一化させ、この温度を温度センサ60により常
時、検出する。そして、蛍光灯20の周囲温度が例え
ば、15℃以下であれば、ヒータ65を駆動することに
より、温度調整用流路54内の空気をヒータ65で加熱
し、この加熱空気を流入穴55から温度調整用空間48
内に供給し、温度調整用空間48内の低温の空気を流出
穴56から温度調整用流路54に排出し、駆動していな
い冷却ユニット57を介してヒータ65へ送る。温度セ
ンサ66の検出に基づき、前記動作を連続的に制御する
ことにより、温度調整用空間48内、すなわち、蛍光灯
20の周囲温度を適正温度に上昇させることができる。
蛍光灯20の周囲温度が所定の適正温度まで上昇する
と、ヒータ65の駆動を停止する。
【0042】このようにして蛍光灯20の周囲温度を所
定の適正温度に調整することにより、蛍光灯20から出
射される照明光の光量を常にほぼ一定に保つことがで
き、印刷面を常にほぼ一定の照度で照明することができ
るので、判定手段18における照度の急激な変化等に基
づく誤判定を防止することができる。
【0043】なお、温度センサ66の検出結果に基づく
循環用ファン63、64と冷却ユニット57の駆動、若
しくは停止、または循環用ファン63、64とヒータ6
5の駆動、若しくは停止については温度コントローラ等
の制御手段により自動的に制御することもでき、手動で
制御することもできる。
【0044】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。図6および図7は本発明の第3の実施形態に係
る品質検査用照明装置に用いる照明ユニットおよびその
温度調整手段を示し、図6は正面図、図7は図6のVII
−VII矢視断面図である。
【0045】本実施形態においては、前記第1の実施形
態とは照明ユニットおよびその温度調整手段の構成を異
にするので、主として、この構成の異なる部分について
説明する。図6および図7に示すように、各照明ユニッ
ト14、15は、照明光源であるハロゲン化金属ランプ
67と、このハロゲン化金属ランプ67をその照明光が
透過し得るように収める光透過収納体21とを備えてい
る。本実施形態における光透過収納体21は本体部6
8、前面側の光透過被覆体69等から構成されている。
【0046】更に、具体的に説明すると、本体部68は
アルミニウム等の熱伝導性に優れた金属から成り、頂板
70の両側短辺縁に端板71の基部が一体的に設けら
れ、頂板70の両側長辺縁に側板72の基部が一体的に
設けられ、頂板70の内方で側板72間に曲面状(かま
ぼこ屋根状)の反射板73が一体的に設けられ、反射板
73の両端縁に内端板74が端板71の内方で一体的に
設けられ、端板71と内端板74の下端部間に底板75
が一体的に設けられ、端板71、内端板74間と頂板7
0、反射板73間とに連通する水密構造の温度調整用流
路76が形成されている。
【0047】両端板71の上部中央部には温度調整用流
路76に連通し得る循環用パイプ77、78が接続され
ている。端板71、内端板74の中央部下端部と底板7
5の中央部には上方へ湾曲された凹所79が形成されて
いる。反射板73には電気絶縁材製の支持部材80が複
数対(図示例では2対)設けられ、これら支持部材80
間にハロゲン化金属ランプ67の両端部が離脱可能に支
持されている。ハロゲン化金属ランプ67の外方の端子
81にはケーブル82の一端に接続された端子83がね
じ84により接続され、ハロゲン化金属ランプ67の内
方の端子81間は導電材85の両端部がねじ86により
接続され、ケーブル82が凹所79に挿通されている。
【0048】光透過被覆体69は光を透過し得るガラス
等からなり、頂板87、端板88、側板89、底板90
から成る扁平な箱状で、水密構造の温度調整用流路91
が形成されている。両端板88の中央部には流路91に
連通し得る循環用パイプ92、93が接続されている。
本体部68と光透過被覆体69は把持部材94により取
外し可能に取付けられ、その内部に温度調整用流路7
6、91に囲まれ、ハロゲン化金属ランプ67を収納す
る温度調整用空間(収納用空間)95が形成されてい
る。循環用パイプ77、78は図示しないポンプ、冷却
器、ヒータに連通され、冷水、若しくは温水が循環され
るようになっている。循環用パイプ92、93も同様
に、図示しないポンプ、冷却器、ヒータに連通され、冷
水、若しくは温水が循環されるようになっている(な
お、前記各ポンプ、冷却器、ヒータは前記第1の実施形
態における冷却室35、送風器36、ヒータ37等の構
成と類似であるので、図示を略する。)。また、例え
