JP2002138258A - 感圧性接着シートの製造方法およびその装置 - Google Patents

感圧性接着シートの製造方法およびその装置

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JP2002138258A JP2000334283A JP2000334283A JP2002138258A JP 2002138258 A JP2002138258 A JP 2002138258A JP 2000334283 A JP2000334283 A JP 2000334283A JP 2000334283 A JP2000334283 A JP 2000334283A JP 2002138258 A JP2002138258 A JP 2002138258A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光照射部のモノマー汚染による光重合性組成
物層の光重合不良と、支持体の剥離性低下と、感圧性接
着剤層の凝集力低下とを防止でき、光透過性フィルムの
離型処理を不要にできる感圧性接着シートの製造方法を
提供する。 【解決手段】 本発明の感圧性接着シートの製造方法
は、光照射により支持体1上の光重合性組成物層4を光
重合させて感圧性接着剤層とする感圧性接着シートを製
造する方法において、組成物層4と光照射部21との間
に介在させた、短波長光をカットする光透過性フィルム
7を、組成物層4に対して非接触で移動させながら、フ
ィルム7と組成物層4との間に不活性ガスを供給するよ
うにして、フィルム7を透過した光を組成物層4に照射
する第1過程と、この後に組成物層4に短波長光を照射
する第2過程とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状,テープ
状あるいはフィルム状などの支持体の表面上に設けられ
た光重合性組成物層に光を照射することによって、その
光重合性組成物層を光重合させて感圧性接着剤層とする
感圧性接着シートを製造する感圧性接着シートの製造方
法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シート状などの支持体の表面上
に、光重合性組成物を所望の厚さに塗工し、この塗工後
の光重合性組成物(以下適宜に、光重合性組成物層と呼
ぶ。)に光を照射することによって、その光重合性組成
物層を光重合させて感圧性接着剤層とする感圧性接着シ
ートを製造している。しかし、光重合性組成物層や光照
射の雰囲気中に存在する酸素によって、重合阻害が起こ
るという問題がある。
【0003】そこで、このような問題を解決するため
に、以下のような感圧性接着シートの製造方法(第1,
第2従来例方法)が一般に知られている。第1従来例方
法としては、例えば、特開平3-285975号公報に示すよう
なものがある。この第1従来例方法では、光重合性組成
物層を設けた支持体が供給されこの光重合性組成層に光
を照射するための光重合室に、窒素ガスなどの不活性ガ
スを供給することによって、光重合室内の酸素濃度、す
なわち、光重合性組成物層や光照射の雰囲気中に存在す
る酸素濃度を規定値以下に保つようにしている。この光
重合室に支持体を供給して光を照射して、その光重合性
組成物層を光重合させて感圧性接着剤層とする感圧性接
着シートを製造している。このように、光重合室内に不
活性ガスを供給することで酸素による重合阻害を防止し
ている。
【0004】また、第2従来例方法としては、支持体の
表面上に設けられた光重合性組成物層に光透過性フィル
ムを密着させるようにして貼り付けて、この光透過性フ
ィルムを介して光重合性組成物層に光を照射するものが
ある。光重合性組成物層に光透過性フィルムを密着させ
て空気を遮断することにより、不活性ガスを使用するこ
となく、酸素による重合阻害を防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来例(第1,第2従来例方法)の場合には、次の
ような問題がある。すなわち、第1従来例方法では、支
持体の表面上の光重合性組成物層から蒸発したモノマー
によって光重合室が汚染されるという問題がある。特
に、光重合室に設けられた光照射部の光透過窓に蒸発し
たモノマーが付着すると、光重合性組成物層への光照射
が不十分となり、光重合性組成物層の光重合不良が発生
する。
【0006】そこで、前述の光重合室の汚染を防止する
ために、前述の第1従来例方法に替えて、光照射部と光
重合性組成物層との間に介在させた光透過性フィルム
を、これらに非接触で相対的に移動させるとともに、こ
の光透過性フィルムと光重合性組成物層との間に不活性
ガスを供給する別の方法も考えられる。この方法によれ
ば、蒸発したモノマーを移動する光透過性フィルムに付
着させることで、光照射部の光透過窓への付着を防止で
き、光透過窓へのモノマーの付着に起因する光重合性組
成物層の光重合不良を防止できる。しかし、例えば両面
粘着テープなどのように支持体を剥離ライナーとして使
用する場合には、光重合性組成物層への短波長光の照射
により、支持体と感圧性接着剤層との重剥離化現象が発
生し、支持体と感圧性接着剤層との剥離性が低下し、支
持体の剥離性を損なうという問題が生じる。そこで、こ
の光透過性フィルムを短波長光をカットするものとする
ことで、短波長光をカットした光を光重合性組成物層に
照射し、支持体と感圧性接着剤層との重剥離化現象の発
生が防止でき、支持体の剥離性を確保できる。しかし、
光透過性フィルムと光重合性組成物層との間における酸
素の完全除去は困難であり、酸素による重合阻害を受け
ることで光重合性組成物層の表面に低分子量体が生成さ
れてしまい、この低分子量体の生成により感圧性接着剤
層の凝集力が低下するという問題が生じてしまう。
【0007】また、第2従来例方法では、支持体の光重
合性組成物層上に光透過性フィルムを貼り付けているの
で、光重合性組成物層から蒸発したモノマーによって光
重合室が汚染されるようなことはないし、光重合性組成
物層に光透過性フィルムを密着させて空気を遮断してい
るので、酸素による重合阻害が防止され、酸素による重
合阻害に起因する低分子量体の生成が防止され、感圧性
接着剤層の凝集力低下が防止されているが、重合処理後
に光透過性フィルムを支持体の感圧性接着剤層から容易
に離すようにするために、光透過性フィルムに対する離
型処理、すなわち、光透過性フィルムに離型剤としての
シリコーン樹脂などを塗布するシリコーン処理を施して
おく必要があるという問題がある。このシリコーン処理
は一般に高価であり、また、離型剤(シリコーン樹脂な
ど)による汚染が発生するという問題もある。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、光照射部の光透過窓へのモノマーの付
着に起因する光重合性組成物層の光重合不良を防止で
き、支持体の剥離性を損なうことなく感圧性接着剤層の
凝集力低下を防止できるとともに、光透過性フィルムに
対する離型処理を不要にできる感圧性接着シートの製造
方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、支持体の表面上に塗布さ
れた光重合性組成物層に光照射部からの光を照射するこ
とによって、その光重合性組成物層を光重合させて感圧
性接着剤層とする感圧性接着シートを製造する方法にお
いて、前記支持体の光重合性組成物層と前記光照射部と
の間に介在させた、短波長光をカットする光透過性フィ
ルムを、前記光重合性組成物層に対して非接触で移動さ
せながら、この光透過性フィルムと光重合性組成物層と
の間に不活性ガスを供給するようにして、前記光透過性
フィルムを透過した光を光重合性組成物層に照射する第
1過程と、前記第1過程による処理を受けた光重合性組
成物層に短波長光を照射する第2過程とを備えたことを
特徴とするものである。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の感圧性接着シートの製造方法において、前記第
1過程では、光重合性組成物の重合率が80%以上にな
るまで、短波長をカットした光を光重合性組成物に照射
し、前記第2過程では、前記第1過程で光照射を受けた
光重合性組成物に、短波長光を所定光量で照射すること
を特徴とするものである。
【0011】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の感圧性接着シートの製造方法において、前記第
1過程により重合率が80%以上になった光重合性組成
物に対して、乾燥処理を行うことを特徴とするものであ
る。
【0012】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
から請求項3のいずれかに記載の感圧性接着シートの製
造方法において、前記第2過程における短波長光の照射
光量は、50〜3000mJ/cm2 の範囲内であるこ
とを特徴とするものである。
【0013】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
から請求項4のいずれかに記載の感圧性接着シートの製
造方法において、前記不活性ガスは、光透過性フィルム
と光重合性組成物層との間における酸素濃度が1000
