JP2002138547A - 排水管用トラップ - Google Patents

排水管用トラップ

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JP2002138547A
JP2002138547A JP2000337979A JP2000337979A JP2002138547A JP 2002138547 A JP2002138547 A JP 2002138547A JP 2000337979 A JP2000337979 A JP 2000337979A JP 2000337979 A JP2000337979 A JP 2000337979A JP 2002138547 A JP2002138547 A JP 2002138547A
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Toshiaki Ohara
利明 大原
Kazuo Fujino
一男 藤野
Beihaku Sanada
米博 真田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下水から発生した臭気や虫等の住宅内への侵
入を防ぎ、また排水を筒状部材内に留めることなく確実
に排水でき、しかも長期間の使用にも耐えることが可能
な排水管用トラップを提供する。 【解決手段】 取付けようとする排水管11の排水口1
2に装着可能で、柔軟性があって、排水管11から排出
される排水が自由に流れることができる筒状部材13
と、筒状部材13の下流側でその内側又は外側に設けら
れた弁部材14とを有し、筒状部材13からの排水があ
る状態では、弁部材14の対向する面15、16が開い
て流路17を形成し、筒状部材13からの排水がない自
由状態では、自身の弾性力によって弁部材14の対向す
る面15、16が閉じて流路17を閉塞する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば住宅等に配
設された排水管からの例えば臭気や虫等の侵入を防止す
る排水管用トラップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば住宅の台所や風呂等から排
出される生活排水は、各住宅に配設された排水管から、
マンホール等を介して下水道へと運ばれている。これに
より、下水道へ生活排水を排出することができるが、一
方、下水道で発生した臭気(悪臭)や虫等が、排水管を
通って各住宅に侵入する可能性がある。このため、例え
ば、特開平7−173863号公報に開示の排水管用ト
ラップが使用されている。図6に示すように、この排水
管用トラップ50は、排水管51の排水口52からの排
水を流入するため、内側が流入用開口53となった環体
状のトラップ支持体54を有し、しかもこの流入用開口
53には、環体状の排水管支持体55が嵌着してある。
また、筒状部材56は、薄肉厚のゴム材料からなって可
撓性を有しており、筒状部材56の上端57側がトラッ
プ支持体54の外周面に金属あるいはゴム製の止めリン
グ58によって交換可能に締着してあり、吊下した状態
になっている。更に、筒状部材56の下端部には一対の
磁性ゴムからなる板状の弁部材59が取着してあり、弁
部材59の両端側は、コ字形をしたステンレススチール
製カシメ具60によって挟持してある。これにより、臭
気や虫等を排水管用トラップ50で遮断し、住宅内への
侵入を抑制している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た排水管用トラップには、以下の問題がある。磁性ゴム
を使用して筒状部材の下端部の開閉を行うため、磁性ゴ
ムに磁着物である例えば鉄等が付着する恐れがある。鉄
が磁性ゴムからなる弁部材の対向する面に付着すると、
弁部材が完全に閉じなくなる可能性があり、下水から発
生した臭気や虫が、排水管用トラップを通過して住宅内
へ侵入する可能性がある。また、磁性ゴムからなる弁部
材を使用することで、筒状部材の下端部は開口状態とな
りにくく、弁部材の閉じた状態は維持され易くなるた
め、排水が筒状部材に留まり易くなる。このため、例え
ば住宅を長期間留守等にすることで、筒状部材内で長時
間滞留した排水から臭気が発生し、住宅内に臭気が充満
する可能性がある。そして、磁性ゴムからなる弁部材に
は寿命があるため、磁性ゴムの磁力が、磁性ゴムの使用
期間が長くなるにつれて弱まり、筒状部材の下端部が完
全に閉じなくなる可能性がある。このため、下水から発
生した臭気や虫等を排水管用トラップで完全に防ぐこと
ができなくなる。本発明はかかる事情に鑑みてなされた
