JP2002137840A - 紙葉類搬送用無端ベルト - Google Patents

紙葉類搬送用無端ベルト

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JP2002137840A
JP2002137840A JP2000335564A JP2000335564A JP2002137840A JP 2002137840 A JP2002137840 A JP 2002137840A JP 2000335564 A JP2000335564 A JP 2000335564A JP 2000335564 A JP2000335564 A JP 2000335564A JP 2002137840 A JP2002137840 A JP 2002137840A
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JP
Japan
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belt
endless belt
paper sheets
contamination
conveying
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JP2000335564A
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English (en)
Inventor
Tadahiro Inagaki
忠弘 稲垣
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Hokushin Industries Corp
Hokushin Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokushin Industries Corp
Hokushin Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被搬送物の汚染を防止すると共に、被搬送物
の蛇行やジャミングを防止することができる紙葉類搬送
用無端ベルトを提供する。 【解決手段】 ベルト本体11に、厚さ方向に貫通する
貫通孔12と、ベルト搬送面側に厚さ方向に突出する凸
部13とをそれぞれ所定間隔で設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙葉類搬送用無端
ベルトに関し、さらに詳しくは、被搬送物の汚染を防止
すると共に、被搬送物の蛇行やジャミングを防止するこ
とができる紙葉類搬送用無端ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】普通紙複写機、ファクシミリ、プリンタ
ー等のOA機器など、あるいは各種金融機関における端
末業務用機器などには、紙葉類の移動という観点からみ
ると、給紙装置と搬送装置とが配置されているというこ
とができる。該搬送装置を構成する主なものの一つに紙
葉類搬送用無端ベルトが挙げられる。該紙葉類搬送用無
端ベルトは、紙葉類を前記機器内の目的とする部位に、
正確に、しかもできるだけ速く搬送させることが重要で
あり、それらを達成するための多くの工夫がこらされて
いる。
【0003】例えば、特公平4−13265号公報に開
示されている紙葉類搬送用無端ベルトは、EPDMを主
体としたゴムベルトの表面に多数の台形状の突起を形成
させたものであり、摩擦性の向上と安定性および清掃性
に優れた紙葉類搬送用無端ベルトであって、各種OA機
器に使用されているものである。
【0004】ところが、最近のOA機器あるいは金融用
端末機器がますます複雑化、高度化されるにつれて、紙
葉類の搬送も高速化が要請されているところであり、そ
れらの要請にこたえるべく、さらに紙葉類を速く搬送し
ようとすると、上述した突起を有する紙葉類搬送用無端
ベルトでは搬送性が不十分である。そこで、特開平6−
183591号公報には、多数の孔が形成された紙葉類
搬送用無端ベルトの表面を表面処理等により低摩擦係数
としたものが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た紙葉類搬送用無端ベルトは、表面処理等により低摩擦
化するため、作業工程が複雑化し、また、被搬送物の低
汚染化という点では問題がある。
【0006】そこで、本発明は、このような事情に鑑
み、被搬送物の汚染を防止すると共に、被搬送物の蛇行
やジャミングを防止することができる紙葉類搬送用無端
ベルトを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の第1の態様は、ベルト本体に、厚さ方向に貫通する
貫通孔と、ベルト搬送面側に厚さ方向に突出する凸部と