0ppm以下となるようにそれらの間に供給されること
を特徴とするものである。
【0014】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
から請求項5のいずれかに記載の感圧性接着シートの製
造方法において、前記第1過程と前記第2過程の少なく
とも一方における光重合中の光重合性組成物の温度を所
定の温度範囲内となるように冷却することを特徴とする
ものである。
【0015】また、請求項7に記載の発明は、請求項1
から請求項6のいずれかに記載の感圧性接着シートの製
造方法において、前記光透過性フィルムは、可視光透過
率が70%以上であることを特徴とするものである。
【0016】また、請求項8に記載の発明は、請求項1
から請求項7のいずれかに記載の感圧性接着シートの製
造方法において、前記光透過性フィルムは、前記支持体
の光重合性組成物層に近接していることを特徴とするも
のである。
【0017】また、請求項9に記載の発明は、請求項8
に記載の感圧性接着シートの製造方法において、前記光
透過性フィルムは、前記支持体の光重合性組成物層との
間の距離が、200mm以下になるように近接している
ことを特徴とするものである。
【0018】また、請求項10に記載の発明は、請求項
1から請求項9のいずれかに記載の感圧性接着シートの
製造方法において、前記支持体は移動しながら、その表
面の光重合性組成物層に光を照射され、前記光透過性フ
ィルムは、前記支持体の移動方向に対して逆方向に移動
することを特徴とするものである。
【0019】また、請求項11に記載の発明は、請求項
1から請求項10のいずれかに記載の感圧性接着シート
の製造方法において、前記不活性ガスは、前記支持体の
幅方向に配設されたノズルから前記支持体の長手方向に
向かって供給されることを特徴とするものである。
【0020】また、請求項12に記載の発明は、請求項
11に記載の感圧性接着シートの製造方法において、前
記支持体と前記光透過性フィルムとの間の空間を覆うよ
うに、前記支持体と前記光透過性フィルムの幅方向の両
端側に前記空間に沿わせるガードを備えていることを特
徴とするものである。
【0021】また、請求項13に記載の発明は、請求項
1から請求項12のいずれかに記載の感圧性接着シート
の製造方法において、前記光透過性フィルムは、ポリエ
ステルフィルムであることを特徴とするものである。
【0022】また、請求項14に記載の発明は、支持体
の表面上に塗布された光重合性組成物層に光照射部から
の光を照射することによって、その光重合性組成物層を
光重合させて感圧性接着剤層とする感圧性接着シートを
製造する感圧性接着シートの製造装置において、前記支
持体の光重合性組成物層と前記光照射部との間に介在さ
せた、短波長光をカットする光透過性フィルムを、前記
光重合性組成物層に対して非接触で移動させる移動手段
と、前記光透過性フィルムと光重合性組成物層との間に
不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段と、短波長光
がカットされた光の照射を受けた光重合性組成物層に対
して短波長光を照射する短波長光照射手段とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0023】
【作用】請求項1に記載の発明の作用は次のとおりであ
る。支持体の光重合性組成物層と光照射部との間に介在
させた光透過性フィルムに、この光重合性組成物層から
蒸発したモノマーが付着し、光照射部の光透過窓への付
着が防止される。さらに、この光透過性フィルムを移動
させているので、光透過性フィルムの光透過箇所はモノ
マーが未付着である部分となるように順次移行していく
ことになり、光透過窓へのモノマーの付着に起因する光
照射部からの光照度の低下が防止され、光照度の低下に
よる光重合性組成物層の光重合不良が防止される。ま
た、光重合性組成物層の光重合開始当初には、短波長光
をカットする光透過性フィルムを介して、短波長光をカ
ットした光を光重合性組成物層に照射する(第1過程)
ようにしているので、光重合開始当初における短波長光
照射に起因する支持体と感圧性接着剤層との重剥離化現
象の発生を防止でき、支持体の剥離性を損なうことがな
い。そして、この第1過程を受けた光重合性組成物層
に、短波長光を照射する(第2過程)ようにしているの
で、酸素による重合阻害を受けることで光重合性組成物
層の表面に生成された低分子量体を、架橋して高分子量
化することができ、感圧性接着剤層の凝集力低下を防止
できる。また、光透過性フィルムは支持体の光重合性組
成物層に非接触となっているので、光透過性フィルムに
対する離型処理を不要にできる。
【0024】また、請求項2に記載の発明によれば、第
1過程では、光重合性組成物の重合率が80%以上にな
るまで、短波長をカットした光を光重合性組成物に照射
し、第2過程では、第1過程で光照射を受けた光重合性
組成物に、短波長光を所定光量で照射している。したが
って、第2過程での短波長光照射時におけるモノマーの
揮散が低減され、短波長光照射用の光源やその光透過窓
などの汚染が低減される。
【0025】また、請求項3に記載の発明によれば、第
1過程により重合率が80%以上になった光重合性組成
物に対して、乾燥処理を行う。したがって、光重合性組
成物中の残存モノマーが低減される。
【0026】また、請求項4に記載の発明によれば、第
2過程における短波長光の照射光量は、50〜3000
mJ/cm2 の範囲内であるとしている。したがって、
支持体の剥離性を確保しつつ、酸素による重合阻害を受
けることで光重合性組成物層の表面に生成された低分子
量体が架橋されて高分子量化される。
【0027】また、請求項5に記載の発明によれば、不
活性ガスは、光透過性フィルムと光重合性組成物層との
間における酸素濃度が10000ppm以下となるよう
にそれらの間に供給される。したがって、酸素濃度が1
0000ppmなど比較的に高い場合であっても、酸素
による重合阻害で光重合性組成物層の表面に生成された
低分子量体が、第2過程における短波長光の照射によっ
て高分子量化されて、感圧性接着剤層の凝集力低下が抑
制されるので、光透過性フィルムと光重合性組成物層と
の間における酸素濃度の許容範囲が10000ppmま
で拡張され、不活性ガスの置換精度が緩和される。
【0028】また、請求項6に記載の発明によれば、第
1過程と前記第2過程の少なくとも一方における光重合
中の光重合性組成物の温度を所定の温度範囲内となるよ
うに冷却する。したがって、重合時のモノマー蒸発が低
減される。
【0029】また、請求項7に記載の発明によれば、光
透過性フィルムは、可視光透過率が70%以上であると
している。したがって、支持体の光重合性組成物層に良
好に光が照射され、支持体の光重合性組成物層の光重合
が促進される。
【0030】また、請求項8に記載の発明によれば、光
透過性フィルムは、支持体の光重合性組成物層に近接し
ている。したがって、光透過性フィルムと光重合性組成
物層との間に供給する不活性ガスの使用量が低減され
る。
【0031】また、請求項9に記載の発明によれば、光
透過性フィルムは、支持体の光重合性組成物層との間の
距離が、200mm以下になるように近接している。し
たがって、光透過性フィルムと光重合性組成物層との間
に供給する不活性ガスの使用量が十分に低減される。
【0032】また、請求項10に記載の発明によれば、
支持体の光重合性組成物層からのモノマーの蒸発は、当
然、光照射前に比べて光照射後の方が少なくなってい
る。これは、光照射により、モノマーが光重合してポリ
マーが生成されていくからである。すなわち、支持体の
光重合性組成物層が光照射部に近づく側の方が、支持体
の光重合性組成物層が光照射部から遠ざかる側に比べて
モノマーの蒸発が多いことがわかる。そこで、光透過性
フィルムの移動方向を、支持体の移動方向に対して逆方
向としている。したがって、支持体の光重合性組成物層
が光照射部に近づく側では、蒸発したモノマーは、光透
過性フィルムと支持体の光重合性組成物層との間に引き
込まれにくく、この光透過性フィルムの移動方向に沿っ
て外部に搬出されることになる。
【0033】また、請求項11に記載の発明によれば、
支持体の幅方向に配設されたノズルは、支持体の長手方
向に向かって不活性ガスを供給する。したがって、幅の
広い支持体に対しても、その幅方向に均一に不活性ガス
が供給される。
【0034】また、請求項12に記載の発明によれば、
支持体と光透過性フィルムとの間の空間を覆うように、
支持体と光透過性フィルムの幅方向の両端側に前記空間
に沿わせるガードが備えられている。したがって、支持
体と光透過性フィルムとの間の空間の密閉性が向上さ
れ、光透過性フィルムと光重合性組成物層との間に供給
する不活性ガスの置換効率が向上される。
【0035】また、請求項13に記載の発明によれば、
光透過性フィルムは、ポリエステルフィルムとしてい
る。ポリエステルフィルムは、短波長光を良好にカット
する特性を有している。したがって、支持体と感圧性接
着剤層との剥離性が十分に確保される。
【0036】また、請求項14に記載の発明によれば、
移動手段は、支持体の表面上に設けられた光重合性組成
物層とこの光重合性組成物層に光を照射するための光照
射部との間に介在させた、短波長光をカットする光透過