もので、下水から発生した臭気や虫等の住宅内への侵入
を防ぎ、また排水を筒状部材内に留めることなく確実に
排水でき、しかも長期間の使用にも耐えることが可能な
排水管用トラップを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う第1の発
明に係る排水管用トラップは、取付けようとする排水管
の排水口に装着可能で、柔軟性があって、排水管から排
出される排水が自由に流れることができる筒状部材と、
筒状部材の下流側でその内側又は外側に設けられた弁部
材とを有し、筒状部材からの排水がある状態では、弁部
材の対向する面が開いて流路を形成し、筒状部材からの
排水がない自由状態では、自身の弾性力によって弁部材
の対向する面が閉じて流路を閉塞する。このように構成
することで、弁部材の対向する面が流路を閉塞している
とき、筒状部材に流れてくる排水の流速とその重量で、
筒状部材は流路が閉じた下流側が徐々に膨らみ、筒状部
材が膨らもうとする力で、弁部材の対向する面が開いて
流路を形成し、排水は筒状部材を通って排出される。ま
た、排水管から排出される排水は、排水管用トラップの
筒状部材で留まることなく、しかも鉄等の磁着物も弁部
材に付着することなく筒状部材を通過することが可能と
なる。そして、排水管から排出される排水が筒状部材を
通過した後、弁部材が設けられた部分の筒状部材の対向
する面に水分が付着することで、流路の閉塞状態を、水
分が付着しない場合より更に向上させることが可能とな
る。
【0005】前記目的に沿う第2の発明に係る排水管用
トラップは、第1の発明に係る排水管用トラップにおい
て、弁部材は対向する平面状の2枚のシートからなっ
て、筒状部材の下流側部の外側に配置されている。これ
により、弁部材の製造が容易となり、しかも弁部材の対
向する面が容易に開き、流路を形成することが可能とな
る。前記目的に沿う第3の発明に係る排水管用トラップ
は、第2の発明に係る排水管用トラップにおいて、弁部
材の下側には、シートが平面性維持を促進する直線性維
持手段が設けられている。これにより、排水管から排出
される排水が筒状部材を流れることで閉塞状態がとけた
弁部材は、排水が流れた後、流路を閉塞する状態へと容
易に戻ることが可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1(A)、(B)、
(C)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係る排水管用
トラップに排水が流れない状態を示す側面図、同排水管
用トラップの弁部材の第1の変形例を示す説明図、同排
水管用トラップの弁部材の第2の変形例を示す説明図、
図2は同排水管用トラップに排水が流れる状態を示す側
面図、図3は同排水管用トラップの排水口への取付け前
の正面図、図4(A)、(B)はぞれぞれ同排水管用ト
ラップの弁部材の閉塞状態及び開口状態を示す説明図、
図5は同排水管用トラップの取付け時の説明図である。
【0007】図1(A)、図2に示すように、本発明の
一実施の形態に係る排水管用トラップ10は、取付けよ
うとする排水管11の排水口12に装着可能で、柔軟性
があって、排水管11から排出される排水が自由に流れ
ることができる筒状部材13と、筒状部材13の下流側
部でその外側に設けられた平面状の2枚のシート18、
19からなる弁部材14とを有し、筒状部材13からの
排水がある状態では、弁部材14を構成するシート1
8、19の対向する面15、16が開いて流路17を形
成し、筒状部材13からの排水がない自由状態では、自
身の弾性力によって弁部材14の対向する面15、16
が閉じて流路17を閉塞する。以下、詳しく説明する。
【0008】図1(A)、図2〜図4に示すように、筒
状部材13は平面状に押しつぶした状態で、幅Wが例え
ば3〜20cm程度で、高さLが例えば5〜40cm程
度、厚みTが例えば5〜200μm程度となっている。
その材料としては、水や酸アルカルに強い合成樹脂で柔
軟性を有するものであれば使用でき、例えば、塩化ビニ
ル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリビニルアルコールのシート(筒状)によって構
成されている。なお、この筒状部材13は、柔軟性を備
えたものであれば、他の筒状部材、例えば耐水性及び耐
酸、耐アルカリ性を有するゴム材料を用いて成形するこ
とも可能である。ここで、筒状部材13は、例えば2枚
の筒形成用シートの幅方向の両端部を、加熱等を行うこ
とで貼り付け筒状物に成形したり、又は1枚の筒形成用
シートの両端部を貼り付けることで筒状物に成形するこ
