JP7048440B2 - 搬送用ベルト及びその搬送用ベルトを使用した搬送装置 - Google Patents
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Description
ゴム組成物で形成されたゴム層と、
当該搬送用ベルトの周長方向に沿って、心線が埋設された心線層と、を含み、
前記ゴム層の、前記搬送物が接する面側には、当該搬送用ベルトの周長方向に沿って、当該搬送用ベルトの幅方向の断面視が凹形状の溝が一体成形されていることを特徴としている。
また、搬送物が接する面側に、凹形状の溝を配置していることから、搬送物が、柔軟性があるものや、球形状のものや、不定形状のものであっても、搬送物を搬送面から落とさず、安定して搬送することができる。また、プレス加工により凹形状の溝を形成する際には、凹形状に対応する凸形状のプレス盤を用意・使用するだけでよく、ゴム層に凸形状を形成する際に凸形状に対応する凹形状のプレス盤を用意・使用する場合に比べて、品質管理が容易であり、量産に適した構成にすることができる。
前記2つの搬送用ベルトがそれぞれ巻き掛けられる複数のプーリと、有し、
前記2つの搬送用ベルトは、前記凹形状の溝が形成された面同士が対向する状態で、前記複数のプーリに巻き掛けられ、対向させた前記凹形状の溝の間に前記搬送物を挟持し、搬送することを特徴とする、搬送装置である。
以下、図面を参照しつつ、本願発明に係る搬送用ベルト及びその搬送用ベルトを使用した搬送装置について説明する。
搬送用ベルト2(搬送用ベルト2´も同様)には、ラップドVベルトを採用している。図2及び図3に示すように、搬送用ベルト2は、ゴム組成物で形成されたゴム層21と、ゴム層21の中に、ベルト周長方向に沿い、且つ、ベルト幅方向に所定の間隔をあけて配列された心線23が埋設された心線層22と、ゴム層21の周囲をベルト周方向の全長に渡って被覆する外被布24と、から構成されている。
ゴム層21を形成するゴム組成物のゴム成分としては、加硫又は架橋可能なゴム、例えば、ジエン系ゴム(天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(ニトリルゴム)、水素化ニトリルゴムなど)、エチレン-α-オレフィンエラストマー、クロロスルフォン化ポリエチレンゴム、アルキル化クロロスルフォン化ポリエチレンゴム、エピクロルヒドリンゴム、アクリル系ゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴムなどが例示できる。これらのゴム成分は単独で又は二種以上組み合わせて使用してもよい。好ましいゴム成分は、エチレン-α-オレフィンエラストマー(エチレン-プロピレン共重合体(EPM)、エチレン-プロピレン-ジエン三元共重合体(EPDM)などのエチレン-α-オレフィン系ゴム)、クロロプレンゴムである。特に好ましいゴム成分は、クロロプレンゴムに対し耐久性に優れ、ハロゲンを含まないエチレン-α-オレフィンエラストマーである。EPDMのジエンモノマーの例としては、ジシクロペンタジエン、メチレンノルボルネン、エチリデンノルボルネン、1,4-ヘキサジエン、シクロオクタジエンなどを挙げることができる。
心線層22は、心線23が、ゴム組成物(ゴム層21を形成するゴム組成物と同じ)に、ベルト周長方向に沿い、且つ、Vベルト幅方向に所定の間隔をあけて一列に配列された状態で埋設されている。具体的には、1本で連なる心線23をベルト周長方向にスパイラル状に巻き付けて埋設している。
外被布24は、磨耗による挟持力の劣化を防止するために、布の積層数は少なくとも2plyとしている。外被布24は、経糸と緯糸との交差角が90°を超え120°以下程度の広角度で製織した織布、編布などが好ましい。外被布24の材質は、要求されている耐摩耗性を満足できる合成繊維、ポリアミド繊維などが好ましい(繊維部材)。
搬送装置1において、搬送用ベルト2の溝25と搬送用ベルト2´の溝25´とが対向しているため、溝25と溝25´との間に、搬送物を挟持する空間ができる(図7参照)。そして、搬送装置1において、駆動プーリ3・3´が回転駆動されることにより、搬送用ベルト2の溝25と搬送用ベルト2´の溝25´との間に挟持された搬送物が、図1に示す搬送方向に搬送される。
搬送用ベルト2の製造方法について説明する。