性フィルムを、光重合性組成物層に対して非接触に移動
させる。不活性ガス供給手段は、光透過性フィルムと光
重合性組成物層との間に不活性ガスを供給する。光照射
部からの光は、光透過性フィルムを介することで、短波
長光がカットされて光重合性組成物層に照射される。短
波長光照射手段は、短波長光がカットされた光の照射を
受けた光重合性組成物層に対して短波長光を照射する。
このように光重合性組成物層を光重合して感圧性接着剤
層とする感圧性接着シートを製造している。したがっ
て、支持体の光重合性組成物層と光照射部との間に介在
させた光透過性フィルムに、この光重合性組成物層から
蒸発したモノマーが付着し、光照射部の光透過窓への付
着が防止される。さらに、この光透過性フィルムを移動
させているので、光透過性フィルムの光透過箇所はモノ
マーが未付着である部分となるように順次移行していく
ことになり、光透過窓へのモノマーの付着に起因する光
照射部からの光照度の低下が防止され、光照度の低下に
よる光重合性組成物層の光重合不良が防止される。ま
た、光重合性組成物層の光重合開始当初には、短波長光
をカットする光透過性フィルムを介して、短波長光をカ
ットした光を光重合性組成物層に照射しているので、光
重合開始当初における短波長光照射に起因する支持体と
感圧性接着剤層との重剥離化現象の発生を防止でき、支
持体の剥離性を損なうことがない。そして、短波長光を
カットした光の照射を受けた光重合性組成物層に、短波
長光を照射するので、酸素による重合阻害を受けること
で光重合性組成物層の表面に生成された低分子量体を、
架橋して高分子量化することができ、感圧性接着剤層の
凝集力低下を防止できる。また、光透過性フィルムは支
持体の光重合性組成物層に非接触となっているので、光
透過性フィルムに対する離型処理を不要にできる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施例を説明する。 〈第1実施例〉本実施例に係る感圧性接着シートの製造
装置の概略構成について、図1,図2を参照して説明す
る。図1は、本発明の実施例に係る感圧性接着シートの
製造装置の概略構成を示す縦断面図である。図2は、図
1に示した製造装置の照射室のA−A断面図である。な
お本実施例では、この感圧性接着シートの製造装置によ
り、感圧性接着シートとして、例えば、支持体1を剥離
ライナーとして使用する両面接着シートを製造する場合
を例に挙げて説明する。
【0038】本実施例に係る感圧性接着シートの製造装
置は、図1に示すように、シート状,テープ状あるいは
フィルム状などの支持体(基材)1が巻き取られている
支持体供給ロール2と、この支持体供給ロール2からの
支持体1に光重合性組成物を所望の厚さに塗工(塗布)
する塗工部3と、支持体1に塗工された光重合性組成物
(光重合性組成物層4)に短波長光をカットした光を照
射するための照射室5と、この照射室5で光の照射を受
けた支持体1に短波長光を照射する短波長光照射部15
と、この短波長光照射部15で短波長光の照射を受けた
支持体1を巻き取る巻き取り部6となどで構成されてい
る。以下、各部の構成を詳細に説明する。
【0039】なお、支持体1としては、例えば、ポリエ
ステルフィルムなどのプラスチックフィルムや、不織
布、織布、紙、金属箔などが用いられる。
【0040】また、光重合性組成物は、モノマーまたは
その一部重合物と光重合開始剤を含有してなり、光照射
により重合して感圧性接着剤となるものであり、アクリ
ル系、ポリエステル系、エポキシ系などの光重合性組成
物が用いられる。これらの中でも、アクリル系の光重合
性組成物が特に好ましく用いられる。以下に本実施例で
用いられる光重合性組成物の各成分について例示する。
【0041】本実施例で用いられるアルキルアクリレー
ト単量体とは、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを
主成分とするビニル系モノマーであり、具体例として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソ
ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、
プチル基、オクチル基、イソオクチル基、ノニル基、イ
ソノニル基、デシル基、イソデシル基の如きアルキル基
を有するアクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエス
テル、あるいはそのアルキル基の一部をヒドロキシル基
で置換したものなどアルキル基の炭素数が1〜14の範
囲にあるものを、1種または2種以上を主成分に用いら
れる。
【0042】また、極性基含有の共重合性単量体として
は、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、2−アクリルア
ミドプロパンスルホン酸などの不飽和酸、2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレートなどの水酸基含有単量体などが
用いられる。
【0043】アルキルアクリレート単量体を主成分とす
る単量体と、極性基含有の共重合性単量体との使用割合
は、前者が70〜99重量%、後者が30〜1重量%で
あり、特に好ましくは前者が80〜96重量%、後者が
20〜4重量%である。このような範囲で使用すること
により、接着性,凝集力などのバランスをうまくとるこ
とができる。これらの範囲外では、接着特性上好ましい
特性が得られない。
【0044】本実施例で用いられる光重合開始剤として
は、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソプロピ
ルエーテルなどのベンゾインエーテル類、アニソールメ
チルエーテルなどの置換ベンゾインエーテル類、2・2
ジエトキシアセトフェノン、2・2−ジメトキシ−2−
フェニルアセトフェノンなどの置換アセトフェノン類、
2−メチル−2−ヒドロキシプロピオフェノンなどの置
換−α−ケトール類、2−ナフタレンスルホニルクロリ
ドなどの芳香族スルホニルクロリド類、1−フェニル−
1・1−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニ
ル)オキシムなどの光活性オキシム類などが用いられ
る。このような光重合開始剤の使用量は、前述したアル
キルアクリレート単量体を主成分とする単量体と、極性
基含有の共重合性単量体との合計100重量部当たり、
通常0.1〜5重量部、より好ましくは0.1〜3重量
部が良い。この範囲より光重合開始剤の使用量が少ない
と、重合速度が遅くなりモノマーが多く残存しやすくな
り工業的に好ましくなく、逆に多いとポリマーの分子量
が低下し接着剤の凝集力の低下をきたしやすく接着特性
上好まし特性が得られない。
【0045】本実施例で用いられる架橋剤としては、多
官能アクリレート単量体などが用いられ、例えば、トリ
メチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリ
トールテトラアクリレート、1・2−エチレングリコー
ルジアクリレート、1・6−ヘキサンジオールジアクリ
レート、1・12−ドデカンジオールジアクリレートな
どの2官能以上のアルキルアクリレート単量体が用いら
れる。この多官能アクリレート単量体の使用量は、その
官能基数などにより異なるが、一般には、前述したアル
キルアクリレート単量体を主成分とする単量体と、極性
基含有の共重合性単量体との合計100重量部当たり、
0.01〜5重量部、より好ましくは0.1〜3重量部
とするのが良い。このような範囲で多官能アクリレート
単量体を用いると、良好な凝集力が保持される。また、
本発明では、必要に応じて粘着付着剤などの添加剤を用
いることができる。
【0046】図1に戻って、塗工部3は、支持体供給ロ
ール2からの支持体1に光重合性組成物を、その支持体
1の幅方向における所望の幅で、なおかつ、所望の厚さ
となるように塗工するためのものである。この塗工部3
は、例えば、光重合性組成物を給液するための給液槽1
1と、この支持体1の所望の幅に合わせて給液槽11か
ら給液された光重合性組成物を表面に付着して搬送する
ためのコーティングロール12と、このコーティングロ
ール12に付着された光重合性組成物の厚みをコーティ
ングロール12と共に制御するためのメタリングロール
13と、支持体1をコーティングロール12に密接させ
て搬送するためのバックアップロール14とを備えてい
る。このようにして、光重合性組成物を支持体1に、そ
の支持体1の所望の幅で、なおかつ、所望の厚さとなる
ように塗工している。
【0047】なお、塗工部3の構成は、上述したような
リバースコータに限定されるものではなく、グラビアコ
ータなどの他の塗工方式のものであっても良く、光重合
性組成物の厚み調整の手法も各塗工方式に合わせて適宜
に変更実施することが可能である。
【0048】照射室5は、支持体1の表面上に塗工され
た光重合性組成物(光重合性組成物層4)に、短波長光
をカットした光を照射するためのものである。この照射
室5は、例えば、支持体1の光重合性組成物層4の方に
向けて光を照射する光照射部21と、支持体1を冷却す
るための冷却機構22と、支持体1の光重合性組成物層
4と光照射部21との間に介在させた、短波長光をカッ