をそれぞれ所定間隔で設けたことを特徴とする紙葉類搬
送用無端ベルトにある。
【0008】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記貫通孔と前記凸部とが略交互に且つ略等間隔に
設けられていることを特徴とする紙葉類搬送用無端ベル
トにある。
【0009】本発明の紙葉類搬送用無端ベルトは、多数
の貫通孔を介してベルト表面と被搬送物との間を減圧化
することにより被搬送物をベルト表面に吸引するもので
あるが、貫通孔と共にベルト搬送面に多数の凸部を有す
るので、被搬送物がベルト表面に密着することなく、ベ
ルト表面への吸引力が適度に調整され、且つベルト表面
と被搬送物との接触面積が小さいので、被搬送物の汚染
が低減され且つベルト表面の汚れ等により搬送力が大き
く変化することがなく、搬送不良や蛇行の虞がが著しく
低減される。
【0010】本発明の紙葉類搬送用無端ベルトを構成す
る弾性体は、NBR(アクリロニトリルブタジエンゴ
ム)、NR(天然ゴム)、CR(クロロプレンゴム)、
UR(ポリウレタン)、EPM(エチレンプロピレンゴ
ム)、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)な
ど、公知のものを使用することができるが、摩擦係数の
点ではEPDMが好適である。ゴム硬度も特に限定され
ないが、通常、JIS Aで50〜70°程度である。
【0011】本発明の紙葉類搬送用無端ベルトの寸法
等、特に限定されないが、通常、20〜150mm幅
で、100mm〜30cm長さ、0.2〜2mm厚みの
ベルトが用いられる。
【0012】本発明の紙葉類搬送用無端ベルトは複数層
の積層体でもよく、また表面に薄い膜が形成されていて
もよい。また、ベルト本体には、補強用の芯体、例え
ば、織布、編物、糸等が埋設されていてもよい。
【0013】本発明の紙葉類搬送用無端ベルトに形成さ
れた多数の貫通孔は、搬送ベルトの下側から真空吸引装
置により紙葉類を搬送ベルトに吸引・密着させるための
ものであり、形状、配置の間隔等は特に限定されない。
通常、円形、楕円形、矩形の貫通孔を等間隔に設けるの
が好ましい。
【0014】また、本発明の紙葉類搬送用無端ベルト
は、搬送面に凸部を所定間隔で有する。かかる凸部の形
状や配置の間隔は特に限定されない。通常、略半球形、
略半楕円球形等、先端が曲面で形成された形状が好まし
く、これらが略等間隔に設けられているのが好ましい。
凸部の高さも特に限定されないが、真空吸引の効果を得
ると共に低汚染化を図るためには、0.1mm〜1mm
程度の高さで突出するのが好ましい。
【0015】貫通孔と凸部とはそれぞれ交互に且つ等間
隔に配置されるのが好ましく、例えば、1mm〜20m
m程度の間隔でマトリックス状に、または千鳥状に略等
間隔で配置されているのが好ましい。
【0016】本発明の紙葉類搬送用無端ベルトは、公知
の方法により製造される。例えば、その一例を示すと、
ゴム弾性体を構成する組成物をニーダーなどにて混練り
し、押し出し機にて環状に形成されたベルトを、凸部を
成形する金型内に配置し、電熱プレス機にて加熱加硫さ
せることによって製造することができる。なお、ベルト
の孔はベルト成形後の後加工によって形成させることが
好ましい。
【0017】本発明の紙葉類搬送用無端ベルトは、多数
の貫通孔及び凸部が形成されているので、紙葉類は、該
ベルトの下側から真空吸引装置によりベルト表面に適度
な吸引力で吸引された状態で円滑に搬送されるが、この
とき被搬送物とベルト表面との接触面積が小さいので、
被搬送物の汚染が防止され、ベルトの表面が汚染しても
搬送特性が大きく変化することがなく、搬送不良や蛇行
が生じ難いという効果を奏する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づいて
説明する。
【0019】(実施例)EPDMゴム材料混合物をオー
プンロールにて混練し、この練生地を押し出し機内に投
入し環状のゴム未加硫物を得る。所定間隔で凸部を成形
するための凹部を有する金型を予め加熱し、これに未加
硫物を配置してプレス法にて加硫する。加硫条件は、温
度が180℃、圧力が150kg/cm2 、時間が10
分である。これにより、ゴム硬度60°の無端ベルトを
得た。
【0020】この無端ベルトをパンチングして孔を形成
させ、本発明の紙葉類搬送用無端ベルトを得た。
【0021】この紙葉類搬送用無端ベルトの外観、断面
及び平面を図1に示す。図1に示すように、紙葉類搬送
用無端ベルト10は、ベルト本体11に円形の貫通孔1
2及び半球状の凸部13を略等間隔でマトリックス状に
配置したものである。
【0022】なお、貫通孔12及び凸部13の配置は特
に限定されず、図2に示すように千鳥状に配置してもよ
い。
【0023】(比較例1)凸部13を形成しない以外は