とも可能であり、この場合には両端に連結部が形成され
る。
【0009】弁部材17を構成する2枚のシート18、
19は、弾性力を有するプラッスチックを使用するのが
好ましく、例えばポリエチレンテレフタレートを主原料
としたプラスチックフィルム等がある。シート18、1
9の筒状部材13への取付け方法としては、熱を加えて
接着する方法が好ましいが、他の方法、例えば接着剤等
を用いて取付けることも可能である。なお、シート1
8、19の高さNは、筒状部材13の高さLに応じて、
例えば0.5〜10cm程度(筒状部材13の高さの1
/10〜1/2)とすることが好ましく、厚みPは、自
然状態で平面性を維持でき、弁部材14を容易に開閉可
能な厚みを有していればよく、例えば10μm〜1mm
程度であることが好ましい。そして、シート18、19
の幅Mは、平面的に押し潰した筒状部材13の幅Wと実
質的に同一となって、2枚が表裏合わさるようにして筒
状部材13に固定されている。
【0010】弁部材14は以上のような構成となってい
るので、自然状態では平面状となって対向する面15、
16が接合又は近接して弁部材14が閉じようとする。
これにより、筒状部材13からの排水がない自由状態で
は、筒状部材13の下流側部に取付けられた弁部材14
が設けられた筒状部材13の対向する面をスムーズに閉
じて、流路17を閉塞することが可能となる。ここで
は、シート18、19の両端部を境に、弁部材14の対
向する面15、16を閉じて、流路17を閉塞させよう
とする場合について示したが、弁部材を1枚のシートに
よって構成し、筒状部材13の幅方向の両端又は片側に
折り目を設け、弁部材の対向する面を閉じ、流路17を
閉塞することもできる。なお、排水が流れた後、筒状部
材13に水分が付着し、弁部材14が設けられた筒状部
材13の対向する面の間に水分が存在することで、筒状
部材13の対向する面の間を、更に密着させることが可
能となる。従って、更に筒状部材13の対向する面の密
着状態を向上させることができるので、下水から発生し
た臭気や虫(例えば、ごきぶり)等の住宅内への侵入を
防ぐことが可能となる。
【0011】そして、2枚のシート18、19は、筒状
部材13の下流側部の内側に固定して設けることも可能
である。この場合、このシート18、19の対向する面
15、16自身が、流路17を閉塞状態とする役目を有
することとなる。なお、排水管用トラップ10は、例え
ば、金属製、ゴム製等の止めリング21又はバンド等を
用いて、筒状部材13の上端部を排水管11の排水口1
2に装着することが好ましい。
【0012】次に、本発明の一実施の形態に係る排水管
用トラップ10の使用方法について説明する。まず、排
水管用トラップ10を、例えば住宅の台所、風呂、洗面
台等に配設された排水管11の排水口12に、止めリン
グ21を用いて取付ける。なお、この場合、筒状部材1
3からの排水が流れないため、弁部材14の対向する面
15、16が閉じた状態となり、筒状部材13の流路1
7は閉塞された状態を維持することとなる(図1
(A)、図4(A)参照)。ここで、予め弁部材14が
設けられた筒状部材13の対向する面に水分を付着させ
ることで、筒状部材13の密着状態をより良好にするこ
とが可能となる。次に、排水管11から排出される排水
が流れた場合、筒状部材13に流れてくる排水の流速と
その重量で、筒状部材13は流路が閉じた下流側が徐々
に膨らみ、筒状部材13が膨らもうとする力で、弁部材
14の対向する面15、16が開いて流路17を形成
し、排水が筒状部材13を自由に流れることが可能とな
る(図2、図4(B)参照)。
【0013】排水が流れた後は、2枚のシート18、1
9が、自身の弾性力によって、もとの平面状態へと戻ろ
うとする力により、排水の流路17を閉塞する。このと
き、弁部材14が設けられた筒状部材13の対向する面
には、排水された水の一部が付着する。この水は、弁部
材14が流路17を閉塞したとき、この水が筒状部材1
3の対向する面の間に存在することで、筒状部材13の
対向する面の密着状態を更に良好にすることが可能とな
る。このため、弁部材14が、下水から発生した臭気や
虫等の住宅内への侵入を確実に防ぐことが可能となる。
また、排水を筒状部材13に留めることなく確実に排水
でき、しかも長期間の使用にも耐え得ることが可能とな
るため経済性が良好となる。
【0014】なお、例えば住宅の流し台の下流側に設け
られた横S字状となった従来の排水管用トラップの部分
に、排水管用トラップ10を設けることも可能である。
この場合、図5に示すように、流し台(図示しない)の
下流側に設けられた排水管の途中、即ち流し台側の排水