トする光透過性フィルム7を、光重合性組成物層4に対
して非接触で移動させる光透過性フィルム供給部8と、
光透過性フィルム7と光重合性組成物層4との間に不活
性ガス(例えば、窒素ガス)を供給するための不活性ガ
ス供給部23(図2参照)に接続されたノズル24と、
光照射部21と冷却機構22とノズル24などが内部に
配置される容器26とを備えている。
【0049】光照射部21は、図2に示すように、可視
光線や紫外線などの光を出射する光源31と、この光源
31からの光を反射させて支持体1の方に出射させるた
めのリフレクタ32と、この光源31からの光を透過さ
せる光透過窓33とを備えている。光照射部21からの
光は、支持体1の幅方向に対して均一な光照度となるよ
うに調整されている。この光源31としては、直管式の
光源を採用しており、図1に示すように、光源31の長
手方向が支持体1の幅方向に一致するように複数本(例
えば、8本)の光源31が並行に配置されている。個々
の光源31は、例えば、独立して照射条件を設定できる
ようになっている。例えば、前半部分の光源31(例え
ば、支持体1の入力側から数えて4本目までの光源3
1)は弱めに紫外線を照射し、後半部分の光源31(支
持体1の入力側から数えて5本目から8本目までの光源
31)は強めに紫外線を照射するというような設定がで
きる。この光源31としては、例えば、メタルハライド
ランプ、高圧水銀ランプなどがある。
【0050】冷却機構22は、光源31からの熱や、光
源31からの光により支持体1の光重合性組成物層4が
重合反応しこの化学反応により生じる重合熱などによっ
て温度上昇する光重合性組成物層4を所定の温度範囲内
となるように冷却するためのものである。具体的には、
冷却機構22は、重合中の光重合性組成物層4の温度
が、60°C〜−30°C、より好ましくは40°C〜
−20°C、さらに好ましくは20°C〜−10°Cの
温度範囲内となるように冷却する。重合中の光重合性組
成物層4の温度を前述した所定の温度範囲内となるよう
に冷却することで、重合時のモノマー蒸発が低減され
る。重合中の光重合性組成物層4の温度が低すぎる(例
えば、−30°C以下)と、重合反応速度が遅くなった
り重合反応が起こらなくなったりする。また、冷却機構
22は、図1,図2に示すように、支持体1の下側、す
なわち、支持体1の光重合性組成物層4を有さない側
に、この支持体1に対して非接触に設けられており、空
気などの媒体を介して支持体1を冷却している。ここで
は、冷却機構22は、支持体1に非接触でこの支持体1
を冷却しているが、支持体1に接触してこの支持体1を
冷却しても良い。また、不活性ガス供給部23から出力
される不活性ガスを、重合中の光重合性組成物層4の冷
却に用いる方が好ましい。この場合には、不活性ガスの
温度は、例えば、20°C以下、より好ましくは10°
C以下が良い。
【0051】図1に示すように、光透過性フィルム供給
部8は、例えば、未使用の光透過性フィルム7が巻き取
られている供給ロール41と、この供給ロール41から
の光透過性フィルム7を支持体1の光重合性組成物層4
と光照射部21との間に介在させるように案内するため
の2個のローラ42a,42bと、光透過性フィルム7
を巻き取るように回転駆動する巻き取りロール43とを
備えている。光透過性フィルム7の移動方向(b方向)
は、照射室5内において支持体1の移動方向(a方向)
に対して逆方向となっている。
【0052】この光透過性フィルム7は、短波長光をカ
ットする特性を備えたものとしている。具体的には、こ
の光透過性フィルム7としては、例えば、短波長光(例
えば、300nm 以下)の透過を90%以上カットできるフ
ィルムが好ましく、より好ましくは93%以上カット、
さらに好ましくは95%以上カットできるフィルムが好
ましい。また、この光透過性フィルム7は、可視光透過
率が70%以上のものを用いており、所望の光透過量を
得ることができ、所望の照射効率を得ることができる。
この光透過性フィルム7としては、可視光透過率が80
%以上のものがより好ましく、可視光透過率が90%以
上のものがさらに好ましい。この光透過性フィルム7
は、照射室5における処理に十分に耐えうる程度の耐熱
性を有するものである。これらの特性を有する光透過性
フィルム7としては、例えば、ポリエステルフィルムな
どが挙げられる。光透過性フィルム7により短波長光が
カットされた光の照射光量は、感圧性接着剤層(粘着
剤)などの必要特性により任意に設定することになる
が、通常、100〜5000mJ/cm2 の範囲内、よ
り好ましくは1000〜4000mJ/cm2 の範囲
内、さらに好ましくは2000〜3000mJ/cm2
の範囲内であることが好ましい。
【0053】光透過性フィルム7の供給速度が速いと、
この光透過性フィルム7の使用量が増加し製造コストが
上がることになるので、この供給速度を遅くする方が良
いが、余りに遅すぎると支持体1の光重合性組成物層4
から蒸発したモノマーが光透過性フィルム7に付着しこ
の光透過性フィルム7の光の透過率が低下することにな
ってしまうので、ある程度以上の速度が望まれる。以下
に光透過性フィルム7の好適な供給速度について例示す
る。光透過性フィルム7の供給速度は、支持体1の移動
速度をV(m/分)とすると、例えば、0.01V〜0.5 V
(m/分)程度が好ましく、より好ましくは0.02V〜0.
2 V(m/分)であり、さらに好ましくは0.05V〜0.1
V(m/分)である。
【0054】なお、上述した光透過性フィルム供給部8
が本発明の移動手段に相当する。
【0055】図1,図2に示すように、不活性ガス供給
部23に接続されたノズル24の出力口25は、光透過
性フィルム7と光重合性組成物層4との間に不活性ガス
を供給するように、光透過性フィルム7と光重合性組成
物層4の幅方向の両端側で、光透過性フィルム7と光重
合性組成物層4との間に配置されている。不活性ガス
は、光透過性フィルム7と光重合性組成物層4との間
に、光透過性フィルム7と光重合性組成物層4の幅方向
の両端側からその幅方向の中央に向かって供給される。
【0056】ここでは、ノズル24は、光透過性フィル
ム7と光重合性組成物層4との間に僅かながら差し込ま
れて配置されているが、この配置に限定されるものでは
なく、光透過性フィルム7と光重合性組成物層4との間
に不活性ガスを供給できれば十分であり、次のような変
形例も適宜に実施することができる。例えば、光透過性
フィルム7と光重合性組成物層4との間から引き出した
状態で光透過性フィルム7と光重合性組成物層4との間
に不活性ガスを供給するようにしても良いし、光透過性
フィルム7と光重合性組成物層4との間をノズル24の
出力口25の口径より小さくしてこの光透過性フィルム
7と光重合性組成物層4との間に不活性ガスを供給する
ようにしても良い。
【0057】この実施例では、不活性ガスとして窒素ガ
スを用いているが、アルゴンガスなど種々の不活性ガス
を用いることができる。光透過性フィルム7と光重合性
組成物層4との間に不活性ガスを供給して置換してお
り、この間における酸素濃度を、例えば、10000p
pm以下、より好ましくは5000ppm以下、さらに
好ましくは1000ppm以下にしている。
【0058】光透過性フィルム供給部8の2個のローラ
42a,42bなどによって、光透過性フィルム7は、
光重合性組成物層4に近接している。光透過性フィルム
7と光重合性組成物層4との間の距離は、200 mm以下
程度が好ましく、より好ましくは100 mm以下、より好
ましくは50mm以下、より好ましくは20mm以下であ
る。なお、光透過性フィルム7と光重合性組成物層4と
の間に供給された後の不要となった不活性ガスは、排気
系統(図示省略)により適宜排気されるようになってい
る。
【0059】なお、上述した不活性ガス供給部23とノ
ズル24と出力口25が本発明の不活性ガス供給手段に
相当する。
【0060】短波長光照射部15は、照射室5により短
波長光をカットした光の照射を受けた支持体1の光重合
性組成物層4に、少なくとも短波長光(例えば、300nm
以下)を含む光を照射するためのものであり、少なくと
も短波長光を含む光を照射する光源16を備えている。
この光源16としては、例えば、メタルハライドラン
プ、高圧水銀ランプなどの高圧放電ランプや、低圧水銀
ランプなどがある。短波長光照射部15による短波長光
(例えば、300nm 以下)の照射光量は、例えば、50〜
3000mJ/cm2 の範囲内、より好ましくは100
〜2000mJ/cm2 の範囲内、さらに好ましくは2
00〜1000mJ/cm2 の範囲内であることが好ま
しい。短波長光照射部15による少なくとも短波長光を
含む光の照射は、照射室5による光照射を受けた支持体
1の光重合性組成物層4に対して行えば良いが、照射室
5による光照射を受けた支持体1の光重合性組成物層4
の重合率が低いと、この短波長光照射部15による少な
くとも短波長光を含む光の照射時にモノマー揮散が起こ
り、短波長光照射部15の光源の汚染や支持体1の剥離
性が低下するなどの問題が発生するので、照射室5によ
る光照射を受けた支持体1の光重合性組成物層4の重合
率が、80%以上、好ましくは90%以上、さらに好ま
しくは95%以上となった後に、短波長光照射部15に
よる少なくとも短波長光を含む光の照射を行うようにし
ている。
【0061】また、この短波長光照射部15にも、重合