ば、循環用パイプ78、93における流路76、91側
には熱電対等から成る温度センサ(図示省略)が設けら
れている。
【0049】本実施形態においても、前記第1、第2の
実施形態と同様に、枚葉印刷物Pの印刷面を照明ユニッ
ト14、15のハロゲン化金属ランプ67から光透過被
覆体69を通して出射される照明光により反射照明す
る。この反射照明された印刷面を撮像カメラ16により
撮像し、判定手段18により撮像カメラ16から得られ
る多階調画像データの濃度レベルをそれぞれ基準濃度レ
ベルと比較して印刷面の欠陥の有無について判定し、良
品と不良品とに選別する。
【0050】前記検査に際し、ポンプを駆動し、循環用
パイプ78、77、93、92等により温度調整用流路
76、91の内外に水を常時、循環させ、光透過収納体
21の温度調整用空間95内、すなわち、ハロゲン化金
属ランプ67の周囲温度を温度センサにより常時、検出
する。そして、例えば、40℃を超えると、冷却機を駆
動することにより、循環用パイプ77、92内の水を冷
却し、冷却水を温度調整用流路76、91内に供給し、
温度調整用流路76、91の加熱されている水を循環用
パイプ78、91により排出して冷却機で冷却する。温
度センサの検出に基づき、前記動作を連続的に行うよう
に制御することにより、温度調整用流路76、91によ
り温度調整用空間95内の空気を冷却して温度調整用空
間95内、すなわち、ハロゲン化金属ランプ67の周囲
温度を所定の適正温度に下降させることができる。ハロ
ゲン化金属ランプ67の周囲温度が所定の適正温度まで
下降すると、冷却機の駆動を停止する。
【0051】検査開始時等、前記と同様に、ポンプを駆
動して温度調整用流路76、91の内外に水を常時、循
環させ、温度センサの検出によりハロゲン化金属ランプ
67の周囲温度が例えば、15℃以下であれば、ポンプ
を駆動するとともに、ヒータを駆動することにより、循
環用パイプ77、92内の水をヒータで加熱し、この加
熱水を温度調整用流路76、91内に供給し、温度調整
用流路76、91内の低温の水を循環用パイプ78、9
3により排出し、ヒータへ送る。温度センサの検出に基
づき、前記動作を連続的に制御することにより、温度調
整用流路76、91により温度調整用空間95内の空気
を冷却して温度調整用空間95内、すなわち、ハロゲン
化金属ランプ67の周囲温度を適正温度に上昇させるこ
とができる。このとき、温度調整用空間95の内外に空
気がなるべく流通しないように、凹所79はなるべくケ
ーブル82を導出可能とするような小さい形状に形成す
るのが好ましい。ハロゲン化金属ランプ67の周囲温度
が所定の適正温度まで上昇すると、ヒータの駆動を停止
する。
【0052】このようにしてハロゲン化金属ランプ67
の周囲温度を所定の適正温度に調整することにより、ハ
ロゲン化金属ランプ67から出射される照明光の光量を
常にほぼ一定に保つことができ、印刷面を常にほぼ一定
の照度で照明することができるので、判定手段18にお
ける照度の急激な変化等に基づく誤判定を防止すること
ができる。
【0053】なお、温度センサの検出結果に基づくポン
プ、冷却機、ヒータの駆動、若しくは停止については温
度コントローラ等の制御手段により自動的に制御するこ
ともでき、手動で制御することもできる。
【0054】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。図8ないし図10は本発明の第4の実施形態に
係る品質検査用照明装置に用いる照明ユニットおよびそ
の温度調整手段を示し、図8は正面図、図9は平面図、
図10は図8のX−X矢視断面図である。
【0055】本実施形態においては、特に、印刷後の枚
葉印刷物をオフラインで搬送している間にその品質検査
を行う場合に用いるのに適し、前記第1の実施形態とは
照明ユニットおよびその温度調整手段の構成を異にする
ので、主として、この構成の異なる部分について説明す
る。図8ないし図10に示すように、各照明ユニット1
4、15は、照明光源である蛍光灯96と、この蛍光灯
96をその照明光が透過し得るように収める光透過収納
体21とを備えている。蛍光灯36は、その一例とし
て、ツイン蛍光灯(商品名)と称し、一対の蛍光管97
の一側に設けられた口金98から端子が突出され、一対
の蛍光管97の他側で連通された構成のものが用いられ
ている。
【0056】光透過収納体21の一例について説明する
と、頂板100は板金とその内側に貼付した断熱シート
から成る積層材、ベークライト等の断熱性に優れた材料
により両側短辺側部が少し低くなる段差部を有するよう
に形成され、側板100の両側短辺縁に前記と同様の断