管11に排水管用トラップ10を取付けた後、この排水
管用トラップ10を覆うことが可能な程度の大きさを有
するカバー22を排水管11、23に取付ける。なお、
カバー22は、カバー22の上流側部、下流側部が、そ
れぞれカバー22の上流側、下流側に対して徐々に縮径
していることが好ましい。これにより、排水中の排出物
がカバー22内に留まる恐れがなくなる。このカバー2
2は、流し台側の排水管11と、下水道側の排水管23
に、ジョイント24、25をそれぞれ用いて取付けるこ
とが可能である。
【0015】次に、本発明の一実施の形態に係る排水管
用トラップの弁部材の変形例について説明する。図1
(B)に示すように、筒状部材13の下流側部の外側に
取付けられたシート26、27からなる弁部材28は、
筒状部材13の下端部に接合させている。このとき、筒
状部材13とシート26、27の重ね代Dが、シート2
6、27の高さNの1/3〜1/20にするのが好まし
いが、重ね代を無くしシート26、27の上端を直接筒
状部材13の下端に接合して一体となった排水管用トラ
ップを形成してもよい。なお、図1(B)において、対
向するシート26、27の上半分には隙間が形成されて
いるように見えるが、実際にはこの部分は閉塞されて、
ガス等が通過しないようになっている。
【0016】そして、図1(C)に示すように、弁部材
29の下側に、自然状態でのシート30、31の平面性
維持を促進する直線性維持手段の一例である板32、3
3を設けてもよい。この板32、33は、それぞれシー
ト30、31の下端内部に設けられ、弾性を有する例え
ば金属製のバネ材で形成されることが好ましい。また、
その大きさは、弁部材29のシート30、31の大きさ
に応じて、長さを例えば2〜15cm程度、幅Xを例え
ば0.1〜1cm程度とし、弁部材29の開閉を容易に
行うことが可能となるように、厚みYを例えば10〜5
00μm程度とすることが好ましい。これにより、板3
2、33に排水の水分が付着してもさびることなく、筒
状部材13の下流側端部の排水の流路17の閉塞を容易
に行うことが可能となる。ここで、例えば板32、33
をシート30、31の外側に設ける場合、さび等を考慮
し、板32、33はステンレス製とすることが好まし
い。
【0017】以上、本発明を、一実施の形態を参照して
説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記
載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に
記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施
の形態や変形例も含むものである。例えば、前記実施の
形態においては、弁部材は対向する平面状の2枚のシー
トで構成されている場合について示した。しかし、筒状
部材からの排水がない自由状態では、自身の弾性力によ
って弁部材の対向する面が閉じて流路を閉塞することが
可能な他の弁部材、例えば平面視してジグザグ状となっ
たものや、波状となったもの等を使用することも可能で
ある。
【0018】前記実施の形態においては、弁部材にポリ
エチレンテレフタレートを主原料としたプラスチックフ
ィルムを使用した場合について示したが、他のプラスチ
ックフィルム、例えばポリエステル、ポリスチレン、ポ
リプロピレン、ポリカーボネート等、又はX線写真用フ
ィルム等を使用することも可能である。また、弁部材を
設ける位置は筒状部材の下流側であれば、筒状部材の高
さ方向の途中に取付けることも可能である。
【0019】そして、前記実施の形態においては、直線
性維持手段として、弾性を有する板を弁部材の下側に取
付けた場合について示したが、弁部材の上方の筒状部材
に取付けることも可能である。なお、筒状部材の下流側
部に設けられた弁部材と、筒状部材との間に、弾性を有
する板を配置することも可能である。更に、前記実施の
形態においては、排水管用トラップを排水口に装着し、
排水が流れているとき、筒状部材は実質的に円筒状の形
状となっている場合について説明した。しかし、下水か
らの臭気や虫等を更に抑制するため、排水管用トラップ
の下流側にかけて徐々に縮径した実質的に円錐台形状と
なった筒状部材を使用することも可能である。なお、図
2、図4(B)においては、開口部17が開いた状態を
真円で示しているが、実際には真円にはならず、水の量
に応じて不定形に開くのみである。
【0020】
【発明の効果】請求項1〜3記載の排水管用トラップに
おいては、弁部材の対向する面が流路を閉塞していると
き、筒状部材に流れてくる排水の流速とその重量で、筒