中の光重合性組成物層4を所定の温度範囲内に冷却する
ための冷却機構22が備えられている。こうすること
で、重合時の光重合性組成物層4からのモノマー蒸発が
低減できる。なおここでは、この短波長光照射部15に
冷却機構22を備えているが、重合時のモノマー蒸発が
問題無い程度であるなど特に必要無ければ設けなくても
構わない。なお、上述した短波長光照射部15が本発明
の短波長光照射手段に相当する。
【0062】巻き取り部6は、照射室5と短波長光照射
部15とにより光の照射を受けた支持体1を所定の方向
に案内するためのガイドローラ9と、このガイドローラ
9によって案内された重合処理済みの支持体1を巻き取
る支持体巻き取りロール10とを備えている。
【0063】なお、照射室5と短波長光照射部15との
間には、照射室5による光照射(短波長光をカットした
光の照射)後の支持体1に乾燥処理を施すための乾燥部
51が備えられている。この乾燥部51は、光照射後の
支持体1の光重合性組成物層4中に残存する未反応モノ
マーや溶剤その他の非反応性不純物を可及的に揮散除去
するために、光照射後の支持体1に対して強制乾燥ある
いは加熱乾燥を施すものである。この乾燥部51の温度
は、支持体1や光重合性組成物層4などの使用材料によ
り任意に設定されるが、通常、80°C〜150°Cに
設定される。
【0064】次に上記のように構成された実施例装置に
より、感圧性接着シートとして、例えば、支持体1を剥
離ライナーとして使用する両面接着シートを製造する製
造工程について、以下に説明する。
【0065】まず、塗工部3は、支持体供給ロール2か
ら供給される支持体1に対して、光重合性組成物をその
支持体1の所望の幅で、なおかつ、所望の厚さとなるよ
うに塗工する。このように光重合性組成物が塗工された
支持体1は、移動方向(a方向)に移動されて照射室5
の方へ搬送される。
【0066】照射室5は、支持体1に塗工された光重合
性組成物(光重合性組成物層4)に対して、次に説明す
るような状態で、短波長光をカットした光を照射する。
すなわち、支持体1の光重合性組成物層4と光照射部2
1との間を非接触でb方向に光透過性フィルム7を移動
させながら、この光透過性フィルム7と光重合性組成物
層4との間に不活性ガスを供給するようにして、光透過
性フィルム7を透過した光照射部21からの光(短波長
光をカットした光)をa方向に移動する支持体1の光重
合性組成物層4に照射する。また、冷却機構22は、支
持体1をその下側から冷却している。なお、照射室5に
よる短波長光をカットした光の支持体1の光重合性組成
物層4への照射は、光重合性組成物層4の重合率が少な
くとも80%以上なるまで行われる。光重合性組成物層
4の重合率が80%以上になっていることの検出は、例
えば、製造しようとする製品の仕様に応じた光重合性組
成物が支持体に塗工されたサンプルに対して、照射室5
における照射光量などの各条件を適宜変更して照射実験
を行い、この実験後のサンプルの重合率を測定すること
で、実験的に求めることができる。このように、光重合
開始当初においては短波長光をカットした光を光重合性
組成物層4に照射しているので、光重合開始当初におけ
る短波長光照射に起因する支持体1と感圧性接着剤層と
の重剥離化現象の発生を防止でき、支持体1の剥離性を
損なうことがない。
【0067】乾燥部51は、照射室5により短波長光を
カットした光の照射を受けた支持体1、すなわち重合率
が80%以上になった光重合性組成物層4に対して、乾
燥処理を施す。乾燥部51で乾燥処理を施すことによっ
て、この光照射後の支持体1の光重合性組成物層4中に
残存する未反応モノマーや溶剤その他の非反応性不純物
を可及的に揮散除去される。これにより、後段の短波長
光照射部15のモノマー蒸発による汚染が低減される。
【0068】短波長光照射部15は、乾燥部51により
乾燥処理が施された支持体1の光重合性組成物層4に、
少なくとも短波長光を含む光を照射する。例えば、照射
室5において、酸素による重合阻害に起因して光重合性
組成物層4の表面に低分子量体が生成されている場合で
あっても、短波長光照射部15により光重合性組成物層
4に短波長光を照射するので、光重合性組成物層4の表
面の低分子量体を架橋して高分子量化することができ、
感圧性接着剤層の凝集力低下を防止できる。
【0069】巻き取り部6は、短波長光照射部15で短
波長光が照射された支持体1を巻き取る。このようにし
て感圧性接着シートが製造される。
【0070】このように、支持体1の光重合性組成物層
4と光照射部21との間に介在させた、短波長光をカッ
トする光透過性フィルム7を、光重合性組成物層4に対
して非接触で移動させながら、この光透過性フィルム7
と光重合性組成物層4との間に不活性ガスを供給するよ
うにして、光透過性フィルム7を透過した光(短波長光
をカットした光)を光重合性組成物層4に照射し、この
短波長光をカットした光の照射を受けた光重合性組成物
層4に短波長光を照射しているので、光照射部21の光
透過窓33へのモノマーの付着に起因する光重合性組成
物層4の光重合不良を防止でき、支持体1の剥離性を損
なうことなく、感圧性接着剤層の凝集力低下を防止で
き、なおかつ、光透過性フィルム7に対する離型処理を
不要にできる。
【0071】具体的には、支持体1の光重合性組成物層
4と光照射部21との間に介在させた光透過性フィルム
7に蒸発したモノマーを付着させることができ、光照射
部21の光透過窓33へのモノマーの付着を防止でき
る。さらに、光透過性フィルム7を光重合性組成物層4
に対して移動させているので、光透過性フィルム7にお
ける光透過箇所はモノマーが未付着である部分となるよ
うに順次移行していくことになり、光透過窓33や光透
過性フィルム7へのモノマーの付着に起因する光照射部
21からの光照度の低下を防止でき、光照度の低下によ
る光重合性組成物層4の光重合不良を防止できる。ま
た、光重合性組成物層4の光重合開始当初には、短波長
光をカットする光透過性フィルム7を介して、短波長光
をカットした光を光重合性組成物層4に照射する(第1
過程)ようにしているので、光重合開始当初における短
波長光照射に起因する支持体1と感圧性接着剤層との重
剥離化現象の発生を防止でき、支持体1の剥離性を損な
うことがない。そして、この第1過程を受けた光重合性
組成物層4に、短波長光を照射する(第2過程)ように
しているので、酸素による重合阻害を受けることで光重
合性組成物層4の表面に生成された低分子量体を、架橋
して高分子量化することができ、感圧性接着剤層の凝集
力低下を防止できる。また、光透過性フィルム7は、支
持体1の光重合性組成物層4に対して非接触としている
ので、光透過性フィルム7に対する離型処理を不要にで
きる。
【0072】また、照射室5では、光重合性組成物4の
重合率が80%以上になるまで、短波長をカットした光
を光重合性組成物4に照射し、短波長光照射部15で
は、照射室5で光照射を受けた光重合性組成物4に、短
波長光を所定光量で照射しているので、短波長光照射部
15での短波長光照射時におけるモノマーの揮散を低減
でき、短波長光照射用の光源16やその光透過窓などの
汚染を低減できる。
【0073】また、短波長光照射部15における短波長
光の照射光量は、50〜3000mJ/cm2 の範囲内
であるとしているので、支持体1の剥離性を確保しつ
つ、低分子量体を架橋させて高分子量化させることがで
き、感圧性接着剤層の凝集力低下を防止できる。
【0074】また、不活性ガスは、光透過性フィルム7
と光重合性組成物層4との間における酸素濃度が100
00ppm以下となるようにそれらの間に供給されるの
で、酸素濃度が10000ppmなど比較的に高い場合
であっても、酸素による重合阻害で光重合性組成物層4
の表面に生成された低分子量体が、短波長光照射部15
における短波長光の照射によって高分子量化されて、感
圧性接着剤層の凝集力低下を抑制でき、光透過性フィル
ム7と光重合性組成物層4との間における酸素濃度の許
容範囲を10000ppmまで拡張でき、不活性ガスの
置換精度を緩和できる。
【0075】また、この光透過性フィルム7は可視光透
過率が70%以上であるとしているので、支持体1の光
重合性組成物層4に良好に光を照射することができ、支
持体1の光重合性組成物層4の光重合を促進できる。
【0076】また、光透過性フィルム7と支持体1の光
重合性組成物層4とを近接させて、この光透過性フィル
ム7と光重合性組成物層4との間に不活性ガスを供給す
るようにしているので、従来のように重合室内全体に不
活性ガスを供給する場合と比べて、不活性ガスの使用量
を低減できる。具体的には、光透過性フィルム7と支持
体1の光重合性組成物層4との間の距離を200mm以
下としているので、光透過性フィルム7と光重合性組成
物層4との間に供給する不活性ガスの使用量を十分に低
減できる。
【0077】また、光透過性フィルム7の移動方向(b
方向)を、支持体1の移動方向(a方向)に対して逆方
向としているので、支持体1の光重合性組成物層4が光
照射部21に近づく側、すなわち、蒸発したモノマーの
発生量が多いとされる側では、この蒸発したモノマー
を、光透過性フィルム7と支持体1の光重合性組成物層
4との間に引き込みにくくすることができ、この光透過
性フィルム7の移動方向(b方向)に沿って外部に搬出
できる。