熱材から成る端板101の基部が一体的に設けられ、頂
板100の両側長辺縁に前記と同様の断熱材から成る側
板102の基部が一体的に設けられている。光透過被覆
体103は、ポリカーボネート、アクリル樹脂等の透
明、若しくは乳白色で半透明な光透過材料により前方へ
突出する曲面状(かまぼこ屋根状)に形成され、端板1
01、101間に挿入され、両側長辺側が両側の側板1
02の外側に嵌合され、前記第1、第2の実施形態と同
様に、ねじ104により取外し可能に取付けられてい
る。これにより、光透過収納体21は断熱構造となって
おり、蛍光灯96を収納する密閉状の温度調整用空間
(収納用空間)105が形成されている。なお、光透過
被覆体103は空間を有する二層構造とすることによ
り、光透過収納体21の断熱効果を高めることができ
る。前記各実施形態と同様に、光透過被覆体103の出
射面が曲面状に形成されることにより、蛍光灯96から
出射された照明光が光透過被覆体103の曲面状出射面
により拡散されて枚葉印刷物の印刷面に対して全体にほ
ぼ均一に散乱されるようになっている。
【0057】頂板100における一方の端板101側の
内側には支持部材107が取付けられ、支持部材107
にソケット108が設けられている。頂板100におけ
る他方の端板101側の内側には支持部材110が取付
けられている。そして、温度調整用空間105内におい
て、ソケット108に蛍光灯96の口金98側の端子が
係合され、支持部材110に蛍光灯96の他側部が離脱
可能に抱持状態で支持されている。
【0058】本実施形態においては、温度調整用空間1
05の温度を調整する手段として、循環手段と外気の導
入、排出手段とから構成されている。循環手段の一例と
して、頂板100の内側で両段差部の内方にはアルミニ
ウム、鉄等の熱伝導率の高い材料から成る仕切り用枠体
111が一体的に設けられて頂板100と仕切り用枠体
111との間に循環用流路112が形成され、仕切り用
枠体111における各端板101側寄り位置には流入穴
113と流出穴114が形成されている。流入穴113
と流出穴114には循環用ファン115と116が設け
られている。そして、循環用ファン115、116の駆
動により温度調整用空間105内の空気が循環用流路1
12を通って温度調整用空間105に戻され、温度調整
用空間105内の空気が常時、強制的に循環され、温度
調整用空間105内の全体がほぼ均一の温度に保たれる
ようになっている。
【0059】外気の導入・排出手段の一例として、頂板
100における各端板101側寄り位置には流入穴11
3側に排出穴117が、流出穴114側に導入穴118
が形成され、排出穴117と導入穴118には排出用フ
ァン119と導入用ファン120が設けられている。温
度調整用空間105内には蛍光灯96の中間部におい
て、なるべく蛍光灯96に近接して熱電対等からなる温
度センサ122が設けられている。
【0060】本実施形態においては、印刷機にオフライ
ンの搬送手段(図示省略)で搬送される枚葉印刷面の印
刷面を前記第1の実施形態等と同様に、照明ユニット1
4、15の蛍光灯96から光透過被覆体103を通して
出射される照明光により反射照明する。この反射照明さ
れた印刷面を撮像カメラにより撮像し、判定手段18に
より撮像カメラから得られる多階調画像データの濃度レ
ベルをそれぞれ基準濃度レベルと比較して印刷面の欠陥
の有無について判定し、良品と不良品とに選別する。
【0061】そして、前記検査に際し、循環用ファン1
15、116を常時、駆動し、温度調整用空間105内
の空気を流出穴113から循環用流路112に流入さ
せ、循環用流路112内の空気を流入穴114から温度
調整用空間105に流入させ、温度調整用空間105と
循環用流路112とに空気(内気)を常時、循環させ、
温度調整用空間105内の全体の温度、すなわち、蛍光
灯96の全体の周囲温度を常時、均一化する。本実施形
態における光透過収納体21は、前記のように断熱構造
としているので、蛍光灯96自体の発熱により周囲温度
を例えば、15℃以上の適正温度に上昇させることがで
きる。したがって、特に、ヒータを備えなくてもよい。
【0062】前記検査に際し、蛍光灯96の周囲温度を
温度センサ122により常時、検出する。ここで、例え
ば、周囲温度が32℃以上になると、排出用ファン11
9、導入用ファン120を駆動し続ける。これに伴い、
温度調整用空間105内の空気を排出穴117から外部
へ排出させ、外気を導入穴118から温度調整用空間1
05内に導入する。外気、すなわち、室内の温度が低