実施例と同様にして紙葉類搬送用無端ベルトを製造し
た。
【0024】(比較例2)ベルト表面にリブ形状を形成
し、それ以外は実施例と同様にして紙葉類搬送用無端ベ
ルトを製造した。
【0025】(試験例1) 汚染性 実施例及び比較例1、2のベルト表面にカーボントナー
を付着させ、余分な付着分を脱落させてからPPC用紙
を搬送した。PPC用紙に移行したカーボントナー量を
汚染度とし、目視で観察して判定を行った。同じ試験を
10回繰り返した結果を表1に示す。
【0026】判定基準は以下の通りとする。 ×:汚染がはっきりと確認される。 △:遠目には汚染がわからないが、目視でよく観察する
と、あるいはルーペ、 マイクロスコープなどで拡大すると表面へのトナーの付
着が確認される。 ○:マイクロスコープなどを用いても汚染が確認されな
い。
【0027】
【表1】
【0028】表1の結果より、汚染による搬送力の低下
は、実施例が最も優れていることが判明した。
【0029】(試験例2) グリップ力の変化 実施例及び比較例1、2のベルト表面に何も付着してい
ない状態で、表面に汚染が付着している状態のベルトの
グリップ力を確認した。
【0030】グリップ力は、静止し、且つエアで吸引し
ているベルト表面に乗せたPPC用紙の横方向への引き
抜き力をミリニュートン(mN)で表した値とした。ま
た、汚染時のグリップ力と非汚染時のグリップ力との差
を、汚染によるグリップ力の変化量とした。試験数は1
0とし、その平均値をグリップ力として表2に示した。
【0031】なお、グリップ力はエアの吸引量で変化す
るため、試験の絶対値に意味はない。当試験はそれぞれ
の形状におけるグリップ力に対する汚染の影響を確認す
ることを目的とするものである。
【0032】
【表2】
【0033】表2に示すように、実施例のベルトにおけ
るグリップ量の変化量がもっとも小さく、次に比較例
2、比較例1の順番となった。
【0034】よって実施例のベルトは、汚染の度合いに
関係なく常に一定のグリップ力を発揮できることが判明
した。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の紙葉類搬
送用無端ベルトによると、被搬送物の汚染を防止すると
共に、被搬送物の蛇行やジャミングを防止するという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙葉類搬送用無端ベルトの外観、断面
及び表面を示す図である。
【図2】本発明の紙葉類搬送用無端ベルトの他の例を示
す図である。
【符号の説明】
10 紙葉類搬送用無端ベルト 11 ベルト本体 12 貫通孔 13 凸部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルト本体に、厚さ方向に貫通する貫通
    孔と、ベルト搬送面側に厚さ方向に突出する凸部とをそ
    れぞれ所定間隔で設けたことを特徴とする紙葉類搬送用
    無端ベルト。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記貫通孔と前記凸
    部とが略交互に且つ略等間隔に設けられていることを特
    徴とする紙葉類搬送用無端ベルト。
JP2000335564A 2000-11-02 2000-11-02 紙葉類搬送用無端ベルト Pending JP2002137840A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011138439A3 (en) * 2010-05-07 2012-01-05 Böwe Systec Gmbh Suction belt

Cited By (5)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011138439A3 (en) * 2010-05-07 2012-01-05 Böwe Systec Gmbh Suction belt
US9359095B2 (en) 2010-05-07 2016-06-07 Boewe Systec Gmbh Apparatus and method for inserting one or more goods into a moveable cover
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US9567122B2 (en) 2010-05-07 2017-02-14 Boewe Systec Gmbh Apparatus and method for inserting one or more goods into a moveable cover
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