【0078】また、光透過性フィルム7は短波長光をカ
ットするものとしているので、支持体1の光重合性組成
物層4への短波長光の照射を低減することができ、光重
合開始当初における短波長光の照射に起因する支持体1
と感圧性接着剤層との剥離性の低下を抑制でき、支持体
1と感圧性接着剤層との剥離性を確保できる。また、光
透過性フィルム7にポリエステルフィルムを採用してい
るので、支持体1と感圧性接着剤層との剥離性を十分に
確保できる。
【0079】〈第2実施例〉図3は、第2実施例に係る
感圧性接着シートの製造装置の照射室の要部構成を示す
概略側面図である。図4は、図3に示した製造装置の照
射室のB−B断面図である。図5は、図3に示した製造
装置の照射室のC−C断面図である。
【0080】この第2実施例において、前述の第1実施
例と異なっている点は次の通りである。すなわち、図
3,図4に示すように、不活性ガス供給部23に接続さ
れたノズル26の出力口27は、支持体1の長手方向す
なわち移動方向(a方向)に向かってその不活性ガスを
出力するように、支持体1の幅方向に備えられている。
さらに、支持体1と光透過性フィルム7との間の空間を
覆うように、支持体1と光透過性フィルム7の幅方向の
両端側に前記空間に沿わせるガード28が備えられてい
る。具体的には、支持体1の表面上には、その幅方向の
両端に余白を持たせて光重合性組成物層4が設けられて
おり、図4,図5に示すように、この余白上にガード2
8が配置されている。なお、ガード28は、支持体1と
光透過性フィルム7とに対して非接触となっている。
【0081】なお、その他の構成は、前述の第1実施例
と同様であるので、対応する部分に同一符号を付すにと
どめ、説明を省略する。
【0082】次に、この第2実施例装置により、感圧性
接着シートとして、例えば、支持体1を剥離ライナーと
して使用する両面接着シートを製造する製造工程につい
て、以下に説明する。なお、照射室5以外における処理
については、前述の第1実施例と同様であるので、照射
室5における処理について詳細に説明するものとする。
【0083】照射室5は、搬入されてきた支持体1の光
重合性組成層4に対して、次に説明するような状態で、
光を照射する。すなわち、支持体1の光重合性組成物層
4と光照射部21との間を非接触でb方向に光透過性フ
ィルム7を移動させながら、支持体1の幅方向に備えら
れているノズル26の出力口27から支持体1の移動方
向(a方向)に向かって不活性ガスが出力され、この光
透過性フィルム7と光重合性組成物層4との間に不活性
ガスを供給し、光透過性フィルム7と光重合性組成物層
4との間に供給された不活性ガスはガード28によりa
方向に案内され、光透過性フィルム7を透過した光照射
部21からの光(短波長光をカットした光)をa方向に
移動する支持体1の光重合性組成物層4に照射する。な
お、冷却機構22は、支持体1をその下側から冷却して
いる。このように、短波長光をカットした光が光重合性
組成物層4に照射され、乾燥部51による乾燥処理と短
波長光照射部15による短波長光の照射処理を受けて、
感圧性接着剤層が生成される。感圧性接着剤層が生成さ
れた支持体1を巻き取って感圧性接着シートが製造され
る。
【0084】このように、不活性ガス供給部23に接続
されたノズル26の出力口27は、支持体1の長手方向
すなわち移動方向(a方向)に向かって不活性ガスを出
力するように、支持体1の幅方向に備えられているの
で、幅の広い支持体1に対しても、その幅方向に均一に
不活性ガスを供給することができ、仮に不活性ガスの供
給によってモノマーの蒸発による飛散が発生したとして
も支持体1の光重合性組成物層4の幅方向に均等にモノ
マーの蒸発による飛散が生じることになり、支持体1の
光重合性組成物層4のその幅方向における光重合むらを
防止できる。
【0085】また、支持体1と光透過性フィルム7との
間の空間を覆うようにその空間の側面に沿わせるガード
28を設けているので、支持体1と光透過性フィルム7
との間に供給される不活性ガスがその幅方向に漏れ出し
にくくでき、支持体1と光透過性フィルム7との間の空
間の密閉性を向上させることができ、光透過性フィルム
7と光重合性組成物層4との間に供給する不活性ガスの
置換効率を向上させることができ、不活性ガスの使用量
をさらに低減することができる。
【0086】〈第3実施例〉この第3実施例では、支持
体1を剥離ライナーとして使用する両面接着シートを、
本実施例装置とそれ以外の比較例装置とで実際に製造
し、両者の両面接着シートの特性を比較した試験結果に
ついて説明する。
【0087】まず、本実施例装置により両面接着シート
を製造する製造工程について、以下に説明する。光重合
性組成物層4は、以下のようにして生成される。アルキ
ルアクリレート単量体を主成分とする主単量体としての
2−エチルヘキシルアクリレート90重量部、極性基含
有の共重合性単量体としてのアクリル酸10重量部に、
光重合開始剤としての2・2−ジメトキシ−2−フェニ
ルアセトフェノン0.05重量部を4つ口フラスコに投
入し、窒素雰囲気下で紫外線に暴露することにより、部
分的に光重合したシロップを得た。この部分重合したシ
ロップ100重量部に、架橋剤としてのトリメチロール
プロパントリアクリレート0.5重量部を均一に混合
し、光重合性組成物を得た。また、支持体1には、PE
T(ポリエチレンテレフタレート)を用いている。図1
に示す塗工部3により、支持体1の表面上に、この光重
合性組成物を50μmの厚さに塗工して光重合性組成物
層4が形成される。また、本実施例装置の照射室5にお
ける光透過性フィルム7としては、厚みが38μmであ
るPET(ポリエチレンテレフタレート)を用いてい
る。支持体1の光重合性組成物層4と光透過性フィルム
7との間の距離は、10mmとしている。不活性ガスと
して2°Cに冷却した窒素ガスを、前記の光重合性組成
物層4と光透過性フィルム7との間に供給し、光重合性
組成物層4と光透過性フィルム7との間における酸素濃
度が1000ppmになるように置換を行っている。こ
の照射室5では、短波長光をカットした光の照射光量
を、2000mJ/cm2 にして、支持体1の光重合性
組成物層4に照射する。そして、短波長光照射部15で
は、照射室5により短波長光をカットした光の照射を受
けた支持体1の光重合性組成物層4に、短波長光をその
照射光量が2000mJ/cm 2 となるように照射す
る。このようにして本実施例装置により両面接着シート
が製造される。
【0088】次に、第1比較例装置により両面接着シー
トを製造する製造工程について、以下に説明する。照射
室5における短波長光をカットした光の照射光量を30
00mJ/cm2 にすることと、乾燥部51を設けてい
ないことと、短波長光の照射を行わなかったこと以外に
ついては、前述の本実施例装置と同様にして、第1比較
例による両面接着シートを製造する。
【0089】次に、第2比較例装置により両面接着シー
トを製造する製造工程について、以下に説明する。な
お、この第2比較例装置は、前述の第2従来例方法を装
置化したものである。厚みが38μmであるPET(ポ
リエチレンテレフタレート)に離型処理を施し、離型処
理を施したこのPETを支持体1の光重合性組成物層4
の表面上に密着させるようにして貼り付ける。この状態
で光照射し光重合させて、第2比較例による両面接着シ
ートを製造する。したがって、この第2比較例装置で
は、照射室5における光透過性フィルム7や不活性ガス
を使用していない。
【0090】このように、本実施例装置により製造され
た両面接着シートと、第1,第2比較例装置により製造
された両面接着シートとについて、図6を用いて各特性
を比較する。図6は、本実施例,第1,第2比較例の両
面接着シートの各特性を比較するための比較図である。
なお、この図6に示す保持力試験方法は、次のようにし
て行っている。厚み0.4mmのアルミ板に、15mm
×15mm×0.05mmの大きさの各両面接着シート
(本実施例,第1,第2比較例の両面接着シート)をそ
れぞれ貼り合わせる。それらに対して5kgロールを1
往復させて圧着した後、80°Cの雰囲気で30分間放
置した後、80°Cの雰囲気で1kgの荷重をかけて1
000分間放置し、各両面接着シートにおける荷重落下
の有無を調べる。
【0091】図6に示すように、第1比較例の両面接着
シートでは、保持力試験において荷重が20分で落下
し、低凝集力層(低分子量体が生成されている層)が有
り、低分子量体が生成されることで凝集力が低下してい
ることが確認された。第2比較例の両面接着シートで
は、光重合性組成物層4に密着して貼り付けたPET
(光透過性フィルム)に離型処理を施しているので、光
透過性フィルムが非常に高価となり、また、この離型処
理に用いられる離型剤による汚染が発生する。しかしな
がら、本実施例の両面接着シートでは、保持力試験結果
も良好であり、照射室5における光透過性フィルム7に
対して離型処理を施していないので、安価であり離型剤
による汚染も発生しないし、剥離ライナー(支持体1)
の剥離性も良好であり、光重合室の汚染も低減されてお
り、全ての項目について優れていることがわかる。
【0092】なお、本発明は以下のように変形実施する
ことも可能である。
【0093】(1)上述した実施例では、光透過性フィ
ルム供給部8は、供給ロール41に巻き取られている未