く、この温度の低い外気が導入穴118から導入された
とすると、この温度の低い外気は循環用流路112から
温度調整用空間105に流出する上昇している内部の空
気と混合されて光透過収納体21の端部に導かれ、温度
調整用空間105内の蛍光灯96に沿って流れる。ここ
で、外気、すなわち、室内の温度は一般的には40℃以
内であるので、蛍光灯96の周囲温度が40℃より高く
なるおそれはない。蛍光灯96の周囲温度が、例えば、
15℃以下になると、排出用ファン119、導入用ファ
ン120の駆動を停止し、温度調整用空間105に対す
る外気の導入、排出を停止する。
【0063】このようにして、蛍光灯96の全体の周囲
温度を常にほぼ32℃の適正温度付近に保つことができ
るので、蛍光灯96から出射される照明光の光量をほぼ
一定に保つことができる。したがって、印刷面を常にほ
ぼ一定の照度で照明することができるので、判定手段に
おける照度の急激な変化等に基づく誤判定を防止するこ
とができる。
【0064】なお、温度センサ122の検出結果に基づ
く排出用ファン119、導入用ファン120の駆動、若
しくは停止については温度コントローラ等の制御手段に
より自動的に制御することもでき、手動で制御すること
もできる。
【0065】前記第1ないし第3の各実施形態において
は、枚葉印刷物をインラインで検査する場合について説
明したが、検査専用の搬送装置(オフライン)で検査す
る場合に適用することもできる。また、前記第4の実施
形態においては、枚葉印刷物をオフラインで検査する場
合について説明したが、インラインで検査する場合に適
用することもできる。また、任意の検査対象物に適用す
ることができる。また、照明光源は蛍光灯、ハロゲン化
金属ランプに限らず、その他、ハロゲンランプ、水銀ラ
ンプ灯、所望のランプを用いることができる。また、照
明光源の周囲温度については温度センサに替えて被検査
面の濃度を判定手段により判定することにより検出する
こともできる。また、前記加熱手段として、ヒータに替
え、ペルチェ素子に逆向きの電流を流すなどにより、吸
熱側と放熱側とを逆にし、ペルチェ効果の利用により循
環する空気、液体を加熱するように構成することもでき
る。また、照明手段として、暗視野用の照明ユニット1
5のみを用いることもできる。更に、光透過収納体はそ
の両端部を開放し、中央部にファンを設け、このファン
の駆動により光透過収納体内にその両端開放部から外
気、すなわち、室内の空気を吸引し、中央部のファンに
より外方へ排出することにより、照明光源の周囲温度を
下降させることもできる。このほか、本発明は、その基
本的技術思想を逸脱しない範囲で、種々設計変更するこ
とができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
検査物の検査データをもとに被検査物の欠陥の有無を判
定するに際し、照明光源から出射する照明光により被検
査物を照明する。そして、照明光源を収めた光透過収納
体内の温度を温度調整手段により調整するので、周囲温
度の影響を受けることなく、照明光源から出射する照明
光の光量を常にほぼ一定に保つことができて被検査物を
常にほぼ一定の照度で安定的に照明することができる。
したがって、検査精度を向上させて検査の信頼性を向上
させることができる。また、照明光源を冷却することに
より、照明光源が高温の周囲温度で破損するのを防止す
ることができ、また、照明光源は光透過収納体により保
護しているので、被検査物等の衝突により破損するのを
防止することができる。したがって、危険の発生を防止
することができるとともに、後始末の煩わしさを解消す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る品質検査用照明
装置を枚葉印刷物の印刷装置(インライン)における品
質検査装置に適用した一部の概略側面図である。
【図2】同品質検査用照明装置に用いる照明ユニットお
よびその温度調整手段を示す概略斜視図である。
【図3】同照明ユニット部の中央部拡大横断面図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る品質検査用照明
装置に用いる照明ユニットおよびその温度調整手段を示
す概略斜視図である。
【図5】同照明ユニットおよびその温度調整手段を示
し、図4の中央部縦断面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る品質検査用照明
装置に用いる照明ユニットおよびその温度調整手段を示
す要部の正面図である。
【図7】同照明ユニットおよびその温度調整手段の要部