上記実施形態では、図5に示すように、心線層22は、搬送用ベルト2のベルト厚みの中央よりも内周側に、心線23が一列に配列されるようにしているが、これに限らず、図11に示すように、心線層122は、搬送用ベルト102のベルト厚みの中央よりも内周側に、上記実施形態の心線23よりも線径が小さい心線123が複数列(図11では3列)に亘って配列されるように形成してもよい。なお、図11に示すように、搬送用ベルト102では、心線123が3列に亘って配列された心線層122が、搬送用ベルト102の底部に積層されており、心線層122の厚み(s)は、最大10mmとしている。
・参考例は溝があっても小さすぎた(t=1mm)ために、搬送機能が不充分であった。
・「実施例1」「実施例2」「実施例3」は搬送機能を十分に満足していた。
・「実施例4」は他の実施例1~3に比べ溝が深くて、搬送用ベルトと芽キャベツとの挟持接点が少ないため、芽キャベツの受け取り及びバケットへの受け渡し(投げ送り)が安定しなかったが、使用可能なレベルであった。
・「実施例8」は他の実施例5~7に比べて溝が深くて、搬送用ベルトと芽キャベツとの挟持接点が少ないため、芽キャベツの受け取り及びバケットへの受け渡し(投げ送り)が安定しなかったが、使用可能なレベルであった。
・「実施例12」は他の実施例9~11に比べ心線位置が搬送用ベルトの内周側にあるため、プーリへの巻き付け性(搬送用ベルトの屈曲性)が良くなかったが、使用可能なレベルであった。
2・2´ 搬送用ベルト
21 ゴム層
22 心線層
23 心線
24 外被布
25 溝
3・3´ 駆動プーリ
4・4´ 従動プーリ
5・5´ 中間プーリ
Claims (6)
- 搬送物を搬送する搬送用ベルトであって
ゴム組成物で形成されたゴム層と、
当該搬送用ベルトの周長方向に沿って、心線が埋設された心線層と、を含み、
前記ゴム層の、前記搬送物が接する面側には、当該搬送用ベルトの周長方向に沿って、当該搬送用ベルトの幅方向の断面視が凹形状の溝が一体成形されており、
前記凹形状の溝の表面は、繊維部材で被覆されていることを特徴とする、搬送用ベルト。 - 前記繊維部材の表面には、凹凸形状の模様が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の搬送用ベルト。
- 前記溝の、当該搬送用ベルトの幅方向の溝幅は、当該搬送用ベルトの幅方向のベルト幅の50~90%であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の搬送用ベルト。
- 前記溝の深さは、当該搬送用ベルトのベルト厚みの5~35%であることを特徴とする、請求項1~3の何れか1つに記載の搬送用ベルト。
- 前記心線層の上部から前記溝の底までの厚みは、当該搬送用ベルトのベルト厚みの10~45%であることを特徴とする、請求項1~4の何れか1つに記載の搬送用ベルト。
- 請求項1~5の何れか1つに係る搬送用ベルトを2つと、
前記2つの搬送用ベルトがそれぞれ巻き掛けられる複数のプーリと、有し、
前記2つの搬送用ベルトは、前記凹形状の溝が形成された面同士が対向する状態で、前記複数のプーリに巻き掛けられ、対向させた前記凹形状の溝の間に前記搬送物を挟持し、搬送することを特徴とする、搬送装置。
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JP2018127440A Active JP7048440B2 (ja) | 2017-07-13 | 2018-07-04 | 搬送用ベルト及びその搬送用ベルトを使用した搬送装置 |
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JPH10329915A (ja) * | 1997-05-30 | 1998-12-15 | Mitsuboshi Belting Ltd | 果実搬送用ベルト |
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- 2018-07-04 JP JP2018127440A patent/JP7048440B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP3050375U (ja) | 1997-12-25 | 1998-07-14 | 三ツ星ベルト株式会社 | 搬送用ベルト |
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