使用の光透過性フィルムを照射室5に供給し、モノマー
が付着した使用済みの光透過性フィルムを巻き取りロー
ル43に巻き取るように構成されているが、図7に示す
ように、使用済みの光透過性フィルムを再生使用するよ
うに光透過性フィルム供給部8aを構成しても良い。こ
の光透過性フィルム供給部8aは、例えば、供給ロール
41と2個のローラ42a,42bと巻き取りロール4
3とを有し、これらに取り付けられる環状の光透過性フ
ィルム7aと、この光透過性フィルム7aに付着したモ
ノマーを機械的あるいは化学的に除去する除去部61と
で構成されている。このようにすることで、光透過性フ
ィルム7aを循環利用することができ、この光透過性フ
ィルムの消費量を抑えることができる。
【0094】(2)上述した第2実施例では、不活性ガ
ス供給部23の出力口を、支持体1の長手方向に向かっ
て不活性ガスを出力するように、支持体1の幅方向に備
え、支持体1と光透過性フィルムとの間に不活性ガスを
供給するようにしているが、図8に示すように、光透過
性フィルム供給部8bにおける不活性ガスの入力側に、
支持体1と光透過性フィルム7との距離が次第に狭くな
っていくような傾斜を持たせた導入部62を設けても良
い。この導入部62は、例えば、上下方向に昇降自在な
昇降ローラ63と、この昇降ローラ63の下降によって
支持体1と光透過性フィルム7との距離が次第に狭くな
っていくような傾斜が形成される光透過性フィルム7と
で構成されている。この場合には、支持体1と光透過性
フィルム7との間に不活性ガスを導入することができ、
支持体1と光透過性フィルム7との間の距離をさらに狭
くできる。この昇降ローラ63を設けているので、感圧
性接着シートの種類に応じて、支持体1と光透過性フィ
ルム7との間の距離を最適な距離に設定することができ
る。
【0095】(3)上述した実施例では、直管式の光源
31をその長手方向が支持体1の幅方向に一致するよう
にして8本の光源31を並行に配置しているが、光源3
1の本数は8本に限定されるものではなく、8本以外の
複数本あるいは1本のみとして光源31を配置しても良
い。また、光源31を、その長手方向が支持体1の移動
方向(a方向)に一致するように配置しても良い。この
場合は、支持体1の幅方向に複数本の光源31を並行さ
せても良い。
【0096】(4)上述した実施例では、図1に示すよ
うに、光照射部21の全域にわたって、光重合性組成物
層4と光透過性フィルム7との間に不活性ガスを供給す
るようにしているが、図9に示すように、光照射部21
の前段側では、光重合性組成物層4の重合率が、50%
以上、好ましくは70%以上、さらに好ましくは80%
以上になるまで光重合性組成物層4と光透過性フィルム
7との間に不活性ガスを供給するようにし、光照射部2
1の後段側では、光重合性組成物層4と光透過性フィル
ム7との間に不活性ガスを供給せず、例えば、空気中で
重合を行うようにしても良い。図9には、不活性ガスの
出力口25を光照射部21の前段側にのみ設けている。
【0097】(5)上述した実施例では、照射室5と短
波長光照射部15の両方において、光重合中の光重合性
組成物4の温度を所定の温度範囲内となるように冷却し
ているが、照射室5または短波長光照射部15の一方に
おいて、光重合中の光重合性組成物4の温度を所定の温
度範囲内となるように冷却しても良い。この場合は、照
射室5の方が短波長光照射部15よりもモノマー蒸発が
多いので、照射室5での光重合中の光重合性組成物4の
温度を所定の温度範囲内となるように冷却する方がより
効果的である。
【0098】(6)上述した実施例では、感圧性接着シ
ートとして、支持体1を剥離ライナーとして使用する両
面接着シートを製造する場合を例に挙げて説明している
が、感圧性接着シートは、両面接着シートなどのように
支持体1が感圧性接着材層から剥離するものに限定され
るものではなく、透明粘着テープやクラフト粘着テープ
などのように支持体1が感圧性接着材層から剥離しない
ものにも適用可能である。
【0099】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、支持体の表面上に塗布された
光重合性組成物層に光照射部からの光を照射することに
よって、その光重合性組成物層を光重合させて感圧性接
着材層とする感圧性接着シートを製造する方法におい
て、支持体の光重合性組成物層と光照射部との間に介在
させた、短波長光をカットする光透過性フィルムを、光
重合性組成物層に対して非接触で移動させながら、この
光透過性フィルムと光重合性組成物層との間に不活性ガ
スを供給するようにして、光透過性フィルムを透過した
光を光重合性組成物層に照射する第1過程と、この第1
過程による処理を受けた光重合性組成物層に短波長光を
照射する第2過程とを備えているので、光照射部の光透
過窓へのモノマーの付着に起因する光重合性組成物層の
光重合不良を防止でき、支持体の剥離性を損なうことな
く、感圧性接着剤層の凝集力低下を防止でき、なおか
つ、光透過性フィルムに対する離型処理を不要にでき
る。
【0100】また、請求項2に記載の発明によれば、第
1過程では、光重合性組成物の重合率が80%以上にな
るまで、短波長をカットした光を光重合性組成物に照射
し、第2過程では、第1過程で光照射を受けた光重合性
組成物に、短波長光を所定光量で照射しているので、第
2過程での短波長光照射時におけるモノマーの揮散を低
減でき、短波長光照射用の光源やその光透過窓などの汚
染を低減できる。
【0101】また、請求項3に記載の発明によれば、第
1過程により重合率が80%以上になった光重合性組成
物に対して、乾燥処理を行うようにしているので、光重
合性組成物中の残存モノマーを低減することができる。
【0102】また、請求項4に記載の発明によれば、第
2過程における短波長光の照射光量は、50〜3000
mJ/cm2 の範囲内であるとしているので、支持体の
剥離性を確保しつつ、低分子量体を架橋させて高分子量
化させることができ、感圧性接着剤層の凝集力低下を防
止できる。
【0103】また、請求項5に記載の発明によれば、不
活性ガスは、光透過性フィルムと光重合性組成物層との
間における酸素濃度が10000ppm以下となるよう
にそれらの間に供給されるので、酸素濃度が10000
ppmなど比較的に高い場合であっても、酸素による重
合阻害で光重合性組成物層の表面に生成された低分子量
体が、第2過程における短波長光の照射によって高分子
量化されて、感圧性接着剤層の凝集力低下を抑制でき、
光透過性フィルムと光重合性組成物層との間における酸
素濃度の許容範囲を10000ppmまで拡張でき、不
活性ガスの置換精度を緩和できる。
【0104】また、請求項6に記載の発明によれば、第
1過程と前記第2過程の少なくとも一方における光重合
中の光重合性組成物の温度を所定の温度範囲内となるよ
うに冷却するので、重合時のモノマー蒸発が低減でき
る。
【0105】また、請求項7に記載の発明によれば、光
透過性フィルムはその可視光透過率が70%以上である
としているので、支持体の光重合性組成物層に良好に光
を照射することができ、支持体の光重合性組成物層の光
重合を促進できる。
【0106】また、請求項8に記載の発明によれば、光
透過性フィルムは支持体の光重合性組成物層に近接して
いるので、光透過性フィルムと光重合性組成物層との間
に供給する不活性ガスの使用量を低減できる。
【0107】また、請求項9に記載の発明によれば、光
透過性フィルムは、支持体の光重合性組成物層との間の
距離が、200mm以下になるように近接しているの
で、光透過性フィルムと光重合性組成物層との間に供給
する不活性ガスの使用量を十分に低減できる。
【0108】また、請求項10に記載の発明によれば、
光透過性フィルムは、支持体の移動方向に対して逆方向
に移動しているので、支持体の光重合性組成物層が光照
射部に近づく側では、蒸発したモノマーを、光透過性フ
ィルムと支持体の光重合性組成物層との間に引き込みに
くくでき、この光透過性フィルムの移動方向に沿って外
部に搬出できる。
【0109】また、請求項11に記載の発明によれば、
不活性ガスの出力口は、支持体の長手方向に向かって不
活性ガスを出力するように、支持体の幅方向に備えられ
ているので、幅の広い支持体に対しても、その幅方向に
均一に不活性ガスを供給することができ、支持体の光重
合性組成物層のその幅方向における光重合むらを防止で
きる。
【0110】また、請求項12に記載の発明によれば、
支持体と光透過性フィルムとの間の空間を覆うようにそ
の空間の側面に沿わせるガードを設けているので、支持
体と光透過性フィルムとの間の空間の密閉性を向上させ
ることができ、光透過性フィルムと光重合性組成物層と
の間に供給する不活性ガスの置換効率を向上させること
ができる。
【0111】また、請求項13に記載の発明によれば、
光透過性フィルムはポリエステルフィルムとしているの
で、支持体と、この支持体の光重合性組成物層を光重合
させることで生成された感圧性接着材層との剥離性を十
分に確保できる。
【0112】また、請求項14に記載の発明によれば、
支持体の表面上に塗布された光重合性組成物層に光照射
部からの光を照射することによって、その光重合性組成
物層を光重合させて感圧性接着材層とする感圧性接着シ
ートを製造する感圧性接着シートの製造装置において、
支持体の光重合性組成物層と光照射部との間に介在させ