を示し、図6のVII-VII矢視断面図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に係る品質検査用照明
装置に用いる照明ユニットおよびその温度調整手段を示
す正面図である。
【図9】同照明ユニットおよびその温度調整手段を示す
平面図である。
【図10】同照明ユニットおよびその温度調整手段を示
し、図8のX−X矢視断面図である。
【図11】蛍光灯の温度特性説明図である。
【符号の説明】
14 照明ユニット 15 照明ユニット 16 撮像カメラ 18 判定手段 20 蛍光灯(照明光源) 21 光透過収納体 23 光透過被覆体 30 温度調整用空間(収納用空間) 35 冷却室 36 送風器 37 ヒータ 39 冷凍装置 40 温度センサ 42 光透過被覆体 48 温度調整用空間(収納用空間) 54 温度調整用流路 57 冷却ユニット 59 ペルチェ素子 63 循環用ファン 64 循環用ファン 65 ヒータ 66 温度センサ 67 ハロゲン化金属ランプ(照明光源) 69 光透過被覆体 76 温度調整用流路 91 温度調整用流路 95 温度調整用空間(収納用空間) 96 蛍光灯(照明光源) 103 光透過被覆体 105 温度調整用空間(収納用空間) 112 循環用流路 115 循環用ファン 116 循環用ファン 119 排出用ファン 120 導入用ファン 122 温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金川 正人 京都市南区上鳥羽大柳町1番5 ダックエ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 高橋 光直 京都市南区上鳥羽大柳町1番5 ダックエ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 氷上 好孝 京都市南区上鳥羽大柳町1番5 ダックエ ンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2C250 EB37 2G051 AA34 AB02 BA01 BA08 CA03 CA04 CB01 CB05 DA01 DA13 EA11 EA16 EA17 EB01 GE10 3K014 AA02 MA02 MA05 MA08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査物を照明するための照明光を出射
    し得る照明光源、この照明光源を照明光が透過し得るよ
    うに収める光透過収納体を有する照明手段と、前記光透
    過収納体内の温度を調整して前記照明光源の光量をほぼ
    一定に調整する温度調整手段とを備えた品質検査用照明
    装置。
  2. 【請求項2】 温度調整手段が、光透過収納体の内外に
    空気を循環させる循環手段と、前記循環する空気を冷却
    する冷却手段とを備えた請求項1記載の品質検査用照明
    装置。
  3. 【請求項3】 循環する空気を冷却手段との選択により
    加熱する加熱手段を備えた請求項2記載の品質検査用照
    明装置。
  4. 【請求項4】 温度調整手段が、光透過収納体内で空気
    を循環させる循環手段と、前記循環する空気をペルチェ
    効果の利用により冷却する冷却ユニットとを備えた請求
    項1記載の品質検査用照明装置。
  5. 【請求項5】 循環する空気を冷却ユニットとの選択に
    より加熱する加熱手段を備えた請求項4記載の品質検査
    用照明装置。
  6. 【請求項6】 光透過収納体が照明光源の回りで液体を
    流すことができる流路を有するように形成され、温度調
    整手段が、前記光透過収納体の流路の内外に液体を循環
    させる循環手段と、前記循環する液体を冷却する冷却手
    段とを備えた請求項1記載の品質検査用照明装置。
  7. 【請求項7】 循環する液体を冷却手段との選択により
    加熱する加熱手段を備えた請求項6記載の品質検査用照
    明装置。
  8. 【請求項8】 温度調整手段が、光透過収納内の空気を
    外部に排出させる排出手段と、前記光透過収納体内に外
    気を導入する導入手段とを備えた請求項1記載の品質検
    査用照明装置。
  9. 【請求項9】 温度調整手段が、光透過収納体内で空気
    を循環させる循環手段を備えた請求項8記載の品質検査
    用照明装置。
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