状部材は流路が閉じた下流側が徐々に膨らみ、筒状部材
が膨らもうとする力で、弁部材の対向する面が開いて流
路を形成し、排水は筒状部材を通って排出される。この
ため、排水が流れる場合、弁部材の対向する面は容易に
開くため、筒状部材に排水が留まる恐れがなくなり、衛
生的となる。また、排水が流れた後は、弁部材の対向す
る面が容易に閉じ、流路を閉塞することができるため、
下水から発生した臭気や虫等を、排水管用トラップで確
実に妨ぐことが可能となるため、住宅等の生活環境が快
適となる。そして、排水管から排出される排水は、排水
管用トラップの筒状部材で留まることなく、しかも鉄等
の磁着物も弁部材に付着することなく筒状部材を通過す
ることが可能となる。このため、弁部材の対向する面は
確実に閉じ、流路を閉塞することが可能となるため、下
水から発生した臭気や虫等を、排水管用トラップで確実
に妨ぐことが可能となる。更に、排水管から排出される
排水が筒状部材を通過した後、弁部材が設けられた部分
の筒状部材の対向する面に水分が付着することで、流路
の閉塞状態を、水分が付着しない場合より更に向上させ
ることが可能となる。これにより、弁部材の対向する面
は更に確実に閉じ、流路を閉塞することができるため、
下水から発生した臭気や虫等を、排水管用トラップで確
実に妨ぐことが可能となる。また、弁部材に磁性ゴムを
用いないので、長期間使用できる。
【0021】特に、請求項2記載の排水管用トラップに
おいては、弁部材の製造が容易となり、しかも弁部材の
対向する面が容易に開き、流路を形成することが可能と
なる。従って、効率的に製造でき、しかも下水から発生
した臭気や虫等の住宅への侵入を妨ぐことができる排水
管用トラップを製造することが可能となる。請求項3記
載の排水管用トラップにおいては、排水管から排出され
る排水が筒状部材を流れることで閉塞状態がとけた弁部
材は、排水が流れた後、流路を閉塞する状態へと容易に
戻ることが可能となる。従って、更に、下水から発生し
た臭気や虫等の住宅への侵入を妨ぐことができる排水管
用トラップを製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)、(C)はそれぞれ本発明の一
実施の形態に係る排水管用トラップに排水が流れない状
態を示す側面図、同排水管用トラップの弁部材の第1の
変形例を示す説明図、同排水管用トラップの弁部材の第
2の変形例を示す説明図である。
【図2】同排水管用トラップに排水が流れる状態を示す
側面図である。
【図3】同排水管用トラップの排水口への取付け前の正
面図である。
【図4】(A)、(B)はぞれぞれ同排水管用トラップ
の弁部材の閉塞状態及び開口状態を示す説明図である。
【図5】同排水管用トラップの取付け時の説明図であ
る。
【図6】従来例に係る排水管用トラップの正面図であ
る。
【符号の説明】
10:排水管用トラップ、11:排水管、12:排水
口、13:筒状部材、14:弁部材、15:面、16:
面、17:流路、18:シート、19:シート、21:
止めリング、22:カバー、23:排水管、24:ジョ
イント、25:ジョイント、26:シート、27:シー
ト、28:弁部材、29:弁部材、30:シート、3
1:シート、32:板、33:板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付けようとする排水管の排水口に装着
    可能で、柔軟性があって、該排水管から排出される排水
    が自由に流れることができる筒状部材と、前記筒状部材
    の下流側でその内側又は外側に設けられた弁部材とを有
    し、該筒状部材からの排水がある状態では、前記弁部材
    の対向する面が開いて流路を形成し、該筒状部材からの
    排水がない自由状態では、自身の弾性力によって前記弁
    部材の対向する面が閉じて流路を閉塞することを特徴と
    する排水管用トラップ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の排水管用トラップにおい
    て、前記弁部材は対向する平面状の2枚のシートからな
    って、前記筒状部材の下流側部の外側に配置されている
    ことを特徴とする排水管用トラップ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の排水管用トラップにおい
    て、前記弁部材の下側には、前記シートが平面性維持を
    促進する直線性維持手段が設けられていることを特徴と
    する排水管用トラップ。
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