た、短波長光をカットする光透過性フィルムを、光重合
性組成物層に対して非接触で移動させる移動手段と、光
透過性フィルムと光重合性組成物層との間に不活性ガス
を供給する不活性ガス供給手段と、光透過性フィルムを
介して短波長光をカットした光が照射された光重合性組
成物層に短波長光を照射する短波長光照射手段とを備え
ているので、光照射部の光透過窓へのモノマーの付着に
起因する光重合性組成物層の光重合不良を防止でき、支
持体の剥離性を損なうことなく、感圧性接着剤層の凝集
力低下を防止でき、なおかつ、光透過性フィルムに対す
る離型処理を不要にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る感圧性接着シートの製造
装置の概略構成を示す縦断面図である。
【図2】図1に示した製造装置の照射室のA−A断面図
である。
【図3】第2実施例に係る感圧性接着シートの製造装置
の照射室の要部構成を示す概略側面図である。
【図4】図3に示した製造装置の照射室のB−B断面図
である。
【図5】図3に示した製造装置の照射室のC−C断面図
である。
【図6】本実施例,第1,第2比較例の両面接着シート
の各特性を比較するための比較図である。
【図7】実施例の製造装置の照射室とは別の構成を示す
縦断面図である。
【図8】実施例の製造装置の照射室とは別の構成を示す
縦断面図である。
【図9】実施例の製造装置の照射室とは別の構成を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1 … 支持体 4 … 光重合性組成物層 7 … 光透過性フィルム 7a… 光透過性フィルム 8,8a,8b… 光透過性フィルム供給部(移動手
段) 15 … 短波長光照射部(短波長光照射手段) 21 … 光照射部 22 … 冷却機構 23 … 不活性ガス供給部(不活性ガス供給手段) 24,26… ノズル(不活性ガス供給手段) 25,27… 出力口(不活性ガス供給手段) 28 … ガード 33 … 光透過窓 51 … 乾燥部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海田 邦彦 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 広瀬 閥 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 佐野 建志 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 2H025 AA14 AB11 AB20 AC01 AD01 DA03 FA06 4J004 AA10 AB01 AB07 CA06 CA08 CB01 CB02 CC02 GA01 GA02

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の表面上に塗布された光重合性組
    成物層に光照射部からの光を照射することによって、そ
    の光重合性組成物層を光重合させて感圧性接着剤層とす
    る感圧性接着シートを製造する方法において、 前記支持体の光重合性組成物層と前記光照射部との間に
    介在させた、短波長光をカットする光透過性フィルム
    を、前記光重合性組成物層に対して非接触で移動させな
    がら、この光透過性フィルムと光重合性組成物層との間
    に不活性ガスを供給するようにして、前記光透過性フィ
    ルムを透過した光を光重合性組成物層に照射する第1過
    程と、 前記第1過程による処理を受けた光重合性組成物層に短
    波長光を照射する第2過程とを備えたことを特徴とする
    感圧性接着シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の感圧性接着シートの製
    造方法において、 前記第1過程では、光重合性組成物の重合率が80%以
    上になるまで、短波長をカットした光を光重合性組成物
    に照射し、 前記第2過程では、前記第1過程で光照射を受けた光重
    合性組成物に、短波長光を所定光量で照射することを特
    徴とする感圧性接着シートの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の感圧性接着シートの製
    造方法において、 前記第1過程により重合率が80%以上になった光重合
    性組成物に対して、乾燥処理を行うことを特徴とする感
    圧性接着シートの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の感圧性接着シートの製造方法において、 前記第2過程における短波長光の照射光量は、50〜3
    000mJ/cm2 の範囲内であることを特徴とする感
    圧性接着シートの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の感圧性接着シートの製造方法において、 前記不活性ガスは、光透過性フィルムと光重合性組成物
    層との間における酸素濃度が10000ppm以下とな
    るようにそれらの間に供給されることを特徴とする感圧
    性接着シートの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
    の感圧性接着シートの製造方法において、 前記第1過程と前記第2過程の少なくとも一方における
    光重合中の光重合性組成物の温度を所定の温度範囲内と
    なるように冷却することを特徴とする感圧性接着シート
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれかに記載
    の感圧性接着シートの製造方法において、 前記光透過性フィルムは、可視光透過率が70%以上で
    あることを特徴とする感圧性接着シートの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれかに記載
    の感圧性接着シートの製造方法において、 前記光透過性フィルムは、前記支持体の光重合性組成物
    層に近接していることを特徴とする感圧性接着シートの
    製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の感圧性接着シートの製
    造方法において、 前記光透過性フィルムは、前記支持体の光重合性組成物
    層との間の距離が、200mm以下になるように近接し
    ていることを特徴とする感圧性接着シートの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項9のいずれかに記
    載の感圧性接着シートの製造方法において、 前記支持体は移動しながら、その表面の光重合性組成物
    層に光を照射され、前記光透過性フィルムは、前記支持
    体の移動方向に対して逆方向に移動することを特徴とす
    る感圧性接着シートの製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項10のいずれかに
    記載の感圧性接着シートの製造方法において、 前記不活性ガスは、前記支持体の幅方向に配設されたノ
    ズルから前記支持体の長手方向に向かって供給されるこ
    とを特徴とする感圧性接着シートの製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の感圧性接着シート
    の製造方法において、 前記支持体と前記光透過性フィルムとの間の空間を覆う
    ように、前記支持体と前記光透過性フィルムの幅方向の
    両端側に前記空間に沿わせるガードを備えていることを
    特徴とする感圧性接着シートの製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項1から請求項12のいずれかに
    記載の感圧性接着シートの製造方法において、 前記光透過性フィルムは、ポリエステルフィルムである
    ことを特徴とする感圧性接着シートの製造方法。
  14. 【請求項14】 支持体の表面上に塗布された光重合性
    組成物層に光照射部からの光を照射することによって、
    その光重合性組成物層を光重合させて感圧性接着剤層と
    する感圧性接着シートを製造する感圧性接着シートの製
    造装置において、 前記支持体の光重合性組成物層と前記光照射部との間に
    介在させた、短波長光をカットする光透過性フィルム
    を、前記光重合性組成物層に対して非接触で移動させる
    移動手段と、 前記光透過性フィルムと光重合性組成物層との間に不活
    性ガスを供給する不活性ガス供給手段と、 短波長光がカットされた光の照射を受けた光重合性組成
    物層に対して短波長光を照射する短波長光照射手段とを
    備えたことを特徴とする感圧性接着シートの製造装置。
JP2000334283A 2000-11-01 2000-11-01 感圧性接着シートの製造方法およびその装置 Expired - Fee Related JP4467169B2 (ja)

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